JP2719926B2 - 車両の二、四輪駆動状態切換制御方法 - Google Patents
車両の二、四輪駆動状態切換制御方法Info
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- JP2719926B2 JP2719926B2 JP63143867A JP14386788A JP2719926B2 JP 2719926 B2 JP2719926 B2 JP 2719926B2 JP 63143867 A JP63143867 A JP 63143867A JP 14386788 A JP14386788 A JP 14386788A JP 2719926 B2 JP2719926 B2 JP 2719926B2
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- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
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- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、制動時に少なくとも1つの車輪がロック傾
向を生じたときに四輪駆動状態から、前輪だけを駆動す
る二輪駆動状態に切換えるようにした、車両の二、四輪
駆動状態切換制御方法に関する。
向を生じたときに四輪駆動状態から、前輪だけを駆動す
る二輪駆動状態に切換えるようにした、車両の二、四輪
駆動状態切換制御方法に関する。
(2) 従来の技術 従来、かかる切換制御では、四輪駆動状態から二輪駆
動状態(前輪駆動状態)に切換えた後には、全車輪がロ
ック傾向を生じていないことを条件にして四輪駆動状態
に復帰させるようにしている。
動状態(前輪駆動状態)に切換えた後には、全車輪がロ
ック傾向を生じていないことを条件にして四輪駆動状態
に復帰させるようにしている。
また一般に車両の制動時には、前輪よりも後輪の回転
数が高くなるように制動力が配分されており、ロック傾
向は主として前輪から生じる。
数が高くなるように制動力が配分されており、ロック傾
向は主として前輪から生じる。
(3) 発明が解決しようとする課題 ところが運転者によっては特に自動変速機付車両では
制動操作を行なったままで加速操作を行なうことがあ
り、このような場合、加速操作により駆動輪たる前輪が
ロック傾向を生じなくなっても(従って二輪駆動状態か
ら四輪駆動状態に復帰したいのに)、従動輪たる後輪が
なおロック傾向を生じているときには四輪駆動状態への
復帰ができず、加速時の走行性能を高める上で不利であ
る。
制動操作を行なったままで加速操作を行なうことがあ
り、このような場合、加速操作により駆動輪たる前輪が
ロック傾向を生じなくなっても(従って二輪駆動状態か
ら四輪駆動状態に復帰したいのに)、従動輪たる後輪が
なおロック傾向を生じているときには四輪駆動状態への
復帰ができず、加速時の走行性能を高める上で不利であ
る。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
制動操作を行ったまま二輪駆動状態で加速操作する場合
に、二輪駆動状態から四輪駆動状態へスムーズに復帰で
きるようにした、車両の二、四輪駆動状態切換制御方法
を提供することを目的とする。
制動操作を行ったまま二輪駆動状態で加速操作する場合
に、二輪駆動状態から四輪駆動状態へスムーズに復帰で
きるようにした、車両の二、四輪駆動状態切換制御方法
を提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために請求項1の発明は、制動時
に少なくとも1つの車輪がロック傾向になると、四輪駆
動状態から、前輪だけを駆動する二輪駆動状態に切換
え、その二輪駆動状態で前輪がロック傾向を生じていな
いと四輪駆動状態に復帰させるようにした、車両の二、
四輪駆動状態切換制御方法であって、前記四輪駆動状態
より二輪駆動状態へ切換えてから所定時間が経過するま
では、前輪がロック傾向を生じていなくても後輪がロッ
ク傾向にあれば二輪駆動状態を保持することを特徴と
し、また請求項2の発明は、制動時に少なくとも1つの
車輪がロック傾向になると、四輪駆動状態から、前輪だ
けを駆動する二輪駆動状態に切換え、その二輪駆動状態
で前輪がロック傾向を生じていないと四輪駆動状態に復
帰させるようにした、車両の二、四輪駆動状態切換制御
方法であって、前記二輪駆動状態から四輪駆動状態に復
帰してから所定時間が経過するまでは、後輪のロック傾
向が生じても前輪がロック傾向に無ければ四輪駆動状態
を保持することを特徴とする。
に少なくとも1つの車輪がロック傾向になると、四輪駆
動状態から、前輪だけを駆動する二輪駆動状態に切換
え、その二輪駆動状態で前輪がロック傾向を生じていな
いと四輪駆動状態に復帰させるようにした、車両の二、
四輪駆動状態切換制御方法であって、前記四輪駆動状態
より二輪駆動状態へ切換えてから所定時間が経過するま
では、前輪がロック傾向を生じていなくても後輪がロッ
ク傾向にあれば二輪駆動状態を保持することを特徴と
し、また請求項2の発明は、制動時に少なくとも1つの
車輪がロック傾向になると、四輪駆動状態から、前輪だ
けを駆動する二輪駆動状態に切換え、その二輪駆動状態
で前輪がロック傾向を生じていないと四輪駆動状態に復
帰させるようにした、車両の二、四輪駆動状態切換制御
方法であって、前記二輪駆動状態から四輪駆動状態に復
帰してから所定時間が経過するまでは、後輪のロック傾
向が生じても前輪がロック傾向に無ければ四輪駆動状態
を保持することを特徴とする。
(2) 作用 各請求項の発明の上記特徴によれば、二輪駆動状態で
前輪(駆動輪)がロック傾向を生じていないと四輪駆動
状態に復帰させるため、二輪駆動状態で制動操作を行い
ながら加速操作をしたような場合には、その加速操作に
伴い前輪(駆動輪)がロック傾向を生じなくなるのに応
じて(即ち従動輪たる後輪が未だロック傾向にあって
も)、二輪駆動状態より四輪駆動状態にスムーズに復帰
させることができ、これにより、車輪がロック傾向にあ
るときの安定性確保と、その後の加速時の走行性能向上
とが併せて達成される。
前輪(駆動輪)がロック傾向を生じていないと四輪駆動
状態に復帰させるため、二輪駆動状態で制動操作を行い
ながら加速操作をしたような場合には、その加速操作に
伴い前輪(駆動輪)がロック傾向を生じなくなるのに応
じて(即ち従動輪たる後輪が未だロック傾向にあって
も)、二輪駆動状態より四輪駆動状態にスムーズに復帰
させることができ、これにより、車輪がロック傾向にあ
るときの安定性確保と、その後の加速時の走行性能向上
とが併せて達成される。
また特に請求項1の発明の上記特徴によれば、四輪駆
動状態より二輪駆動状態へ切換えてから所定時間が経過
するまでは、前記加速操作により前輪(駆動輪)がロッ
ク傾向を生じていなくても後輪(従動輪)がロック傾向
にあれば二輪駆動状態を保持するため、四輪駆動状態へ
直ちに復帰してしまうことが回避される。
動状態より二輪駆動状態へ切換えてから所定時間が経過
するまでは、前記加速操作により前輪(駆動輪)がロッ
ク傾向を生じていなくても後輪(従動輪)がロック傾向
にあれば二輪駆動状態を保持するため、四輪駆動状態へ
直ちに復帰してしまうことが回避される。
また特に請求項2の発明によれば、二輪駆動状態から
四輪駆動状態に復帰してから所定時間が経過するまで
は、後輪(従動輪)がロック傾向を生じても前輪(駆動
輪)がロック傾向に無ければ四輪駆動状態を保持するた
め、二輪駆動状態へ直ちに切換わってしまうことが回避
される。
四輪駆動状態に復帰してから所定時間が経過するまで
は、後輪(従動輪)がロック傾向を生じても前輪(駆動
輪)がロック傾向に無ければ四輪駆動状態を保持するた
め、二輪駆動状態へ直ちに切換わってしまうことが回避
される。
(3) 実施例 以下、図面により本発明を二輪駆動状態では前輪が駆
動輪となる車両に適用したときの一実施例について説明
すると、まず第1図において、一体の車輪Wfl,Wfrおよ
び一対の後輪Wrl,Wrrが図示しない車体の前部および後
部にそれぞれ懸架されており、両前輪Wfl,Warおよび両
後輪Wrl,WrrにはブレーキBfl,Bfr;Brl,Brrがそれぞれ装
備される。これらのブレーキBfl,Bfr,Brl,Wfr側のブレ
ーキBfl,Bfrと後輪Wrl,Wrr側のブレーキBrl,Brrととも
にブレーキ装置を構成する油圧制御回路1には、前輪Wf
l,Brrとの相互の作動態様を異ならせて制御し得るアン
チロック制御手段2が付設される。このアンチロック制
御手段2は、たとえば左前輪WflのブレーキBflと、右前
輪WfrのブレーキBfrと、両後輪Wrl,WrrのブレーキBrl,B
rrとの制動油圧を個別に制御し得るものであり、アンチ
ロック制御作動時には制動油圧が低減される。
動輪となる車両に適用したときの一実施例について説明
すると、まず第1図において、一体の車輪Wfl,Wfrおよ
び一対の後輪Wrl,Wrrが図示しない車体の前部および後
部にそれぞれ懸架されており、両前輪Wfl,Warおよび両
後輪Wrl,WrrにはブレーキBfl,Bfr;Brl,Brrがそれぞれ装
備される。これらのブレーキBfl,Bfr,Brl,Wfr側のブレ
ーキBfl,Bfrと後輪Wrl,Wrr側のブレーキBrl,Brrととも
にブレーキ装置を構成する油圧制御回路1には、前輪Wf
l,Brrとの相互の作動態様を異ならせて制御し得るアン
チロック制御手段2が付設される。このアンチロック制
御手段2は、たとえば左前輪WflのブレーキBflと、右前
輪WfrのブレーキBfrと、両後輪Wrl,WrrのブレーキBrl,B
rrとの制動油圧を個別に制御し得るものであり、アンチ
ロック制御作動時には制動油圧が低減される。
両前輪Wfl,Wfrおよび両後輪Wrl,Wrrは、駆動系Aを介
してパワーユニットPに連結される。この駆動系Aは、
両前輪Wfl,WfrおよびパワーユニットP間を連結する前
部差動装置Dfと、両後輪Wrl,Wrrを連結する後部差動装
置Drと、パワーユニットPおよび後部装置装置Dr間を連
結する推進軸3とを備え、この推進軸3の途中には、両
前輪Wfl,Wfrおよび両後輪Wrl,rr間の接続状態および遮
断状態を切換可能なドグクラッチ4が介設されており、
このドグクラッチ4を駆動するためのシリンダ等のアク
チュエータ5は制御手段6により制御される。
してパワーユニットPに連結される。この駆動系Aは、
両前輪Wfl,WfrおよびパワーユニットP間を連結する前
部差動装置Dfと、両後輪Wrl,Wrrを連結する後部差動装
置Drと、パワーユニットPおよび後部装置装置Dr間を連
結する推進軸3とを備え、この推進軸3の途中には、両
前輪Wfl,Wfrおよび両後輪Wrl,rr間の接続状態および遮
断状態を切換可能なドグクラッチ4が介設されており、
このドグクラッチ4を駆動するためのシリンダ等のアク
チュエータ5は制御手段6により制御される。
制御手段6の要部の構成を示す第2図において、入力
端子7,8,9にはアンチロック制御手段2からアンチロッ
ク制御状態であることを示す信号がそれぞれ入力され
る。すなわち入力端子7には左前輪WflのブレーキBflが
アンチロック制御状態であるときにハイレベルの信号が
入力され、入力端子8には右前輪WfrのブレーキBfrがア
ンチロック制御状態であるときにハイレベルの信号が入
力され、入力端子9には両後輪Wrl,WrrのブレーキBrl,B
rrがアンチロック制御状態であるときにハイレベルの信
号が入力される。また入力端子7,8はOR回路10に並列に
接続され、入力端子9はAND回路11に接続される。
端子7,8,9にはアンチロック制御手段2からアンチロッ
ク制御状態であることを示す信号がそれぞれ入力され
る。すなわち入力端子7には左前輪WflのブレーキBflが
アンチロック制御状態であるときにハイレベルの信号が
入力され、入力端子8には右前輪WfrのブレーキBfrがア
ンチロック制御状態であるときにハイレベルの信号が入
力され、入力端子9には両後輪Wrl,WrrのブレーキBrl,B
rrがアンチロック制御状態であるときにハイレベルの信
号が入力される。また入力端子7,8はOR回路10に並列に
接続され、入力端子9はAND回路11に接続される。
OR回路10はAND回路12に接続されており、該AND回路12
は、ドグクラッチ4を遮断して四輪駆動状態から二輪駆
動状態にするときにハイレベルの信号を出力すべく出力
端子13に接続されるとともに、反転回路14に接続され、
該反転回路14はタイマ回路15の入力端子に反転して接続
される。このタイマ回路15は、反転回路14の出力がロー
レベルからハイレベルに切換わったとき、すなわちAND
回路12の出力が二輪駆動状態から四輪駆動状態とすべく
ハイレベルからローレベルに切換わったときに、その切
換時から一定時間TAだけ接続するハイレベルの信号を出
力するものであり、該タイマ回路15の出力は反転してAN
D回路11に入力される。
は、ドグクラッチ4を遮断して四輪駆動状態から二輪駆
動状態にするときにハイレベルの信号を出力すべく出力
端子13に接続されるとともに、反転回路14に接続され、
該反転回路14はタイマ回路15の入力端子に反転して接続
される。このタイマ回路15は、反転回路14の出力がロー
レベルからハイレベルに切換わったとき、すなわちAND
回路12の出力が二輪駆動状態から四輪駆動状態とすべく
ハイレベルからローレベルに切換わったときに、その切
換時から一定時間TAだけ接続するハイレベルの信号を出
力するものであり、該タイマ回路15の出力は反転してAN
D回路11に入力される。
ドグクラッチ4には、その作動状態を検出する検出器
16(第1図参照)が付設されており、この検出器16は、
ドグクラッチ4が遮断状態にあるときにハイレベルの信
号を出力するものであり、遅延回路17に接続される。こ
の遅延回路17は、検出器16からの信号の立ち上がりから
一定時間TBだけ遅延して立ち上がる信号を出力するもの
であり、該遅延回路17は反転してAND回路11に接続され
る。したがってAND回路11は、二輪駆動状態から四輪駆
動状態に切換えて一定時間TAが経過したときから、二輪
駆動状態に切換わった後一定時間TBが経過するまでの間
に、後輪Wrl,Wrrがロック傾向を生じているときにハイ
レベルとなる。
16(第1図参照)が付設されており、この検出器16は、
ドグクラッチ4が遮断状態にあるときにハイレベルの信
号を出力するものであり、遅延回路17に接続される。こ
の遅延回路17は、検出器16からの信号の立ち上がりから
一定時間TBだけ遅延して立ち上がる信号を出力するもの
であり、該遅延回路17は反転してAND回路11に接続され
る。したがってAND回路11は、二輪駆動状態から四輪駆
動状態に切換えて一定時間TAが経過したときから、二輪
駆動状態に切換わった後一定時間TBが経過するまでの間
に、後輪Wrl,Wrrがロック傾向を生じているときにハイ
レベルとなる。
さらにAND回路12には、制動操作を行ったときにハイ
レベルの信号を出力するブレーキスイッチ18が接続され
る。したがってAND回路12の出力がハイレベルとなるに
は、制動操作が必要条件となる。
レベルの信号を出力するブレーキスイッチ18が接続され
る。したがってAND回路12の出力がハイレベルとなるに
は、制動操作が必要条件となる。
次にこの実施例の作用について第3図を参照しながら
説明する。而して第3図(a)は、AND回路12の出力、
第3図(b)はタイマ回路15の出力、第3図(c)は遅
延回路17の出力を示すものである。すなわち二輪駆動状
態から四輪駆動状態に切換えてから所定時間TAが経過す
るまではAND回路11の出力がローレベルであり、また四
輪駆動状態から二輪駆動状態への切換後に所定時間TBが
経過してからAND回路11の出力がローレベルとなる。し
たがって二輪駆動状態から四輪駆動状態への切換から一
定時間TAが経過した時期Aから、四輪駆動状態から二輪
駆動状態への切換後に所定時間TBが経過した時期Bまで
の間で、後輪Wrl,Wrrにロック傾向があるときのみ、AND
回路11の出力がハイレベルとなる。
説明する。而して第3図(a)は、AND回路12の出力、
第3図(b)はタイマ回路15の出力、第3図(c)は遅
延回路17の出力を示すものである。すなわち二輪駆動状
態から四輪駆動状態に切換えてから所定時間TAが経過す
るまではAND回路11の出力がローレベルであり、また四
輪駆動状態から二輪駆動状態への切換後に所定時間TBが
経過してからAND回路11の出力がローレベルとなる。し
たがって二輪駆動状態から四輪駆動状態への切換から一
定時間TAが経過した時期Aから、四輪駆動状態から二輪
駆動状態への切換後に所定時間TBが経過した時期Bまで
の間で、後輪Wrl,Wrrにロック傾向があるときのみ、AND
回路11の出力がハイレベルとなる。
先ずドグクラッチ4が接続状態にあり、両前輪Wfl,Wf
rと両後輪Wrl,Wrrとが接続された四輪駆動状態にあると
きに、制動操作を行なうと、OR回路10の出力がハイレベ
ルとなるのに応じてAND回路12の出力がハイレベルとな
り、ドグクラッチ4が遮断して四輪駆動状態から二輪駆
動状態に切換わる。すなわち両前輪Wfl,Wfrのいずれか
がロック傾向にあってアンチロック制御が行なわれる状
態か、両後輪Wrl,Wrrのアンチロック制御が行なわれて
いる状態でドグクラッチ4が遮断して二輪駆動状態とな
る。
rと両後輪Wrl,Wrrとが接続された四輪駆動状態にあると
きに、制動操作を行なうと、OR回路10の出力がハイレベ
ルとなるのに応じてAND回路12の出力がハイレベルとな
り、ドグクラッチ4が遮断して四輪駆動状態から二輪駆
動状態に切換わる。すなわち両前輪Wfl,Wfrのいずれか
がロック傾向にあってアンチロック制御が行なわれる状
態か、両後輪Wrl,Wrrのアンチロック制御が行なわれて
いる状態でドグクラッチ4が遮断して二輪駆動状態とな
る。
この二輪駆動状態への切換時において、切換時から一
定時間TBが経過するまでは、従動輪である後輪Wrl,Wrr
がロック傾向にある場合にはAND回路11はハイレベルの
ままであり、二輪駆動状態が保持される。したがって四
輪駆動状態のときに後輪Wrl,Wrrがロック傾向にありか
つ前輪Wfl,Wfrがロック傾向にない状態で二輪駆動状態
に切換えたときに、直ちに四輪駆動状態に戻ってしまう
ことが回避される。
定時間TBが経過するまでは、従動輪である後輪Wrl,Wrr
がロック傾向にある場合にはAND回路11はハイレベルの
ままであり、二輪駆動状態が保持される。したがって四
輪駆動状態のときに後輪Wrl,Wrrがロック傾向にありか
つ前輪Wfl,Wfrがロック傾向にない状態で二輪駆動状態
に切換えたときに、直ちに四輪駆動状態に戻ってしまう
ことが回避される。
また二輪駆動状態にある状態で、少なくとも駆動輪で
ある前輪Wfl,Wfrがロック傾向を生じていないときに
は、切換後に一定時間TBが経過してからはAND回路11の
出力がローレベルであるので、OR回路10の出力がローレ
ベルとなり、それに応じてAND回路12の出力がローレベ
ルとなってドグクラッチ4が結合して四輪駆動状態とな
り、制動操作を行なったままで加速操作を行なう場合
に、二輪駆動状態から四輪駆動状態に速やかに復帰する
ことができる。
ある前輪Wfl,Wfrがロック傾向を生じていないときに
は、切換後に一定時間TBが経過してからはAND回路11の
出力がローレベルであるので、OR回路10の出力がローレ
ベルとなり、それに応じてAND回路12の出力がローレベ
ルとなってドグクラッチ4が結合して四輪駆動状態とな
り、制動操作を行なったままで加速操作を行なう場合
に、二輪駆動状態から四輪駆動状態に速やかに復帰する
ことができる。
しかもこの二輪駆動状態から四輪駆動状態への切換時
には、その切換時から一定時間TAが経過するまではAND
回路11の出力がローレベルのままである。したがって二
輪駆動状態で後輪Wrl,Wrrがロック傾向にあり、前輪Wf
l,Wfrがロック傾向にない状態で四輪駆動状態に切換わ
ったときに、直ちに二輪駆動状態に復帰してしまうこと
が回避される。
には、その切換時から一定時間TAが経過するまではAND
回路11の出力がローレベルのままである。したがって二
輪駆動状態で後輪Wrl,Wrrがロック傾向にあり、前輪Wf
l,Wfrがロック傾向にない状態で四輪駆動状態に切換わ
ったときに、直ちに二輪駆動状態に復帰してしまうこと
が回避される。
C.発明の効果 以上のように各請求項の発明によれば、制動時に少な
くとも1つの車輪がロック傾向になると、四輪駆動状態
から、前輪だけを駆動する二輪駆動状態に切換えるもの
において、その二輪駆動状態で前輪(駆動輪)がロック
傾向を生じていないと四輪駆動状態に復帰させるように
したので、二輪駆動状態で制動操作を行いながら加速操
作をしたような場合には、その加速操作に伴い前輪(駆
動輪)がロック傾向を生じなくなるのに応じて(即ち従
動輪たる後輪が未だロック傾向にあっても)、二輪駆動
状態より四輪駆動状態にスムーズに復帰させることがで
き、従って車両制動時において車輪がロック傾向にある
ときの安定性確保と、その後の加速時の走行性能向上と
を両立させることができる。
くとも1つの車輪がロック傾向になると、四輪駆動状態
から、前輪だけを駆動する二輪駆動状態に切換えるもの
において、その二輪駆動状態で前輪(駆動輪)がロック
傾向を生じていないと四輪駆動状態に復帰させるように
したので、二輪駆動状態で制動操作を行いながら加速操
作をしたような場合には、その加速操作に伴い前輪(駆
動輪)がロック傾向を生じなくなるのに応じて(即ち従
動輪たる後輪が未だロック傾向にあっても)、二輪駆動
状態より四輪駆動状態にスムーズに復帰させることがで
き、従って車両制動時において車輪がロック傾向にある
ときの安定性確保と、その後の加速時の走行性能向上と
を両立させることができる。
また特に請求項1の発明によれば、四輪駆動状態より
二輪駆動状態へ切換えてから所定時間が経過するまで
は、前記加速操作により前輪(駆動輪)がロック傾向を
生じていなくても後輪(従動輪)がロック傾向にあれば
二輪駆動状態を保持して、四輪駆動状態への即復帰を回
避できるようにしたので、二輪駆動状態への切換初期に
おいて前記安定性確保が図られる。
二輪駆動状態へ切換えてから所定時間が経過するまで
は、前記加速操作により前輪(駆動輪)がロック傾向を
生じていなくても後輪(従動輪)がロック傾向にあれば
二輪駆動状態を保持して、四輪駆動状態への即復帰を回
避できるようにしたので、二輪駆動状態への切換初期に
おいて前記安定性確保が図られる。
また特に請求項2の発明によれば、二輪駆動状態から
四輪駆動状態に復帰してから所定時間が経過するまで
は、後輪(従動輪)のロック傾向が生じても前輪(駆動
輪)がロック傾向に無ければ四輪駆動状態を保持して、
二輪駆動状態への再切換えが即座になされるのを回避で
きるようにしたので、四輪駆動状態への復帰初期におい
て前記加速時の走行性能向上が図られる。
四輪駆動状態に復帰してから所定時間が経過するまで
は、後輪(従動輪)のロック傾向が生じても前輪(駆動
輪)がロック傾向に無ければ四輪駆動状態を保持して、
二輪駆動状態への再切換えが即座になされるのを回避で
きるようにしたので、四輪駆動状態への復帰初期におい
て前記加速時の走行性能向上が図られる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は駆動系
の概略図、第2図は制御手段の要部の構成を示す回路
図、第3図はタイミングチャートである。 TA,TB……所定時間としての一定時間、Wfl,Wfr……駆動
輪としての前輪、Wrl,Wrr……従動輪としての後輪
の概略図、第2図は制御手段の要部の構成を示す回路
図、第3図はタイミングチャートである。 TA,TB……所定時間としての一定時間、Wfl,Wfr……駆動
輪としての前輪、Wrl,Wrr……従動輪としての後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 広志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−143170(JP,A) 特開 昭63−25134(JP,A) 実開 昭63−2623(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】制動時に少なくとも1つの車輪がロック傾
向になると、四輪駆動状態から、前輪だけを駆動する二
輪駆動状態に切換え、 その二輪駆動状態で前輪がロック傾向を生じていないと
四輪駆動状態に復帰させるようにした、車両の二、四輪
駆動状態切換制御方法であって、 前記四輪駆動状態より二輪駆動状態へ切換えてから所定
時間(TB)が経過するまでは、前輪がロック傾向を生じ
ていなくても後輪がロック傾向にあれば二輪駆動状態を
保持することを特徴とする、車両の二、四輪駆動状態切
換制御方法。 - 【請求項2】制動時に少なくとも1つの車輪がロック傾
向になると、四輪駆動状態から、前輪だけを駆動する二
輪駆動状態に切換え、 その二輪駆動状態で前輪がロック傾向を生じていないと
四輪駆動状態に復帰させるようにした、車両の二、四輪
駆動状態切換制御方法であって、 前記二輪駆動状態から四輪駆動状態に復帰してから所定
時間(TA)が経過するまでは、後輪のロック傾向が生じ
ても前輪がロック傾向に無ければ四輪駆動状態を保持す
ることを特徴とする、車両の二、四輪駆動状態切換制御
方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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