JP2722280B2 - 二環式アンサマイシン及び抗腫瘍剤としてのそれらの使用 - Google Patents

二環式アンサマイシン及び抗腫瘍剤としてのそれらの使用

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JP2722280B2 JP6522084A JP52208494A JP2722280B2 JP 2722280 B2 JP2722280 B2 JP 2722280B2 JP 6522084 A JP6522084 A JP 6522084A JP 52208494 A JP52208494 A JP 52208494A JP 2722280 B2 JP2722280 B2 JP 2722280B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な二環式アンサマイシンに関する。
本発明の二環式アンサマイシンは、抗生物質ゲルダナ
マイシンの誘導体である。前記抗生物質は、特定の微生
物、主として酵母及び真菌に対して有用であることが公
知である。ゲルダナマイシンは、米国特許第3,595,955
号明細書に記載されている。ゲルダナマイシンの半合成
誘導体及び抗腫瘍剤としてのそれらの用途は、1988年8
月19日に発行された日本特許出願第88041885号、1981年
8月12日に発行された日本特許出願第59100766号及び19
89年1月18日に発行された日本特許出願第89002593号に
記載されている。
発明の概要 本発明は、式 [式中、4位及び5位の炭素原子間の点線ならびにXと
11位の炭素原子との間の点線は、場合により存在するこ
とのある二重結合であり; R1及びR2は、独立して、水素原子、炭素数1〜8のア
ルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基、炭素数1〜8
のアルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基及び
フェニル−(炭素数1〜3の)アルキル基から選択さ
れ、前記のフェニル−(炭素数1〜3の)アルキル基の
フェニル部分は、ハロゲン原子、アジド基、ニトロ基、
炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ
基、アリール基、シアノ基及びNR4R5R6から独立して選
択される置換基1〜3個で場合により置換されているこ
とができ、R4、R5及びR6は、独立して、水素原子及び炭
素数1〜6のアルキル基から選択され; あるいは、R1及びR2は、それらが結合した窒素原子と
一緒になって、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、
チアゾリジン、オキサゾリジン、ピペリジン、モルホリ
ン、ピペラジン、4−(炭素数1〜4の)アルキルピペ
リジン、N−(炭素数1〜6の)アルキルピペラジン及
びN−ベンジルピペラジンから選択される複素環式環を
形成することができ; R3は、水素原子又は式 (式中、R7、R8及びR9は、独立して、水素原子、ハロゲ
ン原子、アジド基、ニトロ基、炭素数1〜8のアルキル
基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基、シアノ
基及びNR10R11R12から選択され、R10、R11及びR12は、
独立して、水素原子及び炭素数1〜3のアルキル基から
選択される)で表される基であり; Xは、Xと11位の炭素原子との間に単結合が存在する
場合にはハロゲン原子又はOR13であり、Xと11位の炭素
原子との間に二重結合が存在する場合にはオキソ基(=
O)又はオキシミノ基(=NOH)であり; R13は、水素原子、R14C(=O)、R14SO2及びR15R16N
SO2NHC(=O)からなる群より選択され; R14は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アミ
ノ−(炭素数1〜8の)アルキル基、ヒドロキシ−(炭
素数1〜8の)アルキル基及びアリール基からなる群よ
り選択され、前記のアリール基はフェニル基及びナフチ
ル基より選択され、前記のアリール基、炭素数1〜8の
アルキル基ならびに前記のアミノ−(炭素数1〜8の)
アルキル基及びヒドロキシ−(炭素数1〜8の)アルキ
ル基のアルキル部分は、炭素数1〜8のアルキル基、ハ
ロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、アジド基、ヒドロキ
シ基及び炭素数1〜8のアルコキシ基から独立して選択
される置換基1個以上、好ましくは0〜3個で置換され
ていることができ; R15及びR16は、独立して、水素原子、炭素数1〜8の
アルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基、炭素数3〜
7のシクロアルキル基、アミノ−(炭素数1〜8の)ア
ルキル基、ヒドロキシ−(炭素数1〜8の)アルキル基
及びメトキシ−(炭素数1〜8の)アルキル基から選択
され; あるいは、R15及びR16は、それらが結合した窒素原子
と一緒になって、アジリジン、アゼチジン、ピロリジ
ン、チアゾリジン、オキサゾリジン、ピペリジン、モル
ホリン、ピペラジン、4−(炭素数1〜4の)アルキル
ピペリジン、N−(炭素数1〜6の)アルキルピペラジ
ン及びN−ベンジルピペラジンから選択される複素環式
環を形成する]で表される化合物に関する。
本発明はまた、式(I)で表される化合物の医薬的に
許容可能な酸付加塩に関する。本発明の前記の塩基化合
物の医薬的に許容可能な酸付加塩を調製するのに使用す
ることができる酸は、非毒性の酸付加塩、すなわち、薬
理的に許容可能なアニオンを含有する塩、例えば塩酸
塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩も
しくは重硫酸塩、リン酸塩もしくは酸性リン酸塩、酢酸
塩、乳酸塩、クエン酸塩もしくは酸性クエン酸塩、酒石
酸塩もしくは重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、
フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタ
ンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩及びパモ酸[すなわ
ち、1,1′−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−
ナイフトエート)塩を形成する酸である。
本明細書において「ハロゲン原子」とは、特に断らな
い限り、クロロ、フルオロ、ブロモ及びヨードを含む。
本明細書において「アルキル」とは、特に断らない限
り、直鎖状部分、分枝状部分もしくは環式部分又はそれ
らの組み合わせを有する飽和の一価炭化水素基を含む。
本明細書において「置換基1個以上」とは、1個か
ら、利用可能な結合部位の数に基づいて可能である最大
数までの置換基を含む。
Xが11位の炭素原子に単結合している式(I)で表さ
れる化合物は、11位にキラル中心を含む。本発明は、11
位の炭素原子のキラリティーから誘導され、式(I)で
表される化合物のすべての立体異性体及びそのラセミ混
合物に関する。
式(I)で表される好ましい化合物には、(a)R1
びR2がそれぞれメチル基であり、Xがヒドロキシ基であ
る化合物;(b)R1がメチル基であり、R2がベンジル基
であり、Xがヒドロキシ基である化合物、又は(c)R1
及びR2が、それらが結合した窒素原子と一緒になって、
4−メチルピペリジン環を形成し、Xがヒドロキシ基で
ある化合物が含まれる。
式(I)で表される好ましい化合物の具体例は以下の
とおりである。
17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−17,18−イミダ
ゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−24−(2′−ヒドロキシメチルアゼチ
ジン)−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−24−ジメチルアミノ
−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24−モルホリン−
ゲルダナマイシン; 24−アミノ−17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−ゲル
ダナマイシン; 17−デメトキシ−24−ジエチルアミノ−17,18−イミダ
ゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24−(4−メチル
−ピペリジン)−ゲルダナマイシン; 24−ベンジルメチルアミノ−17−デメトキシ−17,18−
イミダゾ−ゲルダナマイシン; 24−アゼチジン−17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−
ゲルダナマイシン; 11−アセチル−24−アゼチジン−17−デメトキシ−17,1
8−イミダゾ−ゲルダナマイシン;及び 24−アゼチジン−17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−17,
18−イミダゾ−ゲルダナマイシン。
式(I)で表される化合物の他の例は次のとおりであ
る。
17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−11−フルオロ−
17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 11−アセチル−17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−
17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−17,18−イミダ
ゾ−11−ケト−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−22−(3′,4′−ジクロロフェナシ
ル)−24−ジメチルアミノ −17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 11−アミノカルボキシ−17−デメトキシ−24−ジメチル
アミノ−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−24−ジメチルアミノ
−11−フルオロ−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシ
ン; 17−デメトキシ−22−(3′,4′−ジクロロフェナシ
ル)−4,5−ジヒドロ−24−ジメチルアミノ17,18−イミ
ダゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−22−(4′−フ
ルオロフェナシル)−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイ
シン; 17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−17,18−イミダ
ゾ−22−(3′−ヨード−4′−アジドフェナシル)−
ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−22−(3′,4′−ジクロロフェナシ
ル)−24−アジエチルアミノ−17,18−イミダゾ−ゲル
ダナマイシン; 17−デメトキシ−22−(3′,4′−ジクロロフェナシ
ル)−17,18−イミダゾ−24−(4′−メチル−ピペリ
ジン)−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−17,18−イミダゾ−24
−(4′−メチル−ピペリジン)−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−17,18−イミダゾ−24
−メチルベンジルアミノ−ゲルダナマイシン、及び 11−アセチル−17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24
−メチルベンジルアミノ−ゲルダナマイシン。
本発明によれば、ガン遺伝子生産物阻害に又は抗腫瘍
に有効な量の式(I)で表される化合物または医薬的に
許容可能なその塩及び医薬的に許容可能な担体を含む医
薬組成物を提供することができる。
発明の詳細な説明 式(I)で表される化合物の調製を次の反応工程式に
示し、その後で説明する。反応工程式及びそれに続く説
明において、R1、R2、R3及びXは、特に断らない限り、
上記に定義したとおりである。
上記の反応工程式(1)は、R3が水素原子であり、X
がヒドロキシ基である式(I)で表される化合物を調製
する方法を示す。以下、これらの化合物を「式(I A)
で表される化合物」と称する。反応工程式(1)はま
た、R3が水素原子以外であり、Xがヒドロキシ基である
式(I)で表される化合物の調製も示す。以下、これら
の化合物を「式(I B)で表される化合物」と称する
(反応工程式(1)に記す)。
反応工程式(1)を参照すると、適当な1,1−二置換
グアニジニウムの塩、例えば臭化水素酸塩、塩酸塩又は
硫酸塩(例えば、塩酸1,1−ジメチルグアニジン)を、
極性の非プロトン性溶剤、例えばジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAC)又はN−メチ
ルピロリドン(NMP)中、強塩基、例えば水素化ナトリ
ウム又はアルコキシド、例えばカリウムtert−ブトキシ
ドで処理した後、式(II)で表される化合物(4位及び
5位の炭素原子間に二重結合が存在するときはゲルダナ
マイシンであり、これらの炭素原子間に単結合が存在す
るときは4,5−ジヒドロ−ゲルダナマイシンである)を
反応混合物に加える。この反応は代表的には、約0℃〜
約40℃で約1時間〜約50時間実施する。普通、便宜的
に、反応を室温で約24時間実施することが十分であり、
好ましい。
上記の反応によって製造される式(I A)で表される
化合物を、22位の窒素原子においてアルキル化して、X
がヒドロキシ基であり、R3が水素原子以外である式
(I)で表される、相当する化合物を形成することがで
きる。以下、前記の化合物を「式(I B)で表される化
合物」と称する(反応工程式(1)に記す)。アルキル
化は一般に、極性溶剤、例えばDMF、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)、NMP又はDMAC中、塩基、例えば低級アル
コキシドで処理した後、適当なアルキル化剤、例えば式
R3Xで表される化合物(式中、Xはクロロ、ブロモ又は
モードである)と反応させることによって達成する。反
応温度は普通、5〜65℃に維持し、好ましくは約5〜25
℃である。あるいはまた、前記のアルキル化は、式(I
A)で表される化合物を、アセトン中、無水炭酸カリウ
ムを用いて、還流温度で、式R3Xで表されるハロゲン化
アルキルと反応させることによって達成することもでき
る。
反応工程式(2)は、式(I A)で表される相当する
化合物から、R3が水素原子であり、Xがヒドロキシ基以
外である式(I)で表される化合物を調製することを示
す。反応工程式(2)を参照すると、式(I A)で表さ
れる化合物を、三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)と
反応させることにより、Xがフッ素原子である式(I)
で表される相当する化合物(以下、「式(I C)で表さ
れる化合物」と称し、反応工程式(2)に記す)に転換
することができる。この反応は一般に、不活性溶剤(例
えば、塩化メチレン、クロロホルム又はジクロロエタ
ン)中、約−78〜0℃、好ましくは−78〜−50℃で実施
する。最適には、希釈水性塩基、例えば5%重炭酸ナト
リウムを用いて反応物を低温で急冷する。式(I A)で
表される化合物の他のハロゲン誘導体、すなわち、Xが
クロロ、ブロモ又はヨードである誘導体は、当該技術に
おいて周知である方法を用いて、相当するヒドロキシ化
合物を従来のハロゲン化剤(例えば塩化スルフリル、三
ハロゲン化ホウ素、三臭化リン又は別のハロゲン化リ
ン)と反応させることによって調製することができる。
式(I A)で表される化合物は、非球核性塩基の存在
下で、適当な無水物、酸塩化物又はイソシアネート、例
えばクロロスルホニルイソシアネートを用いるアシル化
により、11位でアシル化された式(I)で表される相当
する化合物(R3が水素原子であり、XがOR13であるが、
ヒドロキシ基ではない化合物;以下「式(I Dで表され
る化合物」と称し、反応工程式(2)に記す)に転換す
ることができる。これらの反応に使用するのに適した溶
媒には、多様な非プロトン性の極性及び非極性媒体、例
えばアセトン、クロロホルム、酢酸エチル、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、ピリジン、テトラヒドロフランが
ある。使用することができる塩基には、1,8−(ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)、トリエ
チルアミン及び4−ジメチルアミノピリジンがある。
さらに、式(I A)で表される化合物は、次のように
して、R3が水素原子であり、Xがオキソ基又はオキシモ
基である式(I)で表される相当する化合物(以下「式
(I E)で表される化合物」と称し、反応工程式(2)
に記す)に転換することができる。オキソ誘導体は、式
(I A)で表される化合物を、不活性溶媒、例えば塩化
メチレン、クロロホルム又はアセトン中、約−60℃〜約
100℃の範囲の温度で、標準的な酸化試薬、例えば、ク
ロロクロム酸ピリジニウム、二クロム酸ピリジニウム、
塩化オキサリル/ジメチルスルホキシド、Dess−Martin
ペルヨージナン又はジョーンズ試薬で処理することによ
って調製することができる。これらの酸化は、好ましく
は、クロロホルム中、還流状態で、Dess−Martinペルヨ
ージナンを用いて実施する。得られるケトンは、それら
を、水又は低級アルコール溶媒中、約0℃〜約100℃
で、塩基(例えば、酢酸ナトリウム、ピリジン、炭酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム又はトリエ
チルアミン)の存在下で、塩酸ヒドロキシルアミンで処
理することにより、相当するオキシムに転換することが
できる。好ましくは、エタノール中、室温で、トリエチ
ルアミンを用いてオキシムを形成する。
本質的に塩基性である式(I)で表される化合物は、
種々の無機酸及び有機酸と共に多様な各種の塩を形成す
ることができる。前記の塩は、哺乳類に投与するために
は医薬的に許容可能でなければならないが、実際には、
まず、式(I)で表される化合物を医薬的に許容可能な
塩として反応混合物から単離し、次に、アルカリ試薬を
用いる処理により、単に前記の塩を遊離塩基化合物に戻
し、続いてその遊離塩基を医薬的に許容可能な酸付加塩
に転換することがしばしば望ましい。本発明の塩基化合
物の酸付加塩は、塩基化合物を、水性溶媒又は適当な有
機溶媒、例えばメタノールもしくはエタノール中で、実
質的に等しい量の選択した鉱酸又は有機酸で処理するこ
とにより、容易に調製することができる。溶媒を注意深
く蒸発させると、目的の固形物の塩が得られる。
具体的に前記で説明されていない、式(I)で表され
る他の化合物の調製は、前記の説明から当業者には明白
であろう、上記の反応の組み合わせを用いて達成するこ
とができる。
式(I)で表される化合物及びそれらの医薬的に許容
可能な塩は、抗腫瘍剤(抗ガン剤を含むが、それに限定
されない)及びガン遺伝子生産物阻害剤として有用であ
る。これら、例えばErbB−2、src及びablガン遺伝子生
産物を阻害するのに有用である。これらはまた、抑制さ
れない細胞の増殖において重要な役割を果たす特定の成
長因子、例えば上皮成長因子(EGF)レセプタ、神経成
長因子(NGF)レセプタ、血小板由来成長因子(PDGF)
レセプタ及びインスリンレセプタを阻害するのにも有用
である。
ErbB−2ガン遺伝子生産物を阻害する、式(I)で表
される化合物の能力は、SKBr3細胞におけるp185濃度を
測定するための以下の方法によって決定することができ
る。
メリーランド州RockvilleのATTCから入手したSKBr3ヒ
ド乳ガン細胞を、8ウェルの組織培養板(9.5cm2/ウェ
ル、Falcon,Becton Dickenson社、ニュージャージィー
州Lincoln Park)上で、10%ウシ胎児血清及びグルタミ
ンで補足したMcCoys培地2mlに細胞5×105個/ウェルで
播種した。細胞を、5%CO2雰囲気中、37℃で一夜付着
させた。
化合物をDMSOに溶解し、一定の範囲の濃度で培地に付
加することによって試験した後、37℃で6時間インキュ
ベートする。インキュベーションの最後に、培地をウェ
ルから吸い出し、細胞をTNK緩衝液(トリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタンHCl50mM、NaCl140mM、KCl3.3m
M、オルトバナジウム酸ナトリウム0.5mM、pH7.4に調
節)2mlで2回洗浄する。次に、振とうしながら、沸騰
するLaemmli試料緩衝液(トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタンHCl140mM、pH6.8、ドデシル硫酸ナトリウ
ム5.7%、グリセロール29%)250μlを添加することに
より、細胞を溶解する。細胞溶解産物を管に移した後、
沸騰する水浴に5分間入れる。さらに、溶解産物をプロ
ープ音波処理器で音波処理し、分析まで−70℃で貯蔵す
る。
各試料のp185濃度は、本質的にHarlow及びLaneによっ
て記載された標準的な免疫ブロッティング法(Antibodi
es:A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laborat
ory、1988)によって測定することができる。各試料の
標準部分をジチオトレイトール(1M溶液を10%添加)と
混合した後、ドットブロット装置(Mini−fold、Schlei
cher and Schuell社、ニューハンプシャー州Keene)の
ろ紙を下層とともに使用することにより、タンパク質約
10μg(〜10μg)に相当する部分を、すすぎ緩衝剤
(トリスHCl10mM、pH7.4、NaCl150mM)で平衡したニト
ロセルロース膜(BA−S、Schleicher and Schuell社、
ニューハンプシャー州Keene)上にブロットする。ウェ
ルをすすぎ緩衝剤200μlですすぎ、ブロッキング緩衝
剤(すすぎ緩衝剤中5%ウシ血清アルブミン、オボアル
ブミン1%)でのインキュベーションによってブロック
した後、標準的な方法(Harlow and Lane,Antibodies,A
Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,1
988)により、ヒトp185のC末端ドメインを表すペプチ
ド(配列は、標準的な1文字アミノ酸コードによると、
TAENPEYLGLDVPV)に対して生成させ、アフィニティー精
製したウサギポリクローナル抗体である、希釈度1:1000
のNT1によって4〜12時間インキュベートする。次に、
膜を、すすぎ緩衝剤で10分間ずつ2回、すすぎ緩衝剤に
Triton X−100を0.05%合わせたもので10分間1回、さ
らにすすぎ緩衝剤で10分間ずつ2回すすぐ。次に、振と
うしながら20〜45分間、西洋わさびペルオキシダーゼ標
識ロバ抗ウサギ抗体(Amersham社、イリノイ州Arlingta
on Heights)をすすぎ緩衝剤で1:3000に希釈したものに
よって膜をインキュベートする。次に、膜を、すすぎ緩
衝剤で10分間ずつ2回、すすぎ緩衝剤にTrition X−100
を0.05%合わせたもので10分間1回、さらにすすぎ緩衝
剤で10分間ずつ2回すすぐ。そして、p185をECL検出キ
ット(Amersham社、イリノイ州Alington Heights)で可
視化し、Hyperfilm−ECL(Amersham社、イリノイ州Arli
ngton Heights)で記録する。次に、フィルムのデンシ
トメトリー分析によってp185を評価する。ビヒクル(DM
SO)のみに露出される細胞試料のp185含量を参照するこ
とによってIC50値を測定し、上記のように測定する。
Erb−2ガン遺伝子生産物を阻害する、式(I)で表
される化合物の能力はまた、SKBR3及び他のErbB−2形
質転換細胞系列中のP185のリン酸化を測定するためのKa
mpsらの方法、Oncogene,305−315(1988)によって
測定することもできる。
特定のヒトガン細胞の成長を阻害する、式(I)で表
される化合物及びそれらの医薬的に許容可能な塩の能力
は、SKBr3及びMCF7の細胞系列を使用するAllevらの方
法、Cancer Research48,589−601(1988)によって測
定することができる。この参照文献全体を本明細書に含
める。
式(I)で表される化合物及びそれらの医薬的に許容
可能な塩を、抗増殖剤、例えば抗ガン剤として使用する
場合、それらを、単独で、又は、好ましくは、標準的な
製薬的実施にしたがって、医薬組成物において医薬的に
許容可能な担体もしくは希釈剤と組み合わせて、ヒト被
験体をはじめとする哺乳類の被験体をはじめとする哺乳
類の被験体に投与することができる。前記の化合物は、
経口投与することもできるし、非経口投与することもで
きる。非経口投与には、静脈内投与、筋肉投与、腹腔内
投与、皮下投与及び局所的投与がある。
式(I)で表される化合物及びその医薬的に許容可能
な塩の経口使用の場合、この化合物は、例えば、錠剤も
しくはカプセルの形態で、又は水溶液もしくは懸濁液と
して投与することができる。錠剤を経口使用する場合、
一般に使用される担体には、ラトース及びとうもろこし
デンプンがあり、滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシ
ウムが一般に加えられる。カプセル形態の経口投与の場
合、有用な希釈剤はラクトース及び乾燥もうもろこしデ
ンプンである。経口使用に水性懸濁液が求められる場
合、活性成分を乳化剤及び懸濁剤と組合わせる。所望に
より、特定の甘味剤及び/又は着香剤を加えることがで
きる。筋肉使用、腹腔内使用、皮下使用及び静脈内使用
の場合、普通、活性成分の無菌液を調製し、その溶液の
pHを適切に調節し、緩衝化することが好ましい。静脈内
使用の場合、溶質の全濃度を制御して、製剤を等張性に
することが好ましい。
式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容可能
な塩を含む医薬組成物においては、担体と活性成分との
重量比は通常、1:10〜10:1の範囲になる。しかし、いか
なる場合にも、選択する比率は、活性成分の溶解性、考
慮する用法及び正確な投与経路のような要因に依存す
る。
式(I)で表される化合物又はその医薬的に許容可能
な塩をヒト被験体に使用する場合、一日の用量は通常、
処方医によって決定される。さらに、用量は、個々の患
者の年齢、体重及び反応ならびに患者の症状の重篤度及
び投与される当の化合物の効力に応じて変化する。しか
し、多くの場合、有効量は、必要に応じて0.01〜1.0gで
あろう(例えば4〜6時間ごとに)。慢性投与において
は、多くの場合、有効量は、一日あたり一括又は分割の
用量で0.01〜1.0gであろう。他方場合によっては、これ
らの範囲外の用量を使用する必要があるかもしれない。
本発明を以下の実施例によって説明するが、本発明は
それらに限定されるものではない。
実施例1 17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−17,18−イミダ
ゾ−ゲルダナマイシン 硫酸1,1−ジメチルグアニジニウム(Aldrich社、0.73
14g、2.676mmol)を乳鉢及び乳棒によって微粉末に摩砕
し、窒素下の火炎乾燥したフラスコに加え、ジメチルホ
ルムアミド10ml中にスラリー化した。カリウムtert−ブ
トキシド(Aldrich社、0.600g、5.35mmol)を加え、反
応物を室温で10分間攪拌した。ゲルダナマイシン(0.50
0g、0.892mmol)を加えると、反応物はただちに紫色に
変色した。反応物を一夜攪拌すると、色は紫色から暗緑
色に変化した。反応物を酢酸エチル100mlで希釈し、水5
1ml中の酢酸0.36mlで洗浄し、続いてブライン(50mlで
3回)及び水(50mlで2回)で洗浄した。有機層を硫酸
マグネシウ上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固した。緑色
の残渣を、シリカゲル400g上で、メタノール3%/クロ
ロホルム97%を溶離液として使用するフラッシュカラム
クロマトグラフィーによって精製して緑色の残渣を得、
これを最小量のクロロホルムに溶解し、ヘキサンで沈殿
させ、ろ過し、真空下で乾燥させた。0.384g(72%)。
融点は、231℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ0.86(d,J=5Hz,6H,10−Me及び14−
Me),1.47−1.81(br m,3H,H−13,H−14),1.72(s,3H,
8−Me),1.96(s,3H,2−Me),2.24−2.46(br m,2H,H−
15),2.70(m,1H,H−10),3.21(s,3H,OMe),3.25(s,3
H,OMe),3.32(s,3H,24−N−Me),3.35−3.52(m,1H,H
−12),3.42(s,3H,24−N−Me),3.55(m,1H,H−11),
4.25(d,J=9Hz,1H,H−6),4.56−4.79(br m,2H,N
H2),5.10(s,1H,H−7),5.76(br m,2H,H−5,H−
9),6.50(t,J=9Hz,1H,H−4),6.85(d,J=9Hz,1H,H
−3),7.48(s,1H,H−19),8.92(s,1H,H−22)。
マススペクトル:m/z622.3(M++Na)。
IR(CHCl3,cm-1):1730,1675,1580。
C31H43N5O7・0.5H2Oに関する論理値:C,61.37;H,7.30;NI11.55, 実測値:C,61.63;H,6.45;N,10.62。
特に断らない限り、実施例2〜11の標記化合物を実施例
1の方法により、適当なグアニジウム塩及び適当なゲル
ダナマイシンから出発して調製した。
実施例2 17−デメトキシ−24−(2′−ヒドロキシメチルアゼチ
ジン)−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン 実施例1の方法により、1−アミジノ−2′−ヒドロ
キシメチル−アゼチジン(Giannis et alAngewChe
mIntEd.,28,218(1989))及びゲルダナマイシンか
ら出発して標記化合物を得、これを、シリカゲル200gを
使用し、メタノール5%/クロロホルム95%で溶離させ
るフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製し
た。緑色の残渣を最小量のクロロホルムに溶解し、ヘキ
サンで沈殿させ、ろ過し、真空中で乾燥させた。0.539g
(24%)。融点は、214℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ0.92(d,J=7Hz,6H,10−Me,14−M
e),1.39−1.73(br m,3H,H−13,H−14),1.76(s,3H,8
−Me),1.98(s,3H,2−Me),2.18(m,1H,H−15),2.28
−2.51(br m,3′CH2),2.71(m,1H,H−15),3.14−3.3
8(br m,2H,H−10,H−12),3.22(s,3H,OMe),3.27(s,
3H,OMe),3.45(m,1H,H−11),3.70(m,1H,アゼチジンC
H),3.94(br m,1H,アゼチジン(CH),4.25(d,J=8Hz,
1H,H−6),4.3−5.0(br m,5H,NH2及びアゼチジンCH,C
H2),5.09(s,1H,H−7),5.78(m,2H,H−5,H−9),6.
49(t,J=8Hz,1H,H−4),6.85(d,J=8Hz,1H,H−3),
7.49(s,1H,H−19),8.95(s,1H,H−22)。
マススペクトル:m/z664(M++Na+H)。
IR(KBr,cm-1):1735,1705,1675,1640,1620,1585。
C33H45N5O8・2.5H2Oに関する論理値:C,57.88;H,7.35;N,10.22, 実測値:C,57.89;H,6.70;N,
9.92。
実施例3 17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−24−ジメチルアミノ
−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン 実施例1のグアニジン及び4,5−ジヒドロケルダナマ
イシンから標記化合物を調製した。0.32g(15%)。融
点は、208℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ0.93(d,J=6Hz,6H,10−Me,14−M
e),1.57−1.76(br m,5H,H−5,H−13,H−14),1.61
(s,3H,8−Me),1.83(s,3H,2−Me),2.22−2.43(br
m,3H,H−4,H−15),2.69(t,J=6Hz,1H,H−10),2.99
(d,J=5Hz,1H,11−OH),3.21−3.45(m,2H,H−6,H−1
2),3.28(s,3H,OMe),3.31(s,3H,24−Me),3.33(s,3
H,OMe),3.42(s,3H,24−Me),3.52(m,1H,H−11),4.6
2(br m,2H,NH2),5.09(d,J=5Hz,1H,H−7),5.68
(d,J=7Hz,1H,H−9),6.14(t,J=5Hz,1H,H−3),7.
32(s,1H,H−19),8.99(s,1H,NH−22)。
マススペクトル:m/z624(M++Na),602(M+)。
IR(KBr,cm-1):1730,1695,1635,1618,1585。
C31H45N5O7・H2Oに関する論理値:C,60.27;H,7.67;N,11.
34, 実測値:C,60.71;H,7.23;N,10.
99。
実施例4 17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24−モルホリン−
ゲルダナマイシン 臭化水素酸1−アミジノ−モルホリン(Pfaltz & Ba
uer社、0.45g、2.14mmol)を乳鉢及び乳棒によって微粉
末に摩砕し、窒素下の火炎乾燥したフラスコに加え、ジ
メチルホルムアミド5ml中にスラリー化した。カリウムt
ert−ブトキシド(Aldrich社、0.24g、2.14mmol)を加
え、反応物を室温で10分間攪拌した。ゲルダナマイシン
(0.200g、0.3567mmol)を加えると、反応物はただちに
紫色に変色した。反応物を一夜攪拌すると、色は紫色か
ら暗緑色に変化した。反応物を酢酸エチル100mlで希釈
し、水50ml中の酢酸0.356mlで洗浄し、続いてブライン
(50mlで3回)及び水(50mlで2回)で洗浄した。有機
層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固
した。緑色の残渣を最小量のクロロホルムに溶解し、ヘ
キサンで沈殿させ、ろ過し、真空乾燥させた。0.45g(1
9%)。融点は、235℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ0.89(d,J=7Hz,6H,10−Me,14−M
e),1.55−1.79(br m,3H,H−13,H−14),1.63(s,3H,8
−Me),1.92(s,3H,2−Me),2.19−2.43(br m,2H,H−1
5),2.69(m,1H,H−10),3.21(s,3H,OMe),3.22−3.38
(br m,1H,H−12),3.42(m,1H,H−11),3.67−4.12(b
y m,8H,モルホリンCH2),4.23(d,J=8Hz,1H,H−6),
4.65(br s,2H,NH2),5.08(s,1H,H−7),5.78(m,2H,
H−5,H−9),6.49(t,J=8Hz,1H,H=4),6.85(d,J=
8Hz,1H,H−3),7.48(s,1H,H−19),8.95(s,1H,H−2
2)。
マススペクトル:m/z664(M++Na+H)。
IR(KBr,cm-1):1735,1705,1675,1620,1585。
C33H45N5O8・0.5H2Oに関する論理値:C,61.10;H,6.99;N,10.79, 実測値:C,61.19;H,6.98;N,10.36。
実施例5 24−アミノ−17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−ゲル
ダナマイシン 水素化ナトリウム(Aldrich社、0.051g、2.14mmol)
をヘキサン(50mlで2回)で洗浄し、(火炎乾燥させ、
そして窒素を備えた)三つ口フラスコ中で乾燥させた。
ジメチルホルムアミド(5ml)を注射器でフラスコに入
れ、塩酸グアニジン(Aldrich社、0.204g、2.14mmol)
を加え、反応物を室温で10分間攪拌した。ゲルダナマイ
シン(0.200g、0.3567mmol)を加えると、反応物はただ
ちに紫色に変色した。反応物を36時間攪拌し、酢酸エチ
ル100mlで希釈し、酢酸0.146mlに含有する水(50mlで3
回)で洗浄し、次いでブライン(50mlで3回)で洗浄し
た。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、
蒸発させて、灰/青色の固形物を得た。0.85g(42
%)。融点は、270℃より高い。1 H−NMR(C6D5N)δ0.79(m,6H,10−Me,14−Me),1.42
(m,1H),1.64−1.85(br m,2H),1.72(s,3H,8−Me),
1.74(s,3H,2−Me),2.04(m,1H,H−10),2.22(m,1H,H
−15),2.46(m,1H,H−15),2.83(s,3H,OMe),2.93
(s,3H,OMe),3.15(m,1H,H−12),3.59(m,1H,H−1
1),4.42(m,1H,H−6),5.32(s,1H,H−7),5.71(m,
1H,H−5),5.95(m,1H,H−9),6.12(t,J=8Hz,1H,H
=4),7.03(m,1H,H−19),9.31(br s,1H,H−22)。
マススペクトル:m/z594.3(M++Na+H)。
IR(KBrcm-1):1735,1705,1690,1640,1610,1570。
C29H39N5O7・H2Oに関する論理値:C,59.27;H,6.69;N,11.92, 実測値:C,59.64;H,6.43;N,11.31。
実施例6 17−デメトキシ−24−ジエチルアミノ−17,18−イミダ
ゾ−ゲルダナマイシン 実施例5の手順に従うことにより、硫酸1,1−ジエチ
ルグアニジニウム(Pant etal.,Z.Pysiolgishe Chemi
e335,272(1964))を使用して、標記化合物を得た。
0.12g(5%)。融点は、225℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ0.79(m,6H,10−Me,14−Me),1.10
(m,6H,β−CH3),1.42(m,1H),1.53−1.73(br m,2
H),1.59(s,3H,8−Me),1.83(s,3H,2−Me),2.24(m,
2H,H−15),2.56(m,1H,H−10),3.08(s,3H,OMe),3.1
4−3.27(br m,2H,11−OH,H−12),3.15(s,3H,OMe),
3.35(m,1H,H−11),3.48−3.41(br m,4H,α−CH2),
4.11(d,J=8Hz,1H,H−6),4.46−4.72(br m,2H,N
H2),4.98(s,1H,H−7),5.65(m,2H,H−5,H−9),6.
36(t,J=8Hz,1H,H−4),6.72(d,J=8Hz,1H,H−3),
7.35(s,1H,H−19),8.86(s,1H,H−22)。
マススペクトル:m/z650(M++Na+H)。
IR(CH2Cl2,cm-1):1735,1680,1620,1565。
C33H48N5O7・0.25H2Oに関する論理値:C,62.88;N,7.59;H,11.11, 実測値:C,62.90;H,7.03;N,9.95。
実施例7 17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24−(4−メチル
−ペピリジン)−ゲルダナマイシン 硫酸2−メチル−2−チオイソ尿素(Aldrich社、10
g、0.72mol)及びメチルピペリジン(Aldrich社、11.4
g、0.11mol)を水35mlに溶解し、蒸気浴で5時間加熱し
た。一夜冷却したのち、反応混合物を油状物になるまで
蒸発させ、最小量のメタノールに溶解し、木炭に通し、
蒸発させて固形物にした。5.2g(25%)。融点は、278
℃(分解)。実施例1の方法により、この固形物を使用
して標記化合物を調製した。0.098g(38%)。融点は、
190℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ0.92(m,6H,10−Me,14−Me),1.20
−1.41(br m,3H,4′CH3),1.60−1.84(br m,3H,H−1
3,H−14),1.72(s,3H,8−Me),1.93(s,3H,2−Me),2.
35(m,2H,H−15),2.71(m,1H,H−10),3.05−3.27(br
m,5H,H−12及びβ−CH2),3.21(s,3H,OMe),3.28(s,
3H,OMe),3.28−3.4(m,1H,H−12),3.50(m,1H,H−1
1),3.53−3.72(m,1H,γ−CH),4.25(d,J=8Hz,1H,H
−6),4.55−4.86(br m,4H,α−CH2),5.10(s,1H,H
−7),5.78(m,2H,H−5,H−9),6.50(t,J=8Hz,1H,H
−4),6.86(d,J=8Hz,1H,H−3),7.47(s,1H,H−1
9),9.00(s,1H,H−22)。
マススペクトル:m/z676(M++2H)。
IR(KBr,cm-1):1735,1705,1675,1635,1615,1570。
C35H49N5O7・0.75H2Oに関する論理値:C,63.19;H,7.65;N,10.53, 実測値:C,63.20; 7.30;N,10.11。
実施例8 24−ベンジル−17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24
−メチル−ゲルダナマイシン 無水ジメチルホルムアミド5mlを含有する窒素下の火
炎乾燥したフラスコに、硫酸1−ベンジル−1−メチル
グアニジニウム(Aldrich社、0.45g,1.07mmol)を加え
た。カリウムtert−ブトキシド(Aldrich社、0.24g、2.
14mmol)を加え、反応物を室温で10分間攪拌した。ゲル
ダナマイシン(0.200g、0.357mmol)を加えると、反応
物はただちに紫色に変色した。反応物を一夜攪拌する
と、色は紫色から暗緑色に変化した。反応物を2時間還
流させた後、室温に冷却し、酢酸エチル100mlで希釈
し、水(50mlで2回)で洗浄した。有機層を硫酸マグネ
シウム上で乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固した。緑色の残
渣を、シリカゲル60g上、メタノール3%/クロロホル
ム97%を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーに
よって精製して緑色の残渣を得た。この緑色の残渣を最
小量のクロロホルムに溶解し、ヘキサンで沈殿させ、ろ
過し、真空下で乾燥させた。0.028g(11%)。融点は、
190℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ2つのロートマー(rotomers)で指
示、0.091(m,6H,10−Me,14−Me),1.59−1.84(br m,3
H,H−13,H−14),1.72(s,3H,8−Me),1.96(s,3H,2−M
e),2.26−2.49(br m,2H,H−15),2.71(m,1H,H−1
0),3.21(s,3H,OMe),3.25−3.70(br m,2H,H−11,H−
12),3.31(s,3H,OMe),3.33(s,3H,24N−CH3),4.23
(d,J=8Hz,1H,H−6),4.61−4.81(br m,2H,NH2),4.
97(ABq,J=14Hz,J=40Hz,2H,24−N−CH2),4.86(AB
q,J=14Hz,J=58Hz,2H,24−N−CH2),5.11(s,1H,H−
7),5.81(m,2H,H−5,H−9),6.50(t,J=8Hz,1H,H−
4),6.87(d,J=8Hz,1H,H−3),7.13−7.36(br m,5
H,芳香族性),7.48,7.52(pr s,1H,H−19),8.94(s,1
H,H−22)。
マススペクトル:m/z698(M+Na+2H)。
IR(KBr,cm-1):1735,1705,1675,1635,1620,1575。
C37H47N5O7に関する論理値:C,65.95:H,7.03;N,10.39, 実測値:C,66.26;H7.31;N, 9.93。
実施例9 24−アゼチジン−17,18−イミダゾ−17−デメトキシ−
ゲルダナマイシン イソアミルアルコール7ml中3,5−ジメチルピラゾール
−1−カルボキサミジン(Aldrich社、0.704g,3.50mmo
l)をアゼチジン(0.20g、3.5mmol)と反応させること
により、1−アミジノ−アゼチジンを調製した。室温で
7日間攪拌した後、反応混合物をクリーム色の固形物に
なるまで蒸発させた。この固形物をジエチルエーテル
(25mlで3回)で洗浄し、真空下で乾燥させた。0.491g
(86%)。融点は、155〜157℃。実施例1の方法によっ
て新規な標記化合物を得た。0.048g(22%)。融点は、
230℃(分解)。1 H−NMR(CDCl3)δ0.91(m,6H,10−Me,14−Me),1.49
−1.78(br m,2H,H−13,H−14),1.72(s,3H,8−Me),
1.98(s,3H,2−Me),2.24−2.53(br m,3H,H−15及びβ
−アゼチジンCH2),2.71(m,1H,H−10),3.21(s,3H,OM
e),3.27−3.36(m,1H,H−12),3.29(s,3H,OMe),3.45
(m,1H,H−11),4.23(d,J=8Hz,1H,H−6),4.37−4.6
1(br m,4H,CH2アゼチジン)、4.7(m,2H,NH2),5.08
(s,1H,H−7),5.80(m,2H,H−5,H−9),6.51(t,J=
8Hz,1H,H−4),6.82(d,J=8Hz,1H,H−3),7.47(s,1
H,H−19),8.94(s,1H,NH−22)。
マススペクトル:m/z633(M++Na)。
IR(KBr,cm-1):1735,1705,1675,1635,1620,1580。
C32H43N5O7・5.5H2Oに関する論理値:C,54.22;H,7.67;N,9.89, 実測値:C,54.01;H6.09;N,9.39。
実施例10 11−アセチル−24−アゼチジン−17−デメトキシ−17,1
8−イミダゾ−ゼルダナマイシン 実施例9の生成物(0.100g、0.164mmol)を、塩化メ
チレン3ml中で、無水酢酸(0.033g、0.328mmol、0.030m
l)、4−ジメチルアミノピリジン(0.020g,0.164mmo
l)及びトリエチルアミン(0.050g、0.492mmol、0.069m
l)を用いて室温で24時間処理をして、アセチル化し
た。等しい量の無水酢酸及びトリエチルアミンをさらに
加え、攪拌を54時間継続した。反応物を水150mlに注加
し、酢酸エチル150mlで2回抽出した。合わせた有機層
を水100mlで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、ろ過し、真空下で蒸発させて緑色の残渣を得た。こ
れをクロロホルム2mlに溶解し、ヘキサンで沈殿させ
て、ろ過し、真空下で乾燥させた後、固形物を得た。0.
043g(40%)。融点は、179〜81℃。1 H−NMR(CDCl3)δ0.86(d,J=6Hz,3H,10−Me),1.05
(d,J=6Hz,3H,14−Me),1.45−1.8(br m,3H,H−5,H−
13,H−13,H−14),1.69(s,3H,8−Me),1.84(s,3H,2−
Me),1.95(s,3H,アセチルCH3),2.20(m,1H,H−15),
2.34(m,1H,H−15),2.46(pent,1H,アゼチジンCH2),
2.90(m,1H,H−10),3.25(s,3H,OMe),3.33−3.4(br
m,1H,H−12),3.34(s,3H,OMe),4.17(m,1H,H−11),
4.35(d,J=8Hz,1H,H−6),4.40(t,J=8Hz,アゼチジ
ンCH2),4.51(t,J=8Hz,アゼチジンCH2),4.6−5.0(b
r m,2H,NH2),4.84(m,1H,H−9),5.02(s,1H,H−
7),5.74(t,J=9Hz,1H,H−5),6.50(t,J=9Hz,1H,H
−4),7.35(m,1H,H−3),7.38(br s,1H,H−19),8.
95(br s,1H,H−22)。
マススペクトル:m/z676(M++Na+2H)。
C34H45N5O8・H2Oに関する論理値:C,60.97;H,7.07;N,10.46, 実測値:C,61.35;H,6.71;N,10.29。
実施例11 24−アゼチジン−17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−17,
18−イミダゾ−ゲルダナマイシン 実施例1の方法により、塩酸1−アミジノ−アゼチジ
ン及び4,5−ジヒドロゲルダナマイシンから標記化合物
を調製した。0.062g(29%)。融点は、190℃(分
解)。1 H−NMR(CDCl3)δ1.05(d,J=6Hz,6H,10−Me及び14−
me),1.72−1.93(br m,6H,H−5,H−13,H−14),1.83
(s,3H,8−Me),2.01(s,3H,2−Me),2.37−2.70(m,6
H,H−4,H−15,アゼチジン−CH2),2.86(m,1H,H−10),
3.05(m,1H,11−OH),3.38−3.55(br m,2H,H−6,H−1
2),3.44(s,3H,OMe),3.50(s,3H,OMe),3.69(m,1H,H
−11),4.52−4.91(br m,6H,CH2アゼチジン,NH2),5.2
7(d=3Hz,1H,H−7),5.83(d,J=8Hz,1H,H−9),6.
31(m,1H,H−3),7.51(br s,1H,H−19),9.14(br s,
1H,H−22)。
マススペクトル:m/z636(M++Na+2H)。
IR(KBr,cm-1):1725,1695,1615,1575。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、4位及び5位の炭素原子間の点線ならびにXと
    11位の炭素原子との間の点線は、場合により存在するこ
    とのある二重結合であり; R1及びR2は、独立して、水素原子、炭素数1〜8のアル
    キル基、炭素数1〜8のアルケニル基、炭素数1〜8の
    アルキニル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基及びフ
    ェニル−(炭素数1〜3の)アルキル基から選択され、
    前記のフェニル−(炭素数1〜3の)アルキル基のフェ
    ニル部分は、ハロゲン原子、アジド基、ニトロ基、炭素
    数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、
    アリール基、シアノ基及びNR4R5R6から独立して選択さ
    れる置換基1〜3個で場合により置換されていることが
    でき、R4R5及びR6は、独立して、水素原子及び炭素数1
    〜6のアルキル基から選択され; あるいは、R1及びR2は、それらが結合した窒素原子と一
    緒になって、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、チ
    アゾリジン、オキサゾリジン、ピペリジン、モルホリ
    ン、ピペラジン、4−(炭素数1〜4の)アルキルピペ
    リジン、N−(炭素数1〜6の)アルキルピペラジン及
    びN−ベンジルピペラジンから選択される複素環式環を
    形成することができ; R3は、水素原子又は式 (式中、R7、R8及びR9は、独立して、水素原子、ハロゲ
    ン原子、アジド基、ニトロ基、炭素数1〜8のアルキル
    基、炭素数1〜8のアルコキシ基、アリール基、シアノ
    基及びNR10R11R12から選択され、R10、R11及びR12は、
    独立して、水素原子及び炭素数1〜3のアルキル基から
    選択される)で表される基であり; Xは、Xと11位の炭素原子との間に単結合が存在する場
    合にはハロゲン原子又はOR13であり、Xと11位の炭素原
    子との間に二重結合が存在する場合にはオキソ基(=
    O)又はオキシミノ基(=NOH)であり; R13は、水素原子、R14C(=O)、R14SO2及びR15R16NSO
    2NHC(=O)からなる群より選択され; R14は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アミノ
    −(炭素数1〜8の)アルキル基、ヒドロキシ−(炭素
    数1〜8の)アルキル基及びアリール基からなる群より
    選択され、前記のアリール基はフェニル基及びナフチル
    基より選択され、前記のアリール基、炭素数1〜8のア
    ルキル基ならびに前記のアミノ−(炭素数1〜8の)ア
    ルキル基及びヒドロキシ−(炭素数1〜8の)アルキル
    基のアルキル部分は、炭素数1〜8のアルキル基、ハロ
    ゲン原子、アミノ基、ニトロ基、アジド基、ヒドロキシ
    基及び炭素数1〜8のアルコキシ基から独立して選択さ
    れる置換基1個以上、好ましくは0〜3個で置換されて
    いることができ; R15及びR16は、独立して、水素原子、炭素数1〜8のア
    ルキル基、炭素数1〜8のアルケニル基、炭素数3〜7
    のシクロアルキル基、アミノ−(炭素数1〜8の)アル
    キル基、ヒドロキシ−(炭素数1〜8の)アルキル基及
    びメトキシ−(炭素数1〜8の)アルキル基から選択さ
    れ; あるいは、R15及びR16は、それらが結合した窒素原子と
    一緒になって、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、
    チアゾリジン、オキサゾリジン、ピペリジン、モルホリ
    ン、ピペラジン、4−(炭素数1〜4の)アルキルピペ
    リジン、N−(炭素数1〜6の)アルキルピペラジン及
    びN−ベンジルピペラジンから選択される複素環式環を
    形成する]で表される化合物、又はその医薬的に許容可
    能な塩。
  2. 【請求項2】(a)R1及びR2がそれぞれメチル基であ
    り、Xがヒドロキシ基である化合物;(b)R1がメチル
    基であり、R2がベンジル基であり、Xがヒドロキシ基で
    ある化合物、又は(c)R1及びR2が、それらが結合した
    窒素原子と一緒になって、4−メチルピペリジン環を形
    成し、Xがヒドロキシ基である化合物である、請求項1
    に記載の化合物。
  3. 【請求項3】前記化合物が、 17−デメトキシ−24−ジメチルアミノ−17,18−イミダ
    ゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−24−(2′−ヒドロキシメチルアゼチ
    ジン)−17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−24−ジメチルアミノ
    −17,18−イミダゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24−モルホリン−
    ゲルダナマイシン; 24−アミノ−17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−ゲル
    ダナマイシン; 17−デメトキシ−24−ジエチルアミノ−17,18−イミダ
    ゾ−ゲルダナマイシン; 17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−24−(4−メチル
    −ピペリジン)−ゲルダナマイシン; 24−ベンジルメチルアミノ−17−デメトキシ−17,18−
    イミダゾ−ゲルダナマイシン; 24−アゼチジン−17−デメトキシ−17,18−イミダゾ−
    ゲルダナマイシン; 11−アセチル−24−アゼチジン−17−デメトキシ−17,1
    8−イミダゾ−ゲルダナマイシン;及び 24−アゼチジン−17−デメトキシ−4,5−ジヒドロ−17,
    18−イミダゾ−ゲルダナマイシンからなる群から選んだ
    化合物である、請求項1に記載に化合物。
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