JP2727570B2 - 動き検出信号の処理回路 - Google Patents

動き検出信号の処理回路

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JP2727570B2 JP63185168A JP18516888A JP2727570B2 JP 2727570 B2 JP2727570 B2 JP 2727570B2 JP 63185168 A JP63185168 A JP 63185168A JP 18516888 A JP18516888 A JP 18516888A JP 2727570 B2 JP2727570 B2 JP 2727570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、いわゆるIDTVのように動き適応形走査線
補間等の高画質化処理をするテレビジョン受像機で、動
き検出信号を処理する回路に関する。 〔発明の概要〕 この発明は、動き検出信号を1ビットの信号に変換し
たのち、IIR型の時間軸フィルタを通すようにしたこと
により、少ないメモリ容量、演算ビット数で時間方向に
拡大された信号を得ることができるようにしたものであ
る。 〔従来の技術〕 第4図は、テレビジョン受像機の一例の構成を示すも
のである。 同図において、入力端子(62)からの映像信号は、A/
D変換器(63)でディジタル信号に変換されたのち、Y/C
分離回路(64)に供給されて輝度信号Yおよび色信号C
に分離される。A/D変換器(63)でのサンプリング周波
数は、例えば14MHzとされる。 Y/C分離回路(64)より出力される輝度信号Yは、走
査線補間回路(65Y)に供給される。Y/C分離回路(64)
より出力される色信号Cは、クロマデコーダ(66)に供
給されて色復調される。このクロマデコーダ(66)より
出力される赤色差信号R−Y、青色差信号B−Yの時分
割信号R−Y/B−Yは、走査線補間回路(65C)に供給さ
れ、の走査線補間回路(65Y),(65Y)からは、主走査
線信号Ym,Rm−Ym/Bm−Ymの他に、補間走査線信号Yc,Rc
−Yc/Bc−Ycが同時に出力される。 また、Y/C分離回路(64)より出力される輝度信号Y
は、動き検出回路(50)に供給され、この動き検出回路
(50)からの動き検出信号は係数発生器(51)に供給さ
れる。走査線補間回路(65Y),(65C)の係数器のK値
は、この係数発生器(51)で発生され、動き検出信号の
大きさに応じてその値が変えられる。例えば、静止画部
分ではK=0とされ、このKの最大値は1とされる。 動き検出回路(50)は、第5図に示すように構成され
る。同図において、Y/C分離回路(64)より供給される
輝度信号Yは、遅延線を構成するフィールドメモリ(40
1)および(402)の直列回路に供給される。フィールド
メモリ(401)および(402)の直列回路の遅延時間は、
1フレーム(263H+262H)とされる。 フィールドメモリ(401)の入力信号およびフィール
ドメモリ(402)の出力信号は、減算器(403)に供給さ
れて減算される。この減算器(403)より出力されるフ
レーム差分信号は、ローパスフィルタ(404)で高域の
ノイズ成分およびドット妨害成分が除去されたのち絶対
値回路(405)で絶対値化される。この絶対値回路(40
5)の出力信号が動き検出信号とされる。 なお、このようにフレーム差分信号より動きを検出す
ることは、例えば特開昭55−8124号公報に記載されてい
る。 走査線補間回路(65Y)は、第6図に示すように構成
される。同図において、Y/C分離回路(64)より供給さ
れる輝度信号Yは遅延線を構成するラインメモリ(60
1)に供給される。このラインメモリ(601)の入力信号
および出力信号は加算器(602)に供給されて加算平均
され、この加算器(602)の出力信号は係数器(603)で
K(K≦1)倍とされたのち加算器(604)に供給され
る。 また、輝度信号Yは遅延線を構成するフィールドメモ
リ(605)に供給される。このフィールドメモリ(605)
での遅延時間は、263Hとされる。このフィールドメモリ
(605)の出力信号は、係数器(606)で(1−K)倍と
されたのち加算器(604)に供給される。 第7図は、時間−垂直面の走査線構造を示す図であ
り、○印は各フィールドの走査線を示している。上述し
た入力信号をh、ラインメモリ(601)の出力信号を
i、フィールドメモリ(605)の出力信号をjとする
と、これら信号h〜jは、第7図に図示する位置関係と
なる。 走査線補間回路(65Y)において、加算器(602)の出
力信号 は動画部分の補間走査線信号となると共に、フィールド
メモリ(605)の出力信号jは静止画部分の補間走査線
信号となる。そのため、加算器(604)からは、動画部
分および静止画部分の補間走査線信号が動きの程度に応
じた割合で加算された補間走査線信号Ycが出される。補
間走査線は、第7図の の位置とされる。 また、入力信号hは、そのまま主走査線信号Ymとされ
る。 なお、説明は省略するが、走査線補間回路(65C)も
同様に構成される。 この走査線補間回路(65Y),(65C)より出力される
主走査線信号Ym,Rm−Ym/Bm−Ym、補間走査線信号YC,Rc
−Yc/Bc−Ycはそれぞれ時間圧縮回路(67Y),(67C)
に供給される。この時間圧縮回路(67Y),(67C)で
は、主走査線信号Ym,Rm−Ym/Bm−Ymと補間走査線信号Y
C,Rc−Yc/Bc−Ycとが、それぞれ1/2に時間軸圧縮されて
連続して出力される。この場合、時間圧縮回路(67C)
からは、赤色差信号と青色差信号とが別々に出力され
る。 時間圧縮回路(67Y),(67C)より出力される倍速の
輝度信号、色差信号は、それぞれD/A変換器(68Y),
(68R),(68B)でアナログ信号とされる。 D/A変換器(68Y),(68R),(68B)より出力される
倍速の精度信号、色差信号は、それぞれマトリクス回路
(73)に供給される。このマトリクス回路(73)より出
力される倍速の赤、緑、青色信号R,G,Bは、それぞれア
ンプ(74R),(74G),(74B)を介してカラー受像管
(75)に供給され、このカラー受像管(75)には走査線
数が2杯とされたノンインターレース走査表示がされ
る。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、第5図例のような動き検出回路(50)より
出力される動き検出信号をそのまま用いると、例えば人
間が座って息をしているときのように、エッジ部が少し
ずつ数フィールドごとに動いている場合には、このエッ
ジがノイズに見えてしまい画質が劣化する不都合があっ
た。 そこで従来、このような不都合を除去するため、時間
軸フィルタを用いて動き検出信号を時間方向に拡大する
ことが提案されている。 第8図は、時間軸フィルタの一例を示すものであり、
FIR型として構成されたものである。 同図において、動き検出回路(50)からの動き検出信
号は、遅延線を構成するフレームメモリ(311),(3
12)‥‥の直列回路に供給される。フレームメモリ(31
1)の入力信号、フレームメモリ(311),(312),‥
‥の出力信号は加算器(32)で加算されたのちリミッタ
(33)で振幅制限される。そして、このリミッタ(33)
より出力される時間方向に拡大された動き検出信号は、
係数発生器(51)に供給される。なお、フレームメモリ
(311),(312),‥‥はフィールドメモリで構成され
ることもある。 また、第9図も、時間軸フィルタの一例を示すもので
あり、IIR型として構成されたものである。 同図において、動き検出回路(50)からの動き検出信
号は、加算器(41)に供給され、この加算器(41)の出
力信号は遅延線を構成するフレームメモリ(42)に供給
される。このフレームメモリ(42)の出力信号は、係数
器(43)を介して加算器(41)に供給されて、巡回型構
成とされる。このフレームメモリ(42)の出力信号はリ
ミッタ(44)で振幅制限ささる。そして、このリミッタ
(44)より出力される時間方向に拡大された動き検出信
号は、係数発生器(51)に供給される。 この第8図例、第9図例のように動き検出信号を時間
軸フィルタを用いて時間方向に拡大することにより、上
述したような画質劣化を防止することができる。 しかしながら、第8図例の時間軸フィルタは、nビッ
ト構成とされる分、メモリ容量、加算器も大きくなり、
回路規模が大きくなるものであった。また、時定数を大
きくしようとするとき、フレームメモリの個数を多くす
る必要がある。そのため、メモリ容量で制限され、あま
り長い時定数を設定することができなかった。 また、第9図例の時間軸フィルタは、時定数は長く設
定できるが、演算に必要なビット数が必要である。この
ビット数の増加がメモリ容量の増加につながるため、回
路規模が大きくなるものであった。 そこで、この発明では、少ないメモリ容量、演算ビッ
ト数で時間方向に拡大された信号を得ることを目的とす
るものである。 〔課題を解決するための手段〕 この発明は、動き検出手段(50)の出力信号が供給さ
れるレベル比較手段(52)と、遅延線を構成すると共
に、金サンプル数がnフレーム+1サンプル(n=0,1,
2,‥‥)となるようにされた遅延素子(532)および画
像メモリ(533),(534)の直列回路と、レベル比較手
段(52)および直列回路の出力信号を1サンプルごとに
交互に選択すると共に出力信号を直列回路に供給するス
イッチ回路(531)と、レベル比較手段(52)の出力信
号および直列回路の出力信号を加算する加算器(538)
とを有してなるものである。 〔作用〕 上述構成においては、動き検出手段(50)からの動き
検出信号が、レベル比較手段(52)で1ビットの信号に
変換される。そのため、遅延素子(532)、画像メモリ
(533),(534)、スイッチ回路(531)、加算器(53
8)よりなる時間軸フィルタは1ビット処理で構成され
る。 なお、加算器(538)では、レベル比較手段(52)お
よび直列回路の出力信号が加算され、時間方向の信号が
加算されれので、加算器(538)からは、時間方向に拡
大した動き検出信号が出力される。 〔実施例〕 以下、第1図を参照しながら、この発明の一実施例に
ついて説明する。 同図において、動き検出回路(50)からの動き検出信
号は、レベル比較器(52)に供給される。このレベル比
較器(52)からは、動き検出信号が基準レベル以上では
高レベル“1"、一方以下では低レベル“0"の信号が出力
される。つまり、このレベル比較器(52)によって動き
検出信号は1ビットの信号に変換される。 このレベル比較器(52)の出力信号は、時間軸フィル
タ(53)を構成する切換スイッチ(531)のA側の固定
端子に供給される。この切換スイッチ(531)の出力信
号は、遅延線を構成するDフリップフロップ(532)、
フレームメモリ(533),(534)の直列回路に供給され
る。この場合、Dフリップフロップ(532)での遅延時
間は、1サンプリング周期(1/4MHz)とされる。すなわ
ち、Dフリップフロップ(532)、フレームメモリ(53
3),(534)の直列回路における全サンプル数は2フレ
ーム+1サンプル数となり、この直列回路によって2フ
レーム+1サンプル数段の遅延を受ける。 フレームメモリ(534)の出力信号は、切換スイッチ
(531)のB側の固定端子に供給される。切換スイッチ
(531)は、第2図Dに示すようなデューティ50%で7MH
zの信号をもって切換制御され、1サンプリング周期(1
/4MHz)ごとにA側、B側に交互に切り換えられる。つ
まり、この切換スイッチ(531)では、レベル比較器(5
2)の出力信号およびフレームメモリ(534)の出力信号
が1サンプルごとに交互に選択される。 また、レベル比較器(52)の出力信号は、遅延線を構
成するDフリップフロップ(535)を介してオア回路(5
38)に供給され、フレームメモリ(533)の出力信号
は、直接および遅延線を構成するDフリップフロップ
(536)を介してオア回路(538)に供給され、フレーム
メモリ(534)の出力信号は、直接および遅延線を構成
するDフリップフロップ(537)を介してオア回路(53
8)に供給される。この場合、Dフリップフロップ(53
5)〜(537)での遅延時間は、それぞれ1サンプリング
周期(1/14MHz)とされる。 以上の構成において、レベル比較器(52)の出力信
号、フレームメモリ(533),(534)の出力信号がそれ
ぞれ第2図A,E,Bに示すようであるとする。この場合、
フレームメモリ(533),(534)の出力信号は、それぞ
れ(1フレーム+1サンプル数)、(2フレーム+1サ
ンプル数)の段数の遅延を受けている。 切換スイッチ(531)は、第2図Dに示すような7MHz
の信号をもって切換制御されるので、切換スイッチ(53
1)の出力信号は、同図Cに示すようになる。この場
合、Dフリップフロップ(532)、フレームメモリ(53
3),(534)の直列回路によって2フレーム+1サンプ
ル数段の遅延を受けるので、この直列回路を2度通った
信号は4フレーム+2サンプル数段の遅延を受け、切換
スイッチ(531)では選択されずに消える。例えば、第
2図Cの信号が直列回路を通ったのちには、C1,C3,C5,
‥‥は選択されずに消える。 また、Dフリップフロップ(535),(536),(53
7)の出力信号は、それぞれ第2図G,F,Hに示すようにな
る。なお、同図B,E,F,Hにおいて、( )でくくってい
る部分は、現信号の欠落している部分を示している。 結局、オア回路(538)では、第2図B,E,F,G,Hで示す
ような時間方向の信号の論理和がとられるので、このオ
ア回路(538)からは、時間方向に拡大した動き検出信
号が出力される。 また、第1図において、時間軸フィルタ(53)のオア
回路(538)より出力される動き検出信号は、係数発生
器(51)に供給される。すなわち、動き検出信号は、遅
延線を構成するDフリップフロップ(511a)〜(511h)
の直列回路に供給される。これらDフリップフロップ
(511a)〜(511h)での遅延時間は、それぞれ1サンプ
リング周期(1/14MHz)とされる。 Dフリップフロップ(511a)の入力信号、Dフリップ
フロップ(511a)〜(511h)の出力信号は、加算器(51
2)で加算される。この場合、Dフリップフロップ(511
a)〜(511h)および加算器(512)で、いわゆる積分器
が構成され、加算器(512)の出力信号は、0(全ての
入力信号が低レベル“0")から9(全ての入力信号が高
レベル“1")の値をとる。 この加算器(512)の出力信号はデコーダ(513)に供
給され、このデコーダ(513)からは係数Kが出力され
る。すなわち、第3図に示すように加算器(512)の出
力信号が、
〔0〕,〔1,2〕,〔3,4〕,〔5,6〕,〔7,
8,9〕であるとき、係数Kとして、それぞれ、例えば
0、1/4、1/2、3/4、1が出力される。 以上のように構成された本例によれば、動き検出回路
(50)からの動き検出信号が、レベル比較器(52)で1
ビットの信号に変換され、時間軸フィルタ(53)は1ビ
ット処理で構成される。したがって本例によれば、少な
いメモリ容量、演算ビット数で時間方向に拡大された信
号を得ることができる。また本例によれば、係数発生器
(51)はDフリップフロップ(511a)〜(511h)、加算
器(512)、デコーダ(513)よりなり、積分型の構成と
したので、移動量に対応した良好な係数Kを発生させる
ことができる。 〔発明の効果〕 この発明によれば、動き検出手段からの動き検出信号
が、レベル比較手段で1ビットの信号に変換され、時間
軸フィルタが1ビット処理で構成されるので、少ないメ
モリ容量、演算ビット数で時間方向に拡大された信号を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図、第2図およ
び第3図はその説明のための図、第4図はテレビジョン
受像機の一例の構成図、第5図〜第7図はその説明のた
めの図、第8図および第9図は時間軸フィルタの構成図
である。 (50)は動き検出回路、(51)は係数発生器、(52)は
レベル比較器、(531)は切換スイッチ、(532),(53
5)〜(537)はDフリップフロップ、(533),(534)
はフレームメモリ、(538)はオア回路である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動き検出手段の出力信号を1ビットの信号
    に変換するレベル比較手段と、 遅延線を構成すると共に、全サンプル数がnフレーム+
    1サンプル(n=0,1,2,‥‥)となるようにされた遅延
    素子および画像メモリの直列回路と、 上記レベル比較手段および直列回路の出力信号を1サン
    プルごとに交互に選択すると共に出力信号を上記直列回
    路に供給するスイッチ回路と、 上記レベル比較手段の出力信号および上記直列回路の出
    力信号を加算する加算器とを有してなる動き検出信号の
    処理回路。
JP63185168A 1988-07-22 1988-07-25 動き検出信号の処理回路 Expired - Lifetime JP2727570B2 (ja)

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KR1019890010250A KR930005753B1 (ko) 1988-07-22 1989-07-20 움직임검출신호의 처리회로

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