JP2725554B2 - 光ディスク及びこの記録再生方法 - Google Patents

光ディスク及びこの記録再生方法

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JP2725554B2
JP2725554B2 JP5119149A JP11914993A JP2725554B2 JP 2725554 B2 JP2725554 B2 JP 2725554B2 JP 5119149 A JP5119149 A JP 5119149A JP 11914993 A JP11914993 A JP 11914993A JP 2725554 B2 JP2725554 B2 JP 2725554B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生専用型、ライトワ
ンス型、書換可能型光ディスク及びその記録再生方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、現在市販されているCDやLD
等の再生専用型光ディスクでは、トラックピッチが約
1.6ミクロンの螺旋状トラックに沿って、幅約0.5
ミクロン程度のピットが凹凸の変化で情報として記録さ
れている。また、1回書き込み可能なライトワンス型、
書換可能型光ディスクでは、同様に約1.6ミクロンの
トラックピッチで螺旋状の案内溝が形成され、この案内
溝内または案内溝間に情報を記録し、トラックを形成し
ている。
【0003】ところで、コンピュータのメモリとして使
用されている光ディスクは、一般にアドレス情報が凹凸
の変化で予め基板に形成され、情報を記録再生する部分
には案内溝が形成され、等角度すなわちCAV(Con
stant AngularVelocity)回転で
用いられている。これに対してCD規格の一つであるC
D−WOやCD−MO或いは最近商品化されたMDで
は、定接線速度すなわちCLV(Constant L
inear Velocity)回転制御に用いる所定
のキャリヤ周波数を周波数変調して、この変調された周
波数で案内溝をウォブリングすなわち溝幅方向へ蛇行さ
せてアドレス情報を形成し、CLV回転で用いられてい
る。
【0004】このように光ディスクの回転については、
大きく分けると上述のようにCLV回転方式とCAV回
転方式があり、一方のCLV回転方式は、記憶容量を最
も大きくでき、ディスク上のどの位置においても記録再
生条件が略一定であるという長所を持つ反面、アクセス
スピードが比較的遅く、回路自体が複雑になるという短
所を有する。これに対して、他方のCAV回転方式は、
上記とは逆にアクセススピードを速くすることができ、
回路自体を簡単化できるという長所を持つ反面、記憶容
量が少なくなるという短所を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、実用化されてい
る光ディスクは、CAV回転用はCAV回転で記録再生
する時のみ用いられ、CLV回転用はCLV回転で記録
再生する時のみに用いられ、どちらにも用いられるディ
スクはなかった。従って、目的によって光ディスクを使
い分けているが、光ディスクの生産、管理等を考慮する
と光ディスクの種類はできるだけ少ない方が良く、ま
た、使用者の使い勝手を考慮するとCLV回転方式とC
AV回転方式の両方式に使用できる光ディスクが好まし
いが、現時点においては両方式に使用できる光ディスク
はなかった。
【0006】また、一般に情報の記録再生時にはディス
クの偏芯、ディスクの反り等に起因してオフセットが生
じ、案内溝(グルーブ)または案内溝間(ランド部)に
沿ってトラッキングする時にトラッキングエラー信号が
ゼロでも、光ビームはトラック中心に位置していない場
合があり、このために再生信号の劣化やトラッキングが
不安定になるという問題がある。更に、記録密度を上げ
るためにトラック密度を高めるとアドレス情報等が読め
ず、CLV記録を行えないという問題がある。
【0007】この点を図10乃至図12に基づいて具体
的に説明すると、光ディスク1表面には例えば螺旋状
(図示せず)になされた案内溝が形成されており、この
案内溝(グルーブ)2はアドレス情報等に基づいて蛇行
するようにウォブリングされている。この時の部分拡大
図を図10及び図11に示す。この場合、トラックピッ
チL1は例えば1.6μm程度に設定され、ウォブリン
グの振幅L2は例えば0.06μm程度に設定され、ウ
ォブリングのFM変調キャリヤ周波数は一定である。こ
こでウォブリング(Wobbling)とは、追記型C
D(CD−R)や書換型ミニディスク(MD)にて採用
されている技術であり、案内溝を僅かに蛇行させて絶対
時間(またはアドレス)及びCLVの同時信号を埋め込
むようになっている。例えば絶対時間等のアドレスデー
タをFM(周波数変調)してその信号で案内溝を僅かに
蛇行させるようになっている。そして、ドライブで記録
する際に、トラッキングサーボの誤差信号の中に案内溝
の蛇行に応じたFM信号が含まれるのでこれをバンドパ
スフィルタ等により抽出し、FMキャリヤ(FMの中心
周波数)をCLVの同期信号として使用し、FMを復調
して絶対時間(またはアドレス)を読むようになってい
る。CD−R、MDにおいては22.05KHz±1K
HzのFMとして、トラッキングサーボ及びデータに影
響を与えない周波数が選定されている。
【0008】そして、記録密度を高めるためにこのよう
に案内溝にウォブリングを採用したディスクの案内溝
(グルーブ)と案内溝間(ランド部)の両方に情報を記
録するが、この場合には図12の左側部に示すように案
内溝間すなわちランド部3をトレースする場合に、トレ
ースされるランド部3の両側の案内溝2の振動が一致し
ている場合にはウォブル信号4を取り出すことができる
が、図12の右側部に示すようにトレースされるランド
部3の両側溝2の振動が不一致の場合には両隣のウォブ
ル信号の位相がずれて、特に、180℃位相がずれてい
る場合にはウォブル信号4の振幅がゼロとなってアドレ
ス情報等が読めず、CLV記録を行うことができないと
いう問題点があった。本発明は、以上のような問題点に
着目し、これを有効に解決すべく創案されたものであ
り、その目的はCLV回転方式でもCAV(MCAVも
含む)回転方式でも使用可能とし、しかもトラック密度
を詰めても安定したトラッキング制御を行うことができ
る光ディスク及びその記録再生方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、情報を光学的に記録し、または記録さ
れた情報を光学的に再生するために螺旋状または同心円
状の案内溝を有する光ディスクにおいて、前記案内溝の
一方の縁部は前記光ディスクをCLV回転をした時に所
定の周波数となる第1のキャリヤ周波数をアドレス情報
で周波数変調した第1の周波数変調信号に応じてトラッ
クピッチよりも小さい最大振幅を持って溝幅方向に変位
され、前記案内溝の他方の縁部は前記光ディスクをCA
V回転した時に前記周波数とは異なる所定の周波数とな
る第2のキャリヤ周波数をアドレス情報で周波数変調し
た第2の周波数変調信号に応じてトラックピッチよりも
小さい最大振幅を持って溝幅方向に変化されるようにし
たものである。
【0010】
【作用】このように形成された案内溝を持った光ディス
クを用いてCLV回転で記録再生する時は、CLV回転
用キャリヤ周波数を用いて回転制御を行い、CLV回転
用に周波数変調された信号よりアドレスを読みとる。こ
れに対して、CAV回転で記録再生する時は、CAV回
転用キャリヤ周波数で回転制御を行い(モータで制御し
ても良いことは言うまでもない)、CAV回転用に周波
数変調された信号よりアドレス情報を読みとる。このよ
うにすることで一つの光ディスクをCLV回転用にもC
AV回転用にも利用できる。
【0011】尚、本出願に先立ち、先の出願(平成5年
3月31日出願の光ディスク記録媒体)において、案内
溝の対向する縁部にそれぞれ異なるキャリヤ周波数を周
波数変調した信号に応じてトラックピッチの1〜10%
に相当する最大振幅を持って溝幅方向に変位させ、記録
再生時にこの案内溝の溝幅方向の変位をそれぞれ同時に
検出し、その差をトラッキングエラーのオフセット補正
に用いることを既に本出願人が提案している。上記先の
出願では、案内溝の一方の変位情報から案内溝内に記録
再生する時の回転制御とアドレス情報を得、他方の変位
情報より案内溝間に記録再生する時の回転制御とアドレ
ス情報を得るようにしている。本出願発明は、上記先の
出願発明の改良であり、案内溝の対向する縁部をそれぞ
れ変位させる情報を、CLV回転制御用とCAV回転制
御用とし、かつ案内溝内に情報を記録再生する場合も案
内溝間に情報を記録再生する場合も、CLV回転時もC
AV回転時も回転制御とアドレス情報を得ることができ
るようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る光ディスク及びその記
録再生方法の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
まず、光ディスクについて説明する。図1は本発明に係
る光ディスクを示す部分断面斜視図、図2は図1に示す
光ディスクの案内溝のウォブリング状態を説明するため
の平面図、図3は図1に示す光ディスクの案内溝を形成
する案内溝記録装置を示すブロック図、図4は図3に示
す装置においてCLV回転用ウォブル信号を発生させる
ブロック図、図5は図3に示す装置においてCAV回転
用ウォブル信号を発生させるブロック図、図6は図3に
示す装置において案内溝を形成する時のレーザスポット
を示す図である。
【0013】光ディスク5の案内溝(グルーブ)6は、
ディスク表面上に例えば螺旋状(図示せず)に形成され
ており、図1及び図2にはその一部分が拡大して示され
ている。そして、案内溝6の幅L3、ピッチL4及び深
さTは、0.8μm、1.6μm及び0.07μm程度
にそれぞれ設定されている。従って、案内溝6同士の間
には断面凸状になされた螺旋状の案内溝間(ランド部)
7が形成される。特に、本実施例においては、上記案内
溝6の両縁部8は異なる周波数変調信号により溝幅方向
へ蛇行状に変位、すなわちウォブリングされている。具
体的には、案内溝6の一方の縁部8Aは周波数の高い第
1の周波数変調信号により蛇行状に変化され、これと対
向する他方の縁部8Bは先の周波数よりも低い、例えば
1/2の周波数の第2の周波数変調信号により蛇行状に
変位されている。
【0014】この場合、上記第1の周波数変調信号は、
上記光ディスクをCLV回転した時に所定の周波数とな
る第1のキャリヤ周波数をアドレス情報で周波数変調す
ることにより得られ、また、第2の周波数変調信号は、
上記光ディスクをCAV(MCAVも含む)回転した時
に上記所定の周波数とは異なる第2のキャリヤ周波数を
アドレス情報で周波数変調した時に得られる。また、変
位量の最大振幅は、トラックピッチよりも小さく設定さ
れており、例えばトラックピッチの1〜10%程度に設
定するのが好ましい。このような光ディスクを形成する
ための原盤は、図3乃至図4に示す装置により形成され
る。
【0015】すなわち、アルゴンレーザやヘリウムカド
ミウムレーザ等を発するレーザ源9から射出したレーザ
ビーム10をビームスプリッタ11を用いて2つのビー
ム12A、12Bに分割する。分割されたビーム12
A、12Bは、それぞれ光量調整部13A、13Bを通
過してそれぞれ所望の光量にされ、更にそれぞれCLV
光偏向器14A及びCAV光偏向器14Bにより所望の
偏光が与えられ、その後、それぞれビームエキスパンダ
15A、15Bに入射して所望のビーム径にされる。そ
の後、ビームスプリッタ16で両ビームは略同一の光軸
に合成され、記録レンズ17で記録用ガラス円盤18に
集光されて原盤が製造される。尚、符号19はビームを
反射するミラーである。
【0016】上記ガラス円盤18上の集光ビームスポッ
トの関係は図6に示され、2つのビームはそれぞれCL
V回転用の情報及びCAV回転用の情報で偏向される。
一方のビームスポットは、CLV用のスポット20Aを
示し、他方のスポットはCAV用のスポット20Bを示
す。図6において、各スポット(ビーム)20A、20
Bは、ディスク回転方向に対して直交する方向へ偏向さ
れ、2つのスポット20A、20Bの間隔Dは、ビーム
径や案内溝の幅にもよるが、例えば0.2〜0.6μm
程度に設定され、また、ビームの偏向距離はディスク上
で30nm程度である。また、ディスク回転方向におけ
る両スポット20A、20Bの距離L5はそれ程厳しく
はないが、例えば1μm以下に押さえるのが好ましい。
それぞれのビーム12A、12Bが互いに近づく方向に
偏向された時は、案内溝の中心における光強度は大きく
なるが案内溝の縁部における記録に影響は与えない。こ
れに対して、それぞれのビームが案内溝の縁部方向へ偏
向された時のみにそれぞれの縁部にウォブリング情報が
記録されることになる。
【0017】上記ガラス円盤は、例えばCLV回転制御
で回転し、CLVの回転用のウォブル信号は、図4のブ
ロック図に示す方法で発生し、このウォブル信号を上記
CLV光偏向器14Aに入力して光ビームを偏向させ
る。他方、CAV回転用のウォブル信号は図5のブロッ
ク図の方法で発生し、このウォブル信号を上記CAV光
偏向器14Bに入力して光ビームを偏向させる。図4に
示すようにCLV用ウォブル信号、すなわち第1の周波
数変調信号を発生させるには、以下の方法による。第1
のアドレス情報S1を第1のデジタル変調部21にてバ
イフェイズ変調し、その変調信号により第1の周波数変
調部22にて周波数の高い第1のFMキャリヤ信号S2
を周波数変調することによりCLV用ウォブル信号S3
が得られる。このウォブル信号S3は、その後、第1の
増幅器33を介して上記CLV光偏向器14Aへ入力さ
れる。
【0018】一方、図5に示すようにCAV用ウォブル
信号、すなわち第2の周波数変調信号を発生するには以
下の方法による。第2のアドレス情報S4を第2のデジ
タル変調部24にてバイフェイズ変調し、その変調信号
により第2の周波数変調部25にて先の第1のFMキャ
リヤ信号S2よりも低い周波数、例えば1/2の周波数
の第2のFMキャリヤ信号S5を周波数変調する。ここ
で周波数変調された信号S6を周波数変換部26にて案
内溝記録径情報S7に基づいて周波数変換することによ
り、CAV用ウォブル信号S8が得られる。このウォブ
ル信号S8は、第2の増幅器27を介して上記CAV光
偏向器14Bへ入力される。尚、上記周波数変換におい
ては、N/Rを満たせばよく、ここでNは整数を、Rは
記録径をそれぞれ示す。このようにして、各ウォブル信
号S3、S8が形成され、案内溝を形成するために上述
のように各光ビームを偏向することになる。
【0019】次に、以上のように構成された光ディスク
の記録・再生について説明する。本実施例においては、
案内溝(グルーブ)6のみならず、案内溝間(ランド
部)7にも情報の記録を行ってトラック密度を高めてい
る。この光ディスクの記録・再生を行うためのアドレス
情報の読み取りと回転制御の方法は図7のブロック図に
示される。この実施例における条件は例えば以下のよう
に設定される。
【0020】・ディスク径:120mmφ ・情報記録再生範囲:50mmφ〜116φ ・CLV線速度:3.1m/s ・CAV回転数(MCAVも含む):1200RPM ・CLV回転用キャリヤ周波数:44kHz ・CAV回転用(MCAVも含む)キャリヤ周波数:2
2kHz ・MCAV回転時最内周セクタ数:22 ・MCAV時の1ゾーン外周に行くに従って増加するセ
クタ数:2
【0021】本実施例では、CLV回転時には、CLV
回転用キャリヤ周波数は一定であるが、外周に行くほど
回転数が減少するので、CAV回転用キャリヤ周波数は
回転数に比例して減少する。直径Dの所で記録再生する
場合は、CLV回転用キャリヤ周波数は44kHz、C
AV回転用キャリヤ周波数は略22×50/D kHz
となる。この時の状態は図9(A)に示される。これに
対してCAV回転時には、CLV回転用キャリヤ周波数
は外周に行くに従って高くなるが、CAV回転用キャリ
ヤ周波数は略44×D/50kHzとなり、CAV回転
用キャリヤ周波数は22kHzとなる。案内溝(グルー
ブ内)に記録再生する時のウォブル信号(キャリヤ周波
数をアドレス情報で周波数変調した信号)も案内溝間
(ランド部)に記録再生する時のウォブル信号も同じウ
ォブル信号を使う。案内溝内の記録であるか案内溝間の
記録であるかは、トラッキングの極性等から明らかであ
るので同じウォブル情報を使っても区別はつくことにな
る。
【0022】この状態を具体的に説明すると、まず、光
ディスクをドライブすることにより得られるトラッキン
グエラー信号S9は4つに分岐されて、それらは44k
Hzの周波数をパスする第1の固定BPF(バンドパス
フィルタ)28、第1の可変BPF29、22kHzの
周波数をパスする第2の固定BPF30及び第2の可変
BPF31へそれぞれ入力され、各BPFからは第1の
FM変調信号S10、第2のFM変調信号S11、第3
のFM変調信号S12及び第4のFM変調信号S13と
してそれぞれ出力される。
【0023】一方、ディスク位置情報S14は、2つに
分岐されてそれぞれ第1の抽出周波数設定部32及び第
2の抽出周波数設定部33へ入力され、それぞれ図9に
示すウォブルキャリヤ周波数を得るための演算を行う。
ここからの各出力信号はそれぞれ上記第1の可変BPF
29及び第2の可変BPF31へ入力されて対応する周
波数帯域の信号のみを信号S11、S13としてパスす
る。上記第1FM変調信号S10は、第1のFM復調部
34にて復調された後、CLV回転とCAV回転との間
で切り換わる、第1のスイッチ部35を介してデジタル
復調部36へ選択的に入力される。また、第3のFM変
調信号S12は第2のFM復調部37にて復調された
後、上記スイッチ部35を介して上記デジタル復調部3
6へ選択的に入力される。そして、このデジタル復調部
36の出力はアドレス読出部38へ入力され、これより
アドレスデータS15が出力されることになる。
【0024】また、上記第1のFM復調部34の他方の
出力は、周波数を例えば1/2に分周する分周器39及
びCLV回転とCAV回転との間で切り換わる第2のス
イッチ部4を介してスピンドル回転サーボ41へ選択的
に入力される。また、第2のFM復調部37の他方の出
力は、上記第2のスイッチ部40を介してサーボ41へ
選択的に入力される。そして、このサーボ41は、この
選択的に入力されるスピンドル信号S16と図示しない
エンコーダ等より入力されるサーボ基準信号S17に基
づいてディスク駆動モータ(図示せず)をCLV或いは
CAV回転制御する。
【0025】一方、上記第1のFM変調信号S10は2
つに分岐されて、これと第2のFM変調信号S11とは
CLV回転とCAV回転との間で切り換わる第3のスイ
ッチ部42により選択的に第1の振幅検出部43へ入力
される。また、第3のFM変調信号も2つに分岐され
て、これと第4のFM変調信号S13とはCLV回転と
CAV回転との間で切り換わる第4のスイッチ部44に
より選択的に第2の振幅検出部45へ入力される。そし
て、これら2つの振幅検出部43、45の出力は差動ア
ンプ46へ入力されてこれらの振幅差がとられ、この結
果を、トラッキング直流オフセット補正信号S18とし
て出力し、この振幅差(比)を所定の大きさに保つよう
にすることでトラッキングエラー信号の直流オフセット
補正を行うことができる。従って、トラック密度が大き
くなっても安定したトラッキングを行うことができる。
尚、上記各スイッチ部は、例えば半導体スイッチ等によ
り構成され、回転制御方式に応じて図示しない切換信号
によりCLV側或いはCAV側へ切り換えられる。ま
た、グルーブ記録とランド部記録を切り換えるには、ト
ラッキングサーボの極性を切り換えることにより行う。
【0026】このようなブロック図に基づいて記録・再
生が行われる時の具体的な信号波形は図8に示される。
図8(A)に示すようにレーザビーム47が案内溝(グ
ルーブ)6または案内溝間(ランド部)7をトレースす
るとトラッキングエラー信号S8には図8(B)に示す
ようにキャリヤ周波数の異なる2種類のウォブル信号が
含まれる。そして、上述のようにこのエラー信号をCL
V用の第1の固定BPF28に通すと図8(C)に示す
ような周波数の高い第1のFM変調信号S10と図8
(D)に示すような周波数の低い、例えば1/2の第3
のFM変調信号S12が得られることになり、2つのウ
ォブル信号が分離される。
【0027】このように、本実施例によれば、案内溝の
対向する縁部をCLV回転用の信号とCAV回転用の信
号でそれぞれ溝幅方向へ変位させるようにしたので、1
つの光ディスクをCLV回転制御及びCAV回転制御の
両方式に使用することができる。また、分離したウォブ
ル信号の振幅差を用いてオフセット補正信号を形成する
ので、トラッキングサーボの直流オフセットも補正で
き、トラック密度を詰めても安定したトラッキングを行
うことができる。
【0028】尚、本発明は上記実施例における条件に限
定されず、種々の条件にも適用でき、例えばMCAV回
転用キャリヤ周波数が最内周ゾーンにて22kHz、1
ゾーン外周に行くに従って増加するキャリヤ周波数が2
kHz等であるような条件の場合にも適用できるのは勿
論である。また、上記実施例にあっては螺旋状の案内溝
を例にとって説明したが、同心円状の案内溝の場合にも
適用し得る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク及びこの記録再生方法によれば、次のように優れた作
用効果を発揮することができる。案内溝の対向する縁部
をCLV回転用の信号とCAV回転用の信号でそれぞれ
溝幅方向へ変位させるようにしたので、CLV回転制御
とCAV回転制御の両方式で記録再生を行うことができ
る。従って、回転方式に捕らわれることなく製造できる
ので製品管理が容易となり、また、使用者にとっても使
い勝手を改善することができる。また、分離したウォブ
ル信号の振幅差を用いてオフセット補正をした場合に
は、トラック密度を詰めても安定したトラッキングを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスクを示す部分断面斜視図
である。
【図2】図1に示す光ディスクの案内溝のウォブリング
状態を説明するための平面図である。
【図3】図1に示す光ディスクの案内溝を形成する案内
溝記録装置を示すブロック図である。
【図4】図3に示す装置においてCLV回転用ウォブル
信号を発生させるブロック図である。
【図5】図3に示す装置においてCAV回転用ウォブル
信号を発生させるブロック図である。
【図6】図3に示す装置において案内溝を形成する時の
レーザスポットを示す図である。
【図7】図1に示す光ディスクの記録再生を行うための
アドレス情報の読み取りと回転制御の方法を示すブロッ
ク図である。
【図8】図7に示すブロック中の信号の波形を示す波形
図である。
【図9】CLV回転時及びCAV回転時のウォブルキャ
リヤ周波数とディスク直径との関係を示すグラフであ
る。
【図10】従来の光ディスクを示す部分拡大斜視図であ
る。
【図11】図10に示す光ディスクの案内溝のウォブリ
ング状態を説明するための説明図である。
【図12】図10に示す光ディスクにおいてウォブル信
号が発生できない状態を示す図である。
【符号の説明】 5…光ディスク、6…案内溝(グルーブ)、7…案内溝
間(ランド部)、8…縁部、8A…一方の縁部、8B…
他方の縁部、S1…第1のアドレス情報、S2…第1の
FMキャリヤ信号、S3…CLV用ウォブル信号(第1
の周波数変調信号)、S4…第2のアドレス情報、S5
…第2のFMキャリヤ信号、S8…CAV用ウォブル信
号(第2の周波数変調信号)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を光学的に記録し、または記録され
    た情報を光学的に再生するために螺旋状または同心円状
    の案内溝を有する光ディスクにおいて、前記案内溝の一
    方の縁部は前記光ディスクをCLV回転をした時に所定
    の周波数となる第1のキャリヤ周波数をアドレス情報で
    周波数変調した第1の周波数変調信号に応じてトラック
    ピッチよりも小さい最大振幅を持って溝幅方向に変位さ
    れ、前記案内溝の他方の縁部は前記光ディスクをCAV
    回転した時に前記周波数とは異なる所定の周波数となる
    第2のキャリヤ周波数をアドレス情報で周波数変調した
    第2の周波数変調信号に応じてトラックピッチよりも小
    さい最大振幅を持って溝幅方向に変位されることを特徴
    とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1に規定される光ディスクの記録
    再生方法において、前記光ディスクをCLV回転をして
    情報を記録或いは再生する時は、CLV回転をした時に
    所定の周波数となる第1のキャリヤ周波数で回転制御を
    して前記第1のキャリヤ周波数で周波数変調された信号
    よりアドレス情報を得るようにし、前記光ディスクをC
    AV回転をして情報を記録或いは再生する時は、CAV
    回転をした時に所定の周波数となる第2のキャリヤ周波
    数で周波数変調された信号よりアドレス情報を得るよう
    にしたことを特徴とする光ディスクの記録再生方法。
JP5119149A 1993-04-22 1993-04-22 光ディスク及びこの記録再生方法 Expired - Lifetime JP2725554B2 (ja)

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