JP2729809B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料用自動現像機

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JP2729809B2 JP63217438A JP21743888A JP2729809B2 JP 2729809 B2 JP2729809 B2 JP 2729809B2 JP 63217438 A JP63217438 A JP 63217438A JP 21743888 A JP21743888 A JP 21743888A JP 2729809 B2 JP2729809 B2 JP 2729809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料を現像処
理するのに用いられる自動現像機、更に詳しくは、処理
液に混在する浮遊物等を除去するのに利用されるフィル
タの煩雑な洗浄メンテナンスが不要となる改良された処
理液浄化機構を有する自動現像機、及び、写真感光材
料、特にカラーペーパーの切りくず等が処理液中に混入
するのを防止する写真感光材料の端部拭き取り機構を有
する自動現像機に関する。
[従来の技術] 大ラボと称される大規模な集中処理施設で利用される
大型の自動現像機や、ミニラボと称される比較的小型の
自動現像機では、処理槽に処理液を溜めておき、搬送ラ
ック等で写真感光材料を処理槽に案内して、処理液に浸
漬して処理する所謂浸漬処理方式によっているのが普通
である。このような業務用の大量処理用大型自動現像機
では、処理液の循環させる経路の途中に第4図に示す如
きフィルタ機構による処理液浄化機構を設けて処理液中
の浮遊物等を取り除いている。
第4図に示すフィルタ機構では、円筒形の枠体Aの中
心に、側面に開口を有する排出管が設けられており、こ
の排出管の周囲に円筒状のフィルタCが配置されてお
り、フィルタCの外側空間に処理槽から循環される処理
液を案内し、矢符で示すように導通させて濾過した後、
処理液タンクDに収納させる構造になっている。
上記業務用の大型自動現像機では、上記したフィルタ
Cを取り出して洗浄するメンテナンスを毎日行なうこと
が要求されている。
[発明が解決しようとする課題] 処理しようとする写真感光材料に付着している微細な
塵埃、例えば、印画紙の先端部や両サイドの裁断の際に
生じる切りくずや、空気中の浮遊粉塵等が処理液に混在
すると、画像面を傷付けたりして処理性能に悪影響を与
えることになる。大型の処理漕に大量の処理液を溜めて
浸漬処理する方式のものでは、浮遊物の大部分は比重の
関係からオーバーフローする処理液と共に処理槽から排
出されてしまうので、浮遊物が写真感光材料に直接接触
する事態はかなり避けられるが、殊に処理槽がスリット
状のものである処理方式にあっては、浮遊物が写真感光
材料の画像面に接触して傷を付けてしまう虞が大きい。
そこで、前項で説明した如く、従来、業務用の大型自
動現像機では、処理液の循環経路にフィルタ機構を配置
することが行なわれているが、毎日フィルタの洗浄作業
を行なうのは非常に煩雑である。
一方、一日当りの処理量が少なく、利用頻度がまちま
ちとなる小型の自動現像機においては、被処理カラーペ
ーパーの搬送速度が5cm/min未満であり、発色現像工程
の発色現像液浸漬時間も45秒〜3分程度であるため、カ
ラーペーパーに付着していた塵埃等が取れカラーペーパ
ーに付着したりする虞れはない。ところが、発色現像工
程及び漂白定着工程を有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料用自動現像機において、被処理感光材料の搬送速
度が5〜100cm/minであり、少なくとも発色現像工程の
発色現像液浸漬時間が30秒以下である構成を有する迅速
処理用自動現像機では、被処理カラーペーパーから取れ
た塵埃がカラーペーパーに再付着し易いことが判明し
た。
本発明は、上記に鑑みて創作されたものであり従って
本発明は、処理液浄化機構を有する迅速処理用の自動現
像機を明らかにすることを主目的とするものであり、本
発明の他の目的は印画紙の切りくず等が処理液中に混入
するのを防止する機構を有する自動現像機を明らかにす
ることであり、更に、本発明の他の目的ないし利益は以
下の記述ないし添付の図面から明白となろう。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成する本発明の自動現像機は、発色現
像工程及び漂白定着工程を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料用自動現像機において、被処理感光材料の搬
送速度が5〜100cm/minであり、少なくとも発色現像工
程における被処理感光材料の発色現像液浸漬時間が30秒
以下である構成を有すると共に、処理液タンクを仕切り
枠により二以上の区画室に区分し、該仕切り枠にはフィ
ルタを取り付けて、フィルタ後段の浄化された処理液を
処理槽に供給する処理液浄化機構を有すること、仕切
り枠を複数設け、夫々の仕切り枠には異種のないし同種
のフィルタを取り付けたこと、処理液タンクが上下方
向に区分されていること、処理液タンクが水平方向に
区分されていること、を特徴とする。
[作用] 本発明によれば、発色現像工程及び漂白定着工程を有
するハロゲン化銀カラー写真感光材料用自動現像機にお
いて、被処理感光材料の搬送速度が5〜100cm/minであ
り、少なくとも発色現像工程の発色現像液浸漬時間が30
秒以下である構成を有する自動現像機において、処理液
浄化機構を設けたので、迅速処理をするにも拘らず、カ
ラーペーパーに塵埃が再付着するのを防止でき、かつ処
理槽から処理液タンクに戻された処理液の水面がフィル
タより上方に位置するので、混在している浮遊物の大部
分は、フィルタ前段側の区画室中で浮遊状態にあり、処
理液は、自重によりフィルタ中を降下ないし移動し、フ
ィルタの目詰まりを生じさせることなく、処理液の濾過
が行なわれる。
[実施例] 次に、添付の図面に従って本発明の各態様を順次詳細
に説明する。
第1図は、本発明の1実施例を示す概略図であり、図
中において、10は処理槽であり、その型式・容量は一定
の処理液を溜めておき、写真感光材料を処理液中に搬送
して浸漬処理する方式、一回の処理の都度、処理液の給
排出を行なう方式、処理液を常時循環させる方式等、適
用される様々な処理方式に従って、各種のものが包含さ
れ、特有のものに限定されない。然し、本発明は、処理
槽の容量が小さいもの、とりわけ、処理槽がスリット状
であるようような方式のもの(特願昭63−158645号、同
63−158646号参照)に適用するのに最適である。
20は、処理液を、収納する処理液タンクである。処理
液タンク20がバッファタンクであり、後段に主処理液タ
ンクが設けられている態様も本発明に包含される。
処理液タンク20に収納されている処理液は、供給ポン
プ21の駆動により供給管22を等して処理槽10に供給さ
れ、処理槽10からオーバーフローした処理液、若しく
は、処理槽10から排出された処理液は、排出管23を通し
て、処理液タンク20の上部から放出される。
処理液タンク20は、仕切り枠30を介して取り付けられ
るフィルタ31により上下二段の区画室に区分されてい
る。
第1図に図示した状態では、処理液タンク20中の処理
液の液面レベルは、フィルタ31より上部に位置している
が、他の実施態様では、図示の液面レベルは処理液の放
出時のものであり、放出後、一定時間を経過した階段で
は、液面レベルがフィルタ31の内部位置か、或いは、フ
ィルタ31の下方でフィルタ31の下面に近接した位置であ
ることが好ましい。
液面レベルを上記のように設定することにより処理液
が空気に接触することを避けることができ処理液の酸化
防止に有効である。また、第1図に示した如く、液面レ
ベルがフィルタ31よりも上方にある態様では、浮き蓋等
によって処理液液面を被覆しておくことが好ましい。
なお、仕切り枠30は、フィルタ31の沈下若しくは浮き
上がりを防止する固定手段を兼ねているが、仕切り枠30
を複数段に設けるか、或いは、可動にして、収納する処
理液の量に対応してフィルタ31の取り付けレベルを変更
できるように構成するのが好ましい。
更に、仕切り枠30を複数段に設け、その夫々に同種
の、若しくは、材質・粗さ等を異にする異種のフィルタ
31を取り付けるようにすることも好ましい態様である。
また、配置するフィルタ31が単一である態様におい
て、材質・粗さ等を異にするものを層状に重ね合せて利
用するのが好ましい。
なお、図示しないが、利用するフィルタ31の材質や表
面積によっては、仕切り枠30から脱落する虞があるの
で、フィルタ31を枠体に取り付けてから仕切り枠30に固
定するように構成することが好ましい。
図示の態様では、処理液中に混在する浮遊物等の大部
分は、フィルタ31の上方に浮上し、処理液は、重力に従
って、フィルタ31中を降下して浄化されることになる。
フィルタ31の寿命を更に長期化するためにはフィルタ
31の表面をコート材で被覆しておき、このコート材のみ
を定期的に交換するか、コート材を層状に複数設けてお
き、定期的に外側のコート材を剥がすようにすることも
好ましい。
更に、図示しないが、フィルタ31の上面をかき取る機
構を設けることも好ましい。
第2図は、処理液タンク20をフィルタ31を境にして水
平方向に区画した態様を示したものであるが、第1図に
従って説明した各種の実施態様は、この第2図に示した
方式のものにも適宜適用されるものである。
第3図は、写真感光材料の端部を拭き取る機構を示し
ている。
図示しないマガジンに収納されているロール状の写真
感光材料40は、取り出しローラ41の回転に従って装置内
の搬送系に案内されるが、搬送路の途中には、写真感光
材料の巾に従ってアジャストするガイド部材42、若しく
はガイドローラが設けられており、その後段には、ガイ
ド部材42若しくはガイドローラの巾方向の運動に従って
連動する一対の拭き取り部材43が配置されており、通過
する写真感光材料40の側端部を拭き取って、付着してい
る切りくず等を除去する。拭き取り巾は、約1〜2mmで
あることが好ましい。
拭き取り部材43は、図示の如き形状のフェルト状やス
ポンジ状の部材等を利用するが、回転するローラであっ
てもよい。
また、拭き取り部材43は、乾燥した状態のものであっ
てもよいが、少量の水等を供給して湿式方式で拭き取る
ようにしてもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、迅速処理用自動現像機において、フ
ィルタの目詰まりが生じにくく、長期にわたり所謂フィ
ルタ洗浄の必要がない。
また、フィルタ機構を処理液タンク内に設けたので、
処理液の循環経路の途中にフィルタ機構を設ける従来の
方式に比較して、自動現像機全体を小型化するのに有利
である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は各々本発明の処理液浄化機構の実施
例を示す概略断面図、第3図は拭き取り機構を示す斜視
図、第4図は従来の業務用大型自動現像機におけるフィ
ルタ機構を示す断面図である。 図中において各符号は下記を指示する。 10:処理槽 20:処理液タンク 21:ポンプ 22:処理液供給管 23:処理液排出管 30:仕切り枠 31:フィルタ 40:写真感光材料 41:取り出しローラ 42:ガイド部材 43:拭き取り部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発色現像工程及び漂白定着工程を有するハ
    ロゲン化銀カラー写真感光材料用自動現像機において、
    被処理感光材料の搬送速度が5〜100cm/minであり、少
    なくとも発色現像工程における被処理感光材料の発色現
    像液浸漬時間が30秒以下である構成を有すると共に、処
    理液タンクを仕切り枠により二以上の区画室に区分し、
    該仕切り枠にはフィルタを取り付けて、フィルタ後段の
    浄化された処理液を処理槽に供給する処理液浄化機構を
    有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
    料用自動現像機。
  2. 【請求項2】仕切り枠を複数設け、夫々の仕切り枠には
    異種のないし同種のフィルタを取り付けたことを特徴と
    する請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料用
    自動現像機。
  3. 【請求項3】処理液タンクが上下方向に区分されている
    ことを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料用自動現像機。
  4. 【請求項4】処理液タンクが水平方向に区分されている
    ことを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー写
    真感光材料用自動現像機。
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JPS6377761A (ja) * 1986-09-19 1988-04-07 Seiko Epson Corp 感光転写型画像形成装置

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