JP2722275B2 - フィルム自動巻戻し装置付きカメラ - Google Patents

フィルム自動巻戻し装置付きカメラ

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JP2722275B2 JP28379490A JP28379490A JP2722275B2 JP 2722275 B2 JP2722275 B2 JP 2722275B2 JP 28379490 A JP28379490 A JP 28379490A JP 28379490 A JP28379490 A JP 28379490A JP 2722275 B2 JP2722275 B2 JP 2722275B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カメラに装填されているフィルムの全て
のコマの撮影が終了したことを検知した場合、あるいは
強制巻戻しスイッチが操作された場合に、内蔵されたモ
ータの動力によってフィルムを自動的に巻戻すフィルム
自動巻戻し装置を具備したカメラに関する。
〔従来の技術〕
カメラの操作を簡便なものとするために、フィルム自
動巻上げ装置とともにフィルム自動巻戻し装置を具備し
たカメラが普及している。フィルム自動巻上げ装置は、
レリーズされる度毎にフィルムを1コマずつ巻上げる装
置で、巻上げ忘れを防止して意図しない多重露光を防止
できるものである。また、フィルム自動巻戻し装置は、
フィルムの全てのコマの露光が終了して、フィルムが端
部まで巻上げられた場合に、これを検知してフィルムを
パトローネに巻戻す装置である。なお、撮影の途中であ
ってもフィルムを巻戻すことができるように手動による
巻戻スイッチが設けられており、該巻戻スイッチの操作
によってフィルムが強制的に巻戻されるようにしてあ
る。そして、これらフィルムの巻上げと巻戻しは、カメ
ラに内蔵されたモータの動力を利用して行なわれる。
ところで、カメラ自体の制御のためや撮影者が認識で
きるように、装填されているフィルムの撮影枚数などを
カウントして該カウント数をカメラに内蔵されたマイコ
ンで記憶したり、カメラの外側面などに設けられた液晶
表示装置などに表示するようにしてある。このコマ数の
カウントは、巻上げ、巻戻し時などにおけるフィルムの
走行量を検出し、所定量走行されたならばカウントを1
つずつ増減するようにしてある。そして、この走行量を
検出する機構としてフリースプロケットの回転が用いら
れている。
上記フリースプロケットは、該スプロケットの爪部が
カメラのアパーチュアの縁部から後方に僅かに突出した
状態に回転自在に支持されており、この爪部がフィルム
の縁部に等間隔に配設されたパーフォレーションに係合
している。そして、フィルムが走行するとフリースプロ
ケットが回転するから、この回転数を検出してフィルム
の走行量を検出する。
フィルムがフリースプロケットに確実に係合している
ためには、該フィルムがアパーチュアの縁部に押し付け
られていなければならない。このため、カメラの裏蓋に
はフィルム圧板が設けられており、裏蓋が閉じられてい
る状態では該フィルム圧板によってフィルムがアパーチ
ュアの縁部に押し付けられるようにしてある。
したがって、例えば巻戻しのためにフィルムが走行し
ている際に上記裏蓋が開放されてしまうと、フィルムが
自由となって爪部からパーフォレーションが外れてしま
うのでフリースプロケットが回転せず、このためフィル
ムが巻戻されているにも拘らずフィルム枚数のカウント
が減算されないという不都合な現象が生じる。
フィルムの走行中に誤って裏蓋を開放してしまうこと
はフィルムの巻戻し時に起りやすい。巻戻し時において
は、裏蓋が開放された時点からカウントが減算されなく
なる。
他方、モータは、通常であれば、フィルムが全て巻戻
されてフリースプロケットが回転しなくなったことによ
る検出信号によって停止するが、確実にフィルムが巻戻
されていなければならないから、フリースプロケットが
停止して所定時間が経過した後モータが停止するように
構成されている。このため、巻戻しの途中で裏蓋が開放
された場合には、フリースプロケットの回転が停止して
フィルム枚数のカウントが減算されないにも拘らず、所
定時間モータが作動してフィルムが全て巻戻された状態
となるおそれがある。
たとえば、フィルム枚数のカウントが「5」で停止し
た状態でフィルムが巻戻されたために、新しいフィルム
を装填して次のフィルムによって撮影を行なうと、撮影
コマ数のカウントが「5」から開始されることになって
不都合である。
このため、従来のこの種のフィルム自動巻戻し装置で
は裏蓋の開閉を検出するスイッチを設け、フィルムの巻
戻し時に裏蓋が開放された場合には該スイッチの切替わ
りによってモータを停止させるようにしてある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来のフィルム自動巻戻し装
置のように、フィルム巻戻し時に裏蓋が開放されたこと
を検出してモータを停止しても、次のような問題が生じ
る。
裏蓋の開閉を検出するスイッチが設けられている場合
であっても、裏蓋が真に開放されたために該裏蓋スイッ
チが切替わったものであるか否かを確認する必要があ
る。すなわち、裏蓋が開放されないにも拘らずスイッチ
の接点がチャッタリングなどで切替わった場合にも、モ
ータを停止してはフィルムが巻戻されないので不都合で
ある。このため、チャッタリングであるか否かを判断す
るために、該裏蓋スイッチが切替わった後に所定時間経
過後に再度裏蓋スイッチの開閉を判断し、裏蓋が開放さ
れている場合にはモータを停止するようにしてある。
このように、裏蓋スイッチのチャッタリングを確認す
る場合には、裏蓋スイッチが切替わってから所定時間モ
ータが作動し続け、この間にフィルムがほぼ1コマ分巻
戻される。ところが、フィルム枚数のカウントは、裏蓋
が開放された時点からフリースプロケットが回転しなく
なって減算されなくなるから、カウントされた数とフィ
ルムのコマ数との間に1コマ分の齟齬が生じてしまうお
それがあり、上述のような不都合が生じてしまうおそれ
がある。
そこで、この発明は、フィルムの巻戻し時に裏蓋が開
放されてしまった場合であっても、フィルム枚数のカウ
ントされた数とフィルムの残存コマ数との間の相違をな
くし、新しいフィルムを装填して撮影を行なう場合に、
フィルムのカウント数と撮影コマ数との間に相違がない
ようにしたフィルム自動巻戻し装置付きカメラを提供す
ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的のため、この発明に係るフィルム自動巻戻
し装置付きカメラは、モータの動力によってフィルムを
巻戻し、フィルムの走行量を検出する走行量検出手段を
有し、フィルム巻戻し時にフィルムのコマ数に関するカ
ウントを減算するとともに、裏蓋の開閉を検出する裏蓋
スイッチを有し、フィルム巻戻し中に該裏蓋が開放され
た際には、上記裏蓋スイッチの切替わりによって上記モ
ータを停止するフィルム自動巻戻し装置付きカメラにお
いて、フィルム巻戻し中に前記裏蓋が開放されて前記裏
蓋スイッチが切替わった際に、前記フィルムのコマ数に
関するカウントを、前記走行量検出手段の検出結果に拘
らず適宜数減算することを特徴としている。
〔作用〕
装填されたフィルムの全てのコマの撮影が終了した場
合や、巻戻スイッチが操作されたことによって、上記モ
ータが作動してフィルムが巻戻されている際に、誤って
裏蓋が開放されると、上記裏蓋スイッチが裏蓋閉位置か
ら開位置に切替わる。このとき、該裏蓋スイッチの切替
わりがチャッタリングによるものか否かを判断するた
め、所定時間経過後に再度該裏蓋スイッチの状態を検出
し、裏蓋の開放が確認されたならば上記モータが停止す
る。裏蓋が開放された場合にはフィルムの拘束が解かれ
て、該フィルムが自由な空間を走行して巻戻され、上記
走行量検出手段によってフィルムの走行量が検出され
ず、上記カウントがフィルムの走行によっては減算され
なくなる。
ところが、上記裏蓋の開放信号によって上記カウント
が適宜数減算される。したがって、上記チャッタリング
判断のための所定時間が経過するまでのモータの作動に
よって、フィルムが適宜コマ数巻戻されても、フィルム
のコマ数に関するカウントとフィルムの残存枚数との間
の値に齟齬が生じない。
なお、上記チャッタリング判断のための時間は予め定
められているから、該時間内におけるフィルム走行量を
算出して、これに対応するカウント数を減算するように
しておけばよい。
〔実施例〕
以下、図示した実施例に基づいて、この発明に係るフ
ィルム自動巻戻し装置付きカメラを具体的に説明する。
第2図に裏蓋1を開放した状態のカメラの後方斜視図
を示してある。フィルムを収納した図示しないパトロー
ネはパトローネ室2に装填され、フィルムは該パトロー
ネから引き出されて、アパーチュア3を挟んで該パトロ
ーネ室2と反対側に設けられたスプール室4内のスプー
ル5に巻き取られる。アパーチュア3の上下の辺縁には
フィルムレール6が配設されており、上側のフィルムレ
ール6の一部が切り欠かれて該切り欠かれた部分にフリ
ースプロケット7の爪部7aが露出している。
他方、上記裏蓋1の内側面には、該裏蓋1を閉成した
際に上記アパーチュア3を含む位置にフィルム圧板8が
支持されており、該フィルム圧板8と裏蓋1の内側面と
の間に押しバネ9を介在させ、該押しバネ9の復元力
を、フィルム圧板8が裏蓋1から離隔する方向に付勢し
てある。また、フィルム圧板8の一部であって裏蓋1を
閉成した際に上記フリースプロケット7が位置する部分
には、該フリースプロケット7の爪部7aを受容する透孔
8aが形成されている。
上記フリースプロケット7は、第3図に示すように8
個の爪部7aが設けられているとともに、上面には、フィ
ルムの走行量検出手段を構成する金属板71が貼着されて
いる。この金属板71は導体で構成され、円周上にほぼ等
間隔に配された4つの羽根部を中心部で連結した形状を
している。そして、走行量検出手段を構成する一対のス
イッチ片72、73が、フリースプロケット7の回転によっ
て、この金属板71の羽根部と接断するように設けられて
おり、スイッチ片73は接地されている。したがって、フ
リースプロケット7が1回転する間にスイッチ片72、73
は4回ON-OFFを繰り返すことになる。
また、裏蓋1の端部にはアンカ部1aが設けられて、カ
メラ本体10側に設けられたフック10aと係脱するように
してあり、カメラ本体10の側面に設けられた裏蓋開放ノ
ブ10bを操作することによって該フック10aがアンカ部1a
から離脱するようにしてある。
そして、カメラ本体10の上面には、レリーズボタン11
とフィルムの撮影コマ数あるいは残存コマ数を表示する
コマ数表示部12が配設されている。なお、レリーズボタ
ン11が押下されると、シャッター羽根13が開いて露光が
行なわれる。
このカメラを制御するための回路は、第1図に示すよ
うに、CPU21を中心として構成されている。このCPU21に
は、第1段レリーズスイッチ11a、第2段レリーズスイ
ッチ11b、裏蓋スイッチ1b、フィルムカウントスイッチ7
0、MRスイッチ22が接続されて、これらのON-OFF信号が
入力されている。
上記第1段レリーズスイッチ11aと第2段レリーズス
イッチ11bは、前記レリーズボタン11に連動しており、
レリーズボタン11を半分ほど押下すると第1段レリーズ
スイッチ11aがONし、さらに押下すると第2段レリーズ
スイッチ11bがONする。第1段レリーズスイッチ11aのON
信号がCPU21に入力されると、図示しない測光装置や測
距装置が作動して被写体に関して測光や測距などが行な
われ、第2段レリーズスイッチ11bのON信号がCPU21に入
力されるとシャッター羽根13が開いて露光が行なわれ
る。
上記裏蓋スイッチ1bは、裏蓋1の開閉に応じてON-OFF
するスイッチで、開放時にCPU21に対してON信号を出力
するようにしてある。
上記フィルムカウントスイッチ70は、前記金属板71、
スイッチ片72、73によって構成され、前述のようにフリ
ースプロケット7の回転によってON-OFFし、OFF時即ち
スイッチ片72、73が金属片71に接触しない状態でHigh信
号を、ON時にLow信号をCPU21に対して出力する。
上記MRスイッチ22はフィルムを強制的に巻戻すための
巻戻スイッチで、撮影者が操作することによってON信号
をCPU21に対して出力する。
CPU21にはモータ駆動回路23が接続されており、CPU21
から送出される信号を受けて、フィルム給送用モータ24
を作動させる。
また、CPU21には液晶表示装置などからなる前記コマ
数表示部12が接続されており、CPU21から送出される信
号に基づいて、フィルムの残存コマ数その他のカメラに
関する情報を表示する。なお、第1図中、符号25は電源
である。
以上によって構成したこの発明に係るフィルム自動巻
戻し装置付きカメラの巻戻し時の動作を、第4図に示す
フローチャートに基づいて説明する。
フィルムがカメラ本体10に装填されている場合には、
該フィルムはパトローネ室2からスプール室4にかけて
掛け渡されており、該フィルムの辺縁がフィルムレール
6に沿っている。このフィルムの辺縁にはパーフォレー
ションが形成されているから、該パーフォレーションに
フリースプロケット7の爪部7aが係合している。また、
撮影に供する場合には裏蓋1が閉じられているから、該
裏蓋1のフィルム圧板8が押しバネ9の復元力によって
フィルムをアパーチュア3の周縁に押し付け、フリース
プロケット7の爪部7aがフィルム圧板8の透孔8a内に位
置して、該爪部7aと上記パーフォレーションとが確実に
係合している。
そして、この状態で巻上げ、巻戻しのためにフィルム
が走行すると、フリースプロケット7が回転させられ
る。なお、フィルムを巻上げる場合にはフィルム給送用
モータ24が正転し、スプール5を回転させて該スプール
5にフィルムを巻き取り、フィルムを巻戻す場合にはフ
ィルム給送用モータ24が逆転し、パトローネ軸を回転さ
せて該パトローネ軸にフィルムを巻き取るものとする。
また、フィルムの1コマには8個のパーフォレーション
が対応しており、フィルム1コマ分を走行させるにはフ
リースプロケット7が1回転する必要がある。
第4図は、撮影者がフィルムを強制的に巻戻すために
MRスイッチ22を操作した場合のフィルム巻戻し手順を示
している。
MRスイッチ22が操作されると(ステップ401)その旨
の信号がCPU21からモータ駆動回路23に送出されて、フ
ィルム給送用モータ24が逆転する(ステップ402)。
次いで、ステップ403に進んで、CS0に「0」を登録す
る。このCS0はフィルムカウントスイッチ70のカウント
数で、フィルム1コマ分が給送される場合にはフリース
プロケット7が1回転するから、第3図に示すように、
この1回転の間にスイッチ片72、73が金属板71に4回接
触することになり、フィルムカウントスイッチ70が4回
ON-OFF(Low-High)を繰り返す。すなわち、フィルムカ
ウントスイッチ70が4回ON-OFFすることによってフィル
ムが1コマ分給送されたことになり、この「4」をカウ
ントするためCS0を「0」にして、以下の手順が実行さ
れる。なお、フィルムが停止している状態では、フィル
ムカウントスイッチ70はOFF(High)の状態にあり、こ
の状態からフィルムの走行が開始される。
ステップ404では5sec.タイマをスタートさせる。
そして、フィルムカウントスイッチ70がONされたか否
か(S0=Low)を判断する。すなわち、フィルムの巻戻
し走行によってフリースプロケット7が適宜角度回動し
て、スイッチ片72、73が金属板71に接触したか否かを判
断する。この判定がYESであれば、この接触がチャッタ
リングによるものであるか否か判断するため10ms間待機
した後(ステップ406)、再度S0=Lowであるか否かを判
断し(ステップ407)、YESであればチャッタリングによ
るものでないと判断して、ステップ408に進む。
他方、ステップ405の判定がNOである場合、あるいは
ステップ407の判定がNOである場合には、ステップ409に
進んで裏蓋スイッチ1bがONであるか否かを判断する。す
なわち、裏蓋1が開放されたか否かを判断し、裏蓋1が
開かれた場合には裏蓋スイッチ1bがON(SB ON)され
る。このとき、裏蓋スイッチ1bのONがチャッタリングに
よるものか否かを確認するため、ステップ409では0.5se
c.経過後に再度裏蓋スイッチ1bがONか否かを判断する
(SB 0.5sec.ON)。この判定がNOであるならば、裏蓋1
が閉じられているのであるから、フィルムの巻戻しを継
続するためにステップ410に進む。
ステップ410では、ステップ404にてスタートさせた4s
ec.タイマがタイムアップしたか否かを判断する。この
判定がNOである場合には、ステップ405に戻ってフィル
ムカウントスイッチ70がLowか否かの判断を繰り返す。
また、5sec.タイマがタイムアップしている場合には、
フリースプロケット7が回転することなくフィルム給送
用モータ24が回転している状態であり、フィルムが全て
巻戻されたか、あるいはパーフォレーションの破損など
何らかの異状が生じた場合であるので、フィルム給送用
モータ24を停止させる(ステップ421)。
前記ステップ408ではフィルムカウントスイッチ70がO
FFされたか否か(S0=High)を判断する。この判定がYE
Sである場合には10ms間待機した後(ステップ411)、再
度S0=Highであるか否かを判断して(ステップ412)、
該フィルムカウントスイッチ70のOFFがチャッタリング
によるものであるか判断する。
ステップ412の判定がYESである場合は、フリースプロ
ケット7が適宜角度回動することによってスイッチ片7
2、73が金属板71から離脱したのである。そして、この
判定がYESの場合には、ステップ413に進んで前記CS0
「1」を加算して(CS0+1)ステップ414の判断を実行
する。
他方、ステップ408の判定がNOである場合、あるいは
ステップ412の判定がNOである場合には、前述したステ
ップ409とステップ410の場合と同様に、ステップ415に
て裏蓋スイッチ1bがONされたか否かを判断し、ONされて
いない場合には5sec.タイマがタイムアップしたか否か
を判断する。そして、5sec.タイマがタイムアップして
いない場合にはステップ408に戻り、タイムアップして
いる場合にはフィルム給送用モータ24を停止させる(ス
テップ421)。
そして、前記ステップ414ではステップ413においてカ
ウントアップされたCS0が「4」であるか否か、即ちフ
リースプロケット7が1回転されたか否かを判断し、
「4」でない場合にはステップ404に戻って、前述の手
順が実行される。
上記ステップ414によってCS0=4となったならば、フ
リースプロケット7が1回転したのであるからフィルム
が1コマ分走行したことになり、ステップ417において
フィルムのコマ数のカウントをそれまでのカウント数N
から「1」を減算する(N=N−1)。
次いで、ステップ403に戻ってフィルムカウントスイ
ッチ70のカウント数CS0に「0」を登録して、前述のス
テップ404からステップ414を実行し、CS0が「4」とな
る度毎にフィルムのコマ数のカウントNを「1」ずつ減
算する。
そして、コマ数のカウントNが「0」となった場合に
は、フィルムが全てパトローネ軸に巻戻されたものであ
るから、5sec.タイマがタイムアップしてもフィルムカ
ウントスイッチ70は切替わらず、従って前記ステップ42
1にてフィルム給送用モータ24が停止する。次いで、ス
テップ422にてコマ数のカウントNが「0」であるか否
かを判断する。
カウントNが「0」である場合には、フィルムが全て
巻戻された旨を撮影者に認識させるためにコマ数表示部
12に「E」を表示して(ステップ423)、この手順を終
了する(ステップ425)。
また、ステップ422においてカウントNが「0」でな
い場合には、パーフォレーションの破損などの支障が生
じてフィルムが巻戻せない状態となってしまったので、
その旨を撮影者に認識させるために、当該時におけるコ
マ数のカウントNを点滅させた状態でコマ数表示部12に
表示して(ステップ424)、この手順を終了する(ステ
ップ425)。
なお、裏蓋1が開放されることなく上述した手順が実
行される場合のタイムチャートを第5図に示してある。
すなわち、MRスイッチ(SMR)22がONされるとフィルム
給送用モータ24が逆転する。次いで、フィルムカウント
スイッチ70のスイッチ片72、73のHighおよびLowを検出
して、High信号を検出する度毎にフィルムカウントスイ
ッチ70のカウントCS0に「1」を加算する。そして、該C
S0が「4」となる度毎にフィルムのコマ数のカウントN
を「1」ずつ減算して、該カウントNが「0」となった
ならばフィルム給送用モータ24を停止してフィルムの巻
戻しが完了する。
次に、フィルムの巻戻し中に誤って裏蓋1が開放され
た場合の制御手順を説明する。
裏蓋1が開放された場合には前記ステップ409または
前記ステップ415にてYESの判定がなされる。すなわち、
チャッタリングもなく裏蓋スイッチ1bがONされて、SB O
Nとなっている場合である。この場合にはステップ431に
進んでフィルム給送用モータ24を停止した後、当該時に
おけるフィルムのコマ数のカウントNから「1」を減算
する(ステップ432)。
このステップ432における処理は、裏蓋1が開放され
て裏蓋スイッチ1bがONされた場合であっても、このONが
チャッタリングによるものであるか否かを判断している
ため、裏蓋1が開放されてからフィルム給送用モータ24
が停止するまでに0.5sec.の遅延があり、この間のフィ
ルム給送用モータ24の回転によってフィルムが1コマ分
給送されるからである。すなわち、ステップ432の処理
が実行されることにより、フィルム給送用モータ24が停
止した場合における、フィルムの残存コマ数と、CPU21
に記憶されあるいはコマ数表示部12に表示されたカウン
トNとの値が一致していることになる。
次いで、ステップ425に進んでフィルムの巻戻し手順
が終了する。
そして、裏蓋1が閉じられて再びMRスイッチ22がONさ
れると、再び第4図に示す手順が実行される。
なお、上述の説明ではMRスイッチ22が操作された場合
について説明したが、全てのコマが終了した場合にはフ
ィルムをそれ以上巻上げられず、フィルムの終端が検出
されたならば、該検出信号によってステップ402以降の
手順が実行される。
なお、本実施例ではフィルムの巻戻し中に裏蓋1が開
放された場合に、フィルムのコマ数のカウントNを当該
時のカウントNから「1」を減算するものとして説明し
たが、裏蓋スイッチ1bのチャッタリングを判断するため
の時間に応じて減算する値を定めればよい。
また、本実施例ではフィルムの巻戻し時に該フィルム
がスプールからパトローネに巻き取られるカメラについ
て説明したが、フィルムの装填時に予めフィルムをスプ
ールに巻き取り、撮影の度毎に1コマずつパトローネに
巻き取られる、いわゆる予備巻方式のカメラにも、この
発明を利用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明に係るフィルム自動巻
戻し装置付きカメラによれば、フィルムの巻戻し中に誤
って裏蓋が開放された場合にフィルムのコマ数に関する
カウントを適宜数減算するようにしたから、裏蓋が開放
された後モータが停止するまでに遅延があってフィルム
が巻戻されたにも拘らず、これがフリースプロケットな
どの走行量検出手段によって検出されなくても、モータ
が停止した際におけるフィルムの残存コマ数とカウント
数とを等しくすることができる。したがって、再び裏蓋
が閉じられて全てのフィルムが巻戻されて残存コマ数が
存しなくなったときに、コマ数に関するカウントは
「0」となって、この値がCPUに記憶され、あるいはカ
ウントの表示部に表示されるから、残存コマ数とカウン
ト数との間に齟齬が生じない。
このため、新しいフィルムを装填した場合に、フィル
ムのコマ数に関してカメラの状態を正確に保つことがで
き、カメラが誤作動することなく確実に撮影に供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明に係るフィルム自動巻戻し装置付きカ
メラの好ましい実施例を示すものである。第1図は、こ
のカメラを制御するための概略の回路図である。第2図
は、裏蓋を開放した状態を示すカメラの概略の後方斜視
図である。第3図は、走行量検出手段としてのフリース
プロケットの平面図である。第4図は、巻戻スイッチが
操作されて強制的にフィルムを巻戻す場合の手順を説明
するためのフローチャートである。第5図は、フィルム
が巻戻される場合のタイムチャートである。 1……裏蓋、1b……裏蓋スイッチ 3……アパーチュア、6……フィルムレール 7……フリースプロケット、7a……爪部 70……フィルムカウントスイッチ(走行量検出手段) 8……フィルム圧板、9……押しバネ 10……カメラ本体、12……コマ数表示部 21……CPU、22……MRスイッチ 23……モータ駆動回路 24……フィルム給送用モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの動力によってフィルムを巻戻し、
    フィルムの走行量を検出する走行量検出手段を有し、フ
    ィルム巻戻し時に上記走行量検出手段の結果によってフ
    ィルムのコマ数に関するカウントを減算するとともに、
    裏蓋の開閉を検出する裏蓋スイッチを有し、フィルム巻
    戻し中に該裏蓋が開放された際には、上記裏蓋スイッチ
    の切替わりによって上記モータを停止するフィルム自動
    巻戻し装置付きカメラにおいて、 フィルム巻戻し中に前記裏蓋が開放されて前記裏蓋スイ
    ッチが切替わった際に、前記フィルムのコマ数に関する
    カウントを、前記走行量検出手段の検出結果に拘らず適
    宜数減算することを特徴とするフィルム自動巻戻し装置
    付きカメラ。
JP28379490A 1990-10-22 1990-10-22 フィルム自動巻戻し装置付きカメラ Expired - Fee Related JP2722275B2 (ja)

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