JP3201235B2 - 情報記録媒体、記録制御情報再生方法及び情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録媒体、記録制御情報再生方法及び情報記録再生装置

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JP3201235B2
JP3201235B2 JP27393395A JP27393395A JP3201235B2 JP 3201235 B2 JP3201235 B2 JP 3201235B2 JP 27393395 A JP27393395 A JP 27393395A JP 27393395 A JP27393395 A JP 27393395A JP 3201235 B2 JP3201235 B2 JP 3201235B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は情報記録媒体、特
に、ブランク媒体上にウオブリングされた溝を有する情
報記録媒体、あるいはこれに記録再生をおこなう情報記
録再生装置、あるいは記録再生を行なう際の記録制御情
報再生方法に関する。
【0002】なお、本明細書では便宜上情報記録媒体の
ことを光ディスクと呼ぶが、本発明の基本的な考え方
は、ウオブリングされた溝、あるいは物理的な特性が記
録トラックと異なるウオブリングされた帯状の領域に、
記録制御情報が付加されている情報記録媒体、あるい
は、これに記録再生をおこなう情報記録再生装置に対し
て適応可能であるので、特に光ディスク、あるいは光デ
ィスク用記録再生装置に限定されるものではない。
【0003】
【従来の技術】従来、ブランクディスクにCLV(Constan
t Linear Velocity)記録を行なう方式としては、ウオ
ブリング方式が提案され、MDシステム、CD−Rシス
テムに採用されている。このウオブリング方式は、ブラ
ンクディスク上に設けられたトラッキング用の溝をある
一定の周波数でウオブリング(溝と垂直方向に振動)
し、このウオブリング周波数に対してディスク回転の同
期をとることにより、光ヘッドに対して一定の線速度で
回転するようモーターを制御する方式である。
【0004】また、このウオブリング溝にはウオブリン
グ周波数にセクタアドレスがFM変調され重畳されてお
り、回転同期情報とセクタアドレス情報である記録制御
情報を得ることができるように設計されている。また、
このウオブリング溝はROM専用の再生装置で再生する
際には、再生信号に影響しないよう設計されているた
め、記録済みの光ディスクを再生する際、再生装置はR
OMディスクを再生する際に使用している回転同期方法
(例えば、記録マークから回転同期信号を検出する方
法)により、回転同期をとることができる。(以上、参
考文献1:JAS Journal,1993,1月号, pp26-28参照) また、上記のウオブリング方式を発展させた方式として
片側ウオブリング方式が提案されている。この方式は、
トラッキング用の溝の片側のみをウオブリングさせるこ
とにより、ランド(溝間)、グルーブ(溝内)の両方に
情報を書き込めるようにした方式である。(以上、参考
文献2:International Symposium on Optical Memory,
1995 Technical Digest, pp167-168参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】参考文献1のウオブリ
ング方式は非常に優れた方式であるが、記録情報の高密
度化のためにトラックピッチをレーザスポット1の直径
の70%程度に狭くした場合、いくつかの問題が生じ
る。
【0006】そのひとつは、図2に示すように、レーザ
ースポット1により、ウオブリング信号の再生時に、隣
接したウオブリング溝2から、異なった位相のウオブリ
ング信号、及び、隣接トラックのセクタアドレス情報が
クロストークとして再生されてしまうという問題であ
る。
【0007】また、参考文献2では、図3に示すよう
に、隣接トラックからのウオブリング信号、セクタアド
レス信号のクロストークは低減されるが、ランド3とグ
ルーブ4の両方に情報を記録するため、結果的にダブル
スパイラルフォーマットとなり、MDやCD−Rのよう
なシングルスパイラルフォーマットのROMディスクと
のフォーマット互換が困難である。
【0008】したがって、本発明の目的は、ウオブリン
グ溝を有しレーザスポット径の70%程度に狭トラック
ピッチ化した光ディスクにおいても、隣接トラックのウ
オブリング情報等の影響を受けず、しかも、ROMディ
スクとのフォーマット互換が可能な光ディスクのフォー
マット、およびこれに対して記録する際の記録制御情報
再生方法、および記録再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、(1)情報記録トラックのトラック方向の両脇に沿って
配置された2つの帯状の溝を有し、該溝の幅は前記情報
記録トラックの情報記録面での情報読取り幅よりも小さ
い情報記録媒体であって、前記2つの帯状の溝の一方
は、一定周波数でウオブリング処理が施された領域と、
該領域の一部にウオブリング処理が施されていない領域
とを有する第1の溝であり、他方は、ウオブリング処理
が施されていない第2の溝であることを特徴とする情報
記録媒体。
【0010】(2)情報記録トラックのトラック方向の
両脇に沿って配置された2つの帯状の溝を有し、該溝の
幅は前記情報記録トラックの情報記録面での情報読取り
幅よりも小さい情報記録媒体であって、前記2つの帯状
の溝の一方は、一定周波数でウオブリング処理が施され
た領域と、該領域の一部にウオブリング処理が施されて
いない領域とを有する第1の溝であり、他方は、前記周
波数とは異なった周波数でウオブリング処理が施された
第2の溝であることを特徴とする情報記録媒体。
【0011】(3)(1)又は(2)記載の情報記録媒
体において、前記一周内に整数n個のセクタが存在し、
かつ一周内にn個のセクタを有する領域が二周以上存在
し、しかも一定周波数でウオブリング処理が施された溝
に隣接した二つのトラックのセクタの先頭及び終端の位
置が互いに一致している領域が存在することを特徴とす
る情報記録媒体。
【0012】(4)(3)記載の情報記録媒体におい
て、セクタの最後部に整数ウオブル周期分のウオブリン
グ処理が施されていない領域を設けたことを特徴とする
情報記録媒体。
【0013】(5)(3)記載の情報記録媒体であっ
て、各セクタの先頭部に、前記ウオブリングの一定周波
数と比較して高い周波数でウオブリング処理が施された
領域を設けたことを特徴とする情報記録媒体。
【0014】(6)(1)又は(2)記載の情報記録媒
体において、前記溝のウオブリングの振幅の最大値をと
る位置に、前記ウオブリングの周波数と比較して高い周
波数でウオブリング処理を施した領域を設けたことを特
徴とする情報記録媒体。
【0015】(7)(1)又は(2)記載の情報記録媒
体の第1の溝から再生されるウオブリング信号から記録
制御情報を抽出する記録制御情報再生方法であって、前
記第1の溝から再生されるウオブリング信号からの記録
制御情報を、前記第1の溝に隣接した二つの情報記録ト
ラックに共通に利用し、かつ、前記第1の溝から読みと
った情報により、前記記録制御情報を、前記二つの情報
記録トラック用に各々異なった情報として処理すること
を特徴とする記録制御情報再生方法。
【0016】(8)(1)又は(2)記載の情報記録媒
体の第1の溝から再生されるウオブリング信号から記録
制御情報を抽出する記録制御情報再生方法であって、前
記第1の溝から再生されるウオブリング信号からの記録
制御情報を、前記第1の溝に隣接した二つの情報記録ト
ラックに共通に利用し、かつ、前記ウオブリング処理が
施されていない領域の再生信号の信号レベルにより、前
記記録制御情報を、前記二つの情報記録トラック用に各
々異なった情報として処理することを特徴とする記録制
御情報再生方法。
【0017】(9)(1)又は(2)記載の情報記録媒
体に記録再生を行なう情報記録再生装置であって、前記
第1の溝からウオブリング信号を再生する再生手段と、
該再生手段からのウオブリング信号を、前記第1の溝に
隣接した二つの情報記録トラックに共通に利用し、か
つ、前記ウオブリング処理が施されていない領域の再生
信号の信号レベルにより、前記ウオブリング信号から前
記二つの情報記録トラック用に各々異なった記録制御情
報を得る制御手段とを有することを特徴とする情報記録
再生装置。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】により達成される。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のフォーマットの一実施例
を図1に示した。最も大きな特徴は光ディスク7のユー
ザデータ領域内に、一定周波数でウオブリングされた溝
5からなるウオブリング領域と、ウオブリングされてい
ない溝6からなる非ウオブリング領域が共存しているこ
とである。この例の場合は、ウオブリング領域と非ウオ
ブリング領域を一周おきに交互に配置している。
【0026】このようにすることにより、レーザスポッ
ト1は常に単一のウオブリング領域から、回転同期信
号、セクタアドレス情報を再生できるため、上記した隣
接ウオブリング溝からのクロストークの影響を受けるこ
とがない。また、ランド3(溝間)のみに記録を行なう
ため、結果的に記録済みディスクはシングルスパイラル
となり、ROMディスクとのフォーマット互換を達成で
きる。
【0027】この例の場合、一周おきにウオブリング領
域と非ウオブリング領域を配置したが、例えば、一周内
にウオブリング領域と非ウオブリング領域を交互に配置
し、情報記録トラックの両脇の溝のうち、一方にウオブ
リング領域が存在する場合には他方に非ウオブリング領
域を存在させ、一方に非ウオブリング領域が存在する場
合には他方にウオブリング領域を存在させるような配置
をしても構わない。
【0028】また、上記非ウオブリング領域に上記ウオ
ブリング領域とは異なった周波数の情報をウオブリング
として付加することにより、より多くの情報をこれらの
溝から得ることができるため、システム構成によっては
より優れている場合がある。
【0029】本方式では、ある情報記録トラック上に記
録を行う際に使用するウオブリング領域から得られる回
転同期信号、セクタアドレス情報を、隣接トラックに記
録を行う際にも使用する。したがって、レーザスポット
のウオブリング溝に対する位置(内周側か外周側)を判
別しなければならない。すなわち、再生されたセクタア
ドレス情報が記録すべきトラックのものか隣接トラック
のものかを明らかにする必要があるからである。以下
に、この方法を詳細に説明する。
【0030】一例として、上記ウオブリング領域8内に
さらに微小な非ウオブリング領域9が存在する場合(図
4)に、このウオブリング溝の内周側と外周側のトラッ
クをレーザスポット1が通過した場合に得られるトラッ
キング誤差信号を図5に示した。レーザスポットがウオ
ブリング溝の内周側と外周側を通過する場合、得られる
トラッキング誤差信号の位相はそれぞれ反転する。した
がって、例えば図中のウオブリング領域8の前後に存在
する非ウオブリング領域9の信号レベルを比較すること
により、レーザスポットのウオブリング溝に対する位置
を特定することができる。
【0031】また、例えば図6に示したように、ウオブ
リング振幅の中心線に対して振幅のピーク数が非対称に
なるウオブリング領域8を設けた場合、図7のようなト
ラッキング誤差信号が得られるため、正レベルと負レベ
ルのピーク数を比較する、あるいはピーク数が奇数か偶
数かを判定することにより、レーザスポットのウオブリ
ング溝に対する位置を特定することができる。
【0032】また、本発明の情報記録媒体にはゾーンが
存在することが望ましい。(本発明では、一周に適当な
整数n個のセクタ(媒体内のアドレス指定が必要な最小
単位の情報ブロック)が存在し、かつ一周にn個のセク
タを有する領域が二周以上存在し、しかも隣接トラック
間でセクタの先頭および終端の位置が一致している場
合、この媒体上の領域のことをゾーンと定義している。
ただし、情報記録媒体全域でのゾーン数が1の場合、す
なわち情報記録媒体全域で一周内に整数n個のセクタを
有する媒体ではこれをゾーンとは呼ばないこととす
る。)以下に、この理由を説明する。
【0033】先に述べたように、本発明ではウオブリン
グ溝から得られるセクタアドレス情報を隣接トラックと
共有している。したがって、ゾーンが存在することによ
り、このセクタアドレス情報を読み取るタイミングが全
てのセクタにおいて等しくなるため、セクタアドレス再
生用の信号同期回路を極めて簡単にすることができる。
【0034】また、隣接ゾーンとのセクタ数の差を1〜
2セクタとすると、ゾーン切り替え時にセクタ長、ウオ
ブリング周波数、さらにチャンネルクロックがほとんど
変化しない。このため、CLV回転制御としても再生信
号への影響を比較的小さくすることができる。
【0035】また、本発明では情報記録媒体、特に光デ
ィスク等の円盤状の媒体を対象としているが、このよう
な媒体ではウオブリング信号が常に連続的に変化するこ
とが望ましい。例えば、一周内のある位置で位相ずれが
生じる場合、ウオブリング信号の連続性が失われるた
め、信号処理に特別の配慮が必要となる。
【0036】先に示した例のように、一周おきにウオブ
リング領域と非ウオブリング領域が交互に存在している
場合を例にとり説明する。一周内に整数周期のウオブル
が存在すると仮定すると、ウオブリング領域8と非ウオ
ブリング領域9の境界部10は図8のようになり、この
部分から得られるウオブリング信号は図9に示すような
不連続な信号となる。このような信号が存在すると、信
号処理に特別の配慮が必要となるばかりか、記録された
ユーザデータにも悪影響を及ぼす。
【0037】ウオブリング信号の連続性を確保するため
には、図10に示すように、一周内に整数+1/2個の
周期のウオブルを配置すればよい。こうすることによ
り、ウオブリング領域8と非ウオブリング領域9の境界
部10から得られるウオブリング信号は図11に示すよ
うな連続信号となり、信号処理に特別の配慮が必要とな
らないばかりか、記録されたユーザデータにも悪影響を
及ぼすことがない。
【0038】以上詳細に述べた方法により、セクタアド
レス情報と回転同期情報等の記録制御情報が不都合なく
得られることを示した。これらの方法により、レーザス
ポット径の70%程度に狭トラックピッチ化した際に
も、セクタアドレス情報を参考におおまかな位置決めを
行い、情報を記録することが可能となる。
【0039】次に、各セクタの先頭部分を検出し正確な
位置決めを行い情報を記録する方法を説明する。このた
めには各セクタの先頭部分に数チャンネルビット分の長
さに対応した短い周期のウオブル(シンクウオブル)を
シンクマークとして配置すればよい。こうすることによ
り、このシンクウオブルを基準として、記録の開始位置
を極めて正確に制御することが可能となる。
【0040】このシンクウオブルは回転制御用の比較的
周期の長いウオブル(回転制御ウオブル)上に重畳され
て再生されるため、シンクウオブルと回転制御ウオブル
の相対的な位置関係により、得られるシンクウオブル信
号の品質が左右される。最も良好なシンクウオブル信号
が得られる場合とは、図12に示したように回転制御用
のウオブルの振幅が最大となると位置にシンクウオブル
13を配置する場合である。このようにすることによ
り、再生されたウオブリング信号は図13のように、回
転制御ウオブル信号11のピーク位置にシンクウオブル
信号12が現われるため、シンクウオブル信号の振幅を
最大にすることができる。
【0041】しかしながら、各セクタに整数周期のウオ
ブルを配置した場合、先述した一周内に整数個のセクタ
が存在し、一周内に整数+1/2個の周期のウオブルを
配置するという条件との間に矛盾が生じる。この矛盾を
解消するためには、各セクタに整数+1/2個の周期の
ウオブルを配置し、一周内に奇数個のセクタを配置すれ
ばよい。また、各セクタの最後部のウオブリングを非ウ
オブリング領域とすることにより、一周に一ケ所存在す
るウオブリング領域と非ウオブリング領域の境界での整
合性を向上することができる。
【0042】通常、CDなどのROMディスクは、原盤
製造時に連続的にデータを書き込むため、ギャップレス
フォーマットとなっているが、以上に述べた方法を用い
ることにより、追記型光ディスクとして記録する場合は
言うまでもなく、書き換え可能型光ディスクとして記録
を行なう際にもギャップレスフォーマットとすることが
できる。したがって、レーザスポット径の70%程度に
狭トラック化した際にもROMディスクとフォーマット
互換の追記型、あるいは書き換え型光ディスクを得るこ
とができる。
【0043】なお、本発明の光ディスクフォーマットで
は、ウオブリング領域と非ウオブリング領域が存在し、
この間のウオブリング信号の連続性、及び、位相ずれの
制御が重要である。このため、本発明の光ディスク用基
板の原盤カッティング時にCAV方式の回転制御を行な
い、ゾーン毎に記録するウオブリング周波数を正確に変
化させる方式を採用している。
【0044】次に、本方式の一具体例(具体例1)とし
て図14、15に本発明の光ディスクのフォーマット例
を示した。直径120mmの厚さ0.6mmのポリカー
ボネート基板15の中心には直径15mmのクランプ用
の中心穴16が空いている。半径23mmから57.5
mmまでがユーザデータ記録領域17となっている。ま
た、内周から外周にかけて21個のゾーンが存在してお
り、トラックピッチを0.74μmとし、2216トラ
ックを1ゾーンとしている。また、一周おきにトラッキ
ング用の溝をウオブリングするウオブリング領域と非ウ
オブリング領域を交互に配置している。最内周のゾーン
には一周あたり27個、最外周ゾーンには一周あたり6
7個のセクタを有している。さらに、1セクタ内には3
86.5周期のウオブリングと1ウオブリング周期分の
非ウオブリング領域を配置している。また、このウオブ
ル長は13.3μmであり、100チャンネルビット分
の長さにほぼ等しい。さらに、1セクタ内に32ビット
のセクタアドレス情報をFM変調によりこのウオブリン
グ溝に重畳し記録している。また、各セクタの先頭部の
ウオブルの振幅が最大となる位置に8チャンネルビット
相当の微小なシンクウオブルを配置している。このシン
クウオブルの周期はレーザスポットと同じ大きさの約
1.1nmとしている。なお、溝幅は約0.2μm、溝深
さは約60nm、ウオブリング溝の振幅は0.02μm
としている。
【0045】このポリカーボネート基板上にZnS-SiO2保
護膜を110nm、GeSbTe記録膜を30nm、さらにZnS-Si
O2保護膜を20nm、Al合金の反射膜を100nmスパッタ
リングプロセスにより積層し、その上に、紫外線硬化樹
脂製の保護膜をスピン塗布後、紫外線硬化させてある。
さらに、このようにして作成した2枚の光ディスクを紫
外線硬化樹脂保護膜が対面するように張り合わせた構造
とした。
【0046】次に、本発明の光ディスクに対して記録再
生を行う光ディスク記録再生装置のブロック図を図16
に示した。
【0047】光ヘッド18には光波長が680nm、出
力が30mWの半導体レーザが搭載され、この半導体レ
ーザから照射されたレーザビームをレンズ開口数が0.
6の対物レンズにより、上記光ディスク19の記録面に
絞り込めるようにしてある。この光学系を用いることに
より、光ディスクの記録面上でのスポット径はおよそ
1.1μmとなる。
【0048】また、光ディスク19の記録面において反
射したレーザビームは2分割フォトディテクタにより受
光され受光量に対応した電圧に変換される。2つのディ
テクタの出力の差をとったものがトラッキング誤差信号
である。この信号はプリアンプ回路20を介して、サー
ボ回路21に伝送され、光ヘッド18を駆動し所定のト
ラックにトラッキングを行う。また、このトラッキング
誤差信号は上記溝のウオブリングに対応した周波数で振
動しており、ここではこれをウオブリング信号として使
用する。
【0049】ディスク線速度を6m/sとした場合、得
られるウオブリング信号の主周波数は226kHzであ
る。この周波数を元にモーター回転制御回路22がモー
ター23の回転数の制御を行ない、ディスク線速度が常
に6m/sとなるように制御している。
【0050】また、ウオブリング信号はアドレス情報デ
コード回路24に伝送され、ウオブリング信号上にFM
変調して記録されているセクタアドレス情報をFM復調
し32ビットのセクタアドレスを得る。
【0051】さらに、各セクタの最後部に設けられた非
ウオブリング領域に対応した部分の信号レベルを測定
し、これらの情報をシステムコントローラ25に伝送す
る。システムコントローラ25は、これらの情報によ
り、レーザスポットに対してウオブリング溝が内周に存
在しているのか、外周に存在しているのかを判定し、各
セクタにユニークなセクタアドレスを割り当てる。
【0052】システムコントローラは得られたセクタア
ドレス情報を元に、サーボ回路に命令を送り、所定のセ
クタにアクセスするよう光ヘッド18を駆動する。ま
た、シンクウオブルを検出し、各セクタの先頭部の位置
を認識後、上記アドレス情報をユーザデータと共に誤り
訂正処理を施すよう、誤り訂正処理回路26に命令す
る。
【0053】誤り訂正処理を施された情報はEFM変調
回路27により変調され、レーザ出力駆動回路28によ
り、各セクタの先頭部からROMディスクと同様のフォ
ーマットで記録される。以上のように記録された光ディ
スクはROM専用再生装置により再生可能である。
【0054】次に、本方式の一具体例(具体例2)とし
て図17に示すフォーマットのポリカーボネート基板を
作成し、具体例1と同様の実験を行った。このフォーマ
ットは具体例1のフォーマットとほとんど同じである
が、セクタ内のウオブリング溝の形状が異なっている。
すなわち、セクタの先頭にシンクウオブルを設けその後
方に、1周期分の非ウオブリング領域、3周期分のウオ
ブリング領域、さらに、1周期分の非ウオブリング領域
を設け、その後、セクタの終端部までは連続的なウオブ
リング領域を設けるというものである。このようにする
ことにより先頭部の非ウオブリング領域に挟まれたウオ
ブリング領域は振幅の中心に対して、振幅のピーク数が
非対称な形状となる。
【0055】このポリカーボネート基板上に具体例1と
同様にZnS-SiO2保護膜を110nm、GeSbTe記録膜を30
nm、さらにZnS-SiO2保護膜を20nm、Al合金の反射膜を
100nmスパッタリングプロセスにより積層し、その上
に、紫外線硬化樹脂製の保護膜をスピン塗布後、紫外線
硬化させてある。さらに、このようにして作成した2枚
の光ディスクを紫外線硬化樹脂保護膜が対面するように
張り合わせた構造とした。
【0056】この光ディスクに対して記録再生を行う光
ディスク記録再生装置も具体例1とほぼ同様のものを使
用したが、各セクタにユニークなセクタアドレスを得る
方法が異なっている。すなわち、各セクタの先頭部の設
けられた非ウオブリング領域に挟まれたウオブリング領
域から再生されるウオブリング信号のピーク数を検出
し、光スポットがウオブリング溝の内周に位置している
のか、外周側に位置しているのか判別しする方法を用い
ているのである。
【0057】これにより、各セクタにユニークなセクタ
アドレスを得ることができ、この情報を元に所定のセク
タにユーザデータの記録を行うことができる。また、こ
のように記録された光ディスクはROM専用再生装置に
より再生可能である。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
情報記録媒体、情報記録再生装置、および記録情報再生
方法を用いることにより、ウオブリング溝を有しレーザ
スポット径の70%程度に狭トラックピッチ化した光デ
ィスクにおいても、隣接トラックのウオブリング情報等
の影響を受けず、しかも、ROMディスクとのフォーマ
ット互換が可能な追記型あるいは書換型光ディスク、お
よびこれに記録を行う記録再生装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体のフォーマット例の説明
図である。
【図2】本発明が解決しようとする課題を説明する概念
図である。
【図3】本発明が解決しようとする課題を説明する概念
図である。
【図4】本発明の記録情報再生方法の一方法を実現する
ための情報記録媒体上のフォーマット例を示す説明図で
ある。
【図5】本発明の記録情報再生方法の一方法を実現する
ための情報記録再生装置における信号処理例を示す説明
図である。
【図6】本発明の記録情報再生方法の一方法を実現する
ための情報記録媒体上のフォーマット例を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の記録情報再生方法の一方法を実現する
ための情報記録再生装置における信号処理例を示す説明
図である。
【図8】本発明が解決しようとする課題を説明するため
の情報記録媒体上のフォーマット例を示す概念図であ
る。
【図9】本発明が解決しようとする課題を説明するため
の記録制御情報再生例を示す概念図である。
【図10】本発明の情報記録媒体上のフォーマット例を
示す説明図である。
【図11】本発明の情報記録媒体上のフォーマットから
再生された記録情報制御情報の再生信号例を示す説明図
である。
【図12】本発明の情報記録媒体上のフォーマット例を
示す説明図である。
【図13】本発明の情報記録媒体上のフォーマットから
再生された記録情報制御情報の再生信号例を示す説明図
である。
【図14】本発明の1実施例に係る情報記録媒体のフォ
ーマットを示す形状図である。
【図15】本発明の1実施例に係る情報記録媒体のフォ
ーマットを示す概念図である。
【図16】本発明の1実施例に係る情報記録再生装置を
示すブロック図である。
【図17】本発明の1実施例に係る情報記録媒体のフォ
ーマットを示す概念図である。
【符号の説明】
1:レーザスポット 2:隣接ウオブリング溝 3:ランド 4:グルーブ 5:ウオブリング溝 6:非ウオブリング溝 7:光ディスク 8:ウオブリング領域 9:非ウオブリング領域 10:ウオブリング領域と非ウオブリング領域の境界部 11:回転制御ウオブル信号 12:シンクウオブル信号 13:シンクウオブル 15:ポリカーボネート基板 16:中心穴 17:ユーザデータ領域 18:光ヘッド 20:プリアンプ回路 21:サーボ回路 22:モータ回転制御回路 23:モーター 24:アドレス情報デコード回路 25:システムコントローラ 26:誤り訂正処理回路 27:EFM変調器 28:レーザ出力駆動回路
フロントページの続き (72)発明者 竹内 崇 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マルチメディアシステ ム開発本部内 (72)発明者 田中 靖人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マルチメディアシステ ム開発本部内 (72)発明者 米澤 成二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マルチメディアシステ ム開発本部内 (56)参考文献 特開 平4−172623(JP,A) 特開 平5−314538(JP,A) 特開 平4−47536(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/24 G11B 7/00 - 7/013

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録トラックのトラック方向の両脇に
    沿って配置された2つの帯状の溝を有し、該溝の幅は前
    記情報記録トラックの情報記録面での情報読取り幅より
    も小さい情報記録媒体であって、前記2つの帯状の溝
    一方は、一定周波数でウオブリング処理が施された領域
    と、該領域の一部にウオブリング処理が施されていない
    領域とを有する第1のであり、他方は、ウオブリング
    処理が施されていない第2のであることを特徴とする
    情報記録媒体。
  2. 【請求項2】情報記録トラックのトラック方向の両脇に
    沿って配置された2つの帯状の溝を有し、該溝の幅は前
    記情報記録トラックの情報記録面での情報読取り幅より
    も小さい情報記録媒体であって、前記2つの帯状の溝
    一方は、一定周波数でウオブリング処理が施された領域
    と、該領域の一部にウオブリング処理が施されていない
    領域とを有する第1のであり、他方は、前記周波数と
    は異なった周波数でウオブリング処理が施された第2の
    であることを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の情報記録媒体におい
    て、前記一周内に整数n個のセクタが存在し、かつ一周
    内にn個のセクタを有する領域が二周以上存在し、しか
    も一定周波数でウオブリング処理が施された溝に隣接し
    た二つのトラックのセクタの先頭及び終端の位置が互い
    に一致している領域が存在することを特徴とする情報記
    録媒体。
  4. 【請求項4】請求項記載の情報記録媒体において、セ
    クタの最後部に整数ウオブル周期分のウオブリング処理
    が施されていない領域を設けたことを特徴とする情報記
    録媒体。
  5. 【請求項5】請求項記載の情報記録媒体であって、各
    セクタの先頭部に、前記ウオブリングの一定周波数と比
    較して高い周波数でウオブリング処理が施された領域を
    設けたことを特徴とする情報記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項1又は2記載の情報記録媒体におい
    て、前記溝のウオブリングの振幅の最大値をとる位置
    に、前記ウオブリングの周波数と比較して高い周波数で
    ウオブリング処理を施したことを特徴とする情報記録媒
    体。
  7. 【請求項7】請求項1又は2記載の情報記録媒体の第1
    の溝から再生されるウオブリング信号から記録制御情報
    を抽出する記録制御情報再生方法であって、前記第1の
    溝から再生されるウオブリング信号からの記録制御情報
    を、前記第1の溝に隣接した二つの情報記録トラックに
    共通に利用し、かつ、前記第1の溝から読みとった情報
    により、前記記録制御情報を、前記二つの情報記録トラ
    ック用に各々異なった情報として処理することを特徴と
    する記録制御情報再生方法。
  8. 【請求項8】請求項1又は2記載の情報記録媒体の第1
    の溝から再生されるウオブリング信号から記録制御情報
    を抽出する記録制御情報再生方法であって、前記第1の
    溝から再生されるウオブリング信号からの記録制御情報
    を、前記第1の溝に隣接した二つの情報記録トラックに
    共通に利用し、かつ、前記ウオブリング処理が施されて
    いない領域の再生信号の信号レベルにより、前記記録制
    御情報を、前記二つの情報記録トラック用に各々異なっ
    た情報として処理することを特徴とする記録制御情報再
    生方法。
  9. 【請求項9】請求項1又は2記載の情報記録媒体に記録
    再生を行なう情報記録再生装置であって、前記第1の溝
    からウオブリング信号を再生する再生手段と、該再生手
    段からのウオブリング信号を、前記第1の溝に隣接した
    二つの情報記録トラックに共通に利用し、かつ、前記ウ
    オブリング処理が施されていない領域の再生信号の信号
    レベルにより、前記ウオブリング信号から前記二つの情
    報記録トラック用に各々異なった記録制御情報を得る制
    御手段とを有することを特徴とする情報記録再生装置。
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