JP2721340B2 - 異常診断装置 - Google Patents

異常診断装置

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JP2721340B2
JP2721340B2 JP61102795A JP10279586A JP2721340B2 JP 2721340 B2 JP2721340 B2 JP 2721340B2 JP 61102795 A JP61102795 A JP 61102795A JP 10279586 A JP10279586 A JP 10279586A JP 2721340 B2 JP2721340 B2 JP 2721340B2
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康孝 山内
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 各種作業機械の制御装置に適用される異常診断装置、
例えば自動車などの制御装置の異常診断装置に関する。 [従来の技術] 近年、電子技術の進歩に伴い、例えば車両制御装置等
の電子化が進展し、多様な制御対象に対して高精度で複
雑な制御が行なわれるに至っている。 このような車両制御装置によって、例えばエンジンの
制御を実行しようとする場合には、その制御対象となる
エンジンの運転状態を検出するための多数のセンサ類が
使用され、また、上記車両制御装置からの指令によって
駆動される制御対象となる多数のアクチュエータ等が存
在する。即ち、車両制御装置の電子化に伴い、センサ及
びアクチュエータが増加し、その構成が複雑になってい
る。このため、工場での生産及び検査等の各工程、ある
いはフィールドでの保守等の場合に行なわれる点検作業
も複雑化してきている。この点検作業を補助するものと
して、車両制御装置自体がセンサ、アクチュエータ及び
自己を診断する、いわゆるダイアグノーシスが行なわれ
ている(例えば特開昭56−34540の「自動車診断及び監
視系」)。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来のダイアグノーシスは以下に
示す問題点を有しており、十分なものではなかった。 というのは、ダイアグノーシスは、誤診断を防ぐため
に各種の制約を設けており、全ての条件が整った時にの
み異常か正常かの判定を行なうのが通例であった。この
ために、ダイアグノーシスは、異常を検出した時にのみ
該当する異常コードを表示し、判定結果が正常の時や判
定のための条件が整わないために未判定となった時にも
正常として処理していた。 ところが、この方法では実際にはセンサやアクチュエ
ータが異常であっても、判定のための条件が成立してい
ないために正常として処理され、センサやアクチュエー
タの異常を見落とすことがあった。 本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ダイ
アグノーシスの正常表示に対する信頼性を向上し、セン
サやアクチュエータの異常を見落とすことのない異常診
断装置を提供することを目的としている。 発明の構成 [問題点を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明の問題点を解決する
ための手段として採用した構成は、次の如くである。 即ち、本発明の要旨は第1図に例示するごとく、 車両走行中に車両に搭載された複数の診断対象に関連
する対象データが入力される対象データ入力手段と、 車両走行中に前記対象データを用い予め定められた手
順に従って、実行条件成立時に前記診断対象の異常の有
無を検出する異常診断手段と、 前記異常診断手段による異常診断実行条件を規定する
実行判定データが入力される実行判定データ入力手段
と、 前記実行判定データに基き、前記異常診断手段による
異常診断を実行する実行条件が成立したか否かを判定す
る条件判定手段と、 前記異常診断手段により異常が検出された時には、前
記診断対象にそれぞれ対応して設けられた領域に異常検
出結果を記憶する異常記憶手段とを備え、前記対象デー
タ入力手段に入力された対象データに基き車両の運転状
態を制御する異常診断装置において、 前記異常診断手段により異常診断が実行された時に前
記診断対象にそれぞれ対応して設けられた領域に異常診
断実行履歴を記憶する診断履歴記憶手段と、 外部から手動により任意のタイミングで発生する異常
診断結果の出力を要求する要求信号が入力される要求信
号入力手段と、 前記要求信号入力手段に要求信号が入力された時にの
み、前記異常記憶手段に記憶された異常検出結果を示す
異常コードを出力する異常コード出力手段と、 前記要求信号入力手段に要求信号が入力された時にの
み、前記診断履歴記憶手段に記憶されている異常診断実
行履歴から前記異常診断手段により異常診断が実行され
ていない前記診断対象があると判定された場合には、こ
の診断対象については異常診断が未実施であることを示
す異常診断未実施コードを出力する未実施コード出力手
段と、 を備えることを特徴とする異常診断装置を提供するも
のである。 また、前記異常コード及び前記異常診断未実施コード
の少なくとも一つの出力を許可する条件が成立したか否
かを判定する出力条件判定手段を備え、 前記出力条件判定手段により許可条件が成立したと判
定された時に、前記異常コード出力手段と前記未実施コ
ード出力手段との少なくとも一つは、それぞれ前記異常
コード及び前記未実コードを出力することを特徴とする
異常診断装置としてもよい。 [作用] 上記構成による本発明によれば、車両走行中に車両に
搭載された複数の診断対象に関連する対象データが対象
データ入力手段に入力され、また、異常診断を実行する
条件を規定する実行判定データが実行判定データ入力手
段に入力される。そして、この実行判定データに基き、
条件判定手段は診断対象の異常診断を実行するか否かを
判定し、この判定結果に応じて異常診断手段は予め定め
られた手順に従い診断対象の異常診断を実行する。 また、複数の診断対象にそれぞれ対応して異常診断結
果の記憶領域が設けられており、異常診断手段によって
診断対象の異常が検出された時には、この記憶領域に異
常検出結果を異常記憶手段により記憶される。 更に、複数の診断対象にそれぞれ対応して異常診断履
歴を記憶する記憶領域が設けられており、異常診断手段
によって診断対象の異常診断が実行された時には、異常
診断履歴としてこの記憶領域に診断履歴記憶手段により
記憶される。 その後、任意のタイミングで外部から異常が検出され
た診断対象の異常検出結果を出力することを要求する出
力要求信号が要求信号入力手段に入力された時にのみ、
異常記憶手段により記憶されている異常検出結果を示す
異常コードを出力する。 また、任意のタイミングで外部から異常が検出された
診断対象の異常検出結果を出力することを要求する出力
要求信号が要求信号入力手段に入力された時にのみ、診
断履歴記憶手段の記憶内容から異常検出手段による異常
診断が実行されていないと判断される診断対象について
は、異常診断手段により異常診断が実行されていないこ
とを示す異常診断未実施コードを出力する。 [実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第2図は、本発明の第1実施例のシステム構成図を表
す。本異常診断装置は自動車に搭載され、通常時には、
個々の制御を行なう電子制御回路1から成立している。 電子制御回路1は、プロセッサチップ上に主メモリや
インタフェイス回路を集積化したマイクロプロセッサユ
ニット(MPUと呼ぶ)2よりなるもので、車両各部に設
けられた各種のセンサにより検出されたデータを制御プ
ログラムに従って入力および演算するとともに、車両各
部に配設された各種装置を駆動して車両の制御を行うた
めの処理を行うセントラルプロセッシングユニット(以
下単にCPUとよぶ。)2aと、上記制御プログラムおよび
各種の初期データが予め記憶されているリードオンリメ
モリ(以下単にROMとよぶ。)2bと、随時外部より入力
される各種データや演算データ等が一時的に記憶される
ランダムアクセスメモリ(以下単にRAMとよぶ。)2c
と、車両のキースイッチが運転者によってOFFされても
その後の車両の制御に必要な各種データを保持するよう
にバッテリによってバックアップされたバックアップラ
ンダムアクセスメモリ(以下単にバックアップRAMとよ
ぶ。)2dとを備えている。 また、MPU2には、後述するマルチプレクサ4やA/D変
換器5を介して各種センサの検出信号をCPU2aに送ると
ともにCPU2aからの上記マルチプレクサ4、A/D変換器5
への制御信号を出力する入力ポート2eと、後述する入力
回路3からの信号を逐次入力してCPU2aに送る入力ポー
ト2fと、コンペアレジスタ等を備えており、タイマーと
該コンペアレジスタとの値が一致した場合に割込が発生
して後述する各出力回路6,7,8にCPU2aからの各種データ
を逐次出力する出力ポート2gと、が設けられている。 さらに、MPU2は、制御信号やデータの通路となるバス
ライン2hと、CPU2aを始めROM2b、RAM2c等へ所定の間隔
で制御タイミングとなるクロック信号を送るクロック回
路2iとから構成されている。 車両各部に設けられた各センサのうち、4気筒エンジ
ンの吸気系に設けられて吸入空気量を検出するエアフロ
メータ10、4気筒エンジンの冷却系に設けられて冷却水
温を検出する冷却水温センサ11、吸入空気の温度を検出
する吸気温センサ12、4気筒エンジンの排気系に設けら
れて排ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ13
は、検出データとしてそれぞれアナログ信号であるエア
フローセンサ信号U、冷却水温センサ信号THW、吸気温
センサ信号THA、酸素濃度センサ信号OXを出力する。こ
れらのアナログ信号は、入力回路3内に設けられた各バ
ッファ3a,3b,3c,3d,3fに、まず入力される。そして、上
記各信号は、マルチプレクサ4により、4[msec]毎に
選択されて、A/D変換器5によりアナログ信号からディ
ジタル信号に変換されてそれぞれ上述したMPU2の入力ポ
ート2eを介してCPU2aに伝達される。 また、4気筒エンジンのクランク軸に連設されたディ
ストリビュータ内に設けられて気筒判別を行なう気筒判
別センサ14、エンジン回転数を検出する回転角センサ1
5、およびトランスミッションに内蔵されて車速を検出
する車速センサ16は、それぞれ方形波である気筒判別信
号G、回転角信号NE、車速センサ信号SPDを出力する。
これらの各方形波信号は、入力回路3内に設けられた波
形整形回路3eに入力される。そして、気筒判別信号Gは
クランク角720°毎に、回転角信号NEはクランク角30°
毎に、車速センサ信号SPDはアウトプットシャフト1回
転毎に、それぞれ割込み処理を発生させて、上記入力ポ
ート2fを介してCPU2aに伝達される。 また、異常診断装置から異常検出結果の出力を要求す
る時に、この異常検出結果出力を要求する要求信号とし
ての指令を入力するテストモード用端子17が設けられ、
テストモード信号Tを出力している。そして該テストモ
ード信号Tも入力ポート2fを介してCPU2aに伝達され
る。 一方、上述したMPU2の出力ポート2gからは、所定時期
に割込みが発生して制御信号が各出力回路6,7,8に出力
される。出力回路6,7,8は上記制御信号を変換・増幅
し、各アクチュエータに出力するものである。各アクチ
ュエータとして、気筒内に燃料噴射を行なう燃料噴射弁
20、点火装置であるイグナイタ21及びインストルメント
パネルに設けられたチェックランプ22があり、それぞ
れ、燃料噴射信号INJ,通電点火信号IGt,ダイアグ表示用
信号VFが出力回路6,7,8より出力されている。ここで出
力回路8が診断出力回路をなす。 なお、電子制御回路1を構成するMPU2,入力回路3,マ
ルチプレクサ4,A/D変換器5,及び出力回路6,7,8等には、
電源となる車両用直流電源23がイグニッションスイッチ
24を介して接続されている。 次に、上記MPU2により実行される処理を第3図ないし
第5図のフローチャートに基づいて詳細に説明する。 第3図はMPU2のベース処理を示すフローチャートであ
る。イグニッションスイッチ24がオンとなると、ステッ
プ100より処理が開始される。ステップ100は、処理を開
始するにあたり必要なRAM2c、入力ポート2f、及び出力
ポート2g等のクリアを行なう初期化処理を実行する。続
くステップ110では、周知の手法を用いて燃料噴射量を
算出し、該算出結果に基づいて燃料噴射信号INJを燃料
噴射弁20に出力する。続くステップ120では、周知の手
法を用いて点火時期を算出し、該算出結果に基づいて通
電点火信号IGtをイグナイタ21に出力する。続くステッ
プ130では、後述するダイアグノーシス処理を実行す
る。その後、処理はステップ110に戻り、ステップ110,1
20,130の処理を繰り返す。 次に、上記ステップ130のダイアグノーシス処理の一
例として、酸素濃度センサ13に関するルーチンを第4図
のフローチャートに基づいて説明する。処理が開始され
ると、ステップ200にて入力回路3を介して、各センサ
からの入力信号を検出する。続くステップ210では、上
記検出した各センサからの入力信号が、下記条件Aを満
たしているか否かを判定する。条件Aは、酸素濃度セン
サ15の誤診断を避けるために設けられたもので、 (a) エンジン回転数が3000rpm以上 (b) 燃料噴射量が増量状態 (c) 冷却水温が80℃以上 (d) 上記(a)〜(c)が2分以上継続 の全てが満足された場合に成り立つものである。 ステップ210で「YES」、即ち条件Aが成立した場合に
は、続くステップ220に処理が移り、酸素濃度センサ信
号OXが5秒間以上リーン状態(所定値以下)であるか否
かを判定する異常診断処理を実行する。ステップ220で
「YES」と判定された場合には、続くステップ230でフラ
グfEOXSに値1をセットし、続くステップ240に処理は移
る。一方ステップ220で「NO」と判定された場合には、
処理はステップ230を読み飛ばしステップ240に移る。ス
テップ240では、フラグfKOXに値1をセットし、その
後、本処理は「RETURN」へ抜けて一旦終了する。 一方、ステップ210で「NO」と判断された場合には、
本処理は「RETURN」へ抜けて一旦終了する。 即ち、上記如く構成したダイアグノーシス処理におい
ては、酸素濃度センサ信号OXに異常があったとしてステ
ップ230でフラグfEOXSに値1をセットし、また上記ステ
ップ220の異常診断処理を実行したとしてステップ240で
フラグfKOXに値1をセットしている。なお、第6図に示
すように、フラグfEOXSは、MPU2のバックアップRAM2d上
の異常記憶用のエリアDTBLに、またフラグfKOXはバック
アップRAM2d上の診断実行記憶用のエリアDKFに、それぞ
れ設置されている。 次に、ダイアグノーシスの結果を工場等において専門
的な知識を有する点検者に知らせるダイアグノーシス出
力処理を第5図のフローチャートに基づいて説明する。
本処理は所定時間4msec毎に実行されるもので、処理が
開始されると、ステップ300より実行される。ステップ3
00では、回転角センサ15の出力する回転角信号NEを検出
するとともに、該回転角信号NEに基づいてエンジン回転
数を算出する。続くステップ310では、上記算出したエ
ンジン回転数がOrpmであるか否かが判定され、「YE
S」、即ちエンジン回転数がOrpmの場合には続くステッ
プ320に処理が移る。ステップ320では、車速センサ16の
出力する車速センサ信号SPDを検出するとともに、該車
速センサ信号SPDに基づいて車速を算出する。続くステ
ップ330では、上記算出した車速がOKm/hであるか否かが
判定され、「YES」、即ち車速がOKm/hの場合には続くス
テップ340に処理が移る。 ステップ340では、点検者がダイアグノーシスの結果
を出力するための要求信号としてT端子を短絡させたか
否かを知るために、テストモード用端子17の出力するテ
ストモード信号Tを検出し、続くステップ350で該テス
トモード信号Tがハイレベル(オン)であるか否か、す
なわち点検者から出力要求がなされているか否かが判定
される。ステップ350に「YES」、即ちTがハイレベルで
ある場合には出力要求有りとして続くステップ360に処
理は移る。一方、ステップ310で「NO」、ステップ330で
「NO」、もしくはステップ350で「NO」と判断された場
合には本処理は「RETURN」へ抜けて、一旦終了する。以
上のステップ300〜350が出力条件判定手段に該当する。 ステップ360では、バックアップRAM2d上の異常記憶用
のエリアDTBLを読み込み、続くステップ370に処理は移
る。ステップ370では、上記異常記憶用のエリアDTBL内
の異常発生を示すフラグに対応する2値的な異常信号列
としてのコードをダイアグ表示用信号VFとしてチェック
ランプ22に出力する。 続くステップ380では、バックアップ2d上の診断実行
記憶用のエリアDKFを読み込み、続くステップ390に処理
は移る。ステップ390では、上記診断実行記憶用のエリ
アDFK内の診断を実行していないことを示すフラグに対
応する2値的な異常診断未実施信号列としてのコードを
ダイアグ表示用信号VFとしてチェックランプ22に出力す
る。なおこのときのダイアグ表示用信号VFは、前述した
異常発生時のコードと区別するために、早い周期での点
滅によるコード化を施している。ステップ390実行後、
処理は「RETURN」へ抜けて、一旦終了する。 次に、上記デイアグノーシス出力処理にて出力するダ
イアグ表示用信号VFを第7図に基づいて説明する。第7
図(a)に示す如く、外部からの出力要求としてのテス
トモード信号Tがオンとなると、例えば第7図(b)の
ようなON−OFFすなわち1−0で表される2値的な信号
列のダイアグ表示用信号VFが出力される。該ダイアグ表
示用信号VFは、信号S1でコード21、即ち冷却水温センサ
信号THWが異常であることを示し、また信号S2でコード2
2、即ち酸素濃度センサ信号OXが異常であることを示し
ている。 また、第7図(c)のようなON−OFFすなわち1−0
で表される2値的な信号列のダイアグ表示用信号VFが出
力された場合を考えると、信号S3は点滅したコード22で
あるために、酸素濃度センサ信号OXは前述した異常診断
を実行していないことを示している。 以上、本発明の第1実施例の構成を詳述してきたが、
本実施例は、既述した如く、各種センサの出力信号のう
ち異常なものをチェックランプ22の点灯のコード化によ
り知ることができ、更には、実際に異常診断を実行して
いないセンサ出力信号をチェックランプ22の早い周期で
の点滅によるコード化により異常診断とは別個の信号と
して知ることができる。このために、何の表示もないコ
ードに対応するセンサは正常であることが保証され、ま
た、点滅のコードに対応するセンサは異常診断が実行さ
れていないものとし、他のチェックを行なえばよく、各
種センサの異常を見落とすこともない。なお、本実施例
においては、実際に異常診断を実行していないセンサ出
力信号をチェックランプ22の早い周期での点滅によるコ
ード化により出力するよう構成してあるため、特別な出
力端子を設けたりする必要もなく、従来のチェックラン
プ22だけで出力表示を行なうことができる。これにより
工場等において正確かつ迅速な修理を行なう必要のある
点検者により車両走行中に記憶された診断データを任意
に出力することが可能となり、極めて正確な検査とその
検査結果による効率的で適切な処置ができるようにな
る。 次に、本発明の第2実施例を説明する。本実施例は、
第1実施例の第4図のダイアグノーシス処理と第5図の
ダイアグノーシス出力処理とが異なり、他の構成は全く
同一である 第8図は本実施例のダイアグノーシス処理を示すフロ
ーチャートである。同図において、ステップ500,510,52
0,530,540は、夫々、第1実施例の第4図のステップ20
0,210,220,230,240と同じであり説明は省略する。ステ
ップ510で「NO」、即ち、条件Aが成立していないと判
断された場合には、続くステップ550に処理が移る。ス
テップ550では、下記条件Bを満たしているか否かを判
定する。条件Bとは、 (a) エンジン回転数が1000rpm以上 (b) 始動後10分以上経過 (c) 冷却水温が60℃以上 (d) 上記(a)〜(c)が2分以上継続 の全てのが満足された場合に成り立つものである。 ステップ550で「YES」、即ち条件Bが成立した場合に
は、続くステップ560に処理が移る。ステップ560では、
ステップ520と同一の異常診断処理を実行しており、ス
テップ560で「YES」、即ち酸素濃度センサ信号OXが5秒
間以上リーン状態の場合には、続くステップ570でフラ
グfEOX1に値1をセットし、本処理を一旦終了する。一
方、ステップ560で「NO」の場合には、ステップ570を読
み飛ばし、本処理を一旦終了する。なお、上記フラグfE
OX1はMPU2のバックアップRAM2d上の警告記憶用のエリア
DTCBL1に設置されている。 即ち、上記の如く構成したダイアグノーシス処理の第
1実施例と異なる点は、ステップ510の条件Aが通常の
市街地走行ではなかなか成立しにくい厳しいものである
ために、更に通常の市街地走行でも容易に成立する条件
Bの判定を付加したことにあり、条件Bが成立した場合
にステップ560の異常診断を実行するよう構成されてい
る。このために、フラグfEOX1が値1にセットされてい
ても必ずしも異常とは断定できないが、少なくともフラ
グfEOX1が値0となっている場合には正常と断定するこ
とができる。従って、酸素濃度センサ15の異常の可能性
を警告として出力することができる。 次に、第1実施例の第5図に対応するダイアグノーシ
ス出力処理について第9図に基づいて説明する。本実施
例のダイアグノーシス出力処理は、第5図のステップ39
0に続いて、ステップ390a,390bを付加したもので、ステ
ップ390aでは、バックアップRAM2d上の警告記憶用のエ
リアDTCBL1を読込む。続くステップ390bでは、該読込み
値に基づいて異常であろうと思われる各種センサ出力信
号をコード化して、ダイアグ表示用信号VFとしてチェッ
クランプ22に出力する。なお、上記のダイアグ表示用信
号VFは、第5図のステップ370との混同を避けるため第1
0図の信号S4に示す如くコードのオン時間を短くしてい
る。ステップ390bの終了後、処理は「RETURN」へ抜け
て、一旦終了する。 以上、本発明の第2実施例の構成を詳述してきたが、
本実施例は、第1実施例と同様に各種センサの出力信号
のうち異常なもの、及び実際に異常診断を実行していな
いものを知ることができ、更に、各種センサの出力信号
のうち異常の可能性が高いとして警告するものを知るこ
とができる。従って、各種センサの異常診断をより一層
信頼性の高いものとすることができる。 なお、第2実施例の条件Bの他に、更に、条件C、条
件Dというように、それぞれ異なった車両の運転条件で
異常診断を行ない、それぞれフラグfEOX2,fEOX3をセッ
トするよう構成してもよく、より異常診断の信頼性を向
上することができる。なお、上記条件B、条件C、条件
D等を駆使することにより、各種センサの異常の確率と
いう形でコード化して出力することもできる。 なお、ダイアグ表示用信号VFは、第11図に示す如く、
冷却水温センサ信号THWの異常を示すコード21を出力す
る信号S5と酸素濃度センサ15との異常を示すコード22を
出力する信号S6との最初のオン状態時に、スタートビッ
ト701を除いた8ビットのシリアルデータ702を重複させ
るよう構成してもよく、例えば異常がいつ頃発生した
か、どの位の間続いたか等のより詳しい情報を一つの出
力信号で出力することができる。従って、上記の如く構
成することにより、点検者のチェックランプ22からのコ
ード読取り作業を妨げることなしに、該チェックランプ
22への出力端子をパーソナルコンピュータ等と接続する
だけで正確かつ迅速な検査を行うために必要な車両走行
中に検出された多種多様の異常検出結果が得られ、より
きめ細かな修理ができる。 尚、第1、第2実施例において、電子回路1が対象デ
ータ入力手段、実行判定データ入力手段、異常診断手
段、条件判定手段、異常記憶手段、診断履歴記憶手段、
異常信号列出力手段及び未実施信号列出力手段に該当
し、バックアップRAM2dの異常記憶用エリアDTBLが異常
記憶手段に該当し、バックアップRAM2dの診断実行記憶
用エリアDKFが診断履歴記憶手段に該当する。 MPU2が実行する処理の内ステップ200、500が対象デー
タ入力手段及び実行判定データ入力手段としての処理に
該当し、ステップ220、520が異常診断手段としての処理
に該当し、ステップ210、510が条件判定手段としての処
理に該当し、第5図及び第9図に示される処理の内、ス
テップ360、370が異常信号列出力手段としての処理に該
当し、ステップ380、390が未実施信号列出力手段として
の処理に該当する。また、第5図及び第9図に示される
処理の内、ステップ340が要求信号入力手段に該当し、
T端子17の短絡が、外部からの出力要求に該当する。 以上、本発明の実施例を詳述してきたが、本発明は上
記実施例に何等限定されるものではなく本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々なる態様となり得る。 発明の効果 以上詳述してきたように、本発明は、車両走行中に異
常診断実行条件が成立した時に、車両に搭載された複数
の診断対象の異常診断を実行し、この結果、診断対象に
異常が発生していればこの異常検出結果を記憶してお
く。その後、正確かつ迅速な検査を行なう必要のある点
検者からの要求により、この異常検出結果を示す異常コ
ード出力する。 更に、本発明においては、車両走行中に異常診断実行
条件が成立しなかったために異常と判定されなかった診
断対象についても、正確かつ迅速な検査を行なう必要の
ある点検者からの要求により、異常診断を実行していな
いことを示す未実施コードを出力するようにしている。
この出力された未実施コードに基き、上記点検者は、異
常診断を行なっていない診断対象を特定し、この診断対
象が本当に正常であるのか否かを判定出来るようにして
いる。 以上のように本発明において、外部からの要求に応じ
てのみ、診断対象の車両走行時に発生した異常を示す異
常コードだけではなく、車両走行時に異常診断を実行し
ていない診断対象について異常診断を実行していないこ
とを示す異常診断未実施コードを出力することにより車
両走行中に発生した複数の診断対象の異常を見落とすこ
とを防止することができる。更に、上記異常コード、異
常診断未実施コードを専門的知識を有しない一般ユーザ
ーではなく、正確かつ迅速な修理を行なう必要のある点
検者からの任意のタイミングで発生する要求に応じての
み、出力することにより、点検者が車両の異常に対して
行なう対策に本当に必要な多数の詳細な情報を出力する
ことが可能となり、点検者の作業の効率化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明を例示した基本的構成図、 第2図ないし第7図は本発明の第1実施例を示し、第2
図はシステム構成図、第3図いし第5図はMPUにて実行
される各種処理を示すフローチャート、第6図はMPUの
バックアップRAM上に設定される各エリアの説明図、第
7図はテストモード信号と各種ダイアグ表示用信号とを
示す線図、 第8図ないし第10図は本発明の第2実施例を示し、第8
図および第9図はMPUにて実行される各種処理を示すフ
ローチャート、第10図はダイアグ表示用信号を示す線
図、 第11図は本発明の他の実施態様のダイアグ表示用信号を
示す線図、である。 1……電子制御回路 2……MPU 3……入力回路 6,7,8……出力回路 13……酸素濃度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 誠悦 刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電装株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−212349(JP,A) 特開 昭60−11907(JP,A) 特開 昭58−10246(JP,A) 特開 昭60−157693(JP,A) 特公 昭57−13735(JP,B2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.車両走行中に車両に搭載された複数の診断対象に関
    連する対象データが入力される対象データ入力手段と、 車両走行中に前記対象データを用い予め定められた手順
    に従って、実行条件成立時に前記診断対象の異常の有無
    を検出する異常診断手段と、 前記異常診断手段による異常診断実行条件を規定する実
    行判定データが入力される実行判定データ入力手段と、 前記実行判定データに基き、前記異常診断手段による異
    常診断を実行する実行条件が成立したか否かを判定する
    条件判定手段と、 前記異常診断手段により異常が検出された時には、前記
    診断対象にそれぞれ対応して設けられた領域に異常検出
    結果を記憶する異常記憶手段とを備え、前記対象データ
    入力手段に入力された対象データに基き車両の運転状態
    を制御する異常診断装置において、 前記異常診断手段により異常診断が実行された時に前記
    診断対象にそれぞれ対応して設けられた領域に異常診断
    実行履歴を記憶する診断履歴記憶手段と、 外部から手動により任意のタイミングで発生する異常診
    断結果の出力を要求する要求信号が入力される要求信号
    入力手段と、 前記要求信号入力手段に要求信号が入力された時にの
    み、前記異常記憶手段に記憶された異常検出結果に基づ
    いて異常が検出されている前記各診断対象毎に応じて特
    定される2値的な異常信号列を診断出力回路より出力す
    る異常信号列出力手段と、 前記要求信号入力手段に要求信号が入力された時にの
    み、前記診断履歴記憶手段に記憶されている異常診断実
    行履歴から前記異常診断手段により異常診断が実行され
    ていない前記診断対象があると判定された場合には、診
    断が実行されていない前記診断対象に応じて特定される
    2値的な異常診断未実施信号列を前記異常信号列と同じ
    診断出力回路より出力する未実施信号列出力手段と、 を備えることを特徴とする異常診断装置。 2.前記異常信号列及び前記異常診断未実施信号列の少
    なくとも一つの出力を許可する条件が成立したか否かを
    判定する出力条件判定手段を備え、 前記出力条件判定手段により許可条件が成立したと判定
    された時に、前記異常信号列出力手段と前記未実施信号
    列出力手段との少なくとも一つは、それぞれ前記異常信
    号列及び前記未実施信号列を出力することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の異常診断装置。
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