JP2726887B2 - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

化合物半導体単結晶の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液体封止カイロポーラス法(以下、LEK法
と称する)による化合物半導体単結晶の製造方法に関す
る。
[従来の技術] 一般に、GaP,GaAs,InP,CdTe等のIII−V族およびII−
VI族化合物半導体は、融点付近で高い蒸気圧を有するた
めに、原料融液上をB2O3等からなる液体封止剤層で覆う
液体封止法により単結晶の成長が行なわれている。現
在、この液体封止法としては、液体封止チヨクラルスキ
ー法(LEC法)やLEK法等が知られている。LEC法は、結
晶の成長とともに種結晶を引き上げていく方法であり、
種付けにより結晶方位が制御可能で、また高純度結晶を
得やすいため、工業化されているが、直径制御が困難で
あって均一の直胴が得難く、また結晶成長時の融液中の
温度勾配が大きいため熱応力が大きくなり転位欠陥が多
いという欠点を有している。
これに対し、LEK法は、結晶の引上げを行わず耐火性
るつぼ中で結晶成長を行なうために、成長結晶の直径は
るつぼ内径に依存する。そのため、直径制御が容易であ
るとともに、結晶成長時の融液中温度勾配が数℃/cmで
あってLEC法に比して1桁小さいため、熱応力が小さ
く、転位欠陥が少ないという利点を有している。
従来、かかるLEK法は、例えば第3図に示すような装
置を用いて行なわれていた。
第3図に示す結晶成長装置は、密閉型の高圧容器1内
に円筒状のヒータ2が配設されており、このヒータ2の
中央には、耐火性のるつぼ3が配置されている。また、
このるつぼ3は、その下端に固着された支持軸4により
回転可能に支持されている。そして、るつぼ3中には、
InP等の原料融液5が入れられており、原料融液5の上
面はB2O3等からなる液体封止剤層6で覆われている。
一方、るつぼ3の上方からは、高圧容器1内に結晶引
上げ軸7が上下動かつ回転自在に垂下されており、この
結晶引上げ軸7によって種結晶を保持し、るつぼ3中の
原料融液5の表面に接触させることができるようになっ
ている。また、高圧容器1の側壁上部には、高圧の不活
性ガスを導入するためのガス導入管8が接続されてお
り、高圧容器1内部の圧力を所定圧力とすることができ
るようになっている。
従来のLEK法は、このような結晶成長装置において、
先ず、第3図に示すように、結晶引上げ軸7によって種
結晶を原料融液5中に浸漬して、るつぼ3と引上げ軸7
を回転させながら引上げは行わずに単結晶を成長させ、
結晶9の成長終了後に、結晶9を原料融液5から切り離
すために液体封止剤層6上方の高圧不活性ガス10中に引
き上げて冷却させるようにしていた。
[発明が解決しようとする問題点] 上記結晶成長過程においては融液からの固化に伴って
体積が増加する。しかるに、上記従来のLEK法にあって
は、結晶成長中引上げ軸の引上げを行なっていないた
め、体積増加に伴って結晶中に応力が生じて結晶欠陥が
発生し、転位が増加してしまいLEK法の特徴である低EPD
化が達成できないという問題点があった。
上記の場合、結晶成長にあわせて引上げ軸を一定速度
で引き上げることで固化による体積増加に伴う応力を回
避する方法が考えられる。しかし、本発明者らは、引上
げ軸を一定速度で引き上げるようにしても体積増加量が
一定でないため、結晶に応力が生じてしまうことを見出
した。そこで次に、結晶成長速度を一定に保つことで結
晶の固化による体積増加量を一定に保ち、引上げ軸を一
定速度で引き上げても応力が発生しないようにする方法
を考えた。ところが、結晶成長速度を一定に保つには融
液内温度勾配を一定に制御しなければならず、それは非
常に困難であることがわかった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもの
で、結晶中の転位欠陥を低減し、ウェーハ面内転位密度
分布を均一化できるような化合物半導体単結晶の製造方
法を提供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本発明は、単結晶の成長
に伴う体積の増減に合わせて原料融液に浸漬した種結晶
の引上げ速度を制御するようにした。具体的には結晶引
上げ軸に重量測定装置を接続し、結晶引上げ軸に取付け
た種結晶を原料融液に浸漬した後、結晶成長中の結晶が
膨張または収縮するのを種結晶を通してこの重量測定装
置で測定しながらその重量変化が所定範囲内となるよう
に種結晶の引上げ速度を制御するようにしたものであ
る。
より具体的には結晶成長中の重量変化が種付け時の重
量を基準にして原料1kgあたり±200g以内になるよう、
種結晶の引上げ速度を制御するのが好ましい。
[作用] LEK法による結晶成長時の重量(結晶引上げ軸に接続
した重量測定器の重量表示値)の変化は結晶成長速度に
比例するため、上記のような化合物半導体単結晶の製造
方法によれば、結晶の成長に伴う体積の増減に合わせて
重量変化が最小になるように引上げ軸を引き上げること
ができるようになり、結晶内の応力の発生を回避し、結
晶中の転位欠陥を低減し、ウェーハ面内転位密度分布の
均一化を図るという上記目的を達成することができる。
[実施例] 第2図には、本発明の実施に使用される結晶成長装置
が示されている。この結晶成長装置は第3図に示されて
いる従来の結晶成長装置とほぼ同一である。異なるのは
結晶引上げ軸7に重量センサ11が接続されている点であ
る。なお、12は従来からある引上げ軸7の駆動源であ
る。
上記装置を用いて、まずInP多結晶1.0kgとB2O3を内径
60mmのpBN製のるつぼ3に入れ、ヒータ2により加熱し
て炉内を1100℃以上に昇温し、B2O3とInPを融解させ
た。このとき、原料融液5の表面を封止する液体封止剤
層(B2O3)6の厚さを30mmとした。また、リンの飛散を
防止するため、ガス導入管8からアルゴンガスを導入
し、高圧容器1内を50kg/cm2Gのアルゴンガス雰囲気と
した。
次に、InP融液表面の温度がInPの融点となるようにヒ
ータ2のパワーを調整し、結晶引上げ軸7によって種結
晶を原料融液5に付けて充分になじませてから、るつぼ
3を1℃/hrの割合で冷却しながら、30時間かけて結晶
の成長を行なった。この際、結晶引上げ軸7は5rpmで回
転させ、るつぼ3は−10rpmで回転させた。
その際、引上げ軸7の引上げ速度を変えた実験を繰返
し、結晶成長中の重量変化を測定した。その結果、引上
げ速度を頻繁に調整した場合の重量変化は種付け時を0g
とすると±50gとなり、調整回数を減らすとそれぞれ±1
00g,±200g,±300g,±500g,±1000gとなった。なお、こ
のときの引上げはLEC法のように封止剤の上部空間まで
引上げるのではなく、成長した結晶は封止剤層の下にあ
る。また、引上げ速度が0すなわち引上げを行なわなか
った場合の重量変化は、最大−1500gとなった。得られ
た結晶を結晶軸と直交する方向に切断して(100)面の
円形ウェーハとし、フーバーエッチャントでエッチング
を行ない転位密度を測定した。
第1図(a)〜(g)にその結果を示す。
横軸にはウェーハ中心から半径方向の距離をとった。
第1図より、結晶成長中の重量変化と転位密度(EPD)
との間には明らかに関係があり、重量変化が小さいほど
EPDが低くウェーハ面内での均一性が良好であることが
分かる。
このことは結晶成長中結晶内には熱応力の外に種結晶
からの応力が生じて転位欠陥が増加することを意味して
いると考えられる。
なお、上記各実施例においては、InP単結晶の成長を
例にとって説明したが、本発明はかかる実施例に限定さ
れるものではなく、GaPやGaAs,CdTeなど他の化合物半導
体単結晶を成長する場合に適用することができる。結晶
が融液からの固化によって体積減少するようなものであ
るときは、引上げ軸を結晶成長に伴って逆に下げるよう
に調整すればよい。
[発明の効果] 以上のように、本発明の化合物半導体単結晶の製造方
法は、引上げ軸に重量測定装置を接続して、結晶成長中
の重量変化が種付け時の重量を基準にして原料1kgあた
り±200g以内になるよう、種結晶の引上げ速度を制御す
るようにしたので、結晶内の応力の発生を回避し、結晶
中の転位欠陥を低減し、ウェーハ面内転位密度分布を均
一化させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(g)は本発明の実施例により得られた
ウェーハについて測定した転位密度の面内分布を示すグ
ラフ、 第2図は、本発明の実施に使用される結晶成長装置の一
例を示す縦断面図、 第3図は従来の結晶製造方法に使用される結晶成長装置
の一例を示す縦断面図である。 1……高圧容器、3……るつぼ、5……原料融液、6…
…液体封止剤層、7……結晶引上げ軸、8……ガス導入
管、9……結晶。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧容器内に配置したるつぼ中の原料融液
    を液体封止剤層で覆い、高圧容器内を高圧不活性ガス雰
    囲気とし、原料融液に種結晶を浸漬して単結晶の成長を
    行なう化合物半導体単結晶の製造方法において、単結晶
    の成長に伴う体積の増減に合わせて原料融液に浸漬した
    種結晶の引上げ速度を制御するようにしたことを特徴と
    する化合物半導体単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】結晶引上げ軸に重量測定装置を接続し、結
    晶成長中の重量変化が種付け時の重量を基準にして原料
    1kgあたり±200g以内になるよう、種結晶の引上げ速度
    を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    化合物半導体単結晶の製造方法。
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