JP2514249Y2 - 自動現像機内の渡りロ―ラ洗浄装置 - Google Patents

自動現像機内の渡りロ―ラ洗浄装置

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JP2514249Y2
JP2514249Y2 JP9701990U JP9701990U JP2514249Y2 JP 2514249 Y2 JP2514249 Y2 JP 2514249Y2 JP 9701990 U JP9701990 U JP 9701990U JP 9701990 U JP9701990 U JP 9701990U JP 2514249 Y2 JP2514249 Y2 JP 2514249Y2
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哲也 栗本
晴夫 袴田
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Konica Minolta Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は感光材料を液浸処理する自動現像機内に設け
られた渡りローラの洗浄装置に関する。
〔従来の技術〕
感光材料の自動現像機内には一般に現像槽、定着槽及
び水洗又は安定化槽が設けられ所定の像露光がなされた
帯状の感光材料は該各槽内に設けられている搬送ローラ
対群と前記各槽間の上部に設けられている渡りローラと
によって順次前記各槽の処理液中に搬送され所定の現
像、定着及び水洗又は安定化の各処理が施される。そし
て、液浸処理が行われた前記感光材料は前記水洗又は安
定化槽に隣接して配設される乾燥処理槽に搬送されて乾
燥工程を経たのち所定のサイズに切断されて仕上げられ
る。そして、前記渡りローラ対は一定の使用回数に達す
ると表面が汚染されたり、該渡りローラ対の周面に付着
した処理液が乾燥して結晶が折出したりしてそのまま使
用していると折角現像処理された感光材料の画像面を汚
染したり、すり傷を付けたりするので定期的に前記渡り
ローラ対を軸支して前記各槽内に設けられているラック
を取外して該渡りローラ対を洗浄するか又は該渡りロー
ラ対にクリーニングシートを通して清浄な面にし前記感
光材料が常に良好な画像が保たれるようにしている。
なお、従来の技術に関連して下記のいくつかの公開特
許公報が出願されている。即ち、特開昭62-9350号公報
の概要は現像処理槽を蓋でおおいその中に空気よりも酸
化作用の小さい気体を充満させたものであり、特開昭62
-9351号公報の概要は現像処理槽を蓋でおおいその中に
現像廃液を接触させて脱酸素した空気を充満させたもの
であり、特開昭62-156943号公報の概要は渡りラックに
蒸発防止手段(浮き蓋)と搬送ガイド一体形成したもの
を取付けたものであり、US特開昭63-148944号の概要は
ラックに処理浴液面付近へ浸漬させて処理液をおおうと
共に感光材料通過用スリットを備えた遮蔽手段を設けた
ものであり、US特開昭63-165652号の概要は軟質材のシ
ート状浮き体を液面に配置したものであり、いずれも、
よく知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記渡りローラ対を洗浄するにはいち
いち前記自動現像機を停止し該渡りローラ対が取付けら
れているラックを前記各槽から取外しして行うため大変
手間のかかる煩わしい作業であるばかりでなく洗浄作業
中は必然的に現像工程が休止されたままとなっているの
で前記自動現像機の稼働率は低下する。また前述したシ
ートによるクリーニングは該シートが該渡りローラ対と
同期して搬送されるため該渡りローラの周面の汚れや異
物が充分のとり除かれないことが多くやはり上記した前
記各槽から取外して行う洗浄作業が必要となる。本考案
はこのような問題点を解決して自動現像機を停止するこ
となく回転駆動中に渡りローラ対が自動的に洗浄されて
常に清浄な面が保たれる自動現像機内の渡りローラ洗浄
装置の提供を課題目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的は複数の処理槽を有して感光材料の液浸処理
を行う自動現像機において、前記感光材料を次工程の処
理槽に搬送するために互に隣り合う処理槽の境界域の両
処理槽の上部にそれぞれ設けた渡りローラ対の更に上部
に両処理槽間をまたいで屋根状に形成された第1傾斜面
と前記各処理槽の上面に設けられる遮閉蓋の各処理槽毎
に仕切られた該遮閉蓋の内面に前記第1傾斜面に向って
下降する第2傾斜面とを有し、該第2傾斜面に処理液が
蒸発して結露した水滴を前記第2傾斜面から前記第1傾
斜面を伝ってそれぞれの前記渡りローラ対に流入して洗
浄するようにしたことを特徴とする自動現像機内に渡り
ローラ洗浄装置によって達成される。
〔実施例〕
本考案の1実施例を第1図の自動現像機内に設けられ
ている渡りローラ対の洗浄手段の構成を示す側面図によ
って説明する。しかし本考案は本実施例に限定されるも
のではない。第1図に示すように自動現像機1には感光
材料10を液浸処理する順に現像槽2、定着槽3及び水洗
又は安定化槽4が設けられている。そして所定の像露光
がなされた帯状の前記感光材料10は前記各槽2,3,4内に
設けられている搬送ローラ対7群を該各槽2,3,4の上部
両サイドに設けられている渡りローラ対8とによって矢
印で示す方向所定の搬送経路に従って搬送され前記各槽
2,3,4内に収容されている各処理液2a,3a,4aによつて現
像処理、定着処理及び水洗又は安定化処理が施される。
本考案は前述した問題点を取除くため前記各槽2,3,4
の前記処理液2a,3a,4aの液面上に設けられている前記渡
りローラ対8の洗浄手段を下記のように構成した。本考
案の説明を先づ前記現像槽2と前記定着槽3との間に設
けられている前記渡りローラ対8の洗浄手段について述
べる。
即ち、図に示すように前記現像槽2と前記定着槽3と
の両サイドほぼ対称に互に隣接する前記渡りローラ対8
のそれぞれは該現像槽2と該定着槽3とをはさんで該各
槽2,3内に取付けられるラック8aに軸支され一対となっ
て渡りローラユニット11を構成している。
そして、前記渡りローラ対8それぞれの上方には図に
示すように屋根状に形成されるガイド部材9aが設けられ
該ガイド部材9aの頂点から一面が前記現像槽2内の該渡
りローラ対8に向って傾斜し、他面が前記定着槽3内の
該渡りローラ対8の上面に向って傾斜するそれぞれの第
1傾斜面9とが一体となったガイド板9aが前記ラック8a
に固定して取付けられている。
そして、それぞれの前記第1傾斜面9は少なくとも前
記渡りローラ対8の幅を有し、前記ラック8aが前記各槽
2,3との間に取付けられる時に各該第1傾斜面9で形成
される頂点が該各槽2,3の境目付近に位置するように該
ラック8a内に取付けられている。一方前記各槽2,3,4の
上面には遮閉蓋5が設けられ該遮閉蓋5の前記各処理液
2a,3a,4aの液面と対向する内面には仕切られた前記各槽
2,3,4ごとに前記第1傾斜面9に向って下降する第2傾
斜面6が少くとも該第1傾斜面9の幅を有して設けられ
ている。
従って前記現像液2aの液面と対向する第2傾斜面6は
該現像槽2の右側に位置する前記第1傾斜面9に向って
下降する一面が設けられ、また前記定着液3の液面と対
向する前記第2傾斜面6は該定着槽3の両側に位置する
それぞれの前記第1傾斜面9に向って反対方向に振分け
られて下降する2面が設けられている。なお、前記遮閉
蓋5は前記各槽2,3,4ごとに別個に取外し可能にかぶせ
るものでもよいし、或は各槽2,3,4ごとに回動可能に一
端を軸支して開閉する遮閉蓋5の何れであってもよい。
そして、前記各処理液2a,3aは常時35℃前後に加温さ
れているので該各処理液2a,3aは前記各槽2,3内でそれぞ
れの前記第2傾斜面6に向って矢印で示す方向に絶え間
無く蒸発されている。
そして、前記遮閉蓋5の上面は所定の温度で冷却され
ているので蒸発体は前記第2傾斜面6のそれぞれに結露
され結露した水滴は復水となって該第2傾斜面を伝って
前記第1傾斜面9に滴下し前記ラック8を介して該第1
傾斜面9に沿ってそれぞれの前記渡りローラ対8の周面
に流入して該渡りローラ対8が洗浄されるようになって
いる。
従って前記自動現像機1の駆動中であっても前記渡り
ローラ対8は常に洗浄され、例えば前記感光材料10が画
像面を上にして搬送されている場合は該画像面と該画像
面と対向する該渡りローラ8とは常に復水が流入されて
いるので極めて清浄に保たれている。
そして、前記各槽2,3のそれぞれの前記渡りローラ対
8を洗浄した復水は前記処理液2a,3aの中に互に混流し
ないように戻される。
洗浄した復水が他の槽内に混流しないように前記感光
材料10の搬送路と干渉しない位置に例えば前記現像槽2
と該現像槽2側の前記渡り搬送ローラ対8との間に隔壁
2bを設けて前記定着槽3への混流を防ぐようにする。同
様にして前記定着槽3側にも隔壁3bが設けられる。な
お、前記第2傾斜面6のそれぞれから流れる復水も他の
槽に混流しないようにすることが望ましいが仮りに流入
したとしても結露凝縮水のまま流入する場合はさしつか
えない。このように構成される前記渡り搬送ローラ対8
の洗浄装置は前記定着槽3と前記水洗又は安定化槽4と
に隣接して設けられる該渡りローラ対8の洗浄手段にも
全く同様な構成によって配設されている。そして、前記
各処理液2a,3a,4aは一定のサイクルごとに新液を補充し
加温されるようになっているので常に設定された現像処
理条件が満たされるように保たれている。
このようにして前記各処理液2a,3a,4aによって処理さ
れた前記感光材料10は図示を省略するが前記水洗又は安
定化槽4の右サイドに設けられた前記渡りローラ対8を
介して乾燥処理工程に搬送される。
〔考案の効果〕
本考案の洗浄装置によって自動現像機内に設けられた
渡りローラは自動的に洗浄され常に洗浄な面が保たれて
駆動しているので該自動現像機の稼働率が著しく向上
し、かつ現像処理される感光材料の画質を損なうことな
く常に良好に保たれるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す側面図である。 1…自動現像機、2…現像槽 2a…現像液、3…定着槽 3a…定着液、4…水洗又は安定化槽 4a…水洗又は安定化液 5…遮閉蓋、6…第2傾斜面 8…渡りローラ対、8a…ラック 9…第1傾斜面、9a…ガイド部材 10…感光材料

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の処理槽を有して感光材料の液浸処理
    を行う自動現像機において、前記感光材料を次工程の処
    理槽に搬送するために互に隣り合う処理槽の境界域の両
    処理槽上部にそれぞれ設けた渡りローラ対の更に上部に
    両処理槽間をまたいで屋根状に形成された第1傾斜面
    と、前記各処理槽の上面に設けられる遮閉蓋の各処理槽
    毎に仕切られた該遮閉蓋の内面に前記第1傾斜面に向っ
    て下降する第2傾斜面とを有し、該第2傾斜面に処理液
    が蒸発して結露した水滴を前記第2傾斜面から前記第1
    傾斜面を伝ってそれぞれの前記渡りローラ対に流入させ
    て洗浄するようにしたことを特徴とする自動現像機内の
    渡りローラ洗浄装置。
JP9701990U 1990-09-13 1990-09-13 自動現像機内の渡りロ―ラ洗浄装置 Expired - Lifetime JP2514249Y2 (ja)

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