JP2727337B2 - 複数殼貯槽の施工法 - Google Patents

複数殼貯槽の施工法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、貯液槽と受液槽を耐圧試験する二重安全の
低温液化ガスや可燃性液体を貯蔵する大型の二重殻以上
の貯槽を建設する施工法に関するものである。
(従来の技術) 従来の大型の複数殻貯槽は、最内殻を形成する内槽を
貯液槽に形成し、その内槽から隔接代を設けて外方に同
心円状の一以上の外槽を形成し、内槽の次の外方に形成
する外槽、つまり最内殻外槽を万一の漏洩事故に備えて
貯蔵液を受ける受液槽に形成し、この外槽に保冷層、メ
ンテナンス空間を設け、もしくは保冷材を支持するため
の外槽を別個に設けて二重殻以上の複数殻貯槽に形成し
ている。
また従来の大型の複数殻貯槽の建設は、およそ次に示
す工程、手順により行われていた。すなわち、(イ)外
槽底部底板の施工(ロ)外槽側板及び屋根の組立て
(ハ)外槽受液槽の水張試験(ニ)内槽アニュラー板下
部保冷支持層の施工(ホ)内槽アニュラー板の施工
(ヘ)内槽側板組立て(ト)内槽屋根組立て(チ)内槽
底部保冷槽の施工(リ)内槽底板の施工(ヌ)内槽貯液
槽の水張試験 つまり、外槽の建設終了後、その外槽受液槽の水張試
験を行い、外槽受液層の水張試験終了後貯液槽となる内
槽の建設及び水張試験が行われていた。
これを図に従って説明する。第6図は従来例の二重殻
貯槽における受液槽となる外槽の水張試験時の説明図で
ある。図に示すように、外槽底板(101)、外槽側板(1
02)および外槽屋根(103)の施工後外槽の水張試験を
行う。水張試験を終了し水抜き後、第7図に示すように
貯液槽となる内槽の組立てを開始する。
第7図において、まず外槽屋根(103)に工事用開口
部(104)を設けて内槽組立てに必要な資材を搬入す
る。その後次に示す手順によって内槽の組立てを行う。
まず、内槽アニュラー板(106)と内槽側板(107)の荷
重を支える保冷支持層(105)を施工する。次に内槽ア
ニュラー板(106)を施工した後、内槽側板(107a,107
b,…)を順次レンガ積み状に積み上げ組立てていく。こ
の際、組立て用クレーン(112)は図示のように外槽側
板(102)を越えて外槽屋根(103)に設けた開口部(10
4)を経由して稼働操作し組立て作業をしなければなら
ない。もしくは、吊り具を外槽屋根(103)内側に別途
に設けて吊り作業をし、組立て作業をしなければならな
い。続いて内槽屋根(111)の組立てを行う。なお、内
槽底部保冷層(109)および内槽底板(110)の施工を並
行して行い、内槽貯液槽完成後水張り試験を行う。
(発明が解決しようとする課題) 従来の工程、手順によると、外槽の建設と水張試験が
終了しなければ内槽の建設はできなかった。つまり、外
槽の組立て後、水張り期間、満水放置期間、水抜き期間
の総日数30日〜90日にも及ぶ長期間、実質の建設作業は
停止し、まして内槽の組立て作業は全く行われないので
ある。従って、この手待ちとなる期間の全体の工期に及
ぼすウエートは大きく、工期を短縮することが重要な課
題であった。
また、水抜き後の内槽の組立て作業は、既に外槽がで
き上がっているため、施工が困難であった。つまり、組
立て用クレーンで外槽側板を大きく越えて外槽屋根の開
口部より内槽用資材を吊り上げ下げして搬入し、外槽側
板に視界を遮断されながらクレーンを運転操作して内槽
側板の組立て時の吊り作業をしなければならないため、
危険かつ作業能率は低下していた。
また、吊り具を外槽屋根の内側に別途に設けて吊り作
業をし、組立て作業を行う場合も、吊具の仮設、撤去や
吊り作業に繁雑さと作業能率の低下が生じていた。
(課題を解決するための手段) 本発明は、従来例が有する上述の課題に鑑みてなされ
たもので、内槽アニュラー板を水平に支持し内槽のアニ
ュラー板と側板の荷重を支える受け架台、つまりジャッ
キベースと、外槽側板と内槽側板との隔接距離を適切な
間隔に保つ支持材、つまりディスタンスバーと、内槽側
板を支持する支持材、つまり吊りブレーシングとよりな
る仮設治具を使用して内槽アニュラー板及び内槽側板1
段目を施工する工程と、さらに内槽側板を外槽側板の組
立てと同時に並行して施工する工程と、外槽屋根の組立
てを行う工程と、外槽の水張試験を行う工程と、外槽水
張試験後に仮設治具を順次撤去しなら内槽アニュラー板
と外槽底板との間に保冷支持層を施工する工程を設けて
施工する複数殻貯槽の施工法であり、複数殻貯槽全体の
建設工期を大巾に短縮するとともに内槽側板の組立て作
業を効率良く行う複数殻貯槽の施工法を提供しようとす
るものである。
(作 用) 本発明においては、仮設治具を用いて、内槽アニュラ
ー板を水平に支持すると共に、内槽側板1段目を垂直に
支持して施工し、さらにその上の内槽側板の組立て施工
は、外槽側板の組立てと同時に並行して外槽水張試験前
に行うので外槽側板に視界を遮断されて行う大型クレー
ンによる内槽側板の材料搬入や組立て作業がなくなる。
また内外槽の側板組立て終了後に外槽の水張試験を行う
ので水張試験中の手待ち時間が大巾に短縮される。この
際、ジャッキベースの仮設治具で支持された内槽アニュ
ラー板と外槽底板との間は、水張試験水が流通し得る状
態に開放されているため、外槽の水張試験には何ら支障
はない。さらに外槽水張試験後に、仮設治具を順次撤去
しながら内槽アニュラー板と外槽底板との間の保冷支持
層を施工していくので保冷支持層は水浸しになる心配も
ない。
(実施例) 複数殻貯槽の内、二重殻貯槽における施工法の実施例
を以下図に従って説明する。
第5図は、本発明による内槽を組立てる際に使用する
仮設治具(20)の取付状態を示す説明図である。
仮設治具(20)の取付手順は、まずジャッキベース
(20a)を外槽側板(2)の内側に位置する外槽底板
(1)の上に適当な間隔に隔接して載置し、その上に内
槽アニュラー板(6)を水平に円周方向にリング状に配
置する。次に内槽アニュラー板(6)上に内槽側板
(7)の一段目(7a)を立設する。この際、ディスタン
スバー(20b)を内槽側板(7)の一段目(7a)下端に
水平に取付け、さらに吊りブレーシング(20c),(20
d)を斜め方向に適切な間隔をおいて取り付け内槽側板
(7)と外槽側板(2)を垂直に固定して組み立てる。
第1図〜第4図は、仮設治具(20)を使用した二重殻
貯槽を建設する場合の本発明の作業工程を示す説明図で
ある。
第1図は、外槽底板(1)の施工に続いて外槽側板
(2)の1段目(2a)を組立てた状態を示す。
第2図は、第1図に続いて第5図に示した仮設治具
(20)のジャッキベース(20a)、ディスタンスバー(2
0b)および吊りブレーシング(20c),(20d)を使用し
て内槽アニュラー板(6)および内槽側板(7)を組立
てた状態を示す。この際、組立て用クレーン(12)を使
用して順次外槽側板(2b,2c,…)と内槽側板(7b,7c,
…)を同時に並行してレンガ状に積み上げて組立ててい
く。
なお、この時組立て用クレーン(12)が使い易いよう
に内槽側板(7b,7c,…)の組立を先行して行い、最後に
内槽屋根(11)および外槽屋根(3)を施工する。な
お、内槽屋根(11)は、外槽水張り試験後に施工しても
良い。
第3図は、内外槽の組立終了後の外槽の水張試験の状
態を示す。仮設治具(20)を取付けた状態のまま水張試
験を実施する。
第4図は、水張試験を終了し、水抜き後に外槽屋根
(3)に設けた工事用開口部(4)より資材を搬入し
て、内槽アニュラー板(6)と外槽底板(1)との間の
保冷支持層(5)、内槽底部保冷層(9)および内槽底
板(10)を順次施工している状態を示す。保冷支持層
(5)は、仮設のジャッキベース(20a)を順次撤去し
ながら内槽アニュラー板(6)と外槽底板(1)との間
に挿入して施工していく。さらに内槽組立完了後、内槽
の水張り試験を実施する。
また、直径50m、高さ24m、容量50,000m3の二重殻貯槽
を建設する場合の工期を、本願の施工法と従来例に示す
施工法とで比較すると、従来例の施工法でほぼ450日、
本願の施工法ではほぼ300日となり、約150日の大幅な工
期短縮が認められる。
尚、本実施例は二重殻貯槽について示したが、二槽以
上の外槽を有する多重殻貯槽においては、外槽を多重と
するのみで、本法と同様な施工手順にて実施すればよ
い。
(効 果) 本発明は、以上の構成および施工方法よりなるため、
次に示す効果を有する。
前述のように内槽側板は、外槽水張試験前に外槽側板
と並行して組立てるので、従来工法のように外槽水張試
験後に、外槽側板に視界を遮断されて組立て用クレーン
で高く吊り上げ下げして内槽側板材を搬入したり組立て
るといった危険な作業がなく、組立て用クレーンの操作
が安全で、かつ内槽側板の組立効率が良く、工期を大巾
に短縮できる。
特に二重以上の外槽を有する貯槽では更に大幅な工期
短縮が可能となる。
つまり本発明は、大がかりでない簡単で安価な仮設治
具を適数配置して使用することで、複数殻貯槽の内外槽
側板の組立てが同時に並行してでき、効率が良く、経費
が安く建設ができる。
また貯液槽と受液槽を耐圧試験、つまり水張り試験を
行うので二重に安全な貯槽を安価に提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る施工法の外槽底板及び側板1段
目の組立状態を示す説明図、第2図は、本発明の仮設治
具を用いて内槽施工状態を示す説明図、第3図は、本発
明に係る水張試験の状態を示す説明図、第4図は、本発
明に係る水張試験後の内槽底部の施工状態を示す説明
図、第5図は、本発明の仮設治具の取付状態を示す説明
図、第6図は、従来例の外槽の水張試験時の説明図、第
7図は、従来例の内槽側板の組立施工状況を示す説明図
である。 1……外槽底板、2,2a,2b,2c……外槽側板 3……外槽屋根、5……保冷支持層 6……内槽アニュラー板、7,7a,7b,7c……内槽側板 20……仮設治具 20a……ジャッキベース 20b……ディスタンスバー 20c,20d……吊りブレーシング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔接した同心円状に二重殻以上の槽を並設
    して低温液化ガス等を貯蔵する複数殻貯槽の建設におい
    て、ジャッキベースとディスタンスバーおよび吊りブレ
    ーシングとからなる仮設治具を使用して内槽アニュラー
    板及び内槽側板1段目を施工する工程と、内槽側板を外
    槽側板の組立と同時に並行して施工する工程と、外槽屋
    根の組立てを行う工程と、外槽の水張試験を行う工程
    と、外槽水張試験後に仮設治具を順次撤去して内槽アニ
    ュラー板と外槽底板との間に保冷支持層を施工する工程
    を設けて施工することを特徴とする複数殻貯槽の施工
    法。
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