JP2729546B2 - 印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法 - Google Patents

印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷版用アルミニウム
板の表面処理方法に関し、水酸化ナトリウムを主成分と
するエッチング液の回収方法と表面処理から排出される
アルミニウムスラッジを改質する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】印刷版用アルミニウム板の表面処理方法
には多様な処理液が用いられている。例えば、電気化学
的に粗面化する工程では硝酸、並びに塩酸が、また陽極
酸化工程では硫酸が、更にまた、化学的にアルミニウム
をエッチングする工程では、水酸化ナトリウムが一般的
に用いられている。
【0003】一方、平版印刷版用支持体としては、アル
ミニウム板、又はアルミニウム合金板が用いられてお
り、上述の処理液中のアルミニウムイオン濃度によって
大きく処理後の表面形状などが異なり、アルミニウムイ
オン濃度が印刷版用アルミニウム支持体の品質に及ぼす
影響は大きい。
【0004】例えば、硝酸で電気化学的に砂目立てする
場合、最も均一に砂目立てがしやすい硝酸濃度としては
5グラム/リットル〜30グラム/リットルが適当であ
るが、アルミニウムイオン濃度も5グラム/リットル〜
15グラム/リットル付近が適している。また、硫酸で
陽極酸化を行う場合も、硫酸濃度としては50グラム/
リットル〜300グラム/リットルが適当であるが、ア
ルミニウムイオン濃度が15グラム/リットルを越える
と、均一にアルミニウム板表面に陽極酸化皮膜が出来な
くなる。
【0005】機械的な粗面化の後や、硝酸あるいは硫酸
での電気化学的粗面化の前後処理として水酸化ナトリウ
ムによるエッチング処理を行うことは一般的で、多くの
場合処理液中にアルミニウムイオンが共存する。その場
合にも最適な水酸化ナトリウムの濃度とアルミニウムイ
オン濃度があり、それぞれ水酸化ナトリウム濃度は飽和
濃度以下の200〜600グラム/リットルであり、ま
たアルミニウム濃度は10〜100グラム/リットルが
適当である。またアルミニウム濃度と水酸化ナトリウム
濃度との比率は低い方がよく、アルミニウム濃度は飽和
濃度以下である場合が一般的である。
【0006】上述の通り、アルミニウムイオン濃度が印
刷版用アルミニウム支持体の品質に及ぼす影響は大きい
ので、処理液中のアルミニウムイオン濃度は所定の濃度
に一定に保つことが重要である。アルミニウム濃度を一
定に保つために従来は処理系内の処理液を系外に排出し
てアルミニウムイオン濃度を一定に保つか、特開昭57
−192300号公報に記載されているようにイオン交
換樹脂を用いて処理液中のアルミニウムイオンをイオン
交換樹脂に吸着させ、アルミニウムイオン濃度を一定に
保つ方法が一般的であった。
【0007】しかしながら、処理系内の処理液を系外に
排出してアルミニウムイオン濃度を一定に保つよう系外
で調節する方法は、アルミニウムイオンと共に処理液を
排出しなければならず、処理液の使用量が非常に大きく
なるという問題があり、廃液処理の負荷も大であった。
【0008】また、イオン交換樹脂でアルミニウムイオ
ンを吸着してアルミニウムイオンを系外に排出する方法
は、アルミニウムイオンの除去率が低く、また除去率が
低いために多量の樹脂が必要であり、しかも、3ケ月に
一回程度交換しなくてはならず、ランニングコストが非
常に大きくなるという問題点があった。
【0009】更に、水酸化ナトリウムとアルミニウムイ
オンを分離するには、本発明者らが以前に提案したイオ
ン交換膜を用いた拡散透析によるアルミニウムイオンの
系外排出(特開平1−200992号)があった。しか
しながら、拡散透析の場合は、膜に付着する鉄等の不溶
性金属の除去及び拡散透析後の廃液側に水酸化アルミニ
ウム等のスケールが付着するため、3日に一回硫酸等で
酸洗浄をしなければならず、ランニングコストが増大す
るという問題点があった。さらに、アルミニウム板の表
面処理から多量に排出されるアルミニウムスラッジにつ
いても、このスラッジの有効な利用法がないため、その
処分にも困っている。
【0010】また、特公昭57−2649号公報の技術
は、ケイ酸を添加すること、またこの技術を適用出来る
濃度には制限がありこの技術の平版印刷版支持体への適
用は不適当である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】平版印刷版用アルミニ
ウム板の表面処理を酸、アルカリの多様な処理液を用い
て行う場合、特に水酸化ナトリウムを用いて表面のエッ
チング処理を行う場合、本発明の課題は、1)表面処理
の品質を良好、且つ均一にするため、処理系中のアルミ
ニウムイオン濃度を所定の濃度に保つことである。
【0012】また、2)表面処理工程から多量に排出さ
れるアルミニウムスラッジを工業的に有効なものとして
再利用することである。さらに、3)上記アルミニウム
スラッジを溶解した液を晶析し、アルミニウムスラッジ
を改質する場合、晶析反応を早め、かつ改質された水酸
化アルミニウムに含まれる不純物を低減することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
解決のため鋭意研究努力した結果、以下の1)及び2)
の発明により上記課題を解決することが出来た。
【0014】1)循環使用するアルミン酸ソーダ溶液を
含む処理液の一部とアルミニウム板の表面処理工程から
排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生する非結晶
性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウムスラ
ッジを混合することにより、過飽和のアルミン酸ソーダ
溶液に調整し、水酸化アルミニウムを晶析させると共に
水酸化ナトリウム溶液を回収する。そして、これら回収
した水酸化ナトリウム溶液を調液タンクに戻して処理液
系中のアルミニウムイオン濃度を所定の濃度に保つこと
が出来、かつ産業廃棄物であったアルミニウムスラッジ
を改質し、工業的に有益な水酸化アルミニウムとして利
用して産業廃棄物をなくすことが出来るようになった。
【0015】2)循環使用するアルミン酸ソーダ溶液を
含む処理液の一部とアルミニウム板の表面処理工程から
排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生する非結晶
性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウムスラ
ッジを混合した後、溶解液をフィルターに通して溶解液
中の不溶解成分を除去する。そしてその過飽和のアルミ
ン酸ソーダ溶液に調整された液を晶析槽に送液し、水酸
化アルミニウムを晶析させることにより産業廃棄物であ
ったアルミニウムスラッジを含水率の低い結晶性水酸化
アルミニウムに改質し、工業的に有益な水酸化アルミニ
ウムとして利用できるようになり、印刷版用アルミニウ
ム支持体の表面処理方法としては、より好ましい態様の
表面処理方法に達した。
【0016】本発明において処理液中のアルミニウムイ
オンを系外に分離するということは、処理工程に用いた
処理液を処理工程とは無関係の場所で系外に分離すると
いうことである。
【0017】また、本発明において該回収した処理液を
循環使用中の処理液と混合し、処理液内のアルミニウム
イオン濃度を一定の濃度に保つということは、回収した
アルミニウムイオンの少ない液を、調液タンクに戻し
て、補給液及び希釈水を追加して、表面処理に使用する
処理液のアルミニウムイオンの濃度を所定の濃度に保つ
ことを意味する。
【0018】また、イオン交換膜を用いた拡散透析法と
は、イオン交換膜をはさんだ両側の液の濃度差によっ
て、分離を行うものである。
【0019】過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を用いて水
酸化アルミニウムを晶折させる方法としては、特公昭5
3−27718号公報の様に攪拌羽根を用いて水酸化ア
ルミニウムを析出させる方法等いろいろある。
【0020】
【実施例】本発明の一具体例を添付図1及び添付図2に
よって説明する。また、より改良された具体例を添付図
3及び添付図4によって説明する。但し、本発明は本実
施例によって制限されるものではない。
【0021】(実施例−1)図1及び図2は、本発明の
請求項1の方法による、アルミニウム板の表面処理を行
う装置の構成概略図ならびにフロー図である。
【0022】エッチング処理において、処理液は調液タ
ンク(5)で調合し、調合された処理液は送液ポンプ
(4)を用い送液配管(12)を通ってエッチング処理
槽(11)中のスプレー(3)に送られる。調液タンク
からのエッチング処理液はさらに給液配管(12)より
分岐している給液配管(13)を通って溶解槽(34)
にも送液することが出来る。給液量及び給液の時期は配
管中の途中に設けた弁(図示されていない)の操作で調
節することが出来る。
【0023】調液タンク(5)とエッチング処理槽(1
1)とは給液配管(12)および戻り液配管(14)と
によって連結され、エッチング処理液はこれらの間に循
環されている、エッチング処理の間に処理液中の水酸化
ナトリウム成分は反応により減少し、アルミニウムイオ
ン含量は増加し、また水は蒸発し減少する等処理液の量
および成分濃度は変化する。このため、調液タンク
(5)内の処理液には水酸化ナトリウム溶液と水の補給
がそれぞれ補給配管(21)及び(22)から行われる
が、増加するアルミニウムイオンを除去しないで補給液
によって処理液中のアルミニウムイオンを所定の濃度に
保つのは無駄が多い。
【0024】このため、給液配管(13)を通って調液
タンク(5)内の循環使用中の処理液の一部を溶解槽
(34)へ適時に送液し、アルミニウムイオンを系外に
除去される。 一方、アルミニウムスラッジ(16)は
各表面処理工程から排出される廃アルカリ(30)、廃
酸(31)、(32)、(33)をpH調整槽(27)
にて中和し、凝集沈澱槽(28)にて凝集沈澱される。
さらに、フィルタープレス(29)にて固液分離され、
溶解槽へ適時送られる。
【0025】溶解槽(34)では、エッチング処理液と
アルミニウムスラッジ(16)とが混合され、過飽和の
アルミン酸ソーダ溶液が調整され、適時析出槽(7)へ
給液される。
【0026】析出槽(7)では、過飽和のアルミン酸ソ
ーダ溶液中の水酸化アルミニウムの種子を核として水酸
化アルミニウムを結晶化させる。
【0027】このため、アルミニウムイオン濃度が減少
された水酸化ナトリウム液を主とする処理液と水酸化ア
ルミニウムの結晶との混合物は送液管(17)によって
シックナー(8)へ送られ、結晶化した水酸化アルミニ
ウムは配管(18)を通ってドラムフィルター(9)で
離漿し、ホッパー(10)に集められる。一方水酸化ナ
トリウム液を主とする処理液は回収液として回収用配管
(20)を通り、調液タンクに戻される。
【0028】上記配置の装置により、下記条件で処理液
の回収を行いながらアルミニウム板の表面エッチング処
理を行った場合の単位時間当たりの処理液使用量を求め
た。 アルミニウム板幅 1000mm 処理スピード 50メートル/分 処理液 水酸化ナトリウム 300グラム/リットル アルミニウムイオン 75グラム/リットル 温度 60℃ 補給配管(22)から補給された水酸化ナトリウム溶液
の量は、60キログラム/時間(20グラム/平方メー
トル)であった。
【0029】この時析出槽(7)での晶析反応に要した
時間は約60時間であり、晶析により得られた水酸化ア
ルミニウムは以下のような品質のものであった。 鉄分 360mg/kg 二酸化ケイ素 50mg/kg CODCr 540mgo/kg 含水率 11.4% 色 うす茶色
【0030】(実施例−2)図3及び図4は、本発明の
請求項2の方法による、アルミニウム板の表面処理を行
う装置の構成概略図ならびにフロー図である。
【0031】エッチング処理において、上記(実施例−
1)の場合と同じように表面処理工程をおこなって、調
液タンク(5)内の循環使用中の処理液の一部を溶解槽
(34)へ適時に送液し、アルミニウムイオンを系外に
除去される。 一方、アルミニウムスラッジ(16)は
各表面処理工程から排出される廃アルカリ(30)、廃
酸(31)、(32)、(33)をpH調整槽(27)
にて中和し、凝集沈澱槽(28)にて凝集沈澱される。
さらに、フィルタープレス(29)にて固液分離され、
溶解槽へ適時送られる。
【0032】溶解槽(34)では、エッチング処理液と
アルミニウムスラッジ(16)とが混合され、過飽和の
アルミン酸ソーダ溶液が調整される。この調整された液
をフィルター(35)に通して不溶解成分を除去した
後、適時析出槽(7)へ給液される。
【0033】析出槽(7)では、過飽和のアルミン酸ソ
ーダ溶液中の水酸化アルミニウムの種子を核として水酸
化アルミニウムを結晶化させる。
【0034】このため、アルミニウムイオン濃度が減少
された水酸化ナトリウム液を主とする処理液と水酸化ア
ルミニウムの結晶との混合物は送液管(17)によって
シックナー(8)へ送られ、結晶化した水酸化アルミニ
ウムは配管(18)を通ってドラムフィルター(9)で
離漿し、ホッパー(10)に集められる。一方水酸化ナ
トリウム液を主とする処理液は回収液として回収用配管
(20)を通り、調液タンクに戻される。
【0035】上記図3に示した配置の装置により、下記
の(実施例−1)で示したと同じ条件で処理液の回収を
行いながらアルミニウム板の表面エッチング処理を行っ
た場合の単位時間当たりの処理液使用量を求めた。
【0036】アルミニウム板幅 1000mm 処理スピード 50メートル/分 処理液 水酸化ナトリウム 300グラム/リットル アルミニウムイオン 75グラム/リットル 温度 60℃ 補給配管(22)から補給された水酸化ナトリウム溶液
の量は、60キログラム/時間(20グラム/平方メー
トル)であった。
【0037】この時析出槽(7)での晶析反応に要した
時間は約14時間であり、晶析により得られた水酸化ア
ルミニウムは以下の表に示すような品質のものであっ
た。比較のため(実施例−1)の水酸化アルミニウムの
品質の値も表示した。
【0038】 (実施例−2) (実施例−1) 鉄分 36mg/kg 360mg/kg 二酸化ケイ素 30mg/kg 50mg/kg CODCr 110mgo/kg 540mgo/kg 含水率 11.3% 11.4% 色 白 色 うす茶色
【0039】上記(実施例−2)で得られた水酸化アル
ミニウムは(実施例−1)で得られた水酸化アルミニウ
ムの品質よりも優れたもので、従って過飽和のアルミン
酸ソーダ溶液をフィルターに通して不溶解成分を除去し
た後、析出槽で結晶化させる方法がより好ましい処理方
法であることがわかる。
【0040】
【発明の効果】本発明の表面処理方法により、 (1) 表面処理に使用する処理液の使用効率が上が
り、水酸化ナトリウムの使用量が軽減した。
【0041】(2) 従来、産業廃棄物として処分して
いた、系外へ排出された処理液を処分する必要がなくな
り、また、各表面処理工程から排出された水酸化アルミ
ニウムスラッジも工業的に利用できる水酸化アルミニウ
ムに変質することができ工業製品として売却できるよう
になった。
【0042】また、エッチング処理液とアルミニウムス
ラッジとを混合し、過飽和のアルミン酸ソーダ溶液を調
整し、この調整した溶液をフィルターに通して不溶解成
分を除去することにより、 (3)晶析反応時間が1/4に短縮できた。
【0043】(4)晶析するための滞留時間が少なくて
すむために、析出槽の容量を1/4にすることが可能に
なった。 (5)晶析により得られた水酸化アルミニウムの鉄分が
1/10になり、高分子成分は1/5以下になり、色も
白色となった。
【0044】以上により製品の品質改良とコストダウン
に大きく貢献した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の処理方法により、エッチング
処理を行う装置の構成概略図である。
【図2】図2は、図1で示した構成概略図のフロー図で
ある。
【図3】図3は、本発明の好ましい処理方法により、エ
ッチング処理を行う装置の構成概略図である。
【図4】図4は、図3で示した構成概略図のフロー図で
ある。
【符号の説明】
1 ニップロール 2 パスロール 3 スプレー 4 送液ポンプ 5 調液タンク 6 水洗槽 7 析出槽 8 シックナー 9 ドラムフィルター 10 水酸化アルミニウムホッパー 11 エッチング処理槽 12 エッチング処理液循環配管 13 エッチング処理液循環配管 14 戻り液配管 15 電解処理槽 16 水酸化アルミニウムスラッジ 17 送液管 18 配管 19 溶解槽給水管 20 回収用配管 21 水酸化ナトリウム補給管 22 水補給管 23 アルミニウム板 24 陽極酸化給電槽 25 陽極酸化槽 26 電極 27 pH調整槽 28 凝集沈澱槽 29 フィルタープレス 30 水洗水廃アルカリ液 31 電解処理液オーバーフロー配管 32 水洗水廃酸液 33 水洗水廃酸液 34 溶解槽 35 フィルター

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム板の表面処理方法にあっ
    て、表面エッチング処理に循環使用するアルミン酸ソー
    ダ溶液を含む処理液の一部からアルミニウムイオンを系
    外に分離し、水酸化ナトリウム溶液を回収し、回収した
    水酸化ナトリウム溶液を循環使用する処理液と混合し、
    処理液中のアルミニウムイオン濃度を所定の濃度に保つ
    表面処理方法において、循環使用するアルミン酸ソーダ
    溶液を含む処理液の一部とアルミニウム板の表面処理工
    程から排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生する
    非結晶性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウ
    ムスラッジを混合することにより、過飽和のアルミン酸
    ソーダ溶液に調整し、水酸化アルミニウムを晶析させる
    と共に水酸化ナトリウム溶液を再使用することを特徴と
    する印刷版用アルミニウム支持体の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム板の表面処理方法にあっ
    て、表面エッチング処理に循環使用するアルミン酸ソー
    ダ溶液を含む処理液の一部からアルミニウムイオンを系
    外に分離し、水酸化ナトリウム溶液を回収し、回収した
    水酸化ナトリウム溶液を循環使用する処理液と混合し、
    処理液中のアルミニウムイオン濃度を所定の濃度に保つ
    表面処理方法において、循環使用するアルミン酸ソーダ
    溶液を含む処理液の一部とアルミニウム板の表面処理工
    程から排出される廃酸、廃アルカリの中和時に発生する
    非結晶性水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウ
    ムスラッジを混合することにより、過飽和のアルミン酸
    ソーダ溶液に調整し、フィルターにて不溶解成分を除去
    し、水酸化アルミニウムを晶析させると共に水酸化ナト
    リウム溶液を再使用することを特徴とする印刷版用アル
    ミニウム支持体の表面処理方法。
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