JP2724648B2 - 照明灯及びその反射面の形成方法 - Google Patents

照明灯及びその反射面の形成方法

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JP2724648B2
JP2724648B2 JP3355598A JP35559891A JP2724648B2 JP 2724648 B2 JP2724648 B2 JP 2724648B2 JP 3355598 A JP3355598 A JP 3355598A JP 35559891 A JP35559891 A JP 35559891A JP 2724648 B2 JP2724648 B2 JP 2724648B2
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reflecting
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reflection
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として反射光を利用す
る照明灯において、反射鏡の形状に改善を加えることで
レンズ面の輝度分布を均一化することができる新規な照
明灯及びその反射面の形成方法を提供しようとするもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車は単なる移動手段を越えて室内の
居住性の向上が求められるようになっており、このよう
なユーザーの意識変化の影響は室内照明にとっても例外
ではない。
【0003】自動車の室内照明用ランプとしては、グレ
アを極力抑えた面発光型の灯具が好ましいとされる。
【0004】図11は従来のルームランプaの構成及び
輝度分布の一例を示すものである。
【0005】図中bはバルブであり、その端子部c、c
がランプボディdに取り付けられた支持片e、eによっ
て弾接的に支持されており、導電材料で形成されたこれ
らの支持片e、eを介してバルブbに給電がなされる。
【0006】fはランプボディdの前面を覆う半透明の
アウターレンズであり、灯具内の構造が外から見えない
ように乳白色等の色味を帯びている。
【0007】尚、上記の構造から明らかなようにバルブ
bの光はアウターレンズfを通して灯具外に出射される
が、アウターレンズfの発光面における明るさがなるべ
く均一になるように光を散乱する多数の拡散ステップを
アウターレンズfに形成することが常套手段となってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したル
ームランプaにあってはアウターレンズfの発光面にお
ける明るさを均一化するために半透明のアウターレンズ
を用いているため、クリアーな光を得ることができない
という問題や透明なアウターレンズを用いる場合に比べ
てコスト高になってしまうという問題がある。
【0009】また、アウターレンズの拡散機能だけに頼
っているため、明るさの均一化の程度にも一定の限界が
あり、特にアウターレンズの周辺部で暗くなる傾向があ
る。
【0010】図11の下段に示すグラフ図は、アウター
レンズfの長手方向の中央部を通る軸を設定して位置の
座標軸(X軸)とし、これを横軸として各位置における
輝度を縦軸(B軸)に示したものである。
【0011】グラフ曲線g1において位置X=X0はア
ウターレンズfのうちバルブbの中央部に対応する位置
を示しており、この近傍が最も明るく、周辺部に行くに
つれて暗くなっていく傾向が見られ、かつ明るさの減衰
の度合いが大きいことが分かる。
【0012】ところで、上記のルームランプではバルブ
bの直接光のみを利用していることに原因があると考え
ると、上記の不都合を回避するためには平行光線を得る
ために放物面反射鏡を使用すれば良いであろうと容易に
推測される。
【0013】つまり、バルブの中心を放物面反射鏡の焦
点位置に配置して、その前方に拡散機能をもったアウタ
ーレンズ(あるいは拡散板)を設ければ良いが、その際
バルブのフィラメントをランプの光軸に沿って配置した
所謂C−8配置を採用した場合に、発光面の輝度分布を
測定するとその中央部が相対的に暗くなる傾向を示す。
【0014】図12はアウターレンズの長手方向の中央
部を通る座標軸を設定して位置の原点をアウターレンズ
とランプの光軸との交点に選んだ位置座標軸(r軸)を
用い、これを横軸として各位置における輝度(B軸)を
縦軸に示したものである。
【0015】グラフ曲線g2に示すようにランプの中央
部から距離をおいたr=r0の位置に明るさのピークが
現れ、中央部においては光量が不足してしまうという欠
点が認められる。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明照明灯は
上記した課題を解決するために、ランプボディとアウタ
ーレンズとによって画成される空間内に電球を配置する
とともに、ランプボディに反射処理を施すことによって
反射面を形成し又はランプボディとは別体の反射鏡を配
置した照明灯において、電球をそのフィラメントが灯具
の光軸に平行となるように配置するとともに、反射面の
うちフィラメントに対して任意の立体角をもって張られ
る反射領域の反射光束量を該反射領域がアウターレンズ
に対して寄与する発光面積で割ることによって得られる
単位面積当たりの光束量が一定となるように反射面の傾
斜を規定したものである。
【0017】そして、照明灯の反射面の形成にあたって
は、電球をそのフィラメントが灯具の光軸に平行となる
ように配置したとき、該フィラメントに対してある立体
角をもって張られる反射面の全光束量を、反射面がアウ
ターレンズに対して寄与する全発光面積で割ることによ
って、単位面積当たりの平均光束量を求めた後、光軸を
含む平面内においてフィラメントの中心を基準とした角
度に関して反射面を複数の反射領域に区分したとき、フ
ィラメントに対して所定の立体角をもって張られる反射
領域の反射光束量を、該反射領域がアウターレンズに対
して寄与する発光面積で割ることによって得られる単位
面積当たりの光束量が先に求めた平均光束量に等しいと
おいて、反射領域の境界での反射光がアウターレンズに
到達する際の目標位置を領域毎に求め、それから、これ
らの目標位置に基づいて反射の法則を用いて、反射面の
傾斜を反射領域毎に規定するようにしたものである。
【0018】
【作用】本発明照明灯及びその反射面の形成方法によれ
ば、反射面を形成する各反射領域について、その反射光
束をアウターレンズに寄与する発光面積で割った値が一
定になるように反射光のアウターレンズ面への目標点を
定めて反射面の傾きを決めているので、曇ったアウター
レンズを用いて光を散乱したり拡散ステップの形成に頼
ることなく発光面の明るさを均一化することができ、ア
ウターレンズによる減光が少なくクリアーな照明光を得
ることができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明照明灯を図示した実施例に従
って説明する。
【0020】図1乃至図10は本発明を自動車用のルー
ムランプに適用した構成例を示すものである。
【0021】ルームランプ1は図3に示すように合成樹
脂製のランプボディ2と透明のアウターレンズ3とによ
って形成される灯具空間の端寄りの位置にバルブ4が配
置され、該バルブ4から出た光が反射鏡5によって反射
された後アウターレンズ3を通して外部に照射されるよ
うになっている。
【0022】図2に示すようにランプボディ2は厚みの
薄い舟型の形状をしており、部分的に湾曲した内面部が
反射鏡5とされ、その内表面には蒸着による鏡面処理が
施されて反射面5aが形成されている。この反射面5a
の形状はランプの発光面における明るさが均一になるよ
うに設計されている。
【0023】6は放熱板を兼ねたベースであり、バルブ
4の口金部4aが取付具7によってベース6に取着され
た状態でランプボディ2内の片隅に配置され、ビス止め
によってランプボディ2とともに車体に固定されるよう
になっている。
【0024】8は遮熱板であり、バルブ4の輻射熱をカ
ットするために設けられており、バルブ4から前方に向
かう赤外線をベース6側に反射し、最終的に車体を介し
て灯具外に放熱させる作用を有する。
【0025】この遮熱板8はバルブ4を覆うようにして
配置され、アウターレンズ3をランプボディ2に取付け
ることによってベース6とアウターレンズ3との間で挟
持され、遮熱板8の支持脚8a、8aがベース6に接触
される。
【0026】アウターレンズ3は、透明な合成樹脂材料
によって成形されており、図1に示すように、正面から
見て横長の長方形状をしており、反射面5aに対応する
領域には多数の拡散ステップが形成されている。
【0027】尚、アウターレンズ3には部分的に塗装が
為されており(図3にEで示す範囲)、灯具内の構造が
外部から見えないようになっている。
【0028】図2、図3に示すようにアウターレンズ3
に長手方向における両端部の内側には係合突起3a、3
aが形成されている。これらの係合突起3a、3aに対
応してランプボディ2には係合突片9が突設されてこれ
に係合孔9aが形成され、また、ランプボディ2の縁部
10と反射鏡5との境界には係合孔10aが形成されて
おり、係合突起3a、3aを係合孔9a、10aにそれ
ぞれ係合することによってアウターレンズ3の周縁部が
ランプボディ2の縁部のレンズ据付段部11に収まった
状態でランプボディ2に取付けられるようになってい
る。
【0029】次に上記した反射面5aの形状を図4乃至
図9に従って説明する。
【0030】ランプの発光を均一化するためには図4に
Sで示す発光面積の全体において単位面積当たりに入射
する光束が均一になるように基本反射面Rfの形状設計
を行えば良い。
【0031】図5はランプの光軸を含む平面と基本反射
面Rfとの交線12の形状を示しており、光軸をy軸に
選び、これに直交する軸をx軸に選んだ座標系を採用し
ている。
【0032】この場合基本反射面Rfやアウターレンズ
はy軸回りの回転対称性を有し、原点Oをアウターレン
ズの中心に選んでいるものと想定している。実際に用い
られる反射面5aはこのような設計上の基本反射面を特
定の範囲についてトリミングすることによって所望の外
形をもつように切り出される。
【0033】尚、光源としては点光源ではなくコイル状
のフィラメント13を想定し、その中心軸が光軸上に位
置した所謂C−8フィラメント配置とする。
【0034】図中「Pi」(但し、i=1、2、・・
・、n)は交線12上の代表点を示しており、「θi」
(但し、i=1、2、・・・、n)は、これらの代表点
とフィラメント13の中心Fとを結ぶ線分がy軸に対し
てなす角度を表している。
【0035】尚、θnについては「θ1<θ2<・・・
<θn」という角度関係が成立するように添字が順序付
けられており、点Pnがx軸上にありx=Rの位置とさ
れている。
【0036】θ(=θn−θ1)の範囲に対して、フィ
ラメント13に関する立体角(「ω」とする。)は、次
式で表わされる。
【0037】
【数1】
【0038】つまり、0≦θ≦θnの範囲がフィラメン
トに対して張る立体角と、0≦θ≦θ1の範囲がフィラ
メントに対して張る立体角との差として求められる。
【0039】よって、単位面積当たりの立体角を「T」
とすると、これはωを全発光面積s(原点Oを中心とし
た半径Rの面積)で割ったものに等しく、次式のように
なる。
【0040】
【数2】
【0041】フィラメント上の各点からある立体角をも
って出射した光は反射されて前方に向かい、発光面積上
のある範囲に対して明るさの寄与をもつ。
【0042】説明を簡単化するためにθ1からθnまで
の角度範囲θを(n−1)等分し、Δθ=θk−θj=
θ/nとなるように規定する。但し、k、jはk=j+
1を満たす整数であり、その範囲は2<k<n、1<j
<n−1である。
【0043】また、点Fから各代表点Pi(i=1、
2、・・・、n)に向かう光は、各点で反射した後x軸
上を通過するが、代表点Pi+1に対応する通過点のx
座標を「xi」(i=1、2、・・・、n)とする。
【0044】反射面のうちθ1≦θ≦θ2の範囲がフィ
ラメントに対して張る立体角をω1とすると、[数1]
式と同様の考え方を用いて次のように求めることができ
る。
【0045】
【数3】
【0046】この範囲による反射光は、反射面の光軸に
関する回転対称性及び「xi」の定義を考慮すると図5
に示すように光軸方向から見て半径x1の円形部分S1
の明るさに寄与することがわかる。
【0047】よって、その面積を「s1(=π・(x
1)^2)」とすると、S1の範囲における単位面積当
たりの立体角(これを「T1」とする。)は次式に示す
ように求められる。
【0048】
【数4】
【0049】このT1は発光面全体に亘って均一である
必要があるので、[数2]で求めたTに等しいとおき、
x1について解くと次式のように求められる。
【0050】
【数5】
【0051】次にθ2≦θ≦θ3の範囲について上と同
様の計算を行うことによってx2を求める(図6参
照。)。
【0052】立体角をω2とすると、次式に示すように
なる。
【0053】
【数6】
【0054】この場合、発光面積(「s2」とする。)
は半径x2の円から半径x1の円を取り除いた円環の面
積となることに注意し、単位面積当たりの立体角を「T
2」とすると、次式のようになる。
【0055】
【数7】
【0056】よって、このT2=Tからx2が次式のよ
うに求められる。
【0057】
【数8】
【0058】任意のxiを求める計算についてはx2の
計算と同様に行えば良いことは明かであり、各範囲につ
いての単位面積当たりの立体角を求めてこれをTに等し
いとおきxiの値を求めれば良い。
【0059】以上の計算によりxiが計算されたるの
で、これらの値に基づいて反射面の形状を決める作業に
移る。
【0060】つまり、図7に示すように座標値xiをタ
ーゲットとして各代表点Piでの反射面の傾きを求める
ことができる。
【0061】図7は幾何光学的な位置関係を示すグラフ
図であり、点F(0,−f)から交線12上の代表点P
i+1に至る線分L_INが入射光を表し、点Pi+1
から点(xi、0)に向かう線分L_OUTが反射光を
表している。また、直線Mは点Pi+1での接線を表
し、Nは法線を表している。
【0062】ここで光線L_IN、L_OUTや接線M
に関する傾斜及び点Pi+1を通りx軸に平行な直線と
L_IN、L_OUT、Mとの間になす角度、そして各
線のy切片を[表1]に示すように定義する。
【0063】
【表1】
【0064】すると、法線Nと光線L_IN、L_OU
Tとの間になす角度は反射の法則に従って等しいので、
入射角や反射角の補角が等しい(φ1+φ3=φ2−φ
3)とから次式の関係が得られる。
【0065】
【数9】
【0066】φ1=tan-1K1、φ2=tan-1
2、K3=tanφ3の関係式を用いるとK1、K2か
らK3を求める次式が得られる。
【0067】
【数10】
【0068】但し、K2<0(あるいはK>90゜)の
時は、逆正接関数の主値に関する補正が必要である。
【0069】nの値を充分大きくして上記の計算を繰り
返して行けば交線12の形状が決まり、これをy軸回り
に回転させた形状が求める反射面となる。
【0070】以上のように反射面の基本形状が決まる
と、そのうちの使用部分を切り出して実際の反射面5a
の設計が行われる。
【0071】前述したように反射面5aはランプボディ
2の一部である反射鏡5にAL(アルミニウム)蒸着を
施すことによって形成されるが、加工精度の限界により
バルブに近い領域では予定の形状を得ることができない
という問題がある。
【0072】これは反射面が平坦な部分から急激に変化
する場合において層厚の均一化することが困難であるた
めである。
【0073】図8は、反射鏡の中央部を拡大して示す断
面図であり、蒸着の際のアンダコートにより光軸に近い
領域での反射層δが厚くなるため、上述した反射面が正
確に形成されず反射光が予定した光路Aからずれてしま
い光路A′に示すように本来中央に集まるべき光が光軸
から遠ざかってしまうことになる。
【0074】よって発光面のうちy軸近辺の領域が相対
的に暗くなるという傾向が生じることになるが、これを
防ぐには、図9に示すように蒸着層に対する溜まり溝1
4を形成し、アルミニウム層の過剰部分を逃がして層厚
を均一にすれば良い。
【0075】または光軸付近の反射面の形成について高
い精度を追求する代わりに、ランプの中央部分の明るさ
についてはなるべくバルブの直接光を利用するようにす
れば、反射面の傾斜が急激に変化する場所を設けなくて
も済む点でより実際的である。
【0076】しかして、上記ルームランプ1の輝度分布
をグラフ化すると図1の下段に示すグラフのようにな
る。
【0077】図1はアウターレンズ3の長手方向の中央
部を通る軸を設定して位置の座標軸(X軸)とし、これ
を横軸として各位置における輝度を縦軸(B軸)に示し
たものである。尚、X軸についての方向はバルブ4に近
づいて行く向きが正の向きとなるように選んでいる。
【0078】グラフ曲線Gから分かるようにバルブ4に
近い位置X=Xpに輝度のピークが見られるが、X軸の
負方向に行くにつれて徐々に暗くなり略一定の明るさを
示した後稍明るさを増してから減衰するという傾向が認
められる。
【0079】ランプの中央部と周辺部の明るさに差はあ
るものの、その変化が緩やかであるため、見た目にはほ
ぼ均一な分布が得られる。
【0080】また、アウターレンズ3が透明であること
から明らかなようにクリアーな光を得ることができ、レ
ンズによる減光の度合いが少ない。
【0081】尚、ループランプ1はその厚みを小さくす
ることができるようにバルブ4を灯具空間の片隅に追い
やった構造を有しているが、厚みが小さくなるとランプ
ボディ2やアウターレンズ3の耐熱性が問題となる。
【0082】つまり、ランプボディ2やアウターレンズ
3は合成樹脂製であるため、バルブ4の熱の影響を直接
受けることになる。
【0083】そのためルームランプ1にあっては、放熱
用のベース6や遮熱板8でバルブ4を取り囲んでおり、
バルブ4の輻射熱は遮熱板によってベース6側に反射さ
せるとともに、バルブ4の口金部4aを通して伝導する
熱を直接又は取付具7を介してベース6に伝え、図10
に示すようにベース6をビス止めによって車体15にと
も締めすることで車体側に熱を逃がすという工夫を凝ら
している。
【0084】ベース6には熱伝導率の高い金属材料を用
いることは勿論の事、赤外線の吸収率を上げるためにつ
や消しの黒色塗装を施したり、また、遮熱板8の反射率
を上げるためにアルミニウムの蒸着処理を行うこと等に
よって一層の放熱効果を得ることができる。
【0085】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明照明灯及びその反射面の形成方法によれば、
光軸を含む平面内でフィラメントの中心を基準とした角
度に関して反射面を複数の反射領域に区分したとき、フ
ィラメントに対して所定の立体角をもって張られる反射
領域の反射光束量を、該反射領域がアウターレンズに対
して寄与する発光面積で割ることによって得られる単位
面積当たりの光束量が常に一定になるように反射面の形
状設計を行っているので、透明度の高いアウターレンズ
を用いても均一な面発光を得ることができ、アウターレ
ンズによる減光の程度が少なくクリアーな光の灯具を作
ることができる。
【0086】尚、前記した実施例においては角形のラン
プのみを示したが、本発明は丸形のランプ等に適用する
ことができ、ルームランプに限らず均一な明るさを必要
とする照明器具に広く適用することができる。また、反
射鏡との関係において光源を点光源としてみなすことが
できる場合には点光源に関する立体角の式ω=2π・
(1−cosθ)を用いて前述した手順で反射面を設計
し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルームランプの正面形状と輝度分
布との関係を示す図である。
【図2】本発明に係るルームランプの分解斜視図であ
る。
【図3】本発明に係るルームランプの断面図である。
【図4】反射鏡と発光面積について示す概略図である。
【図5】本発明に係るルームランプの反射面の形状につ
いて説明するためのグラフ図であり、x−y平面図とθ
1≦θ≦θ2の範囲に対応する発光面積を示す図であ
る。
【図6】本発明に係るルームランプの反射面の形状につ
いて説明するために、θ2≦θ≦θ3の範囲の反射領域
に対応する発光面積を示す概略的な斜視図である。
【図7】本発明に係るルームランプの反射面の傾斜につ
いて説明するためのグラフ図である。
【図8】反射鏡の光軸近傍の形状を示す要部の拡大断面
図である。
【図9】反射層厚の均一化を図るために反射鏡の光軸近
傍に溝部を形成した反射鏡の要部を示す拡大断面図であ
【図10】車体に取付られた状態のルームランプの要部
を示す拡大断面図である。
【図11】従来のルームランプの一例における断面形状
と輝度分布との関係を示す図である。
【図12】放物面状の反射鏡をルームランプに使用した
ときの問題点を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 照明灯 2 ランプボディ 3 アウターレンズ 4 電球 5 反射鏡 5a 反射面 13 フィラメント y−y 光軸 xi 目標位置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプボディとアウターレンズとによっ
    て画成される空間内に電球を配置するとともに、ランプ
    ボディに反射処理を施すことによって反射面を形成し又
    はランプボディとは別体の反射鏡を配置した照明灯にお
    いて、電球をそのフィラメントが灯具の光軸に平行とな
    るように配置するとともに、反射面のうちフィラメント
    に対して任意の立体角をもって張られる反射領域の反射
    光束量を該反射領域がアウターレンズに対して寄与する
    発光面積で割ることによって得られる単位面積当たりの
    光束量が一定となるように反射面の傾斜を規定したこと
    を特徴とする照明灯。
  2. 【請求項2】 ランプボディとアウターレンズとによっ
    て画成される空間内に電球を配置するとともに、ランプ
    ボディに反射処理を施すことによって反射面を形成し又
    はランプボディとは別体の反射鏡を配置した照明灯の反
    射面の形成方法であって、 (1)電球をそのフィラメントが灯具の光軸に平行とな
    るように配置したとき、 該フィラメントに対してある立体角をもって張られる反
    射面の全光束量を、反射面がアウターレンズに対して寄
    与する全発光面積で割ることによって、単位面積当たり
    の平均光束量を求めた後、 (2)光軸を含む平面内においてフィラメントの中心を
    基準とした角度に関して反射面を複数の反射領域に区分
    したとき、フィラメントに対して所定の立体角をもって
    張られる反射領域の反射光束量を、該反射領域がアウタ
    ーレンズに対して寄与する発光面積で割ることによって
    得られる単位面積当たりの光束量が(1)でもとめた平
    均光束量に等しいとおいて、反射領域の境界での反射光
    がアウターレンズに到達する際の目標位置を領域毎に求
    め、 (3)(2)の目標位置に基づいて反射の法則を用い
    て、反射面の傾斜を反射領域毎に規定するようにした、
    ことを特徴とする照明灯の反射面の形成方法。
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