JP3398082B2 - 軒先化粧カバーの取付構造 - Google Patents

軒先化粧カバーの取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒先化粧カバーの
取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にフラットな屋根材の軒先側の端面
を軒先化粧カバーによって覆うことは知られているが、
従来では軒先化粧カバーを取り付けるにあたっては、例
えば軒先化粧カバーの上端縁をフラットな屋根材の軒先
側の上面に折り返して釘やビスなどで固着している場合
が多い。このため高所での軒先化粧カバーの取り付け作
業に手間がかかる上に施工の精度を出しにくいという問
題があり、そのうえ屋根材に釘やビスの穴が明き、屋根
材を傷付けるという問題や、穴から雨水が浸入して屋根
材の内部に浸入したり、錆が発生したりするという問題
がある。
【0003】さらに、屋根材が、外皮と内皮との間に芯
材が介装されたサンドイッチパネルからなり、少なくと
も外皮に軒棟方向と略直交する方向に山部と谷部とが交
互に形成されているような波形屋根材にあっては、従来
のような軒先化粧カバーの上端縁を屋根材の軒先側の上
面に折り返して釘やビスなどで固着するといった工法を
採用できず、この種の波形屋根材の軒先端面には軒先化
粧カバーが取り付けられていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところ
は、軒先化粧カバーを波形屋根材の軒先端面に、簡易に
且つ精度良く、しかも外観良く取り付けることができる
軒先化粧カバーの取付構造を提供するにあり、別の目的
とするところは、軒先の雨仕舞いが良好な軒先化粧カバ
ーの取付構造を提供するにあり、別の目的とするところ
は、隣り合う波形屋根材の接続部においても軒先化粧カ
バーを簡易に且つ精度良く、しかも外観良く取り付ける
ことができる軒先化粧カバーの取付構造を提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、外皮2と内皮4との間に芯材3
が介装されると共に、少なくとも外皮2に軒棟方向Eと
略直交する方向Gに山部5と谷部6とが交互に形成され
た波形屋根材1の軒先端面1aに、断面略L字状の軒先
化粧カバー7を取り付ける構造であって、芯材3の軒先
側端部を切り欠いて軒先側Fの外皮2の下面2aから芯
材3が除去されており、軒先化粧カバー7の水平片8
a,8bが波形屋根材の外皮2の山部5と谷部6とに略
一致した波形状に形成されていると共に、軒先化粧カバ
ー7の垂直片9が波形屋根材1の内皮4よりも下方に突
出しており、軒先化粧カバー7の背後にはカバー係止部
10を備えた軒先スタータ11が屋根下地材12に固定
され、軒先化粧カバー7の背面には軒先スタータ11の
カバー係止部10に係止される被係止片15が突設され
ており、上記軒先化粧カバー7の水平片8a,8bを芯
材3が除去されている軒先側Fの外皮2の下面側に沿わ
せた状態で、軒先化粧カバー7の被係止片15が軒先ス
タータ11のカバー係止部10に係止されると共に軒先
化粧カバー7の垂直片9が固着具26により屋根下地材
12に固着されて成ることを特徴としており、このよう
に構成することで、軒先化粧カバー7の被係止片15を
軒先スタータ11のカバー係止部10に引掛け、軒先化
粧カバー7の垂直片9を屋根下地材12に固着するだけ
で、軒先化粧カバー7を軒先スタータ11を利用して波
形屋根材1の軒先に簡易に且つ精度良く取り付けること
ができ、高所での軒先化粧カバー7の取り付け作業に手
間がかからなくなり、しかも従来のように屋根材を傷つ
けたり、防水性の低下や錆の発生等を防止できるように
なり、そのうえ軒先化粧カバー7を係止するための軒先
スタータ11は軒先化粧カバー7で覆い隠されるので、
軒先の納まりが良くなる。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1において、
軒先化粧カバー7の被係止片15は、軒先側Fに開口し
た略横V字状に形成されているのが好ましく、この場
合、被係止片15の構造を簡略化しながら、カバー係止
部10に対する被係止片15の係止を確実に行うことが
できる。
【0007】また請求項3の発明は、請求項1におい
て、軒先化粧カバー7の背面と軒先スタータ11の前面
との間に軒先水切り片17が介装され、軒先水切り片1
7の下端部が軒先化粧カバー7の下面よりも下方に突出
しているのが好ましく、この場合、軒先水切り片17に
よって軒先化粧カバー7の裏面側に浸入した雨水が波形
屋根材1の内部に浸入するのを防止できる。
【0008】また請求項4の発明は、請求項1におい
て、波形屋根材1の軒棟方向Eと略直交する方向Gの一
端部に、先部が断面略逆U字状となった接続片18が設
けられ、他端部に先部が断面略逆U字状となった被接続
片19が設けられ、軒先化粧カバー7には隣り合う波形
屋根材1の一方の接続片18と他方の被接続片19とが
上下に重ねられた接続部20の下面側を覆うための接続
部覆い片21が設けられているのが好ましく、この場
合、軒先化粧カバー7を軒先スタータ11を利用して波
形屋根材1の軒先端面1aに取り付けるだけで、同時に
隣り合う波形屋根材1の接続部20の下面前方を接続部
覆い片21によって覆うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を説明する。
【0010】図1は波形屋根材1の軒先端面1aに軒先
化粧カバー7を取り付けた状態の側面断面図を示してお
り、図2は軒先化粧カバー7の斜視図を示しており、図
3は芯材3の一部を破断した斜視図を示している。
【0011】本実施形態の波形屋根材1は、図1、図3
に示すように、外皮2と内皮4との間に芯材3が介装さ
れたサンドイッチパネルからなり、外皮2には軒棟方向
Eと略直交する方向Gに山部5と谷部6とが交互に形成
されている。波形屋根材1の芯材3の軒先側端部は所定
寸法Lだけ切り欠かれて除去されている。図1の例で
は、芯材3の軒先端面3aは広小舞13の前面と略面一
に配置されており、この芯材3が除去されている軒先F
側の外皮2の下面2aに沿って断面略L字状の軒先化粧
カバー7が取り付けられている。図3中の60は、波形
屋根材1の上面に軒棟方向Eに間隔を隔てて形成された
段差部を示している。ここでは段差部60は、波形屋根
材1の各山部5、各谷部6を含む全長に亘って横一線上
に形成されており、この段差部60によって大型化され
る波形屋根材1に小割り感を持たせて外観を高めること
ができると同時に、パネル強度を高めることができる構
造となっている。なお段差部60の数は特に限定されな
い。
【0012】波形屋根材1の軒先端面1aを覆う軒先化
粧カバー7は、図1、図2、図4、図5に示すように、
波形屋根材1の軒先端面1aと略平行に配置される垂直
片9と、垂直片9の上端縁から略直角に折り曲げられた
水平片8a,8bとが一体に構成されている。本例では
垂直片9の上端部が、波形屋根材1の外皮2の山部5に
略一致する凸部22と、外皮2の谷部6に略一致する凹
部23とが連続して形成されている。各凸部22の上縁
から背後に向けて水平片8aがそれぞれ突出され、各凹
部23の上縁から背後に向けて水平片8bがそれぞれ突
出されており、これら水平片8a,8bが芯材3が除去
されている軒先側Fの外皮2の下面2aに沿って配置さ
れている。
【0013】軒先化粧カバー7の垂直片9の下部は、図
1,図4,図5、図6に示すように、波形屋根材1の内
皮4よりも下方に突出した水平段部24と垂下部25と
からなる断面略Z字状に形成されており、垂下部25が
ビス26により屋根下地材12である広小舞13に固着
されている。
【0014】上記垂直片9の背面には、後述する軒先ス
タータ11のカバー係止部10に係止される被係止片1
5が突設されている。本例では、図6(c)に示すよう
に、被係止片15は、軒先化粧カバー7の各凹部23の
上縁から背後に向けて突出している水平片8bと、水平
片8bの先端から軒先側Fに向けて横V字状に折り返さ
れた傾斜片16とで構成されている。
【0015】軒先化粧カバー7の背後には、カバー係止
部10を備えた軒先スタータ11が屋根下地材12に固
着されている。軒先スタータ11の上部には、図1,図
8に示すように、軒先化粧カバー7の被係止片15に引
掛け係止されるカバー係止部10が設けられており、下
部には広小舞13に固着される固着部30が設けられて
いる。カバー係止部10は、軒先側Fに突出した略L字
状の立ち上がり部34と、立ち上がり部34の上端から
軒先側Fに突出し且つ先端にいく程下方に傾斜した傾斜
部33とで略Z字状に形成されており、図1のように軒
先化粧カバー7の被係止片15をカバー係止部10に上
方から引掛けて係止させることで、軒先化粧カバー7の
上部を軒先スタータ11に対して吊り下げ支持できるよ
うになっている。また、軒先スタータ11の固着部30
は断面略L字状に形成され、波形屋根材1の芯材3の軒
先端面に固着される垂直固着片30aと、波形屋根材1
の下面と広小舞13との間に挿入されて広小舞13にビ
ス27で固着される水平固着片30bとからなる。
【0016】軒先化粧カバー7の背面と軒先スタータ1
1の前面との間には、図1、図9に示す軒先水切り片1
7が介装されている。本例の軒先水切り片17は、上横
片41と上縦片42と下横片43と下縦片44で略Z字
状に形成されており、図1に示すように、上縦片42を
軒先スタータ11の垂直固着部30aの表面に重ねてビ
ス28により波形屋根材1の芯材3に固着してある。上
縦片42の下部は軒先化粧カバー7の下端部よりも更に
下方に突出していると共に、下横片43が広小舞13の
下面に当接し、下縦片44が破風板14の前面に当接し
ている。軒先水切り片17は軒先化粧カバー7の裏面側
に浸入した雨水が波形屋根材1の内部に浸入するのを防
止する働きをする。なお図1中の50防水シート、51
は垂木である。
【0017】しかして、上記構成の軒先化粧カバー7を
取り付けるにあたっては、例えば、軒先側Fの波形屋根
材1を敷設する前に、軒先スタータ11の水平固着部3
0bをビス27で広小舞13の上面に固着する。次に、
軒先側Fの波形屋根材1を敷設すると共に、軒先スター
タ11のカバー係止部10を軒先側Fに突出した状態に
する。次に、軒先水切り片17の上横片41を軒先スタ
ータ11の立ち上がり部34の下面に当接させ、且つ軒
先水切り片17の下横片43と下縦片44とを広小舞1
3の下面から破風板14の前面に亘って当接させる。そ
して、ビス28を上縦片42から軒先スタータ11の垂
直固着部30aを介して波形屋根材1の芯材3に打ち込
んで、軒先水切り片17と軒先スタータ11とを芯材3
に対して固着する。その後、軒先化粧カバー7の水平片
8a,8bを芯材3が除去されている軒先側Fの外皮2
の下面2aに沿わせながら、軒先化粧カバー7の被係止
片15(水平片8b、傾斜片16)を軒先スタータ11
のカバー係止部10に引掛ける。このとき傾斜片16は
水平片8bの先端から軒先側Fに折り返されていて、軒
先スタータ11のカバー係止部10の立ち上がり部34
の上部背面に確実に引掛かるようになり、これにより、
軒先化粧カバー7が軒先側Fに外れるのを防止しなが
ら、水平片8bをカバー係止部10に係止させることが
できる。その後、ビス26を軒先化粧カバー7の垂下部
25から軒先水切り片17の上縦片42を介して広小舞
13に打ち込んで、軒先化粧カバー7と軒先水切り片1
7とを広小舞13に対して固着する。
【0018】このように、軒先化粧カバー7の上部を軒
先スタータ11に引掛け、下部を広小舞13に固着する
だけで、軒先化粧カバー7を軒先スタータ11を利用し
て波形屋根材1の軒先に簡易に且つ精度良く取り付ける
ことができるので、高所での軒先化粧カバー7の取り付
け作業に手間がかからなくなり、省施工化と施工の信頼
性向上とを図ることができる。しかも、軒先化粧カバー
7の上端縁を従来のように屋根材の軒先側の上面に折り
返して釘やビスなどで固着する必要もないので、屋根材
を傷つけたり、錆が発生するといった問題も生じなくな
る。しかも軒先化粧カバー7のねじれや寸法誤差等があ
っても、これら誤差を被係止片15とカバー係止部10
との係止部分にて吸収できるので、軒先化粧カバー7の
取り付け時のレベル精度が出し易くなると共に、軒天井
7の経年変化によるねじれ、反り等を抑制することがで
きる。
【0019】また、軒先化粧カバー7を係止するための
軒先スタータ11は軒先化粧カバー7で覆い隠されるの
で、屋外に軒先スタータ11が露出しなくなり、軒先の
納まりがきわめて良くなり、さらに軒先化粧カバー7の
上端部の水平片8a,8bを波形屋根材1の外皮2の波
形状と一致させてあるので、軒先化粧カバー7の上端部
と外皮2との間で一体感が得られ、軒先の外観を向上さ
せることができる。そのうえ、本実施形態では軒先化粧
カバー7の各凹部23から突出した水平片8bとその先
端から折り返された傾斜片16とでカバー係止部10に
係止される被係止片15を構成しているので、部品数が
少なくて済み、軒先化粧カバー7の構造を簡略化するこ
とができる。つまり、板体のプレス加工等によって水平
片8a,8bと垂直片9とを簡単に形成することがで
き、構造をシンプル化できて製造コストも低減できる。
【0020】また、軒先化粧カバー7の背面と軒先スタ
ータ11の前面との間に軒先水切り片17が介装され、
軒先水切り片17の下端部が軒先化粧カバー7の下面よ
りも下方に突出しているので、軒先化粧カバー7の裏面
側に浸入した雨水が軒先水切り片17によって水切りさ
れ、波形屋根材1の内部に浸入するのを防止できるよう
になる。しかも、軒先化粧カバー7の水平片8a,8b
を波形状として外皮2の下面2aに沿わせて配置できる
ようにしたので、屋根面から流れ落ちる雨水が軒先化粧
カバー7の裏面に浸入しなくなり、軒先の雨仕舞いが良
くなり、波形屋根材1の防水性の向上を図ることができ
る。
【0021】さらに、軒先化粧カバー7には、図7に示
すように、隣り合う波形屋根材1の一方の接続片18と
他方の被接続片19とが上下に重ねられた接続部20の
下面側を覆うための接続部覆い片21が設けられてい
る。図7の例では、波形屋根材1の軒棟方向Eと略直交
する方向Gの一端部には、先部が断面略逆U字状となっ
た接続片18が設けられ、他端部には先部が断面略逆U
字状となった被接続片19が設けられている。一方、軒
先化粧カバー7の接続部覆い片21は、図2、図7、図
6(a)に示すように、接続部20の下面に沿った略四
角板形状に形成されているので、軒先化粧カバー7を軒
先スタータ11を利用して波形屋根材1の軒先端面1a
に取り付けるだけで、隣り合う波形屋根材1の接続部2
0の下面前方を接続部覆い片21によって簡単に且つ精
度良く覆うことができ、波形屋根材1の接続部20にお
いても良好な外観が得られるようになる。
【0022】前記実施形態では、軒先化粧カバー7の各
凹部23から折り曲げた水平片8bと傾斜片16とが被
係止片15を兼ねる構造となっているが、水平片8b等
とは別に被係止片を軒先化粧カバー7の背面から突設さ
せてもよいものである。
【0023】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載
の発明は、外皮と内皮との間に芯材が介装されると共
に、少なくとも外皮に軒棟方向と略直交する方向に山部
と谷部とが交互に形成された波形屋根材の軒先端面に、
断面略L字状の軒先化粧カバーを取り付ける構造であっ
て、芯材の軒先側端部を切り欠いて軒先側の外皮の下面
から芯材が除去されており、軒先化粧カバーの水平片が
波形屋根材の外皮の山部と谷部とに略一致した波形状に
形成されていると共に、軒先化粧カバーの垂直片が波形
屋根材の内皮よりも下方に突出しており、軒先化粧カバ
ーの背後にはカバー係止部を備えた軒先スタータが屋根
下地材に固定され、軒先化粧カバーの背面には軒先スタ
ータのカバー係止部に係止される被係止片が突設されて
おり、上記軒先化粧カバーの水平片を芯材が除去されて
いる軒先側の外皮の下面側に沿わせた状態で、軒先化粧
カバーの被係止片が軒先スタータのカバー係止部に係止
されると共に軒先化粧カバーの垂直片が固着具により屋
根下地材に固着されて成るので、軒先化粧カバーの被係
止片を軒先スタータのカバー係止部に引掛け、軒先化粧
カバーの垂直片を屋根下地材に固着するだけで、軒先化
粧カバーを軒先スタータを利用して波形屋根材の軒先に
簡易に且つ精度良く取り付けることができ、高所での軒
先化粧カバーの取り付け作業に手間がかからなくなる。
また軒先化粧カバーの上端縁を従来のように屋根材の軒
先側の上面に折り返して釘やビスなどで固着する必要も
ないので、屋根材を傷つけたり、防水性の低下や錆の発
生等を防止できるようになり、そのうえ軒先化粧カバー
を係止するための軒先スタータは軒先化粧カバーで覆い
隠されるので、屋外に軒先スタータが露出しなくなり、
軒先の納まりが良くなり、外観向上を図ることができ
る。
【0024】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、軒先化粧カバーの被係止片は、軒先側
に開口した略横V字状に形成されているので、被係止片
の構造を簡略化しながら、カバー係止部に対して被係止
片を確実に係止させることができる。
【0025】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、軒先化粧カバーの背面と軒先スタータ
の前面との間に軒先水切り片が介装され、軒先水切り片
の下端部が軒先化粧カバーの下面よりも下方に突出して
いるので、軒先水切り片によって軒先化粧カバーの裏面
側に浸入した雨水が波形屋根材の内部に浸入するのを防
止できるようになり、軒先の雨仕舞いが良くなり、波形
屋根材の防水性を向上させることができる。
【0026】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、波形屋根材の軒棟方向と略直交する方
向の一端部に、先部が断面略逆U字状となった接続片が
設けられ、他端部に先部が断面略逆U字状となった被接
続片が設けられ、軒先化粧カバーには隣り合う波形屋根
材の一方の接続片と他方の被接続片とが上下に重ねられ
た接続部の下面側を覆うための接続部覆い片が設けられ
ているので、軒先化粧カバーを軒先スタータを利用して
波形屋根材の軒先端面に取り付けるだけで、同時に隣り
合う波形屋根材の接続部の下面前方を接続部覆い片によ
って覆うことができ、波形屋根材の接続部においても軒
先化粧カバーを簡易にしかも精度良く、且つ外観良く取
り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】同上の軒先化粧カバーの斜視図である。
【図3】同上の軒先化粧カバーの取り付け状態を説明す
る一部破断斜視図である。
【図4】(a)(b)は同上の軒先化粧カバーの正面図
及び背面図である。
【図5】(a)(b)は同上の軒先化粧カバーの平面図
及び底面図である。
【図6】(a)は図4(a)のA−A線断面図、(b)
は図4(a)のB−B線断面図、(c)は図4(a)の
C−C線断面図、(d)は図4(a)のD−D線断面図
である。
【図7】同上の波形屋根材の接続部の断面図である。
【図8】同上の軒先スタータの斜視図である。
【図9】同上の軒先水切り片の切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 波形屋根材 2 外皮 2a 下面 3 芯材 4 内皮 5 山部 6 谷部 7 軒先化粧カバー 8a,8b 水平片 9 垂直片 10 カバー係止部 11 軒先スタータ 12 屋根下地材 15 被係止片 17 軒先水切り片 18 接続片 19 被接続片 20 接続部 21 接続部覆い片 E 軒棟方向 F 軒先側 G 軒棟方向と略直交する方向

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外皮と内皮との間に芯材が介装されると
    共に、少なくとも外皮に軒棟方向と略直交する方向に山
    部と谷部とが交互に形成された波形屋根材の軒先端面
    に、断面略L字状の軒先化粧カバーを取り付ける構造で
    あって、芯材の軒先側端部を切り欠いて軒先側の外皮の
    下面から芯材が除去されており、軒先化粧カバーの水平
    片が波形屋根材の外皮の山部と谷部とに略一致した波形
    状に形成されていると共に、軒先化粧カバーの垂下片が
    波形屋根材の内皮よりも下方に突出しており、軒先化粧
    カバーの背後にはカバー係止部を備えた軒先スタータが
    屋根下地材に固定され、軒先化粧カバーの背面には軒先
    スタータのカバー係止部に係止される被係止片が突設さ
    れており、上記軒先化粧カバーの水平片を芯材が除去さ
    れている軒先側の外皮の下面側に沿わせた状態で、軒先
    化粧カバーの被係止片が軒先スタータのカバー係止部に
    係止されると共に軒先化粧カバーの垂下片が固着具によ
    り屋根下地材に固着されて成ることを特徴とする軒先化
    粧カバーの取付構造。
  2. 【請求項2】 軒先化粧カバーの被係止片は、軒先側に
    開口した略横V字状に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の軒先化粧カバーの取付構造。
  3. 【請求項3】 軒先化粧カバーの背面と軒先スタータの
    前面との間に軒先水切り片が介装され、軒先水切り片の
    下端部が軒先化粧カバーの下面よりも下方に突出してい
    ることを特徴とする請求項1記載の軒先化粧カバーの取
    付構造。
  4. 【請求項4】 波形屋根材の軒棟方向と略直交する方向
    の一端部に、先部が断面略逆U字状となった接続片が設
    けられ、他端部に先部が断面略逆U字状となった被接続
    片が設けられ、軒先化粧カバーには隣り合う波形屋根材
    の一方の接続片と他方の被接続片とが上下に重ねられた
    接続部の下面側を覆うための接続部覆い片が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の軒先化粧カバーの
    取付構造。
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