JP2604647B2 - 車輌用灯具の反射鏡 - Google Patents

車輌用灯具の反射鏡

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JP2604647B2
JP2604647B2 JP3025011A JP2501191A JP2604647B2 JP 2604647 B2 JP2604647 B2 JP 2604647B2 JP 3025011 A JP3025011 A JP 3025011A JP 2501191 A JP2501191 A JP 2501191A JP 2604647 B2 JP2604647 B2 JP 2604647B2
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隆夫 渡部
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な車輌用灯具の反射
鏡に関する。詳しくは、レンズに局部的な高温部が生じ
ないように反射面の一部領域に拡散性の高い反射面を形
成した新規な車輌用灯具の反射鏡を提供しようとするも
のであり、特に、合成樹脂等、耐熱性がそれ程高くない
材質で形成されたレンズを有する灯具に用いると有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】車輌用灯具、例えば、自動車用前照灯に
おいては、ランプボディの前面を覆うレンズの材質とし
てガラス材料を用いるのが一般的であるが、近時、灯具
の軽量化等の要請から合成樹脂製のレンズが用いられる
ようになって来た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前照灯の基
本的な構成としては、図6に示すように回転放物面状を
した単一反射鏡の反射面aと、その前方のレンズbを備
えており、電球のフィラメントc(反射面aの焦点位置
より前方に位置され、すれ違いビームの照射用に設けら
れている。)から発した後電球取付孔の周辺部dで反射
した光は、光線f、f、・・・で示すようにレンズbの
中央部(一点鎖線で示す四角で囲んだ部分)gに集中
し、その部分の温度が上昇してしまうという問題があ
る。
【0004】このような熱の集中は、焦点距離や、反射
鏡の電球取付孔の径、焦点からレンズ迄の距離等に依存
するが、レンズbが合成樹脂で形成されている場合には
局部的な高温部が発生したときに熱変形による損傷が特
に問題となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を解決するために、光源から発せられた光のうち
電球取付孔の周辺部に到達する光を拡散する反射領域が
反射面に形成された車輌用灯具の反射鏡において、上記
反射領域を複数の反射要素から構成するとともに、該反
射要素の形状を双曲的放物面状又は楕円−放物面状とし
たものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、レンズに対して光束の集中に
より高温部を発生させる原因となる反射領域、特に電球
取付孔の周辺の領域に拡散性をもたせるようにしている
ので、レンズの局部的な温度上昇を抑えることができ
る。
【0007】
【実施例】以下に、本発明車輌用灯具の反射鏡の詳細を
図示した実施例に従って説明する。
【0008】図1において1は反射鏡であり、その反射
面2は、大半の領域3が回転放物面状に形成されている
が、反射面2の中央に形成された電球取付孔4の周辺領
域5は複数のセグメント5a、5a、・・・からなる多
重反射面とされている。
【0009】そして、図1において電球取付孔4の中心
を通り紙面に垂直な軸をx軸とし、これに原点Oで直交
するy、z軸に関しては、y軸を左右方向に延びる軸と
し、z軸を上下方向に延びる軸に選んだとすると、領域
5は、その大半がy−z平面における第1象限(y>
0、z>0)と第2象限(y<0、z>0)に位置し、
第4象限(y>0、z<0)に僅かな部分を占めるよう
な範囲とされている。
【0010】そして、領域5を構成する個々の反射セグ
メント5a、5a、・・・はX軸上に配置される光源か
らの光をy軸(左右)方向に大きく拡散する作用を有し
ている。その一例としては、例えば、図2に示すような
双曲的放物面6を挙げることができる。
【0011】即ち、X軸をセグメントの法線方向に選
び、Y軸を水平方向に延びる軸、Z軸に平行な軸をz軸
に選ぶと、この曲面はa、bを定数として次の[数1]
式で表される。
【0012】
【数1】
【0013】即ち、上式で示す双曲的放物面6は、横断
面形状(つまり、X−Y平面に平行な面との交線)がX
の正方向に凸の放物線状をなし、縦断面形状(つまり、
X−Z平面に平行な面との交線)がX軸の正方向に凹の
放物線状をなしている。
【0014】領域5は、このような曲面をもったセグメ
ント5a、5a、・・・の集合として形成されるが、各
セグメントのベース面(回転放物面)への割り付けは図
3に概念的に示すようにしてなされる。
【0015】図中7で示す放物線は、反射面2において
領域5が存在せず反射面が単一の回転放物面状をしてい
るという仮定のもとにおいて得られる仮想放物面の水平
断面形状を代表しており、ベクトルnは仮想放物線7上
の任意の点Pにおいて光軸に平行な方向ベクトルを表わ
している。
【0016】8、8、・・・はそれぞれ双曲的放物面を
代表する放物線(つまり、[数1]式においてZ=0と
したもの)であり、その法線(X軸)方向が上記ベクト
ルnの方向に一致し、かつ、隣接する曲面間の連続性が
保たれるという条件の下に[数1]式のa、bをパラメ
ータとして、曲面の始まりと終わりの位置をセグメント
毎に与えてやることにより各セグメント5a、5a、・
・・の設計がなされる。
【0017】尚、上記したセグメント5a、5a、・・
・の形状としては左右方向における拡散作用が大きい曲
面であれば、双曲的放物面に限らず、例えば、図4に示
すような楕円−放物面9を用いることもできる。
【0018】楕円−放物面9はその中心部での法線方向
をX軸に選び、水平軸をY軸、z軸に平行な軸をZ軸と
したとき、c、d、eを定数として下記の[数2]式で
表され、横断面形状が楕円状をし、縦断面形状が放物線
状をしている。
【0019】
【数2】
【0020】10は配光パターンに関してすれ違いビー
ムに固有のカットラインを得るための領域であり(図1
参照)、y−z平面の第3象限(y<0、z<0)にお
いて領域3と10の境界線がy軸に対してなす角が配光
規格上要求される角度とされている。
【0021】図5は反射鏡1の領域5に間する光路図を
示すものであり、その中心軸が光軸(x軸)上に沿うよ
うに配置されたコイル状のフィラメント11から領域5
に向けて発せられた光12、12、・・・はセグメント
5a、5a、・・・によって左右(y軸に平行な方向)
に拡散される。尚、フィラメント11はその後端(反射
鏡寄りの端部)が放物面状反射領域3の焦点近傍に位置
されている。
【0022】よって、反射鏡1の前方に配置されたレン
ズ13における光束の集中(即ち、電球取付孔4の周辺
の反射領域で反射された光がレンズ13に局部的に集中
すること)が抑えられ、反射鏡の形状以外は同一の条件
でレンズ13の中央部での表面温度を測定したところ、
反射鏡1を用いたものの方が従来のものに比べて10℃
程低いという結果が得られた。
【0023】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明は光源からの光のうち電球取付孔の周辺部に
到達する光を拡散するために拡散性の反射領域を反射面
の一部として形成し、当該反射領域を複数の反射要素か
ら構成するとともに、該反射要素の形状を双曲的放物面
状又は楕円−放物面状としているので、反射鏡の前面に
設けられるレンズに関して照射光により熱分布が偏り、
高温部が生じてしまうという不都合が軽減される。よっ
て、レンズの材質に関して耐熱性をそれ程厳しく要求さ
れない材質、例えば合成樹脂を用いることができるので
灯具の軽量化を図ることができる。
【0024】尚、前記した実施例においては配光パター
ンに関する要請から領域5によって光を水平方向に拡散
させるようにしたが、本発明車輌用灯具の反射鏡の技術
的範囲がこのような実施例のみに限定されて解釈されて
はならず、必要とあらば垂直方向等の所望の方向に拡散
させるようにしても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射鏡の正面図である。
【図2】双曲的放物面の形状を示す斜視図である。
【図3】セグメントの形成の仕方を説明するための概略
図である。
【図4】楕円−放物面の形状を示す斜視図である。
【図5】本発明の反射鏡に関する光路図である。
【図6】従来の反射鏡に関する光路図である。
【符号の説明】
1 反射鏡 2 反射面 4 電球取付孔 5 反射領域 5a 反射要素6 双曲的放物面 9 楕円−放物面 11 光源

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から発せられた光のうち電球取付孔
    の周辺部に到達する光を拡散する反射領域が反射面に形
    成された車輌用灯具の反射鏡において、 上記反射領域が複数の反射要素からなり、該反射要素の
    形状が双曲的放物面又は楕円−放物面状をしている ことを特徴とする車輌用灯具の反射鏡。
JP3025011A 1991-01-28 1991-01-28 車輌用灯具の反射鏡 Expired - Lifetime JP2604647B2 (ja)

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JPH04253102A JPH04253102A (ja) 1992-09-08
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FR2791122B1 (fr) * 1999-03-17 2001-06-08 Valeo Vision Projecteur de vehicule automobile a zone de fond active

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