JP2000330002A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2000330002A
JP2000330002A JP11139679A JP13967999A JP2000330002A JP 2000330002 A JP2000330002 A JP 2000330002A JP 11139679 A JP11139679 A JP 11139679A JP 13967999 A JP13967999 A JP 13967999A JP 2000330002 A JP2000330002 A JP 2000330002A
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light
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distance
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JP11139679A
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Takashi Kindaichi
剛史 金田一
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/285Systems for automatic generation of focusing signals including two or more different focus detection devices, e.g. both an active and a passive focus detecting device

Abstract

(57)【要約】 【課題】被写体によらず、必要最低限の位置の被写体距
離のみを測距することを可能にし、タイムラグが少な
く、迅速で、測距結果の信頼性が高く、高精度且つ低コ
ストの測距装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、少なくとも一対の受光素子4に
より被写体からの光を受光して得られる被写体像信号に
基づいて被写体距離を測距する第1測距モードと、投光
光源14により被写体に向けて光を投射しながら、定常
光除去部6により前記被写体像信号から定常光成分を除
去した像信号に基づいて被写体距離を測距する第2測距
モードと、前記第2測距モードにて所定時間に亘って作
動させ、それによって得られる像信号に応じて、測距対
象となる被写体を選択するCPU13と、を具備し、選
択可能な被写体数に上限を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、銀塩カメ
ラやデジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に用い
られる測距装置に係り、特に撮影画面内の複数箇所の被
写体距離を測距する所謂マルチオートフォーカス(以
下、マルチAFと称する)を実現する測距装置に係り、
特に全画面AF等のマルチAFの中でも広範囲の測距領
域を有することを特徴とした測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、カメラ等の撮像装置では、測距装
置でマルチAFを実施するものが一般的になってきてい
る。また、撮影画面内の3点又は5点、7点の被写体距
離を測距する測距装置を搭載したカメラは、低価格機種
でも製品化されている。
【0003】上記マルチAFは、測距エリアを直線上に
配置した一次元マルチAFであるが、最近は二次元マル
チAF、エリアAFの製品化の兆しが見えている。
【0004】その一例を挙げると、例えば図32に示さ
れるように、ファインダ視野16に対して45点もの測
距エリア17を設けたエリアAF機能を有する測距装置
を搭載したカメラが製品化され、市場にも出回っている
のが実状である。
【0005】このような従来技術に係るマルチAFで
は、測距エリア数が増加した分だけ測距演算の如き複雑
な演算を繰り返し実行しなければならないことに鑑み、
そのようなタイムラグを改善する為の種々の発明が提案
されている。
【0006】例えば、特開平2−158705号公報で
は、先ず被写体の複数箇所を高精度ではなく粗く測距す
る第1測距モードで複数の被写体距離情報を取得し、そ
の中から最至近距離に相当する被写体距離を示す被写体
を選択し、この選択した被写体のみ高精度の第2測距モ
ードで測距することで、上述したようなタイムラグを改
善することを特徴とした技術が開示されている。
【0007】さらに、特開昭63−131019号公報
では、アクティブ方式のAFで、投光光線の反射光量が
最も多いところに最至近の主要被写体が存在すると推定
することを基本概念とし、反射光量の少ない部分に関し
ては測距演算を省くことで、上述したようなタイムラグ
を改善する技術が開示されている。
【0008】しかしながら、上記従来技術に係るAF方
式は、いずれもアクティブ方式を採用している為、タイ
ムラグ対策において高い効果をあげることができるが、
全画面AF等を実施しようとすると、投光素子の集りや
受光素子の集りは巨大化を避けられず、実用化に向けて
は高い障壁があった。
【0009】これに対して、パッシブ方式であれば、受
光素子の微細化は、アクティブ方式の投受光素子の微細
化よりも、遙かに進歩しており、上記実用化に向けての
障壁はないので、どちらかと言えば、全画面AF等の広
範囲マルチAFには、パッシブ方式が好都合であるとい
える。
【0010】かかる点に鑑みて、特開昭62−1036
15号公報では、複数の測距エリアに対して粗く相関演
算を行い、その結果に基づき測距エリアを1つ選択し、
この選択した測距エリアのみ高精度の相関演算を行い、
パッシブ方式下でタイムラグを改善することを特徴とす
る技術が開示されている。
【0011】しかしながら、粗い相関演算といっても、
演算に用いるセンサデータを1つおきとする等、その手
段はセンサデータを間引くことであり、相関演算が省略
できるわけではない。従って、タイムラグ対策の効率は
アクティブ方式の方がパッシブ方式よりも高いが、同等
であるといえる。
【0012】ここで、パッシブ方式とアクティブ方式の
どちらが、全画面AF等のような広範囲マルチAFに好
適かということになるが、最近はハイブリッド方式とい
う測距方式が提案され、採用されている。このハイブリ
ッド方式とは、パッシブ方式のセンサに各受光素子毎に
定常光を除去するため定常光除去回路を付加して、定常
光除去機能を無効にしておくとパッシブ動作を行い、定
常光除去機能を有効にすればアクティブ動作をするもの
である。尚、定常光除去回路に関しては、特願平10−
336921号公報に開示されている。また、ハイブリ
ッド方式AFを搭載した製品も既に市場に出回ってい
る。
【0013】ところで、全画面AFのような広範囲のマ
ルチAFを実施しようとすると、タイムラグ対策が必須
条件である。そのため、コストを犠牲にして高速動作す
る高価なCPUやマイコンの搭載を避けるために、従来
技術では様々な工夫がなされている。その工夫の主なも
のは、測距の過程を前後2つに分けて、前過程をプリ測
距、後過程を本測距とするものである。
【0014】上記プリ測距は粗い測距で短時間で実行さ
れ主要被写体の位置を推定するのが目的である。これに
対して、本測距は、前過程のプリ測距の結果に基づき、
高精度で長時間を要する測距を必要最低限の被写体に制
限して行うものである。短時間のプリ測距の過程は増す
が、除外された複数の被写体を測距するのに要する時間
を省き、測距時間全体の短縮を計ったものである。
【0015】更に詳しくは、プリ測距は、被写体に対
し、光を投光しその反射光量に基づき主要被写体の位置
を推定するものがある。推定方法としては、上記反射光
量の最大値やそれに近い値を示す被写体を主要被写体の
候補とするのが一般的である。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記推
定方法の場合、被写体によっては、主要被写体の候補が
多すぎて、タイムラグ対策が不十分になるケースも生じ
てしまい、この点が従来技術の欠点であり、課題であ
る。
【0016】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、被写体によらず、必要最
低限の位置の被写体距離のみを測距することを可能に
し、タイムラグが少なく、迅速で、測距結果の信頼性が
高く、高精度且つ低コストの測距装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様では、少なくとも一対の積分型
受光センサにより被写体からの光を受光して得られる被
写体像信号に基づいて被写体距離を測距する第1測距モ
ードと、投光手段により被写体に向けて光を投射しなが
ら、定常光除去手段により前記被写体像信号から定常光
成分を除去した像信号に基づいて被写体距離を測距する
第2測距モードと、前記第2測距モードにて所定時間に
亘って作動させ、それによって得られる像信号に応じ
て、測距対象となる被写体を選択する被写体選択手段
と、を具備し、前記被写体選択手段は、選択可能な被写
体数に上限を有することを特徴とする測距装置が提供さ
れる。
【0018】第2の態様では、上記第1の態様におい
て、前記選択可能な被写体数の上限値をカメラの動作モ
ードに応じて変更するようにしたことを特徴とする測距
装置が提供される。
【0019】上記第1及び第2の態様によれば、以下の
作用が奏される。
【0020】即ち、本発明の第1の態様では、特に、第
2測距モードにて所定時間に亘って作動させ、それによ
って得られる像信号に応じて、測距対象となる被写体を
選択する被写体選択手段が、選択可能な被写体数に上限
を有している。
【0021】第2の態様では、上記第1の態様におい
て、前記選択可能な被写体数の上限値をカメラの動作モ
ードに応じて変更するようにしている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0023】本発明の測距装置は、設定される測距エリ
ア数にモードに応じた上限値を設ける点に特徴を有して
いる。以下、詳述する。
【0024】図1は本発明の第1の実施の形態に係る測
距装置の構成を示す図である。
【0025】同図に於いて、測距装置の所定位置には、
被写体光、及び補助光の被写体での反射光を集光するた
めの受光レンズ1a,1bが設けられている。
【0026】さらに、上記受光レンズ1a,1bの光路
を確保、分割し、また、不要な外光の光路への進入を防
ぐために筐体2が設けられている。この筐体2は、上述
の目的から、通常は黒色等の濃色で遮光性に優れた材料
で形成されている。
【0027】尚、上記筐体2としては、上述した材料で
形成されたものの他、内部で光の乱反射が生じないよう
に筐体内部に斜勾線を設けたものや、シボ打ち加工が施
されたもの等を採用することができることは勿論であ
る。
【0028】図中、符号3は、オートフォーカス用集積
回路(以下、AFICと称する)である。以下、当該A
FIC3の構成について詳細に説明する。
【0029】このAFIC3の内部には、上記受光レン
ズ1a,1bによって集光された光を受光し、光電変換
する受光素子4a,4bの集合体が設けられている。さ
らに、この受光素子4a,4bで素子毎に光電変換され
た光電流を素子毎に積分するための光電流積分部5が設
けられている。
【0030】さらに、上記受光素子4a,4b毎に光電
変換された光電流のうち、定常光電流を記憶、除去する
定常光除去部6が設けられている。そして、AFIC3
の内部の各部をリセットするためのリセット部7が設け
られている。
【0031】また、図中の符号8は、上記光電流積分部
5に任意の領域を設定し、設定された領域内の光電流の
最大積分量を検出し、最大積分量を一時的にサンプルホ
ールドして、光電流の積分を制御するためのモニタ信号
を出力するためのモニタ信号検出範囲設定とモニタ信号
出力部である。
【0032】この他、AFIC3には、上記光電流積分
部5の積分結果である複数積分量を記憶保持する記憶部
9や、当該モニタ信号検出範囲設定とモニタ信号出力部
8及び記憶部9の内容を外部へ出力する出力部10も設
けられている。
【0033】この出力部10は、その内部に信号を増幅
するための増幅手段を内蔵したものであってもよいこと
は勿論である。尚、上記外部からの制御信号に基づきA
FIC3の内部を制御する役目は制御部11が担い、電
圧源、電流源等の集まりあるバイアス部12より各部に
電源が供給されている。
【0034】一方、被写体に光を照射するための投光光
源14と、当該投光光源14の投光を集光するための投
光レンズ1cも設けられている。この投光光源14は、
ドライバ部15により駆動制御されることになる。
【0035】図中、符号13は、中央演算処理装置(以
下、CPUと称する)である。このCPU13は、上記
各部の制御を行う第1の実施の形態に係る測距装置の中
枢機関に相当する。そして、このCPU13は、測距装
置の制御以外のカメラの諸動作の制御を行うことは勿論
である。このCPU13の機能を測距装置関係に限定す
れば、その概要は、被写体の情報入手と測距演算が主と
なる。なお、この被写体の情報入手、測距演算等の測距
関係の機能は、必ずしもCPU13に属する必要はな
く、AFIC3に内蔵されてもよいことは勿論である。
【0036】以上説明した構成の他、同図においては不
図示ではあるが、測距に必要なデータ、即ち例えば調整
データ等を記憶しておく為の不揮発性メモリたるEEP
ROM等を内蔵させることも可能である。
【0037】以下、図2のフローチャートを参照して、
上記前述した図1の構成の実施の形態に係る測距装置の
動作を詳細に説明する。尚、以下の説明では、図1の構
成を同一符号をもって適宜参照しつつ説明を進める。
【0038】先ず、CPU13は、測距装置初期設定を
行う(ステップS1)。
【0039】即ち、初めにCPU13自体が測距を開始
する為の準備動作を行い、当該準備完了後、測距動作に
入る。CPU13が、制御部11に制御信号を送ると、
当該制御部11がリセット部7を起動する。この起動に
伴って、リセット部7は、光電流積分部5及び定常光除
去部6、モニタ信号検出範囲設定とモニタ信号出力部
8、記憶部9を、それぞれリセットする。
【0040】続いて、CPU13は、プリ積分を実行す
る(ステップS2)。
【0041】即ち、CPU13は、定常光除去部6を動
作させるための信号とモニタ信号検出範囲を設定するた
めの信号を制御部11へ送る。この信号を受けると、制
御部11は、定常光除去部6を有効にして、更にモニタ
信号検出範囲を設定する。次いで、CPU13は、ドラ
イバ部15に対し、投光部14を発光させるための信号
を送り、当該投光部14を発光させる。続いて、CPU
13は、制御部11に対して光電流積分を開始するため
の信号を出力する。この信号を受けると、制御部11
は、光電流積分部5による光電流積分を開始させる。そ
して、所定の動作を実行した後、CPU13は、光電流
の積分を終了させる。プリ積分は、アクティブモードで
ある。
【0042】次いで、最大積分量とそのセンサ上の位置
を検出する(ステップS3)。
【0043】即ち、CPU13は、上記積分終了後に、
光電流積分部5により積分された複数の光電変換素子毎
の積分量の全てを記憶部9に記憶させる。この記憶部9
に記憶された積分量は、投光光源14が発した光線の被
写体の反射による像信号である。CPU13は、この像
信号を出力部10を介して取得する。CPU13は、像
信号を取得する際、その最大値と最大値のセンサ上の位
置を検出する。
【0044】続いて、CPU13は、上記ステップS3
で検出した最大値と所定値とを大小比較する(ステップ
S4)。ここで、最大値が所定値よりも大きいときは、
主要被写体により投光光源14の発した光線が反射され
たと推定される場合であると判断し、後述するステップ
S5に移行する。一方、最大値が所定値よりも小さい場
合は、主要被写体が投光光源14の発した光線が届かな
いような遠方にあるか、又は主要被写体の反射率が極端
に低いなどの理由で、主要被写体位置を推定不可能な場
合であると判断し、ステップS6に移行する。
【0045】ステップS5では、CPU13は、最大積
分量のポイントを中心とした所定の領域に測距エリアを
設定する。即ち、図3に示すシーンでは、プリ積分によ
りセンサデータが得られ(図4(a),(b)参照)、
当該プリ積分に基づき、測距エリアが設定され(図4
(c),(d)参照)、本積分結果と設定された測距エ
リアとで被写体距離が求められる。尚、測距エリアは検
出又設定してもよい。
【0046】ステップS6では、予め用意してある所定
の領域(デフォルト位置)に測距エリアを設定する。例
えば、図5に示すシーンでは、プリ積分は所要被写体位
置を推定できない(図6(a),(b)参照)。このと
きは、デフォルト位置に測距エリアを設定すればよい。
即ち、図6(c),(d)に示されるように、測距エリ
アをオーバーラップさせても良いし、測距エリアをオー
バーラップさせることなく複数設定しても良いことは勿
論である。
【0047】続いて、CPU13は、本積分を行う(ス
テップS7)。
【0048】即ち、CPU13は、AFIC3内部のリ
セット部7を起動させ、AFIC3内部の諸手段をリセ
ットする。本積分では定常光除去部6を無効にする。そ
して、モニタ信号検出範囲を設定し、投光光源14の発
光は必要に応じて点灯/消灯の制御をして、積分を開始
する。こうして、所定の動作を実行後、積分を終了させ
る。本積分は、パッシブモードである。
【0049】続いて、CPU13は、相関演算と最至近
選択を実行する(ステップS8)。
【0050】即ち、CPU13は、上記パッシブモード
での本積分を終了させると、被写体の像信号である光電
変換素子毎の積分量を記憶部9に記憶させる。続いて、
出力部10により被写体の像信号を出力させ取得する。
このとき、CPU13は、被写体の像信号の全てを取得
してもよいが、上記ステップS5又はS6で設定した測
距エリアのみの像信号を取得する方が効率的である。
【0051】CPU13は、取得した被写体の像信号に
基づき、測距エリア毎に相関演算を行い、測距エリア毎
の被写体像の位相差を求める。かかる位相差は、被写体
の距離に相当する。そして、複数の測距エリアから得ら
れた複数の被写体距離より最至近選択を行い、最至近の
被写体距離を最終測距結果とする。
【0052】以上の処理の後、CPU13は、AFIC
3の電源をOFFにする動作を含む後処理を実行し、こ
うして一連の測距動作を終了する(ステップS9)。
【0053】ここで、前述した通り、CPU13の実行
する動作は、AFIC3の制御の下で実行しても構わな
いことは勿論である。
【0054】例えば、前述した従来技術のように、一次
元又は二次元のセンサにて非常に広範囲を測距する場
合、設定される測距エリアの数も非常に多数となり、相
関演算等の複雑な演算を非常に多数回繰り返さねばなら
ず、タイムラグが大きくなるか、或いは高速で高価なC
PUの使用によりコストアップが生じる。
【0055】これに対して、本発明の実施の形態によれ
ば、投光光源14を点灯させながら、定常光除去部6を
有効としたアクティブモードで、所定の短時間プリ積分
を行い被写体からの投光光源14が発した光線の反射光
の分布(像信号)を取得することで、主要被写体の位置
を推定することが可能となる。
【0056】従って、この実施の形態では、推定した主
要被写体の距離を高精度に検出するのに必要な最低限の
測距エリアを設定することができるため、不要な演算を
する必要はなくなる。つまり、高速で高価なCPU13
は不要となり、タイムラグも大幅に増加しないといった
効果を奏する。
【0057】以上、本発明の実施の形態の構成、作用、
効果を概説した。
【0058】次に図7のフローチャートを参照して、実
施の形態に係る測距装置の測距動作を説明する。尚、以
下の説明では、各種フローチャートや撮影シーンとその
時のプリ積分(アクティブモード)や本積分(パッシブ
モード)のセンサデータ等に係る図を、適宜参照しつつ
説明を進める。
【0059】先ず、CPU13は、測距装置の初期設定
を行う(ステップS11)。
【0060】このステップS11は、上記図2のステッ
プS1と同様の処理であり、CPU13自身や光電流積
分部5、定常光除去部6、モニタ信号検出範囲設定とモ
ニタ信号出力部8、記憶部9のリセット動作を行う。
【0061】続いて、CPU13は、プリ積分1を行う
(ステップS12)。
【0062】このプリ積分1は、上記図2では行ってい
なかったが、ここでは、本積分の積分条件の内のいくつ
かを予め決定しておくために行うこととしている。定常
光除去部6は無効で、不図示ではあるが光電変換素子の
センサ感度を設定・切り換える手段があり、センサ感度
を高感度に設定する。センサ感度切換えは、光電流の増
幅率を切換えたり、積分容量の容量を切換える等の方法
を採用することができる。投光光源14は消灯し、被写
体からの光をパッシブモードで積分する。積分制御は、
予め決められた所定の短時間のみ積分動作するようにす
る。
【0063】次いで、CPU13は、プリ積分1の最大
積分量を検出する(ステップS13)。 これは、被写
体の最も明るい部分の輝度と関連し、本積分でのセンサ
感度や補助光の有無を決定するのに用いる。この最大積
分量の検出は、積分終了後モニタ信号を出力して、これ
を最大積分量とすることもできる。
【0064】続いて、CPU13は、本積分の積分条件
の一部を決定する(ステップS14)。 主条件は、セ
ンサ感度と補助光の有無の設定である。
【0065】次いで、CPU13は、プリ積分2を実行
する(ステップS15)。
【0066】これは、先に示した図2のフローチャート
のステップS2のプリ積分と同様であり、主要被写体の
位置を推定し、本積分の測距エリアを設定するために行
うものである。定常光除去部6は有効とし、センサ感度
は高感度とする。
【0067】また、投光光源14を点灯として、積分制
御は予め決められた所定の短時間積分するようにする。
アクティブモードなので、投光光源14が発する光線の
被写体での反射光が積分される。
【0068】続いて、CPU13は、上記積分の最大積
分量とそのセンサ上の位置を検出する(ステップS1
6)。ここでは、最大積分量の位置に主要被写体が存在
すると推定する。この最大積分量は、投光光源14が発
する光線の被写体からの反射光の内、最も光量が多いも
のであるので、それが最至近にあるものである可能性が
高く、同時に主要被写体である可能性も高い。
【0069】ここで、図8のフローチャートを参照し
て、図7の上記ステップS15,S16の主要被写体サ
ーチについて更に詳細に説明する。
【0070】先ず、CPU13は、カメラのAFモード
がノーマルモードかスポットモードか判断する(ステッ
プS31)。ここで、「スポットモード」とは、画面中
央に関してのみ測距するAFモードであり、当該スポッ
トモードのときは、主要被写体サーチは何も実行せずに
リターンする。
【0071】一方、スポットモードでない場合は、図7
のステップS15と同様、プリ積分2を実行する(ステ
ップS32)。続いて、CPU13は、AFIC3より
アクティブモードでのプリ積分のセンサデータ、つま
り、被写体による投光光源14の発する光線の反射光の
像信号を取得する(ステップS33)。
【0072】そして、CPU13は、上記ステップS3
3で取得した像信号の極大値を検索し、その極大値が所
定範囲内の値(Pmax 〜Pmin )のものだけを抽出する
(ステップS34)。
【0073】例えば、図9に示すシーンのようにショー
ウインド内のマネキン等が被写体の場合には、アクティ
ブモードにてプリ積分すると、図10(a)(b)に示
されるような像信号が得られる。そして、かかる像信号
において、極大値を検索すると、3つの極大値が抽出さ
れる。各極大値は、左からの順に右側マネキンの像信
号、ガラスの正反対による像信号、左側マネキンの像信
号である。
【0074】これらの極大値から、図10(c),
(d)に示されるように、所定範囲内の値(Pmax 〜P
min )のものだけを抽出すれば、ガラスの正反対による
像信号を除外することが可能で、主要被写体の推定の誤
りを防止できる。
【0075】図8の説明に戻り、続くステップS35で
は、CPU13は、プリ積分の像信号から有効な極大値
が検出されなかったことを示すフラグf−search
errを1に設定する。このフラグ「f−search
err」は、有効な極大値が残ったところで0に設定さ
れるものとする。
【0076】続いて、CPU13は、有効極大値の有無
を判断し(ステップS36)、有効極大値が無い場合に
はリターンし、有効極大値が有る場合には、プリ積分の
像信号の周波数分析を行い極大値の中から所定以上の高
周波成分に該当するものを除外する(ステップS3
7)。前述したステップS34でガラスによる正反射の
大半は除外できるが、ガラスの反射角やガラスまでの距
離による除外しきれないものが残る。しかしながら、ガ
ラス等といった光沢物による反射の場合、像信号は高周
波になることがほとんどであり、上記ステップS34と
本ステップS37で、ガラス等の光沢物による反射像信
号を完全に除外することが可能である。
【0077】続いて、上記ステップS36と同様に、C
PU13は、有効極大値の有無を判断し(ステップS3
8)、有効極大値が無い場合はリターンし、有効極大値
が有る場合は次のステップ39を実行する。このステッ
プS39では、極大値に補正関数を加味して、その演算
結果が0になるものを除外する。
【0078】ここで、上記補正関数は、センサ上の位置
とカメラの撮影光学系の焦点距離、カメラの撮影画面モ
ード(標準、パノラマ、ハイビジョン)の関数であり、
その例は図13に示される。以下、補正関数の意味を説
明する。
【0079】先ず、カメラの撮影光学系の焦点距離とカ
メラの撮影画面モードの入力情報により、カメラの撮影
画角(範囲)が決まる。このカメラの撮影画角に対する
それぞれの位置毎の主要被写体の存在確率が、補正関数
の一例である。尚、同図では、撮影種類毎に焦点距離に
対応した撮影画角を示している。
【0080】この図13に示されるように、画面中央の
主要被写体存在確率が高く、周辺へ行く程、存在確率は
低くなり、画面の外周部付近では存在確率がほとんどゼ
ロとなる。そして、カメラの撮影画角とセンサ上の位置
を対応付けると極大値に補正関数を加味して、極大値の
重み付け抽出又は除外が可能になる。
【0081】例えば、図11に示すシーンの場合を例に
挙げて説明する。
【0082】この図11のシーンの様に中央付近に主要
被写体が存在し、左右端に雑被写体が存在するような場
合、アクティブ・モードでプリ積分すると、その像信号
は図12に示されるようになる。左の極大値から順に主
要被写体による像信号、画面近側の雑被写体による像信
号である。画面左右両端の雑被写体の像信号は極大値を
形成しないので無視される。これも、雑被写体除外の手
法の1つである。
【0083】ところで、プリ積分の像信号の極大値は2
つ存在するが、これに上記補正関数を加味すると、即
ち、例えば、極大値に補正関数を乗算すると、画面外周
部分に存在する極大値を除外することが可能となり、周
辺の雑被写体を除外することができることとなる。
【0084】ここで、図8の説明に戻る。上記処理の
後、CPU13は、再び有効極大値の有無を判断し(ス
テップS40)、当該有効極大値が無い場合はリターン
し、当該有効極大値が有る場合は、この時点で最低でも
1つの有効極大値が残るので、フラグf−search
errを0とする(ステップS41)。
【0085】このフラグ「f−searcherr」が
0である事は、有効極大値が見つかったことを意味す
る。続いて、CPU13は、極大値を更に絞り、残った
極大値の中の最大極大値(Pmax )を含む所定範囲(P
max 〜Pmax −Po )以外の極大値を除外する(ステッ
プS42)。
【0086】先に示した図9のシーンでは、2体のマネ
キンがあり、着ている服が白のものと黒のものである。
このように、被写体には色があり、色の違いは反射率の
違いを生じる。そして、反射光量で最至近にある主要被
写体を推定する場合においては、かかる被写体の反射率
は無視することができない。本実施の形態では、Poの
範囲内に含まれる極大値の取り扱いを同等にすること
で、被写体反射率に起因する主要被写体位置推定ミスに
よる誤測距を防止することとしている。
【0087】以上のようにステップS32〜S42を実
行すれば、ガラスの正反射や周辺の雑被写体、被写体の
反射率の影響を受けずに、少なくとも主要被写体による
極大値を含んだ、プリ積分の像信号の極大値を抽出する
ことが可能である。
【0088】次いで、CPU13は、残った有効極大値
数が所定数であるareamax より大きいか小さいかを
判断し(ステップS43)、大きい場合は極大値を更に
絞り込み、極大値を大きい方からareamax 個にする
(ステップS44)。
【0089】このステップS43,S44は、本発明の
目的の1つである必要最低限の測距エリアを設定して測
距することで、タイムラグの増大なくして、広範囲のマ
ルチAFを実現しようとすることに反して、必要以上に
測距エリアを設定するのを防止するために実行する処理
である。
【0090】前述したような図8のステップS43,S
44は、測距エリア数を制限する機能に相当する。続い
て、図14のフローチャートを参照して、この測距エリ
ア数制限について更に詳細に説明する。
【0091】先ず、設定可能測距エリア数の上限値ar
eamax =k0にする(ステップS50)。これは、カ
メラのモードがオート(ノーマル)モードの場合であ
り、k0はデフォルト値である。
【0092】続いて、カメラのAFモードがスポットモ
ードか否かを判断し(ステップS51)、スポットモー
ドの場合、areamax =1又はk1として(ステップ
S52)、スポットモードでない場合、次ステップS5
3を実行する。
【0093】次いで、カメラのAFモードが動体モード
か否かを判断し(ステップS53)、動体モードの場
合、areamax =1又はk2として(ステップS5
4)、動体モードでない場合、次ステップS55を実行
する。
【0094】続いて、カメラのAFモードがリモコンモ
ードか否かを判断し(ステップS55)、リモコンモー
ドの場合、areamax はk3として(ステップS5
6)、リモコンモードでない場合、次ステップS57を
実行する。
【0095】次いで、カメラのAFモードがセルフモー
ドか否かを判断し(ステップS57)、セルフモードの
場合、areamax =k4として(ステップS58)、
セルフモードでない場合、次ステップS59を実行す
る。
【0096】上記定数の大小関係は以下のとおりであ
る。
【0097】 1≦k1 ≦k2 <k0 <k3 ≦k4 …(1) この実施の形態では、測距エリアを中央に限定する意味
のスポットモードや大きなタイムラグが許されない動作
モードでは、測距エリアを少なくし、逆に大きなタイム
ラグが許されるリモコンモードやセルフモード等は、測
距エリアを増やすことが狙となっている。
【0098】続いて、有効極大値数とareamax の大
小関係を比較して(ステップS59)、有効極大値数が
大きい場合、有効極大値の数をareamax まで減らす
(ステップS60)。有効極大値の減らし方の例として
は、極大値を大きい方からareamax個にしてもよ
い。また、補正関数を加味していなければ加味しても良
いし、補正関数にか関わらず極大値を画面中央側からa
reamax 個を抽出するといったものでもよいことは勿
論である。
【0099】ここで、図15に示すシーンの場合を説明
すると、当該シーンのように主要被写体と背景との距離
が近く且つ背景が複雑な構図となっていると、プリ積分
(アクティブ・モード)の像信号は図16に示されるよ
うになる。
【0100】即ち、測距エリア数を制限する機能がない
と、図16(a),(b)に示されるように、7つのエ
リアが設定され、タイムラグも7エリア分発生するが、
測距エリアを制限する機能があれば、図16(c),
(d)に示されるように、3つのエリアだけを設定し、
タイムラグの増大を防止することができる。
【0101】以上のように、図7のフローチャートを外
れて、図8、図14のフローチャートと、その他の図を
用いて、主要被写体サーチと測距エリア数制限の説明し
たが、これによれば、必要最低限の数で、且つ少なくと
も主要被写体を含む測距エリアを設定するのに必要な情
報が、ここまでで得られたことになる。
【0102】次は、図7のフローチャートのステップS
17以降の処理につき説明する。図7のステップS17
では、ステップS16を受けて、最大積分量と所定値の
大小関係を判断しているが、これは、上記図8、図14
のような詳細なレベルに内容を合わせて有効極大値の有
無を判断するということを意味する。
【0103】上記最大積分量が所定値より大きい又は有
効極大値がある場合は、最大積分量のポイント、又は有
効極大値のポイントに基づき、測距エリアを設定するこ
ととしている(ステップS18)。これに対して、上記
最大積分量が所定値以下、又は有効極大値がない場合
は、予め用意してある領域(デフォルト領域)に測距エ
リアを設定することとしている(ステップS19)。
【0104】上記ステップS17〜S19は、測距エリ
ア設定機能である。
【0105】以下、図17のフローチャートを参照し
て、当該測距エリア設定機能を更に詳細に説明する。
【0106】先ず、CPU13は、f−searche
rrの値を判断する(ステップS61)。ここでは、f
−searcherr=0の場合、有効極大値有、つま
り主要被写体位置を推定可能と判断し、一方、f−se
archerr=1の場合、有効極大値無、つまり主要
被写体位置を推定不能と判断する。続いて、カメラのA
Fモードがスポットモードか否かを判断する(ステップ
S62)。
【0107】通常は、測距エリアを設定する(ステップ
S63)。即ち、有効極大値のセンサアドレスを中心に
1エリア又は複数エリアの測距エリアを設定する。
【0108】次いで、測距エリアの設定がされていない
有効極大値の残りがなくなるまで、上記ステップS20
2を繰り返し実行し、有効極大値毎に測距エリアを設定
する(ステップS64)。
【0109】上記ステップS62にてカメラのAFモー
ドがスポットモードの場合は、予め用意してある所定の
領域(デフォルト領域)に測距エリアを設定する(ステ
ップS66)。より具体的には、センサ上の中心付近に
1エリア又は複数エリアを設定する。このセンサ上の中
心付近というのは、換言すれば、撮影画面の中心付近で
もある。また、複数エリアを設定する場合、エリア同志
は一部重複してもよいし、一部重複しなくてもよい。
【0110】上記主要被写体位置が推定不能な場合は、
測距エリアを設定する(ステップS65,S66)。こ
のステップS66は、上述の通り、撮影画面中心付近に
測距エリアを設定し、ステップS65は、その周辺に測
距エリアを設定する。この設定するエリア数は、スポッ
トエリアの周辺両側に1つづつ又は複数である。上記ス
テップS65で設定した測距エリアは、エリア同志が一
部重複してもよいし、一部重複しなくてもよい。また、
上記ステップS65,S66で設定した各エリアは一部
重複しても、一部重複しなくてもよい。
【0111】ここで、図11に示したシーンの状況で
は、スポットモードを用いて撮影するテクニックがあ
る。この場合は、図示の様に推定した主要被写体の位置
に関わらず、所定の領域に測距エリアが設定されること
になる。
【0112】また、図5に示したシーンの状況では、主
要被写体位置の推定は不能で、所定の領域に測距エリア
が設定される。このとき、中心の1エリアをステップS
66にて設定し、周辺の4エリアはステップS65が設
定することが考えられるが、中心の3エリアをステップ
S66が設定し、周辺の2エリアをステップS65が設
定することも可能であり、このようにバリエーションは
多数考えられる。
【0113】このバリエーションの一例として、図17
の上記ステップS63を、図18のフローチャートを参
照して、更に詳細に説明する。
【0114】図18の概念は、一つの有効極大値に対し
て3つの測距エリアを設定し、且つ3つの測距エリア
は、1つの測距エリアと残り2つのエリアの内どちらか
一方と一部重複するような位置関係にしようとするもの
である。
【0115】即ち、先ず極大値のその値により設定する
測距エリアのエリア内センサ数を決定し、記憶する(ス
テップS70)。これは、パッシブ方式AFの苦手被写
体である遠近混在の防止が目的である。極大値が小さけ
れば被写体は遠く(但し、被写体の反射率が極端に低く
なければ、この限りではないが)、遠い被写体に対して
はエリア内センサ数を少なくする。一方、極大値が大き
ければ被写体は近く(但し、被写体の反射率が極端に高
かければ、この限りではないが)、近い被写体に対して
はエリア内センサ数を多くする。
【0116】実際に極大値よりエリア内センサ数を決定
するには、図19に示されるようなテーブルを参照し、
該エリア内センサ数を決定する。
【0117】ここで、図20は、アクティブモードでの
プリ積分による像信号を示す図である。図示のとおり、
極大値に応じて測距エリアのエリア内センサ数を決定
し、測距エリアを設定する。以下、測距エリアの設定位
置について説明する。
【0118】まず、2つの像信号のうち、右側像信号
(図1の光電変換素子4bで得られるもの)か、左側像
信号(図1の光電変換素子4aで得られるもの)のどち
らかを基準と決める。この実施の形態では、左側像信号
を基準と決める。
【0119】測距エリアは、図20に示されるように、
左側像信号の有効極大値を中心した領域に設定される。
右側像信号に対しては、有効極大値の位置に関わらず、
左側とセンサ上の同じ位置に設定される。これまでの説
明では、有効極大値を抽出する際、抽出の対象となるセ
ンサ上の領域を限定したことはないが、左側像信号を基
準にするならば、右側像信号で有効極大値を抽出する必
要はない。
【0120】また、図20より明らかであるが、近距離
被写体の像信号ほど像の位相差は大きく、遠距離被写体
の位相差は逆に小さい。この点において、この実施の形
態では、近距離被写体には広い測距エリアを、遠距離被
写体には狭い測距エリアを設定しようとしているので利
に適っている。
【0121】例えば図21に示されるシーンでは、後方
の人物と鳥居が遠近混在している。しかしながら、プリ
積分では遠近混在を察知する手段は無く、被写体の遠近
が推定できる。そこで、図22に示されるように、遠い
被写体と推定した場合は、測距エリアを狭く設定すれ
ば、図示のように遠近混在による誤測距は防止可能とな
る。以上がステップS70の説明であるが、次にステッ
プS71では有効極大値に対する1つ目の測距エリアを
設定する。
【0122】この測距エリアの開始アドレスは、 ((極大値のセンサアドレス)−(エリア内センサ数))/2 …(2) である。そして、この測距エリアは、エリアの開始アド
レスとエリア内センサ数の2つで設定される。
【0123】続いて、2つ目のエリアの設定で、開始ア
ドレスは、 ((極大値のセンサアドレス)−(エリア内センサ数))×3/2 +(オーバーラップセンサ数) …(3) ステップS403は3つ目のエリアの設定で、開始アド
レスは、 ((極大値のセンサアドレス)+(エリア内センサ数))/2 −(オーバーラップセンサ数) …(4) であり、2つ目、3つ目のエリアを設定するには、新た
に、オーバーラップセンサ数という定数も必要になる
(ステップS72,S73)。
【0124】続いて、モニタ信号検出範囲の設定を行う
(ステップS74)。
【0125】このモニタ信号とは、図1の説明の中でも
記したが、光電流の積分制御に用いられる信号で、一般
的には、光電変換素子の受光範囲内の被写体で最も明る
い部分の積分量を一時的にサンプルホールドし、出力し
たものである。このモニタ信号の検出範囲を測距エリア
の位置に対応して設定することが狙いである。
【0126】具体的には、1つの有効極大値に対して設
定された3つの測距エリアを含み、3つの測距エリアよ
りも所定量(センサ数でm0 )広い領域に、モニタ信
号検出範囲を設定する。範囲の設定は範囲の開始アドレ
スと終了アドレスを算出し、記憶する。
【0127】開始アドレスは、 (左側測距エリア開始アドレス)−m0 …(5) 終了アドレスは、 (右側測距エリア開始アドレス)+(エリア内センサ数)+m0 …(6) となる。
【0128】ここで、図23のシーンを例に挙げて、モ
ニタ信号検出範囲を設定する効果を説明する。このシー
ンは、撮影画面内に高輝度光源が含まれる例であり、ア
クティブモードのプリ積分では、その状況を検出するの
は不可能である。
【0129】そこで、プリ積分の結果に応じて、測距エ
リアが設定され、続いて本積分を実行するわけだが、モ
ニタ信号検出範囲をセンサ全体に設定した本積分の結果
は図24(e)に示される。本積分は太陽を基準に、太
陽の積分量が飽和しないように積分制御されるので、設
定した測距エリアでは、主要被写体である人物の像信号
はつぶれて得られなくなる。つまり、測距不能になる。
これに対して、モニタ信号検出範囲を測距エリアに応じ
て設定することで、図24に示す通り、本積分は主要被
写体に対して最適に積分制御され、測距不能になること
もない。
【0130】同様に、図25のシーンでは、バイクのヘ
ッドライトで本積分の積分制御が引かれて、誤測距しが
ちな例であるが、本実施の形態によれば、上記の如く誤
測距は防止可能である。また、図26に示した測距エリ
アとモニタ信号検出範囲の位置関係は図18のフローチ
ャートを実行したときのものである。
【0131】さて、図18の説明に戻り、ステップS7
5で有効極大値が残っているか否かを判断し、残りがな
ければリターン、残りがあればステップS76でare
amax をデクリメントする。そして、ステップS77で
areamax が0でなければ、有効極大値が確実に残っ
ているので、先頭のステップS70へ戻り、測距エリア
を設定し続ける。areamax が0であればリターンす
る。
【0132】以上の処理で、プリ積分とその処理が終了
したことになる。本積分と測距演算等に必要な全ての条
件が揃った事になり、いよいよ本積分を実行する。
【0133】再度、図2のフローチャートへ戻り、ステ
ップS20から説明する。
【0134】ステップS12のプリ積分1にて被写体の
最も明るい部分に輝度に相当するものを情報として有し
ているので、その情報を基に本積分で補助光(投光光
源)を点灯するか否か、本実施の形態の場合、本積分を
パッシブモードで実行するか、アクティブモードで実行
するかにより分岐する(ステップS20)。
【0135】そして、上記パッシブモード時はテップS
21へ移行し、上記アクティブモード時はステップS2
4へ移行する。
【0136】ステップS21では、パッシブモードでの
本積分が行われる。これは、被写体が比較的高輝度のと
きに実行される。定常光除去機能はオフで、センサ感度
は上記プリ積分1に基づき設定された通りで低感度又は
高感度である。
【0137】補助光(投光光源)は消灯で、積分制御用
のモニタ信号検出範囲は上記プリ積分2の結果に基づき
設定された通りである。
【0138】また、本積分には、予め設定された所定時
間が積分開始より経過すると積分を強制終了する時間的
なリミッタ機能も含まれている。
【0139】次いで、ステップS22では、各測距エリ
ア毎に相関演算を行い、各測距エリア毎の被写体距離情
報を算出する。更に求められた被写体距離情報のうち最
至近のものを選択する最至近選択を実行する。最至近選
択の際、被写体距離情報の信頼性判定を行い、信頼性の
低い情報に関しては選択候補から予め除外するといった
機能も実施の形態では用いている(不図示)。信頼性判
定は公知の手段で、最も簡単な判定は、コントラストに
よる判定であり、この他にも様々な判定が知られてお
り、1つ又は複数の判定が用いられる。
【0140】上記最至近選択の際、信頼性の低い被写体
距離情報ばかりで、有効な被写体距離情報を選択できな
いかいなか、即ち、測距不能か否かを判定する(ステッ
プS23)。ここで、有効な被写体距離情報が得られた
場合は、ステップS18へ移行する。これに対して、測
距不能の場合は、アクティブモードで本積分2を実行す
る(ステップS24)。
【0141】このように、本実施の形態では、アクティ
ブモードの本積分2は、被写体が比較的低輝度のとき
と、パッシブモードの本積分1(ステップS21)が測
距不能のときに実行される。尚、定常光除去機能はオン
に、センサ感度は高感度に固定される。また、補助光
(投光光源14)は点灯、モニタ信号検出範囲はプリ積
分2の結果に基づいて設定された通りである。また、本
積分2も時間的リミッタ機能を含む。
【0142】次いで、上記ステップS22と同様に、各
測距エリア毎に相関演算を行い、続いて最至近選択を行
う(ステップS25)。かかる処理は、ステップS22
と略同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0143】続いて、上記ステップS23と同様に、測
距不能判定を行う(ステップS26)。ここで、有効な
被写体距離情報が得られた場合は、ステップS28へ移
行し、測距不能の場合はステップS27を実行する。
【0144】このステップS27は、光量測距であり、
アクティブ方式のAFでは公知である。上記ステップS
24のアクティブモードでの本積分2の結果の特に最大
積分量に基づいて被写体距離情報を算出する。ここで、
最大積分量というのは、概念的にアクティブモード、プ
リ積分2のとき同じで、最至近被写体による補助光(投
光光源14)が発する光の反射光量である。
【0145】こうして、測距装置のAFIC3の電源供
給を停止する等の後処理を実行し、測距終了となる(ス
テップS28)。
【0146】以下に、上記ステップS27の光量測距の
詳細な説明をするが、その前に、図7のフローチャート
を簡略化し、アルゴリズムの概念を分かり易くした図2
7のフローチャートを説明する。
【0147】先ず、測距装置の初期設定を行う(ステッ
プS80)。続いて、被写体輝度を判定し(ステップS
81)、高輝度の場合には、パッシブモードでの測距を
行う(ステップS82)。次いで、測距不能か否かを判
定する(ステップS86)。
【0148】上記ステップS81にて低輝度の場合、及
び上記ステップS83で測距不能と判定されたときは、
アクティブモードでの測距を行う(ステップS84)。
【0149】次いで、上記ステップS83と同様に測距
不能判定を行い(ステップS85)、測距不能時はステ
ップS87へ移行し、測距不能でないときはステップS
86を実行する。このステップS86は、最至近選択で
あり、上記ステップS82又はS84で有効な被写体距
離情報が得られた場合に実行される。
【0150】ステップS87は光量測距である。上記ス
テップS84のアクティブモードでの積分結果を利用
し、積分時間tint (A)(又は補助光発光回数n)と
最大積分量vmax (又は最大A/D変換値ADmax )か
ら積分の傾きdv/dt=vmax /tint (A)(又は
dAD/dn=ADmax /n)を求める。続くステップS
88では、上記積分の傾きから被写体距離情報を算出す
る。そして、ステップS89では、測距装置の後処理が
行われる。
【0151】図27に示したアルゴリズムの概念は、本
実施例の一例であり、様々なバリエーションが考えられ
るが、パッシブ方式AFの的中率や光電変換素子のセン
サ感度などの事情を考慮すると、アクティブモードが実
行される頻度は低く、更にパッシブモード、アクティブ
モード共に測距不能で光量測距が実行される頻度はより
低いので、1パッシブ、2アクティブ、3光量と優先順
位を付けた概念が非常に重要であることが判る。
【0152】以下、光量測距の説明に戻り、図28のフ
ローチャートを説明する。
【0153】この図28は、アクティブモードの積分制
御の一例であり、積分の制御を行いながら光量測距に必
要な情報を取得しておく点に特徴がある。
【0154】先ず、積分回路をリセットし(ステップS
100)、補助光(投光光源)を点灯させ積分を開始す
る(ステップS101)。補助光はD.C駆動し、光源
の種類によっては、発光光量安定待ち時間を設定し、補
助光点灯後の待ち時間経過後に積分開始する場合もあ
る。次いで、計時手段により計時を開始し(ステップS
102)、モニタ信号をモニタする(ステップS10
3)。
【0155】続いて、積分時間が積分リミッタ時間にな
っていないか判断する(ステップS104)。ここで、
積分を強制終了させる場合はステップS116へ移る。
【0156】上記ステップS104にて、積分時間が積
分リミッタ時間になっていない場合は、モニタ信号vm
onと所定値voを比較し(ステップS105)、vm
on<voのときはステップS103へ戻り、ループ処
理を繰り返す。この所定値voは、半量分のダイナミッ
クレンジに対して十分小さい値である。
【0157】上記ループ処理を抜けると、以降で残りの
積分時間を推定する。即ち、全積分時間tint =(k+
1)×tとする(ステップS106)。ここで、kは予
め決定されている定数で、tはループ処理を抜けてステ
ップS106へ来たときの計時手段の計時値である。
【0158】次いで、残り積分時間をtk=k×tとし
(ステップS107)、全積分時間が積分リミッタ時間
tlimit を越えるか否かを判断し(ステップS10
8)、越える場合は、全積分時間をtint =tlimit に
修正し(ステップS109)、残りの積分時間をtk
=tlimit −tに修正する(ステップS110)。次い
で、計時手段をリセットし再度計時を開始させ(ステッ
プS111)、残りの積分時間が経過するまでループ処
理を実行し(ステップS112)、ループ処理を抜ける
と積分を停止し補助光も消灯する(ステップS11
3)。
【0159】次いで、モニタ信号をモニタし(ステップ
S114)、得られたモニタ信号をvmax =vmon とし
(ステップS115)、記憶保存する。積分を強制終了
させる場合は、積分時間をtint =tlimit として記憶
保存し(ステップS116)、上記ステップS113へ
移る。以下、ステップS113,S114,S115の
説明は上述した内容と同様であるので、省略する。
【0160】以上、アクティブモード積分制御の一例を
説明したが、他の一例を図29のフローチャートを参照
して説明する。
【0161】尚、図29の説明については、図28との
相違点を中心に進める。
【0162】このアクティブモード積分制御は、補助光
(投光光源14)の発光方法が主である。前述した図2
8の動作ではDC駆動としていたが(不図示)、図29
の動作ではパルス駆動としている(不図示)。詳細に
は、積分時間や積分リミッタ時間を補助光の発光回数に
置換した点と(ステップS121乃至S135)、モニ
タ信号を生の電圧でなく、A/D変換器で量子化したも
のに置換した点に相違がある(ステップS136乃至S
138)。
【0163】図28、図29の実施の形態からは、積分
時間tint (または補助光発光回数nint )と最大積分
量vmax (またはAD値ADmax )が取得される。
【0164】これらの情報から積分の傾きを求めると、 dv/dt=vmax /tint …(7) または、 dAD/dn=ADmax /nint …(8) となる。
【0165】この積分の傾きと被写体距離の関係は、下
式のとおりである。
【0166】
【数1】
【0167】従って、図31に示されるように、所定距
離に基準反射率のチャートを設置し、光量測距したとき
の積分の傾き出力と1/(所定距離)を関連付ける調整
をすることで、光量測距が可能となる。光量測距は、被
写体反射率に強く依存し、反射率が大きな誤差要因とな
る。かかる観点からすれば、調整時のチャートの反射率
をどうするかが重要となる。
【0168】多数の物体の反射率を調査した結果、図3
0に示されるような反射率毎の存在確率の分布が明らか
になった。
【0169】一般的には、反射率がεref をピークにε
min 〜εmax まで存在し、分布の広がりをEv (像面露
光量)のスケールで表現するとεref =1Ev である。
反射率εref のチャートを調整に用いるのが理想的であ
る。
【0170】以上の光量測距の説明は、測距演算に用い
る積分量を単純に最大積分量(モニタ信号)にしている
が、本実施の形態では、測距エリアを設定する際に複数
の積分量の極大値の中から所定条件で選択・制限してい
て、選択された極大値の中に上記最大積分量(モニタ信
号)が含まれる保証はなく矛盾している。
【0171】しかしながら、上記光量測距の説明は、光
量測距のみを簡単に説明したいがための内容であり、実
際には、以下の動作も不図示ではあるが本発明の実施の
形態に含む。即ち、上記矛盾を解決する動作が必要で、
上記最大積分量(モニタ信号)及びそのセンサ上のアド
レスが、上記選択された極大値及びそのセンサ上のアド
レスと一致するものがなければ、測距演算に用いる積分
量を上記選択された極大値の中の最大最大値に変更・更
新する。
【0172】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されることなく、種々の改良・変更
が可能である。例えば、光電流の積分方式が異なれば、
上記説明上の極大値という言葉が極小値に変化したり像
信号の明暗が逆転することもあり、上記実施のの形態の
みに限定されるものではない。
【0173】また、上記実施の形態は、見方によれば、
光電変換素子が一次元のラインセンサであるとの解釈も
できる。しかしながら、ラインセンサに限定するつもり
もなく、二次元のエリアセンサでもよいし、二次元の離
散的に分布するラインセンサ等から成るエリアセンサで
もよい。いずれの場合も、像信号を処理する上では一次
元に分解し処理するのが自然であり、センサが一次元で
あるか二次元であるかには依存せず、本実施例の根本概
念は変わらない。
【0174】以上説明したように、本発明によれば、例
えば全画面AFの様な広範囲のマルチAFを実施する場
合、タイムラグ対策で、あらかじめ主要被写体が存在す
る位置を推定し、必要最低限の位置の被写体距離のみを
測距するものであるが、被写体の投光光線に対する反射
率の影響を受けることなく、正しく主要被写体の存在す
る位置を推定することが可能で、信頼性が高く高精度の
マルチAFをコストアップなく実現し供給することがで
きる。
【0175】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ガラス等の光沢物の影響を受けることなく、正しく主要
被写体の存在する位置を推定し、タイムラグが少なく迅
速で、測距結果の信頼性も高く、高精度な測距装置をコ
ストアップもなく実現し、供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る測距装置の構成を示
す図である。
【図2】実施の形態に係る測距装置の動作を詳細に説明
するフローチャートである。
【図3】撮影シーンの一例を示す図である。
【図4】図3の撮影シーンに対応するセンサデータ及び
測距エリアを示す図である。
【図5】撮影シーンの一例を示す図である。
【図6】図5の撮影シーンに対応するセンサデータ及び
測距エリアを示す図である。
【図7】実施の形態に係る測距装置の測距動作に係るフ
ローチャートである。
【図8】図7の上記ステップS15,S16の主要被写
体サーチについて更に詳細に説明するフローチャートで
ある。
【図9】撮影シーンの一例を示す図である。
【図10】図9の撮影シーンに対応するセンサデータ及
び測距エリアを示す図である。
【図11】撮影シーンの一例を示す図である。
【図12】図11の撮影シーンに対応するセンサデータ
及び測距エリアを示す図である。
【図13】補正関数について説明するための図である。
【図14】図8のステップS43,S44に係る測距エ
リア数制限について更に詳細に説明するためのフローチ
ャートである。
【図15】撮影シーンの一例を示す図である。
【図16】図15の撮影シーンに対応するセンサデータ
及び測距エリアを示す図である。
【図17】図7のステップS17乃至S19に係る測距
エリア設定機能を更に詳細に説明するためのフローチャ
ートである。
【図18】図17のステップS63の動作を更に詳細に
説明するフローチャートである。
【図19】エリア内センサ数を決定するためのテーブル
の一例を示す図である。
【図20】アクティブモードでのプリ積分による像信号
を示す図である。
【図21】撮影シーンの一例を示す図である。
【図22】図21の撮影シーンに対応するセンサデータ
及び測距エリアを示す図である。
【図23】撮影シーンの一例を示す図である。
【図24】図23の撮影シーンに対応するセンサデータ
及び測距エリアを示す図である。
【図25】撮影シーンの一例を示す図である。
【図26】図25の撮影シーンに対応するセンサデータ
及び測距エリアを示す図である。
【図27】図7のステップS27の光量測距の詳細に係
るフローチャートである。
【図28】アクティブモードの積分制御に係るフローチ
ャートである。
【図29】アクティブモードの積分制御の他の例に係る
フローチャートである。
【図30】多数の物体の反射率を調査した結果を示す図
である。
【図31】所定距離に基準反射率のチャートを設置し、
光量測距したときの積分の傾き出力と1/(所定距離)
を関連付ける調整に係る図である。
【図32】従来技術に係る測距装置のファインダ視野を
示す図である。
【符号の説明】
1 受光レンズ 2 筐体 3 AFIC 4 受光素子 5 光電流積分部 6 定常光除去部 7 リセット部 8 モニタ信号検出範囲設定とモニタ信号出力部 9 記憶部 10 出力部 11 制御部 12 バイアス部 13 CPU 14 投光光源 15 ドライバ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA06 AA19 BB29 CC14 CC16 DD03 FF09 FF24 GG01 GG12 HH04 HH13 JJ02 JJ03 JJ05 JJ25 JJ26 LL04 QQ01 QQ13 QQ14 QQ29 QQ33 QQ34 QQ41 2H011 AA01 AA03 BA23 BB02 2H051 AA01 AA08 BA06 BA17 BA20 BA25 BB16 BB20 BB23 CC02 CD29 DB02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の積分型受光センサによ
    り被写体からの光を受光して得られる被写体像信号に基
    づいて被写体距離を測距する第1測距モードと、 投光手段により被写体に向けて光を投射しながら、定常
    光除去手段により前記被写体像信号から定常光成分を除
    去した像信号に基づいて被写体距離を測距する第2測距
    モードと、 前記第2測距モードにて所定時間に亘って作動させ、そ
    れによって得られる像信号に応じて、測距対象となる被
    写体を選択する被写体選択手段と、を具備し、 前記被写体選択手段は、選択可能な被写体数に上限を有
    することを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 前記選択可能な被写体数の上限値をカメ
    ラの動作モードに応じて変更するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の測距装置。
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