JP2723173B2 - 高温超伝導体およびその製造方法 - Google Patents
高温超伝導体およびその製造方法Info
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- JP2723173B2 JP2723173B2 JP6302255A JP30225594A JP2723173B2 JP 2723173 B2 JP2723173 B2 JP 2723173B2 JP 6302255 A JP6302255 A JP 6302255A JP 30225594 A JP30225594 A JP 30225594A JP 2723173 B2 JP2723173 B2 JP 2723173B2
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温超伝導体に関し、特
に液体窒素温度以上で使用することができる超伝導体お
よび液体窒素温度以上で使用することができ低異方性で
臨界電流密度の高い超伝導体、およびそれらの製造方法
に関する。
に液体窒素温度以上で使用することができる超伝導体お
よび液体窒素温度以上で使用することができ低異方性で
臨界電流密度の高い超伝導体、およびそれらの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銅酸化物超伝導体で超伝導転移温
度Tcが110K以上のものとして、Tl系およびHg
系の銅酸化物超伝導体が知られている。これらの銅酸化
物超伝導体は高いTc値を持っているが、Tl, Hgな
どの有害でかつ資源的にも乏しい元素を高い濃度で含ん
でおり、除害対策、コストの低減および資源確保の困難
性などの点で大きな問題があった。
度Tcが110K以上のものとして、Tl系およびHg
系の銅酸化物超伝導体が知られている。これらの銅酸化
物超伝導体は高いTc値を持っているが、Tl, Hgな
どの有害でかつ資源的にも乏しい元素を高い濃度で含ん
でおり、除害対策、コストの低減および資源確保の困難
性などの点で大きな問題があった。
【0003】また、この従来の超伝導体では、その結晶
構造におけるCuO2 面(ab面)の面内方向のコヒー
レンス長をξab、CuO2 面に垂直な方向(c軸方向)
のコヒーレンス長をξc とした時に、ξab/ξc によっ
て超伝導特性の異方性γを示すと、最も異方性の小さい
組成YBa2 Cu3 O7-y でもγ=5であり、かなり高
いものであった。従って、この従来の酸化物超伝導体で
はCuO2 面に垂直なc軸方向のコヒーレンス長が短
く、高温高磁界下の臨界電流密度が小さくなり、これが
実用上の問題となっていた。
構造におけるCuO2 面(ab面)の面内方向のコヒー
レンス長をξab、CuO2 面に垂直な方向(c軸方向)
のコヒーレンス長をξc とした時に、ξab/ξc によっ
て超伝導特性の異方性γを示すと、最も異方性の小さい
組成YBa2 Cu3 O7-y でもγ=5であり、かなり高
いものであった。従って、この従来の酸化物超伝導体で
はCuO2 面に垂直なc軸方向のコヒーレンス長が短
く、高温高磁界下の臨界電流密度が小さくなり、これが
実用上の問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の事情
に鑑みてなされたもので、有害性、超伝導特性における
高異方性、短いコヒーレンス長、高磁界下の電流密度の
低下を解決することを課題とする。
に鑑みてなされたもので、有害性、超伝導特性における
高異方性、短いコヒーレンス長、高磁界下の電流密度の
低下を解決することを課題とする。
【0005】すなわち、本発明の目的は、有害元素を含
有しない、あるいはその含有濃度が低く、超伝導転移温
度Tcが110K以上の高温超伝導体を提供することに
ある。
有しない、あるいはその含有濃度が低く、超伝導転移温
度Tcが110K以上の高温超伝導体を提供することに
ある。
【0006】本発明の他の目的は、上記に加え、さら
に、c軸方向のコヒーレンス長が長く、高磁界下の電流
密度が大きな、低異方性の高温超伝導体を提供すること
にある。
に、c軸方向のコヒーレンス長が長く、高磁界下の電流
密度が大きな、低異方性の高温超伝導体を提供すること
にある。
【0007】本発明のさらに他の目的は、そのような高
温超伝導体の製造方法を提供することにある。
温超伝導体の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、アルカリ土類金属の元素Ba,
Sr,Caと銅の酸化物を母体として、これにキャリア
導入のため1価のアルカリ金属元素またはCu,Ag,
Auあるいは2価のPbおよびCd, 3価のYあるいは
ランタン系列元素を用いて、層状銅酸化物を形成し、超
伝導転移温度Tcが110K以上の高温超伝導体を実現
する。
に、本発明においては、アルカリ土類金属の元素Ba,
Sr,Caと銅の酸化物を母体として、これにキャリア
導入のため1価のアルカリ金属元素またはCu,Ag,
Auあるいは2価のPbおよびCd, 3価のYあるいは
ランタン系列元素を用いて、層状銅酸化物を形成し、超
伝導転移温度Tcが110K以上の高温超伝導体を実現
する。
【0009】また、本発明においては、アルカリ土類金
属の元素Ba,Sr,Caと銅の酸化物を母体として、
これにキャリア導入と構造安定化のため、種々の元素を
加えて、可能な限りc軸の短い層状銅酸化物を形成し、
超伝導転移温度Tcが110K以上で、かつ超伝導特性
の異方性の小さい低異方性高温超伝導体を実現するもの
である。
属の元素Ba,Sr,Caと銅の酸化物を母体として、
これにキャリア導入と構造安定化のため、種々の元素を
加えて、可能な限りc軸の短い層状銅酸化物を形成し、
超伝導転移温度Tcが110K以上で、かつ超伝導特性
の異方性の小さい低異方性高温超伝導体を実現するもの
である。
【0010】上述した高温超伝導体あるいは低異方性高
温超伝導体の製造には、高圧合成法、ホットプレス法、
HIP法(高温静水圧処理法)、スパッタリング法、さ
らにレーザアブレージョン法などの非平衡な製造法を利
用する。スパッタリング法におけるターゲットは、作製
する膜物質と同じ組成の焼結体を用いてもよく、各元素
ごとのタ=ゲットを用いて原子層ごとに積層させてもよ
い。スパッタ法およびレーザアブレージョン法は、例え
ばSrTiO3 (100面)基板を用い、基板温度30
0〜600℃、酸素ガツ圧0.1〜1Torrの条件で
行う。
温超伝導体の製造には、高圧合成法、ホットプレス法、
HIP法(高温静水圧処理法)、スパッタリング法、さ
らにレーザアブレージョン法などの非平衡な製造法を利
用する。スパッタリング法におけるターゲットは、作製
する膜物質と同じ組成の焼結体を用いてもよく、各元素
ごとのタ=ゲットを用いて原子層ごとに積層させてもよ
い。スパッタ法およびレーザアブレージョン法は、例え
ばSrTiO3 (100面)基板を用い、基板温度30
0〜600℃、酸素ガツ圧0.1〜1Torrの条件で
行う。
【0011】すなわち、本発明による高温超伝導体は、
式(1):MAe2 Cax-1 CuxOy で表される組成
(ただし、MはCu,Ag,Auの1価イオン、Cu,
Pbの2価イオンおよびY、ランタニド系列元素の3価
のイオンからなる群から選ばれた少なくとも1種であっ
て、AeはBaおよびSrの少なくとも1種、x=1〜
10、y=2x〜2x+4)を有し、かつ層状結晶構造
を持ち、超伝導転移温度Tcが110K以上であること
を特徴とする。
式(1):MAe2 Cax-1 CuxOy で表される組成
(ただし、MはCu,Ag,Auの1価イオン、Cu,
Pbの2価イオンおよびY、ランタニド系列元素の3価
のイオンからなる群から選ばれた少なくとも1種であっ
て、AeはBaおよびSrの少なくとも1種、x=1〜
10、y=2x〜2x+4)を有し、かつ層状結晶構造
を持ち、超伝導転移温度Tcが110K以上であること
を特徴とする。
【0012】ここで、前記式(1)におけるMがAg、
前記AeがBaであり、x=3〜6であるとよい。ま
た、該高温超伝導体が実質的にAgBa2 Ca3 Cu4
O12-n(n=0〜4)で表される組成を有すると良い。
前記AeがBaであり、x=3〜6であるとよい。ま
た、該高温超伝導体が実質的にAgBa2 Ca3 Cu4
O12-n(n=0〜4)で表される組成を有すると良い。
【0013】前記式(1)におけるMがAg、AeがS
rであり、x=3〜6であるとよく、さらに、該高温超
伝導体が実質的にAgSr2 Ca3 Cu4 O12-n(n=
0〜4)で表される組成を有すると良い。
rであり、x=3〜6であるとよく、さらに、該高温超
伝導体が実質的にAgSr2 Ca3 Cu4 O12-n(n=
0〜4)で表される組成を有すると良い。
【0014】さらに、本発明による高温超伝導体は、式
(2):(M,Ae)3 Ae′x-1Cux Oy 表される
組成(ただし、MはCu,Ag,Auの1価イオン、C
u,Hg,Pbの2価イオンおよびTl,Bi,Y、ラ
ンタニド系列元素の3価のイオンからなる群から選ばれ
た少なくとも1種であってHgおよびTlは単独では存
在せず、Ae′はBa,SrよびCaの混合物であり、
x=1〜10、y=2x〜2x+4)を有し、かつ層状
結晶構造を持ち、超伝導転移温度Tcが110K以上で
あるようにしてもよい。
(2):(M,Ae)3 Ae′x-1Cux Oy 表される
組成(ただし、MはCu,Ag,Auの1価イオン、C
u,Hg,Pbの2価イオンおよびTl,Bi,Y、ラ
ンタニド系列元素の3価のイオンからなる群から選ばれ
た少なくとも1種であってHgおよびTlは単独では存
在せず、Ae′はBa,SrよびCaの混合物であり、
x=1〜10、y=2x〜2x+4)を有し、かつ層状
結晶構造を持ち、超伝導転移温度Tcが110K以上で
あるようにしてもよい。
【0015】本発明の低異方性高温超伝導体は、式
(3):Cu1-z Mz Ae2 Cax-1 Cux Oy で表さ
れる組成(ただし、Cuは2価のイオン、MはAg,A
uの1価イオン、Pbの2価イオンおよびTl,Bi,
Y、ランタニド系列元素の3価のイオンおよびCr,M
n,Fe,Co,Ni,Mo,Tc,Ru,Rh,P
d,W,Re,Os,Ir,Ptの多価イオンからなる
群から選ばれた少なくとも1種、AeはBa,Srおよ
びBa,Sr,Ba1-w Srw の少なくとも1種、x=
1〜10、y=2x〜2x+4、z=0〜0.5、w=
0〜1.0)を有し、層状結晶構造を持ち、超伝導転移
温度Tcが110K以上であり、かつξab を該結晶構
造におけるCuO2 面(ab面)の面内方向のコヒーレ
ンス長、ξc を該CuO2 面に垂直な方向(c軸方向)
のコヒーレンス長とした時に、ξab/ξc で表される超
伝導特性の異方性γ(ξab/ξc )が5以下であること
を特徴とする。
(3):Cu1-z Mz Ae2 Cax-1 Cux Oy で表さ
れる組成(ただし、Cuは2価のイオン、MはAg,A
uの1価イオン、Pbの2価イオンおよびTl,Bi,
Y、ランタニド系列元素の3価のイオンおよびCr,M
n,Fe,Co,Ni,Mo,Tc,Ru,Rh,P
d,W,Re,Os,Ir,Ptの多価イオンからなる
群から選ばれた少なくとも1種、AeはBa,Srおよ
びBa,Sr,Ba1-w Srw の少なくとも1種、x=
1〜10、y=2x〜2x+4、z=0〜0.5、w=
0〜1.0)を有し、層状結晶構造を持ち、超伝導転移
温度Tcが110K以上であり、かつξab を該結晶構
造におけるCuO2 面(ab面)の面内方向のコヒーレ
ンス長、ξc を該CuO2 面に垂直な方向(c軸方向)
のコヒーレンス長とした時に、ξab/ξc で表される超
伝導特性の異方性γ(ξab/ξc )が5以下であること
を特徴とする。
【0016】ここで、前記式(3)におけるAeがBa
であり、z=0〜0.3であり、x=2〜6であるとよ
く、さらに、該低異方性高温超伝導体が実質的にCuB
a2Ca3 Cu4 O12-n(n=0〜4)で表される組成
を有すると良い。
であり、z=0〜0.3であり、x=2〜6であるとよ
く、さらに、該低異方性高温超伝導体が実質的にCuB
a2Ca3 Cu4 O12-n(n=0〜4)で表される組成
を有すると良い。
【0017】前記式(3)におけるMがRe、前記Ae
がBaであり、x=2〜6であるとよく、さらに、該低
異方性高温超伝導体が実質的に(Cu,Re)Ba2 C
a3Cu4 O12-n(n=0〜4)で表される組成を有す
ると良い。
がBaであり、x=2〜6であるとよく、さらに、該低
異方性高温超伝導体が実質的に(Cu,Re)Ba2 C
a3Cu4 O12-n(n=0〜4)で表される組成を有す
ると良い。
【0018】前記式(3)におけるMがAg、前記Ae
がBaであり、x=2〜6であるとよく、該低異方性高
温超伝導体が実質的に(Cu,Ag)Ba2 Ca3 Cu
4 O12-n(n=0〜4)で表される組成を有すると良
い。
がBaであり、x=2〜6であるとよく、該低異方性高
温超伝導体が実質的に(Cu,Ag)Ba2 Ca3 Cu
4 O12-n(n=0〜4)で表される組成を有すると良
い。
【0019】さらに、前記式(3)におけるMがAg、
前記AeがSrであり、x=2〜6であるとよく、該低
異方性高温超伝導体が実質的にAgSr2 Ca3 Cu4
O12-n(n=0〜4)で表される組成を有すると良い。
前記AeがSrであり、x=2〜6であるとよく、該低
異方性高温超伝導体が実質的にAgSr2 Ca3 Cu4
O12-n(n=0〜4)で表される組成を有すると良い。
【0020】本発明方法は、前述した高温超伝導体また
は低異方性高温超伝導体の製造方法であって、原料粉末
を所望の組成に混合し、該混合粉末を圧力100kg/
cm2 〜100,000kg/cm2 、温度300℃〜
1,300℃の条件下で高圧高温合成することを特徴と
する。
は低異方性高温超伝導体の製造方法であって、原料粉末
を所望の組成に混合し、該混合粉末を圧力100kg/
cm2 〜100,000kg/cm2 、温度300℃〜
1,300℃の条件下で高圧高温合成することを特徴と
する。
【0021】ここで、前記方法が、前記原料粉末が予め
調整された高温超伝導体焼結体を粉砕した粉末を使用し
てもよい。
調整された高温超伝導体焼結体を粉砕した粉末を使用し
てもよい。
【0022】さらに、本発明の製造方法は、成形された
高温超伝導体またはその構成元素からなるターゲットを
用いスパッタリング法により基板上に高温超伝導体薄膜
を形成することを特徴とする。
高温超伝導体またはその構成元素からなるターゲットを
用いスパッタリング法により基板上に高温超伝導体薄膜
を形成することを特徴とする。
【0023】さらにまた、本発明の製造方法は、成形さ
れた高温超伝導体をターゲットとしてレーザアブレージ
ョン法により基板上に高温超伝導体薄膜を形成すること
を特徴とする。
れた高温超伝導体をターゲットとしてレーザアブレージ
ョン法により基板上に高温超伝導体薄膜を形成すること
を特徴とする。
【0024】
【作用】本発明においては、超伝導体となり得る希土類
元素と銅系の酸化物、例えば、Ba2 Cax-1 Cux O
2x+1,Sr2 Cax-1 Cux O2x+1などを母体とし、1
〜3価の元素を用いてキャリアを導入し、高温超伝導体
を実現する。銅の層数を大きくすることによって超伝導
転移温度Tcを上げ、また1価イオンの層、2価、3価
のイオンの層または1〜3価イオンの混在する層を単層
とし、さらにその層を空格子点の多い欠陥層とすること
により、銅の層間距離を小さくして、臨界電流密度を増
大させることができる。
元素と銅系の酸化物、例えば、Ba2 Cax-1 Cux O
2x+1,Sr2 Cax-1 Cux O2x+1などを母体とし、1
〜3価の元素を用いてキャリアを導入し、高温超伝導体
を実現する。銅の層数を大きくすることによって超伝導
転移温度Tcを上げ、また1価イオンの層、2価、3価
のイオンの層または1〜3価イオンの混在する層を単層
とし、さらにその層を空格子点の多い欠陥層とすること
により、銅の層間距離を小さくして、臨界電流密度を増
大させることができる。
【0025】さらに、本発明においては、c軸長が短
く、Cuの空格子が生じやすい銅系の高温超伝導体であ
るCu1-z Ba2 Cax-1 Cux O2x+4-n,Cu1-z S
r2 Cax-1 Cux O2x+4-n、またはCu1-z (Ba
1-w Srw )2Cax-1 Cux O2x+4-nを母体として用
いる。ここでvは前述した式(7)で示される目標組成
におけるzに近似の数値であるが、幾分大きな数であ
り、後述のように、これらの母体にCuイオンなどのイ
オンを添加し、CuとOの空格子を減少させ、構造の安
定化とキャリア濃度の最適化を行い、単位格子間の超伝
導結合を増大させ、低異方性の高温超伝導体を実現す
る。また、銅の層数(x)およびキャリア濃度を最適化
することによって、超伝導転移温度Tcを上げる。そし
てBa−O層間のCuO層を超伝導にすることによっ
て、Ca1-x Cux O2x超伝導ブロック間の結合を強化
し、超伝導異方性を小さくし、c軸方向のコヒーレンス
長を長くして、磁界下の臨界電流密度を増大させる。
く、Cuの空格子が生じやすい銅系の高温超伝導体であ
るCu1-z Ba2 Cax-1 Cux O2x+4-n,Cu1-z S
r2 Cax-1 Cux O2x+4-n、またはCu1-z (Ba
1-w Srw )2Cax-1 Cux O2x+4-nを母体として用
いる。ここでvは前述した式(7)で示される目標組成
におけるzに近似の数値であるが、幾分大きな数であ
り、後述のように、これらの母体にCuイオンなどのイ
オンを添加し、CuとOの空格子を減少させ、構造の安
定化とキャリア濃度の最適化を行い、単位格子間の超伝
導結合を増大させ、低異方性の高温超伝導体を実現す
る。また、銅の層数(x)およびキャリア濃度を最適化
することによって、超伝導転移温度Tcを上げる。そし
てBa−O層間のCuO層を超伝導にすることによっ
て、Ca1-x Cux O2x超伝導ブロック間の結合を強化
し、超伝導異方性を小さくし、c軸方向のコヒーレンス
長を長くして、磁界下の臨界電流密度を増大させる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、これら実施
例は本発明を好適に説明するためのものであって、本発
明はこれらの実施例になんら限定されるものではない。
例は本発明を好適に説明するためのものであって、本発
明はこれらの実施例になんら限定されるものではない。
【0027】(実施例1)前述した式(1)においてM
を含まない組成であるBa2 Cax-1 Cux O2x+1のx
を3〜6の範囲で変化させて調整した焼結試料にAgO
またはAg2 O粉末を添加して、AgBa2 Cax-1 C
ux O2x+1+r(r=0.5または1)の仕込組成とし、
AuまたはPt製のカプセルに封入して1〜6GPa、
800〜1200℃の高圧高温下で0.5〜5時間処理
した。その結果、超伝導転移温度Tcが110K以上の
超伝導体が得られた。
を含まない組成であるBa2 Cax-1 Cux O2x+1のx
を3〜6の範囲で変化させて調整した焼結試料にAgO
またはAg2 O粉末を添加して、AgBa2 Cax-1 C
ux O2x+1+r(r=0.5または1)の仕込組成とし、
AuまたはPt製のカプセルに封入して1〜6GPa、
800〜1200℃の高圧高温下で0.5〜5時間処理
した。その結果、超伝導転移温度Tcが110K以上の
超伝導体が得られた。
【0028】これらの物質の同定を行ったX線回折図形
の一例を図1に示す。この例はx=4とした場合の例で
あるが、このX線回折図形から得られた超伝導体の組成
はAgBa2 Ca3 Cu4 O12-n(n=0〜4)と同定
された。この試料を試料記号Ag−1234とする。同
定に際しては、ヘルマン−モーガンの記号で示す空間群
を近似的にP4/mmmとした。X線回折図形が示すよ
うに、この超伝導体の銅の層数は4である。図2はこの
Ag−1234超伝導体の磁化率χの温度依存性を示す
図である。図示するように、磁化率χは117Kから減
少し始めている。図3はこの試料の電気抵抗の温度依存
性を示す。電気抵抗の測定でも超伝導転移温度Tc=1
17Kを示している。
の一例を図1に示す。この例はx=4とした場合の例で
あるが、このX線回折図形から得られた超伝導体の組成
はAgBa2 Ca3 Cu4 O12-n(n=0〜4)と同定
された。この試料を試料記号Ag−1234とする。同
定に際しては、ヘルマン−モーガンの記号で示す空間群
を近似的にP4/mmmとした。X線回折図形が示すよ
うに、この超伝導体の銅の層数は4である。図2はこの
Ag−1234超伝導体の磁化率χの温度依存性を示す
図である。図示するように、磁化率χは117Kから減
少し始めている。図3はこの試料の電気抵抗の温度依存
性を示す。電気抵抗の測定でも超伝導転移温度Tc=1
17Kを示している。
【0029】(実施例2)Sr2 Cax-1 Cux O2x+1
のxを3〜6の範囲で変化させて調整した焼結試料に、
AgOまたはAg2 O粉末を添加して、AgSr2 Ca
x-1 Cux O2x+1+r(r=0.5または1)の組成にで
きるだけ近い仕込組成とし、実施例1 と同様に、Auま
たはPt製のカプセルに封入して、1〜6GPa、80
0〜1200℃の高圧高温下で0.5〜5時間処理し
た。その結果、超伝導転移温度Tcが110K以上の超
伝導体が得られた。
のxを3〜6の範囲で変化させて調整した焼結試料に、
AgOまたはAg2 O粉末を添加して、AgSr2 Ca
x-1 Cux O2x+1+r(r=0.5または1)の組成にで
きるだけ近い仕込組成とし、実施例1 と同様に、Auま
たはPt製のカプセルに封入して、1〜6GPa、80
0〜1200℃の高圧高温下で0.5〜5時間処理し
た。その結果、超伝導転移温度Tcが110K以上の超
伝導体が得られた。
【0030】(実施例3)Ba2 Cax-1 Cux O2x-1
およびBa2 Cax-1 Cux+1 O2x+2をそれぞれx=2
〜6の範囲で調整した粉末試料のそれぞれにCuの価数
が平均価数として2.3になるようにCaO2 またはB
aO2 粉末を添加して、CuBa2 Cax-1 Cux O
12-n(n=0〜4)の組成にできるだけ近い仕込組成と
した。これらの仕込組成の試料を実施例1と同様に、A
uまたはPt製のカプセルに封入して1〜6GPa、8
00〜1200℃の高圧高温下で0.5〜5時間処理し
た。その結果、超伝導転移温度Tcが110K以上の超
伝導体が得られた。
およびBa2 Cax-1 Cux+1 O2x+2をそれぞれx=2
〜6の範囲で調整した粉末試料のそれぞれにCuの価数
が平均価数として2.3になるようにCaO2 またはB
aO2 粉末を添加して、CuBa2 Cax-1 Cux O
12-n(n=0〜4)の組成にできるだけ近い仕込組成と
した。これらの仕込組成の試料を実施例1と同様に、A
uまたはPt製のカプセルに封入して1〜6GPa、8
00〜1200℃の高圧高温下で0.5〜5時間処理し
た。その結果、超伝導転移温度Tcが110K以上の超
伝導体が得られた。
【0031】これらの物質の同定を行ったX線回折図形
の一例を図4に示す。このX線回折図形から得られた超
伝導体の組成はCuBa2 Ca3 Cu4 O12-n(n=0
〜4)と同定された。この試料を試料記号Cu−123
4とする。同定に際しては、ヘルマン−モーガンの記号
で示す空間群を近似的にP4/mmmとした。図5はこ
のCu−1234超伝導体の磁化率χの温度依存性を示
す図である。図示するように、磁化率χは116Kから
減少し始めている。図6はこの試料の電気抵抗の温度依
存性を示す。電気抵抗の測定でも超伝導転移温度Tcが
116K以上であることを示している。
の一例を図4に示す。このX線回折図形から得られた超
伝導体の組成はCuBa2 Ca3 Cu4 O12-n(n=0
〜4)と同定された。この試料を試料記号Cu−123
4とする。同定に際しては、ヘルマン−モーガンの記号
で示す空間群を近似的にP4/mmmとした。図5はこ
のCu−1234超伝導体の磁化率χの温度依存性を示
す図である。図示するように、磁化率χは116Kから
減少し始めている。図6はこの試料の電気抵抗の温度依
存性を示す。電気抵抗の測定でも超伝導転移温度Tcが
116K以上であることを示している。
【0032】このようにして得られたCuBa2 Ca3
Cu4 O12-nの超伝導特性の異方性は、γ=1.3〜
2.5で既存の銅酸化物超伝導体と比較して最も低いも
のであった。図7にこの試料の異方性γの温度依存性を
示す。図には磁場中冷却およびゼロ磁場での冷却の双方
を示してあるが、100K以下で、特に80K以下で異
方性γは2に近い。また、この試料のc軸方向のコヒー
レンス長は約10Åであり、既存の銅酸化物超伝導体と
比較して最も長いものであった。さらに、高磁界下での
臨界電流密度Jcも、磁界が1Tで、温度が77Kのと
き、105A/cm2 と高いものであった。
Cu4 O12-nの超伝導特性の異方性は、γ=1.3〜
2.5で既存の銅酸化物超伝導体と比較して最も低いも
のであった。図7にこの試料の異方性γの温度依存性を
示す。図には磁場中冷却およびゼロ磁場での冷却の双方
を示してあるが、100K以下で、特に80K以下で異
方性γは2に近い。また、この試料のc軸方向のコヒー
レンス長は約10Åであり、既存の銅酸化物超伝導体と
比較して最も長いものであった。さらに、高磁界下での
臨界電流密度Jcも、磁界が1Tで、温度が77Kのと
き、105A/cm2 と高いものであった。
【0033】(実施例4)実施例3の構成で、ReO3
またはRe2 O7 を添加すると、処理温度を下げること
ができ、(Cu1-z Rez )Ba2 Ca3 Cu4 O12-n
(z=0.2)の仕込組成により、実施例1と同様の方
法で製造したところ、超伝導転移温度Tc=116K
で、異方性γ〜2の低異方性高温超伝導体が得られた。
またはRe2 O7 を添加すると、処理温度を下げること
ができ、(Cu1-z Rez )Ba2 Ca3 Cu4 O12-n
(z=0.2)の仕込組成により、実施例1と同様の方
法で製造したところ、超伝導転移温度Tc=116K
で、異方性γ〜2の低異方性高温超伝導体が得られた。
【0034】(実施例5)Sr2 Cax-1 Cux+1 O
2x+2(x=2〜6)の粉末試料にAgOまたはAg2 O
粉末を添加して(Ag,Cu)Sr2 Cax-1 Cux O
2x+4-n(n=0〜4)の仕込組成とした。これらの試料
を実施例1 と同様に、AuまたはPt製のカプセルに封
入して1〜6GPa、800〜1200℃の高圧高温下
で0.5〜5時間処理した。その結果、超伝導転移温度
Tcが110K以上の超伝導体が得られた。
2x+2(x=2〜6)の粉末試料にAgOまたはAg2 O
粉末を添加して(Ag,Cu)Sr2 Cax-1 Cux O
2x+4-n(n=0〜4)の仕込組成とした。これらの試料
を実施例1 と同様に、AuまたはPt製のカプセルに封
入して1〜6GPa、800〜1200℃の高圧高温下
で0.5〜5時間処理した。その結果、超伝導転移温度
Tcが110K以上の超伝導体が得られた。
【0035】(実施例6)実施例3の構成において、A
gOまたはAg2 O粉末を添加したところ、超伝導転移
温度Tc=117Kで、超伝導特性の異方性γ〜3の低
異方性高温超伝導体(Ag1-z Cuz )Sr2 Ca3 C
u4 O12-n(n=0〜4)が得られた。この試料、(A
gCu)−1234の異方性の温度依存性を図8に示
す。
gOまたはAg2 O粉末を添加したところ、超伝導転移
温度Tc=117Kで、超伝導特性の異方性γ〜3の低
異方性高温超伝導体(Ag1-z Cuz )Sr2 Ca3 C
u4 O12-n(n=0〜4)が得られた。この試料、(A
gCu)−1234の異方性の温度依存性を図8に示
す。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来不可能であったTlまたはHg含まない、あるいは
低Tl,Hg濃度で超伝導転移温度100K以上の超伝
導体を得ることができる。
従来不可能であったTlまたはHg含まない、あるいは
低Tl,Hg濃度で超伝導転移温度100K以上の超伝
導体を得ることができる。
【0037】さらに、本発明によれば、従来存在しなか
った高磁界下で高い臨界電流密度Jcをもち、超伝導特
性の異方性が低く、超伝導転移温度100K以上の超伝
導体を得ることができる。
った高磁界下で高い臨界電流密度Jcをもち、超伝導特
性の異方性が低く、超伝導転移温度100K以上の超伝
導体を得ることができる。
【図1】本発明による高温超伝導体の一実施例であるA
g−1234試料、AgBa2Ca3 Cu4 O12-n(n
=0〜4)、のX線回折図形を示す図である。
g−1234試料、AgBa2Ca3 Cu4 O12-n(n
=0〜4)、のX線回折図形を示す図である。
【図2】Ag−1234試料の磁化率の温度依存性を示
す特性図である。
す特性図である。
【図3】Ag−1234試料の電気抵抗の温度依存性を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図4】本発明による高温超伝導体の一実施例であるC
u−1234試料、CuBa2Ca3 Cu4 O12-n(n
=0〜4)、のX線回折図形を示す図である。
u−1234試料、CuBa2Ca3 Cu4 O12-n(n
=0〜4)、のX線回折図形を示す図である。
【図5】Cu−1234試料の磁化率の温度依存性を示
す特性図である。
す特性図である。
【図6】Cu−1234試料の電気抵抗の温度依存性を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図7】Cu−1234試料の超伝導特性の温度依存性
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図8】(Ag,Cu)−1234試料の超伝導特性の
温度依存性を示す特性図である。
温度依存性を示す特性図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 13/00 565 H01B 13/00 565D H01L 39/12 ZAA H01L 39/12 ZAAC (56)参考文献 特開 平2−229716(JP,A) 特開 平7−53212(JP,A) JPN.J.APPL.PHYS., VOL.33(1994),NO.3,P.L 300−L303 JPN.J.APPL.PHYS., VOL.33(1994),NO.4,P.L 503−L506
Claims (8)
- 【請求項1】 式(1):MAe2 Cax-1 Cux Oy
で表される組成(ただし、MはAg,Auの1価イオ
ン、Cu,Pbの2価イオンおよびY,ランタニド系列
元素の3価イオンからなる群から選ばれた少なくとも1
種であって、AeはBaおよびSrの少なくとも1種、
x=1〜10、y=2x〜2x+4)を有し、かつ層状
結晶構造を持ち、超伝導転移温度Tcが110K以上で
あることを特徴とする高温超伝導体。 - 【請求項2】 請求項1に記載された 高温超伝導体の製
造方法であって、原料粉末を所望の組成に混合し、該混
合粉末を圧力100kg/cm2 〜100、000kg
/cm2 、温度300℃〜1、300℃の条件下で高圧
高温合成することを特徴とする高温超伝導体の製造方
法。 - 【請求項3】 請求項1に記載された 高温超伝導体の製
造方法であって、成形された高温超伝導体またはその構
成元素からなるターゲットを用いスパッタリング法によ
り基板上に高温超伝導体薄膜を形成することを特徴とす
る高温超伝導体の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載された
高温超伝導体の製造方法であって、成形された高温超伝
導体またはをターゲットとしてレーザアブレージョン法
により基板上に高温超伝導体薄膜を形成することを特徴
とする高温超伝導体の製造方法。 - 【請求項5】 式(3):Cu1-z Mz Ae2 Cax-1
Cux Oy で表される組成(ただし、Cuは2価のイオ
ン、MはAg,Auの1価イオン、Pbの2価イオンお
よびTl,Bi,Y、ランタニド系列元素の3価イオン
およびCr,Mn,Fe,Co,Ni,Mo,Tc,R
u,Rh,Pd,W,Re,Os,Ir,Ptの多価イ
オンからなる群から選ばれた少なくとも1種、AeはB
a,SrおよびBa,Sr,Ba1-w Srw の少なくと
も1種、x=1〜10、y=2x〜2x+4、z=0〜
0.5、w=0〜1.0)を有し、層状結晶構造を持
ち、超伝導転移温度Tcが110K以上であり、かつξ
abを該結晶構造におけるCuO2 面(ab面)の面内方
向のコヒーレンス長、ξc を該CuO2 面に垂直な方向
(c軸方向)のコヒーレンス長とした時に、ξab/ξc
で表される超伝導特性の異方性γ(ξab/ξc )が5以
下であることを特徴とする低異方性高温超伝導体。 - 【請求項6】 請求項5に記載された 高温超伝導体の製
造方法であって、原料粉末を所望の組成に混合し、該混
合粉末を圧力100kg/cm2 〜100,000kg
/cm2 、温度300℃〜1、300℃の条件下で高圧
高温合成することを特徴とする高温超伝導体の製造方
法。 - 【請求項7】 請求項5に記載された 高温超伝導体の製
造方法であって、成形された高温超伝導体またはその構
成元素からなるターゲットを用いスパッタリング法によ
り基板上に高温超伝導体薄膜を形成することを特徴とす
る高温超伝導体の製造方法。 - 【請求項8】 請求項5に記載された 高温超伝導体の製
造方法であって、成形された高温超伝導体をターゲット
としてレーザアブレージョン法により基板上に高温超伝
導体薄膜を形成することを特徴とする高温超伝導体の製
造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6302255A JP2723173B2 (ja) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | 高温超伝導体およびその製造方法 |
US08/548,975 US5919735A (en) | 1994-11-04 | 1995-10-27 | High temperature superconductor |
US09/325,737 US6218341B1 (en) | 1994-11-04 | 1999-06-04 | Process for the preparation of a high temperature superconductor |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34017993 | 1993-12-07 | ||
JP34048793 | 1993-12-08 | ||
JP6-270817 | 1994-11-04 | ||
JP27081794 | 1994-11-04 | ||
JP5-340179 | 1994-11-04 | ||
JP5-340487 | 1994-11-04 | ||
JP6302255A JP2723173B2 (ja) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | 高温超伝導体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08183614A JPH08183614A (ja) | 1996-07-16 |
JP2723173B2 true JP2723173B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=27478901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6302255A Expired - Lifetime JP2723173B2 (ja) | 1993-12-07 | 1994-12-06 | 高温超伝導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723173B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3289134B2 (ja) | 1997-02-28 | 2002-06-04 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 不確定性原理に基づく低異方性高温超伝導体とその製造方法 |
JP2939544B1 (ja) * | 1998-03-27 | 1999-08-25 | 工業技術院長 | Mgドープ低異方性高温超伝導体とその製造方法 |
JP3023780B1 (ja) * | 1998-09-14 | 2000-03-21 | 工業技術院長 | Cu系高温超伝導材料 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2703036B2 (ja) * | 1989-03-03 | 1998-01-26 | 株式会社日立製作所 | 超伝導物質 |
JPH03218923A (ja) * | 1990-01-24 | 1991-09-26 | Chisso Corp | 酸化物超伝導体 |
JPH0753212A (ja) * | 1993-08-13 | 1995-02-28 | Agency Of Ind Science & Technol | 高温超伝導体およびその作製法 |
-
1994
- 1994-12-06 JP JP6302255A patent/JP2723173B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
JPN.J.APPL.PHYS.,VOL.33(1994),NO.3,P.L300−L303 |
JPN.J.APPL.PHYS.,VOL.33(1994),NO.4,P.L503−L506 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08183614A (ja) | 1996-07-16 |
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |