JP2722081B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JP2722081B2 JP2722081B2 JP63247309A JP24730988A JP2722081B2 JP 2722081 B2 JP2722081 B2 JP 2722081B2 JP 63247309 A JP63247309 A JP 63247309A JP 24730988 A JP24730988 A JP 24730988A JP 2722081 B2 JP2722081 B2 JP 2722081B2
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- Japan
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- magnetic recording
- thermoelectric semiconductor
- magnetic
- magnetic head
- semiconductor element
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はビデオテープレコーダ等の回転磁気ヘッドに
磁気テープを所定の範囲にわたって添接し記録再生を行
う磁気記録再生装置に関するものである。
磁気テープを所定の範囲にわたって添接し記録再生を行
う磁気記録再生装置に関するものである。
[従来の技術] 近年、磁気記録再生装置においては記録密度を高める
ため磁気記録単位をできるだけ小さくすることが望まれ
ており、このためには各種ノイズの低減が必要である。
特に磁気テープと磁気ヘッドの摺接走行によって発生す
る摺動ノイズの低減は重要な課題である。
ため磁気記録単位をできるだけ小さくすることが望まれ
ており、このためには各種ノイズの低減が必要である。
特に磁気テープと磁気ヘッドの摺接走行によって発生す
る摺動ノイズの低減は重要な課題である。
磁気ヘッドと磁気テープによる摺動ノイズの発生メカ
ニズムは明確ではないが、摺動ノイズは湿度依存性が大
きいこと、すなわち高湿度では摺動ノイズが小さく、低
湿度では大きいことは周知の事実である。従って、磁気
記録再生装置の摺動ノイズを低減するためには磁気記録
再生装置を高湿度の環境で使用することが有効である。
そのための手法としては、磁気記録再生装置を使用する
場所に加湿器を設置するなどしてある程度の湿度を保つ
か、磁気記録再生装置に加湿器を組み込み磁気記録再生
装置内の湿度を一定に保つなどが容易に考えられる。
ニズムは明確ではないが、摺動ノイズは湿度依存性が大
きいこと、すなわち高湿度では摺動ノイズが小さく、低
湿度では大きいことは周知の事実である。従って、磁気
記録再生装置の摺動ノイズを低減するためには磁気記録
再生装置を高湿度の環境で使用することが有効である。
そのための手法としては、磁気記録再生装置を使用する
場所に加湿器を設置するなどしてある程度の湿度を保つ
か、磁気記録再生装置に加湿器を組み込み磁気記録再生
装置内の湿度を一定に保つなどが容易に考えられる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、磁気記録再生装置は本来いろいろな場
所で使用されるべき性格の装置であり、むしろ低湿度の
環境での使用が望ましいのであって、このような低湿度
の環境で使用する場合に加湿器等で湿度を制御して使用
するのは本末転倒である。
所で使用されるべき性格の装置であり、むしろ低湿度の
環境での使用が望ましいのであって、このような低湿度
の環境で使用する場合に加湿器等で湿度を制御して使用
するのは本末転倒である。
また、湿度を制御するために、磁気記録再生装置内に
加湿器を組み込んだものは水の補給が必要となり現実的
ではない。
加湿器を組み込んだものは水の補給が必要となり現実的
ではない。
この発明はかかる課題を解決するためになされたもの
で、加湿器を設けることなく、磁気ヘッド近傍の湿度を
高めることのできる磁気記録再生装置を提供することを
目的とする。
で、加湿器を設けることなく、磁気ヘッド近傍の湿度を
高めることのできる磁気記録再生装置を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この発明の磁気記録再
生装置は磁気ヘッドと回転シリンダの間に外部信号に応
動する熱電半導体素子が配設されたものである。
生装置は磁気ヘッドと回転シリンダの間に外部信号に応
動する熱電半導体素子が配設されたものである。
[作用] 上記の構成を有することにより、操作者のスイッチ操
作,湿度センサ等による外部信号に応動させて熱電半導
体又は熱電半導体モジュールを、磁気ヘッド側を吸熱に
より冷却し回転シリンダ側で発熱して、放熱するように
駆動することにより磁気ヘッド及びその近傍を冷却して
磁気ヘッド近傍に相対的に湿度の高い雰囲気を作り、磁
気ヘッドと磁気テープの摺接走行による摺動ノイズを低
減するようにしている。
作,湿度センサ等による外部信号に応動させて熱電半導
体又は熱電半導体モジュールを、磁気ヘッド側を吸熱に
より冷却し回転シリンダ側で発熱して、放熱するように
駆動することにより磁気ヘッド及びその近傍を冷却して
磁気ヘッド近傍に相対的に湿度の高い雰囲気を作り、磁
気ヘッドと磁気テープの摺接走行による摺動ノイズを低
減するようにしている。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例である磁気記録再生装置の
要部を拡大した断面図、第2図は第1図に示した磁気記
録再生装置におけるシリンダ正面図である。
要部を拡大した断面図、第2図は第1図に示した磁気記
録再生装置におけるシリンダ正面図である。
本実施例の磁気記録再生装置は特にシリンダに特徴を
有するものである。第2図に示すシリンダの外形は全体
として公知のシリンダとほぼ同様のものであり、回転シ
リンダ21,固定シリンダ22を具備しており、固定シリン
ダ22の外周面には磁気テープの走行を案内するリード23
が形成されている。第1図に示すように回転シリンダ21
の下面外周縁の適所には熱電半導体素子25を介して磁気
ヘッド24がねじ26により取り付けられている。また、第
2図に示すようにシリンダ20の周面には湿度センサ27が
設けられている。
有するものである。第2図に示すシリンダの外形は全体
として公知のシリンダとほぼ同様のものであり、回転シ
リンダ21,固定シリンダ22を具備しており、固定シリン
ダ22の外周面には磁気テープの走行を案内するリード23
が形成されている。第1図に示すように回転シリンダ21
の下面外周縁の適所には熱電半導体素子25を介して磁気
ヘッド24がねじ26により取り付けられている。また、第
2図に示すようにシリンダ20の周面には湿度センサ27が
設けられている。
上述のような構成の本発明の装置では、湿度センサ27
による湿度検出値が所定値以下になると、この湿度セン
サ27による出力信号に応動して熱電半導体素子25を、磁
気ヘッド24側では吸熱によって冷却し、また回転シリン
ダ21側では発熱によって放熱するように駆動する。とこ
ろで、熱電半導体素子25により磁気ヘッド24を効率よく
冷却するためには熱電半導体素子25の発熱側には充分な
容量の放熱器が必要である。本実施例においては回転シ
リンダ21を放熱器として利用している。なぜなら、この
種の装置のシリンダ20には一般にアルミ合金が適用され
ていると共に装置の動作中回転シリンダ21は高速回転し
ており放熱器として機能するのに充分な条件を備えてお
り、他に放熱手段を講じる必要がないためである。
による湿度検出値が所定値以下になると、この湿度セン
サ27による出力信号に応動して熱電半導体素子25を、磁
気ヘッド24側では吸熱によって冷却し、また回転シリン
ダ21側では発熱によって放熱するように駆動する。とこ
ろで、熱電半導体素子25により磁気ヘッド24を効率よく
冷却するためには熱電半導体素子25の発熱側には充分な
容量の放熱器が必要である。本実施例においては回転シ
リンダ21を放熱器として利用している。なぜなら、この
種の装置のシリンダ20には一般にアルミ合金が適用され
ていると共に装置の動作中回転シリンダ21は高速回転し
ており放熱器として機能するのに充分な条件を備えてお
り、他に放熱手段を講じる必要がないためである。
このように、熱電半導体素子25が動作することによ
り、磁気ヘッド24の温度は周囲の温度に比較して著しく
低くなる。このため、磁気ヘッド24の近傍は湿度の高い
雰囲気となり、磁気記録再生装置を使用する場所を特に
加湿したり、また磁気記録再生装置内を特に加湿したり
することなく摺動ノイズを低減することが可能になる。
り、磁気ヘッド24の温度は周囲の温度に比較して著しく
低くなる。このため、磁気ヘッド24の近傍は湿度の高い
雰囲気となり、磁気記録再生装置を使用する場所を特に
加湿したり、また磁気記録再生装置内を特に加湿したり
することなく摺動ノイズを低減することが可能になる。
また、上記実施例では磁気ヘッド24を冷却するものと
して、熱電半導体素子25を適用した場合につき説明した
が、第1図の熱電半導体素子25の構成のかわりに熱電半
導体モジュール30を適用しても良い。熱電半導体モジュ
ール30は第3図に示すように熱電半導体素子25を板状の
部材31でサンドイッチ状の形状にしたものであり、その
効果は全く同じであるが、モジュール化されているため
取り扱いが楽なものである。このため、熱電半導体モジ
ュールを適用した場合でも第1図の実施例と全く同じ効
果を得ることができる。
して、熱電半導体素子25を適用した場合につき説明した
が、第1図の熱電半導体素子25の構成のかわりに熱電半
導体モジュール30を適用しても良い。熱電半導体モジュ
ール30は第3図に示すように熱電半導体素子25を板状の
部材31でサンドイッチ状の形状にしたものであり、その
効果は全く同じであるが、モジュール化されているため
取り扱いが楽なものである。このため、熱電半導体モジ
ュールを適用した場合でも第1図の実施例と全く同じ効
果を得ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明は熱電半導体素子又は
熱電半導体モジュールを磁気ヘッドと回転シリンダの間
に配設して磁気ヘッドを冷却することにより、磁気ヘッ
ド近傍の湿度を高くし、その結果摺動ノイズを低減でき
る効果がある。
熱電半導体モジュールを磁気ヘッドと回転シリンダの間
に配設して磁気ヘッドを冷却することにより、磁気ヘッ
ド近傍の湿度を高くし、その結果摺動ノイズを低減でき
る効果がある。
第1図は本発明の一実施例である磁気記録再生装置の要
部を拡大した断面図、第2図は第1図に示した磁気記録
再生装置におけるシリンダ正面図、第3図は熱電半導体
モジュールの構成を示す図である。 図中. 20:シリンダ 21:回転シリンダ 22:固定シリンダ 23:リード 24:磁気ヘッド 25:熱電半導体素子 26:ねじ 27:湿度センサ 28:回転軸 30:熱電半導体モジュール 31:板状部材
部を拡大した断面図、第2図は第1図に示した磁気記録
再生装置におけるシリンダ正面図、第3図は熱電半導体
モジュールの構成を示す図である。 図中. 20:シリンダ 21:回転シリンダ 22:固定シリンダ 23:リード 24:磁気ヘッド 25:熱電半導体素子 26:ねじ 27:湿度センサ 28:回転軸 30:熱電半導体モジュール 31:板状部材
Claims (3)
- 【請求項1】磁気ヘッドを有する回転シリンダに磁気テ
ープを所定の範囲巻回して記録再生を行う磁気記録再生
装置において、前記磁気ヘッドと回転シリンダの間に外
部信号に応動する熱電半導体素子が配設されたことを特
徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項2】熱電半導体素子として板状の部材にサンド
イッチされた熱電半導体モジュールが配設されたことを
特徴とする請求項(1)に記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項3】熱電半導体素子は回転シリンダの周辺の所
定の位置に設けられた湿度センサの出力信号に応動する
ように構成されたことを特徴とする請求項(1)または
(2)に記載の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63247309A JP2722081B2 (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63247309A JP2722081B2 (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0296996A JPH0296996A (ja) | 1990-04-09 |
JP2722081B2 true JP2722081B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=17161490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63247309A Expired - Fee Related JP2722081B2 (ja) | 1988-10-03 | 1988-10-03 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2722081B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2848044B2 (ja) * | 1991-09-02 | 1999-01-20 | 松下電器産業株式会社 | 磁気記録装置 |
JP5467729B2 (ja) * | 2008-03-17 | 2014-04-09 | 日立マクセル株式会社 | 磁気テープ装置 |
-
1988
- 1988-10-03 JP JP63247309A patent/JP2722081B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0296996A (ja) | 1990-04-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |