JP2723675B2 - 現金処理装置 - Google Patents

現金処理装置

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JP2723675B2
JP2723675B2 JP41423090A JP41423090A JP2723675B2 JP 2723675 B2 JP2723675 B2 JP 2723675B2 JP 41423090 A JP41423090 A JP 41423090A JP 41423090 A JP41423090 A JP 41423090A JP 2723675 B2 JP2723675 B2 JP 2723675B2
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直美 矢崎
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NEC Computertechno Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は現金処理装置に関し、特にその内
部の紙葉類搬送方式に関する。
【0002】
【従来技術】従来、銀行等の金融機関の店舗内に設置さ
れる現金処理機においては、紙幣等の紙葉類を、一葉一
葉ベルトに挟んで搬送していた。すなわち、入金時及び
出金時において、千円札、万円札をベルトに挟んで入出
金口から金庫内へまたはその逆に搬送していたのであ
る。
【0003】しかし、上述した従来の現金処理機におい
ては、紙葉類をベルトに挟んで搬送しているため、その
搬送中に紙葉類が障害物と干渉して滞留を起こし易いと
いう欠点があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は上述した従来の欠点を解決する
ためになされたものであり、その目的は搬送中における
紙葉類の滞留を防止することができる現金処理装置を提
供することである。
【0005】
【発明の構成】本発明による現金処理装置は、紙幣が入
金される入出金口と、この入出金口から入金される
前記紙幣の種別を判別する判別部と、前記入出金口から
一回の取引で入金されベルト搬送により前記判別部を
介して搬送されるとともに該判別部で判別された前記紙
幣が前記種別毎に分別して納められる搬送箱と、この搬
送箱に設けられ前記紙葉類が出し入れされる開閉口と、
前記搬送箱を前記判別部の後端から前記入出金口まで
送する搬送機構と、この搬送機構により前記搬送箱が搬
送される搬送路に沿って設けられ前記紙幣が前記種別に
夫々格納された複数の紙葉類格納手段と、前記搬送箱に
納められた前記紙幣が前記判別部により判別された種別
に応じて該搬送箱と前記複数の紙葉類格納手段の少なく
とも1つとの間で前記開閉口を介して前記紙幣の授受を
行う手段とを含む。
【0006】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0007】図1は本発明による現金処理装置の一実施
例の概略構成図である。図において、本発明の一実施例
による現金処理装置は、装置内へ客が紙葉類を入金した
り、出金したりする入出金口1と、入出金口1に投入さ
れた紙葉類についてどのような紙葉類かをチェックする
鑑別部2と、紙葉類の表裏方向をそろえる表裏反転部3
と、紙葉類を納入する紙葉類搬送箱4とを含んで構成さ
れている。搬送箱4はベルトドライブ等、周知の機構に
より駆動される。
【0008】また、本実施例による現金処理装置は、紙
葉類の万円が入っている万円金庫5と、紙葉類の千円が
入っている千円金庫6と、万円金庫5、千円金庫6に補
充する紙葉類を入れておき、又万円金庫5、千円金庫6
の紙葉類を回収して入れておく補充・回収金庫7と、使
用できない紙葉類を入れておくリジェクト金庫8とを含
んで構成されている。なお、9a 〜9c は紙葉類搬送箱
4を吊下げて搬送する際の案内用のレール、91,92
はレールの回転機構である。
【0009】この図1に示されている現金処理装置が従
来のものと異なる点は、紙葉類搬送箱4及びレール9a
〜9c により一取引分の紙葉類を搬送する点である。す
なわち、紙葉類をベルトで搬送する従来の装置とは異な
り、箱でまとめて搬送するので紙葉類の滞留がなくなる
のである。つまり、装置筐体内に渡してある搬送用のレ
ール9a 〜9c に吊された紙葉類搬送箱4が各金庫の上
又は入出金口まで移動して紙葉類を搬送するのである。
【0010】ここで、図1の上面図である図2を参照す
ると、搬送箱4とレールとの接続点10は、各レール9
a 〜9c に沿ってコの字形の経路を移動する。つまり、
図2の状態における矢印A方向からみた側面は図3
(a)のようになり、矢印B方向からみた側面は図3
(b)のようになり、3本のレール9a 〜9c が筐体上
面内部にコの字状に設けられているのである。
【0011】このコの字形経路において、直角に曲がっ
ている部分では曲り角部分のレールを、矢印C、矢印D
のように90度回転させている。その回転駆動機構とし
ては、図11に示されているように、ステップモータ
M、ギヤG1 〜G3 及び軸Jを設け、レール90を矢印
Yのように90度回転させるために必要なパルスをステ
ップモータMに与えるものがある。
【0012】さらに、図4を用いて搬送動作について説
明する。この図4においては、図1と同等部分には同一
符号が示されており、斜線で示されている搬送箱4が各
金庫5〜8上を通過して入出金口1の場所まで移動する
手順が示されている。すなわち、同図(a)の状態から
同図(b)の位置まで移動した搬送箱は、同図(b)中
の矢印Dの方向に90度回転し、同図(c)の状態とな
る。
【0013】この状態で同図(d)〜(f)のように移
動した後、同図(f)中の矢印cの方向に90度回転
し、同図(g)の状態となる。そして、同図(h)の位
置まで移動すれば、入出金口より紙葉類の出し入れが可
能となるのである。
【0014】なお、同図(h)の位置まで搬送された箱
を元の位置である同図(a)の位置に戻す場合には、図
4の手順の逆に搬送すれば良い。
【0015】また、図6には搬送箱の内部構造の概略が
示されている。シャッタ63を開けた状態において、積
層された紙葉類を矢印Eの方向にせり上がらせ、紙葉類
を内部に納入した後にシャッタ63を閉めることにより
紙葉類を搬送箱に納入させることができる。なお、シャ
ッタ61、62を開閉することで内容量を変化させるこ
とができる。さらに、紙葉類67〜69のように万円、
千円等の種別毎に分けて収納することもできる。より具
体的には、上記紙葉類の納入が紙葉類の種別毎に繰り返
される。第1の種類の紙葉類67の納入後にシャッタ6
1が、第2の種類の紙葉類68の納入後にシャッタ62
が、第3の種類の紙葉類69の納入後にシャッタ63が
それぞれ閉じられ紙葉類が種別毎搬送箱に納入される。
図中の64〜66は入金時の入口である。
【0016】次に、入金時、出金時その他の動作におけ
る搬送箱の経路について説明する。各動作は、図示せぬ
制御装置からの指示により行われる。
【0017】図7は入金時における搬送経路の概略図で
ある。図において、搬送箱は最初はaの位置にあり、入
出金口から入金された紙葉類が鑑別部2および表裏反転
部3を経由してチェックされた後、搬送箱内に納入され
る。図6において搬送箱に納められた紙葉類が千円札6
9および万円札68であるとすると、紙葉類が納入され
た搬送箱はaの位置からdの位置、すなわち千円金庫の
上まで移動し、シャッタ63を開け千円札69が箱から
金庫内へ納入される。さらに、搬送箱はdの位置からe
の位置、すなわち万円金庫の上まで移動し、シャッタ6
2が開けられて万円札68が箱から金庫内へ納入され
る。その後、搬送箱はfの位置、すなわち入出金口の位
置まで移動する。以上で入金時における動作は終了とな
る。
【0018】また、図8は出金時における搬送経路の概
略図である。図において、搬送箱は最初はdの位置、す
なわち千円金庫の上の位置にある。図6における搬送箱
に納められる紙葉類が千円札68および万円札69であ
るとすると、千円札68が金庫から箱内へ押し上げら
れ、シャッタ62が閉じられて納入される。次に、搬送
箱はeの位置、すなわち万円金庫の上まで移動し、万円
69が金庫から箱内へ押し上げられ、シャッタ63が
閉じられて納入される。
【0019】その後、搬送箱はfの位置まで移動し、千
円札、万円札は鑑別部2及び表裏反転部3でチェックさ
れる。このチェック中に、搬送箱はaの位置まで移動
し、チェックされた後の千円札、万円札が再び搬送箱内
に納入される。納入後、搬送箱はaの位置からfの位
置、すなわち入出金口まで移動し、出金される。以上で
出金時における動作は終了となる。
【0020】さらにまた、図9は札補充時における搬送
路の概略図である。図において、搬送箱は最初はcの位
置、すなわち補充・回収金庫の上の位置にあり、札が金
庫から箱内へ納入される。次に、搬送箱はfの位置まで
移動し、鑑別部2及び表裏反転部3において千円札又は
万円札のチェックが行われる。
【0021】このチェック中に、搬送箱はaの位置まで
移動し、チェックされた後の千円札、万円札が再び搬送
箱内に納入される。納入後、搬送箱はdの位置、すなわ
ち千円金庫の上の位置まで移動し、千円札が箱から金庫
内へ納入される。また、搬送箱はeの位置、すなわち万
円金庫の上の位置まで移動し、万円札が箱から金庫内へ
納入される。以上で札補充時における動作は終了とな
る。
【0022】さらにまた、図10は札回収時における搬
送路の概略図である。図において、搬送箱は最初はdの
位置、すなわち千円金庫の上の位置にあり、金庫内の千
円札が箱内に納入される。また、搬送箱はeの位置、す
なわち万円金庫の上の位置まで移動し、金庫内の万円札
が箱内に納入される。
【0023】次に、搬送箱はfの位置まで移動し、鑑別
部2及び表裏反転部3において千円札又は万円札のチェ
ックが行われる。このチェック中に、搬送箱はaの位置
まで移動し、チェックされた後の千円札、万円札が再び
搬送箱内に納入される。納入後、搬送箱はcの位置、す
なわち補充・回収金庫の上の位置まで移動し、箱内の札
が金庫内に納入される。以上で札回収時における動作は
終了となる。
【0024】上述した各動作において、鑑別部2及び表
裏反転部3では、箱による搬送ではなく、従来通りに紙
葉類を一葉一葉剥離してベルトにて搬送する。すなわ
ち、図5に示されているように紙葉類Sの両端部を夫々
2本のベルトVで挟み、回転軸P1 ,P2 を図示せぬモ
ータにより夫々矢印G,Hの方向に回転駆動することに
より、矢印F方向への搬送を行っているのである。
【0025】この鑑別部2及び表裏反転部3以外の部分
においては先述の図7〜図9に示されているように箱に
よる搬送を行うため、紙葉類の滞留がなくなるのであ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、一取引分
の紙葉類を箱に入れてまとめて搬送することにより、紙
葉類の滞留がなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による現金処理機の概略構成図
である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図2の状態における左右両側面図である。
【図4】搬送動作手順を示す概略図である。
【図5】紙葉類をベルトで搬送する場合の概略図であ
る。
【図6】搬送箱内の紙葉類の収納状態を示す断面図であ
る。
【図7】入金時における搬送経路の概略図である。
【図8】出金時における搬送経路の概略図である。
【図9】札補充時における搬送経路の概略図である。
【図10】札回収時における搬送経路の概略図である。
【図11】図2のコの字形搬送経路の曲り角部分のレー
ル回転駆動機構の概略図である。
【符号の説明】
1 入出金口 2 鑑別部 3 表裏反転部 4 搬送箱 5 万円金庫 6 千円金庫 7 補充・回収金庫 8 リジェクト金庫

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣が入金される入出金口と、 この入出金口から入金される前記紙幣の種別を判別す
    る判別部と、 前記入出金口から一回の取引で入金されベルト搬送に
    より前記判別部を介して搬送されるとともに該判別部で
    判別された前記紙幣が前記種別毎に分別して納められる
    搬送箱と、この搬送箱に設けられ前記紙葉類が出し入れされる開閉
    口と、 前記 搬送箱を前記判別部の後端から前記入出金口まで
    送する搬送機構と、 この搬送機構により前記搬送箱が搬送される搬送路に沿
    って設けられ前記紙幣が前記種別に夫々格納された複数
    の紙葉類格納手段と、 前記搬送箱に納められた前記紙幣が前記判別部により判
    別された種別に応じて該搬送箱と前記複数の紙葉類格納
    手段の少なくとも1つとの間で前記開閉口を介して前記
    紙幣の授受を行う手段とを含むことを特徴とする現金処
    理装置。
JP41423090A 1990-12-26 1990-12-26 現金処理装置 Expired - Lifetime JP2723675B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62116461A (ja) * 1985-11-12 1987-05-28 Ace Denken:Kk 計数された紙片をマガジンに収容して搬送する紙片の搬送装置

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