JP2727379B2 - レーザーロボットの制御方法 - Google Patents

レーザーロボットの制御方法

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JP2727379B2
JP2727379B2 JP3037954A JP3795491A JP2727379B2 JP 2727379 B2 JP2727379 B2 JP 2727379B2 JP 3037954 A JP3037954 A JP 3037954A JP 3795491 A JP3795491 A JP 3795491A JP 2727379 B2 JP2727379 B2 JP 2727379B2
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清 武内
重貴 越智
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザーロボット及び
その制御方法と、レーザーロボット等に適用可能な光ビ
ーム偏向装置とに関するものであり、特にトーチから発
せられるレーザービームの照射方向を周期的に変化させ
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザーロボットは種々の用途に用いら
れているが、昨今、溶接ロボットとしての用途が注目さ
れている。ところが、突き合わせ溶接等においてはワー
ク間のギャプが均一でないことが多く、しかもレーザー
ビームのスポット径がかなり小さいため、レーザービー
ムの照射方向を変化させながら溶接を行う,いわゆるウ
ィービング溶接を行わなければ十分な溶接結果を得るこ
とができないという問題点がある。従って、レーザーロ
ボットを溶接ロボットとして利用するにあたっては、そ
のウィービング性能を高めることが必要となる。
【0003】従来、レーザーロボットにウィービング機
能を持たせる方式としては、大別して二種類の方式があ
ることが知られている。
【0004】その第一は、アーク溶接ロボット等におい
て従来から用いられている方式であり、図39(a)に
示す様にレーザートーチLT自身を開先方向に直角な方
向に周期的に揺動させつつ、レーザートーチLTを開先
方向に沿って移動させる方式である(矢印A1)。
【0005】またその第二は、図39(b)で示す様に
レーザートーチLTを開先方向に沿った矢印A2の方向
に移動させるとともに、レーザートーチLTから発せら
れるレーザービームの偏向角度を矢印A3で示す様に周
期的に変化させる方式である。この第二の方式を実現す
る方法としては、 レーザービームの集光レンズを周
期的に振動または揺動させるもの、 一対のガルバノ
ミラーの組合わせによりレーザービームを偏向するもの
等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記第一の方
式ではトーチを揺動させるためのアームの動きをあまり
速くすることができないため、溶接速度が遅いという問
題点がある。
【0007】一方、第二の方式のうちの方法では、集
光レンズがアームの先端付近に設けられているために、
アームの先端部にレンズ駆動機構を取り付ける必要があ
る。このためアーム先端部のサイズや慣性が増加し、ア
ーム先端部と障害物との干渉の増大や制御性の低下等の
問題が生じる。
【0008】又、第二の方式のうちの方法において
も、ガルバノミラーの駆動制御が容易でないという問題
が生じる。即ち、溶接用に利用されるレーザーは高出力
レーザー(例えばCW発振の炭酸ガスレーザー)である
ために、ガルバノミラー自身もその高出力に耐え得る様
な材質と厚さが要求され、必然的にその慣性も大きくな
る。更に、ガルバノミラーではミラーを高振動数で振動
させねばならないため、その振動機構へのトルク負荷の
変化が激しい。その結果、各ガルバノミラーの振動の同
期をとることが困難となる。
【0009】そして上記問題点は、溶接ロボットに限ら
ず、レーザーロボットにおいてレーザービームを周期的
に偏向する必要がある場合に共通の問題点となってい
た。
【0010】この発明は上記問題点を克服するためにな
されたものであり、レーザービームを周期的に偏向する
にあたって、アーム先端部と障害物との干渉を防止でき
るとともに、レーザービームの周期的偏向の制御が容易
で且つ制御精度にも優れ、しかも偏向速度,従って溶接
速度を十分に速くすることができるレーザーロボットを
提供することを第一の目的としている。
【0011】又、その様なレーザーロボットを高確度で
制御できるレーザーロボットの制御方法を提供すること
を第二の目的とする。
【0012】更に、その様なレーザーロボットに用いら
れる新たな構成を光ビーム偏向装置として一般化するこ
とを第三の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため、この発明では上記第二の方式における新たな構成
を提供する。
【0014】即ち、この発明のレーザーロボットは、そ
れぞれについて予め定められた回転軸方向に垂直な面か
ら傾いた複数の傾斜ミラーをそれぞれの回転軸まわりに
回転させる複数の傾斜ミラー回転機構がレーザービーム
の光路に沿って直列に配置されており、複数の傾斜ミラ
ー回転機構によって複数の傾斜ミラーをそれぞれの回転
軸方向まわりに回転させつつレーザービームを複数の傾
斜ミラーのそれぞれにおいて順次に反射させ、その反射
を受けた後のレーザービームをトーチから照射すること
によって、トーチから発したレーザービームの照射方向
が周期的に偏向を受けるようにしたものである。
【0015】そして、この発明の第一の構成に係るレー
ザーロボットの制御方法は、複数の傾斜ミラーのそれぞ
れの回転数を同一に、且つそれぞれの回転方向を互いに
同一としたレーザーロボットの制御方法に係わり、複数
の傾斜ミラーの回転数をトーチが所定の処理を行いつつ
加工線上に沿って移動する速度と、レーザービームの偏
向の一周期内にトーチが加工線上に沿って移動する距離
とを指定することにより決定し、複数の傾斜ミラーにお
いて隣合う二つの傾斜ミラーの回転位相差を、トーチか
ら発したレーザービームのスピン直径を指定することに
より決定するとともに、以上より決定された回転数及び
回転位相差に応じた駆動出力を、複数の傾斜ミラー回転
機構に与えて複数の傾斜ミラーの回転制御を行うように
したものである。
【0016】又、この発明の第二の構成に係るレーザー
ロボットの制御方法は、複数の傾斜ミラーのそれぞれの
回転数を同一に、且つそれぞれの回転方向を隣合う二つ
の傾斜ミラーの各回転方向が互いに反対となるようにし
たレーザーロボットの制御方法に係わり、複数の傾斜ミ
ラーの回転数をトーチが所定の処理を行いつつ加工線上
に沿って移動する速度と、レーザービームの偏向の一周
期内にトーチが加工線上に沿って移動する距離とにより
決定し、複数の傾斜ミラーにおいて隣合う二つの傾斜ミ
ラーの回転位相差を、加工線上の加工点に於けるトーチ
先端の絶対座標系での位置座標値と、トーチを加工点上
へ移動するためのアームの駆動量とにより加工点ごとに
決定するとともに、以上のようにして決定された回転数
及び回転位相差に応じた駆動出力を複数の傾斜ミラー回
転機構に与えて、複数の傾斜ミラーの回転制御を行うよ
うにしたものである。
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】この発明に係るレーザーロボットに用いられて
いる傾斜ミラーのそれぞれは、それを回転させることに
よってレーザービームを周期的に偏向する機能を有す
る。そして、この傾斜ミラーを複数個組み合わせてそれ
らの相対的回転方向や回転位相差等を適宜に設定するこ
とにより、レーザービームの偏向モード,偏向周期や振
幅等を変化させることができる。
【0020】従って、トーチの移動速度,偏向の一周期
内におけるトーチの移動距離や偏向モードの振幅等を指
定することにより、所望の各傾斜ミラーの回転数及び隣
合う傾斜ミラー同士の回転位相差を計算で求めることが
できる。この際、レーザーロボットの各アームの駆動に
よる影響を補償することにより、上記回転位相差を正確
に求めることができる。
【0021】又、この発明では上記構成を光ビーム偏向
装置として一般化しており、偏向精度や偏向速度を向上
させた装置が得られる。第一及び第二の傾斜ミラーの回
転方向を同一にした場合と反対にした場合とでは、異な
った偏向モードが得られる。
【0022】
【実施例】(1) 機械的構成 図2はこの発明の一実施例であるレーザー溶接ロボット
RBの機械的構成を示す外観斜視図である。ロボットR
Bにおいて、ベース1上には旋回中心軸Zまわりに旋回
自在な中空の旋回柱2が支持されている。又、旋回柱2
にはその旋回中心軸Z上を上下動自在な中空の昇降体3
が支持されている。更に昇降体3には、旋回中心軸Zと
直交する水平軸Y上を伸縮自在な中空の水平腕4が支持
されている。
【0023】又、水平腕4の先端には、水平軸Yまわり
に回動自在な中空の第一の回動体5が支持されており、
更に第一の回動体5には、その回動軸(水平軸Yと一
致)と直交する軸Vまわりに回動自在な中空の第二の回
動体6が支持されている。そして、第二の回動体6には
回動軸Vと直交する軸W方向にレーザートーチ(ノズ
ル)7が取り付けらている。
【0024】炭酸ガスレーザー発振装置8より発振され
たレーザービームは反射部9により下方に反射され、そ
の反射光の光軸は旋回中心軸Zに一致されている。更に
レーザービームは、後述するミラー系によって順次に反
射されつつ各部材3,4,5,6中を通り、レーザート
ーチ7の先端から照射される。尚このレーザービーム
は、後述する一対の傾斜ミラー回転機構の作用によっ
て、レーザートーチ7の中心軸Wに対して周期的に偏向
したビームになっている。
【0025】従って、図3に示す様にレーザートーチ7
を突き合わせ溶接におけるワーク21,22の突き合わ
せ部23に沿ってB方向に移動すれば、この突き合わせ
部23についてのウィービング溶接を行うことができ
る。尚、この溶接では溶接棒は使用せず、ワーク21,
22自身の溶解によってその接合を行う。
【0026】(2) 光学的構成 図1は、図2で示したレーザー溶接ロボットRBの光学
的構成を示す模式図である。レーザー発振装置8より発
振されたレーザービームLBは反射部9内のミラー31
によって反射された後、旋回柱2内を通って昇降体3内
に入射する。
【0027】又、昇降体3内の光学系は、固定されたミ
ラー32〜34,第一の傾斜ミラー回転機構40aに取
り付けられた第一の傾斜ミラー41a及び第二の傾斜ミ
ラー回転機構40bに取り付けられた第二の傾斜ミラー
41bより構成されている。従って、昇降体3内に入射
したレーザービームLBはミラー32,33,34によ
り順次反射された後、第一の傾斜ミラー41aに入射す
る。
【0028】図4は、第一の傾斜ミラー回転機構40a
の構成を詳細に示す断面図である。図で示す様に、第一
の傾斜ミラー41aはモーター42aのローターシャフ
ト43aに取り付けられているが、そのミラー面は、ロ
ーターシャフト43aの回転軸方向RA1 に垂直な面P
1 から角度Δθ1 だけ傾斜している。又、回転軸方向
RA1 は、レーザービームLBの入射軸から角度θ1
け傾斜している。このため、モーター42aによって第
一の傾斜ミラー41aを回転させたとき、第一の傾斜ミ
ラー41aによって反射されたレーザービームLBの反
射方向は周期的に変化する。即ち、面PL1 上に第一の
傾斜ミラー41aが存在している様な仮想的な状態を想
定し、その様な状態で反射された際のレーザービームL
Bの進行経路RP1を「基準光路」と呼ぶことにする
と、反射されたレーザービームLBの実際の光路は、こ
の基準光路RP1を中心軸とする円錐面上で周期的に変
化する。この周期的変化の詳細については、後述する。
そして、第一の傾斜ミラー41aによって反射されたレ
ーザービームLBは更に、基準光路RP1の延長線上に
設けられた第二の傾斜ミラー41b(図4参照)によっ
て反射される。
【0029】尚、モーター42a内には、ローターシャ
フト43aの回転角を検出するためのロータリーエンコ
ーダ44aが内蔵されており、モーター42aとして
は、ダイレクトドライブ型のサーボモータを用いること
が好ましい。
【0030】更に第一の傾斜ミラー41aは、その中心
(ローターシャフト43aへの取り付け点)が基準光路
RP1上に存在する様に配置されている。
【0031】図5は、第二の傾斜ミラー回転機構40b
の構成を詳細に示す断面図である。図で示す様に、第二
の傾斜ミラー41bはモーター42bのローターシャフ
ト43bに取り付けられており、そのミラー面は、ロー
ターシャフト43bの回転軸方向RA2 に垂直な面PL
2 から角度Δθ2 だけ傾斜している。又、回転軸方向R
2 は、図4で示した基準光路RP1に対して角度θ2
だけ傾いている。尚、図4で示した角度θ1 と角度θ2
との関係については、一般的には両者の値は異なってい
てもよいが、本実施例では便宜上θ1 =θ2 であるもの
として扱っている。即ち、第一及び第二の傾斜ミラー回
転機構40a及び40bにおける回転軸方向RA1 ,R
2 は、互いに平行であるとしている。又、傾斜角度Δ
θ1 とΔθ2 との関係についても、両者の値は同一でも
よく、互いに異なっていてもよいが、本実施例では同じ
くΔθ1 =Δθ2 であるものとして扱っている。
【0032】又、第二の傾斜ミラー回転機構40bにお
いても、モーター42bによって第二の傾斜ミラー41
bを回転させたとき、そのミラー面からのレーザービー
ムLBの反射方向は周期的に変化する。その変化規則
は、第一及び第二の傾斜ミラー41a,41bのそれぞ
れの回転数や回転位相差、角度Δθ1 ,Δθ2 の大きさ
等によって定まり、詳細については後述する。又、第二
の傾斜ミラー41bのミラー面が面PL2 上に存在し、
且つ基準光路RP1に沿ってレーザービームLBが入射
してくるという仮想的な状態を想定すると、そのときの
反射レーザービームLBの光路は基準光路RP2にな
る。
【0033】更にモーター42b内にも、ローターシャ
フト43bの回転角を検出するためのロータリーエンコ
ーダ44bが内蔵されており、モーター42bとして
は、同じくダイレクトドライブ型のサーボモータを用い
ることが好ましい。
【0034】又、第二の傾斜ミラー41bについても、
その中心(ローターシャフト43bへの取り付け点)が
基準光路RP2上に存在する様に配置されている。
【0035】尚、図4,5で示した一対の傾斜ミラー回
転機構40a,40bの組み合わせを、光ビーム偏向装
置として一つのモジュールに構成しても良い。
【0036】再び図1に話を戻すこととし、第一及び第
二の傾斜ミラー41a,41bによって順次に反射され
昇降体3内の光学系30より出たレーザービームLB
は、水平腕4内を通り第一の回動体5内の固定ミラー3
5で反射される。更に反射後のレーザービームLBは、
第二の回動体6内に設けてある放物面鏡36によって集
束ビームへと変換され、トーチ7からワークに向かって
照射される。実際には第一及び第二の傾斜ミラー41
a,41bを回転させることによって、第一の傾斜ミラ
ー41aで反射された後のレーザービームLBの進行方
向は周期的に変化するが、図1では基準光路RP1,R
P2によってその進行方向を代表的に示してある。
【0037】(3) 電気的構成 図6は図4,図5で示した第一及び第二の傾斜ミラー回
転機構40a,40bの制御ブロック図である。入出力
装置53からは、図1,図2で示したロボットRBの各
アームの動作に関する情報の他、溶接条件に関する情報
が与えられる。これらの情報はロボットコントローラ5
2に取り込まれる。ロボットコントローラ52は、ロボ
ットRBの各アーム駆動用モーターへの出力指令値を生
成する他、レーザー発振装置8へのレーザーON/OF
F指令値を生成する。更に、ロボットコントローラ52
はモーターコントローラ51に対して、モーター42
a,42bそれぞれに関する回転数指令値N1 ,N2
び初期位相指令値φ1 ,φ2 を、回転方向指令値(図示
せず)とともに与える。
【0038】モーターコントローラ51は、これらの指
令値に基づいてモーター駆動パワーD1 ,D2 をモータ
ー42a,42bへと出力する。又、ロータリーエンコ
ーダ44a,44bからの回転角度検出信号E1 ,E2
がモーターコントローラ51にフィードバックされる。
各モーター42a,42bの回転方向,回転数N1 ,N
2 及び初期位相φ1 ,φ2 の相互関係は、次のセクショ
ンで詳述する様に、ウィービングの形態やその幅等を決
定するファクタとなっている。
【0039】(4) ミラー回転によるビーム偏向の詳
細 図7は、第一及び第二の傾斜ミラー41a,41bによ
るレーザービームLBの周期的偏向を幾何学的に解析す
るための説明図である。尚、以下において第一及び第二
の傾斜ミラー41a,41bの回転方向については、そ
れらの間を結ぶ基準光路RP1に平行なベクトルRP
(図8)の始点ST側から見た方向を基準として、「時
計まわりCW」及び「反時計まわりCCW」を定義する
こととする。
【0040】まず図7において、各ベクトルを次の様に
定義する。
【0041】 ベクトルa…第一の傾斜ミラー41a
におけるレーザービームLBの入射方向に平行で逆向き
の単位ベクトル。
【0042】 ベクトルb…第一の傾斜ミラー41a
におけるレーザービームLBの反射方向を示すベクト
ル。従って、ベクトルbの逆向きのベクトル(−b)
は、第二の傾斜ミラー41bに入射するレーザービーム
LBの入射方向に平行で逆向きのベクトルとなってい
る。
【0043】 ベクトルc…第二の傾斜ミラー41b
におけるレーザービームLBの反射方向を示すベクト
ル。
【0044】 ベクトルm1 …第一の傾斜ミラー41
aのミラー面の単位法線ベクトル。
【0045】 ベクトルm2 …第二の傾斜ミラー41
bのミラー面の単位法線ベクトル。
【0046】このとき、第一及び第二の傾斜ミラー41
a,41bにおける光の反射の法則により、
【0047】
【数1】
【0048】
【数2】
【0049】が成立する。 但し、「×」はベクトル積
を示し、係数k1 ,k2 はベクトルa,bの長さを
“1”にするための規格化係数である。
【0050】そこで数1,数2より、
【0051】
【数3】
【0052】
【数4】
【0053】が得られる。但し、「・」はスカラー積を
示す。
【0054】更に、数3を数4に代入すれば、
【0055】
【数5】
【0056】となる。以上より、ベクトルb,cはベク
トルa,m1 ,m2 により与えられる。
【0057】一方、ベクトルm1 ,m2 は、各ローター
シャフト43a,43bの回転軸方向RA1 (図4),
RA2 (図5)からそれぞれ角度Δθ1 ,Δθ2 だけ傾
いた状態で、方向RA1 ,RA2 のまわりを回転する。
このためモーター42a,42bの回転駆動によるベク
トルm1 ,m2 の時間的変化がベクトルcに対してどの
ような影響を与えるかは、数5に基づいて知ることがで
きる。この解析はシミュレーションによって行うことも
できるが、以下ではその基本的性質を明らかにするため
に、定性的解析を行うこととする。
【0058】図9に示す様に、モーター42aの回転駆
動に伴って、ベクトルm1 の終点ME1 は円MC1 上を
動く。そして、数3の右辺第二項をベクトルF1 とする
と、
【0059】
【数6】
【0060】ベクトルF1 はベクトルm1 と同一の方向
に伸びており、且つその長さ(ベクトルa・ベクトルm
1 )はベクトルm1 とベクトルaとの相対角度によって
変化する。そしてベクトルaは定ベクトルであるから、
ベクトルF1 の終点は楕円EL1 上を周期的に回転する
ことになる。尚、数3の右辺には第一項も存在するが、
これは上記の通り定ベクトルであるため、第一項と第二
項の差に負の符号をつけたベクトル(−k1 b)の終点
を楕円EL1 上を動く。
【0061】又、数4を変形して得られる数7の右辺第
二項をベクトルF2とすると、ベクトルF2 は、ベクト
ルm2 とベクトルbとに対して上記と同様の依存性を有
している。
【0062】
【数7】
【0063】
【数8】
【0064】従って、ベクトルbを固定して考えたとき
には、ベクトル(k1 2 c)の終点は別の楕円EL2
(図9には図示せず)上を動く。
【0065】この様な状況を模式的に示した図が図10
である。即ち、ベクトルaは第一の傾斜ミラー41aで
の反射によってベクトル(k1 b)に変換され、このベ
クトル(k1 b)は第二の傾斜ミラー41bでの反射に
よってベクトル(k1 2 c)へと変換されるが、各変
換は楕円EL1 ,EL2 上の点で示される。尚、以下の
解析ではベクトル(k1 2 c)についてのものであ
り、このベクトル(k1 2 c)の長さはベクトルcと
は異なるが、ここで求めるべきはベクトルcの方向であ
ってその長さではないため、この相違によって問題は生
じない。
【0066】以上の準備の下で、図11〜図14を参照
する。但し、これらの図は図10で示した楕円EL1
EL2 の関係を2次元的に模式図として概念的に示して
いる。又、黒丸はベクトル(−k1 b)の終点を示し、
白丸はベクトル(k1 2 c)の終点を示す。各図にお
いて楕円EL1 の周囲に楕円EL2 が複数個描かれてい
るのは、ベクトル(−k1 b)の終点位置によって楕円
EL2 の中心が変化するためである。
【0067】図11は、第一及び第二の傾斜ミラー41
a,41bが同方向(図示例では時計まわり)に回転す
るとともに、それらの回転数N1 ,N2 が等しく、且つ
数9により与えられる位相差Δφが零の場合を示してい
る。但し、位相φ1 は黒丸が楕円EL1 の上端にあると
きを零と定義し、位相φ2 は白丸が楕円EL2 の下端に
あるときを零と定義している。同図の場合には、第一及
び第二の傾斜ミラー41a,41bが回転してもその回
転による反射角変化は相殺し、ベクトル(k1 2 c)
の終点(白丸)は同一点から動かない。
【0068】
【数9】
【0069】図12は、位相差Δφが有限値の場合を示
しており(他の条件は図11の場合と同じ)、このとき
のベクトル(k1 2 c)の終点の軌跡は楕円ELa
ある。そして位相差Δφを種々変化させると、白丸の軌
跡としての楕円ELa のサイズが変化する。
【0070】一方、図13は、第一及び第二の傾斜ミラ
ー41a,41bが反対方向(時計まわりと反時計まわ
り)に回転するとともに、それらの回転数N1 ,N2
等しく、且つ位相差Δφが零の場合を示している。この
ときには、ベクトル(k1 2 c)の終点は線分LNa
上を往復運動する。
【0071】又、図14は位相差Δφが有限値の場合を
示しており(他の条件は図11の場合と同じ)、このと
きにはベクトル(k1 2 c)の終点は線分LNb 上を
往復運動する。尚、線分LNa ,LNb はそれらの方向
と長さとが互いに異なる。
【0072】又、図11〜図14では、楕円EL1 ,楕
円EL2のサイズや方向が同一として描かれているが、
図4,図5で示した角度θ1 ,θ2 ,Δθ1 ,Δθ2
大きさによって、それらのサイズや方向関係は種々変化
する。しかしながら、図11〜図14で示した性質は、
このような一般的な場合にも保持される。そして既述し
た様に、ベクトルcの方向はベクトル(k1 2 c)の
方向と同一であるため、実施例におけるこれらの性質は
次の様に一般化することができる。
【0073】 第一及び第二の傾斜ミラー41a,4
1bが同一回転数で同方向に回転するとき、ベクトルc
の終点は楕円上を動き、且つその楕円のサイズは位相差
Δφによって変化する。
【0074】 第一及び第二の傾斜ミラー41a,4
1bが同一回転数で反対方向に回転するとき、ベクトル
cの終点は線分上を往復し、且つその線分の長さや方向
は位相差Δφによって変化する。
【0075】以上の定性的考察による結果は、数3,数
4を用いたコンピュータシミュレーションによっても確
認されている。
【0076】図15は同方向回転におけるシミュレーシ
ョン結果の例を示しており、ベクトルcの終点は楕円上
を動いている。又、その楕円のサイズは位相差Δφに応
じて変化する。
【0077】図16は反対方向回転におけるシミュレー
ション結果の例であり、ベクトルcの終点の軌跡は線分
であり、その長さと傾き角Δψは位相差Δφに応じて変
化する。
【0078】尚、レーザービームLBは放物面鏡36
(図1)で反射された後にワーク上に照射されるが、そ
の反射後の変化についても上記と同様の性質を有する。
従って、レーザートーチ7を図3の突き合わせ部23に
沿ってB方向に移動させつつ第一及び第二の傾斜ミラー
41a,41bを回転させたときには、突き合わせ部2
3上に於けるレーザービームLBの軌跡として、二つの
モードを選択的に利用可能である。
【0079】そのうちの一つは、図17に示すスピンモ
ードである。このモードは第一及び第二の傾斜ミラー4
1a,41bの同方向回転によって実現され、トーチ7
に対してレーザービームLBは楕円上をスピンする。即
ち、トーチ7を突き合わせ部23に沿った方向B(図
3)に移動させると、レーザービームLBの軌跡はスパ
イラル状となる。このスパイラル状軌跡のピッチP
1 (以後スピンピッチと呼ぶ)は、回転数N1 (=
2 )とトーチ7の移動速度との比によって定まる。
又、スパイラル状軌跡の幅W1 (以後スピン直径と呼
ぶ)は、回転位相差Δφによって変わる。
【0080】他の一つは、図18に示すスキャンモード
である。このモードは第一,第二の傾斜ミラー41a,
41bを反対方向に回転させた場合に相当し、トーチ7
に対してレーザービームLBは線分上をスキャンする。
即ち、トーチ7を方向Bに移動させたときのレーザービ
ームLBの軌跡は、波状軌跡となる。この波状軌跡のピ
ッチP2 (以後スキャンピッチと呼ぶ)は、回転数N1
(=N2 )とトーチ7の移動速度との比によって定ま
り、その幅W2 (以後スキャン幅と呼ぶ)は、回転位相
差Δφによって変わる。
【0081】このためワーク21,22のウィービング
溶接にあたっては、そのウィービングモードを上記二つ
のモードから選択し、そのモードに応じた回転方向,回
転数N1 ,N2 及び回転位相差Δφの指令値を与えれ
ば、所望のモードでウィービング溶接が可能となる。
又、回転数N1 ,N2 や回転位相差Δφを固定せずにト
ーチ7の移動方向に応じて変化させれば、トーチ7の移
動方向が変わってもスピン直径W1 ,スキャン幅W2
実質的に一定とすることができる。
【0082】これらのウィービングは、トーチ7自身を
揺動させる必要はないため高速に実行可能である。又、
放物面鏡36を回転または揺動させるためのものではな
いため、トーチ7付近のサイズの増大や機構の複雑化を
招くこともない。
【0083】(5) 他の構成例 図19は、光学的配置についての他の構成例を示してい
る。この例ではレーザー発振ユニット80内に、第一,
第二の傾斜ミラー41a,41bを設けている。従っ
て、ロボットRB1のアームにレーザービームLBが入
射する前の段階で、レーザービームLBの周期的偏向が
なされている。その結果、昇降体3内には固定ミラー3
7を配置すればよく、ロボットRBの可動部の重量の増
大を防止することができる。
【0084】(6) ミラーの制御方法 以上第一及び第二の傾斜ミラー41a,41bの回転数
1 ,N2 ,回転方向,回転位相差Δφの組み合わせに
よって、レーザービームLBをスピンモードやスキャン
モードでウィービングさせることができることを述べ
た。そこで、次にレーザービームLBをワーク上の所定
の溶接線に沿って所定のモードでウィービングさせるた
めの第一及び第二の傾斜ミラー41a,41bの制御方
法について、述べることにする。
【0085】図20は、図19で示したレーザーロボッ
トRB1と同様の光学的配置を有するレーザーロボット
RB2についての光学系の構成とロボットRB2の各駆
動部の自由度を模式的に示す説明図である。ここでビー
ムウィーバー10は、図19に於けるレーザー発振ユニ
ット80内のレーザー発振器8を除いた光学系に相当す
る部分を一つのシステムとなす装置であり、既述の光ビ
ーム偏向装置(図4,5)に相当するものである。即
ち、ビームウィーバー10に入射したレーザービームL
Bは、第一及び第二の傾斜ミラー41a,41b,固定
されたミラーM1によって順次反射された後、レーザー
ロボットRB2の本体部に導かれる。尚、本図において
も、図に示されたレーザービームLBの光路は、第一及
び第二の傾斜ミラー41a,41bが回転していないと
した場合の光路に相当している。更に、レーザービーム
LBはロボットRB2の本体内部に設けられた各固定ミ
ラーM2〜M4によって順次反射され、トーチ7の先端
にまで導かれる点は、既述した通りである。
【0086】また図20においても図2と同じ様に、ベ
ース1上に絶対座標系xyzを取り、旋回柱2の旋回中
心軸zまわりの旋回角を角度Θと、水平腕4の先端に支
持された第一の回動体5の軸Yまわりの回動角を角度α
と、第二の回動体6の軸Vまわりの回動角を角度βと表
すこととしている。
【0087】図より明らかな通り、各ミラーM2〜M4
はそれ自身は固定されており回転することはない。しか
し、旋回柱2の旋回によってミラーM2も角度Θで旋回
することになり、仮にビームウィーバー10より出るレ
ーザービームLBが周期的偏向を受けないとしても、ミ
ラーM1で反射されたレーザービームLBのミラーM2
への入射面は、各加工点ごとに異なることになる。従っ
て、ミラーM2での反射方向も加工点ごとに異なる。同
様に他のミラーM3,M4についても、同様のことが起
こる。即ち、トーチ7の先端より照射されるレーザービ
ームLBの照射方向を決定するにあたっては、レーザー
ビームLBがビームウィーバー10を通過する際に受け
る周期的偏向に加えて、トーチ7の溶接線に沿っての移
動に伴うミラーM2の旋回,M3,M4の回動による影
響をも考慮しなければならない。このことは、ビームウ
ィーバー10内の第一及び第二の傾斜ミラー41a,4
1bのモータ42a,42b(本図では図示せず)を正
確に制御するには、ミラーM2の旋回,ミラーM3,M
4の回動による影響をも含めて、溶接線の情報,溶接条
件等よりモータ42a,42bに与える指令値を決定し
なけらればならないことを意味する。しかし、レーザー
ビームLBのウィービングモードによって上記影響の取
扱が異なるため、以下スピンモーードとスキャンモード
とに分けて述べることにする。
【0088】(i) スピンモードを利用する場合のミ
ラー制御方法 図17で示したスピンモードでは、レーザービームLB
はワーク上を溶接線(図3の突き合わせ部23に対応)
に沿ってスパイラル状の軌跡を描きつつ走査されるの
で、上述した各ミラーM2〜M4による影響を考慮する
必要はない。従って、モータ42a,42bを制御する
ための指令値は、単に上記軌跡についての情報(スピン
径等)とトーチ7の移動速度から一意的に決定される。
【0089】ここで図21は、レーザービームLBがワ
ーク上にスパイラル状軌跡を描きながら溶接線lに沿っ
て走査されている様子を、模式的に示した説明図であ
る。点Pi ,Pi+1 ,Pi+2 はティーチングされた加工
点,点Pijは補間された加工点の一つであり、図では丁
度点Pi から次の点Pi+1 へトーチ7が移動した場合を
示している。
【0090】そこで、レーザーロボットRB2の溶接速
度の大きさを速さv,スピン直径を記号d,スピンピッ
チを記号p1 として表すならば、既述した通り、スピン
モードでは第一及び第二の傾斜ミラー41a,41bの
回転方向は同一であり、それらの回転数も互いに等し
く、しかもスピンピッチp1とは第一の傾斜ミラー41
aが一回転する間にレーザービームLBがワーク上を走
査される距離であるので、両ミラー41a,41bの回
転数N1 ,N2 は、
【0091】
【数10】
【0092】により表される。
【0093】更に回転位相差Δφは、近似的に数11と
して表される。
【0094】
【数11】
【0095】ここで、記号Δθ1 ,Δθ2 はそれぞれ第
一及び第二の傾斜ミラー41a,41bの傾斜角度(図
5参照)を、記号f0はミラーM4(図19の放物面鏡
36に相当)の焦点距離を示しており、ここでは定数と
して扱われる。従って、回転位相差Δφの値は、スピン
直径dを指定することにより一意的に定められる。
【0096】そこで、以下においては、数11の導出に
ついて説明することにする。そのためには、第一及び第
二の傾斜ミラー41a,41b同士は、両ミラーの角度
θ1 ,θ2 が殆ど零とみなすことができる程に十分に引
き離された理想的な状態に置かれているものと仮定す
る。この仮定の下では、第一及び第二の傾斜ミラー41
a,41bそれぞれによって反射されたレーザービーム
LBが描く軌跡は、共に円になるとみなすことができ
る。
【0097】かかる条件の下、上記レーザービームLB
の軌跡を示したのが図22である。尚、図22では話を
簡単化するため、両ミラー41a,41bの傾斜角度Δ
θ1 ,Δθ2 が等しい状態を想定している点では、既述
した通りである。
【0098】図において、円C0 は第一の傾斜ミラー4
1aによって反射されたレーザービームLBが描く軌跡
を示しており、図9で示したベクトル(−k1 b)の終
点が描く軌跡に対応する。そこで、第一の傾斜ミラー4
1aの回転位相が0のとき、第一の傾斜ミラー41aに
より反射されたレーザービームLBの軌跡上の位置を点
1 であるとすれば、第二の傾斜ミラー41bによって
反射されたレーザービームLBが描く軌跡は、円C1
なる。即ち、第二の傾斜ミラー41bの回転位相も0で
ある場合には、第二の傾斜ミラー41bによって反射さ
れたレーザービームLBの軌跡上に於ける位置は点A1
であり、第二の傾斜ミラー41bの回転位相の遅れ又は
進み具合によって、第二の傾斜ミラー41bにより反射
されたレーザービームLBの軌跡上に於ける位置は、円
1 上を移動する。
【0099】又、円C2 は第一の傾斜ミラー41aの回
転位相が位相φ1 である場合(中心O2 は、第一の傾斜
ミラー41aにより反射されたレーザービームLBの軌
跡上における位置)の第二の傾斜ミラー41bによって
反射されたレーザービームLBが描く軌跡である。従っ
て、第二の傾斜ミラー41bの回転位相が0る場合のレ
ーザービームLBの軌跡上に於ける位置は、点A2 とな
る。同じく、第二の傾斜ミラー41bの回転位相の遅れ
又は進み具合によって、レーザービームLBの軌跡上に
於ける位置は、円C2 上を移動する。同様に円C3 は、
第一の傾斜ミラー41aの回転位相が位相φ1 より更に
大きくなった場合において、第二の傾斜ミラー41bに
より反射されるレーザービームLBが描きうる軌跡を示
しており、点A3 は第二の傾斜ミラー41bの回転位相
が0のときのレーザービームLBの軌跡上に於ける位置
である。
【0100】よって、第一及び第二の傾斜ミラー41
a,41bの回転位相差Δφが0のときには、第二の傾
斜ミラー41bによって反射されたレーザービームLB
が描く軌跡は、中心O,半径OA1 の円Cl となる。こ
の様に軌跡が円Cl となる様に偏向されたレーザービー
ムLBは、その後ミラーM4により集光された後、ワー
ク上を走査されスパイラル状軌跡を描くこととなる。即
ち、円Cl の半径OA1 は、既述したスピン直径dに該
当する。従って、回転位相差Δφが0のときにおけるス
ピン直径d0 は、
【0101】
【数12】
【0102】で表される。
【0103】次に上述した説明を踏まえて、第一及び第
二の傾斜ミラー41a,41bの回転位相差Δφが0で
ない場合を考える。今、第一の傾斜ミラー41aの回転
位相が0で、第二の傾斜ミラー41bの回転位相が第一
の傾斜ミラー41aに対し、位相Δφだけ遅れているも
のとすると、この場合には第二の傾斜ミラー41bによ
って反射されたレーザービームLBの軌跡上に於ける位
置は、図の点B1 である。よって、第二の傾斜ミラー4
1bにより反射されるレーザービームLBが描く軌跡
は、中心O,半径OB1 の円となる。このとき、求める
べきスピン直径dは、
【0104】
【数13】
【0105】となる。
【0106】尚、実際のロボットでは便宜上、回転位相
差Δφを数14の様に扱っているので、数14を用いて
数13を表せば、スピン直径dについて数15が得られ
る。
【0107】
【数14】
【0108】
【数15】
【0109】従って、数15を回転位相差Δφについて
求めれば、前述の数11が与えられる。
【0110】以上、レーザービームLBをスピンモード
でウィービングするための第一及び第二の傾斜ミラー4
1a,41bの制御方法の基礎となる関係式及び原理に
ついて述べた。次に、上記原理に基づいた実際のロボッ
ト内での第一及び第二の傾斜ミラー41a,41bを制
御するためのステップについて説明する。
【0111】それに先立って、まず図23に基づきレー
ザーロボットRB2の制御系の構成について再考する。
その図23とは、制御系の構成を示すブロック図であ
る。図に於いて、ティーチングボックス54を除いた他
の装置は全て、バス56を介してロボットコントローラ
52の指令値によって制御される。尚、ティーチングボ
ックス54は、ロボットコントローラ52にティーチン
グデータの他、スピン直径d等の種々の溶接条件の指定
値を入力するための入力装置である。又、ロボットコン
トローラ52はCPU52aとメモリ52bより成り、
メモリ52bにはティーチングボックス54より送られ
てくる指定値の他、CPU52aで計算されたプレイバ
ックの結果等も格納される。
【0112】以上の準備に基づき、次にスピンモードで
ウィービングさせるためのレーザーロボットRB2の制
御手順について述べることとする。
【0113】ここに図24〜図26は、上記レーザーロ
ボーットRB2の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【0114】まずステップS1では、スピンモードでウ
ィービングさせるための各種パラメータを指定入力す
る。即ち、ティーチングボックス54により、スピンピ
ッチp1 ,スピン直径d及び第一の傾斜ミラー41aの
初期位相指令値φ1 の指定値を入力する。そして、これ
らのデータはバス56を介してメモリ52bに格納され
る。
【0115】次にステップS2では、ティーチングが行
われる。その結果、ティーチングボックス54より与え
られたティーチングデータ(ティーチング点Pi の絶対
座標系の座標値Xi ,関節座標系の座標値αi)は、メ
モリ52bに格納される。尚、ここではティーチング点
i の個数をn個とする(i=1〜n)。
【0116】そしてステップS3においては、ティーチ
ングと共に各ティーチング点Pi に於ける溶接速度vi
をティーチングボックス54により指定入力し、メモリ
52bにこれらのデータを格納する。
【0117】次にステップS4では、ステップS2に於
けるティーチングデータを基にしてプレイバック(補間
演算)が行われる。即ち、補間点Pij(ティーチング点
i とPi+1 の間の点Pi よりj番目の補間点)の絶対
座標系の座標値Xijが補間により、更に逆変換により関
節座標系の座標値αijがCPU52aによって計算さ
れ、同じくメモリ52bに格納される。又、便宜上、補
間点Pijの個数をm個とする(j=1〜m)。
【0118】またステップS5では、第一及び第二の傾
斜ミラー41a,41bの初期位相指令値φ1 ,φ2
計算する(尚、初期位相指令値φ1 は既にステップS1
で与えられている)。即ち、CPU52aはメモリ52
bよりスピン直径dの指定値を読み出し、数11に基づ
いて両ミラー41a,41bの回転位相差△φを計算す
る。そして計算された回転位相差△φの値とメモリ52
bより読み出した第一の傾斜ミラー41aの初期位相指
令値φ1 より、第二の傾斜ミラー41bの初期位相指令
値φ2 が数16より決定され、
【0119】
【数16】
【0120】メモリ52bに格納される。
【0121】以上の準備が完了したならば、次にレーザ
ーロボットRB2を実際に駆動する手順が行われる。即
ち、ステップS6、S7においては、レーザーロボット
RB2のトーチ7の先端を最初のティーチング点P1
移動する。これは、メモリ52bに格納された最初のテ
ィーチング点P1 の関節座標系の座標値α1 の指令信号
x1が、ロボットコントローラ52によってアーム駆動
用モーター55に与えられ、その結果、各アームが旋
回,回動することにより達成される。尚、以後の説明を
一般化するために、ステップS6において最初のティー
チング点P1 をティーチング点Pi に置き換えている。
【0122】次にステップS8においては、ティーチン
グ点Pi における第1及び第2の傾斜ミラー41a,4
1bの回転数N1i,N2iが算出される。即ち、ティーチ
ング点Pi についてはステップS3で既に溶接速度Vi
が指定されているので、CPU52aがメモリ52bよ
り必要なデータを読出して、数17より回転数N1i,N
2iを決定する。
【0123】
【数17】
【0124】そしてステップS9において、ロボットコ
ントローラ52よりモーターコントローラ51へ、ティ
ーチング点Pi において以上求めた第一及び第二の傾斜
ミラー41a,41bの回転数N1i,N2i,初期位相指
令値φ1 ,φ2 並びに回転方向指令値DS(同一方向を
指示する信号)が送られ、モーターコントローラ51は
送信されてきた上記指令値をモーター駆動パワーD1i
2iへ変換し、これらのパワーD1i,D2iをそれぞれモ
ーター42a,42bへと出力する。この際、ロボット
コントローラ52からはレーザー発振装置8へON信号
が発せられ、レーザービームLBが発振する。その結
果、レーザービームLBは、パワーD1i,D2iを受けて
所定の回転運動をする第一及び第二の傾斜ミラー41
a,41bによって、その軌道が楕円となる様に周期的
偏向を受けることになる。
【0125】そしてこの状態を保持したままトーチ7の
先端が、最初の補間点Pi1へ移動する(ステップS1
0,S11)。即ち、補間点Pi1の関節座標系の座標値
αi1の指令値Dxi1 が、ロボットコントローラ52より
アーム駆動用モーター55に与えられ、トーチ7が溶接
線lに沿って補間点Pi1へ移動する。これにより、レー
ザービームLBはティーチング点Pi と補間点Pi1間を
スピンモードでウィービングされたことになる。尚、便
宜上、補間点についてもステップS10において、補間
点Pi1を補間点Pijに置換することにより、以後の説明
を一般化している。
【0126】次にステップS12では、移動した補間点
ijにおける溶接速度Vij並びに第一及び第二の傾斜ミ
ラー41a,41bの回転数N1ij ,N2ij の算出が実
行される。ここで補間点Pijにおける溶接速度Vijの算
出方法としては、各ティーチング点Pi 間を直線補間す
るのか、放物線等の曲線により補間するか等によって種
々の方法を用いることができるが、ここでは一例とし
て、図27に示す様な曲線SCによって2つのティーチ
ング点Pi と点Pi+1 を補間する場合を考え、更に説明
の複雑化を回避するため、隣接する2つの補間点間の移
動距離より各補間点Pijの溶接速度Vijを求める場合を
考えることとする。即ち、一の補間点Pijにおける溶接
速度Vijは、補間点Pij,Pij+1間のトーチ7の先端の
移動時間が一定値Δtとなる様にレーザーロボットRB
2を設定しているものとすれば、補間点Pij及び次の補
間点Pij+1の絶対座標系における位置ベクトルXij及び
ij +1を用いて、
【0127】
【数18】
【0128】により与えられる。
【0129】同様に次の補間点Pij+1における溶接速度
ij+1は、
【0130】
【数19】
【0131】により与えられ、上記手順によって2点P
i ,Pi+1 間の全ての補間点における溶接速度Vijが求
められることとなる。但し、最後の補間点Pimにおいて
は、補間点Pimと次のティーチング点Pi+1 の絶対座標
系における位置ベクトルXim,Xi+1 を用いて、
【0132】
【数20】
【0133】により求められる。
【0134】そこで、以上の説明に基づいて再び話をス
テップS12に戻すこととする。即ち、CPU52a
は、メモリ52bより補間点Pij及び次の補間点Pij+1
の位置データXij,Xij+1を読み出し、数18に基づき
補間点Pijにおける溶接速度Vijの値を計算する。更に
CPU52aは、メモリ52bよりスピンピッチp1
指定値を読み出して、補間点Pijにおける回転数
1ij ,N2ij を数21により計算する。
【0135】
【数21】
【0136】以上の様にして補間点Pijにおける回転数
1ij ,N2ij が求まったところで、ステップS9と同
様の手順にてモーター駆動パワーD1ij ,D2ij がそれ
ぞれモーター42a,41bに与えられることとなる
(ステップS13)。そして補間点Pijが最後の補間点
imでないときには(ステップS14)、再び次の補間
点Pij+1へとトーチ7の先端が移動されることとなり
(ステップS15,S11)、レーザービームLBは補
間点Pij及び次の補間点Pij+1間をスピンモードでウィ
ービングされる。そしてトーチ7の先端が最後の補間点
imに到達するまで、ステップS11〜ステップS13
の一連の手順が行われ続けることとなる(ステップS1
4)。その結果、全ての補間点間(点Pi1〜Pim)をレ
ーザービームLBは所定のスピンピッチp1 及び所定の
スピン直径dを保持したまま溶接線lに沿ってウィービ
ングされたこととなる。
【0137】次に、ステップS16及びS17では、次
のティーチング点Pi+1 がトーチ7の先端が移動すべき
最後のティーチング点Pn であるか否かが判断される。
即ち、ティーチング点Pi+1 がティーチング点Pn でな
いと判断された場合には、トーチ7の先端が次のティー
チング点Pi+1 へ移動する(ステップS7)。従って、
両ティーチング点Pi とPi+1 間がレーザービームLB
によってウィービング溶接されたことになる。
【0138】そして、以後最後のティーチング点Pn
トーチ7の先端が到達するまで一連のステップが実行さ
れることとなり(ステップS17)、トーチ7の先端の
点Pn への到達により(ステップS18)、溶接線lに
沿ってのスピンモードによるウィービング溶接が完了す
る。
【0139】尚、上記説明では、各加工点,従って各テ
ィーチング点Pi ,各補間点Pijごとに溶接速度Vi
ijの値を求めた後、回転数N1i,N2i及びN1ij ,N
2ij を決定したが、これに限るものではなく、例えば各
ティーチング点Pi 間を直線補間する様な場合には、溶
接条件によっては全ての加工点における溶接速度Vi
等しいと近似して回転数N1 ,N2 を算出してもよく、
又、各補間点Pijにおける溶接速度Vijをその前のティ
ーチング点Pi における溶接速度Vi に等しいと近似し
て回転数N1ij ,N2ij を算出することも可能である。
【0140】(ii) スキャンモードを利用する場合
のミラー制御方法 一方図18で示したスキャンモードでは、図28で示す
様に、レーザービームLBのワーク上のビームスポット
SPi が常に溶接線に垂直な方向にあることが望ましい
(ワーク上のビームスポットSPi を溶接線l上の加工
点Pi より見た方向は、レーザービームLBの振動方向
Σに相当している)。即ち、レーザー溶接においては、
トーチ7はワーク面に対して垂直方向に位置する様に、
レーザー溶接の前工程たるティーチング時において教示
されるのが通常である。又、トーチ7の溶接速度ベクト
ルvは溶接線lの接線方向のベクトルである。従って、
振動方向Σとしては、ベクトルvとトーチ7の軸Wに平
行なトーチベクトルa0 とに直交する方向(その方向に
ベクトルwを取る)に取ることが適切であると考える。
かかる状況を模式的に示した概念図が図29であり、レ
ーザーロボットRB2の関節座標値Θ,α,βと共にト
ーチベクトルa0 の加工点Pi に対する位置関係を示
している。
【0141】従って常にトーチベクトルa0 をベクトル
vとベクトルwとに直交する様に保つには、ミラーM2
の旋回,ミラーM3,M4の回動による影響を補償する
必要がある。即ち、各モーター42a,42bの制御指
令値を、溶接条件(溶接速度の速さ等)や溶接線lに関
する情報(ベクトルw)及びロボットRB2の各アーム
の駆動量(角度Θ,α,β)より決定する必要がある。
【0142】但し、第一及び第二の傾斜ミラー41a,
41bのある時刻に於ける回転数N 1 ,N2 について
は、スピンモードの場合と同様に取り扱うことが出来
る。即ち、ある時刻に於けるトーチ7の溶接速度ベクト
ルvとスキャンピッチp2 を用いて、回転数N1 ,N2
は、
【0143】
【数22】
【0144】と表わされる。
【0145】次に、レーザービームLBの振動方向Σが
加工点Pi で上記ベクトルwの方向に常になる様にする
にはどうすれば良いかについて、以上述べた点を踏まえ
て考えることにする。尚、この考察は結局、両ミラー4
1a,41bの回転位相差Δφの制御方法について論じ
ることに相当している。そのためには、ビームウィーバ
ー10の出口において、レーザービームLBがどの方向
に偏向(振動)されていれば良いかを決定することが必
須である。従って、加工点Pi 側よりビームウィーバー
10の出口に向けて、逆にレーザービームLBの振動方
向の変化の様子を追跡する必要がある。
【0146】そこで、まず単純な場合として、旋回又は
回動する任意のミラーMi に対してある方向に振動する
レーザービームLBが45度の角度で入射した場合に、
反射後どのように振動方向が変化するかについて、以下
図30,図31の場合に分けて考察することにする。
【0147】図30は、xi 軸から角度θだけ傾いたx
i i 平面内の直線上を振動しているレーザービームI
Lが、固定されたミラーMi に入射する場合である。こ
こでは入射ビームILを表現する座標系として、入射ビ
ームILの進行方向にzi 軸を、入射ビームILと反射
ビームRLに直角な方向をxi 軸に、xi 軸とzi 軸に
直角な方向にyi 軸を取るものとする。また、反射ビー
ムRLを表現する座標系としては、反射ビームRLの進
行方向にzi+1 軸を取る様にxi 軸まわりに90度回転
させた座標系として、xi+1 軸,yi+1 軸,zi+1 軸を
取るものとしている。この様に2つの座標系を定義する
ものとすれば、反射ビームRLは、xi+ 1 軸より角度−
θだけ傾いたxi+1 i+1 平面内の直線上を振動するこ
とになる。
【0148】一方、図31は、xi 軸上を振動している
入射ビームILが角度θr でzi 軸まわりに旋回若しく
は回動するミラーMi に入射した場合であり、入射ビー
ムIL及び反射ビームRLを表現する座標系は、図29
の場合と同一である。この場合には、反射ビームRL
は、角度θr だけ傾いたxi+1 i+1 平面内の直線上を
振動する。
【0149】従って、図30と図31の場合を組み合わ
せたケース、即ち、角度θで振動するレーザービームL
Bが角度θriで旋回若しくは回動するミラーMi で反射
される場合には、結局、振動方向θi (xi+1 軸からの
傾き角:以後この傾き角でもって、レーザービームLB
の振動方向をさすものとする。)は、
【0150】
【数23】
【0151】により与えられる。
【0152】更に、ミラーMi で反射されたレーザービ
ームLBが次段のミラーMi+1 (角度θri+1で旋回若し
くは回動)で再度反射されるものとすれば、反射後の振
動方向θi+1 は、
【0153】
【数24】
【0154】で与えられることは明白である。
【0155】以上より、一般的には、m個の角度θri
旋回若しくは回動するミラーMi からなる光学系に振動
方向Ψw で振動するレーザービームLBが入射した場合
には、最後の第m番目のミラーMmで反射されたレーザ
ービームLBの振動方向Ψは、数25で表されることが
わかる。
【0156】
【数25】
【0157】そこで、以上の考察結果をレーザーロボッ
トRB2の場合に当てはめてみることする。ここで、図
32は、レーザーロボットRB2の光学系内をスキャン
モードで振動しながら伝播するレーザービームLBの座
標系を示す説明図であり、その各座標系の配置は、既述
した図28における座標系の定義方法に従ったものであ
る。尚、レーザーロボットRB2の場合には、ミラーM
1 は旋回も回動もしないので、数20にm=4,θr1
0を代入すれば振動方向Ψが与えられる。従って、振動
方向Ψは、角度θr2を角度Θに、角度θr3を角度αに、
角度θr4を角度βに読み返れば、
【0158】
【数26】
【0159】で与えられる。
【0160】一方、前述したベクトルwはトーチベクト
ルa0 と或る時刻における溶接速度ベクトルvを用い
て、
【0161】
【数27】
【0162】により表わされる。ここでトーチベクトル
0 は、その大きさがトーチ7の長さl2 に相当し、そ
の方向が溶接速度ベクトルvの方向に垂直な方向にある
ベクトルであるから、溶接速度ベクトルvの大きさと方
向が決定されれば、数27よりベクトルwを求めること
ができる。
【0163】又、図32において、ミラーM4により反
射されたレーザービームLBを表現する座標系であるz
4 軸はトーチベクトルa0 に平行に、且つy4 軸はミラ
ーM3の中心EとミラーM4の中心Fを結ぶベクトルE
Fに平行になる様に取られている。
【0164】そこで今、点E及び点Fの絶対座標系での
座標値、即ち、ベクトルe(xe ,ye ,ze )及びベ
クトルf(xf ,yf ,zf )の各成分を求めることと
すれば(図29参照)、関節座標系での座標値(Θ,
Y,Z,α、β)により次の様に表わされる。
【0165】まずベクトルeの各成分は、数28〜30
によって与えられる。
【0166】
【数28】
【0167】
【数29】
【0168】
【数30】
【0169】ここで、定数Y0 はオフセット量である。
【0170】次にベクトルfの各成分は、ベクトルEF
の大きさがl1 であるから、ベクトルeの各成分とそれ
ぞれ、
【0171】
【数31】
【0172】
【数32】
【0173】
【数33】
【0174】の関係で与えられる。従って、y4 軸方向
の単位ベクトルe0 は、
【0175】
【数34】
【0176】として与えられ、単位ベクトルe0 とベク
トルwとのなす角度Ψ0 は(図33参照)、
【0177】
【数35】
【0178】により表わされる。そこで、数35を数3
6の関係式を用いて変形すれば、
【0179】
【数36】
【0180】数37が得られる。
【0181】
【数37】
【0182】更に数37を角度Ψ0 について求めれば、
【0183】
【数38】
【0184】が得られ、求めるべき振動方向Ψは、
【0185】
【数39】
【0186】により与えられる。
【0187】従って、ビームウィーバー10より出たレ
ーザービームLBの振動方向Ψw は、数26と数39よ
り、
【0188】
【数40】
【0189】となる。
【0190】以上、加工点Pi 側よりビームウィーバー
10の出口に向けてレーザービームLBの振動方向の変
化を追跡し、その結果、ビームウィーバー10の出口に
於けるレーザービームLBの振動方向Ψw が、加工点P
i に於けるアームの関節座標系での座標値と加工点Pi
に於ける絶対座標系での座標値より求められる溶接速度
vから一意的に定まることが示された。そこで、レーザ
ービームLBの振動方向Ψw と第一及び第二の傾斜ミラ
ー41a,41bの回転位相差Δφとの関係について考
察する。
【0191】さて、ビームウィーバー10内を伝播する
レーザービームLBを表現する座標系(xx,yy,z
z)とレーザービームLBの振動方向Ψw との関係は、
図34で示される様になる。即ち、第一の傾斜ミラー4
1aをCCWの方向に、第二の傾斜ミラー41bをCW
の方向に(図7,8参照)回転位相差Δφで回転させた
とき、回転位相差Δφが0度ではxxyy平面のxx軸
上をレーザービームLBが振動し、回転位相差Δφの増
加とともに、レーザービームLBの振動方向Ψw がCW
方向に角度Δφ/2だけ変化することになる。
【0192】よって、最終的に求めるべき回転位相差Δ
φは、
【0193】
【数41】
【0194】により与えられることとなる。
【0195】尚、スキャンモードについて以上得られた
幾つかの式を用いて回転位相差Δφを求める流れを、図
35に示す。図に於いて、*印はティーチングデータか
ら得られる絶対座標系の値を、**印はプレイバックに
より得られる関節座標系の値を、括弧付きの数字は数式
の番号を示している。
【0196】以上、スキャンモードで所定の溶接条件を
満足させつつウィービング溶接するための制御方法の原
理について述べた。
【0197】そこで上記原理に基づいたレーザーロボッ
トRB2の制御手順を示すフローチャートを、図36〜
図38に示す。尚、スキャンモードにおけるレーザーロ
ボットRB2の制御手順については、基本的にはスピン
モードにおけるレーザーロボットRB2の制御手順と同
じであり、スピンモードでは回転位相差Δφがスピン直
径dより一意的に定められたのに対して、スキャンモー
ドでは各加工点ごとに回転数N1 ,N2 と共に回転位相
差Δφをも決定する必要がある点が異なるのみである。
即ち、図37のステップSS8及びステップSS13が
それぞれティーチング点Pi 及び補間点Pijにおける回
転位相差Δφi 及びΔφij,従って初期位相指令値
φ1i,φ2i及びφ1ij ,φ2ij を計算するステップに相
当しており、残りのステップは、図24〜図26におけ
る対応するステップと同一内容のものである。従って、
ここでは図36〜図38の説明は図24〜図26の説明
と殆ど重複するので、詳細については省略することとす
る。
【0198】(7) 他の実施例 この発明においては、傾斜ミラーの数は限定するもので
はなく、一般に光路中に直列に配置された複数の傾斜ミ
ラーの組み合わせによって、レーザービームの周期的偏
向を実現できる。又、複数の傾斜ミラーの間の光路中に
固定ミラー等の光学系が入っていても良い。更に、各傾
斜ミラーの回転動力源を共通とし、それからトランスミ
ッションを介して各ミラーを回転させても良い。もっと
も、上記実施例の様にダイレクトドライブモーターを個
別に設けた場合には、ガタ等による誤差を防止できる。
【0199】又、第一及び第二の傾斜ミラー41a,4
1bの回転数N1 ,N2 を互いに異なるものとしたとき
には、いわゆるリサージュ図形に類似した偏向軌跡が得
られる。一般的には、回転数N1 ,N2 との比が有理数
であれば、周期的偏向軌跡を得ることができる。又、角
度θ1 と角度θ2 との関係や角度Δθ1 と角度Δθ2
の関係を変えることによっても、種々の偏向軌跡を得る
ことができる。
【0200】この発明における光ビーム偏向システム
は、レーザー溶接ロボットの他、ワーク表面の改質を行
うレーザーロボットや、ロボット以外の機器にも使用可
能である。
【0201】
【発明の効果】以上説明した様に請求項1及び2の発明
では、複数の傾斜ミラーを回転させつつレーザービーム
を反射させて、周期的偏向を実現している。そして、こ
れらの傾斜ミラーやその回転機構はアーム先端部に設け
る必要がないため、アーム先端部のサイズの増大による
障害物との干渉が防止できる効果がある。
【0202】又、ガルバノミラーのようにミラーを揺動
させるのではなく回転させるのみであるから、その回転
方向に沿った加速度の激しい変化は生じない。このた
め、周期的偏向速度を向上させることができるととも
に、各ミラー間の同期制御も容易であり、レーザービー
ムの制御性が高いという効果もある。
【0203】又、請求項の発明によれば、同一回転方
向で且つ同一回転数で回転する複数の傾斜ミラーの回転
数をトーチの移動速度とスピンピッチより決定し、更に
回転位相差をスピン直径より一意的に決定できる。その
結果、容易に,しかも高確度でレーザービームをスピン
モードでウィービングできる様に、複数の傾斜ミラーを
制御できる効果がある。
【0204】又、請求項の発明によれば、同一回転数
で且つ隣合うミラー同士は互いに反対方向に回転する複
数の傾斜ミラーの回転数をトーチの移動速度とスピンピ
ッチより決定し、更に加工点毎にトーチの位置情報とア
ームの駆動量より回転位相差を決定する。これにより、
アームの駆動に伴うレーザービームの偏向への影響を補
償でき、常にレーザービームの振動方向を加工線の接線
方向とトーチの中心軸に直交する方向に保ちながら、レ
ーザービームをスキャンモードでウィービングできる様
複数の傾斜ミラーを制御できる効果がある。
【0205】
【0206】
【0207】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるレーザー溶接ロボッ
トの光学的構成を示す模式図である。
【図2】この発明の一実施例であるレーザー溶接ロボッ
トの機械的構成を示す外観斜視図である。
【図3】この発明の一実施例であるレーザー溶接ロボッ
トによるウィービング溶接を示す説明図である。
【図4】第一の傾斜ミラー回転機構の構成を詳細に示す
断面図である。
【図5】第二の傾斜ミラー回転機構の構成を詳細に示す
断面図である。
【図6】第一及び第二の傾斜ミラー回転機構の制御ブロ
ック図である。
【図7】第一及び第二の傾斜ミラーによるレーザービー
ムの周期的偏向を幾何学的に解析するための説明図であ
る。
【図8】時計まわりCW及び反時計まわりCCWの定義
を示す説明図である。
【図9】レーザービームの方向ベクトルを解析するため
の説明図である。
【図10】レーザービームの方向ベクトルを解析するた
めの説明図である。
【図11】第一及び第二の傾斜ミラーの回転方向,回転
数及び回転位相が同一の場合に於けるレーザービームの
反射方向を求めるための2次元的模式図である。
【図12】第一及び第二の傾斜ミラーの回転方向,回転
数が同一で、回転位相が異なる場合について、レーザー
ビームの反射方向を求めるための2次元的模式図であ
る。
【図13】第一及び第二の傾斜ミラーの回転方向が反
対,回転数及び回転位相が同一の場合について、レーザ
ービームの反射方向を求めるための2次元的模式図であ
る。
【図14】第一及び第二の傾斜ミラーの回転方向が反
対,回転数が同一で、回転位相が異なる場合について、
レーザービームの反射方向を求めるための2次元的模式
図である。
【図15】同方向回転におけるシミュレーション結果の
例を示す説明図である。
【図16】反対方向回転におけるシミュレーション結果
の例を示す説明図である。
【図17】実施例において得られるスピンモードの特徴
を示す説明図である。
【図18】実施例において得られるスキャンモードの特
徴を示す説明図である。
【図19】この発明の他の実施例であるレーザー溶接ロ
ボットの光学的構成を示す模式図である。
【図20】図19で示したレーザーロボットと同様の光
学的配置を有するレーザーロボットについての光学系の
構成とロボットの各駆動部の自由度を模式的に示す説明
図である。
【図21】レーザービームがワーク上にスパイラル状軌
跡を描きながら溶接線に沿って走査されている様子を、
模式的に示した説明図である。
【図22】第一及び第二の傾斜ミラーが理想的な状態に
置かれている場合に於いて、レーザービームが描く軌跡
を示した説明図である。
【図23】レーザーロボットの制御系の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】スピンモードにおけるレーザーロボットの制
御手順を示すフローチャートである。
【図25】スピンモードにおけるレーザーロボットの制
御手順を示すフローチャートである。
【図26】スピンモードにおけるレーザーロボットの制
御手順を示すフローチャートである。
【図27】曲線SCによって補間する場合を示す説明図
である。
【図28】レーザービームのワーク上でのビームスポッ
トと溶接線との関係を模式的に示す説明図である。
【図29】トーチベクトルの加工点に対する位置関係を
模式的に示す説明図である。
【図30】傾きθの直線上を振動するレーザービームが
固定されたミラーにより反射される場合の振動方向の変
化を説明した模式図である。
【図31】x i軸上を振動するレーザービームが旋回又
は回動するミラーにより反射される場合の振動方向の変
化を説明した模式図である。
【図32】レーザーロボットの光学系内をスキャンモー
ドで振動しながら伝搬するレーザービームの振動方向を
表現するために定めた座標系を示す説明図である。
【図33】単位ベクトルe0 とベクトルwとの位置関係
を示す模式図である。
【図34】ビームウィーバー内を伝播するレーザービー
ムの振動方向を表現するために定めた座標系を示す説明
図である。
【図35】スキャンモードについて回転位相差を求める
流れを示す説明図である。
【図36】スキャンモードにおけるレーザーロボットの
制御手順を示すフローチャートである。
【図37】スキャンモードにおけるレーザーロボットの
制御手順を示すフローチャートである。
【図38】スキャンモードにおけるレーザーロボットの
制御手順を示すフローチャートである。
【図39】ウィービングの各方式を示す説明図である。
【符号の説明】
7 トーチ 8 レーザー発振装置 40a 第一の傾斜ミラー回転機構 40b 第二の傾斜ミラー回転機構 41a 第一の傾斜ミラー 41b 第二の傾斜ミラー 42a モーター 42b モーター LB レーザービーム RB レーザーロボット RB1 レーザーロボット RB2 レーザーロボット RA1 第一の傾斜ミラーの回転軸 RA2 第二の傾斜ミラーの回転軸 l 溶接線 N1 第一の傾斜ミラーの回転数 N2 第二の傾斜ミラーの回転数 Δφ 回転位相差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 重貴 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明 和工業株式会社開発技術本部内 (72)発明者 桃崎 潤子 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明 和工業株式会社開発技術本部内 (72)発明者 吉間 一雅 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明 和工業株式会社開発技術本部内 (56)参考文献 特開 昭61−292122(JP,A) 特開 平2−121789(JP,A) 特開 昭54−121249(JP,A) 特開 平2−59193(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザービームをアームに沿って伝播さ
    せ、前記アームの先端に設けたトーチから前記レーザー
    ビームをワークに照射させつつ前記トーチを前記ワーク
    上の加工線に沿って移動しながら所定の処理を行うレー
    ザーロボットにおいて、 (a) 回転軸方向に垂直な面から傾いた複数の傾斜ミ
    ラーをそれぞれの前記回転軸まわりに回転させる複数の
    傾斜ミラー回転機構が前記レーザービームの光路に沿っ
    て直列に配置され、 (b) 前記複数の傾斜ミラー回転機構によって前記複
    数の傾斜ミラーをそれぞれの回転数を同一に且つそれぞ
    れの回転方向を互いに同一に前記回転軸まわりに回転さ
    せつつ前記レーザービームを前記複数の傾斜ミラーのそ
    れぞれにおいて順次に反射させ、その反射を受けた後の
    前記レーザービームを前記トーチから照射することによ
    って、前記トーチから発した前記レーザービームの照射
    方向が周期的に偏向を受けるようにし この際に、 (b−1) 前記複数の傾斜ミラーの回転数を、 前記トーチが前記所定の処理を行いつつ前記加工線
    上に沿って移動する速度と、 前記レーザービームの偏向の一周期内に前記トーチ
    が前記加工線上に沿って移動する距離とを指定すること
    により決定するステップと、 (b−2) 前記複数の傾斜ミラーにおいて隣合う二つ
    の傾斜ミラーの回転位相差を、前記トーチから発した前
    記レーザービームのスピン直径を指定することにより決
    定するステップと、 (b−3) 前記ステップ(b−1)及び(b−2)で
    決定された前記回転数及び回転位相差に応じた駆動出力
    を、前記複数の傾斜ミラー回転機構に与えて前記複数の
    傾斜ミラーの回転制御を行うステップとを備えた ことを
    特徴とするレーザーロボットの制御方法。
  2. 【請求項2】 レーザービームをアームに沿って伝播さ
    せ、前記アームの先端に設けたトーチから前記レーザー
    ビームをワークに照射させつつ前記トーチを前記ワーク
    上の加工線に沿って移動しながら所定の処理を行うレー
    ザーロボットにおいて、 (a) 回転軸方向に垂直な面から傾いた複数の傾斜ミ
    ラーをそれぞれの前記回転軸まわりに回転させる複数の
    傾斜ミラー回転機構が前記レーザービームの光路に沿っ
    て直列に配置され、 (b) 前記複数の傾斜ミラー回転機構によって前記複
    数の傾斜ミラーをそれぞれの回転数を同一に且つそれぞ
    れの回転方向を隣合う二つの傾斜ミラーの各回転方向が
    互いに反対となるよう前記回転軸まわりに回転させつつ
    前記レーザービームを前記複数の傾斜ミラーのそれぞれ
    において順次に反射させ、その反射を受けた後の前記レ
    ーザービームを前記トーチから照射することによって、
    前記トーチから発した前記レーザービームの照射方向が
    周期的に偏向を受けるようにし、この際に、 (b−1) 前記複数の傾斜ミラーの回転数を、 前記トーチが前記所定の処理を行いつつ前記加工線
    上に沿って移動する速度と、 前記レーザービームの偏向の一周期内に前記トーチ
    が前記加工線上に沿って移動する距離とにより決定する
    ステップと、 (b−2) 前記複数の傾斜ミラーにおいて隣合う二つ
    の傾斜ミラーの回転位相差を、 前記加工線上の前記所定の処理を行うべき加工点に
    於ける前記トーチ先端の絶対座標系での位置座標値と、 前記トーチを前記加工点上へ移動するための前記ア
    ームの駆動量とにより前記加工点ごとに決定するステッ
    プと、 (b−3) 前記ステップ(b−1)及び(b−2)で
    決定された前記回転数及び回転位相差に応じた駆動出力
    を、前記複数の傾斜ミラー回転機構に与えて前記複数の
    傾斜ミラーの回転制御を行うステップ とを備えた ことを
    特徴とするレーザーロボットの制御方法。
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