JP2719313B2 - トラス構築用ジョイント及びトラス構築用ジョイントユニット - Google Patents

トラス構築用ジョイント及びトラス構築用ジョイントユニット

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JP2719313B2
JP2719313B2 JP9340895A JP9340895A JP2719313B2 JP 2719313 B2 JP2719313 B2 JP 2719313B2 JP 9340895 A JP9340895 A JP 9340895A JP 9340895 A JP9340895 A JP 9340895A JP 2719313 B2 JP2719313 B2 JP 2719313B2
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joint
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bolt hole
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良蔵 河合
哲雄 郷田
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小川テント株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラス構築用のジョ
イント及びジョイントユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりトラスの組み立てに当り、ボー
ルジョイントを介して、弦材及び斜材を結合することが
行なわれている。ボールジョイントは、複数のめねじを
放射状に設けた球状部材である。この場合、弦材及び斜
材の端部にそれぞれ、おねじを設ける。そしてボールジ
ョイントのめねじにそれぞれ、対応する弦材のおねじ及
び斜材のおねじを螺合させて、トラスを組み立てる。
【0003】多層構造のトラスを構築する場合に、相隣
合う層の弦材例えば第1層目及び第2層目の弦材を、斜
材を介し相互に結合して、トラスの剛性を高める。
【0004】一般には、地上で弦材或は斜材を球状部材
に結合させてトラスの一部を組み立て、然る後、トラス
の一部を躯体上に吊り上げる。そして吊り上げたトラス
の一部を躯体に結合し、さらに吊り上げたトラスの一部
を相互に斜材或は弦材を介して結合してゆく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来のボールジョイントでは、弦材及び斜材を、1つの
球状部材に結合させる構造となっている。
【0006】従って吊り上げたトラスの一部を相互に結
合してゆく過程において、弦材或は斜材を一本ずつ球状
部材に結合させてゆく必要があり、高所での作業が多く
なる。作業の効率や安全性を高めるためには、高所での
作業を少なくし地上での作業を増やすことが望ましい。
【0007】この発明の目的は、上述した従来の問題点
を解決するため、高所での作業を少なくできるトラス構
築用のジョイント及びジョイントユニットを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的を達成
するため、請求項1記載の発明のトラス構築用ジョイン
トは、トラス部材を結合してトラスを構築するためのジ
ョイントにおいて、別体に構成された他のジョイント本
体に締結ボルト及びナットを介して一体に締結されるジ
ョイント本体を備えて成る。
【0009】そしてジョイント本体は、締結ボルト穴が
設けられた基部と、該基部の側面部に設けられ締結ボル
ト穴軸線方向から見て基部から遠ざかる方向に突出させ
たトラス部材取付用のガセットプレートと、基部に設け
られ一体に締結したときに他のジョイント本体の係合部
と互いに係合し合う係合部とを有し、この係合部を、締
結ボルト穴軸線方向に高低を生ずる段差として、締結ボ
ルト穴軸線回りにリング状に配置して成る。
【0010】このような構成によれば、ジョイント本体
は締結ボルトが挿通されるボルト穴を有する。従ってト
ラスの構築に当り、ジョイント本体を単独で用いてトラ
ス部材を相互に結合したり、またジョイント本体を当該
本体とは別体の他のジョイント本体と一体に締結しこれ
ら一体のジョイント本体を用いてトラス部材を相互に結
合したりすることができる。
【0011】ジョイント本体を単独で用いるのは、単層
トラスを構築する場合に適しており、この場合にはトラ
ス部材として弦材を、ジョイント本体に結合すれば良
い。
【0012】またジョイント本体と他のジョイント本体
とを一体に締結して用いるのは、多層トラスを構築する
場合に適している。この場合には、トラスの組立て作業
を効率良く行なうため、トラス部材として弦材及び斜材
の一方を、ジョイント本体に結合すると共に、トラス部
材として弦材及び斜材の他方を、他のジョイント本体に
結合し、然る後、これらジョイント本体及び他のジョイ
ント本体を一体に締結すると良い。このようにすれば、
地上でジョイント本体に結合させるトラス部材の個数を
増やし、かつ、躯体上に吊り上げた状態でジョイント本
体に結合させるトラス部材の個数を減少させることがで
きる。
【0013】これら一体に締結するジョイント本体及び
他のジョイント本体は、互いに係合し合う相対応した形
状の係合部を有し、例えば、ジョイント本体の係合部を
凸部としかつ他のジョイント本体の係合部を凹部とする
ことができる。そしてこれらジョイント本体及び他のジ
ョイント本体はそれぞれ、この発明のトラス構築用ジョ
イントの実施態様のひとつとなるものであって、例え
ば、ジョイント本体は係合部を凸部とした実施態様の
例、かつ、他のジョイント本体は係合部を凹部とした他
の実施態様の例である。これら凸部及び凹部はいずれ
も、締結ボルト穴軸線方向に高低を生ずる段差の一例で
ある。
【0014】ジョイント本体の係合部と他のジョイント
本体の係合部とは、締結ボルト穴軸線方向に高低を生ず
る段差であるので、締結ボルト穴軸線方向と交差する方
向の力に抗するように、互いに係合し合う。しかも係合
部を、締結ボルト穴の回りを囲むように、締結ボルト穴
軸線回りにリング状に配置するので、ジョイント本体及
び他のジョイント本体を一体に締結したとき、締結ボル
トに負荷される剪断力を軽減できる。
【0015】またトラスの典型的な設計思想において
は、曲げモーメントを無くし或は低減するため、各ガセ
ットプレートにそれぞれトラス部材を結合させたとき
に、これらトラス部材の軸線が一点で交差するように、
設計を行なう。しかしながらジョイント及びトラス部材
を作成したときの作成誤差や、トラスを組み立てたとき
の組立て誤差によって、トラス部材に曲げモーメントを
生ずることもある。このように曲げモーメントが生じる
場合でも、係合部が係合し合うので、締結ボルトに負荷
される曲げモーメントを軽減できる。
【0016】剪断力或はこれに加え曲げモーメントを軽
減することにより、ジョイント本体及び他のジョイント
本体の締結に用いる締結ボルトの個数を減少させること
ができる。
【0017】また請求項5記載の発明のジョイントユニ
ットは、トラス部材を結合してトラスを構築するための
ジョイントユニットにおいて、別体に構成された第一及
び第二のジョイント本体と、該第一及び第二のジョイン
ト本体を一体に締結する締結ボルト及びナットとを備え
て成る。
【0018】そして第一のジョイント本体は、第一締結
ボルト穴が設けられた第一基部と、第一基部の側面部に
設けられ第一締結ボルト穴軸線方向から見て第一基部か
ら遠ざかる方向に突出させたトラス部材取付用の第一ガ
セットプレートと、第一基部に設けられ一体に締結した
ときに第二のジョイント本体の第二係合部と互いに係合
し合う第一係合部とを有し、この第一係合部を、第一締
結ボルト穴軸線方向に高低を生ずる段差として、第一締
結ボルト穴軸線回りにリング状に配置して成る。
【0019】さらに、第二のジョイント本体は、第二締
結ボルト穴が設けられた第二基部と、第二基部の側面部
に設けられ第二締結ボルト穴軸線方向から見て第二基部
から遠ざかる方向に突出させたトラス部材取付用の第二
ガセットプレートと、第二基部に設けられ一体に締結し
たときに第一のジョイント本体の第一係合部と互いに係
合し合う第二係合部とを有し、この第二係合部を、第二
締結ボルト穴軸線方向に高低を生ずる段差として、第二
締結ボルト穴軸線回りにリング状に配置して成る。
【0020】このような構成によれば、トラスの構築に
当り、第一又は第二のジョイント本体を単独で用いてト
ラス部材を相互に結合したり、また第一及び第二のジョ
イント本体を一体に締結しこれら一体のジョイント本体
を用いてトラス部材を相互に結合したりすることができ
る。
【0021】第一又は第二のジョイント本体を単独で用
いるのは、単層トラスを構築する場合に適しており、こ
の場合にはトラス部材として弦材を、第一又は第二のジ
ョイント本体に結合すれば良い。
【0022】また第一及び第二のジョイント本体を一体
に締結して用いるのは、多層トラスを構築する場合に適
している。この場合には、トラスの組立て作業を効率良
く行なうため、トラス部材として弦材及び斜材の一方
を、第一のジョイント本体に結合すると共に、トラス部
材として弦材及び斜材の他方を、第二のジョイント本体
に結合し、然る後、これら第一及び第二のジョイント本
体を一体に締結すると良い。このようにすれば、地上で
第一及び第二のジョイント本体に結合させるトラス部材
の個数を増やし、従って躯体上に吊り上げた状態でジョ
イント本体に結合させるトラス部材の個数を減少させる
ことができる。
【0023】第一のジョイント本体が有する第一の係合
部と第二のジョイント本体が有する第二の係合部とは、
互いに係合し合う相対応した形状を有し、例えば、第一
係合部を凸部としかつ第二係合部を凹部とすることがで
きる。これら凸部及び凹部はいずれも、締結ボルト穴軸
線方向に高低を生ずる段差の一例である。
【0024】第一及び第二係合部は、第一及び第二締結
ボルト穴軸線方向に高低を生ずる段差であるので、第一
及び第二のジョイント本体を一体に締結したとき、第一
及び第二係合部は、第一及び第二締結ボルト穴軸線方向
と交差する方向の力に抗するように、互いに係合し合
う。しかも第一及び第二係合部を、第一及び第二締結ボ
ルト穴の回りを囲むように、第一及び第二締結ボルト穴
軸線回りにリング状に配置するので、第一及び第二のジ
ョイント本体を一体に締結したとき、締結ボルトに負荷
される剪断力を軽減できる。
【0025】また上述したようにトラスの典型的な設計
思想においては、曲げモーメントを無くし或は低減する
ため、各ガセットプレートにそれぞれトラス部材を結合
させたときに、これらトラス部材の軸線が一点で交差す
るように、設計を行なう。しかしながらジョイント及び
トラス部材を作成したときの作成誤差や、トラスを組み
立てたときの組立て誤差によって、トラス部材に曲げモ
ーメントを生ずることもある。このような場合でも、第
一及び第二係合部が係合し合うので、締結ボルトに負荷
される曲げモーメントを軽減できる。
【0026】剪断力或はこれに加え曲げモーメントを軽
減することにより、第一及び第二のジョイント本体の締
結に用いる締結ボルトの個数を減少させることができ
る。
【0027】
【実施例】まず、請求項1記載の発明の実施例及び他の
実施例として、トラス構築用ジョイントA及びBについ
て説明する。
【0028】図1、図2及び図3はトラス構築用ジョイ
ントAの構成を概略的に示す側断面図、上面図及び下面
図である。図2及び図3にあっては、締結ボルト穴12
の軸線方向PA から見たジョイントAの上面及び下面の
構成を示す。また図1にあっては、図2のI−I線に沿
って取ったジョイントAの側断面であって、締結ボルト
穴12の軸線XA 及びガセットプレート16の軸線YA
を通る側断面を示す。尚、図2及び図3にあっては、こ
の実施例の理解を助けるために、ジョイントAのガセッ
トプレート16のひとつに、取付ボルト及びナット(図
示せず)を介して、トラス部材を取り付けている状態を
示したが、図1ではこのトラス部材を示していない。
【0029】これら図にも示すように、この実施例のト
ラス構築用ジョイントAは、別体に構成された他のジョ
イント本体に締結ボルト及びナットを介して一体に締結
されるジョイント本体10を備えて成る。このジョイン
ト本体10と締結される他のジョイント本体は、ここで
は、後述する他の実施例のトラス構築用ジョイントBが
備えるジョイント本体である。
【0030】そしてジョイント本体10は、締結ボルト
穴12が設けられた基部14と、基部14の側面部14
aに設けられ締結ボルト穴12の軸線方向PA から見て
基部14から遠ざかる方向QA に突出させたトラス部材
取付用のガセットプレート16と、基部14に設けられ
一体に締結したときに他のジョイント本体の係合部と互
いに係合し合う係合部18とを有し、この係合部18
を、締結ボルト穴12の軸線方向PA において高低を生
ずる段差として、締結ボルト穴12の軸線XA 回りにリ
ング状に配置して成る。
【0031】この実施例では、基部14の上面部14b
から下面部14cまで基部14を貫通する締結ボルト穴
12を設ける。そして締結ボルト穴12の軸線方向PA
から見て、基部14のほぼ中央部に締結ボルト穴12を
配置すると共にこの締結ボルト穴12の軸線XA まわり
に放射状に複数のガセットプレート16を設ける。
【0032】しかもこれらガセットプレート16を、締
結ボルト穴12の軸線XA まわりに回転対称の位置に設
ける。すなわち締結ボルト穴12の軸線方向PA から見
て、各ガセットプレート16の軸線YA を締結ボルト穴
12の軸線XA と交差させかつこれらガセットプレート
16の軸線YA を締結ボルト穴12の軸線XA のまわり
に所定角度間隔で配置する。図示例では、4個のガセッ
トプレート16の軸線YA を、締結ボルト穴12の軸線
A のまわりに、90°間隔で回転対称の位置に配置し
ている。
【0033】ジョイント本体10と結合させるトラス部
材20は例えば弦材であって、トラス部材20はその端
部にガセットプレート22を有する。ジョイント本体1
0のガセットプレート16及びトラス部材20のガセッ
トプレート22に取付ボルト穴16a及び22aを設
け、図示せずもこれらボルト穴16a及び22aに挿通
させた取付ボルトにナットを螺合させて、ガセットプレ
ート16及び22を一体に締結し、これによりジョイン
ト本体10とトラス部材20とを結合させる。
【0034】そしてこれらガセットプレート16及び2
2を一体に締結した状態で、トラス部材20の軸線が、
図1中に示す点Oで交差するようにジョイント本体10
を設計する。
【0035】またこの実施例では、締結ボルト穴12の
軸線方向PA における基部14の両端部のうち一方の端
部ここでは基部14の下面部14cに、係合部18を設
ける。軸線方向PA における基部14の他方の端部ここ
では基部14の上面部14bには、係合部18を設けな
い。
【0036】そして係合部18を、逆円錐台状の凹部2
3が形成する段差とする。凹部23の径は、基部14の
上面部14bから下面部14cに向かう方向において、
次第に広くなる。また凹部23の側壁面は、図3中にハ
ッチングを付して示すように、締結ボルト穴12の軸線
方向PA から見て、リング状に連続して延在し従って閉
ループを成す。
【0037】ここでは、締結ボルト穴12の軸線方向P
A から見て、この凹部23の側壁面が囲む領域の内側に
締結ボルト穴12を設け、従って締結ボルト穴12の周
りをその全周にわたって凹部23の側壁面で囲む。
【0038】さらにこの実施例では、後述するジョイン
トBのジョイント本体に設けた位置決め部と嵌合する位
置決め部24を、ジョイント本体Aのジョイント本体1
0に設ける。これらジョイントA及びBの位置決め部を
嵌合させることにより、これらジョイントA及びBの締
結ボルト穴軸線XA 及びXB まわりにおける相対的回転
位置を一定に保持し、またこれらジョイントA及びBの
相対的回転位置を所定角度β間隔で調整する。
【0039】このため複数の位置決め部24を、係合部
18を設けた側の基部14の端部ここでは基部14の下
面部14cに設ける。そしてこれら位置決め部24を、
締結ボルト穴12の軸線XA 回りに回転対称の位置に配
置する。すなわち、これら位置決め部24を、締結ボル
ト穴12の軸線方向PA から見て締結ボルト穴12の軸
線XA 回りに所定角度β間隔で設ける。図示例では、位
置決め部24を凸部とし、8個の位置決め部24をβ=
45°間隔で回転対称の位置に設けている。
【0040】次に請求項1記載の発明の他の実施例であ
るトラス構築用ジョイントBについて説明する。
【0041】図4、図5及び図6はトラス構築用ジョイ
ントBの構成を概略的に示す側断面図、上面図及び下面
図である。図5及び図6にあっては、締結ボルト穴28
の軸線方向PB から見たジョイントBの上面部及び下面
部の構成を示す。また図4にあっては、図5のIV−I
V線に沿って取ったジョイントBの側断面であって、締
結ボルト穴28の軸線XB 及びガセットプレート32の
軸線YB を通る側断面を示す。尚、図5及び図6にあっ
ては、この実施例の理解を助けるために、ジョイントA
のガセットプレート16のひとつに、取付ボルト及びナ
ット(図示せず)を介して、トラス部材を取り付けてい
る状態を示したが、図4ではこのトラス部材を示してい
ない。
【0042】これら図にも示すように、この実施例のト
ラス構築用ジョイントBは、別体に構成された他のジョ
イント本体に締結ボルト及びナットを介して一体に締結
されるジョイント本体26を備えて成る。このジョイン
ト本体26と締結される他のジョイント本体は、ここで
は、上述した実施例のトラス構築用ジョイントAが備え
るジョイント本体である。
【0043】そしてジョイント本体26は、締結ボルト
穴28が設けられた基部30と、基部30の側面部30
aに設けられ締結ボルト穴28の軸線方向PB から見て
基部30から遠ざかる方向QB に突出させたトラス部材
取付用のガセットプレート32と、基部30に設けられ
一体に締結したときに他のジョイント本体の係合部と互
いに係合し合う係合部34とを有し、この係合部34
を、締結ボルト穴28の軸線方向PB において高低を生
ずる段差として、締結ボルト穴28の軸線XB 回りにリ
ング状に配置して成る。
【0044】この実施例では、基部30の上面部30b
から下面部30cまで基部30を貫通する締結ボルト穴
28を設ける。そして締結ボルト穴28の軸線方向PB
から見て、基部30のほぼ中央部に締結ボルト穴28を
配置すると共にこの締結ボルト穴28の軸線XB まわり
に放射状に複数のガセットプレート32を設ける。
【0045】しかもこれらガセットプレート32を、締
結ボルト穴28の軸線XB まわりに回転対称の位置に設
ける。すなわち締結ボルト穴28の軸線方向PB から見
て、各ガセットプレート32の軸線YB を締結ボルト穴
28の軸線XB と交差させかつこれらガセットプレート
32の軸線YB を締結ボルト穴28の軸線XB のまわり
に所定角度間隔で配置する。図示例では、4個のガセッ
トプレート32の軸線YB を、締結ボルト穴28の軸線
B のまわりに、90°間隔で回転対称の位置に配置し
ている。
【0046】ジョイント本体26と結合させるトラス部
材36は例えば斜材であって、トラス部材36はその端
部にガセットプレート38を有する。ジョイント本体2
6のガセットプレート32及びトラス部材36のガセッ
トプレート38に取付ボルト穴32a及び38aを設
け、図示せずもこれらボルト穴32a及び38aに挿通
させた取付ボルトにナットを螺合させて、ガセットプレ
ート32及び38を一体に締結し、これによりジョイン
ト本体26とトラス部材36とを結合させる。
【0047】そしてこれらガセットプレート32及び3
8を一体に締結した状態で、トラス部材36の軸線が、
図4中に示す点Oで交差するようにジョイント本体26
を設計する。しかもジョイントBのジョイント本体26
とジョイントAのジョイント本体10とを一体に締結し
たときに、図1中の点Oと図4中の点Oとが一致するよ
うに、これらジョイントB、Aを設計する。このように
設計することにより、ジョイント本体26に結合させた
トラス部材36やジョイント本体A、Bを締結する締結
ボルトに、曲げモーメントが生ずるのを防止する。
【0048】またこの実施例では、締結ボルト穴軸線方
向PA における基部30の両端部のうち一方の端部ここ
では基部30の上面部30bに、係合部34を設ける。
軸線方向PA における基部30の他方の端部ここでは基
部30の下面部30cには、係合部34を設けない。
【0049】そして係合部34を、円錐台状の凸部40
が形成する段差とする。凸部40の径は、基部30の下
面部30cから上面部30bに向かう方向において、次
第に広くなる。また凸部40の側壁面は、図5中にハッ
チングを付して示すように、締結ボルト穴28の軸線方
向PA から見て、リング状に連続して延在し従って閉ル
ープを成す。
【0050】ここでは、締結ボルト穴28の軸線方向P
A から見て、この凸部40の側壁面が囲む領域の内側に
締結ボルト穴28を設け、従って締結ボルト穴28の周
りをその全周にわたって凸部40の側壁面で囲む。
【0051】さらにこの実施例では、前述したジョイン
トAのジョイント本体に設けた位置決め部と嵌合する位
置決め部42を、ジョイントBのジョイント本体26に
設ける。これらジョイントA及びBの位置決め部を嵌合
させることにより、これらジョイントA及びBの締結ボ
ルト穴軸線XA 及びXB まわりにおける相対的回転位置
を一定に保持し、またこれらジョイントA及びBの相対
的回転位置を所定角度β間隔で調整する。
【0052】このため複数の位置決め部42を、係合部
34を設けた側の基部30の端部ここでは基部30の上
面部30bに設ける。そしてこれら位置決め部42を、
締結ボルト穴28の軸線XB 回りに回転対称の位置に配
置する。すなわち、これら位置決め部42を、締結ボル
ト穴28の軸線方向PB から見て締結ボルト穴28の軸
線XB 回りに所定角度β間隔で設ける。図示例では、位
置決め部42を凸部とし、8個の位置決め部42をβ=
45°間隔で回転対称の位置に設けている。
【0053】次に請求項5記載の発明の実施例として、
上述したジョイントA及びBを組み合わせて構成したジ
ョイントユニットCにつき説明する。
【0054】図7はジョイントユニットCの構成の説明
に供する断面図である。同図にあっては、第一及び第二
のジョイント本体を一体に締結した状態のジョイントユ
ニットCの構成を断面で示すと共に、第一及び第二のジ
ョイント本体のガセットプレートのひとつにそれぞれ、
取付ボルト及びナット(図示せず)を介して、トラス部
材を締結させている状態を示してある。
【0055】この実施例では、第一のジョイント本体を
上述したジョイントAのジョイント本体10とし、第二
のジョイント本体を、上述したジョイントBのジョイン
ト本体26として説明する。以下、上述したジョイント
A及びBの構成成分と同様の構成成分については、同一
の符号を付して示しその詳細な説明を省略する。
【0056】この実施例のジョイントユニットCは、別
体に構成された第一のジョイント本体10及び第二のジ
ョイント本体26と、これらジョイント本体10及び2
6を一体に締結する締結ボルト44及びナット46とを
備えて成る。
【0057】第一のジョイント本体10は、第一締結ボ
ルト穴12が設けられた第一基部14と、第一基部14
の側面部14aに設けられ第一締結ボルト穴12の軸線
方向PA から見て第一基部14から遠ざかる方向QA
突出させたトラス部材取付用の第一ガセットプレート1
6と、第一基部14に設けられ一体に締結したときに第
二のジョイント本体26の係合部34と互いに係合し合
う第一係合部18とを有し、この第一係合部18を、第
一締結ボルト穴12の軸線方向PA において高低を生ず
る段差として、第一締結ボルト穴12の軸線XA 回りに
リング状に配置して成る。
【0058】さらに第二のジョイント本体26は、第二
締結ボルト穴28が設けられた第二基部30と、第二基
部30の側面部30aに設けられ第二締結ボルト穴28
の軸線方向PB から見て第二基部30から遠ざかる方向
B に突出させたトラス部材取付用の第二ガセットプレ
ート32と、第二基部30に設けられ一体に締結したと
きに第一のジョイント本体10の第一係合部18と互い
に係合し合う第二係合部34とを有し、この第二係合部
34を、第二締結ボルト穴28の軸線方向PBにおいて
高低を生ずる段差として、第二締結ボルト穴28の軸線
B 回りにリング状に配置して成る。
【0059】この実施例では、第一のジョイント本体1
0及び第二のジョイント本体26を1個ずつ組み合わせ
てジョイントユニットCを構成する。
【0060】トラスの構築は例えば次のように行なえば
良い。まず、第一のジョイント本体10及び第二のジョ
イント本体26を一体に締結しない状態で地上におい
て、第一のジョイント本体10のガセットプレート16
と、トラス部材16例えば弦材のガセットプレート22
とを締結して、トラスの一部aを組み立てる。同様にし
て地上において、第二のジョイント本体26のガセット
プレート32と、トラス部材38例えば斜材のガセット
プレート38とを締結して、トラスの一部bを組み立て
る。
【0061】然る後、これらトラスの一部a及びbを、
躯体上に吊り上げる。そして躯体上において、トラスの
一部a、a同士、トラスの一部b、b同士、或は、トラ
スの一部a、b同士を、結合させてゆき、トラスを構築
する。
【0062】トラスの一部a、a同士の場合は、トラス
部材20の一端及び他端のガセットプレート22を、一
方及び他方のトラスの一部aと締結して、これら一方及
び他方のトラスの一部aを相互に結合する。トラスの一
部b、b同士の場合は、トラス部材36の一端及び他端
のガセットプレート32を、一方及び他方のトラスの一
部bと締結して、これら一方及び他方のトラスの一部b
を相互に結合する。またトラスの一部a、b同士の場合
は、トラスの一部aの第一のジョイント本体10と、ト
ラスの一部bの第二のジョイント本体26とを、締結ボ
ルト44及び46で締結して、これらトラスの一部aと
bとを結合する。
【0063】このようにこの実施例のジョイントユニッ
トC及びこのユニットCを構成するジョイントA、Bに
よれば、次に述べる効果を得ることができる。
【0064】1個の第一のジョイント本体10と1個の
第二のジョイント本体26とを、1組の締結ボルト44
及びナット46で締結することにより、トラス部材20
例えば弦材とトラス部材36例えば斜材とを結合させる
ことができる。従って躯体上においてトラス部材20及
び36を結合させる作業を簡略化できる。
【0065】しかも第一のジョイント本体10の係合部
18と第二のジョイント本体26の係合部34とは、締
結ボルト穴軸線XA 、XB と交差する方向の力に抗する
ように、互いに係合する段差である。
【0066】従って1組の締結ボルト44及びナット4
6で、第一のジョイント本体10と第二のジョイント本
体26とを締結したとしても、これら係合部18及び3
4が締結ボルト44の剪断力に抗するように係合し合う
ので、締結ボルト44に負荷される剪断力を軽減でき
る。
【0067】また第一のジョイント本体10と第二のジ
ョイント本体26とを一体に締結したときに、締結ボル
ト44に曲げモーメントが負荷されないようにトラスを
設計していても、これらジョイント本体10、26の作
成誤差やトラスの組立て誤差などが原因となって、締結
ボルト44に曲げモーメントが負荷されることもある。
このような場合でも、係合部18及び34がこの曲げモ
ーメントに抗するように係合するので、この曲げモーメ
ントを軽減できる。
【0068】このように締結ボルト44に負荷される剪
断力或はこれに加え曲げモーメントを軽減できるので、
1組の締結ボルト44及びナット46を用いても、実用
上充分な構造強度を得ることができる。
【0069】さらに躯体上においては、トラスの一部a
同士をトラス部材20で相互に結合し、またトラスの一
部b同士をトラス部材36で相互に結合させれば良く、
従って躯体上において、トラス部材20同志を結合させ
る作業及びトラス部材36同志を結合させる作業を減少
させることができる。
【0070】また第一のジョイント本体10及び第二の
ジョイント本体26を一体に締結したとき、これらの締
結ボルト穴軸線XA 、XB はほぼ一致する。そして位置
決め部24及び42を、これら軸線XA 及びXB のまわ
りに所定角度β例えばβ=45°間隔で回転対称の位置
に設けている。従って一体に締結したとき締結ボルト穴
12、28の軸線方向PA 、PB から見て、第一ガセッ
トプレート16の軸線YA と第二ガセットプレート32
の軸線YB とが成す角度を、所定角度β間隔で変化させ
ることができる。しかもこれら軸線YA 、YB の成す角
度を変化させる作業は、位置決め部24、42を互いに
嵌合させれば良いので、容易かつ精度良く行なえる。
【0071】また位置決め部24、42は、締結ボルト
34の剪断力或は曲げモーメントを軽減するための係合
部18、34であるとも考えることができる。すなわち
位置決め部24、42を、軸線XA 、XB 回りに断続的
にリング状に配置した係合部18、34の例と考えるこ
とができる。
【0072】そしてこの実施例のジョイントユニットC
にあっては、第一のジョイント本体10及び第二のジョ
イント本体26を1個ずつ組み合わせてジョイントユニ
ットCを構成しており、これら本体10及び26を一体
に締結した場合、このユニットCは、多層構造のトラス
を構築するのに用いて便利である。またこれら本体10
及び26を一体に締結せずに1個ずつ用いれば、単層ト
ラスを構築するのに用いることもできる。
【0073】発明は上述した実施例にのみ限定されるも
のではなく、従って各構成成分の形状、寸法、配設個
数、配設位置及びそのほかを任意好適に変更できる。
【0074】例えばジョイント本体10の係合部18
を、凸部及び凹部の一方とし、ジョイント本体26の係
合部34を、凸部及び凹部の他方とすることができる。
【0075】またジョイント本体10、26に2個以上
の締結ボルト穴12、28を設け、ジョイント本体1
0、26を2個以上の締結ボルト44で締結するように
しても良い。但し、締結に用いる締結ボルト44の総個
数は、トラスの構築作業を簡略化できる範囲内でなるべ
く少なくするのが好ましい。
【0076】また締結ボルト穴軸線方向PA における基
部14の一方及び他方の端部、例えば基部14の下面部
14c及び上面部14bにそれぞれ係合部18を設ける
ようにしても良い。この場合、1個のジョイント本体1
0と2個のジョイント本体26とを用い、ジョイント本
体22の間にジョイント本体10を挟んで組み合わせ
て、ジョイントユニットCを構成するようにしても良
い。
【0077】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、請
求項1記載の発明のトラス構築用ジョイントによれば、
トラスの構築に当り、ジョイント本体を単独で用いてト
ラス部材を相互に結合したり、またジョイント本体を当
該本体とは別体の他のジョイント本体と一体に締結しこ
れら一体のジョイント本体を用いてトラス部材を相互に
結合したりすることができる。
【0078】ジョイント本体を単独で用いるのは、単層
トラスを構築する場合に適している。またジョイント本
体と他のジョイント本体とを一体に締結して用いるの
は、多層トラスを構築する場合に適している。
【0079】多層トラスを構築する場合には、弦材及び
斜材の一方をトラス部材としてジョイント本体に結合
し、さらに弦材及び斜材の他方をトラス部材として他の
ジョイント本体に結合し、然る後、ジョイント本体及び
他のジョイント本体を一体に締結することができる。こ
れがため地上でジョイント本体に結合させるトラス部材
の個数を増やし、従って躯体上に吊り上げた状態でジョ
イント本体に結合させるトラス部材の個数を減少させる
ことができる。しかもこれら一体に締結されるジョイン
ト本体の係合部と他のジョイント本体の係合部とは締結
ボルト穴軸線方向に高低を生ずる段差であるので、ジョ
イント本体を一体に締結したとき、これら係合部は、締
結ボルトに負荷される剪断力或はこれに加え曲げモーメ
ントに抗するように、係合する。これがため締結ボルト
に負荷される剪断力或はこれに加え曲げモーメントを軽
減できるので、ジョイント本体及び他のジョイント本体
の締結に用いる締結ボルトの総個数を減少させることが
できる。
【0080】このように多層トラスを構築する場合に、
地上で組み立てるトラス部材の個数を増やし従って躯体
上で組み立てるトラス部材の個数を減少させることがで
き、しかも躯体上でジョイント本体を相互に結合する締
結ボルトの総個数を減少させることができるので、従来
よりも地上作業を増やしてトラス構築作業の効率を高め
かつその安全性を高めることができる。
【0081】また請求項5記載の発明のジョイントユニ
ットによれば、トラスの構築に当り、第一又は第二のジ
ョイント本体を単独で用いてトラス部材を相互に結合し
たり、第一及び第二のジョイント本体を一体に締結しこ
れら一体のジョイント本体を用いてトラス部材を相互に
結合したりすることができる。
【0082】第一又は第二のジョイント本体を単独で用
いるのは、単層トラスを構築する場合に適しており、第
一及び第二のジョイント本体を一体に締結して用いるの
は、多層トラスを構築する場合に適している。
【0083】多層トラスを構築する場合には、弦材及び
斜材の一方をトラス部材として第一のジョイント本体に
結合し、さらに弦材及び斜材の他方をトラス部材として
第二のジョイント本体に結合し、然る後、これら第一及
び第二のジョイント本体を一体に締結することができ
る。これがため地上で第一及び第二のジョイント本体に
結合させるトラス部材の個数を増やし、従って躯体上に
吊り上げた状態でジョイント本体に結合させるトラス部
材の個数を減少させることができる。しかもこれら一体
に締結される第一のジョイント本体の第一係合部と第二
のジョイント本体の第二係合部とは、第一及び第二締結
ボルト穴の軸線方向に高低を生ずる段差であるので、ジ
ョイント本体を一体に締結したとき、これら係合部は、
締結ボルトに負荷される剪断力或はこれに加え曲げモー
メントに抗するように、係合する。これがため締結ボル
トに負荷される剪断力或はこれに加え曲げモーメントを
軽減できるので、第一及び第二のジョイント本体の締結
に用いる締結ボルトの総個数を減少させることができ
る。
【0084】このように多層トラスを構築する場合に、
地上で組み立てるトラス部材の個数を増やし従って躯体
上で組み立てるトラス部材の個数を減少させることがで
き、しかも躯体上で第一及び第二のジョイント本体を相
互に結合する締結ボルトの総個数を減少させることがで
きるので、従来よりも地上作業を増やしてトラス構築作
業の効率を高めかつその安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の実施例の構成を概略的に
示す側断面図である。
【図2】請求項1記載の発明の実施例の構成を概略的に
示す上面図である。
【図3】請求項1記載の発明の実施例の構成を概略的に
示す下面図である。
【図4】請求項1記載の発明の他の実施例の構成を概略
的に示す側断面図である。
【図5】請求項1記載の発明の他の実施例の構成を概略
的に示す上面図である。
【図6】請求項1記載の発明の他の実施例の構成を概略
的に示す下面図である。
【図7】請求項5記載の発明の実施例の構成の説明に供
する側断面図である。
【符号の説明】
10:ジョイント本体(第一のジョイント本体) 12:締結ボルト穴(第一締結ボルト穴) 14:基部(第一基部) 16:ガセットプレート(第一ガセットプレート) 18:係合部(第一係合部) 26:ジョイント本体(第二のジョイント本体) 28:締結ボルト穴(第二締結ボルト穴) 30:基部(第二基部) 32:ガセットプレート(第二ガセットプレート) 34:係合部(第二係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−336142(JP,A) 特開 平4−102645(JP,A) 特開 平2−24426(JP,A) 特開 平1−310031(JP,A) 実開 昭59−192501(JP,U) 実公 昭46−40(JP,Y1)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラス部材を結合してトラスを構築する
    ためのジョイントにおいて、 別体に構成された他のジョイント本体に締結ボルト及び
    ナットを介して一体に締結されるジョイント本体を備
    え、 該ジョイント本体は、締結ボルト穴が設けられた基部
    と、該基部の側面部に設けられ締結ボルト穴軸線方向か
    ら見て基部から遠ざかる方向に突出させたトラス部材取
    付用のガセットプレートと、前記基部に設けられ一体に
    締結したときに他のジョイント本体の係合部と互いに係
    合し合う係合部とを有し、 該係合部を、締結ボルト穴軸線方向に高低を生ずる段差
    として、締結ボルト穴軸線回りにリング状に配置して成
    ることを特徴とするトラス構築用ジョイント。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のジョイントにおいて、 係合部を、逆円錐台状の凹部が形成する段差としたこと
    を特徴とするトラス構築用ジョイント。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のジョイントにおいて、 係合部を、円錐台状の凸部が形成する段差としたことを
    特徴とするトラス構築用ジョイント。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のジョイントにおいて、 締結ボルト穴軸線方向における基部の両端部のうち一方
    の端部に、係合部を設けて成ることを特徴とするトラス
    構築用ジョイント。
  5. 【請求項5】 トラス部材を結合してトラスを構築する
    ためのジョイントユニットにおいて、 別体に構成された第一及び第二のジョイント本体と、該
    第一及び第二のジョイント本体を一体に締結する締結ボ
    ルト及びナットとを備え、 前記第一のジョイント本体は、第一締結ボルト穴が設け
    られた第一基部と、該第一基部の側面部に設けられ第一
    締結ボルト穴軸線方向から見て第一基部から遠ざかる方
    向に突出させたトラス部材取付用の第一ガセットプレー
    トと、前記第一基部に設けられ一体に締結したときに第
    二のジョイント本体の第二係合部と互いに係合し合う第
    一係合部とを有し、 該第一係合部を、第一締結ボルト穴軸線方向に高低を生
    ずる段差として、第一締結ボルト穴軸線回りにリング状
    に配置し、 前記第二のジョイント本体は、第二締結ボルト穴が設け
    られた第二基部と、該第二基部の側面部に設けられ第二
    締結ボルト穴軸線方向から見て第二基部から遠ざかる方
    向に突出させたトラス部材取付用の第二ガセットプレー
    トと、前記第二基部に設けられ一体に締結したときに第
    一のジョイント本体の第一係合部と互いに係合し合う第
    二係合部とを有し、 該第二係合部を、第二締結ボルト穴軸線方向に高低を生
    ずる段差として、第二締結ボルト穴軸線回りにリング状
    に配置して成ることを特徴とするトラス構築用ジョイン
    トユニット。
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