JP2722329B2 - 仮囲いパネルの調整自在コーナー装置 - Google Patents

仮囲いパネルの調整自在コーナー装置

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JP2722329B2
JP2722329B2 JP33358494A JP33358494A JP2722329B2 JP 2722329 B2 JP2722329 B2 JP 2722329B2 JP 33358494 A JP33358494 A JP 33358494A JP 33358494 A JP33358494 A JP 33358494A JP 2722329 B2 JP2722329 B2 JP 2722329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設現場や掘削現場、
資料置場或はその他のスペースを仮囲いするために使用
する仮囲いパネルの調整自在コーナー装置に関し、設置
箇所のあらゆる角度の角部に対応するコーナー装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】建設工事現場等のように一般の人の立入
りを規制した危険区域と通常の安全区域とを仕切るため
に、例えば図11に示されるような仮囲いパネル20が
用いられる。この種の仮囲いパネル20は、縦長の鋼板
21の一側縁部の長手方向に円弧状部22が形成される
と共に、他側縁部には円弧状部23と折曲片24が形成
され、この折曲片24と他の仮囲いパネルの円弧状部2
2を重ね合わせて係合し、複数枚の仮囲いパネル20を
並設して用いられる。
【0003】この仮囲いパネル20は、建設工事現場等
の仮囲いすべきスペースの周囲に支持パイプで枠組(図
示せず)を仮設し、仮囲いパネル20のフック孔25に
設けた固定用のフック部材(図示せず)を、仮囲いパネ
ル20の内側に仮設した支持パイプの枠組みに掛設して
仮囲いパネル20を立設させて横方向に並設し、所望の
スペースを仮囲いするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の仮囲いパネル20は、仮囲いするスペー
スの直線部では問題なく横方向へ連結することはできる
が、仮囲いするスペースの角部や彎曲した辺では仮囲い
パネル20同志の連結が上手くできない。つまり、この
ような状態では、仮囲いパネル20の一側縁部(円弧状
部22)と他の仮囲いパネル20の一側縁部(折曲片2
4)とを重ね合わせて係合することができず、これらの
仮囲いパネル20,20の側縁部22,24は互いに当接
状態となり鋭利な角部が形成される。
【0005】このような鋭利な角部は、そのままの状態
では一般の通行人等に危害を与える危険性があるので、
通常は、この角部にゴムやウレタン等の軟質部材でカバ
ーをする等の面倒な作業を強いられていた。
【0006】また、スペースの角部に於ける仮囲いパネ
ルを機械的に折曲加工することも行われることもある
が、このような折曲加工は現場における角度の自在性が
なく作業性が乏しいという課題を有している。また、仮
囲いパネルにこのような特別な加工を施すことは仮囲い
パネルの単価を引き上げ、さらに、本来平坦な形状の仮
囲いパネルを変形させることは保管のうえでも嵩張る等
の不都合を生じることになる。しかも、一度折曲加工し
て変形させた仮囲いパネルは、もとの形状に戻すことは
困難で、再使用することが不可能である等の課題を有し
ている。
【0007】本発明は、上記した従来の課題を解決する
ために開発されたものであり、その目的とするところ
は、仮囲いスペースの角部あるいはスペースの彎曲した
辺でも、容易かつ安全に仮囲いパネルを設置することが
できる仮囲いパネルの調整自在コーナー装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、建設工事現場等を包囲する長尺状の仮囲いパネルを
任意角度で並設させる装置であって、長手方向に亘って
挾持溝を形成すると共に適宜位置に枢着部を設けた挾持
部材を少なくとも2片設け、これら挾持部材の枢着部を
柱材に枢着したことを特徴とする構成を採用した。
【0009】また、建設工事現場等を包囲する長尺状の
仮囲いパネルを任意角度で並設させる装置であって、一
対の挾持部材の一片を第1挾持部材、他片を第2挾持部
材とし、長手方向に亘って挾持溝を形成した第1挾持部
材を柱材と一体に成形すると共に、この柱材の内壁面に
複数の突条部を形成し、一方、板状部材の適宜位置に軸
心孔を穿孔すると共に、裏面に前記突条部および柱材の
内壁面に当接係止する複数の係止部片を形成して枢着軸
の軸心を定める位置決め板を形成し、この係止部片を前
記した柱材に形成した突条部間に位置するように柱材の
上下端に位置決め板を配設し、さらに、長手方向に亘っ
て挾持溝を形成した第2挾持部材の上下端に固着した枢
着部を有する可動保持板を各位置決め板の軸心孔より突
設させた枢着軸に枢着したことを特徴とする構成を採用
することもできる。
【0010】何れの場合も、第1挾持部材、柱材および
第2挾持部材は、アルミ系金属の押出し成形によって形
成し、第1挾持部材および第2挾持部材の各部材の長手
方向に形成された挾持溝は、仮囲いパネルの側縁部と略
同形状とするのが好ましい。具体的には、第1挾持部材
および第2挾持部材の各部材の長手方向に形成された挾
持溝は、一方の部材の挾持溝を円弧状スリットの挾持溝
とし、他方の部材の挾持溝を略ヘ字形状スリットの挾持
溝とするか、第1挾持部材および第2挾持部材の各部材
の長手方向に形成された挾持溝は略コ字形状の挾持溝と
するのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明のコーナー装置は、長手方向に挾持溝を
形成した挾持部材を2片有しているので、一片の挾持部
材の挾持溝で一方の仮囲いパネルの側縁部を挾持すると
共に、他片の挾持部材の挾持溝で他方の仮囲いパネルの
側縁部を挾持することができる。そして、本発明は挾持
部材が回動可能に枢着されているので、仮囲いスペース
の角部の角度の大小に係わらず、仮囲いスペースの角部
における2枚の仮囲いパネルの連結を安全、確実に、ま
た、美観を損なうことなく行うことができる。
【0012】このとき、各挾持部材の挾持溝は仮囲いパ
ネルの側縁部全体を挾持するため、仮囲いパネルの側縁
部が外部に露出することがなく安全である。また、仮囲
いパネルの側縁部と柱材との間は、長尺状の挾持部材に
よって塞がれるため隙間が生じることがなく、外部から
仮囲いスペースの中を覗かれることがない。
【0013】本発明は、仮囲いパネルの側縁部の形状に
応じて、挾持部材の挾持溝をスリット状や略コ字形状或
はその他の形状に形成することができる。また、挾持部
材の形成加工はアルミ系金属による押出し成形で行って
いるので、かなりの長尺部材であるにも係わらず軽量で
あり高い作業性が得られる。しかも、挾持部材の形成を
押出し成形法で行うと、任意の断面形状で形成すること
ができ軽量ながらも高い強度を得ることができる。従っ
て、現場作業において粗雑な扱いをしても変形や破損す
ることがない。
【0014】さらに、本発明の仮囲いパネルの調整自在
コーナー装置は構造が簡単であるから、製造が容易で安
価に提供することができ、また、保管や運搬に際しても
嵩張ることがなく便利である。
【0015】
【実施例】以下に本発明における仮囲いパネルの調整自
在コーナー装置の一実施例を図面に従って説明する。図
1は、図11に示されるような形状の仮囲いパネル20
を用いる場合に好適な実施例である。これによると、柱
材1には枢着部2を介して、例えば柱材1と略同じ長さ
の長尺状の2片の挾持部材3,4が回動自在に枢着さ
れ、各挾持部材3,4に設けられた挾持片3a,4aにス
リット状の挾持溝5,6が長手方向に亘って形成される
ことでコーナー装置本体が構成されている。
【0016】各挾持部材3,4は、例えばアルミニウム
系の軽金属を押出し成形することで、任意の形状に形成
することができる。本実施例において、挾持部材3の挾
持片3aに形成される挾持溝5は円弧状スリットで、仮
囲いパネル20の一側縁部に形成された円弧状部22と
略同形状に形成され、一方、挾持部材4の挾持片4aに
形成される挾持溝6は略ヘ字形状スリットで、仮囲いパ
ネル20の一側縁部に形成された折曲片24と略同形状
に形成される。そして、図1及び図2に示されるよう
に、各挾持部材3,4の挾持片3a,4aには適宜間隔で
タッピング3d,4dが施され、固定ボルト7が設けら
れる。
【0017】この場合、各挾持部材3,4は軽量化のた
めに中空状に成形され、補強のために補強リブ3b,3
c,4b,4cが長手方向に形成される。また、本実施例
では、各挾持部材3,4の両端部に設けられる枢着部2,
2、2,2は、中心部に軸孔2aを穿孔した円板を溶着
している。この枢着部2は挾持部材3,4と同種の金属
(アルミ系金属)としているが、これらは一体に形成し
てもよい。なお、このような構成は、各種金属の押出し
成形に限らず、各種の強化プラスチックやその他の強化
素材等で形成することもできる。
【0018】ところで、本実施例の柱材1は、挾持部材
3,4と同様にアルミニウム系の軽金属製の管材を用
い、挾持部材3,4を枢着するために長尺の枢着軸8を
上下に貫通させることで枢軸を得ている。つまり、柱材
1に挾持部材3,4をセットし、挾持部材3の枢着部2
の軸孔2aと挾持部材4の枢着部2の軸孔2aを一致さ
せ、長尺の枢着軸8を連通して枢着軸8のボルト部8a
をナット9で固定するようにしている。
【0019】しかしながら、枢着部2の枢着構造は様々
なもを適用することができる。たとえば図示はしていな
いが、柱材1の上下端に枢軸を設け、この枢軸に枢着部
2の軸孔2aを嵌着してもよく、或は柱材1の上下端に
それぞれ短いボルト等を溶着して枢軸を設け、本実施例
のようにナット9で固定するようにしてもよい。何れに
しても、柱材1を軸として挾持部材3,4が自由な角度
を持って回動すれば、どのような枢着構成でもよい。
【0020】本実施例において、柱材1及び挾持部材
3,4の長さはおおよそ2,000mm乃至4,000mmであるが、
これは仮囲いパネル20の長さによって適宜決定され
る。また、本実施例では、仮囲いパネル20の円弧状部
22と折曲片24を長手方向に亘って全体を挟むように
一片の挾持部材3,4を用いたが、例えば、仮囲いパネ
ルの上中下の各端部をスポット的に挾持するようにし、
複数片の挾持部材を柱材1に枢着してもよい。
【0021】次に、本実施例の作用を説明する。建設工
事現場等での仮囲いスペースの周囲に、縦方向の支持パ
イプの下部を土中に埋め込んで立設させ、これにクラン
プ等で縦横の支持パイプを設けて枠組(図示せず)を仮
設し、次いで、仮囲いパネル20のフック孔25に設け
た固定用のフック部材(図示せず)を横方向の支持パイ
プに掛設し、仮囲いパネル20同志を横方向に並設し、
隣接する仮囲いパネル20の円弧状部22と折曲片24
を重ね合わせて係合することにより仮囲いを行う。
【0022】このとき本実施例のコーナー装置本体は、
長手方向にスリット状の挾持溝5,6を形成した挾持部
材3,4を有しているので、仮囲いスペースの角部にお
いて、このスペースの一辺側の仮囲いパネル20の円弧
状部22は、挾持部材3の挾持溝5に挾持されると共に
複数の固定ボルト7で固定され、一方、スペースの他辺
側の仮囲いパネル20の折曲片24は、挾持部材4の挾
持溝6に挾持されると共に複数の固定ボルト7で固定さ
れる。そして、仮囲いスペースの角部の角度に合わせて
挾持部材3,4の角度を調整した後、ガタつかないよう
に枢着軸8のボルト部8aのナット9を締めて固定す
る。
【0023】このように本実施例のコーナー装置本体
は、挾持部材3,4の枢着部2,2、2,2が柱材1に回
動可能に枢着されるので、仮囲いスペースの角部の角度
の大小に係わらず、このスペースの角部における2枚の
仮囲いパネル20,20を安全、確実に連結し、美観を
損なうことなく仮囲いすることができる。また、仮囲い
スペースの辺が彎曲している場合には、彎曲した辺を複
数の鈍角な角部の連続とみなし、この辺に沿ってコーナ
ー装置本体を適宜本数用いることで彎曲した辺の仮囲い
が行える。
【0024】このとき、挾持部材3,4の挾持溝5,6は
仮囲いパネル20,20の各側縁部22,24全体を挾持
するため、仮囲いパネル20の側縁部である円弧状部2
2や折曲片24が外部に露出することがなく安全であ
る。また、仮囲いパネル20の各側縁部22,24と柱
材1との間は、長尺状の挾持部材3,4によって塞がれ
るため隙間が生じることがなく、外部から仮囲いスペー
スの中を覗かれることがない。
【0025】また、挾持部材3,4の形成加工はアルミ
ニウム系の軽金属による押出し成形で行っているので、
かなりの長尺部材であるにも係わらず軽量であり高い作
業性が得られる。しかも、本実施例では押出し成形の際
に、挾持部材3,4を中空状にすると共に補強リブ3b,
3c,4b,4cをそれぞれ設けているので、軽量ながら
も高い強度を得ることができる。従って、現場作業にお
いて粗雑な扱いをしても変形や破損することがない。さ
らに、本実施例のコーナー装置本体は構造が簡単である
から、製造が容易で安価に提供することができ、また、
保管や運搬に際しても嵩張ることがなく便利である。
【0026】ところで、近年においては、都市景観と建
設工事現場との調和を図るために、仮囲いパネルの表面
に絵を描いたり、写真等を印刷した粘着フィルムを貼付
することが多くなり、図12に示されるような、表面が
完全に平坦な仮囲いパネル30が盛んに用いられる。こ
の仮囲いパネル30は、長手方向の両側縁部が内方に折
曲形成されて略コ字形状に形成され、フック取付片3
1,32が形成されている。ここで、一方の側縁部には
外方に突出した折返し片31aが長手方向に亘って形成
され、もう一方の側縁部には、前記した折返し片31a
に係合する段部32aが長手方向に亘って形成されたも
のである。
【0027】本発明は、このような形状の仮囲いパネル
30にも適用することができる。図3及び図4は、この
仮囲いパネル30を用いる場合に好適な実施例を示して
いる。なお、本実施例の説明に用いる図面の符号は、第
1実施例の構成に相当しこれと同一の作用・効果をもた
らすものについては同一の符号で説明する。これによる
と、第1実施例と同様に柱材1には枢着部2を介して、
例えば柱材1と略同じ長さの長尺状の2片の挾持部材
3,4が回動自在に枢着され、各挾持部材3,4に設けら
れた挾持片3a,4aに略コ字形状の挾持溝5,6が長手
方向に亘って形成されることでコーナー装置本体が構成
されている。
【0028】各挾持部材3,4は、第1実施例と同様に
アルミニウム系の軽金属を押出し成形することで、任意
の形状に形成することができる。本実施例において、挾
持部材3に形成される挾持溝5は、仮囲いパネル30の
一側縁部の形状に倣って略コ字形状に形成され、仮囲い
パネル30の一側縁部に形成されたフック取付片32を
挾持する挾持片3aが形成される。一方、挾持部材4に
形成される挾持溝6も、仮囲いパネル30の一側縁部の
形状に倣って略コ字形状に形成され、仮囲いパネル30
の一側縁部に形成されたフック取付片31を挾持する挾
持片4aが形成される。
【0029】この場合、各挾持部材3,4は軽量化のた
めに中空状に成形され、補強のために補強リブ3b,4
bが長手方向に形成される。なお、挾持部材4では、折
返し片31aを有する側の側縁部を挾持するので、補強
リブ4bを屈曲させて折返し片31aを保持する保持溝
4eを形成している。本実施例では、第1実施例と同様
の枢着手段で各挾持部材3,4を柱材1に枢着してい
る。しかしながら、枢着部2の枢着構造は様々なもを適
用することができ、柱材1を軸として挾持部材3,4が
自由な角度を持って回動すれば、どのような枢着構成で
もよい。
【0030】次に、本実施例の作用を説明する。建設工
事現場等での仮囲いスペースの周囲に、縦方向の支持パ
イプの下部を土中に埋め込んで立設させ、これにクラン
プ等で縦横の支持パイプを設けて枠組(図示せず)を仮
設し、次いで、仮囲いパネル30のフック取付片31,
32に固着したフック(図示せず)を横方向の支持パイ
プに掛設し、仮囲いパネル30同志を横方向に並設し、
隣接する仮囲いパネル30の折返し片31aと段部32
aを重ね合わせて係合することにより仮囲いを行う。
【0031】このとき本実施例のコーナー装置本体は、
長手方向に略コ字形状の挾持溝5,6を形成した挾持部
材3,4を有しているので、仮囲いスペースの角部にお
いて、このスペースの一辺側の仮囲いパネル30のフッ
ク取付片32は、挾持部材3の挾持片3aに挾持され
る、一方、スペースの他辺側の仮囲いパネル30のフッ
ク取付片31は、挾持部材4の挾持片4aに挾持され
る。
【0032】この場合、仮囲いパネル30のフック取付
片31,32の端縁は内方に少し折り曲げられて折曲部
31b,32bが形成されており、挾持部材3,4の挾持
片3a,4aにフック取付片31,32が挾持される際
に、折曲部31b,32bのバネ作用で挾持片3a,4a
の内壁を押圧して固定される。従って、本実施例では第
1実施例のような固定ボルト7を必要としない。そし
て、仮囲いスペースの角部の角度に合わせて挾持部材
3,4の角度を調整した後、ガタつかないように枢着軸
8のボルト部8aのナット9を締めて固定する。
【0033】このように本実施例のコーナー装置本体
は、挾持部材3,4の枢着部2,2、2,2が柱材1に回
動可能に枢着されるので、仮囲いスペースの角部の角度
の大小に係わらず、このスペースの角部における2枚の
仮囲いパネル30,30を安全、確実に連結し、美観を
損なうことなく仮囲いすることができる。また、第1実
施例と同様に、仮囲いスペースの彎曲した辺にも対応す
ることができる。
【0034】このとき、挾持部材3,4の挾持溝5,6は
仮囲いパネル30,30の両側縁部を全体で挾持するた
め、仮囲いパネル30に形成されたフック取付片31,
32が外部に露出することがなく安全であり、また、仮
囲いパネル30のフック取付片31,32やこれに形成
された折返し片31aや段部32a等が破損して凹んだ
り曲がったりすることがない。さらに、仮囲いパネル3
0の両側縁部と柱材1との間は、長尺状の挾持部材3,
4によって塞がれるため隙間が生じることがなく、外部
から仮囲いスペースの中を覗かれることがない。
【0035】また、挾持部材3,4の形成加工はアルミ
ニウム系の軽金属による押出し成形で行っているので、
かなりの長尺部材であるにも係わらず軽量であり高い作
業性が得られる。しかも、本実施例では押出し成形の際
に、挾持部材3,4を中空状にすると共に補強リブ3b,
3c,4b,4cをそれぞれ設けているので、軽量ながら
も高い強度を得ることができる。従って、現場作業にお
いて粗雑な扱いをしても変形や破損することがない。さ
らに、本実施例のコーナー装置本体も第1実施例と同様
に簡単な構造であるから、製造が容易で安価に提供する
ことができ、また、保管や運搬に際しても嵩張ることが
なく便利である。
【0036】次に、第2の発明における仮囲いパネルの
調整自在コーナー装置の一実施例を図面に従って説明す
る。なお、本項において第1実施例と同様の構成および
作用を有する部位については、第1実施例と同一の符号
を用いて説明を行う。
【0037】図5乃至9は、図11に示されるような形
状の仮囲いパネル20を用いる場合に好適な実施例であ
る。これによると、長尺状の柱材1には第1挾持部材3
が一体に形成され、この柱材1には枢着部2を有する保
持板11,11を介して、例えば柱材1と略同じ長さの
第2挾持部材4が回動自在に枢着され、各挾持部材3,
4に設けられた挾持片3a,4aにそれぞれ挾持溝5,6
が長手方向に亘って形成されることでコーナー装置本体
が構成されている。
【0038】各挾持部材3,4は、例えばアルミニウム
系の軽金属を押出し成形することで、任意の形状に形成
することができる。本実施例において、第1挾持部材3
の挾持片3aに形成される挾持溝5は円弧状で、仮囲い
パネル20の一側縁部に形成された円弧状部22に対応
している。一方、第2挾持部材4の挾持片4aに形成さ
れる挾持溝6は略ヘ字形状で、仮囲いパネル20の一側
縁部に形成された折曲片24に対応している。そして、
図1及び図2に示されるように、各挾持部材3,4の挾
持片3a,4aには適宜間隔でタッピング3d,4dが施
され、仮囲いパネル20を固定する固定ボルト7が設け
られる。また、第1挾持部材3の下端部には雨水等の水
抜き孔12aを設けた、アルミ等の板からなる底板12
が溶接等の固着手段によって設けられている。
【0039】この場合、柱材1および各挾持部材3,4
は軽量化のために中空状に成形され、補強のために補強
リブ3b,4b,4cが長手方向に形成される。また、柱
材1の内壁面には補強と、後述する位置決め板10のた
めの複数条、例えば8条の突条部1aが形成されてい
る。この位置決め板10は、円板状の部材の中心位置に
軸心孔10aが穿孔され、裏面に前記突条部1aの側面
と柱材1の内壁面に当接係止する複数、例えば8片の係
止部片10bが形成されたものである。
【0040】このように構成された位置決め板10は、
係止部片10bを柱材1の内壁面に形成した突条部1
a,1a間に位置するように柱材1の上下端に配設する
ことで枢着軸8の軸心が定められる。そして、第2挾持
部材4の上下端に溶接等の手段で固着された可動保持板
11,11の枢着部2に穿孔された軸孔2aを前記した
位置決め板10の軸心孔10aに一致させ、両端にボル
ト部8aを有する長尺状の枢着軸8を柱材1内を連通さ
せて柱材1の上下端に枢着軸8のボルト部8aを突出さ
せ、第2挾持部材4を回動可能に設け、さらに、これを
ナット9,9で締めるように構成している。
【0041】つまり、柱材1の上下端を被蓋するように
配設した位置決め板10のは、図7乃至図9に示される
ように、複数片(8片)の係止部片10bの外側面が柱
材1の内壁面と当接し、位置決め板10の半径方向のガ
タつきを制して枢着軸8の軸心を定めている。また、位
置決め板10の係止部片10bが柱材1の内壁面に形成
した複数条(8条)の突条部1aの側部に係止されるこ
とで、この位置決め板10の回転が制され、枢着軸8の
軸心がズレることを防いでいる。
【0042】前記した位置決め板10は、例えばアルミ
や鉄等の板材を打ち抜いて軸心孔10aと複数片の係止
部片10bを一括に形成し、プレス等で係止部片10b
を各図に示すような形状に折曲加工している。その他に
も、位置決め板10はダイカストや強化プラスチック等
で係止部片10bを一体に形成してもよい。また、柱材
1の形状や前記した補強リブ3b,4b,4cや突条部1
aは、押出し成形によって任意の形状で簡単に得ること
ができる。各挾持部材3,4の挾持片3a,4aに形成す
る挾持溝5,6も、押出し成形によって様々な形状にす
ることができる。本実施例において、柱材1及び各挾持
部材3,4の長さはおおよそ2,000mm乃至4,000mmである
が、これは仮囲いパネル20の長さによって適宜決定さ
れる。
【0043】また、柱材1と第2挾持部材4との枢着構
造は様々なもを適用することができる。たとえば図示は
していないが、柱材1は、内壁面に突条部1a等を形成
しない円筒状のものを用い、一方、第2挾持部材4の上
下端に固着された可動保持板11,11の枢着部2の裏
面に、前記した柱材1の内壁面の形状と一致する段部等
を形成することで、枢着軸8の軸心が得られるような枢
着構造を得ることもできる。
【0044】次に、本実施例の作用を説明する。建設工
事現場等での仮囲いスペースの周囲に、縦方向の支持パ
イプの下部を土中に埋め込んで立設させ、これにクラン
プ等で縦横の支持パイプを設けて枠組(図示せず)を仮
設し、次いで、仮囲いパネル20のフック孔25に設け
た固定用のフック部材(図示せず)を横方向の支持パイ
プに掛設し、隣接する仮囲いパネル20の円弧状部22
と折曲片24を重ね合わせて係合して複数枚の仮囲いパ
ネル20同志を横方向に並設し、所望のスペースの仮囲
いを行う。
【0045】このとき、図5および図6に示されるよう
に、本実施例のコーナー装置本体を仮囲いスペースの角
部に設け、このスペースの角部における仮囲いパネル2
0の円弧状部22を、第1挾持部材に形成した円弧状の
挾持溝5に装入し、複数の固定ボルト7を締めることで
これを挾持している。また、スペースの角部におけるも
う一方の仮囲いパネル20の折曲片24を、第2挾持部
材4に形成した略ヘ字形状の挾持溝6に装入し、複数の
固定ボルト7を締めることでこれを挾持している。各挾
持部材3,4間の角度は自在に調整可能であるから、仮
囲いスペースの角部の角度に合わせて各挾持部材3,4
間の角度を調整した後、ガタつかないように枢着軸8の
ボルト部8aのナット9を締めて固定する。
【0046】このように本実施例のコーナー装置本体
は、第2挾持部材4の上下端を保持している可動保持板
11,11の枢着部2,2が柱材1に回動可能に枢着され
るので、仮囲いスペースの角部の角度の大小に係わら
ず、このスペースの角部における2枚の仮囲いパネル2
0,20を安全、確実に連結し、美観を損なうことなく
仮囲いすることができる。本実施例の場合、第1挾持部
材3の下端に固着した底板12と第2挾持部材4の下端
に固着した可動保持板11によって、仮囲いパネル2
0,20は、その自重によって脱落することがなく安全
である。また、仮囲いスペースの辺が彎曲している場合
には、彎曲した辺を複数の鈍角な角部の連続とみなし、
この辺に沿ってコーナー装置本体を適宜本数用いること
で彎曲した辺の仮囲いが行える。
【0047】このとき、各挾持部材3,4の挾持溝5,6
は仮囲いパネル20,20の各側縁部22,24を全体に
亘って挾持するため、仮囲いパネル20の側縁部である
円弧状部22や折曲片24のエッジが外部に露出するこ
とがなく安全である。また、仮囲いパネル20の各側縁
部22,24と柱材1との間は、各挾持部材3,4によっ
て塞がれるため隙間が生じることがなく、外部から仮囲
いスペースの中を覗かれることがない。
【0048】また、柱材1と一体成形された第1挾持部
材3や第2挾持部材4の形成加工はアルミニウム系の軽
金属による押出し成形で行っているので、かなりの長尺
部材であるにも係わらず軽量であり高い作業性が得られ
る。しかも、本実施例では押出し成形の際に、柱材1の
内壁面に複数状の突条部1aや各挾持部材3,4を中空
状にして補強リブ3b,4b,4cをそれぞれ設けている
ので、軽量ながらも高い強度を得ることができる。従っ
て、現場作業において粗雑な扱いをしても変形や破損す
ることがない。また、本実施例では、柱材1と第1挾持
部材3を一体に形成しているので、前記した第1実施例
に比して組立が容易である。さらに、本実施例のコーナ
ー装置本体は構造が簡単であるから、製造が容易で安価
に提供することができ、また、保管や運搬に際しても嵩
張ることがなく便利である。
【0049】さらに、ここで説明した第2発明の仮囲い
パネルの調整自在コーナー装置は、第4実施例として、
図12に示されるような仮囲いパネル30にも適用する
ことができる。なお、本実施例と前記した第3実施例と
は、各挾持部材3,4における挾持溝5,6の形状の相違
のみであるから詳細な説明は省略するので、前述した第
2実施例或は第3実施例の構成および作用を参照された
い。なお、本実施例を示す図10の各構成要素に付した
符号は、第2実施例或は第3実施例の各構成要素に付し
た符号に準拠している。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
仮囲いパネルの調整自在コーナー装置によると、長尺状
の挾持部材の長手方向に形成した挾持溝で仮囲いパネル
を挾持すると共に柱材に枢着する構成としたので、仮囲
いスペースの角部の角度の大小に係わらず、このスペー
スの角部における2枚の仮囲いパネルを安全、確実に連
結し、美観を損なうことなく仮囲いをすることができ
る。また、仮囲いスペースの辺が彎曲している場合に
は、彎曲した辺を複数の鈍角な角部の連続とみなし、こ
の辺に沿ってコーナー装置本体を適宜本数用いることで
彎曲した辺の仮囲いが行える。
【0051】しかも、本発明はアルミニウム系の軽金属
による押出し成形で行っているので、かなりの長尺部材
であるにも係わらず軽量であり高い作業性が得られる。
従って、現場作業において粗雑な扱いをしても変形や破
損することがなく、耐久性と安全性に優れている。さら
に、本発明は簡単な構造であるから、製造が容易で安価
に提供することができ、また、保管や運搬に際しても嵩
張ることがなく便利である等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明を適用した一実施例を示す一部切欠き
斜視図である。
【図2】図1におけるコーナー装置の断面図である。
【図3】第1発明を適用した他の実施例を示す一部切欠
き斜視図である。
【図4】図3におけるコーナー装置の断面図である。
【図5】第2発明を適用した一実施例を示す一部切欠き
斜視図である。
【図6】図5におけるコーナー装置の横断面図である。
【図7】図5におけるA−A断面図である。
【図8】図5における柱材と位置決め板との配設状態を
示す斜視図である。
【図9】図8における平面図である。
【図10】第2発明を適用した他の実施例を示す一部切
欠き斜視図である。
【図11】第1および第3実施例に適用される仮囲いパ
ネルを示す一部切欠き斜視図である。
【図12】第2および第4実施例に適用される仮囲いパ
ネルを示す一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 柱材 1a 突条部 2 枢着部 3 挾持部材(第1挾持部材) 4 挾持部材(第2挾持部材) 5,6 挾持溝 8 枢着軸 10 位置決め板 10a 軸心孔 10b 係止部片 11 可動保持板 20,30 仮囲いパネル

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設工事現場等を包囲する長尺状の仮囲
    いパネルを任意角度で並設させる装置であって、長手方
    向に亘って挾持溝を形成すると共に適宜位置に枢着部を
    設けた挾持部材を少なくとも2片設け、これら挾持部材
    の枢着部を柱材に枢着したことを特徴とする仮囲いパネ
    ルの調整自在コーナー装置。
  2. 【請求項2】 建設工事現場等を包囲する長尺状の仮囲
    いパネルを任意角度で並設させる装置であって、一対の
    挾持部材の一片を第1挾持部材、他片を第2挾持部材と
    し、長手方向に亘って挾持溝を形成した第1挾持部材を
    柱材と一体に成形すると共に、この柱材の内壁面に複数
    の突条部を形成し、一方、板状部材の適宜位置に軸心孔
    を穿孔すると共に、裏面に前記突条部および柱材の内壁
    面に当接係止する複数の係止部片を形成して枢着軸の軸
    心を定める位置決め板を形成し、この係止部片を前記し
    た柱材に形成した突条部間に位置するように柱材の上下
    端に位置決め板を配設し、さらに、長手方向に亘って挾
    持溝を形成した第2挾持部材の上下端に固着した枢着部
    を有する可動保持板を各位置決め板の軸心孔より突設さ
    せた枢着軸に枢着したことを特徴とする仮囲いパネルの
    調整自在コーナー装置。
  3. 【請求項3】 柱材、第1挾持部材および第2挾持部材
    は、アルミ系金属の押出し成形によって形成した請求項
    1または2の何れかに記載の仮囲いパネルの調整自在コ
    ーナー装置。
  4. 【請求項4】 第1挾持部材および第2挾持部材の各部
    材の長手方向に形成された挾持溝は、仮囲いパネルの側
    縁部と略同形状とした請求項1乃至3の何れかに記載の
    仮囲いパネルの調整自在コーナー装置。
  5. 【請求項5】 第1挾持部材および第2挾持部材の各部
    材の長手方向に形成された挾持溝は、一方の部材の挾持
    溝を円弧状スリットの挾持溝とし、他方の部材の挾持溝
    を略ヘ字形状スリットの挾持溝とした請求項1乃至3の
    何れかに記載の仮囲いパネルの調整自在コーナー装置。
  6. 【請求項6】 第1挾持部材および第2挾持部材の各部
    材の長手方向に形成された挾持溝は略コ字形状の挾持溝
    とした請求項1乃至3の何れかに記載の仮囲いパネルの
    調整自在コーナー装置。
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