JPH0718821Y2 - けらば用水切板及びそれを用いた取付構造体 - Google Patents

けらば用水切板及びそれを用いた取付構造体

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JPH0718821Y2
JPH0718821Y2 JP5644089U JP5644089U JPH0718821Y2 JP H0718821 Y2 JPH0718821 Y2 JP H0718821Y2 JP 5644089 U JP5644089 U JP 5644089U JP 5644089 U JP5644089 U JP 5644089U JP H0718821 Y2 JPH0718821 Y2 JP H0718821Y2
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JP
Japan
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plate
roof
draining
gutter
drainage
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JP5644089U
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JPH02147520U (ja
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博光 原口
重俊 長谷川
貴昭 洞口
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、屋根材を妻側端部に施工する時に用いられる
ければ用水切板及びその取付構造体に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、屋根の妻側端部、いわゆるけらば部での平板型の
屋根板の納め方としては、第9図〜第11図に示す如くけ
ばら部での軒先から棟に向かって、野地板上に第8図に
示す如く断面が略L地型をした水切板11を設置し、釘5
により止めた後、その上に防水紙3を敷きつめ、更に屋
根板2を葺いてゆくというのが一般的であった。しか
し、平板屋根板は重ねて葺くのが原則であるため側面か
ら見ると、野地板4と一枚目の屋根板の間に三角形の隙
間9が生じるのが一般的であるため、上記の構法ではけ
らば面において水切板と屋根板の間にも隙間を生じ、こ
こから横風によって、雨水等が屋根板の下面に浸入する
という課題があった。そのために、水切板の野地板面上
の部分に水返しのための凸部や折り返し等を付ける工夫
がなされたが、これでも、この隙間自体は解消されない
ため、根本的な解決ではなかった。そこで、平板側屋根
板においては、けらば部では最上面に葺かれる屋根板の
下面に略L字型をした水切板を各段ごと1枚づつ挿入す
る構法が提案された。この構法を採用すれば、側面での
三角形の隙間を解消することができるが、この水切板を
固定するためには、野地板面に上から釘打ちするか、け
らば側面から釘打ちする必要があった。野地板面に上か
ら釘打ちすると、けらば面部での水切板同士のアバレが
生じやすく見苦しくなるし、一方、けらば側面から釘打
ちすると、側面の釘頭部は露出し、そこからの雨水の浸
入の危険性が高まると同時に、釘頭が見えるため美観を
損なうという課題があった。
[考案の解決しようとする課題] 本考案の目的は、前述のような従来技術の有していた課
題を解消しようとするものであり、屋根のけらば部にお
ける美観を損なうことなく確実な防水性能を実現するこ
とのできるけらば用水切板及びけらば部取り付け構造体
を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、屋根の妻側端部であるけらば部に設置される
水切板において、最上面に葺かれる屋根板の下面に設置
される挿入部と当該挿入部の外部側において挿入部に対
しほぼ垂直に下方へ設けられた水切部と、その水切部の
下端が内側上方に向かって鋭角に折り返された折り返し
部とを有することを特徴とするけらば用水切板およびそ
れを用いた取付構造体を提供する。
以下図面に基づいて説明する。第1図は本考案によるけ
らば用水切板の斜視図であり、第2図は本考案による別
のけらば用水切板の斜視図であり、第3図は本考案によ
る更に別のけらば用水切板の斜視図であり、第4図は本
考案による更に別のけらば用水切板の斜視図である。第
5図は第4図のけらば用水切板を施工した場合の斜視
図、第6図は第5図の側面図、第7図は第6図のa〜a
断面図である。
第1図のようにけらば用水切板は最上面の屋根板の下面
に挿入される挿入部21は平面状をしており、該挿入部に
対しほぼ垂直に下方へ屈曲した水切部22及び該水切部の
下端において内側へほぼ180度屈曲した折り返し部23を
有する。この折り返し部はけらば用水切板に鋼性を付与
する作用と施工した場合隣接するけらば用水切板に嵌合
し両者を連結する作用をする。この折り返し部の高さは
上記作用が期待できる程度のものであれば特に限定され
ない。通常は、この折り返し部の高さは5〜30mm程度が
実用的である。けらば用水切板の材質としては金属系あ
るいは樹脂系のものが使用され、特に亜鉛鉄板、ステン
レス鋼材、銅板、亜鉛合金板等、またそれらに着色を施
したもの、あるいは塩化ビニル、アクリル、ポリカーボ
ネート等が好適に使用されるが、これらに限定されるも
のではない。また板厚としては0.3mm〜1.0mm程度が使用
しやすく、挿入部の幅は30mm〜100mm程度あれば十分で
ある。また水切板の長さlは特に限定されず施工性等を
考慮して定められる。第2図に示すものは、挿入部の下
方に爪部24を設けたもので、この爪部に最上面の屋根板
の下端が挿入されるようになっている。
第3図に示すものは、断面がコ字状をした包込部24を介
して、挿入部21と水切部22が連結されている。第4図は
水切部の形状を台形状にしたものであり、これを使用し
施工した場合水切部下端がほぼ直線状になり美観面で優
れる。具体的には第4図〜第7図を参照にして、tは屋
根板の板厚,d葺足長さ、wがけらば用水切板の重ね長
さ、lは水切板の長さ、hは水切部下端側の高さ、Δh
は下端と上端の高さの差とする。lは、屋根板の葺足d
と水切板の重ね長さwを加えたものよりも長ければ、性
能上支障なく、一般的にwは15〜100mm程度が好まし
い。また水切板の水切部高さhは、屋根板の厚さtの3
倍に野地板厚さと折り返し部が十分とれる余裕がある長
さが好ましく、一般的には40〜100mm程度が、性能上及
び美観上好ましい。また水切部は上端側に向うにつれて
その高さを低くすることにより、美観上優れた納まりが
得られ、その減少の仕方としては、 となることが最適であるが、美観上の点に留意しなけれ
ば、Δh=0であっても性能上何ら差し支えない。
また、2は屋根板であり、平板型のものが使用され、石
綿スレート系、天然石系、窯業系等、平板型であれば特
に材質は限定されるものではない。3は防水紙であり、
アスファルト系、ゴムアス系等の一般的に屋根下地用の
ルーフィング材であればどれでも使用可能である。4は
野地板であり、木材、合板、軽量コンクリート板、柱セ
メント板等が好適に使用されるが、これらに限定される
ものではない。5は釘であり、直径2mm〜3mm、長さ30〜
40mm程度のものであれば十分であり、材質も耐久性上ス
テンレス、銅等が好ましいが、これらに限定されるもの
ではない。以上が、本考案の構成材の説明であり、以下
に施工手順に従って本考案の取付構法を説明する。
まず、屋根板の施工においては、野地板4面上に一面に
防水紙3が敷きつめられる。その上に軒先側から、屋根
板を葺き始める。そして、けらば部においては、最上面
の屋根板の下面の屋根板上に、本考案によるけらば用水
切板が載せられ、水切部の上端側に近い方で、上段側の
水切板に重ねられる位置で野地板あるいは破風板にある
いは水切板の長さが下面の屋根板の上端より長ければ、
挿入部の下面屋根板より上側の位置で野地板に釘止めさ
れる。その上に、最上面の屋根板を載せ、釘あるいはフ
ック等で固定する。そして、その上にけらば用水切板を
同様に固定した後、下段水切板と上段との重ね合わせ部
において、水切部の折り返し部分を十分に噛み合わせ一
体となるようにする。そして、屋根板を葺くという作業
を繰り返すことによってけらば部分を仕上げてゆく。ま
た第2図に示した水切板を使用した際には、その上部の
屋根板を挿入部下端の爪部を折り返し、屋根板を把持さ
せることができる。
[作用] 本考案において、けらば用水切板の水切部はけらば部外
側より下面の屋根板の側面を覆うため、従来、一般的に
用いられていた構法では解消できなかった側面の三角形
の隙間をなくすことができる。
更に第3図に示した形状とすれば、けらば部よりはね出
している屋根板の外側端部の重なっている屋根板全体
を、当該けらば用水切板で包み込むことができる。
また、水切部下端の折り返し部によって、下段と上段の
水切板の重ね合わせ部において、下段と上段が一体的に
なるように噛み合わせることができる。
[発明の効果] 本考案によるけらば用水切板を用いることにより、まず
第一の解決すべき問題であった、けらば部側面に生じる
屋根板と野地板間の三角形の隙間を防ぐことができ、そ
こから横風等による雨水の浸入を確実に防止することが
できる。また下段と上段のけらば用水切板は折り返し部
において、一体的になるように噛み合わせることができ
るため釘による固定は下段側の水切板の上端側のみを固
定することにより、上段の水切板は固定されている下段
の水切板と折り返し部で、一体的に固定することができ
るため、上段水切板の下方端の釘による固定は必要なく
なる。そのため、従来水切板を固定していた釘頭が外部
に露出することなく、その部分からの漏水を防止できる
と同時に釘頭が外部から見える見苦しさも解消すること
ができる。さらに下段と上段の水切板を一体的に固定で
きることにより、下段と上段の重なり部の口あき、アバ
レ等がなくなり、美観上好適に納められる。また、風圧
に対してもけらば用水切板は軒先から、棟にかけて一体
的に抵抗することができるため、局部的な被害が起こり
にくくなる。
また、第2図に示したけらば用水切板を使用することに
より、けらば端部に設置される屋根板の下方端を爪によ
り把持することによって、特に通常の幅より狭い屋根板
のガタツキを防止し確実に固定することができる。また
これにより、けらば部における風による屋根板の引きは
がし力に対しても有効に抵抗することができる。
また、第3図に示した形状とすることにより、けらば端
部から外側へはね出した屋根板を包み込むことができ、
建物の下から見上げたときに、屋根板の下面に見苦しさ
を隠すことができる。また包み込み部が、屋根板のはね
出しと同寸法にすることにより、側面からの釘うちを可
能とするため、けらば用水切板の長さを最小寸法にする
ことができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるけらば用水切板の斜視図である。
第2図は本考案による別のけらば用水切板の斜視図であ
る。第3図は本考案による更に別のけらば用水切板の斜
視図である。第4図は本考案による別のけらば用水切板
の斜視図である。第5図は第4図のけらば用水切板を使
用して施工したものの斜視図である。第6図は第5図の
側面図、第7図は第6図のa−a断面図である。第8図
は従来例によるけらば用水切板の斜視図、第9図は従来
例による取付途中の斜視図、第10図はその側面図、第11
図は第10図におけるb−b断面図である。 2……屋根板 21……挿入部 22……水切部 23……折り返し部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋根の妻側端部であるけらば部に設置され
    る水切板において、最上面に葺かれる屋根板の下面に設
    置される挿入部と当該挿入部の外部側において挿入部に
    対しほぼ垂直に下方へ設けられた水切部と、その水切部
    の下端が内側上方に向かって鋭角に折り返された折り返
    し部とを有することを特徴とするけらば用水切板。
  2. 【請求項2】挿入部の下方端部に最上面の屋根板を把持
    する爪部を有することを特徴とする請求項(1)記載の
    けらば用水切板。
  3. 【請求項3】最上面に葺かれる屋根板の下面に請求項
    (1)または(2)記載のけらば用水切板を設置し、連
    続する上記けらば用水切板同志を水切り部下端の折り返
    し部を重ねあわせて噛み合わせ一体に取付けたことを特
    徴とするけらば用水切板取付構造体。
JP5644089U 1989-05-18 1989-05-18 けらば用水切板及びそれを用いた取付構造体 Expired - Lifetime JPH0718821Y2 (ja)

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JPH02147520U JPH02147520U (ja) 1990-12-14
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