JP2722433B2 - カメラの測距装置 - Google Patents

カメラの測距装置

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JP2722433B2 JP61277633A JP27763386A JP2722433B2 JP 2722433 B2 JP2722433 B2 JP 2722433B2 JP 61277633 A JP61277633 A JP 61277633A JP 27763386 A JP27763386 A JP 27763386A JP 2722433 B2 JP2722433 B2 JP 2722433B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカメラの測距装置、更に詳しくは、被写体に
向けスポット状の光束を照射し、被写体からの反射光を
受光素子で受光して測距情報を得る測距装置に関する。 [従来の技術] 被写体に光束を照射し、被写体からの反射光を受光手
段にて受光して測距情報を得る光投射式の測距装置を有
するカメラにおいて、従来の測距方式として第2図〜第
5図に示すような構成のものがある。第2図において、
赤外光発光素子20は、その中心部に斜線で図示した発光
面20aから発光し、投光レンズ21でスポット状に収束さ
れて被写体25に向け赤外光が照射されると、該被写体面
上に上記発光面20aの投光パターン24を生じるととも
に、同投光パターン24の反射光が受光レンズ22を経て、
同レンズ22の焦点面に配設された受光素子23上に受光パ
ターン像23aとして結像される。そして、入射位置、つ
まりは受光パターン像23aの光量の重心に応じた信号が
受光素子23から出力されるので、それを処理して被写体
距離を求めていた。この方式では、投光パターン24が被
写体から全部反射されなければ正確に測距できない場合
があった。即ち、ファインダ枠27内の観察像は、第3図
に示すように被写体25が測距枠26を被うようにしなけれ
ばならず、もし、第4図,第5図に示すように被写体25
aが、測距枠26従って、投光パターン24aに半分位かかっ
た場合、受光素子23上では本来の投光パターン24とは異
なった受光パターン像23bになり、光量の重心位置が移
動するので、結果として受光素子23からは被写体距離と
対応しない信号が出力され、正確な測距ができなかっ
た。 よって、この方式のカメラの場合、第2図,第3図に
示すように、被写体25がカメラのファインダ枠27内にあ
る測距枠26を被うようにした状態で測距しなければなら
ず、第4図,第5図に示すように被写体25aがカメラの
ファインダ枠27内にある測距枠26からずれるにしたがっ
て誤測距をおこしやすかった。 このことは、撮影者が測距時に被写体を測距枠内にお
さめなければならないことを意味しており、撮影の自由
度が奪われていた。 そこで、測距枠内に被写体を入れなくても、被写体の
測距を行なうことのできる方式も各種提案されている。
これらの方式は、投光素子からの光束を、ファインダの
被写界に対し、その一方から他方まで走査させて複数の
測距信号を得るようにし、そのうちから、最も至近距離
を示す信号を選択し被写体距離信号としている。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、投光素子からの光束をファインダの被
写界に対して一方から他方へ走査して複数の測距信号を
得、これらのうちから最も至近距離を示す信号を選択す
るようにした上記従来例では、被写体上を投光パターン
がよこぎる時に誤測距してしまう。この関係を第6図
(A)〜(E)を用いて以下に説明する。なお、投光手
段にて光束を被写体の右側から左側へと走査すること
は、光束を固定しておいて被写体がその光束の左側から
右側へと移動することと等価なので、第6図では光束を
走査するかわりに被写体が光束、つまり投光パターン
の、左側から右側へと、被写体距離lを変えずに移動す
るものとし、その態様を(A)〜(E)にて図示してい
る。ここに、被写体25Aとは被写体25が第6図(A)の
位置にあるときの被写体を示し、投光パターン24A、受
光パターン領域23Aについても同様とする。また第6図
(B)のように被写体25Bに照射した光束の一部のみ結
像する場合、投光パターン24Bのうちの斜線部分を投光
パターン像、受光パターン領域23Bのうちの斜線部分
を受光パターン像23とする。まず第6図(A)は、被
写体25Aに投光パターン24Aがかかっていないので、当
然、受光素子23の受光パターン23Aには反射光が入射せ
ず、無限遠(∞)の測距信号が得られる。第6図(C)
は、被写体25Cに投光パターン24Cが全部投光パターン像
24として投影されていることを示し、受光素子23には
受光レンズ22により投光パターン像24の反射光が受光
パターン像23として入射され、この時被写体距離lに
対応した適正な測距信号が得られる。第6図(E)は、
第6図(A)と同様、受光素子23には反射光が入射しな
いので、無限遠(∞)の測距信号が得られる。第6図
(A)から第6図(C)へ移行する過程の一場面が第6
図(B)であって、被写体25Bに投影された投光パター
ン24Bの一部の投光パターン像24は、被写体からの反
射光として受光レンズ22により受光素子23上に受光パタ
ーン像23として入射される。即ち、第6図(A)から
第6図(C)への過程では、受光パターン像は徐々に大
きくなっていき、その受光パターン像の光量の重心点も
図中右から左へと移動することになるので、距離信号と
しては複数の値が得られ、しかも至近側を選択するの
で、実際には被写体距離lよりも至近に対応する信号が
得られてしまう。さらにまた、第6図(C)から第6図
(E)へ移行する過程の一場面が第6図(D)で、被写
体25Dに投影された投光パターン24Dの一部のパターン像
24は、被写体からの反射光として受光レンズ22により
受光素子23上に受光パターン像23として入射する。即
ち、第6図(C)から第6図(E)への過程では、受光
パターン像は徐々に小さくなっていき、その受光パター
ン像の光量の重心点も図中右から左へと移行することに
なるので、距離信号としては被写体距離lに対応した信
号から無限遠(∞)に対応しした信号へと徐々にかわっ
ていく。 以上のように、上記従来例では、被写体上を投影パタ
ーン像がよこぎるときに得られる複数の測距信号群のう
ちから最至近を示す測距信号を抽出するので、被写体距
離lに対応した測距信号よりも、被写体より至近に対応
した測距信号が得られるという問題点を有していた。カ
メラとしては被写体よりカメラ側にピントを合わせてし
まい、写真としては前ピンになってしまう。 そこで、本発明の目的は、上記不具合を除去し、常に
適正な被写体距離信号を得られるカメラの測距装置を提
供するにある。 [問題点を解決するための手段および作用] 本発明に係るカメラの測距装置は、被写体に向けて測
距用光を投光する投光手段と、この投光手段からの光を
所定の方向に順次切換える投光方向切換手段と、上記測
距用光の被写体からの反射光を受光し、上記被写体まで
の距離を投光方向に応じて順次検出し、出力する測距手
段と、上記測距用光の被写体からの反射光の受光量を検
出し、この受光量が最大となったときの上記測距手段か
らの出力を被写体距離として確定する距離確定手段を具
備したことを特徴とする。 [実施例] 本発明の実施例の概略を第1図を用いて説明する。 発光素子駆動回路11にて発光素子1を発光させ、投光
レンズ2によりスポット状の光束を被写体7に照射し、
その反射光を受光レンズ3を介して受光素子4により受
光し、被写体迄の距離を測定するものである。その際、
上記スポット状の光束は、撮影画角範囲内、例えば投影
パターン像5から6の範囲内を走査手段10により走査さ
れ、この結果として受光素子4から入射光量の重心情報
をもったアナログ光電流が得られるので、これを測距回
路12と光量ピーク検出回路13とに印加する。測距回路12
は、アナログ光電流から距離信号を算出しA/D変換して
ディジタル値にし、ラッチ回路14に連続的に印加する。
光量ピーク検出回路13は、アナログ光電流のピーク値を
検出すると、ラッチ回路14にラッチ信号を出力する。ラ
ッチ回路14は、ラッチ信号に同期して、ディジタル表示
された距離信号を測距値として出力する。 以下、上述した概略実施例の詳細について説明する。
走査部の構成を示す第7図において、素子台座34上には
その両サイドに位置して赤外発光素子(以下、IREDと略
記する)30と受光素子としての半導体位置検出器(以
下、PSDと略記する)33とが基線長離して固着される。
上記素子台座34は、カメラ本体に植立されたガイド軸35
に沿って、ガイド穴34aを案内にし摺動自在に支持さ
れ、IRED30とPSD33を水平方向に移動させるようにして
いる。レンズ台座36上の両サイドに投光レンズ31と受光
レンズ32とが同じく、光軸間を基線長離して配設され、
中央部に穿設されたガイド穴36aを案内にして、カメラ
本体に植立されたガイド軸37に沿って摺動自在に支持さ
れ、投光レンズ31および受光レンズ32が水平方向に移動
される。素子台座34およびレンズ台座36は、互いに平行
して配置されていて両台座の互いに対向する側に形成さ
れたラック34b,36bが、この間でカメラ本体に植立され
た回転軸39に軸装されたピニオン38に螺合している。ピ
ニオン38が介在していることにより素子台座34とレンズ
台座36とは互いに逆方向(180°異なる方向)に移動で
きるようになっている。レリーズレバー41は、カメラ本
体に植設された軸42を支点に回転自在に支持されるが、
平生はバネ43により反時計方向に付勢されていて、図示
状態ではその一側面がピン44に当たって、バネ43による
回動が規制されている。一方、レンズ台座36は平生はバ
ネ40により図においてA方向に付勢されているが、一端
に形成された突部36cが上記レリーズレバー41の突部41a
とかみ合って、レンズ台座36のA方向への摺動が規制さ
れている。接片45はレンズ台座36の側面にビス46で固定
され、カメラ本体に固定されたスイッチ基板47と接して
いる。第7図下方から見たスイッチ基板47のパターンを
示した第8図において、導体パターン47aに対向して導
体パターン47b,47cおよび47dが配設されている。上記接
片45と導体パターン47aは、導体パターン47bと組み合わ
されてスイッチSW1,導体パターン47cと組み合わされて
スイッチSW2,導体パターン47dと組み合わされてスイッ
チSW3をそれぞれ形成する。第7図に示す状態ではパタ
ーン47aと47bが接片45によって導通されて、スイッチSW
1がオンになっている。 さて、レリーズ動作により第7図のレリーズレバー41
に、矢印Cで示す方向の力が付加され、突部41aと36cと
の噛合いがはずれると、レンズ台座36はA方向に移動す
るので、接片45はスイッチ基板47の導電パターン上を摺
動し、順次第8図のパターン47aがパターン47cに導通し
てスイッチSW2が、パターン47aがパターン47dに導通し
てスイッチSW3がそれぞれオンになる。第7図のレンズ
台座36の他端に突出する突部36dは、カメラ本体に固定
されたエアシリンダ48の孔48a内に挿入されることによ
り、同部分に形成されたエアダンパーによってレンズ台
座36の移動速度を規制している。エアシリンダ48の一端
に固定されゴム等で構成される緩衝座49は、レンズ台座
36がA方向に移動したときの停止部材を形成していると
共に、シリンダ48に対するクッションも兼ねている。レ
ンズ台座36が図中A方向に移動するに応動して素子台座
34はB方向に移動するので、IRED30と投光レンズ31とに
よる投光光束、PSD33と受光レンズ32とによる受光光束
は、相互間の基線長等を所定の関係に保ったままで、連
続的に測距範囲内を走査する。上記測距範囲を第9図に
示すファインダの被写界50内の範囲52とすることによ
り、ファインダの被写界50内の被写体51を含む範囲52を
連続的に光束が走査することになる。 第10図は、発光素子駆動回路54の回路図で、第8図の
導電パターン47aが47cに短絡してスイッチSW2がメイク
すると、トランジスタQ1とこれにダーリントン接続され
たトランジスタQ2とがオンし、IRED30が発光する。ここ
の、抵抗R3とトランジスタQ3とでIRED30に流れる電流を
一定にし、IRED30の発光量を一定にしている。また抵抗
R2はトランジスタQ1の電流制限抵抗である。スイッチSW
2がオフしているときは、抵抗R1によりトランジスタ
Q1,Q2がオフするのでIRED30は発光しない。 第11図は被写体距離検出回路55の電源供給回路56で、
第8図の導電パターン47aが47bに短絡されることにより
スイッチSW1がオフになると、抵抗R4によりトランジス
タQ4がオンして後述する被写体距離検出回路55に電流を
供給する。 第12図は、被写体距離検出回路55の電気回路図で、ま
ず、その概略構成を説明する。回路61は、PSD33への入
射光束を光電変換して得られた信号電流I1から背景光に
よる影響を除去して、変動分のみ対数変換し出力する電
流−電圧変換回路で、回路62はPSD33への入射光束を光
電変換して得られた信号電流I2から背景光による影響を
除去し変動分のみ対数変換し出力する電流−電圧変換回
路で、上記回路61と同様の回路である。これら電流−電
圧変換回路61及び回路62の各出力は、オペアンプOP4
外付抵抗R6〜R9からなる差動増幅器66に入力されるの
で、点における該差動増幅器66の出力は のように光電流I1とI2との商に比例したアナログ電圧と
なって測距回路を構成する。そしてコンパレータCP1〜C
P7および抵抗R10〜R16からなるA/D変換器67にて、8個
の領域に分類されたのちエンコーダ63に入力される。 他方、PSD33のカソードに流入する光電流I1とI2の和
は、光量ピーク検出回路64にてI−V変換されたのち、
信号のピークを検出し、エンコーダ63へラッチ信号を送
出する。エンコーダ63は、上記A/D変換器67から入力さ
れた8個の領域を3ビットのディジタル信号に変換した
測距値を撮影レンズ駆動部65に出力する。 次に、上記電流−電圧変換回路61を詳細に説明する
と、PSD33からの光電流I1は、オペアンプOP1,トランジ
スタQ5および抵抗R5から成るI−Vコンバータで電圧に
変換されたのち、オペアンプOP3、ダイオードD1、トラ
ンジスタQ6とQ7およびコンデンサC2から成るホールド回
路に印加される。このホールド回路のトランジスタQ6
ベースには、前記第8図に示す導電パターン47aが47cに
短絡されてスイッチSW2が閉成する時に“H"レベルとな
る信号が印加されるようになっている。 前記したように、第12図の被写体距離検出回路55の電
源は、第7図に示す接片45が第8図に示すスイッチ基板
47の導電パターン47bを脱した時点で通電されるから、
トランジスタQ6は上記接片45がスイッチ基板47における
導電パターン47bと47cとの間の空白部を摺動していると
きにオンになり、オペアンプOP3にバイアスを供給して
該オペアンプOP3が動作する。この状態では、トランジ
スタQ8のベースは、オペアンプOP2により基準電圧V
1に、またエミッタはオペアンプOP3により基準電圧V2
それぞれ固定されるので、背景光の交流成分はダイオー
ドD1とトランジスタQ7のエミッタ接合に流れて保持レベ
ルを規定するコンデンサC2が充電される。接片45がまだ
導電パターン47cに達していない間は、スイッチSW2はオ
フで、第10図のIRED30が発光していないから、光電流I1
をI−V変換して抵抗R5の両端に生ずる電圧は背景光の
みを光電変換したものとなる。 このあと、接片45がさらに摺動してスイッチ基板47の
導電パターン47aと47cとが短絡され、スイッチ2が閉成
されてIRED30が発光すると、同時にトランジスタQ6がオ
フとなってオペアンプOP3のバイアスが断たれるため、
トランジスタQ8のエミッタ電位がフリーになって、オペ
アンプOP2とトランジスタQ8からなる対数変換回路が作
動する。また、ホールド回路のトランジスタQ7のベース
は、コンデンサC2によって上記背景光を光電変換した電
位に固定されるのでトランジスタQ6がオフになった後の
変化分、即ち、背景光を除去した被写体反射光のみを光
電変換した信号電流I1がコンデンサC1を経てオペアンプ
OP2とトランジスタQ8で対数圧縮され出力される。結
局、トランジスタQ8のエミッタ電流は、基準電圧V1とV2
で定まるバイアス電流IE1と、IRED30から発光され被写
体で反射しPSD33に入射して光電流に変換され分割され
た信号電流I1がトランジスタQ8でβ倍に電流増幅された
βI1との和IE1+βI1になる。トランジスタの逆方向飽
和電流をIs、サーマルボルテージをVTとすると、トラン
ジスタQ8のベース・エミッタ間電圧VBE1は VBE1=VTln{(IE1+βI1)/Is} となる。ここで、ボルツマン定数をk、絶対温度をT、
電子電荷の定数をqとすると、サーマルボルテージV
Tは、VT=kT/qである。 電流−電圧変換回路62についても同様に VBE2=VTln{(IE2+βI2)/Is} を出力する。これら両出力は抵抗R6〜R9とオペアンプOP
4とからなる差動増幅器に入力され、VBE1及びVBE2の差
が出力される。そこで、抵抗R9が基準電圧V4にバイアス
されている点を考慮すると、上記オペアンプOP4の出力
端子点の電位は VBE1−VBE2+V4= VTln{(IE1+βI1)/(IE2+βI2)}+V4 となる。ここでIE1≪βI1,IE2≪βI2と設定しておくと VBE1−VBE2+V4=VTln(I1/I2)+V4 となるから、オペアンプOP4の出力端にはPSD33に入射
した光束の光量重心位置に応じた電圧がとり出される。 次に、オペアンプOP4の出力はコンパレータCP1〜CP7
と抵抗R10〜R17とからなるA/D変換器67にてA/D変換さ
れ、次段のエンコーダ63へと出力され、同エンコーダ63
で3ビットのディジタル距離信号に変換される。このエ
ンコーダ63には、光量ピーク検出回路64の出力によりデ
ィジタル距離信号をラッチするラッチ機能を有する。 光量ピーク検出回路64は、PSD33の全光電流を検出
し、信号電流が最大になったときに、上記エンコーダ63
へラッチ信号を出力する回路である。入射光束によりPS
D33のカソードにI1+I2の光電流が流れ込む。これを光
量ピーク検出回路64ではトランジスタQ9,Q10からなる
カレントミラー回路にてI1+I2と等しい電流を抵抗R17
へ流して、電流−電圧変換し、オペアンプOP5より成る
バッファ回路にてインピーダンス変換する。オペアンプ
OP5の出力電圧はコンデンサC3、抵抗R18およびオペアン
プOP6よりなる微分回路にて微分し、次段のコンパレー
タCP8の同相入力端子へ印加する。オペアンプOP6の同相
入力端子に基準電圧V6を、コンパレータCP8の反転入力
端子に基準電圧V7を与えてV6<V7とすることにより、ノ
イズによる誤動作を防いでいる。ここで、第13図(A)
〜(D)は上記関係を示す波形図であり、投光パターン
53は図の右から左へ走査するので、各信号も右か
ら左へ変化するように記してある。なお、信号はオペ
アンプOP5の出力、信号はオペアンプOP6の出力、信号
はコンパレータCP8の出力である。投光パターン53が
被写体51にかかるとき信号の電位は上昇し、投光パタ
ーン53が被写体51の主要部分を走査するとき信号の電
位はピークに達し、以後投光パターン53が被写体51から
遠ざかるにつれて信号の電位は下降する。この信号
の電位を微分すると第13図(C)に示すオペアンプOP6
の出力信号の電位分布が得られ、基準電圧V6とクロス
する点が第13図(B)に示す信号のピークに対応す
る。第13図(D)に示すコンパレータCP8の出力は、
投光パターン53が被写体51にかかり始めて、第13図
(C)の微分波形信号が上昇して基準電圧V7とクロス
するとき、“H"となり、反射光量がピークに達する少し
前、微分波形信号が下降して基準電圧V7とクロスする
とき“L"となる。 再び第12図の光量ピーク検出回路64に戻って説明する
と、第8図の導体パターン47aが47cに短絡してスイツチ
SW2がオンになると、インバータG2,G3及びアンドゲー
トG1によりコンパレータCP8の出力は、D型フリップフ
ロップG4のクロック入力端子CKに供給される。ここに、
コンデンサC4は、スイッチSW2がオンしてからインバー
タG3の出力が“L"から“H"になる時間を遅延する遅延コ
ンデンサで、IRED30が発光を開始するときのコンパレー
タCP8の誤信号をD型フリップフロップG4のクロック入
力端子CKに入力しないようにしている。このD型フリッ
プフロップG4のD入力は、スイッチSW2がオンしたとき
にプルダウン抵抗R1により“L"から“H"になっているの
で反射光量がピークに達する少し前に、第13図(D)示
すコンパレータCP8の出力は“H"から“L"になってD
入力の“H"を読み込むからD型フリップフロップG4のQ
出力が“L"から“H"になり、次段のノアゲートG5の出力
を“H"から“L"にし、この信号をエンコーダ63にラッチ
信号として印加する。しかして、コンパレータCP8が光
量ピーク点の少し前で“H"→“L"となっても上記アンド
ゲートG1、D型フリップフロップG4およびノアゲートG5
に順次信号が伝送される際の遅延時間が積算されるの
で、エンコーダ63にラッチ信号が送られるタイミング
は、光量ピーク点にほぼ等しくなり、この時の測距信号
を3ビットの測距値としてエンコーダ63より出力する。
なお、インバータG6は、ノアゲートG5の正帰還回路で、
ノアゲートG5の出力が“H"から“L"になったとき、“L"
にホールドするもので、抵抗R20はノアゲートG5の入力
端子のプルダウン用である。 前記スイッチ基板47の導電パターン47aと接片45と導
電パターン47dにより形成されるスイッチSW3は、被写体
から反射光がない、即ち、被写体が無限遠(∞)に位置
しているとき強制的にエンコーダ63にラッチ信号を送出
し、無限遠(∞)の測距値を得るためのものである。こ
のスイッチSW3は、IRED30が発光しているときオフで、
このときプルダウン抵抗R19によりそのノアゲートG5
入力が“L"に保持されている。IRED30の発光終了後スイ
ッチSW3がオンすると、ノアゲートG5に“H"が入力さ
れ、ノアゲートG5の出力は“H"から“L"になって、エン
コーダ63の出力をラッチする。従って、ノアゲートG5
D型フリップフロップG4から“H"の信号が入力されない
場合、つまり、測距範囲に被写体が存在せず、コンパレ
ータCP8より信号が得られない場合に、測距走査終了
して上記スイッチSW3がオンした時点でノアゲートG5
らエンコーダ63にラッチ信号が送られるので、エンコー
ダ63は無限遠の測距値を撮影レンズ駆動部65に送出する
状態にラッチされる。 結局、エンコーダ63は被写体からの反射光量が最大
(ピーク)になったときの測距信号、或いは測距走査範
囲に被写体が存在しないときは無限遠の距離信号を撮影
レンズ駆動部65に出力するので、撮影レンズはエンコー
ダ63の出力値に対応した所定位置に駆動され、被写体に
対して適正なピントが得られることになる。 第14図は、本発明の第2実施例における被写体距離検
出回路である。この被写体距離検出回路55Aが用いられ
る第2実施例でも、前記第7図〜第11図に示したと同様
の構成が採用されている。エンコーダ63へのラッチ信号
を得るのに、上記第1実施例ではPSD33のカソードに流
入する電流I1+I2を利用したが、この第2実施例ではPS
D33のアノードから流れ出す電流I1およびI2をコピー
し、その和I1+I2を前記光量ピーク検出回路64に入力す
ることでラッチ信号を得る。この第14図において、電流
−電圧変換回路61A,62Aを除いた他の回路部分、即ち、
差動増幅器66、A/D変換器67、エンコーダ63、光量ピー
ク検出回路64および撮影レンズ駆動部65は第1実施例と
同じなのでこれら同じ部分についての説明は省略する。
電流−電圧変換回路61Aは、前記実施例における電流−
電圧変換回路61の機能に信号電流I1と同一の電流I1′を
取り出す機能を加えた回路である。PSD33のカソードは
回路電源のプラス端子に接続されている。トランジスタ
Q11,Q12およびオペアンプOP7より成るカレント・ミラ
ー回路により、トランジスタQ11のコレクタ電流I1は同
電流I1に等しいトランジスタQ12のコレクタ電流I1′と
してコピーされる。信号電流I1の2倍の電流I1+I1′は
コンデンサC1を介して、前記実施例の電流−電圧変換回
路61で説明した回路にて処理される。電流−電圧変換回
路62Aは、上記回路61Aと同様の回路で、PSD33の信号電
流I2と等しい電流I2′を取り出す。電流I1′およびI2
は、光量ピーク検出回路64の前記トランジスタQ9および
Q10よりなるカレント・ミラー回路にてコピーされ、そ
の和I1′+I2′として前記第1実施例と同様に処理され
る。この他の回路については前記実施例と同様であるの
で、結局、この実施例でもエンコーダ63の出力は、被写
体からの反射光量がピークになったときの測距値を出力
する。従って、撮影レンズ駆動部65により撮影レンズは
その測距信号に対応した所定の位置に駆動され、被写体
に対して適正なピントが得られる。 尚、本実施例では、走査手段10の素子台座34とレンズ
台座36とは、互いに180°異なるよう水平方向に摺動自
在にしてあるが、要は、撮影画角内を光束が走査できれ
ばよいので、何れか一方を固定し、他方のみが水平方向
に摺動自在に構成してもよいことは勿論である。 また、本実施例では受光素子にPSDを用いたが、PSDに
代わって2分割、4分割等の分割受光素子を用いたもの
でも実施できることは言うまでもない。さらにまた、光
量ピーク検出回路64で、受光素子から信号電流の和を増
幅することにより微少電流時のS/N比を高められるよう
にすることができることは勿論である。 [発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、投光素子からの光
束でファインダ内の被写界中を走査するときに生ずる誤
測距信号によるピントずれを防ぐことができ、被写体が
測距範囲内にあるときは、常にその被写体に対して適正
なピントが得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の実施例の概略を示す図、 第2図は、従来の距離検出装置による光投射状態を示す
図、 第3図は、上記第2図に示す装置のファインダ枠内を示
す図、 第4図,第5図は、上記第2図と第3図における投射光
が被写体の中心からずれた状態を示す図、 第6図(A)〜(E)は、従来の被写体上を投光パター
ンがよこぎるときこれに応じて受光素子上の受光パター
ン像が変化する状態をそれぞれ示す図、 第7図は、本発明装置における走査手段の一実施例の平
面図、 第8図は、本発明の装置におけるスイッチ基板の一実施
例の平面図、 第9図は、本発明が適用されるカメラの被写界内の測距
範囲を示す図、 第10図は、本発明装置における発光素子駆動回路の一実
施例の電気回路図、 第11図は、本発明の装置における被写体距離検出回路に
電源を供給するための電源供給回路の一実施例の電気回
路図、 第12図は、本発明の装置における被写体距離検出回路の
一実施例の電気回路図、 第13図(A)〜(D)は、上記第12図に示した電気回路
の要部における信号の動作波形図、 第14図は、本発明装置における被写体距離検出回路の一
実施例の電気回路図である。 1……発光素子 4……受光素子 7,51……被写体 10……走査手段 11,54……発光素子駆動回路 12……測距回路 13,64……光量ピーク検出回路 14……ラッチ回路 30……IRED(発光素子) 33……PSD(受光素子)5555A……被写体距離検出回路 63……エンコーダ(ラッチ回路) 61,62,61A,62A……電流電圧変換回路(測距回路) 66……差動増幅器(測距回路) 67……A/D変換器(測距回路)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.被写体に向けて測距用光を投光する投光手段と、 この投光手段からの光を所定の方向に順次切り換える投
    光方向切換手段と、 上記測距用光の被写体からの反射光を受光し、上記被写
    体までの距離を投光方向に応じて順次検出し、出力する
    測距手段と、 上記測距用光の被写体からの反射光の受光量を検出し、
    この受光量が最大となったときの上記測距手段からの出
    力を被写体距離として確定する距離確定手段と、 を具備したことを特徴とするカメラの測距装置。 2.上記投光方向切換手段は、撮影レンズの撮影画角の
    範囲内で投光方向を切り換えるようになっていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のカメラの測距
    装置。 3.上記確定手段は、上記最大受光量が検出されなかっ
    たとき、所定距離を上記被写体距離として確定すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のカメラの測
    距装置。 4.上記測距手段は、上記反射光の上記受光位置に応じ
    て1対の光電流を出力する半導体位置検出素子を有し、
    上記測距手段は上記1対の光電流の比に基づいて上記被
    写体までの距離を検出し、上記受光量は上記1対の光電
    流の総和に基づいて検出することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載のカメラの測距装置。
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