JPH05333414A - レンズ交換式カメラのレンズ着脱装置 - Google Patents

レンズ交換式カメラのレンズ着脱装置

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JPH05333414A
JPH05333414A JP4168590A JP16859092A JPH05333414A JP H05333414 A JPH05333414 A JP H05333414A JP 4168590 A JP4168590 A JP 4168590A JP 16859092 A JP16859092 A JP 16859092A JP H05333414 A JPH05333414 A JP H05333414A
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JP
Japan
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lens
mounting
switch
interchangeable lens
camera body
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JP4168590A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Goto
哲朗 後藤
Yasuaki Ishiguro
泰明 石黒
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動によって交換レンズをカメラボディに着
脱させるレンズ交換式カメラのレンズ着脱装置に関し、
交換レンズの装脱着時に交換レンズが途中で停止した場
合は、撮影者にその旨を警告し、撮影者が直ちに対策を
講じることが出来るようにすることを目的とする。 【構成】 カメラボディ1に対する交換レンズ51の装
脱着動作を行う電動アクチュエータ29と、交換レンズ
51の装脱着動作の開始時点から所定時間の計時を行う
タイマ手段109と、交換レンズ51の装脱着動作の完
了を検知する完了検知手段24,25と、交換レンズの
装脱着動作の状況を表示する表示手段6とを備え、完了
検知手段24,25からの完了信号によって電動アクチ
ュエータ29が停止したときは表示手段6で装脱着動作
の完了を表示し、タイマ手段109による所定時間の計
時によって電動アクチュエータ29が停止したときは表
示手段6で装脱着動作の異常を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ交換式カメラの
レンズ着脱装置に関し、特に電動によって交換レンズを
カメラボディに着脱させるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】交換レンズをカメラボディに着脱させる
方式としては、従来からバヨネットにより交換レンズを
カメラボディに取り付ける機構が幅広く採用されてい
る。この方式は、まず、カメラボディのバヨネットマウ
ント部にレンズのバヨネットマウント部を挿入し、次い
で、レンズをカメラボディに対して一定角度回転するこ
とで双方のバヨネットの爪同士を係合する。従って、レ
ンズをカメラボディへ装着するには、挿入および回転と
いう2操作を必要とし、ワンタッチで装着することはで
きなかった。
【0003】これを解決するための方式として、モータ
などのアクチュエータを使用して電動機構によりレンズ
をカメラボディへ装着させるようにしたレンズ着脱装置
が提案されている(例えば、特開平3ー5740号公
報)。この装置はレンズがカメラボディに装着されたこ
とを検出した前提で装着指令ボタンを押すと作動するよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のレンズ着脱装置(特開平3ー5740号公報)にお
いては、駆動モータの停止制御を、レンズの装着完了信
号または取り外し完了信号の発生によって行っている。
このため、機構上の故障や電池の消耗などの不具合によ
ってレンズが途中で停止した場合でも、完了信号が発生
しない限り駆動モータが長時間回転し続けてしまうとい
う不都合が生じる。したがって、撮影者が気づかない限
り、モータは駆動し続けることになるのである。また、
モータの途中停止を撮影者が知ったとしても、その原因
が機構上の不具合であるのか、あるいは電池の消耗であ
るのか判明しないと、その後の対処方法が不明であると
いう不都合がある。
【0005】そこで、本発明は、交換レンズの装脱着時
に交換レンズが途中で停止した場合は、撮影者にその旨
を警告し、撮影者が直ちに対策を講じることが出来るよ
うにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるレンズ交換
式カメラのレンズ着脱装置は、カメラボディ1に対する
交換レンズ51の装脱着動作を行う電動アクチュエータ
29と、交換レンズ51の装脱着動作の開始時点から所
定時間の計時を行うタイマ手段109と、交換レンズ5
1の装脱着動作の完了を検知する完了検知手段24,2
5と、交換レンズの装脱着動作の状況を表示する表示手
段6とを備え、完了検知手段24,25からの完了信号
によって電動アクチュエータ29が停止したときは表示
手段6で装脱着動作の完了を表示し、タイマ手段109
による所定時間の計時によって電動アクチュエータ29
が停止したときは表示手段6で装脱着動作の異常を表示
するように構成する。また、タイマ手段109による所
定時間の計時によって電動アクチュエータ29が停止し
たときは、内蔵されている電池100の消耗具合を検知
し、電池100が消耗しているときは表示手段6で電池
切れを表示するように構成する。
【0007】
【作用】本発明の構成において、カメラボディに交換レ
ンズを装着するには、交換レンズをボディマウントに係
合させた状態でレンズ装着釦を押すことにより、電動ア
クチュエータとしての駆動モータが回転を開始する。こ
の回転は可動マウント部に伝達され、可動マウント部の
爪部と交換レンズ側のマウント部の爪部と係合すること
でカメラボディに交換レンズを固定する。可動マウント
部の回転が進行して装着完了検知手段に達すると、駆動
モータの回転が停止し、表示手段で装着完了を表示す
る。
【0008】カメラボディから交換レンズを取り外すに
は、撮影者が両手でカメラボディと交換レンズとを保持
している状態でレンズ解除釦を押すことにより、駆動モ
ータが回転を開始する。この回転は装着時とは逆方向の
回転で、これにより可動マウント部の爪部と交換レンズ
側のマウント部の爪部との係合が解除される。可動マウ
ント部の回転が進行して解除完了検知手段に達すると、
駆動モータの回転が停止し、表示手段で取り外し完了を
表示する。
【0009】交換レンズの装脱着時には、開始と同時に
タイマ手段による計時を開始する。このタイマ手段は駆
動モータの作動時間を制限するためのもので、一定時間
駆動モータを回転させても完了検知手段から信号が出力
されないときは、何らかの理由によって所定時間内に装
脱着動作が完了しなかったものとして駆動モータを緊急
に停止し、表示手段でその旨を警告表示するようにす
る。そして、原因のひとつに電池の消耗が考えられるの
で、バッテリーチェックを行い、電池が消耗している場
合は表示手段でその旨の警告表示を行う。
【0010】
【実施例】図1は、本発明が適用されるレンズ交換式カ
メラの外観を示す概略的斜視図である。同図において、
カメラボディ1のパトローネ室の上面部には、電源スイ
ッチ2およびファンクション切替スイッチ3が配置され
ており、スプール室の上面部には、操作ダイアル4、レ
リーズ釦5および液晶表示部6が配置されている。ファ
ンクション切替スイッチ3は操作ダイアル4と同時に操
作することによって撮影モード、測光モード絞り値、シ
ャッタ秒時等の選択が行える。各モード選択時の情報は
表示部6に表示される。
【0011】レリーズ釦5は電源スイッチ2がオンされ
ているときに有効であって、ストロークの途中で内部の
半押しスイッチをオンし、後述する回路ブロックを作動
させて被写体輝度の測光動作および測距動作を開始す
る。測光結果は表示部6に表示され、測距結果は交換レ
ンズ51内のフォーカシングレンズを駆動して合焦動作
を行う際の制御に使用される。
【0012】カメラボディ1のパトローネ室前面部に
は、レンズ装着釦7、レンズ解除釦8、ボディ保持検出
用電極9およびフォーカスモード切替レバー10が配置
されている。ボディ保持検出用電極9は、撮影者がカメ
ラボディ1を保持していることを検出するために設けた
ものである。
【0013】カメラボディ1の正面には、固定マウント
部としてのボディマウント11が設置されている。この
マウント11上には、交換レンズ51の装着位置決め溝
11a、フォーカシングレンズに回転を伝えるカップリ
ング軸12、交換レンズ51の装着を検出する3つの突
起13が配置されている。また、図中には、後述するバ
ヨネットリング14の爪部14e、カメラボディ1と交
換レンズ51との間でデータの送受を行う交信用接点1
6、絞り連動環18の突起17がそれぞれ表示されてい
る。
【0014】他方、交換レンズ51には、絞り量を設定
する絞り環52、絞り環52上に設けた突起53、カメ
ラボディ1と係合するバヨネットマウント54、その爪
部(バヨネット爪)54a、前述した交信用接点16と
当接してデータの送受を行う交信用接点55、撮影者が
レンズ51を保持していることを検出するレンズ保持検
出用電極56が設けられている。
【0015】交換レンズの装着 次に、図2に示す詳細機構図を参照しながら、カメラボ
ディ1の詳細構成について、動作と共に説明する。ま
ず、カメラボディ1に交換レンズ51を装着する動作に
ついて説明する。交換レンズ51をカメラボディ1に装
着するには、交換レンズ51のバヨネットマウント54
をボディマウント11に密着させ、位置決め溝11aに
位置決め突起57を係合させる。すると、図3に示すよ
うに、レンズ51のマウント面58がボディマウント1
1のマウント面11aに密着し、マウント面58で突起
13をマウント11aの表面高さまで押し込む。押し込
み量が装着に確実な量に達すると、突起13の後部によ
ってレンズ装着検出スイッチ22の接片を押圧し、検出
スイッチ22をオフとする。
【0016】突起13と検出スイッチ22との組合せ
は、ボディマウント11上に約120度の角度間隔で3
カ所設けられており、3カ所の検出スイッチ22が全て
オフすることでレンズ51が垂直、かつ奥まで確実に挿
入され、光軸方向の所定位置に設置されたと判断する。
【0017】こうして検出スイッチ22が全てオフした
状態でレンズ装着釦7を押すと、装着スイッチ35がオ
ンし、駆動手段としてのバヨネットリング駆動モータ2
9が回転を開始する。この回転はアイドルギアを含むギ
ア26〜28を介して可動マウント部としてのバヨネッ
トリング14に伝達され、バヨネットリング14を反時
計(左旋)方向に回転させる。バヨネットリング14は
3本のフランジ付きピン23によって外周を保持されて
カメラボデイ1内に取り付けられている。
【0018】回転が進行してバヨネットリング14の突
起左辺部14bがリーフ部25aに当接すると、常時オ
ンの装着完了検知スイッチ25がオフし、駆動モータ2
9の回転が停止する。バヨネットリング14の回転によ
ってバヨネットリング14の爪部14eがバヨネットマ
ウント54の爪部54aに係合してレンズ51がカメラ
ボディ1に固定される。この装着動作に伴い、カメラボ
ディ1側の交信用接点16とレンズ51側の交信用接点
55とが接触し、ボディ1とレンズ51との間でのデー
タ交信が可能となる。
【0019】交換レンズの取り外し 次に、カメラボディ1から交換レンズ51を取り外す場
合の動作について説明する。交換レンズ51をカメラボ
ディ1から取り外すには、撮影者が両手でカメラボディ
1と交換レンズ51とを保持している状態、すなわち撮
影者が両手でボディ保持検出用電極9およびレンズ保持
検出用電極56に触れている状態でレンズ解除釦8を押
すことで起動する。
【0020】これにより解除スイッチ36がオンし、バ
ヨネットリング駆動モータ29が回転を開始する。この
回転は装着時とは逆にバヨネットリング14を時計(右
旋)方向に回転させる回転で、回転が進行してバヨネッ
トリング14の突起右辺部14cがリーフ部24aに当
接すると常時オンの解除完了検知スイッチ24がオフ
し、駆動モータ29の回転が停止する。この回転によっ
てバヨネットリング14の爪部14eがバヨネットマウ
ント54の爪部54aから外れ、レンズ51をカメラボ
ディ1から取り外せるようになる。
【0021】AF動作 次に、AF動作について説明する。AF動作は前述した
測距結果に基づいて被写体の焦点調整を自動的に行うも
ので、AFモータ34の回転をレンズ51内のフォーカ
シングレンズに伝達するものである。AFモータ34の
回転は、減速ギアを含むギア30〜33により構成され
た減速機構を経てカプリング軸12に伝達される。
【0022】レンズ51内には、カプリング軸12との
係合が可能な対称位置にカプリング軸(不図示)が配置
されており、不図示のギア列を経てフォーカシングレン
ズに回転が伝わる構造になっている。AFモータ34が
回転して焦点合致動作が実行されているときに、レンズ
解除釦8を押すと、AFモータ34の回転が停止され、
前述したレンズ51の取り外し動作が優先される。
【0023】これに対し、撮影動作中、すなわちミラー
アップから露光を経てミラーダウンに至り、フィルム巻
き上げ動作が完了までの間にレンズ解除釦8が押されて
も、駆動モータ29の起動は禁止されるようになってお
り、前述したレンズ51の取り外し動作は行わない。
【0024】絞り動作 カメラボディ1に配置されている絞り連動環18は、レ
ンズ51の有する絞り環52の動き、すなわち開放状態
からの絞り込み量をカメラボディ1側の電子回路に伝達
する部材で、反時計方向に回転する量で絞り込み量を検
出する。レンズ51の装着前は、絞り連動環18の腕部
18aがバネ21により引っ張られてバヨネットリング
14の折り曲げ部14fに当接している。
【0025】交換レンズ51が挿入されてバヨネットリ
ング14が反時計方向に回転を始めると、バネ21の付
勢力により絞り連動環18はバヨネットリング14と共
に反時計方向に回転し、絞り連動環18上の突起17が
撮影レンズ51の絞り環52の突起53に当接するよう
になっている。
【0026】これにより撮影者が絞り環52を手動で回
して絞り値を選択すると、絞り連動環18が絞り環52
の回転に追随して回転し、その裏側に設けられた摺導ブ
ラシ19が抵抗体基板20の抵抗パターン上を摺導す
る。このときの抵抗値が絞りの開放状態からの絞り込み
量を表し、後述する電子回路に電気信号として入力され
る。
【0027】レンズ51の取り外し動作に際しては、バ
ヨネットリング14の時計方向の回転により絞り連動環
18の腕部18aが折り曲げ部14fにより押されるの
で、絞り連動環18がバネ21の付勢力に抗して時計方
向に回転し、突起17が絞り環52の突起53との係合
が解かれる。
【0028】ブロック図の構成(カメラボディ側) 次に、本実施例による回路ブロックを、図4に示すブロ
ック図を参照して説明する。同図において、交信用接点
16および55の左側部分がカメラボディ1内の回路ブ
ロック、右側部分がレンズ51内の回路ブロックであ
る。まず、カメラボディ1内の回路ブロックについて説
明する。本ブロックはCPU109の制御機能を中心に
構成されている。CPU109への給電は、電池100
からトランジスタ構成のスイッチング回路101を介し
て行われる。
【0029】スイッチング回路101を経由した電源は
バッテリチェック回路102、CPU109に供給され
る。バッテリチェック回路102はコンパレータ、2本
の抵抗器および参照電圧源とから構成され、抵抗器で分
圧された電源電圧と参照電圧とを比較することで電池1
00の残存容量を判定する。比較結果はCPU109に
伝達される。なお、スイッチング回路101を介さない
電源も各回路に供給されているが、図示は省略した。
【0030】測光回路103はレンズ51を介した被写
体の明るさを測定するもので、測光結果はCPU109
に伝達される。感度検出回路104は使用しているフィ
ルムの感度信号を検出するもので、一般にフィルムカー
トリッジ表面に付与された感度を表すコードの状態を読
むものである。感度の検出結果はCPU109に伝達さ
れる。
【0031】スイッチ検出回路105は図示しない各種
スイッチの状態を検出する回路で、例えばレリーズ釦5
の全押し操作に連動してオン/オフするレリーズスイッ
チなどの手動操作スイッチ群のほか、カメラのシーケン
ス進行状態を表すスイッチ群の状態を常時モニタするも
のである。モニタ結果はCPU109内に取り込まれ
る。
【0032】湿度検出回路106はカメラボディ1内に
設置された湿度センサによって検出される湿度信号を増
幅し、その検出結果をCPU109に出力するものであ
る。特に本実施例の場合には、カメラボディ1からレン
ズ51を取り外してはならないような状態、例えばマウ
ント部から雨が流入するような状態を判別できる位置に
センサが配置されているものとする。
【0033】記憶回路107は不揮発性の記憶媒体で、
CPU109が処理した作業のうちCPU109への電
源供給が途切れた場合でも記憶しておくべきデータを格
納しておくものである。スイッチング回路110はCP
U109によってオン/オフ制御されるトランジスタ構
成のスイッチング回路で、後述するレンズ51内の回路
ブロックへの電源供給を制御している。
【0034】ドライバ111はCPU109からの信号
で制御され、表示素子112、シャッタ用マグネット1
13、バヨネットリング駆動モータ29、AFモータ3
4などの作動を制御する。解除完了検知スイッチ24、
装着完了検知スイッチ25はCPU109に直接接続さ
れている。スイッチ64は両検知スイッチ24および2
5の中間を検出するスイッチで、後述する他の実施例
(図12)として追加される。
【0035】レンズ装着スイッチ35はNORゲート1
14の一方の入力端子に、レンズ解除スイッチ36はN
ORゲート116の一方の入力端子に、それぞれ接続さ
れている。NORゲート114および116の他方の入
力端子には、交信用接点16および55を介して保持検
出用電極56が接続されている。NORゲート114お
よび116の出力はCPU109に直接伝達されるほ
か、NORゲート117を経由してANDゲート118
に伝達される。ANDゲート118の入力にはCPU1
09の出力と、レリーズ釦5の半押し操作に連動してオ
ン/オフする電源スイッチ123とが接続されている。
【0036】3つのレンズ装着検出スイッチ22はNO
Rゲート115を介してそのオン/オフ状態がCPU1
09に伝達される。ボディ保持検出用電極9は接地電位
であって、交信用接点16および55を経由してレンズ
51に出力される。
【0037】ブロック図の構成(交換レンズ側) 次に、交換レンズ51内の回路ブロックについて説明す
る。本ブロックはCPU122の制御機能を中心に構成
されており、CPU122への給電はカメラボディ1内
のスイッチング回路110を介して行われる。光学系1
21はレンズ51側のカプリング軸124に連動してお
り、前述したカメラボディ1側のカプリング軸12の回
転によって焦点を合わせる動作が実行される。ドライバ
120は不図示のズーミングスイッチの操作を検出した
CPU122の出力によってズーミングモータ119を
回転させ、光学系121の焦点距離を変化させる。
【0038】レンズ保持検出用電極56は交信用接点1
6および55を介してカメラボディ1側に接続され、前
述したようにNORゲート114および116に接続さ
れる。カメラボディ1側のCPU109と交換レンズ5
1側のCPU122との間のデータの交信はデータ交信
ラインB1およびB2を介して行われる。
【0039】ブロック図の動作 次に、この回路ブロックによるカメラボディ1および交
換レンズ51の基本的動作について説明する。まず、ス
イッチング回路101がオンしていない場合の電源の起
動について説明する。レリーズ釦5の半押し操作に連動
して電源スイッチ123がオンすると、ANDゲート1
18の出力が“L”となり、スイッチング回路101が
オンする。そして、CPU109は電源スイッチ123
がオフされた後も一定時間自己への給電を延長させるた
めに、ゲート118へ“L”レベルの信号を出力し続け
る。
【0040】カメラボディ1にレンズ51を装着する場
合は、撮影者の左手がボディ保持検出用電極9に接触
し、右手がレンズ保持検出用電極56に接触するため、
図中に波線で示すラインAによってNORゲート114
の入力端子に“L”レベルが入力されゲート114が開
く。装着スイッチ35がオンされると、ゲート114は
“H”レベルの出力を発生する。これによってNORゲ
ート117は“L”レベルの出力をゲート118に伝達
し、スイッチング回路101をオンさせる。電源起動後
のスイッチング回路101の作動保持については前述と
同様である。
【0041】次に、カメラボディ1に装着されているレ
ンズ51を、カメラボディ1から取り外す場合は、装着
時と同様に左手がボディ保持検出用電極9に接触し、右
手がレンズ保持検出用電極56に接触するため、ライン
AにてNORゲート116の入力端子に“L”レベルが
入力されてゲート116が開く。この後、解除スイッチ
36がオンされると、ゲート116は“H”レベルの出
力を発生する。これによってNORゲート117は
“L”レベルの出力をゲート118に伝達し、前述のよ
うにスイッチング回路101をオンさせる。電源起動後
のスイッチング回路101の作動保持については前述と
同様である。
【0042】このように、ゲート114、116、11
7および118はCPU109に給電が行われていない
場合でもスイッチング回路101を起動する信号を発生
させる必要があるため、電池100から直接給電され
る。
【0043】電源が起動すると、CPU109は次のよ
うな処理を実行する。まず、バッテリチェック回路10
2から電池100の電圧信号を読み取る。前述したよう
に、回路102内のコンパレータは2本の抵抗器で分圧
された電池100の端子電圧を参照電圧源と比較し、判
別結果を出力するものである。本実施例では、バッテリ
チェック回路102から単一の出力信号を発生するよう
にしたが、複数レベルの出力信号を発生するようにして
もよい。ここではレンズ51の装脱着動作の可能な電圧
であるか否かを問題としているので、図示のような回路
を例とした。電池100の電圧が低下している場合は、
警告作動と同時に各モータの作動禁止などの処理を行う
が、この詳細については後述する。
【0044】次に、湿度検出回路106からの湿度信号
を読み取る。湿度が高い場合には警告作動のほか各モー
タの作動禁止などの処理を行うが、この詳細については
後述する。次に、測光回路103からの被写体輝度信号
を読み取る。そして、この被写体輝度信号と感度検出回
路104から伝達されたフィルムの感度信号との演算を
実行し、駆動回路111を介して表示手段112にて露
出情報などを表示する。
【0045】次に、スイッチング回路110をオンして
レンズ51内のCPU122に給電し、さらにデータ交
信を行ってレンズ情報を得た後、図示しない測距回路か
らのデータに基づいて駆動回路111を介してAFモー
タ34を回転させ、カプリング軸12を介してレンズ5
1内の光学系121を調整して焦点合わせ動作を実行す
る。また、必要に応じてCPU122にズーミングデー
タを送信し、駆動回路120を介してズーミングモータ
119を回転させて焦点距離を調整する。
【0046】次に、スイッチ検出回路105にてレリー
ズスイッチがオンされたことを検出した場合には露光シ
ーケンスを実行する。まず、図示しないミラーを上昇さ
せ、レンズ51の絞りを所定値にセットし、駆動回路1
11にてシャッタ用マグネット113を作動させてフィ
ルムに所定時間の露光を与える。この後はミラーの下降
に続いて巻き上げ用モータを駆動し、フィルムを一駒分
巻き上げ次の撮影に備える。
【0047】次に、交換レンズ51の装着に関しては、
レンズ装着スイッチ35のオンを検出してバヨネットリ
ング駆動モータ29を回転させる。この回転はボディ保
持検出用電極9とレンズ保持検出用電極56とが短絡さ
れていること、すなわち撮影者がカメラボディ1と交換
レンズ51を保持していることが前提となる。
【0048】同様にカメラボディ1から交換レンズ51
を取り外すときにもボディ保持検出用電極9とレンズ保
持検出用電極56との短絡が条件となる。特に取り外す
場合にはレンズ51を手で保持していないと落下してし
まうからである。装着スイッチ35または解除スイッチ
36の作動はゲート114、116、117、118を
介して直接スイッチング回路101を駆動できるよう構
成されているので、レンズ51の装脱着は電源スイッチ
123が投入されていなくても実行される。
【0049】検出スイッチ22はレンズ51がカメラボ
ディ1のマウント11に正しく挿入されているかの判断
を行うためのものである。図では3個のスイッチをそれ
ぞれ別個にCPU109に接続するように示したが、相
互に直列接続してCPU109の入力ポートを一本しか
使用しないようにしてもよい。この場合にも全てのスイ
ッチがオンしないとバヨネット駆動モータ29が作動し
ないことは同様である。また、3個のスイッチ22はマ
ウント11上に約120゜づつ離れて設置されているの
が理想である。この配慮によってレンズ51がボディ1
に対して微少な角度で斜めに挿入されていることも検出
可能となる。
【0050】液晶表示セグメント 図5は、液晶表示部6のセグメント例である。液晶表示
部6内には、シャッタ秒時や絞り値など露出に関する表
示を受け持つセグメント130と、レンズ装脱着に関す
る作動状態表示や警告表示を受け持つセグメント13
1、132、133と、電池100の残量警告を受け持
つセグメント134と、湿度状態を表示するセグメント
135とからなる。
【0051】セグメント131、132、133はそれ
ぞれ取り外された交換レンズ、装着された交換レンズ、
カメラボディを表現しており、後述するようにレンズ5
1の装脱着に際してバヨネットリング駆動モータ29を
回転させている場合には、警告の意味でセグメント13
1または132を点滅させる。このときセグメント13
3は点灯状態となる。
【0052】また、バヨネットリング駆動モータ29を
回転させること、あるいはカメラボディ1からレンズ5
1を装脱着することが不可能な場合には、セグメント1
31と133、あるいはセグメント132と133が共
に点滅してその旨の警告を行う。また、カメラボディ1
に交換レンズ51が完全に装着されている場合あるいは
完全に取り外されている場合には、それぞれセグメント
132、133あるいはセグメント131、133が連
続点灯して表示する。さらに、カメラボディ1の周りの
湿度が高すぎるためにレンズ51を取り外すと水分がボ
ディ1あるいはレンズ51のマウント部を介して機構部
に進入するおそれのある場合には、セグメント135が
点滅してその旨の警告を行う。
【0053】フローチャート(メインルーチン) 次に、図6〜図8に示すフローチャートを参照し、CP
U109が繰り返し実行する処理について説明する。ま
ず、電源投入開始時には、CPU109の出力ポート等
を初期状態にリセットする(ステップ140)。
【0054】次いで、バッテリチェック回路102の出
力によって電池100の状態を判断する(ステップ14
1)。電池100が消耗している場合には、表示部6の
セグメント134を点滅させ(ステップ142)、ステ
ップ141に戻る。
【0055】電池100が消耗していなければ、メモリ
回路107の内容を再生し(ステップ143)、メモリ
回路107に格納されている情報から後述するタイマに
よって駆動モータ29の制御が中断されているか否か判
断する(ステップ144)。タイマによって駆動モータ
29の回転が中断されていれば、表示部6のセグメント
131、133を点滅させて交換レンズ51がカメラボ
ディ1に対して中途半端な状態である旨の警告を行う
(ステップ145)。なお、本実施例では表示素子11
2による警告を例としたが、音声によってより積極的に
警告するようにしてもよい。
【0056】駆動モータ29の回転が中断されていない
場合、あるいはステップ145の処理が終了した場合
は、装着完了検知スイッチ25の状態を判断する(ステ
ップ146)。スイッチ25がオンの場合は、カメラボ
ディ1に対するレンズ51の装着が完了していないの
で、後述するレンズ装着処理にジャンプする。
【0057】スイッチ25がオフであれば、カメラボデ
ィ1に対するレンズ51の装着が完了しているので、セ
グメント132、133を点灯させる(ステップ14
7)。次いで、レンズ解除スイッチ36の状態を判断す
る(ステップ148)。スイッチ36がオンであれば、
カメラボディ1からレンズ51を取り外す操作を行うた
め、後述するレンズ取り外し処理にジャンプする。
【0058】レンズ解除スイッチ36がオフであれば、
スイッチング回路110をオンし(ステップ149)、
レンズ51内の回路に給電を開始する。そして、交信ラ
インB1およびB2を介してデータ交信を実行し(ステ
ップ150)、レンズ51内の情報を取り込む。
【0059】次いで、測光回路103から被写体輝度情
報を取り込み(ステップ151)、この被写体輝度情報
とフィルム感度検出回路104からのフィルム感度情報
とを基に演算を行い、適正な露光条件を求める(ステッ
プ152)。次いで、表示素子112のセグメント13
0を制御して表示部6に適正露光条件を表示する(ステ
ップ153)。
【0060】次いで、不図示の焦点検出からの情報によ
って被写体に対して焦点が合致しているか否か判断し
(ステップ160)、合致していなければ駆動モータ2
9を念のために停止する(ステップ161)。これはA
Fモータ34を駆動して焦点調節を行うときに同時に駆
動モータ29が回転していると電池100への負担にな
ると共に、レンズ51の装脱着動作がこれから実行され
る合焦動作と矛盾することになるからである。
【0061】次いで、駆動モータ29が停止したので、
AFモータ34を駆動して焦点調節動作を実行する(ス
テップ162)。ステップ160〜162の動作はステ
ップ160で焦点が合致していることが確認されるまで
繰り返し行われる。ステップ160で焦点が合致してい
ることが確認されると、AFモータ34を停止し(ステ
ップ163)、露光を行う指令が発せられているか否か
を判断する(ステップ164)。露光指令はレリーズス
イッチのオンによって発せられるので、レリーズスイッ
チがオンされていない場合には、前述したステップ14
1に戻り、前述した処理を繰り返す。
【0062】レリーズスイッチがオンされて露光指令が
発せられている場合は、念のために駆動モータ29を停
止する(ステップ164)。これはこれから実行される
露光動作がレンズ51の装脱着動作と矛盾するからであ
る。次いで、ミラーの上昇、絞りの設定、シャッタの開
閉等による一連の露光動作を実行し(ステップ16
6)、露光動作が完了すると次の撮影に備えるためにフ
ィルムを一駒分巻上げ(ステップ167)、前述したス
テップ141に戻る。
【0063】フローチャート(レンズ取り外し) 次に、図7に示すフローチャートを参照し、前述したス
テップ148でレンズ解除スイッチ36がオンのときの
処理、すなわちカメラボディ1からレンズ51を取り外
す命令が出されているときの処理について説明する。ま
ず、湿度検出回路106の出力によって湿度の状態を判
断する(ステップ170)。湿度が規定以上であれば、
セグメント135を点滅させて警告し、レンズ51の取
り外し動作が禁止されている旨を告知して(ステップ1
71)、前述したステップ141に戻る。
【0064】湿度が規定以下であれば、セグメント13
5を消灯し(ステップ172)、駆動モータ29を回転
させるためにAFモータ34の駆動を含む測距回路の作
動を禁止し(ステップ173)、カメラボディ1からレ
ンズ51が離脱する意味を表現するためにセグメント1
32を点滅させ、セグメント133を点灯させる(ステ
ップ174)。
【0065】次いで、駆動モータ29を逆転駆動させる
(ステップ175)。これにより前述したバヨネット機
構が作動してレンズ51の取り外しが開始される。駆動
モータ29の逆転開始と同時にCPU109内のタイマ
回路の作動を開始する(ステップ176)。タイマ回路
は駆動モータ29の作動時間を制限するためのもので、
一定時間駆動モータ29を回転させても解除完了検知ス
イッチ24の信号が入力されない場合には、機構部の作
動不良あるいは電池100の消耗によるものと判断する
ためのタイムリミッタである。
【0066】次いで、解除完了検知スイッチ24のオン
/オフ状態を判断する(ステップ177)。スイッチ2
4がオフであれば、カメラボディ1とレンズ51のそれ
ぞれのマウント部の係合が解除されたことになるので、
駆動モータ29の回転を停止させ(ステップ178)、
レンズ51がボディ1から取り外されたことを表すため
にセグメント131、133を点灯させ(ステップ17
9)、前述したステップ141に戻る。
【0067】解除完了検知スイッチ24がオンのとき
は、レンズ51がボディ1から取り外されていない状態
にあるので、タイマの計時進行状態を判断する(ステッ
プ180)。その結果、タイマの計時が完了していると
きは、一定時間駆動モータ29を回転させたが、何らか
の原因によってレンズ51の取り外しに至らなかったの
で駆動モータ29を緊急に停止する(ステップ18
1)。
【0068】次いで、警告の意味でセグメント131、
133の点滅を行う(ステップ181)。両セグメント
の点滅は駆動モータ29が一定時間回転したためバヨネ
ットリング14が中途半端な位置になっており、レンズ
51がボディ1から外れかかっていることを警告するも
のである。この後、タイマによって駆動モータ29の緊
急停止が行われたことを記憶回路107内に格納し(ス
テップ181)、前述したステップ141に戻る。
【0069】解除完了検知スイッチ24がオンで、タイ
マの計時が完了していないときは、解除スイッチ36の
状態を判断する(ステップ190)。解除スイッチ36
がオンでレンズ解除釦8の押圧動作が維持されている場
合には、前述したステップ177の処理に戻る。
【0070】解除スイッチ36がオフであれば、レンズ
51の取り外し中であるにも関わらず、撮影者が途中で
解除釦8から手を離してしまったことになるので、単純
に駆動モータ29を停止してしまってはレンズ51が落
下してしまうので、これを防止するために以下の処理を
実行する。
【0071】まず、レンズ解除釦8の押圧動作が中止さ
れことを検出したため、セグメント131を点滅させ、
セグメント133を点灯させる(ステップ191)。次
いで、駆動モータ29を正転させ(ステップ192)、
レンズ51が落下してしまうのを防止するために再度レ
ンズ51をボディ1に固定する。
【0072】次いで、駆動モータ29の正転に伴いタイ
マの計時を開始し(ステップ193)、装着完了検知ス
イッチ25の状態を判断する(ステップ194)。その
結果、スイッチ25がオフになればレンズ51がボディ
1に確実に固定されたことになるので駆動モータ29を
停止する(ステップ195)。そして、レンズ51がボ
ディ1に対して確実に固定されたことを表示するために
セグメント132、133を点灯し(ステップ19
6)、前述したステップ141の処理に戻る。
【0073】装着完了検知スイッチ25がオンのとき
は、タイマの計時進行状態を判断し(ステップ19
7)、計時が未完了であればステップ194に戻り、レ
ンズ51の装着が完了していないにも関わらずタイマの
計時が完了している場合には、前述したステップ181
の処理にジャンプする。
【0074】フローチャート(レンズ装着) 次に、図8に示すフローチャートを参照し、前述したス
テップ145で装着完了検知スイッチ25がオンのとき
の処理、すなわちレンズ51がカメラボディ1に装着さ
れていないときの処理について説明する。この処理はレ
ンズ51の装着がこれから行われる場合、あるいはカメ
ラボディ1単体で電源を投入したような場合の処理であ
る。
【0075】まず、解除完了検知スイッチ24の状態を
判断する(ステップ200)。スイッチ24がオフ、す
なわちバヨネットリング14が完全に左旋してレンズ5
1を取り外すことが可能な状態である場合、またはこれ
からレンズ51の装着が行われる状態にある場合には、
レンズ51の取り外しが可能であるのでセグメント13
1、133を点灯する(ステップ201)。
【0076】次いで、レンズ装着スイッチ35の状態を
判断する(ステップ202)。装着スイッチ35がオ
フ、すなわちレンズ51の装着が指令されていない場合
には、前述したステップ141の処理に戻る。装着スイ
ッチ35がオンでレンズ51の装着動作が指令されてい
る場合には、駆動モータ29を回転させるために、それ
まで作動していたかも知れないAFモータ34の回転を
含む測距動作を念のため停止させる(ステップ20
3)。
【0077】次いで、3個のレンズ装填検出スイッチ2
2の状態を判断する(ステップ204)。3個の検出ス
イッチ22のいずれもがオンしているか、あるいはいず
れか一のスイッチでもオンしている場合には、レンズ5
1が装填されていないか、あるいは装填されていても正
しく装填されていないので、最初のステップ141に戻
る。検出スイッチ22がすべてオフであれば、レンズ5
1が正しい姿勢でボディ1に装填されているので、レン
ズ51の装着動作を開始する。
【0078】まず、警告の意味でセグメント131を点
滅状態とし、セグメント133を点灯状態とする(ステ
ップ205)。次いで、バヨネットリング駆動モータ2
9を正転させ(ステップ206)、タイマの計時を開始
する(ステップ207)。次いで、装着完了検知スイッ
チ25の状態を判断し(ステップ215)、スイッチ2
5がオフしている場合はレンズ51の装着が完了したの
で駆動モータ29を停止し(ステップ216)、レンズ
51の装着が完了したことを表示部6のセグメント13
2、133を点灯し(ステップ217)、最初のステッ
プ141に戻る。
【0079】装着完了検知スイッチ25がオンしている
場合は、タイマの計時状態を判断し(ステップ21
8)、計時が完了していない場合にはステップ215の
処理に戻り、完了している場合は何らかの理由によって
所定時間内に装着動作が完了しなかったので、前述した
ステップ181以降の処理にジャンプして警告動作を実
行する。
【0080】前述したステップ200において、解除完
了検知スイッチ24がオンしている場合には、装着完了
検知スイッチ25と解除完了検知スイッチ24が共にオ
ンしていることになるので、それ以前の取り外し動作が
不完全であるか、あるいは機構の故障のためにバヨネッ
トリング14が中途半端な位置にあることを意味してい
る。そこで、レンズ51の有無を確認するためにスイッ
チング回路110をオンしてレンズ51内の回路に給電
を行う(ステップ208)。
【0081】次いで、データ交信を行い(ステップ20
9)、データ交信が正しく成立したか否かの判断を行う
(ステップ210)。この判断はレンズ51から意味の
有るデータが送信されたか否かの判断で代用する。交信
が不成立の場合はレンズ51が存在していないとして前
述したステップ192以降の処理にジャンプする。交信
が成立している場合には、機構の動作不良であることを
警告する意味で全てのセグメント131、132、13
3を点滅させ(ステップ211)、最初のステップ14
1に戻る。
【0082】他の実施例 なお、前述の実施例において、ステップ181以降の処
理は駆動モータ29の回転にも関わらず装着も取り外し
も完了しなかったことを検出した場合の処理であり、そ
の原因を特に特定せずに警告を行っていたが、機構が停
止した原因に電池100の消耗が考えられるので、図9
に示すように、ステップ182の直後にバッテリチェッ
ク回路102からの情報を読み取って電池100が消耗
しているか否か判断する処理を加え(ステップ22
0)、電池100が消耗していると判断された場合には
セグメント134を点滅させて警告を実行する(ステッ
プ221)。この場合には電池100の電圧復帰あるい
は交換で再度設定を行うことが可能となる。
【0083】電池100が消耗していないと判断した場
合には、機構上の不具合が原因であったことを示唆する
ので、前述のように途中停止したことを記憶回路107
に格納し(ステップ183)、最初のステップ141に
戻る。また、前述の実施例において、カメラボディ1に
交換レンズ51を装着する動作は、レンズ装填検出スイ
ッチ22のオン検出と共に、レンズ装着釦7を押すこと
による装着スイッチ35のオンで開始されたが、レンズ
51をボディ1に装填するだけで装着動作が実行される
ようにしてもよい。
【0084】この場合には、図10に示すように、3つ
の検出スイッチ22を入力とするNORゲート115の
出力はCPU109に接続されるのみならず、コンデン
サ211、抵抗器212からなる回路網を経由してNO
Rゲート117に接続されている。また、装着釦7とレ
ンズ装着スイッチ35とを除去したことによってNOR
ゲート114は不要となっている。
【0085】この構成において、3個の検出スイッチ2
2が全てオンすると、ゲート117はコンデンサ21
1、抵抗器212の値に依存する所定時間“L”レベル
の信号を出力する。この信号によってスイッチング回路
101がオンとなり、CPU109が起動し、ゲート1
15のレベルを判断して装着動作を実行する。この構成
によってカメラボディ1にレンズ51を自動的に装着す
るときの処理プログラムを図11に示す。この処理プロ
グラムは、前述した図8に示すプログラムにおいて、ス
テップ201、202を不要とし、さらにステップ20
3とステップ204とを入れ換えたものである。
【0086】次に、図12に示す構成図は、バヨネット
リング14の周辺部を改良した実施例である。前述した
図2に示す実施例では、レンズ装着スイッチ35をオン
するとバヨネットリング駆動モータ29が回転を開始
し、バヨネットリング14が左旋して装着完了検知スイ
ッチ25のオフを検出した時点で駆動モータ29の回転
を停止する。逆にレンズ解除釦8が押されると駆動モー
タ29の回転によってバヨネットリング14が右旋し、
解除完了検知スイッチ24のオフまで続行するようにな
っている。
【0087】これに対し、図12に示す実施例では、装
着完了検知スイッチ25と解除完了検知スイッチ24の
それぞれのオフ検出の中間地点に中間検出スイッチ64
を追加する構成とした。この実施例では、バヨネットリ
ング14の折曲げ部61に摺動ブラシ62が配設され、
固定配置された基板63上の中間検出スイッチ64上を
摺動する構造となっている。中間検出スイッチ64はC
PU109に直接接続される。
【0088】この構成によれば、装着時のバヨネットリ
ング14の回転の進行に応じ、まず中間検出スイッチ6
4がオンとなり、さらにこの後に装着完了検知スイッチ
25がオフとなる。中間検出スイッチ64がオンとなる
状態はレンズ51が完全に固定されてはいないものの、
ボディ1から脱落することはない状態を示すものであ
る。従って何らかの原因でレンズ51の装着がスイッチ
25のオフする位置までは行われなかったものの、中間
検出スイッチ64がオンしていればそのまま撮影を許容
してもよい。
【0089】図13に、この中間検出スイッチ64の作
動状態を含めたCPU109の処理プログラムの例を示
す。この処理プログラムは、前述した図6のプログラム
において、ステップ146の後にステップ220および
221を追加している。すなわち、装着完了検知スイッ
チ25がオンであれば(ステップ146)、中間検出ス
イッチ64の状態を判断する(ステップ220)。
【0090】中間スイッチ64がオンしていれば少なく
とも撮影を実行することは可能であるが、不完全な固定
であるため、その旨の警告を行った後(ステップ22
1)、ステップ147以降の撮影処理に以降する。これ
によって撮影者はカメラを使用することが許されるが、
警告が発せられているので何らかの機会に完全な固定が
なされるように対応すればよい。中間スイッチ64がオ
フであれば、前述したステップ200の処理に移行す
る。
【0091】このようなステップの追加は、ステップ1
97、ステップ218などに続いて実行すれば、装着の
完了を所定のタイマで打ち切った場合でも、事情によっ
ては撮影を許容することが可能となる。また、前述の実
施例においては、ボデイ保持検出用電極9を単独に設け
たが、図14に示すように、レンズ解除釦8自体を導電
性材料(金属あるいは導電性ゴム等)を組み合わせた構
成とすることにより、検出用電極として兼用することが
できる。また、前述の実施例においては、レンズ装着釦
7とレンズ解除釦8とを設けたが、交換レンズ51が正
しく挿入されたときにオンする検出スイッチ22が全て
オンすることを検出して駆動モータ29の起動を行うよ
うにすれば、少なくとも装着スイッチ35を含む装着釦
7に関連する機構は省略することができる。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、交換レンズの装脱着に
際し、駆動モータが途中で停止した場合は、その旨を表
示手段で表示することによって撮影者に警告することが
可能となるので、撮影者は直ちに対応処置をとることが
出来る。また、駆動モータが途中で停止した原因が電池
の消耗に有る場合は、その旨を表示手段で表示して撮影
者に警告するので、撮影者は直ちに電池交換を行い、そ
れまで実行していた動作を継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるレンズ交換式カメラの概略
的斜視図である。
【図2】図1に示すカメラボディの詳細機構図である。
【図3】交換レンズおよびカメラボディの両マウント面
の密着状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図5】本発明の一実施例を示す液晶表示部のセグメン
ト図である。
【図6】本発明の動作を説明するためのメインルーチン
のフローチャートである。
【図7】本発明の動作を説明するためのレンズ取り外し
時のフローチャートである。
【図8】本発明の動作を説明するためのレンズ装着時の
フローチャートである。
【図9】レンズ取り外し時の他の実施例を示すフローチ
ャートである。
【図10】本発明の他の実施例を示す回路ブロック図で
ある。
【図11】レンズ装着時の他の実施例を示すフローチャ
ートである。
【図12】バヨネットリング周辺部の他の実施例を示す
構成図である。
【図13】本発明の他の実施例を示すメインルーチンの
フローチャートである。
【図14】レンズ解除釦とボディ保持検出用電極とを一
体化した他の構成図である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 電源スイッチ 3 ファンクション切替えスイッチ 4 操作ダイアル 5 レリーズ釦 6 液晶表示部 7 レンズ装着釦 8 レンズ解除釦 9 ボディ保持検出用電極 10 フォーカスモード切替えレバー 11 ボディマウント 11a 装着位置決め溝 12 カップリング軸 13 突起 14 バヨネットリング 14e 爪部 14f 折り曲げ部 16 交信用接点 17 突起 18 絞り連動環 18a 腕部 19 慴動ブラシ 20 抵抗体基板 21 バネ 22 レンズ装着検出スイッチ 23 フランジ付きピン 24 解除完了検知スイッチ 25 装着完了検知スイッチ 26,27,28 ギア 29 バヨネットリング駆動モータ 30,31,32,33 ギア 34 AFモータ 35 レンズ装着スイッチ 36 レンズ解除スイッチ 51 交換レンズ 52 絞り環 53 絞り環突起 54 バヨネットマウント 54a 爪部 55 交信用接点 56 レンズ保持検出用電極 57 位置決め突起 61 折り曲げ部 62 慴動ブラシ 63 基板 64 中間検出スイッチ 100 電池 101 スイッチング回路 102 バッテリチェック回路 103 測光回路 104 感度検出回路 105 スイッチ回路 106 湿度検出回路 107 記憶回路 109 CPU 110 スイッチング回路 111 ドライバ 112 表示素子 113 シャッタ用マグネット 119 ズーミングモータ 120 ドライバ 121 光学系 122 CPU 123 電源スイッチ 130 露出表示用セグメント 131,132 交換レンズ表示用セグメント 133 カメラボディ表示用セグメント 134 電池残量警告表示用セグメント 135 湿度表示用セグメント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラボディに対する交換レンズの装脱
    着動作を行う電動アクチュエータと、 前記交換レンズの装脱着動作の開始時点から所定時間の
    計時を行うタイマ手段と、 前記交換レンズの装脱着動作の完了を検知する完了検知
    手段と、 前記交換レンズの装脱着動作の状況を表示する表示手段
    とを備え、 前記完了検知手段からの完了信号によって前記電動アク
    チュエータが停止したときは前記表示手段で前記装脱着
    動作の完了を表示し、前記タイマ手段による前記所定時
    間の計時によって前記電動アクチュエータが停止したと
    きは前記表示手段で前記装脱着動作の異常を表示するこ
    とを特徴とするレンズ交換式カメラのレンズ着脱装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記タイマ手段によ
    る前記所定時間の計時によって前記電動アクチュエータ
    が停止したときは、内蔵されている電池の消耗具合を検
    知し、前記電池が消耗しているときは前記表示手段で前
    記電池切れを表示することを特徴とするレンズ交換式カ
    メラのレンズ着脱装置。
JP4168590A 1992-06-03 1992-06-03 レンズ交換式カメラのレンズ着脱装置 Pending JPH05333414A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8427574B2 (en) 2008-09-11 2013-04-23 Panasonic Corporation Camera body and imaging device controlling display based on detected mounting state of lens
KR101406800B1 (ko) * 2007-09-06 2014-06-12 삼성전자주식회사 카메라 시스템 및 그 제어방법

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