JP2723421B2 - けらば役物 - Google Patents

けらば役物

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JP2723421B2
JP2723421B2 JP4149646A JP14964692A JP2723421B2 JP 2723421 B2 JP2723421 B2 JP 2723421B2 JP 4149646 A JP4149646 A JP 4149646A JP 14964692 A JP14964692 A JP 14964692A JP 2723421 B2 JP2723421 B2 JP 2723421B2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根の切妻部に設けら
れるけらば役物に関する。
【0002】
【従来の技術】上記けらば役物の従来例として、実開昭
61−80912号公報に記載されたものがある。図6
に示すように、この従来のけらば役物21は、野地板の切
妻部に沿って葺き上げられる各屋根瓦の切妻側端部を上
から被覆する上板部24と、野地板の切妻縁側方に添設さ
れる側板部25と、この側板部25における上板部24側の面
に同上板部24と同側に突出しかつ屋根瓦の裏面側におい
て野地板に固定される水切板部26と、を一体に有してい
る。
【0003】また、従来では、水切板部26の前部根元側
に切欠き溝27が形成され、かつ、側板部25の前部下端縁
に折り曲げ片28が形成されていて、既に設置された一つ
前方のけらば役物21の水切板部26を前記切欠き溝27に対
して挿通させるとともに、その一つ前方のけらば役物21
の側板部25を前記折り曲げ片28に挿通させることによ
り、けらば役物21同士を互いに連結するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
技術では、けらば役物21同士を互いに連結するに当た
り、一つ前方のけらば役物21の後端部を切欠き溝27と折
り曲げ片28の双方に対して正確に位置決めしたあと、後
方のけらば役物21を屋根流れ方向前方へスライドさせる
必要があるため、けらば役物21同士の連結作業に非常に
手間がかかるものとなっている。
【0005】また、従来のけらば役物21は、側板部25の
前部に設けた折り曲げ蓋29によって前部が閉塞されてい
るが、上板部24の前端部24A は一つ前方のけらば役物21
の上板部24にはまったく連結されていないので、風雨や
風雪等による外力の影響で上板部24の前端部24A が変形
し易く、施工後における屋根の切妻部の意匠性が阻害さ
れやすいという欠点もある。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、屋根流
れ方向後方のけらば役物を同方向前方のけらば役物に対
して横から連結できるようにして、けらば役物同士の連
結作業をより簡便にすることを第一の目的とする。ま
た、本発明は、上板部の前端部が変形し難い状態でけら
ば役物同士を連結できるようにして、施工後における屋
根の切妻部の意匠性が阻害されるのを未然に防止するこ
とを第二の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明が講じた技術的手段は、野地板2 の切妻部に沿っ
て屋根流れ方向前方から後方に向かって葺き上げられる
屋根瓦3 の切妻側端部を上から被覆する上板部6 と、前
記野地板2 の切妻縁側方に添設される側板部7とを一体
に有するけらば役物において、前記側板部7 の屋根流れ
方向前半部に、前記上板部6 と同側に突出する下板部9
が設けられ、前記上板部6 の屋根流れ方向後半部に、同
後半部の反側板部7 側を二重に折り返すことにより前記
上板部6 の上面に対して重合状とされた連結板部13が設
けられている点にある。
【0008】また、本発明は、上記構成に加えて、前記
上板部6 の前端部に、前記下板部9とともに前記上板部6
と連結板部13との間に挿入される掛止片10が形成され
ているものである。
【0009】
【作用】本発明に係るけらば役物1 同士を互いに連結す
るには、例えば図2に示すように、屋根流れ方向後方の
けらば役物1 の下板部9 を、屋根流れ方向前方のけらば
役物1 の上板部6 と連結板部13との間に横から挿入すれ
ばよい。また、上板部6 の前端部に掛止片10が形成され
ている場合には、この掛止片10を下板部9 とともに上板
部6 と連結板部13との間に挿入することにより、けらば
役物1 同士を連結した後において、上板部6 の前端部が
捲れ上がるのが未然に防止される。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例につ
いて詳述する。図3〜図5は、本実施例に係るけらば役
物1 が使用される建物の屋根の切妻部を示している。同
図において、2 は屋根の下地となる野地板で、その上面
には、防水シートを介して屋根瓦3 が葺き上げられ、下
面側は垂木4 で支持されていると共に、野地板2 の切妻
部下面には、破風板5 が屋根流れ方向に延設されてい
る。
【0011】図1及び図2に示すように、本実施例に係
るけらば役物1 は、薄肉板金部材を屈曲形成してなり、
各屋根瓦3 に対して一対一に対応して設けられている。
このけらば役物1 は、野地板2 の切妻部に沿って配置さ
れる屋根瓦3 の切妻側端部を上から被覆する上板部6
と、野地板2 の切妻縁側方に添設される側板部7 とを一
体に備え、その長手方向長は、屋根瓦3 の屋根流れ方向
長よりも大きい寸法とされている。
【0012】けらば役物1 の長手方向前半部には、屋根
瓦3 の切妻側端部を包み込む収容部が形成されている。
この収容部8 は、側板部7 前半部分を上板部6 と同側へ
略直角に折り曲げて形成した下板部9 と、前記上板部6
及び側板部7 とから断面コ字状に形成され、その前端
は、上板部6 の前端部を下方に巻き回して形成した掛止
片10によって閉鎖されている。
【0013】側板部7 は、長手方向略中央に位置する段
差11を境にして同方向後半部分が前半部分よりも拡幅さ
れていて、この側板部7 の前半部分に前記収容部8 が配
置されている。また、けらば役物1 の長手方向後半部分
には、水切板部12と連結板部13とが設けられている。
【0014】この水切板部12は、側板部7 後半部分の下
縁から内側板14を二重に折り曲げ形成し、この内側板14
の上部を内方へ略直角に折り曲げることにより、側板部
7 後半部分における上板部6 側の面に配置されていて、
後部に向かうに従って上板部6 に近づくように後上り状
に傾斜されている。なお、水切板部12の幅方向先端部に
は、はぜ折り部15が形成され、後端部には、釘穴16が設
けられている。
【0015】一方、前記連結板部13は、上板部6 の後半
部分における反側板部7 側を二重に折り返すことにより
形成されていて、上板部6 の上面に対して重合状に設け
られている。従って、図2に示すように、この連結板部
13と上板部6 との間に他のけらば役物1 の下板部9 と掛
止片10とを強制的に挿入することにより、けらば役物1
同志を互いに連結できるようになっている。なお、この
連結後には、けらば役物1 の水切板部12は互いにラップ
し合うようになっている。
【0016】次に、上記けらば役物1 を用いた屋根の切
妻部の施工手順について説明する。即ち、図3に示すよ
うに、先ず第一段目(最も軒先側)のけらば役物1 を、
側板部7 を野地板2 の切妻縁に添わせるようにして水切
板部12を野地板2 に釘止めした後、第一段目の屋根瓦3
をそのけらば役物1 の収容部8 に嵌合させ、その屋根瓦
3 を野地板2 に釘止めする。
【0017】次に、第二段目のけらば役物1 を、図2に
示す要領で第一段目のけらば役物1に連結し、第二段目
のけらば役物1 の水切板部12を野地板2 に釘止めし、そ
の後第一段目の場合と同様に当該けらば役物1 の収容部
8 に屋根瓦3 を嵌合させるようにして野地板2 上に固定
する。そして、第三段目以降についても、上記と同様
に、先にけらば役物1 を野地板2 の切妻部に固定した後
で屋根瓦3 を収容部8 に嵌合させるようにして、屋根瓦
3 を順次棟側へ向かって葺き上げて行けばよい。
【0018】なお、この場合において、各けらば役物1
を一つ軒先側のけらば役物1 に連結すると、その水切板
部12が一つ軒先側の水切板部12に順次上からラップする
ようになっており、これにより、図4に示す如く、多数
の水切板部12を屋根流れ方向に並設してなる排水部17が
各屋根瓦3 の裏面側に構成されることになる。また、図
5に示すように、当該切妻部の防水性をより高めるべ
く、水切板部12の側縁部や上板部6 と屋根瓦3 との間に
防水シール18を介装することにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
屋根流れ方向後方のけらば役物1 の下板部9 を屋根流れ
方向前方のけらば役物1 の上板部6 と連結板部13との間
に横から挿入するだけでけらば役物1 同士を連結できる
ので、その連結作業を従来より簡便にすることができ
る。
【0020】また、本発明によれば、掛止片10が上板部
6 の前端部の捲れ上がりを阻止するので、施工後におけ
る屋根の切妻部の意匠性が阻害されるのを未然に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のけらば役物の斜視図である。
【図2】同けらば役物の連結状態を示す斜視図である。
【図3】屋根の切妻部の斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】従来のけらば役物の斜視図である。
【符号の説明】
1 けらば役物 2 野地板 3 屋根瓦 5 破風板 6 上板部 7 側板部 9 下板部 10 掛止片 12 水切板部 13 連結板部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野地板(2) の切妻部に沿って屋根流れ方
    向前方から後方に向かって葺き上げられる屋根瓦(3) の
    切妻側端部を上から被覆する上板部(6) と、前記野地板
    (2) の切妻縁側方に添設される側板部(7) とを一体に有
    するけらば役物において、前記側板部(7) の屋根流れ方向前半部に、前記上板部
    (6) と同側に突出する下板部(9) が設けられ、 前記上板部(6) の屋根流れ方向後半部に、同後半部の反
    側板部(7) 側を二重に折り返すことにより前記上板部
    (6) の上面に対して重合状とされた連結板部(13)が設け
    られている ことを特徴とするけらば役物。
  2. 【請求項2】 前記上板部(6) の前端部に、前記下板部
    (9) とともに前記上板部(6) と連結板部(13)との間に挿
    入される掛止片(10)が形成されている請求項1に記載の
    けらば役物。
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