JP2729683B2 - プレキャストコンクリート部材の接合方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート部材の接合方法

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JP2729683B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、上下一対のプレキャストコンクリート部材
を上方部材の下端部に埋設されているモルタル充填式鉄
筋継手スリーブを利用して接合するプレキャストコンク
リート部材の接合方法の改良に関するものである。
(従来の技術) 上下一対のプレキャストコンクリート部材(以下PC部
材と記す)を上方部材の下端部に埋設されているモルタ
ル充填式鉄筋継手スリーブ(以下モルタルスリーブと記
す)を利用して接合するPC部材の接合方法を、PC部材と
してプレキャストコンクリート柱部材(以下PC柱部材と
記す)を例にとり以下に説明する。
まず、この方法に使用されるPC柱部材は第3図に示す
ような構造のものである。すなわち図において、1−b
は下方PC柱部材であって、下方柱主鉄筋3−bの上端部
は下方PC柱部材の上端面2−bから上方にある長さ突き
出て露出している。上方PC柱部材1−aの下端部にはモ
ルタルスリーブ4が埋設されていて該スリーブの下端口
は上方PC柱部材の下端面2−aに開口している。上方柱
主鉄筋3−aの下端部はモルタルスリーブ内に挿入され
ており、その下端末はモルタルスリーブ4の長手方向ほ
ぼ中央に達している。
モルタルスリーブは、両端が開口している細長い中空
金属筒であってその内面には通常多数の溝または突起が
設けられており、その代表的なものは特公昭53−12732
号公報、特開昭61−200246号公報等に開示されている。
そして該スリーブにはグラウト注入口および抜気口が設
けられていて、これらは上方PC柱部材の側壁に設けられ
ている注入口5および抜気口6にそれぞれ連なっていて
これによりスリーブは外部に連通している。
これらPC柱部材の接合は従来次のようにし行われてき
た。すなわち、第4図に示すように下方PC柱部材1−b
をまず建て入れ、ついでその上方より上方PC柱部材1−
aを垂下し、下方柱主鉄筋の突出端がそれぞれ対応する
位置のモルタルスリーブ内に挿入されるように上方PC柱
部材を建て入れる。この建て入れが終ったとき上方柱主
鉄筋3−aと下方柱主鉄筋3−bとはモルタルスリーブ
内の長手方向ほぼ中央において突きあわせ状にあい会す
る。ついでグラウト注入口5から流動性の大きなモルタ
ルであるグラウト7をそれが抜気口6から溢れ出るまで
注入する。グラウトの硬化により対応する上下一対の上
下柱主鉄筋が接合され、これにより上下一対のPC柱部材
が接合される。
ところで、接合される上下一対のPC柱部材の接合端面
間には接合部材の一体化、接合施工誤差の吸収等の目的
で目地モルタル8を設ける必要がある。このため接合に
当ってこの接合端面間に目地空間が形成されるような手
段が設けられこの目地空間内に目地モルタルが設けられ
る。かかる目地空間形成手段としては、図に示すように
目地厚に相当する高さのライナー9を下方PC柱部材上端
面2−bの上に置いたり、PC柱部材端面に目地厚に相当
する高さの突起(コターという)を設ける手段がある。
目地モルタルを設けるには、下方PC柱部材上端面2−
b上に硬練りモルタル塊を盛り上げて置きこれが上方PC
柱部材の垂下に伴い接合端面間に挟まれて目地空間内に
押し広げられて目地空間を形成する方式が行われてい
る。この際目地モルタルがモルタルスリーブ4内に侵入
してこのスリーブのグラウト注入口を塞ぐトラブルを防
止するためワッシャーと称する薄肉円板よりなる部品10
を用いモルタルスリーブ4の下端口を塞ぐことが必要に
なる。(ワッシャーについては特公昭55−19338号公報
に開示されている。) (発明が解決しようとする問題点) 従来の方法は前記のように、目地モルタルを形成させ
るに当り硬練りモルタル塊を押し潰し広がらせる手段を
とっているが、硬練りモルタルは流動性に乏しいので目
地空間内に充分に行き渡らず空隙を生じ易く接合された
PC柱部材間の軸力の均等な伝達上問題がある。また、モ
ルタルスリーブ内のグラウトと目地モルタルとの品質が
異なる点も問題である。(通常、目地モルタルの方が低
品質である) 目地空間外周に型枠を設けこの中に軟練りモルタルを
充填して空隙のない目地モルタルを一旦形成したうえで
上方PC柱部材を建て入れる方式も提案されているが、こ
の方式では型枠代および型枠施工費がかさみ経済的に不
利であるだけでなく目地モルタルの施工および硬化のた
めに少なくとも一日工程の進行が遅れる不利も生ずる。
さらに、軟練りモルタルの品質は硬練りモルタルの品質
よりも劣るので上記のスリーブ内のグラウトと目地モル
タルとの品質不同の問題点が一層大きくなる。
本発明は従来技術におけるこのような問題点を解決す
るために提案されたものであり、以下にこれを詳述す
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明の方法に使用される上下一対のPC部材の構造
は、第3図に示したような従来の方法に使用されるもの
と同一である。そして、本発明の方法をPC柱部材の接合
を例にとり以下に説明する。
まず下方PC柱部材1−bを建て入れた後、第1図に示
すようにその上端面2−b上にその周辺に沿ってその内
側に該周辺を縁取るようにモルタル枠11を硬練りモルタ
ルをもって形成させる。この際、従来の方法と同様にし
て目地空間を形成させるための手段(ライナー、コッタ
ー等)がとられる。モルタル枠11の幅は通常1〜3cm程
度であり高さは目地厚とほぼ同じである。
ついで第2図に示すように上方PC柱部材1−aを垂下
させて従来の方法と同様にしてこれを下方柱部材1−b
に建て入れる。
つぎに、上方PC柱部材に設けられているグラウト注入
口5よりグラウト7を注入し、目地空間およびモルタル
スリーブ4内をすべてグラウトで充填する。(これはグ
ラウト注入を上方PC柱部材に設けられている抜気口6か
ら溢れ出るまで続けることにより達成できる。) そして、グラウトの硬化により上下一対のPC柱部材の
接合が完了する。
上方PC柱部材下端部に埋設されているモルタルスリー
ブは一般に複数個であるが、グラウトの注入はそのうち
の1本の注入口からの注入で足りるから他のスリーブの
注入口は塞いでおくことが好ましい。(抜気口は各スリ
ーブ毎に必要である) 以上PC部材としてPC柱部材を例として本発明の方法を
説明したが、本発明の方法は、同様の構造のPC壁部材ど
うしの接合、その他、同様の構造のPC部材どうしの接合
にも実施できることはいうまでもない。
(発明の効果) 本発明の方法は従来の方法にくらべ次の利点がある。
(1)空隙のない目地が形成されるので接合されたPC部
材間の軸力伝達が均一である (2)目地モルタルとモルタルスリーブ内のグラウトと
の品質が同一であるのでこの品質不同に基く問題点がな
い (3)ワッシャーの使用が不要である さらに、目地空間外周に型枠を設ける前記の方法にく
らべ、工程の進行が少なくとも一日遅れる不利な点がな
い。また、本発明においては、型枠は硬練りモルタルに
よりその現場で作成するわけであるから型枠代および型
枠施工費は前記の方法にくらべ僅小ですむ。
また、一般に複数個の埋設スリーブ内へのグラウト注
入を従来のようにスリーブ毎に行うことなく一か所の注
入口からの注入で行い得るので省力効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の方法の実施状況を示す図
である。第3図および第4図は従来の方法の実施状況を
示す図である。 図における記号は以下のとおりである。 1−a:上方PC柱部材、1−b:下方PC柱部材 2−a:上方PC柱部材の下端面 2−b:下方PC柱部材の上端面 3−a:上方柱主鉄筋、3−b:下方柱主鉄筋 4:モルタルスリーブ、5:グラウト注入口 6:抜気口、7:グラウト 8:目地モルタル、9:ライナー 10:ワッシャー、11:モルタル枠

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下一対のプレキャストコンクリート部材
    を上方プレキャストコンクリート部材の下端部に埋設さ
    れているモルタル充填式鉄筋継手スリーブを利用して接
    合するプレキャストコンクリート部材の接合方法におい
    て、 (イ)建て入れされた下方プレキャストコンクリート部
    材1−bの上端面2−b上にこの周辺の内側に沿ってこ
    れを縁取るようなモルタル枠11を硬練りモルタルをもっ
    て形成させ (ロ)ついで、上方プレキャストコンクリート部材1−
    aを垂下して、下方プレキャストコンクリート部材の上
    端面2−bから上方に突き出てある長さ露出している下
    方部材主鉄筋3−bの突出端を、上方プレキャストコン
    クリート部材1−aの下端部に埋設されかつ該部材1−
    aの下端面2−aに開口しているモルタル充填式鉄筋継
    手スリーブ4内に挿入する如く、かつ前記両端面2−a
    および2−b間に目地空間が形成される如く上方プレキ
    ャストコンクリート部材を下方プレキャストコンクリー
    ト部材に対して建て入れ (ハ)上方プレキャストコンクリート部材の側面に設け
    られているグラウト注入口5よりグラウト7を注入し、
    目地空間およびモルタル充填式鉄筋継手スリーブ内をグ
    ラウトで充填する ことを特徴とするプレキャストコンクリート部材の接合
    方法
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