JP2724119B2 - 荷物載置台の脚体 - Google Patents
荷物載置台の脚体Info
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- JP2724119B2 JP2724119B2 JP21024294A JP21024294A JP2724119B2 JP 2724119 B2 JP2724119 B2 JP 2724119B2 JP 21024294 A JP21024294 A JP 21024294A JP 21024294 A JP21024294 A JP 21024294A JP 2724119 B2 JP2724119 B2 JP 2724119B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷物の運搬等に利用す
る荷物載置台、いわゆるパレット等に取り付けられる荷
物載置台の脚体に関するものである。
る荷物載置台、いわゆるパレット等に取り付けられる荷
物載置台の脚体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷物を運搬する際に用いる、木や合成樹
脂で製作された荷物載置台、いわゆるパレットは、荷物
を積載してフォークリフトで搬送されたり、トラック等
の荷台に荷物ごと積み込まれ、遠方に運搬されたりする
目的で使用される。
脂で製作された荷物載置台、いわゆるパレットは、荷物
を積載してフォークリフトで搬送されたり、トラック等
の荷台に荷物ごと積み込まれ、遠方に運搬されたりする
目的で使用される。
【0003】しかしながら、パレットを地面や床面に着
地させるときの衝撃や、パレットを荷物ごと積み込んだ
トラック等の走行時の振動がそのまま荷物に伝わると、
荷物が破損してしまう。
地させるときの衝撃や、パレットを荷物ごと積み込んだ
トラック等の走行時の振動がそのまま荷物に伝わると、
荷物が破損してしまう。
【0004】そこで、上記脚体を弾性体等を介してパレ
ットに取付けて、荷物に伝わる衝撃や振動を減衰させて
やる方法が考えられる。
ットに取付けて、荷物に伝わる衝撃や振動を減衰させて
やる方法が考えられる。
【0005】例えば、特開平5−278743号公報に
開示された「運搬用パレット」では、緩衝部材を溶着あ
るいは接着した取り付け金具と別の緩衝部材とを介して
接地用脚部を取り付ける構造となっている。
開示された「運搬用パレット」では、緩衝部材を溶着あ
るいは接着した取り付け金具と別の緩衝部材とを介して
接地用脚部を取り付ける構造となっている。
【0006】上記のような衝撃吸収構造を有した荷物載
置台の使用は、壊れやすい荷物を運搬する手段として非
常に有効である。
置台の使用は、壊れやすい荷物を運搬する手段として非
常に有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
荷物載置台の脚体のように、取付金具の垂直面に緩衝部
材を溶着あるいは接着させる場合、溶着部に最大の剪断
力が働くので、溶着部の疲労度が最も大きくなる。従っ
て、溶着部での破壊を防ぐためには高度な溶着技術が必
要になる。これは、接着加工を行う場合も同じである。
荷物載置台の脚体のように、取付金具の垂直面に緩衝部
材を溶着あるいは接着させる場合、溶着部に最大の剪断
力が働くので、溶着部の疲労度が最も大きくなる。従っ
て、溶着部での破壊を防ぐためには高度な溶着技術が必
要になる。これは、接着加工を行う場合も同じである。
【0008】また、緩衝部材と取付金具を接着する構成
では、例えば、接着とした場合、予め緩衝部材と取付金
具とを別途作製しておき、溶着加工を行う必要があり、
溶着とした場合でも、予め取付金具を作製しておき、緩
衝部材形成と同時に取付金具への溶着加工を行う必要が
ある。そして、その後、上記取付金具と緩衝部材とが一
体になったものと、別の緩衝部材とを用いて荷物載置台
への取り付けを行っているため、構成が複雑となるとと
もに、荷物載置台への組み付け手間がかかり、コストが
上昇する。
では、例えば、接着とした場合、予め緩衝部材と取付金
具とを別途作製しておき、溶着加工を行う必要があり、
溶着とした場合でも、予め取付金具を作製しておき、緩
衝部材形成と同時に取付金具への溶着加工を行う必要が
ある。そして、その後、上記取付金具と緩衝部材とが一
体になったものと、別の緩衝部材とを用いて荷物載置台
への取り付けを行っているため、構成が複雑となるとと
もに、荷物載置台への組み付け手間がかかり、コストが
上昇する。
【0009】さらに、緩衝部材として要求される衝撃吸
収機能や耐久性等に優れていても、溶着に適さない、あ
るいは本体との接着性が良好でない等の点で、緩衝部材
の材質の選択範囲が限定されてしまうという問題点があ
った。
収機能や耐久性等に優れていても、溶着に適さない、あ
るいは本体との接着性が良好でない等の点で、緩衝部材
の材質の選択範囲が限定されてしまうという問題点があ
った。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載の荷物載置台の脚体は、緩
衝部材が補助取付部材を介して荷物載置台に取付けら
れ、荷物載置台に積載された荷物に与えられる衝撃や振
動を減衰させる荷物載置台の脚体であって、上記補助取
付部材に、接面する緩衝部材の外周を囲む枠部が突条に
設けられる一方、粘弾性を有する樹脂により台形状に形
成される緩衝部材には荷物載置台への取付部が一体に形
成されていることを特徴としている。
めに、本発明の請求項1記載の荷物載置台の脚体は、緩
衝部材が補助取付部材を介して荷物載置台に取付けら
れ、荷物載置台に積載された荷物に与えられる衝撃や振
動を減衰させる荷物載置台の脚体であって、上記補助取
付部材に、接面する緩衝部材の外周を囲む枠部が突条に
設けられる一方、粘弾性を有する樹脂により台形状に形
成される緩衝部材には荷物載置台への取付部が一体に形
成されていることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の荷物載置台の脚体は、請求
項1記載の荷物載置台の脚体において、上記緩衝部材を
支持すべく、端部側が小さいテーパー状とされた組立用
ボスが上記補助取付部材に形成される一方、緩衝部材側
には上記組立用ボスのテーパー形状と同じ形状の挿入穴
が形成されていることを特徴としている。
項1記載の荷物載置台の脚体において、上記緩衝部材を
支持すべく、端部側が小さいテーパー状とされた組立用
ボスが上記補助取付部材に形成される一方、緩衝部材側
には上記組立用ボスのテーパー形状と同じ形状の挿入穴
が形成されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の荷物載置台の脚体は、緩衝部材に一
体成型された取付部により荷物載置台への取り付けを行
うとともに、補助取付部材の緩衝部材との接面を囲う突
条の枠部が設けられている。従って、従来と同様、荷物
載置台の着地時、あるいは運搬時等に、荷物載置台の脚
体に加えられる衝撃や振動等を減衰することにより、積
載された荷物の破損を防ぐとともに、緩衝部材自体に荷
物載置台への取付部が一体に形成されているので、上記
公報で示される「運搬用パレット」のように取付金具と
緩衝部材とを溶着等により固定しておく必要がなくな
る。その結果、溶着工程が削減されるので、全体として
工程数が減少するともとに、構成が簡単になり、コスト
ダウンが可能となる。
体成型された取付部により荷物載置台への取り付けを行
うとともに、補助取付部材の緩衝部材との接面を囲う突
条の枠部が設けられている。従って、従来と同様、荷物
載置台の着地時、あるいは運搬時等に、荷物載置台の脚
体に加えられる衝撃や振動等を減衰することにより、積
載された荷物の破損を防ぐとともに、緩衝部材自体に荷
物載置台への取付部が一体に形成されているので、上記
公報で示される「運搬用パレット」のように取付金具と
緩衝部材とを溶着等により固定しておく必要がなくな
る。その結果、溶着工程が削減されるので、全体として
工程数が減少するともとに、構成が簡単になり、コスト
ダウンが可能となる。
【0013】また、加えられた負荷によって生じる緩衝
部材の変形が荷物載置台への取付部に生じると、所定の
緩衝特性が発揮されなくなるとともに、所定外の応力集
中等を生じて緩衝部材の劣化が進み、耐久性が悪化した
り、上記の変形によって補助取付部材と緩衝部材との相
対変位が生じて擦過され摩耗片が生じてしまう(これを
ブロッキングという)。そこで、上記枠部を設けること
により、緩衝部材の取付部に生じる変形を抑制して、応
力集中やブロッキングなどの発生を防止することができ
る。
部材の変形が荷物載置台への取付部に生じると、所定の
緩衝特性が発揮されなくなるとともに、所定外の応力集
中等を生じて緩衝部材の劣化が進み、耐久性が悪化した
り、上記の変形によって補助取付部材と緩衝部材との相
対変位が生じて擦過され摩耗片が生じてしまう(これを
ブロッキングという)。そこで、上記枠部を設けること
により、緩衝部材の取付部に生じる変形を抑制して、応
力集中やブロッキングなどの発生を防止することができ
る。
【0014】さらに、上記したように、溶着技術等が不
要となり、緩衝部材の溶着等に対する適性も考慮する必
要がなくなるので、緩衝部材を選択する際の制約が減少
し、より耐久性や衝撃吸収特性に優れる材料の選択が可
能となる。
要となり、緩衝部材の溶着等に対する適性も考慮する必
要がなくなるので、緩衝部材を選択する際の制約が減少
し、より耐久性や衝撃吸収特性に優れる材料の選択が可
能となる。
【0015】請求項2の荷物載置台の脚体は、荷物載置
台と上記緩衝部材との間に介される補助取付部材に緩衝
部材支持用のテーパー形状を有する組立用ボスが設けら
れている。緩衝部材を支持する上記組立用ボスがテーパ
ー状に形成されていることから、補助取付部材から緩衝
部材に伝えられる負荷の分布が均され、緩衝部材への応
力集中が低減するので、所定の緩衝特性が長く維持され
るとともに、同一の緩衝部材を用いた場合でもより、許
容荷重の大きい荷物載置台に対応できる。
台と上記緩衝部材との間に介される補助取付部材に緩衝
部材支持用のテーパー形状を有する組立用ボスが設けら
れている。緩衝部材を支持する上記組立用ボスがテーパ
ー状に形成されていることから、補助取付部材から緩衝
部材に伝えられる負荷の分布が均され、緩衝部材への応
力集中が低減するので、所定の緩衝特性が長く維持され
るとともに、同一の緩衝部材を用いた場合でもより、許
容荷重の大きい荷物載置台に対応できる。
【0016】
〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし図4に基づ
いて説明すれば以下の通りである。
いて説明すれば以下の通りである。
【0017】本実施例における荷物載置台としてのパレ
ットの脚体3は、図3(b)に示すように、例えば合成
樹脂で製作された積載プレート1と連結プレート2との
間に取り付けられるものである。上記脚体3…は、図3
(a)に示すように、積載プレート1の下面における中
心部と、各コーナー部と、各辺のほぼ中央部との計九箇
所に設けられる。また、接地時には、この連結プレート
2の下面が地面等に接触するようになっている。尚、こ
の脚体3…の取付位置およびその個数は、上記に限定さ
れるものではなく、積載プレート1の形状や大きさ、許
容荷重等に応じて選択すればよい。
ットの脚体3は、図3(b)に示すように、例えば合成
樹脂で製作された積載プレート1と連結プレート2との
間に取り付けられるものである。上記脚体3…は、図3
(a)に示すように、積載プレート1の下面における中
心部と、各コーナー部と、各辺のほぼ中央部との計九箇
所に設けられる。また、接地時には、この連結プレート
2の下面が地面等に接触するようになっている。尚、こ
の脚体3…の取付位置およびその個数は、上記に限定さ
れるものではなく、積載プレート1の形状や大きさ、許
容荷重等に応じて選択すればよい。
【0018】上記脚体3は、図2に示すように、例え
ば、粘弾性を有するウレタン樹脂からなる緩衝部材6の
上下に、ナイロン樹脂材料からなる補助取付部材として
の上側ホルダー4及び下側ホルダー5が設けられてい
る。そして、上記緩衝部材6は外形が対称かつ上底が下
底より小さい台形上に形成されるとともに、下底側の中
央部を空洞化し、上記台形を構成する斜辺部分によって
負荷された荷重を支持するとともに、与えられる振動や
衝撃を減衰する構成である。また、緩衝部材6には一体
に形成された、荷物載置台への上側取付部6dが1箇
所、下側取付部6eが2箇所、図のように設けられてい
る。さらに、緩衝特性を調整する為に上記空洞部にアー
チ部6fが形成されている。このアーチ部6fの大きさ
や形状を変えることにより、積載重量の大小に対応する
ことができる。例えば、アーチ部6fを小さくすると、
弾力性が強くなるとともに緩衝特性も硬くなるので重い
積載物に対応できる。
ば、粘弾性を有するウレタン樹脂からなる緩衝部材6の
上下に、ナイロン樹脂材料からなる補助取付部材として
の上側ホルダー4及び下側ホルダー5が設けられてい
る。そして、上記緩衝部材6は外形が対称かつ上底が下
底より小さい台形上に形成されるとともに、下底側の中
央部を空洞化し、上記台形を構成する斜辺部分によって
負荷された荷重を支持するとともに、与えられる振動や
衝撃を減衰する構成である。また、緩衝部材6には一体
に形成された、荷物載置台への上側取付部6dが1箇
所、下側取付部6eが2箇所、図のように設けられてい
る。さらに、緩衝特性を調整する為に上記空洞部にアー
チ部6fが形成されている。このアーチ部6fの大きさ
や形状を変えることにより、積載重量の大小に対応する
ことができる。例えば、アーチ部6fを小さくすると、
弾力性が強くなるとともに緩衝特性も硬くなるので重い
積載物に対応できる。
【0019】図1に示すように、上側ホルダー4の中央
部に、上部ボス4cが上に突出し、その中心を取付穴4
bが貫通している。この上部ボス4cは端部径が基端部
径より小さいテーパー状に形成されており、積載プレー
ト1側に設けられた嵌入穴1cへの挿入を容易にしてい
る。また、上側ホルダー4の上面の4箇所に設けられる
突起部4eが積載プレート1に設けられた嵌合穴1aに
嵌合する。この突起部4eの大きさ、数、間隔等は、使
用するパレットに応じて選択すればよい。
部に、上部ボス4cが上に突出し、その中心を取付穴4
bが貫通している。この上部ボス4cは端部径が基端部
径より小さいテーパー状に形成されており、積載プレー
ト1側に設けられた嵌入穴1cへの挿入を容易にしてい
る。また、上側ホルダー4の上面の4箇所に設けられる
突起部4eが積載プレート1に設けられた嵌合穴1aに
嵌合する。この突起部4eの大きさ、数、間隔等は、使
用するパレットに応じて選択すればよい。
【0020】緩衝部材6の上側取付部6dの中央には上
下方向に貫通し、荷物載置台への取付を行う取付穴6a
が設けられ、その中程の位置に六角穴付ボルト7用に形
成された座グリ部6bが形成されている。この座グリ部
6bが六角穴付ボルト7頭部の座あるいは座金等により
係止されるとともに、上記六角穴付ボルト7が、取付穴
4bとボルト取付穴1bとを介してナット8により螺着
され、脚体3の積載プレート1側への取り付けが行われ
る。つまり、脚体3と積載プレート1との取り付けと同
時に上側ホルダー4と上側取付部6dとの固定が行われ
る。
下方向に貫通し、荷物載置台への取付を行う取付穴6a
が設けられ、その中程の位置に六角穴付ボルト7用に形
成された座グリ部6bが形成されている。この座グリ部
6bが六角穴付ボルト7頭部の座あるいは座金等により
係止されるとともに、上記六角穴付ボルト7が、取付穴
4bとボルト取付穴1bとを介してナット8により螺着
され、脚体3の積載プレート1側への取り付けが行われ
る。つまり、脚体3と積載プレート1との取り付けと同
時に上側ホルダー4と上側取付部6dとの固定が行われ
る。
【0021】さらに、上側ホルダー4には上側取付部6
dとの界面の外周を囲むように突条に形成された枠部4
aが設けられている。
dとの界面の外周を囲むように突条に形成された枠部4
aが設けられている。
【0022】一方、下側ホルダー5と下側取付部6eと
の取り付けは、下側ホルダー5の両端に設けられた取付
穴5b・5bとそれに対応した下側取付部6e・6e側
の取付穴6c・6cにより、皿ボルト9・9と座付きナ
ット10・10とを用いて、ボルト取付穴2a・2aを
介して連結プレート2への取り付けと同時に行われる。
また、上側ホルダー4に設けられる枠部4aと同様に下
側ホルダー5と下側取付部6eとの界面の外周にも突条
に形成される枠部5a・5aが設けられている。
の取り付けは、下側ホルダー5の両端に設けられた取付
穴5b・5bとそれに対応した下側取付部6e・6e側
の取付穴6c・6cにより、皿ボルト9・9と座付きナ
ット10・10とを用いて、ボルト取付穴2a・2aを
介して連結プレート2への取り付けと同時に行われる。
また、上側ホルダー4に設けられる枠部4aと同様に下
側ホルダー5と下側取付部6eとの界面の外周にも突条
に形成される枠部5a・5aが設けられている。
【0023】尚、下側ホルダー5の中央部には穴5cが
設けられており、本実施例のように連結プレート2の上
記穴5cに対応する位置に予め穴2bを設けることによ
り、六角穴付ボルト7を緩めるための六角レンチ先端が
嵌入可能となる。
設けられており、本実施例のように連結プレート2の上
記穴5cに対応する位置に予め穴2bを設けることによ
り、六角穴付ボルト7を緩めるための六角レンチ先端が
嵌入可能となる。
【0024】以上のように上記脚体3は荷物載置台に組
み合わせられている。
み合わせられている。
【0025】上記構成の荷物載置台の脚体3の動作につ
いて、図4に基づいて説明する。
いて、図4に基づいて説明する。
【0026】図4(a)において積載プレート1の上部
に荷物が積載されると、緩衝部材6が変形して同図
(b)の状態になる。同図(b)は脚体3が最大に圧縮
された状態を示している。このように、緩衝部材6が脚
体3に加えられる衝撃や振動を吸収するので積載された
荷物の損傷を防止することが可能となる。
に荷物が積載されると、緩衝部材6が変形して同図
(b)の状態になる。同図(b)は脚体3が最大に圧縮
された状態を示している。このように、緩衝部材6が脚
体3に加えられる衝撃や振動を吸収するので積載された
荷物の損傷を防止することが可能となる。
【0027】その際に、上記のアーチ部6fの形状によ
って、積載される重量に応じた干渉特性を設定すること
ができる。枠部4aにより下側ホルダー4と上側取付部
6dとの取り付けを確実なものとし、枠部5aにより下
側ホルダー5と下側取付部6eとの取り付けを確実なも
のとすることにより、緩衝部材6が圧縮されるときに生
じる上側取付部6d及び下側取付部6eの変形を抑制し
ている。このことにより、変形によって生じる、部分的
な応力集中や緩衝部材と上下取付部材との相対変位によ
る摩擦から生じるブロッキングを防ぐことが可能とな
る。
って、積載される重量に応じた干渉特性を設定すること
ができる。枠部4aにより下側ホルダー4と上側取付部
6dとの取り付けを確実なものとし、枠部5aにより下
側ホルダー5と下側取付部6eとの取り付けを確実なも
のとすることにより、緩衝部材6が圧縮されるときに生
じる上側取付部6d及び下側取付部6eの変形を抑制し
ている。このことにより、変形によって生じる、部分的
な応力集中や緩衝部材と上下取付部材との相対変位によ
る摩擦から生じるブロッキングを防ぐことが可能とな
る。
【0028】本実施例においては、上側ホルダー4及び
下側ホルダー5と緩衝部材6との固定がそれぞれ六角穴
付ボルト7及びナット8と皿ボルト9及び座付ナット1
0の締結により行われているので、緩衝部材6に使用す
るウレタン樹脂の溶着等に対する適性を考える必要はな
く、要求される許容荷重や振動減衰特性に応じて、硬質
または軟質のものを適宜選択して使用可能である。ま
た、上側取付部6d、下側取付部6eの剛性確保や緩衝
特性を考慮すると、使用するウレタン樹脂の硬度として
はバーコル935硬さ85〜95の範囲の物が適してい
る。もちろん、緩衝部材6の材料はウレタン樹脂に限定
されるものではなく、上記特性を満足するものであれば
よい。
下側ホルダー5と緩衝部材6との固定がそれぞれ六角穴
付ボルト7及びナット8と皿ボルト9及び座付ナット1
0の締結により行われているので、緩衝部材6に使用す
るウレタン樹脂の溶着等に対する適性を考える必要はな
く、要求される許容荷重や振動減衰特性に応じて、硬質
または軟質のものを適宜選択して使用可能である。ま
た、上側取付部6d、下側取付部6eの剛性確保や緩衝
特性を考慮すると、使用するウレタン樹脂の硬度として
はバーコル935硬さ85〜95の範囲の物が適してい
る。もちろん、緩衝部材6の材料はウレタン樹脂に限定
されるものではなく、上記特性を満足するものであれば
よい。
【0029】また、上記上側ホルダー4、下側ホルダー
5はともに樹脂による一体成型とされているので大量生
産が可能となるとともに、コストが安価である。
5はともに樹脂による一体成型とされているので大量生
産が可能となるとともに、コストが安価である。
【0030】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図5に
基づいて説明すれば以下の通りである。
基づいて説明すれば以下の通りである。
【0031】尚、説明の便宜上、前記の実施例に示した
部材と同一の機能を有する部材には、同一の記号を付記
し、その説明を省略する。
部材と同一の機能を有する部材には、同一の記号を付記
し、その説明を省略する。
【0032】本実施例における荷物載置台としてのパレ
ットの脚体3は、実施例1と同様の目的で使用されるも
のである。
ットの脚体3は、実施例1と同様の目的で使用されるも
のである。
【0033】上記脚体3は、図5に示すように、緩衝部
材6の上下に、上側ホルダー4及び下側ホルダー5が設
けられている。そして、上記緩衝部材6は外形が対称か
つ上底が下底より小さい台形上に形成されるとともに、
下底側の中央部を空洞化し、上記台形を構成する斜辺部
分によって負荷された荷重を支持するとともに、与えら
れる振動や衝撃を減衰する構成である。上記空洞化され
たアーチ部6fの大きさを実施例1より小さいものとし
ているが、これは本実施例の脚体3と比較してより大き
な許容荷重を設定しているためである。このように、ア
ーチ部6fの形状を変更することにより、積載荷重に応
じた緩衝特性とすることができる。
材6の上下に、上側ホルダー4及び下側ホルダー5が設
けられている。そして、上記緩衝部材6は外形が対称か
つ上底が下底より小さい台形上に形成されるとともに、
下底側の中央部を空洞化し、上記台形を構成する斜辺部
分によって負荷された荷重を支持するとともに、与えら
れる振動や衝撃を減衰する構成である。上記空洞化され
たアーチ部6fの大きさを実施例1より小さいものとし
ているが、これは本実施例の脚体3と比較してより大き
な許容荷重を設定しているためである。このように、ア
ーチ部6fの形状を変更することにより、積載荷重に応
じた緩衝特性とすることができる。
【0034】また、上側ホルダー4の中央部に、上部ボ
ス4cと下部ボス4dが上下に突出し、その中心を取付
穴4bが貫通している。この下部ボス4dは端部径が基
端部径より小さいテーパー状に形成されるとともに、緩
衝部材6の上側取付部6dを貫通する取付穴6aのほぼ
中央部まで挿入される。取付穴6aの下部ボス4dの端
部に相当する高さに、六角穴付ボルト7用に形成された
座グリ部6bが形成されている。この座グリ部6bが六
角穴付ボルト7頭部の座あるいは座金等により係止され
るとともに、上記六角穴付ボルト7が、取付穴4bとボ
ルト取付穴1bとを介してナット8により螺着され、脚
体3の積載プレート1側への取り付けが行われる。
ス4cと下部ボス4dが上下に突出し、その中心を取付
穴4bが貫通している。この下部ボス4dは端部径が基
端部径より小さいテーパー状に形成されるとともに、緩
衝部材6の上側取付部6dを貫通する取付穴6aのほぼ
中央部まで挿入される。取付穴6aの下部ボス4dの端
部に相当する高さに、六角穴付ボルト7用に形成された
座グリ部6bが形成されている。この座グリ部6bが六
角穴付ボルト7頭部の座あるいは座金等により係止され
るとともに、上記六角穴付ボルト7が、取付穴4bとボ
ルト取付穴1bとを介してナット8により螺着され、脚
体3の積載プレート1側への取り付けが行われる。
【0035】上記構成の荷物載置台の脚体3の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0036】実施例1と同様に、緩衝部材6が脚体3に
加えられる衝撃や振動を吸収するので積載された荷物の
損傷を防止することが可能となる。
加えられる衝撃や振動を吸収するので積載された荷物の
損傷を防止することが可能となる。
【0037】このとき、上側ホルダー4に設けられた下
部ボス4dがテーパー状に形成されているため、上側ホ
ルダー4及び下部ボス4dと接触する緩衝部材6に伝達
される負荷が均されて、効率良く減衰が行われるとも
に、重量物が積載された場合でも下部ボス4dにより、
上側取付部6dの変形を抑えることが可能となるので、
上側ホルダー4と接する緩衝部材6の特定部分への応力
集中が緩和され、初期の緩衝機能が長く維持される。
部ボス4dがテーパー状に形成されているため、上側ホ
ルダー4及び下部ボス4dと接触する緩衝部材6に伝達
される負荷が均されて、効率良く減衰が行われるとも
に、重量物が積載された場合でも下部ボス4dにより、
上側取付部6dの変形を抑えることが可能となるので、
上側ホルダー4と接する緩衝部材6の特定部分への応力
集中が緩和され、初期の緩衝機能が長く維持される。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
荷物載置台の脚体は、緩衝部材が補助取付部材を介して
荷物載置台に取付けられ、荷物載置台に積載された荷物
に与えられる衝撃や振動を減衰させる荷物載置台の脚体
であって、上記補助取付部材に、接面する緩衝部材の外
周を囲む枠部が突条に設けられる一方、粘弾性を有する
樹脂により台形状に形成される緩衝部材には荷物載置台
への取付部が一体に形成されている構成である。
荷物載置台の脚体は、緩衝部材が補助取付部材を介して
荷物載置台に取付けられ、荷物載置台に積載された荷物
に与えられる衝撃や振動を減衰させる荷物載置台の脚体
であって、上記補助取付部材に、接面する緩衝部材の外
周を囲む枠部が突条に設けられる一方、粘弾性を有する
樹脂により台形状に形成される緩衝部材には荷物載置台
への取付部が一体に形成されている構成である。
【0039】従って、従来の緩衝機能は十分備えるとと
もに、緩衝部材自体に取付部が形成されているので、従
来のように予め取付部材と緩衝部材とを取り付けておく
必要が無く、溶着等の工程を必要としない。その結果、
緩衝部材としての材料の選択範囲が広くなる。また、部
品点数も少ないことから、工程数が低減され、コストダ
ウンが可能となる。
もに、緩衝部材自体に取付部が形成されているので、従
来のように予め取付部材と緩衝部材とを取り付けておく
必要が無く、溶着等の工程を必要としない。その結果、
緩衝部材としての材料の選択範囲が広くなる。また、部
品点数も少ないことから、工程数が低減され、コストダ
ウンが可能となる。
【0040】また、上記枠部を設けることにより、緩衝
部材の取付部に生じる変形や補助取付部材との相対変位
を抑制して、応力集中やブロッキングなどの発生を防止
することができる。
部材の取付部に生じる変形や補助取付部材との相対変位
を抑制して、応力集中やブロッキングなどの発生を防止
することができる。
【0041】さらに、上記したように、溶着技術等が不
要となり、緩衝部材の溶着等に対する適性も考慮する必
要がなくなるので、緩衝部材を選択する際の制約が減少
し、より耐久性や衝撃吸収特性に優れる材料の選択が可
能となる。
要となり、緩衝部材の溶着等に対する適性も考慮する必
要がなくなるので、緩衝部材を選択する際の制約が減少
し、より耐久性や衝撃吸収特性に優れる材料の選択が可
能となる。
【0042】請求項2記載の荷物載置台の脚体は、請求
項1記載の荷物載置台の脚体において、上記緩衝部材を
支持すべく、端部側が小さいテーパー状とされた組立用
ボスが上記補助取付部材に形成される一方、緩衝部材側
には上記組立用ボスのテーパー形状と同じ形状の挿入穴
が形成されている構成である。
項1記載の荷物載置台の脚体において、上記緩衝部材を
支持すべく、端部側が小さいテーパー状とされた組立用
ボスが上記補助取付部材に形成される一方、緩衝部材側
には上記組立用ボスのテーパー形状と同じ形状の挿入穴
が形成されている構成である。
【0043】すなわち、緩衝部材を支持する上記組立用
ボスがテーパー状に形成されていることから、補助取付
部材から緩衝部材に伝えられる負荷の分布が均され、緩
衝部材への応力集中が低減するので、所定の緩衝特性が
長く維持されるとともに、同一の緩衝部材を用いた場合
でもより、許容荷重の大きい荷物載置台に対応できると
いう効果を奏する。
ボスがテーパー状に形成されていることから、補助取付
部材から緩衝部材に伝えられる負荷の分布が均され、緩
衝部材への応力集中が低減するので、所定の緩衝特性が
長く維持されるとともに、同一の緩衝部材を用いた場合
でもより、許容荷重の大きい荷物載置台に対応できると
いう効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例における荷物載置台の脚体が
パレットに組み込まれた状態を示す断面図である。
パレットに組み込まれた状態を示す断面図である。
【図2】上記の脚体の組み立て斜視図である。
【図3】上記の脚体が取り付けられたパレットを示すも
のであり、同図(a)は上面図で、同図(b)は側面図
である。
のであり、同図(a)は上面図で、同図(b)は側面図
である。
【図4】パレットに組み込まれたときの緩衝部材の状態
を示すもので、同図(a)は緩衝部材にほとんど負荷が
掛けられていない状態を示す図であり、同図(b)は緩
衝部材が衝撃や振動によって最大変形している状態を示
す図である
を示すもので、同図(a)は緩衝部材にほとんど負荷が
掛けられていない状態を示す図であり、同図(b)は緩
衝部材が衝撃や振動によって最大変形している状態を示
す図である
【図5】本発明の他の実施例における荷物載置台の脚体
がパレットに組み込まれた状態を示す断面図である。
がパレットに組み込まれた状態を示す断面図である。
1 積載プレート 2 連結プレート 3 脚体 4 上側ホルダー(補助取付部材) 4a 枠部 4d 下部ボス(組立用ボス) 5 下側ホルダー(補助取付部材) 5a 枠部 6 緩衝部材 6a 取付穴(挿入穴) 6d 上側取付部(取付部) 6e 下側取付部(取付部) 7 六角穴付ボルト 9 皿ボルト
Claims (2)
- 【請求項1】緩衝部材が補助取付部材を介して荷物載置
台に取付けられ、荷物載置台に積載された荷物に与えら
れる衝撃や振動を減衰させる荷物載置台の脚体であっ
て、 上記補助取付部材に、接面する緩衝部材の外周を囲む枠
部が突条に設けられる一方、粘弾性を有する樹脂により
台形状に形成される緩衝部材には荷物載置台への取付部
が一体に形成されていることを特徴とする荷物載置台の
脚体。 - 【請求項2】上記緩衝部材を支持すべく、端部側が小さ
いテーパー状とされた組立用ボスが上記補助取付部材に
形成される一方、緩衝部材側には上記組立用ボスのテー
パー形状と同じ形状の挿入穴が形成されていることを特
徴とする請求項1記載の荷物載置台の脚体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21024294A JP2724119B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 荷物載置台の脚体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21024294A JP2724119B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 荷物載置台の脚体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872878A JPH0872878A (ja) | 1996-03-19 |
JP2724119B2 true JP2724119B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=16586143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21024294A Expired - Fee Related JP2724119B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 荷物載置台の脚体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724119B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4901289B2 (ja) * | 2006-04-27 | 2012-03-21 | 日本通運株式会社 | 大型精密貨物の輸送用パレット装置 |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP21024294A patent/JP2724119B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0872878A (ja) | 1996-03-19 |
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