JP3154351B2 - 単結晶の育成方法 - Google Patents

単結晶の育成方法

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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Ge,GaAs,In
P,CdTe等の半導体材料や、BSO,LNO等の酸
化物材料の単結晶を育成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】単結晶の育成に関する従来の技術として
は、特開平4-42890 号公報に示されるように、Siをチ
ョクラルスキー法(CZ法)で育成する際、坩堝中の固
化原料を徐々に融解しながら結晶を成長させ、結晶中の
酸素濃度を高濃度にする方法がある。又、特公昭59-134
80号公報に示されるように、化合物半導体単結晶を揮発
性元素の蒸気圧下で引き上げる方法がある。さらに、特
開昭61-174189 号公報には、二段坩堝の下部を固化原料
としたCZ法が示されている。このほか、Journal of C
rystal Growth 30(1975)29-36 には、THM(Traverin
g Heater Method)による単結晶の育成方法が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら従来
のCZ法による育成では、坩堝の径が融液(メルト)の
深さに比べて大きいため、ヒーターによる加熱で表面の
原料だけを融解することは非常に困難である。又、CZ
法では、育成される結晶が対流や輻射によって熱を奪わ
れる環境下にあるため、育成条件の再現性を得ることが
困難であった。一方、THMによる育成では、シードに
よる育成が困難なので、単結晶を得ることが困難であっ
た。
【0004】本発明は、このような技術的背景のもとに
なされたもので、特性が均一な単結晶を高い再現性にて
得ることができる育成方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明育成方法は、引き上げ軸に取り付けられた
種結晶を、坩堝中で加熱,溶融された原料融液に浸漬
し、これを引き上げて単結晶を育成する方法であって、
前記坩堝は、その内径Dが、育成結晶の目標直径dに対
して、d以上1.6d以下であり、原料溶融時の融液の
深さが1.5d以上とできる深さを有し、この坩堝の周
囲に近接され、引き上げ方向に順に配置されてなる3つ
以上のヒーターを加熱して、一旦坩堝内の全原料を融解
後、そのまま又は原料表面付近のみを部分的に融液と
し、前記坩堝の周囲に近接され、引き上げ方向に順に配
置されてなる3つ以上の温度センサーにより検出された
引き上げ方向の温度分布を前記ヒーターで制御しつつ、
坩堝と引き上げ軸を前記ヒーターに対して相対的に移動
させて結晶成長を行うことを特徴とするものである。
【0006】又、上記の育成方法において、結晶育成中
に、温度センサーで検出した坩堝周囲の温度分布から坩
堝内の温度分布,固液界面形状,結晶の熱履歴,熱応力
分布などを予測し、さらに、この予測結果から育成中の
結晶の特性を計算,予測して、得られた特性結果が目標
とする特性と異なる場合には、結晶を再度融解して目標
特性が得られるまで育成をやり直すことを特徴とする。
【0007】(装置構成)以下、図を用いていくつかの
具体例を説明する。先ず、本発明に用いる装置の基本的
構造から説明する。図1は装置の概略を示す模式図で、
単結晶育成中の状態を表している。ほぼ円筒状のチャン
バー1の中央には、原料を投入する坩堝2が配置されて
いる。これは、PBNや石英でできており、内径Dは、
結晶3の目標直径にd対して、d以上1.6d以下であ
る。又、原料溶融時の融液4の深さが1.5d以上とで
きる深さを有している。
【0008】この坩堝の上部は開口し、引き上げ軸5に
取り付けられたシード6が原料に浸漬できるよう構成さ
れ、下部は支持軸7と連結されて、これにより坩堝自体
を昇降することができる。尚、この坩堝2は、内径が底
にいくほど小さくなるテーパー形状の方が、セッティン
グや原料の処理に便利であり、またカーボンやBN等の
サセプター21内に固定されてもよい。
【0009】このような坩堝の外周には多数のヒーター
8が、坩堝の軸方向(結晶引き上げ方向)に並列配置さ
れている。各ヒーター8には温度センサー9(熱電対な
ど)が設けられ、それぞれ独立して温度制御することが
できる。結晶引き上げ方向の温度制御ができれば、同径
方向の温度制御も行うことができる。尚、図では温度セ
ンサー9は、装置の側面から挿入されているが、坩堝底
温度センサー10のように、装置の上部又は下部から坩
堝の上端,下端や内部,側面を検出するための温度セン
サーが挿入されてもよい。そして、温度保持のため、チ
ャンバー内全体に断熱材11が配置され、チャンバー上
部には、結晶成長をモニターするためののぞき窓12が
設けられている。
【0010】(結晶育成)このような装置での単結晶育
成は次のように行う。 先ず坩堝内に原料を投入し、これをヒーター8で加熱
融解後、各ヒーターを独立制御して、坩堝2の底側から
なるべく早く固化させる。(図の固化原料13参照) 温度センサー9で検出された引き上げ方向温度分布を
最適値に調整し、原料の表面のみを融解させる。 引き上げ軸5に取り付けたシード6を融液4に浸漬し
た後、引き上げ軸5及び支持軸7を回転させながら引き
上げて単結晶を育成する。 ここで、結晶3の育成は、原料融液の表面位置がほぼ
一定で、上下動しないように、坩堝2と引き上げ軸5を
上方に移動させ、かつ融液化している原料の量がほぼ一
定となるように調整する。 又、結晶の育成環境(引き上げ方向温度勾配,固液界
面形状等)が最適化するように、温度センサー9で検出
した引き上げ方向温度分布をヒーター8により正確に制
御する。 結晶径の制御は、引き上げ軸に取り付けられた重量計
の変化量から算出したり、のぞき窓12を通して直接結
晶径を検出し、ヒーターの温度制御や引き上げ速度を調
整して行う。
【0011】このように、目標結晶と坩堝内径との関係
を限定することで、引き上げられる結晶からの放熱は、
殆どが坩堝側面を通して行われ、対流や上方への輻射に
よる放熱の影響が少ない。このため、坩堝側面の温度セ
ンサーにって検出された温度分布が、結晶内の温度分布
を正確に反映することになり、結晶内の温度勾配、熱履
歴、固液界面形状や結晶形状を精密に制御することがで
きる。従って、径方向や引き上げ方向に特性の均一な単
結晶を育成することができる。
【0012】又、一定の原料融液深さが得られる坩堝を
用いることで、ゾーンメルト的に、即ち、育成に伴って
原料を徐々に融解してゆくため、結晶の組成や不純物濃
度も均一化することができる。又、複数のヒーターを引
き上げ方向に配置することで、低温度勾配化が可能とな
り、結晶の低転位密度化が可能である。さらに、安定し
た温度環境を得ることができるため、育成結晶の長尺化
も実現し易い。
【0013】このような育成でも精密な温度制御がで
き、再現性もよいが、一層再現性を向上させるには、次
のように操作すればよい。結晶育成中に、育成環境の温
度分布データを逐次コンピューターに取り込み、結晶及
びその周辺の温度分布をシミュレーションすることで、
結晶内の温度分布、熱応力分布、熱履歴、固液界面形
状、さらには欠陥密度や電気特性まで計算することがで
きる。これにより、シュミレートした特性が目的の特性
と異なる場合は、結晶をリメルトし、目的の特性が得ら
れるまで育成をやり直す。このような方法によれば、結
晶特性を育成後に測定するのではなく、育成中に予測で
きるため、これが目標と異なる場合は、早期に育成のや
り直しができ、効率的な育成を行うこともできる。
【0014】さらに、以下に図1とは異なる構成の装置
を用いた場合の育成について説明する。基本的構成及び
育成方法は図1の装置と同様なため、主に相違点につい
て説明する。
【0015】図2に示すものは、揮発性元素を含む化合
物半導体を成長する際、原料融液表面にB23 等の液
体封止材14を用い、融液からの原料の蒸発を防ぎなが
ら育成する例である。
【0016】図3に示すものは、のぞき窓を用いず、X
線発生装置15とX線像イメージアンプ16を用いて、
X線の透過像をモニターすることによって育成を行う例
である。のぞき窓を通したモニターでは、上方からしか
モニターできない上、のぞき窓が曇ったりすることもあ
った。しかし、X線モニターによる育成では、結晶の固
液界面付近のモニターが可能となり、一層制御性のよい
安定した育成を行うことができる。ここで、結晶径の制
御は、X線透過像から直接結晶径を検出し、ヒーター温
度や引き上げ速度を調整することで行う。尚、本例は原
料を全て溶融した例を示している。
【0017】図4に示すものは、カイロポーラスによる
育成、即ち坩堝内壁まで結晶径を大きくした場合を示す
ものである。この場合、結晶径の制御が不要となる。
尚、成長方法は図1について説明した場合と同様であ
る。
【0018】図5に示すものは、図1と同様の育成で、
結晶の肩部育成時、保温板17が融液の表面近くに固定
されるよう配置した例である。育成結晶における上方へ
の対流や輻射の影響を小さくすることができるので、よ
り安定した結晶育成が可能となる。ここで、保温板17
は、引き上げ軸下端に固定された円盤状のものと、シル
クハット状で、引き上げ軸に貫通され、坩堝内面の突起
(図示せず)に載置されたものの2つからなる。円盤状
の保温板直下には種結晶が取り付けられ、シルクハット
状の保温板は、結晶の成長に伴い、結晶肩部に載って引
き上げられる。
【0019】図6に示すものは、坩堝内に複数の保温板
17を設けた例である。各保温板は、引き上げ軸が貫通
する開口部を有する円板状のもので、坩堝内面の突起
(図示せず)に載置されている。ここで、開口部をでき
るだけ小さくすれば、保温性を高めることができる。こ
れも図5に示した場合と同様に、結晶の成長に伴い、結
晶肩部に載って引き上げられ、対流や輻射の影響を抑制
し安定した成長を可能にする。
【0020】図7〜図10に示すものは、いずれも揮発
性元素を含む化合物半導体を育成する場合の装置で、坩
堝上部を蓋体18でシールして気密状態とし、揮発性ガ
ス雰囲気にて育成を行う例である。坩堝及び蓋体の材質
は、石英,Mo,W,PBN,パイロリティックカーボ
ン,グラッシーカーボン,アルミナ,AlN,カーボ
ン,BN,SiC,及びこれらの複合材料が考えられ
る。又、引き上げ軸と蓋体とのシール部19a、及び蓋
体と坩堝とのシール部19bには、B23 等の液体封
止材や、カーボン,BN等の固体シール材を用いること
ができる。図示の各例のように、引き上げ軸と蓋体との
シール部19aにB23 を用いた場合、シール部から
引き上げ軸を伝って垂れるB23 を受けるため、垂れ
受け20を設けることが好ましい。
【0021】これら各例を個別に説明すると、先ず、図
7は、図1同様のぞき窓12を介してモニターを行いな
がら育成させる場合を示している。図2の場合と異な
り、B23 等の液体封止材を使用せずに、揮発性ガス
蒸気圧下で育成できる。このため、B等の不純物が混入
することがない。又、引き上げ方向の温度勾配を可能な
限り小さくできるため、低転位密度化が可能となる。さ
らに、B23 を用いていないため、原料処理も容易と
なる。又、揮発性元素の組成制御が、坩堝内壁の最低温
度部の制御でできるため、組成制御も容易である。さら
に、B23 と原料との反応もなくなるので原料純度や
組成などの変化による原料の経時変化を防ぐこともでき
る。
【0022】次に、図8は、図3と同様にX線モニター
による育成を行う場合を示している。又、図9は、原料
を全て溶融させた場合で、原料を部分融解する必要がな
いため、固液界面付近の精密な温度制御をしなくてもよ
い。図10は、原料融液表面にB23 の液体封止材1
4を設けた例を示している。精密な坩堝内壁の最低温度
部の制御をしなくても、原料融液からの揮発性元素の出
入りを防止でき、育成中の原料組成をほぼ一定とできる
ので、温度制御が容易となる。尚、坩堝上部を蓋体17
でシールして気密状態とし、揮発性ガス雰囲気にて育成
を行う点を除いて、育成における操作などは図1におけ
る場合と同様である。
【0023】
【実施例】
(実施例1)図2に示す装置により、GaAsの成長を
実際に行った。坩堝は、内径95mm,深さ600mm
のPBN製で、カーボンサセプター内にセットさせた。
この坩堝内に原料として、GaAs10kg,B23
300,In60gをチャージし、坩堝全体を1238
℃以上に加熱して原料を融解した後、坩堝底部から急冷
して原料を固化した。その後、常に原料表面から5〜6
cmが溶融し、固液界面の引き上げ方向温度勾配が60
〜70℃/cmとなるように、温度センサーで検出した
引き上げ方向温度分布をヒーターを調整して育成した。
又、比較のため通常のLEC(液体封止引き上げ法)で
も同様の育成を行った。
【0024】その結果、本実施例により得られた単結晶
は、EPDが全量にわたってほぼ100cm-2以下であ
り、電気的特性も引き上げ方向に均一であった。又、E
PD100cm-2以下のGaAs結晶の原料投入比の良
品率が60%以上であった。
【0025】一方、通常のLEC法により、実施例と同
じIn濃度で育成されたGaAs結晶は、結晶内のIn
濃度が成長方向に不均一なため、転位密度が不均一にな
ったり、セル成長が発生したりした。このため、EPD
100cm-2以下のGaAs結晶の投入原料比の良品率
は30%以下であった。
【0026】(実施例2)次に、図7に示す構成の装置
を用いて、GaAs結晶の育成を行った。坩堝は、内径
90mm,深さ600mmのPBN製で、PBNコーテ
ィングされたカーボンサセプター内にセットした。坩堝
上部の蓋体もPBN製でシール部にはB23 を用い
た。坩堝の中に原料としてGaAs10kgと過剰As
300gをチャージし、坩堝全体を1238℃以上に加
熱して原料を融解した後、坩堝底部から急冷して原料を
固化した。その後、常に原料表面から5〜6cmが溶融
し、固液界面の引き上げ方向温度勾配が10〜15℃/
cmとなるように温度センサーで検出した引き上げ方向
温度分布をヒーターを調整して育成した。又、比較のた
め、坩堝の径及び深さを変えたものを用いて同様の育成
を行うと共に、通常のLEC(液体封止引き上げ法)で
も同様の育成を行った。
【0027】その結果、本実施例により得られた単結晶
は、EPDが全量にわたってほぼ2000cm-2以下で
あり、電気的特性も引き上げ方向に均一であった。又、
原料投入比での単結晶化率は85%以上であった。
【0028】又、坩堝の内径は、結晶の目標径である7
5〜80mmの1.6倍である約130mm以上になる
と、結晶表面と坩堝の距離が大きくなるため、温度セン
サーにより検出された引き上げ方向の温度分布が結晶内
の温度分布を反映しなくなり、径変動が大きくなる等、
結晶形状制御が困難となった。さらに、坩堝の深さも、
結晶の目標径の約1.5倍である120mmよりも小さ
くなると、原料表面のみを融解することが困難となり、
坩堝内の原料が全て融解してしまうことが多かった。
【0029】一方、通常のLEC法で育成されたGaA
s結晶は、EPD10000cm-2以上で、途中の直胴
部で発生するリネージのため多結晶化が生じ、投入原料
比での単結晶化率は50%以下であった。
【0030】(実施例3)実施例2と同じ装置、方法
で、温度センサーで検出した引き上げ方向温度分布をコ
ンピューターに取り込み、結晶内の温度分布,熱履歴,
固液界面形状をシミュレーションにより予測しながらG
aAs結晶の育成を行った。このシミュレーションから
さらに、結晶内のEL2濃度,EPD等を結晶育成中に
予測し、均一性が悪かったり、EPDが大きい場合は再
度育成をやり直した。
【0031】その結果、直径が75〜80mm,長さ3
40mmの単結晶を育成できた。EPDが全量にわたっ
てほぼ2000cm-2以下であり、電気的特性も引き上
げ方向に均一であった。又、原料投入比での単結晶化率
は80%以上であった。同じ実験を16回繰り返した
が、ほぼ同様の特性が得られ、再現性が非常に向上し
た。一方、シミュレーションを用いない場合は、再現性
は高いものの、8回に1回は目標特性を逸脱する結晶が
得られた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法は、複
数のヒーターにより固液界面付近の温度制御を精密に行
い、温度センサーにより検出された温度が、結晶内の温
度分布を反映するよう、坩堝内径と結晶径との関係を限
定したものである。従って、結晶形状の制御が容易にな
ると共に、結晶特性を径方向や引き上げ方向に均一化す
ることができる。
【0033】又、坩堝を所定の原料融液深さが得られる
ものとすることで、原料表面部のみを融解することが容
易にでき、結晶の組成や不純物濃度を均一化することが
できる。
【0034】さらに、温度センサーにより検出されたデ
ータから、育成中に結晶内の温度分布や固液界面形状等
を予測し、さらに結晶特性の予測を行うことで、目標特
性とのずれを早期に確認でき、育成をやり直すことで極
めて再現性のよい成長を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図2】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図3】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図4】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図5】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図6】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図7】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図8】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図9】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示す
模式図。
【図10】本発明の実施に用いる単結晶の育成装置を示
す模式図。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 坩堝 3 結晶 4 融液 5 引き上げ軸 6 シード 7 支持軸 8 ヒーター 9 温度センサー 10 坩堝底温度センサー 11 断熱材 12 のぞき窓 13 固化原料 14 液体封止材 15 X線発生装置 16 X線像イメージアンプ 17 保温板 18 蓋体 19a,19b シール部 20 垂れ受け 21 サセプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 CA(STN) JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き上げ軸に取り付けられた種結晶を、
    坩堝中で加熱,溶融された原料融液に浸漬し、これを引
    き上げて単結晶を育成する方法であって、前記坩堝は、
    その内径Dが、育成結晶の目標直径dに対して、d以上
    1.6d以下であり、原料溶融時の融液の深さが1.5
    d以上とできる深さを有し、この坩堝の周囲に近接さ
    れ、引き上げ方向に順に配置されてなる3つ以上のヒー
    ターを加熱して、一旦坩堝内の全原料を融解後、そのま
    ま又は原料表面付近のみを部分的に融液とし、前記坩堝
    の周囲に近接され、引き上げ方向に順に配置されてなる
    3つ以上の温度センサーにより検出された引き上げ方
    温度分布を前記ヒーターで制御しつつ、坩堝と引き上
    げ軸を前記ヒーターに対して相対的に移動させて結晶成
    長を行うことを特徴とする単結晶の育成方法。
  2. 【請求項2】 結晶育成中に、温度センサーで検出した
    坩堝周囲の温度分布から坩堝内の温度分布,固液界面形
    状,結晶の熱履歴,熱応力分布などを予測し、さらに、
    この予測結果から育成中の結晶の特性を計算,予測し
    て、得られた特性結果が目標とする特性と異なる場合に
    は、結晶を再度融解して目標特性が得られるまで育成を
    やり直すことを特徴とする請求項1記載の単結晶の育成
    方法。
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