JPH1061214A - タンク解体工法 - Google Patents
タンク解体工法Info
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- JPH1061214A JPH1061214A JP22118496A JP22118496A JPH1061214A JP H1061214 A JPH1061214 A JP H1061214A JP 22118496 A JP22118496 A JP 22118496A JP 22118496 A JP22118496 A JP 22118496A JP H1061214 A JPH1061214 A JP H1061214A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長時間に亘る高所作業や大掛かりな作業足場
の仮設を不要として、工期の短縮と工費の削減を図り得
るタンク解体工法を提供する。 【解決手段】 一方の支持位置Aに形成した切欠部5の
上端をジャッキ6により支え、切欠部5の上端より低い
タンク側板2の下側部分をA側から他方の支持位置B側
に向け半周分を超える範囲に亘り斜めに切断して撤去
し、次いで、B側の側板2下端をタンク底部3から切り
離した後にA側の側板2下端をジャッキダウンして着床
させ、B側で底部3から離間した側板2下端に新たに形
成した切欠部7の上端をジャッキ8により支え、A側と
同様にして側板2の下側部分を逆向きに切断撤去して着
床させ、これ以降は同様の作業手順により側板2の下側
部分を交互に繰り返し切断撤去して側板2を解体する。
の仮設を不要として、工期の短縮と工費の削減を図り得
るタンク解体工法を提供する。 【解決手段】 一方の支持位置Aに形成した切欠部5の
上端をジャッキ6により支え、切欠部5の上端より低い
タンク側板2の下側部分をA側から他方の支持位置B側
に向け半周分を超える範囲に亘り斜めに切断して撤去
し、次いで、B側の側板2下端をタンク底部3から切り
離した後にA側の側板2下端をジャッキダウンして着床
させ、B側で底部3から離間した側板2下端に新たに形
成した切欠部7の上端をジャッキ8により支え、A側と
同様にして側板2の下側部分を逆向きに切断撤去して着
床させ、これ以降は同様の作業手順により側板2の下側
部分を交互に繰り返し切断撤去して側板2を解体する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油、LPG、L
NG等を貯蔵するタンク解体工法に関するものである。
NG等を貯蔵するタンク解体工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油、LPG、LNG等を貯蔵するよう
な大型のタンクの建て替え、或いは撤去等を行う場合に
は、タンクをトラック等に積んで搬送できる程度の大き
さに解体する必要がある。
な大型のタンクの建て替え、或いは撤去等を行う場合に
は、タンクをトラック等に積んで搬送できる程度の大き
さに解体する必要がある。
【0003】従来、このようなタンクの解体を行う場合
には、タンク周囲に大掛かりな作業足場を仮設し、該作
業足場を利用して作業員がタンクの上部構造から順次バ
ーナで適宜な大きさに切断し、大型のクレーンにより地
上に吊り降ろす作業を繰り返して行うようにしていた。
には、タンク周囲に大掛かりな作業足場を仮設し、該作
業足場を利用して作業員がタンクの上部構造から順次バ
ーナで適宜な大きさに切断し、大型のクレーンにより地
上に吊り降ろす作業を繰り返して行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来の解体工法では、作業性の悪い高所での作業が長時
間に亘って必要となり、また、作業足場を仮設するのに
も多大な時間を要する為、工期が長くなると共に工費も
嵩むという問題があった。
従来の解体工法では、作業性の悪い高所での作業が長時
間に亘って必要となり、また、作業足場を仮設するのに
も多大な時間を要する為、工期が長くなると共に工費も
嵩むという問題があった。
【0005】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、長時間に亘る高所作業や大掛かりな作業足場の仮設
を不要として、工期の短縮と工費の削減を図り得るタン
ク解体工法を提供することを目的としている。
で、長時間に亘る高所作業や大掛かりな作業足場の仮設
を不要として、工期の短縮と工費の削減を図り得るタン
ク解体工法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンク側板の
下側部分におけるタンク中心を挟んで相対する二箇所を
支持位置とし、一方の支持位置に切欠部を形成して該切
欠部の上端をジャッキにより支え、前記切欠部の上端よ
り低いタンク側板の下側部分を一方の支持位置側から他
方の支持位置側に向け半周分を超える範囲に亘り斜めに
切断して撤去し、次いで、他方の支持位置側のタンク側
板下端をタンク底部から切り離した後に一方の支持位置
側のタンク側板下端をジャッキダウンして着床させ、他
方の支持位置側でタンク底部から離間したタンク側板下
端に新たな切欠部を形成して該切欠部の上端をジャッキ
により支え、前記新たな切欠部の上端より低いタンク側
板の下側部分を他方の支持位置側から一方の支持位置側
に向け半周分を超える範囲に亘り斜めに切断して撤去
し、次いで、他方の支持位置側のタンク側板下端をジャ
ッキダウンして着床させ、これ以降は同様の作業手順に
より両支持位置でタンク側板の下側部分を交互に繰り返
し切断撤去してタンク側板を解体することを特徴とする
タンク解体工法、に係るものである。
下側部分におけるタンク中心を挟んで相対する二箇所を
支持位置とし、一方の支持位置に切欠部を形成して該切
欠部の上端をジャッキにより支え、前記切欠部の上端よ
り低いタンク側板の下側部分を一方の支持位置側から他
方の支持位置側に向け半周分を超える範囲に亘り斜めに
切断して撤去し、次いで、他方の支持位置側のタンク側
板下端をタンク底部から切り離した後に一方の支持位置
側のタンク側板下端をジャッキダウンして着床させ、他
方の支持位置側でタンク底部から離間したタンク側板下
端に新たな切欠部を形成して該切欠部の上端をジャッキ
により支え、前記新たな切欠部の上端より低いタンク側
板の下側部分を他方の支持位置側から一方の支持位置側
に向け半周分を超える範囲に亘り斜めに切断して撤去
し、次いで、他方の支持位置側のタンク側板下端をジャ
ッキダウンして着床させ、これ以降は同様の作業手順に
より両支持位置でタンク側板の下側部分を交互に繰り返
し切断撤去してタンク側板を解体することを特徴とする
タンク解体工法、に係るものである。
【0007】このようにすれば、解体作業の殆どを地上
で行うことが可能となるので、従来の如き長時間に亘る
高所作業や大掛かりな作業足場の仮設が不要となる。
で行うことが可能となるので、従来の如き長時間に亘る
高所作業や大掛かりな作業足場の仮設が不要となる。
【0008】また、タンク側板の上端にタンク屋根が接
合されているタンクの解体作業を行う際には、前記タン
ク側板の大半を解体することにより前記タンク屋根をタ
ンク底部まで下降してから解体すれば良く、このように
すれば、従来において作業性の悪い高所で行われていた
タンク屋根の解体作業を地上で行うことが可能となる。
合されているタンクの解体作業を行う際には、前記タン
ク側板の大半を解体することにより前記タンク屋根をタ
ンク底部まで下降してから解体すれば良く、このように
すれば、従来において作業性の悪い高所で行われていた
タンク屋根の解体作業を地上で行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
参照しつつ説明する。
【0010】図1〜図11は本発明を実施する形態の一
例を示すもので、図中1は解体すべき地上式のタンク1
を示し、該タンク1の胴部分はタンク側板2により円筒
状に形成されてタンク底部3上に立設されており、該タ
ンク側板2の上端にはドーム状のタンク屋根4が接合さ
れている。
例を示すもので、図中1は解体すべき地上式のタンク1
を示し、該タンク1の胴部分はタンク側板2により円筒
状に形成されてタンク底部3上に立設されており、該タ
ンク側板2の上端にはドーム状のタンク屋根4が接合さ
れている。
【0011】このような構造のタンク1の解体を行う場
合には、先ずタンク1内の貯蔵液と気化ガスとを抜き出
して空の状態とし、次いで、タンク1内の雰囲気を空気
に置換した上で内部の附属品(液面計、温度計、ノズル
等)を撤去する。
合には、先ずタンク1内の貯蔵液と気化ガスとを抜き出
して空の状態とし、次いで、タンク1内の雰囲気を空気
に置換した上で内部の附属品(液面計、温度計、ノズル
等)を撤去する。
【0012】以上の如くして解体準備が整ったら、図1
に示す如く、タンク側板2の下側部分におけるタンク1
中心を挟んで相対する二箇所を支持位置として、一方の
支持位置Aに切欠部5(図2参照)を形成して該切欠部
5にジャッキ6を配置し、該ジャッキ6をジャッキアッ
プして前記切欠部5の上端を支える。
に示す如く、タンク側板2の下側部分におけるタンク1
中心を挟んで相対する二箇所を支持位置として、一方の
支持位置Aに切欠部5(図2参照)を形成して該切欠部
5にジャッキ6を配置し、該ジャッキ6をジャッキアッ
プして前記切欠部5の上端を支える。
【0013】ここで、前記ジャッキ6には、ねじジャッ
キや油圧ジャッキ等の種々の方式を採用することが可能
であり、切欠部5の上端を支えることになるジャッキ6
の上端部には、例えばU字型断面のガイドを装着する等
してタンク側板2が脱落することなく確実に支えられる
ようにしておくことが好ましい。
キや油圧ジャッキ等の種々の方式を採用することが可能
であり、切欠部5の上端を支えることになるジャッキ6
の上端部には、例えばU字型断面のガイドを装着する等
してタンク側板2が脱落することなく確実に支えられる
ようにしておくことが好ましい。
【0014】また、ジャッキ6により支えられる切欠部
5の上端は、図示しないスティフナー等を溶接して補強
しておくと良い。
5の上端は、図示しないスティフナー等を溶接して補強
しておくと良い。
【0015】尚、本形態例においては、説明の便宜上、
一箇所の切欠部5に対して一台のジャッキ6を配置した
状態で図示してあるが、一箇所の切欠部5に複数台のジ
ャッキ6を配置したり、或いは、複数の切欠部5を並設
して個々の切欠部5にジャッキ6を配置したりすること
も可能である。
一箇所の切欠部5に対して一台のジャッキ6を配置した
状態で図示してあるが、一箇所の切欠部5に複数台のジ
ャッキ6を配置したり、或いは、複数の切欠部5を並設
して個々の切欠部5にジャッキ6を配置したりすること
も可能である。
【0016】このようにして、ジャッキ6により切欠部
5の上端を支えたら、図3に示す如く、前記切欠部5の
上端より低いタンク側板2の下側部分を一方の支持位置
A側から他方の支持位置B側に向け半周分を超える範囲
に亘り斜めに切断して撤去する。
5の上端を支えたら、図3に示す如く、前記切欠部5の
上端より低いタンク側板2の下側部分を一方の支持位置
A側から他方の支持位置B側に向け半周分を超える範囲
に亘り斜めに切断して撤去する。
【0017】次いで、図4に示す如く、他方の支持位置
B側のタンク側板2下端をタンク底部3から切り離した
後に、前記ジャッキ6をジャッキダウンして一方の支持
位置A側のタンク側板2下端をタンク底部3に着床させ
る。
B側のタンク側板2下端をタンク底部3から切り離した
後に、前記ジャッキ6をジャッキダウンして一方の支持
位置A側のタンク側板2下端をタンク底部3に着床させ
る。
【0018】この際、前記ジャッキ6をジャッキダウン
するに従い、タンク1が一方の支持位置A側に傾斜して
前記ジャッキ6にかかる荷重が増大することになるが、
該ジャッキ6にはタンク1の荷重の全てが作用するわけ
ではなく、タンク1の傾斜途中における殆どの荷重は、
その傾斜の中心となるX付近に集中することになり、し
かも、一方の支持位置A側のタンク側板2下端がタンク
底部3に着床した後は前記ジャッキ6に荷重がかからな
い為、前記ジャッキ6に要求される設計強度は比較的小
さくて済む。
するに従い、タンク1が一方の支持位置A側に傾斜して
前記ジャッキ6にかかる荷重が増大することになるが、
該ジャッキ6にはタンク1の荷重の全てが作用するわけ
ではなく、タンク1の傾斜途中における殆どの荷重は、
その傾斜の中心となるX付近に集中することになり、し
かも、一方の支持位置A側のタンク側板2下端がタンク
底部3に着床した後は前記ジャッキ6に荷重がかからな
い為、前記ジャッキ6に要求される設計強度は比較的小
さくて済む。
【0019】また、図示においては、説明を判り易くす
る為の概略図としている為、タンク1が大きく傾斜した
状態で示されているが、実際のスケールでは、タンク1
を僅かな角度だけ傾斜するだけで十分に作業を行うこと
ができるので、タンク1の傾斜によるジャッキ6の支持
点のずれについては殆ど無視できるレベルである。
る為の概略図としている為、タンク1が大きく傾斜した
状態で示されているが、実際のスケールでは、タンク1
を僅かな角度だけ傾斜するだけで十分に作業を行うこと
ができるので、タンク1の傾斜によるジャッキ6の支持
点のずれについては殆ど無視できるレベルである。
【0020】尚、このようにジャッキ6をジャッキダウ
ンして一方の支持位置A側のタンク側板2下端をタンク
底部3に着床させるにあたり、一方の支持位置A側にお
いて切欠部5の上側部分がジャッキ6のストロークより
長く残るようにタンク側板2の下側部分を切断撤去して
おくことは勿論である。
ンして一方の支持位置A側のタンク側板2下端をタンク
底部3に着床させるにあたり、一方の支持位置A側にお
いて切欠部5の上側部分がジャッキ6のストロークより
長く残るようにタンク側板2の下側部分を切断撤去して
おくことは勿論である。
【0021】次いで、図5に示す如く、タンク底部3か
ら離間した他方の支持位置B側のタンク側板2下端にも
新たな切欠部7を形成して該切欠部7にジャッキ8を配
置し、該ジャッキ8をジャッキアップして前記切欠部7
の上端を支える。
ら離間した他方の支持位置B側のタンク側板2下端にも
新たな切欠部7を形成して該切欠部7にジャッキ8を配
置し、該ジャッキ8をジャッキアップして前記切欠部7
の上端を支える。
【0022】この際、他方の支持位置B側のタンク側板
2下端に形成する切欠部7は、前述した一方の支持位置
A側における切欠部5よりも高さ寸法を長くとり、ここ
に配置されるジャッキ8も一方の支持位置A側のジャッ
キ6よりストロークの長いものを用いる。
2下端に形成する切欠部7は、前述した一方の支持位置
A側における切欠部5よりも高さ寸法を長くとり、ここ
に配置されるジャッキ8も一方の支持位置A側のジャッ
キ6よりストロークの長いものを用いる。
【0023】然る後に、図6に示す如く、前記新たな切
欠部7の上端より低いタンク側板2の下側部分を他方の
支持位置B側から一方の支持位置A側に向け半周分を超
える範囲に亘り斜めに切断して撤去する。
欠部7の上端より低いタンク側板2の下側部分を他方の
支持位置B側から一方の支持位置A側に向け半周分を超
える範囲に亘り斜めに切断して撤去する。
【0024】次いで、図7に示す如く、他方の支持位置
B側におけるジャッキ8をジャッキダウンして他方の支
持位置B側のタンク側板2下端をタンク底部3に着床さ
せ、これ以降は同様の作業手順により両支持位置A,B
でタンク側板2の下側部分を交互に繰り返し切断撤去し
てタンク側板2を解体すれば良い。
B側におけるジャッキ8をジャッキダウンして他方の支
持位置B側のタンク側板2下端をタンク底部3に着床さ
せ、これ以降は同様の作業手順により両支持位置A,B
でタンク側板2の下側部分を交互に繰り返し切断撤去し
てタンク側板2を解体すれば良い。
【0025】具体的には、図8に示す如く、一方の支持
位置A側における切欠部5を上方へ延長し、ジャッキ6
を他方の支持位置B側におけるジャッキ8と略同程度の
ストロークを有するジャッキ6に取り替えた上で、該ジ
ャッキ6をジャッキアップして前記切欠部5の上端を支
え、次いで、図9に示す如く、前記切欠部5の上端より
低いタンク側板2の下側部分を一方の支持位置A側から
他方の支持位置B側に向け半周分を超える範囲に亘り斜
めに切断して撤去し、然る後に、図10に示す如く、前
記ジャッキ6をジャッキダウンして一方の支持位置A側
のタンク側板2下端をタンク底部3に着床させるといっ
た作業手順を両支持位置A,Bで交互に行う。
位置A側における切欠部5を上方へ延長し、ジャッキ6
を他方の支持位置B側におけるジャッキ8と略同程度の
ストロークを有するジャッキ6に取り替えた上で、該ジ
ャッキ6をジャッキアップして前記切欠部5の上端を支
え、次いで、図9に示す如く、前記切欠部5の上端より
低いタンク側板2の下側部分を一方の支持位置A側から
他方の支持位置B側に向け半周分を超える範囲に亘り斜
めに切断して撤去し、然る後に、図10に示す如く、前
記ジャッキ6をジャッキダウンして一方の支持位置A側
のタンク側板2下端をタンク底部3に着床させるといっ
た作業手順を両支持位置A,Bで交互に行う。
【0026】ただし、本形態例においては、一方の支持
位置A側における最初のジャッキダウン量が、これ以降
の作業におけるジャッキダウン量よりも相対的に小さい
ことを考慮し、一方の支持位置A側に最初に配置するジ
ャッキ6をストロークの短いものとして説明してある
が、一方の支持位置A側に最初に配置するジャッキ6を
予めストロークの長いものとしてジャッキダウンをスト
ロークの途中で停止するような操作で対応するようにし
ても良く、このようにした場合には、ジャッキ6の取り
替え作業が不要であることは勿論である。
位置A側における最初のジャッキダウン量が、これ以降
の作業におけるジャッキダウン量よりも相対的に小さい
ことを考慮し、一方の支持位置A側に最初に配置するジ
ャッキ6をストロークの短いものとして説明してある
が、一方の支持位置A側に最初に配置するジャッキ6を
予めストロークの長いものとしてジャッキダウンをスト
ロークの途中で停止するような操作で対応するようにし
ても良く、このようにした場合には、ジャッキ6の取り
替え作業が不要であることは勿論である。
【0027】このようにして、タンク側板2の解体を下
側部分から進めていくと、図11に示す如く、タンク側
板2の大半が解体されてタンク屋根4がタンク底部3ま
で下降した状態となるので、該タンク屋根4について
は、地上作業にて解体作業を進めれば良く、該タンク屋
根4の解体を以てタンク1の解体作業が完了することに
なる。
側部分から進めていくと、図11に示す如く、タンク側
板2の大半が解体されてタンク屋根4がタンク底部3ま
で下降した状態となるので、該タンク屋根4について
は、地上作業にて解体作業を進めれば良く、該タンク屋
根4の解体を以てタンク1の解体作業が完了することに
なる。
【0028】従って上記形態例によれば、解体作業の殆
どを地上で行うことができるので、従来の如き長時間に
亘る高所作業や大掛かりな作業足場の仮設を不要とする
ことができ、これによって、工期の短縮と工費の削減を
図ることができる。
どを地上で行うことができるので、従来の如き長時間に
亘る高所作業や大掛かりな作業足場の仮設を不要とする
ことができ、これによって、工期の短縮と工費の削減を
図ることができる。
【0029】また、従来において作業性の悪い高所で行
われていたタンク屋根4の解体作業を地上で行うことが
できるので、該タンク屋根4を効率良く且つ安全に解体
することができる。
われていたタンク屋根4の解体作業を地上で行うことが
できるので、該タンク屋根4を効率良く且つ安全に解体
することができる。
【0030】図12は本発明を実施する形態の他の例を
示すもので、内槽1aと外槽1bとから成る二重殻タン
ク1を解体する場合を例示しており、内槽1a及び外槽
1bの夫々の胴部分が内槽側板2a及び外槽側板2bと
して円筒状に形成され、内槽側板2aは底部保冷層3a
上に立設され、外槽側板2bは基礎スラブ3b上に立設
されており、内槽側板2a及び外槽側板2bの夫々の上
端にはドーム状の内槽屋根部4a及び外槽屋根部4bが
接合されている。
示すもので、内槽1aと外槽1bとから成る二重殻タン
ク1を解体する場合を例示しており、内槽1a及び外槽
1bの夫々の胴部分が内槽側板2a及び外槽側板2bと
して円筒状に形成され、内槽側板2aは底部保冷層3a
上に立設され、外槽側板2bは基礎スラブ3b上に立設
されており、内槽側板2a及び外槽側板2bの夫々の上
端にはドーム状の内槽屋根部4a及び外槽屋根部4bが
接合されている。
【0031】このような二重殻タンク1を解体する場合
には、内槽1a及び外槽1bを夫々個別のタンクと見做
すことができ、内槽側板2a及び外槽側板2bの夫々は
タンク側板に相当し、底部保冷層3a及び基礎スラブ3
bの夫々はタンク底部に相当するので、内槽1a及び外
槽1bの夫々について、前述した図1〜図11の作業手
順をそのまま適用し、内槽1aと外槽1bとが互いに干
渉しないよう両者の傾斜の角度やタイミングを合わせて
作業を進めれば良い。
には、内槽1a及び外槽1bを夫々個別のタンクと見做
すことができ、内槽側板2a及び外槽側板2bの夫々は
タンク側板に相当し、底部保冷層3a及び基礎スラブ3
bの夫々はタンク底部に相当するので、内槽1a及び外
槽1bの夫々について、前述した図1〜図11の作業手
順をそのまま適用し、内槽1aと外槽1bとが互いに干
渉しないよう両者の傾斜の角度やタイミングを合わせて
作業を進めれば良い。
【0032】尚、本発明のタンク解体工法は、上述の形
態例にのみ限定されるものではなく、図示ではタンク側
板の上端にタンク屋根が接合されている場合を例示して
あるが、例えばタンク屋根を貯蔵液の液面に浮かべる方
式としたフローティングルーフタンクを解体する際にも
適用することができ、この場合には、貯蔵液を抜き出す
ことによりタンク底部まで下降したタンク屋根を、タン
ク側板の解体状況とは無関係に解体して良いこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
態例にのみ限定されるものではなく、図示ではタンク側
板の上端にタンク屋根が接合されている場合を例示して
あるが、例えばタンク屋根を貯蔵液の液面に浮かべる方
式としたフローティングルーフタンクを解体する際にも
適用することができ、この場合には、貯蔵液を抜き出す
ことによりタンク底部まで下降したタンク屋根を、タン
ク側板の解体状況とは無関係に解体して良いこと、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】上記した本発明のタンク解体工法によれ
ば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
ば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0034】(I)解体作業の殆どを地上で行うことが
できるので、従来の如き長時間に亘る高所作業や大掛か
りな作業足場の仮設を不要とすることができ、これによ
って、工期の短縮と工費の削減を図ることができる。
できるので、従来の如き長時間に亘る高所作業や大掛か
りな作業足場の仮設を不要とすることができ、これによ
って、工期の短縮と工費の削減を図ることができる。
【0035】(II)タンク側板の上端に接合されたタ
ンク屋根を、前記タンク側板の大半を解体することによ
りタンク底部まで下降してから解体するようにすれば、
従来において作業性の悪い高所で行われていたタンク屋
根の解体作業を地上で行うことができるので、該タンク
屋根を効率良く且つ安全に解体することができる。
ンク屋根を、前記タンク側板の大半を解体することによ
りタンク底部まで下降してから解体するようにすれば、
従来において作業性の悪い高所で行われていたタンク屋
根の解体作業を地上で行うことができるので、該タンク
屋根を効率良く且つ安全に解体することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一方の支持位置側をジャッキで支持した状態を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】図1のタンク側板の下側部分を切断撤去した状
態を示す概略図である。
態を示す概略図である。
【図4】図3のジャッキをジャッキダウンした状態を示
す概略図である。
す概略図である。
【図5】図4の他方の支持位置側をジャッキで支持した
状態を示す概略図である。
状態を示す概略図である。
【図6】図5のタンク側板の下側部分を切断撤去した状
態を示す概略図である。
態を示す概略図である。
【図7】図6の他方の支持位置側のジャッキをジャッキ
ダウンした状態を示す概略図である。
ダウンした状態を示す概略図である。
【図8】図7の一方の支持位置側をジャッキで支持した
状態を示す概略図である。
状態を示す概略図である。
【図9】図8のタンク側板の下側部分を切断撤去した状
態を示す概略図である。
態を示す概略図である。
【図10】図9の一方の支持位置側のジャッキをジャッ
キダウンした状態を示す概略図である。
キダウンした状態を示す概略図である。
【図11】タンク屋根をタンク底部まで下降した状態を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図12】本発明を実施する形態の他の例を示す概略図
である。
である。
1 タンク 1a 内槽(タンク) 1b 外槽(タンク) 2 タンク側板 2a 内槽側板(タンク側板) 2b 外槽側板(タンク側板) 3 タンク底部 3a 底部保冷層(タンク底部) 3b 基礎スラブ(タンク底部) 4 タンク屋根 4a 内槽屋根部(タンク屋根) 4b 外槽屋根部(タンク屋根) 5 切欠部 6 ジャッキ 7 切欠部 8 ジャッキ A 支持位置 B 支持位置
Claims (2)
- 【請求項1】 タンク側板の下側部分におけるタンク中
心を挟んで相対する二箇所を支持位置とし、一方の支持
位置に切欠部を形成して該切欠部の上端をジャッキによ
り支え、前記切欠部の上端より低いタンク側板の下側部
分を一方の支持位置側から他方の支持位置側に向け半周
分を超える範囲に亘り斜めに切断して撤去し、次いで、
他方の支持位置側のタンク側板下端をタンク底部から切
り離した後に一方の支持位置側のタンク側板下端をジャ
ッキダウンして着床させ、他方の支持位置側でタンク底
部から離間したタンク側板下端に新たな切欠部を形成し
て該切欠部の上端をジャッキにより支え、前記新たな切
欠部の上端より低いタンク側板の下側部分を他方の支持
位置側から一方の支持位置側に向け半周分を超える範囲
に亘り斜めに切断して撤去し、次いで、他方の支持位置
側のタンク側板下端をジャッキダウンして着床させ、こ
れ以降は同様の作業手順によりタンク側板の下側部分を
交互に繰り返し切断撤去してタンク側板を解体すること
を特徴とするタンク解体工法。 - 【請求項2】 タンク側板の上端に接合されたタンク屋
根を、前記タンク側板の大半を解体することによりタン
ク底部まで下降してから解体することを特徴とする請求
項1に記載のタンク解体工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22118496A JPH1061214A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | タンク解体工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22118496A JPH1061214A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | タンク解体工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061214A true JPH1061214A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16762801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22118496A Pending JPH1061214A (ja) | 1996-08-22 | 1996-08-22 | タンク解体工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1061214A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001139890A (ja) * | 1999-11-15 | 2001-05-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 電着液、電着硬化膜およびその製造方法、ならびに電子デバイス |
CN107558738A (zh) * | 2017-08-18 | 2018-01-09 | 武汉大学 | 建筑逆向拆除用的竖向位移自动平衡方法 |
CN108411803A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-08-17 | 北京怀仁前景工程技术有限公司 | 桥墩整体推倒方法 |
-
1996
- 1996-08-22 JP JP22118496A patent/JPH1061214A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001139890A (ja) * | 1999-11-15 | 2001-05-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 電着液、電着硬化膜およびその製造方法、ならびに電子デバイス |
CN107558738A (zh) * | 2017-08-18 | 2018-01-09 | 武汉大学 | 建筑逆向拆除用的竖向位移自动平衡方法 |
CN107558738B (zh) * | 2017-08-18 | 2019-10-11 | 武汉大学 | 建筑逆向拆除用的竖向位移自动平衡方法 |
CN108411803A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-08-17 | 北京怀仁前景工程技术有限公司 | 桥墩整体推倒方法 |
CN108411803B (zh) * | 2018-03-13 | 2021-01-05 | 北京怀仁前景工程技术有限公司 | 桥墩整体推倒方法 |
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