JP2675280B2 - トラス構築用ジョイント - Google Patents
トラス構築用ジョイントInfo
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- JP2675280B2 JP2675280B2 JP9341095A JP9341095A JP2675280B2 JP 2675280 B2 JP2675280 B2 JP 2675280B2 JP 9341095 A JP9341095 A JP 9341095A JP 9341095 A JP9341095 A JP 9341095A JP 2675280 B2 JP2675280 B2 JP 2675280B2
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- truss
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- gusset plate
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トラス構築用のジョ
イントに関する。
イントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トラスの構築において、軸線
方向の異なるトラス部材を結合させるために、ガセット
プレート型のジョイントやボール型のジョイントが用い
られている。ガセットプレート型の場合は、各軸線方向
に対応する複数のガセットプレートを、溶接により一体
に結合して、ジョイントを作成する。そしてこのジョイ
ントの各ガセットプレートに、トラス部材を締結して、
トラスを構築する。またボール型の場合は、球状の鋼材
に各軸線方向に対応する複数のめねじを穿設して、ジョ
イントを作成する。そしてこのジョイントの各めねじに
トラス部材を螺合させて、トラスを構築する。
方向の異なるトラス部材を結合させるために、ガセット
プレート型のジョイントやボール型のジョイントが用い
られている。ガセットプレート型の場合は、各軸線方向
に対応する複数のガセットプレートを、溶接により一体
に結合して、ジョイントを作成する。そしてこのジョイ
ントの各ガセットプレートに、トラス部材を締結して、
トラスを構築する。またボール型の場合は、球状の鋼材
に各軸線方向に対応する複数のめねじを穿設して、ジョ
イントを作成する。そしてこのジョイントの各めねじに
トラス部材を螺合させて、トラスを構築する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のガ
セットプレート型のジョイントでは、トラス部材の軸線
方向が増加すると、一体に結合するガセットプレートの
個数が増え、これらガセットプレートの結合部分で多く
のガセットプレートが交差することとなり、これらの結
合作業が困難になる。従って従来のガセットプレート型
のジョイントは、トラス部材の軸線方向が増加すると、
その作成が難しくなる。
セットプレート型のジョイントでは、トラス部材の軸線
方向が増加すると、一体に結合するガセットプレートの
個数が増え、これらガセットプレートの結合部分で多く
のガセットプレートが交差することとなり、これらの結
合作業が困難になる。従って従来のガセットプレート型
のジョイントは、トラス部材の軸線方向が増加すると、
その作成が難しくなる。
【0004】またボール型のジョイントでは、球状の鋼
材に、めねじを穿設している。球状の鋼材であるがた
め、トラス部材の軸線方向に対応させて精度良く、めね
じを穿設するには、高度の技術を要しその結果設備投資
が嵩んだり、また歩留りが悪くなるといった問題を生じ
る。従ってボール型のジョイントは、割高になる。
材に、めねじを穿設している。球状の鋼材であるがた
め、トラス部材の軸線方向に対応させて精度良く、めね
じを穿設するには、高度の技術を要しその結果設備投資
が嵩んだり、また歩留りが悪くなるといった問題を生じ
る。従ってボール型のジョイントは、割高になる。
【0005】この発明の目的は、トラス部材の軸線方向
が増えても作成容易であり、しかも、安価に作成できる
トラス構築用のジョイントを提供することにある。
が増えても作成容易であり、しかも、安価に作成できる
トラス構築用のジョイントを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的を達成
するため、この発明のトラス構築用ジョイントは、おね
じ付きトラス部材に螺合させるためのめねじを側壁部に
有する中空の円筒状部材と、円筒状部材に固定した固定
部及びガセットプレート付きトラス部材に締結させるた
めの締結部を有するガセットプレートとを備え、ガセッ
トプレートの締結部を円筒状部材の軸線方向において円
筒状部材から突出させ、この締結部に締結ボルト穴を設
けて成る。
するため、この発明のトラス構築用ジョイントは、おね
じ付きトラス部材に螺合させるためのめねじを側壁部に
有する中空の円筒状部材と、円筒状部材に固定した固定
部及びガセットプレート付きトラス部材に締結させるた
めの締結部を有するガセットプレートとを備え、ガセッ
トプレートの締結部を円筒状部材の軸線方向において円
筒状部材から突出させ、この締結部に締結ボルト穴を設
けて成る。
【0007】このような構成によれば、トラス部材を結
合させるには、円筒状部材側壁部に設けためねじに、ト
ラス部材端部のおねじを螺合させ、また円筒状部材軸線
方向に突出させたガセットプレート締結部に、トラス部
材端部のガセットプレートを締結する。
合させるには、円筒状部材側壁部に設けためねじに、ト
ラス部材端部のおねじを螺合させ、また円筒状部材軸線
方向に突出させたガセットプレート締結部に、トラス部
材端部のガセットプレートを締結する。
【0008】従って円筒状部材側壁部と、円筒状部材の
軸線方向に突出させたガセットプレート締結部とにそれ
ぞれ、トラス部材を結合させることにより、トラス部材
の結合を円筒状部材とガセットプレートとに分散させて
行なうので、軸線方向の異なるトラス部材の個数が増え
たとしても、従来に比して、使用するガセットプレート
の個数は少なくて済む。
軸線方向に突出させたガセットプレート締結部とにそれ
ぞれ、トラス部材を結合させることにより、トラス部材
の結合を円筒状部材とガセットプレートとに分散させて
行なうので、軸線方向の異なるトラス部材の個数が増え
たとしても、従来に比して、使用するガセットプレート
の個数は少なくて済む。
【0009】さらに円筒状部材の内壁面、上面、下面或
は外壁面の任意好適箇所に、ガセットプレートの固定部
を固定することにより、ガセットプレートが相互に交差
する箇所を減少させることもできる。
は外壁面の任意好適箇所に、ガセットプレートの固定部
を固定することにより、ガセットプレートが相互に交差
する箇所を減少させることもできる。
【0010】また円筒状部材の側壁部にめねじを穿設す
る作業は、従来のボール型ジョイントにおいて球状の鋼
材にめねじを穿設する作業と比較して、容易であり安価
に行なえる。
る作業は、従来のボール型ジョイントにおいて球状の鋼
材にめねじを穿設する作業と比較して、容易であり安価
に行なえる。
【0011】この発明の実施に当っては、ガセットプレ
ートの固定部を、円筒状部材の内壁面に結合させて、円
筒状部材を補強するのが好適である。
ートの固定部を、円筒状部材の内壁面に結合させて、円
筒状部材を補強するのが好適である。
【0012】またこの発明の実施に当り、製造コストを
低減する観点からは、市販の鋼管を輪切りにしたものを
円筒状部材として用いるのが好適である。このようにす
れば円筒状部材を作成するために新たな鋳型を作成する
必要もなく、また市販の鋼管は量産効果により安価であ
るからである。市販の鋼管を用いる場合には、大きな構
造強度を得ることのできる遠心鋳造鋼管を用いるのがよ
り好適である。
低減する観点からは、市販の鋼管を輪切りにしたものを
円筒状部材として用いるのが好適である。このようにす
れば円筒状部材を作成するために新たな鋳型を作成する
必要もなく、また市販の鋼管は量産効果により安価であ
るからである。市販の鋼管を用いる場合には、大きな構
造強度を得ることのできる遠心鋳造鋼管を用いるのがよ
り好適である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照し、発明の実施例につき説
明する。尚、図面は発明が理解できる程度に概略的に示
してあるにすぎず、従って発明を図示例に限定するもの
ではない。
明する。尚、図面は発明が理解できる程度に概略的に示
してあるにすぎず、従って発明を図示例に限定するもの
ではない。
【0014】図1はこの実施例の構成を概略的に示す側
面図である。同図にも示すように、この実施例のトラス
構築用ジョイント10は、おねじ付きトラス部材Aに螺
合させるためのめねじ121を側壁部122に有する中
空の円筒状部材12と、円筒状部材12に固定した固定
部141及びガセットプレート付きトラス部材Bに締結
させるための締結部142を有するガセットプレート1
4とを備え、ガセットプレート14の締結部142を円
筒状部材12の軸線方向Pにおいて円筒状部材12から
突出させ、この締結部142に締結ボルト穴143を設
けて成る。
面図である。同図にも示すように、この実施例のトラス
構築用ジョイント10は、おねじ付きトラス部材Aに螺
合させるためのめねじ121を側壁部122に有する中
空の円筒状部材12と、円筒状部材12に固定した固定
部141及びガセットプレート付きトラス部材Bに締結
させるための締結部142を有するガセットプレート1
4とを備え、ガセットプレート14の締結部142を円
筒状部材12の軸線方向Pにおいて円筒状部材12から
突出させ、この締結部142に締結ボルト穴143を設
けて成る。
【0015】尚、円筒状部材12の軸線を図中に符号T
を付して示し、この軸線Tに沿う方向を軸線方向Pとし
ている。またおねじ付きトラス部材A及びガセットプレ
ート付きトラス部材Bについては、後述する図2参照を
参照されたい。
を付して示し、この軸線Tに沿う方向を軸線方向Pとし
ている。またおねじ付きトラス部材A及びガセットプレ
ート付きトラス部材Bについては、後述する図2参照を
参照されたい。
【0016】図2及び図3はこの実施例の構成を概略的
に示す平面図及び平断面図である。図2にあっては、円
筒状部材の軸線方向Pから見た平面図を示すと共に、上
述したおねじ付きトラス部材A及びガセットプレート付
きトラス部材Bを二点鎖線で示す。また図3にあって
は、図1のIII −III 線に沿って取った断面を示す。
に示す平面図及び平断面図である。図2にあっては、円
筒状部材の軸線方向Pから見た平面図を示すと共に、上
述したおねじ付きトラス部材A及びガセットプレート付
きトラス部材Bを二点鎖線で示す。また図3にあって
は、図1のIII −III 線に沿って取った断面を示す。
【0017】図2、図3及び図1にも示すように、この
実施例では、円筒状部材12を市販の鋼管ここでは遠心
鋳造鋼管を輪切りにした部材とする。市販の鋼管を輪切
りにした部材とすることにより円筒状部材12を安価に
得ることができ、また市販の鋼管のなかでも遠心鋳造鋼
管を用いることにより、構造強度の大きな円筒状部材1
2を得ることができる。
実施例では、円筒状部材12を市販の鋼管ここでは遠心
鋳造鋼管を輪切りにした部材とする。市販の鋼管を輪切
りにした部材とすることにより円筒状部材12を安価に
得ることができ、また市販の鋼管のなかでも遠心鋳造鋼
管を用いることにより、構造強度の大きな円筒状部材1
2を得ることができる。
【0018】そして複数個のめねじ121を、円筒状部
材12の軸線T回りに放射状に設け、これら各めねじ1
21の軸線方向Qが円筒状部材12の半径方向となるよ
うにしている。図示例にあっては、4個のめねじ121
を設けており、これらめねじ121の軸線Uを、円筒状
部材12の軸線方向Pから見て円筒状部材12の軸線T
回りに90°間隔で配置している。
材12の軸線T回りに放射状に設け、これら各めねじ1
21の軸線方向Qが円筒状部材12の半径方向となるよ
うにしている。図示例にあっては、4個のめねじ121
を設けており、これらめねじ121の軸線Uを、円筒状
部材12の軸線方向Pから見て円筒状部材12の軸線T
回りに90°間隔で配置している。
【0019】またガセットプレート14は、固定部14
1及び締結部142を有する一枚の板状部材である。
1及び締結部142を有する一枚の板状部材である。
【0020】このガセットプレート14の固定部141
を、円筒状部材12の内壁面123に固定して、円筒状
部材12を補強する。中空の円筒状部材12を用いてト
ラス構築用ジョイント10の軽量化を図りつつ、この円
筒状部材12の補強を行ってトラス構築用ジョイント1
0の構造強度を高める。しかもガセットプレート14の
固定部141を、円筒状部材12の内壁面123に固定
するので、トラス構築用ジョイント10の大型化を回避
できるという利点もある。
を、円筒状部材12の内壁面123に固定して、円筒状
部材12を補強する。中空の円筒状部材12を用いてト
ラス構築用ジョイント10の軽量化を図りつつ、この円
筒状部材12の補強を行ってトラス構築用ジョイント1
0の構造強度を高める。しかもガセットプレート14の
固定部141を、円筒状部材12の内壁面123に固定
するので、トラス構築用ジョイント10の大型化を回避
できるという利点もある。
【0021】ここでは、複数のガセットプレート14を
用意し、これらプレート14の固定部141を、円筒状
部材12のほぼ軸線T上で交差させるようにして放射状
に結合する。そしてこれら固定部141の放射端部14
4をそれぞれ円筒状部材12の内壁面123に固定し
て、円筒状部材12を補強する。このように放射状に結
合させた複数の固定部141で、円筒状部材12の内壁
面123の間を支えることにより、効果的に、補強を行
なえる。図示例にあっては、円筒状部材12の直径と等
しい幅の固定部141を有する1個のガセットプレート
14と、円筒状部材12の半径と等しい幅の固定部14
1を有する2個のガセットプレート14とを用い、これ
らガセットプレート14を、円筒状部材12の軸線方向
Pから見て90°間隔で配置し、かつ、ガセットプレー
ト14とめねじ121の軸線Uとが45°の角度で交差
するように配置している。そしてこれらガセットプレー
ト14の固定部141とさらにこれに加え締結部142
とを、円筒状部材12のほぼ軸線T上で結合させてい
る。尚、締結部142同志は必ずしも互いに結合してい
なくても良い。
用意し、これらプレート14の固定部141を、円筒状
部材12のほぼ軸線T上で交差させるようにして放射状
に結合する。そしてこれら固定部141の放射端部14
4をそれぞれ円筒状部材12の内壁面123に固定し
て、円筒状部材12を補強する。このように放射状に結
合させた複数の固定部141で、円筒状部材12の内壁
面123の間を支えることにより、効果的に、補強を行
なえる。図示例にあっては、円筒状部材12の直径と等
しい幅の固定部141を有する1個のガセットプレート
14と、円筒状部材12の半径と等しい幅の固定部14
1を有する2個のガセットプレート14とを用い、これ
らガセットプレート14を、円筒状部材12の軸線方向
Pから見て90°間隔で配置し、かつ、ガセットプレー
ト14とめねじ121の軸線Uとが45°の角度で交差
するように配置している。そしてこれらガセットプレー
ト14の固定部141とさらにこれに加え締結部142
とを、円筒状部材12のほぼ軸線T上で結合させてい
る。尚、締結部142同志は必ずしも互いに結合してい
なくても良い。
【0022】そしてガセットプレート14の締結部14
2を、円筒状部材12の上面部に突出させて設ける。こ
の場合、締結部142を、円筒状部材12の上面部か
ら、円筒状部材12の下面部とは反対側へ(すなわち円
筒状部材12の上方へ)突出させ、この締結部142に
締結ボルト穴143を設ける。
2を、円筒状部材12の上面部に突出させて設ける。こ
の場合、締結部142を、円筒状部材12の上面部か
ら、円筒状部材12の下面部とは反対側へ(すなわち円
筒状部材12の上方へ)突出させ、この締結部142に
締結ボルト穴143を設ける。
【0023】このほか、ガセットプレート14の締結部
142を、円筒状部材12の下面部に突出させて設けて
も良い。この場合、締結部142を、円筒状部材12の
下面部から、円筒状部材12の上面部とは反対側へ(す
なわち円筒状部材12の下方へ)突出させ、この締結部
143に締結ボルト穴143を設けるようにすることも
できる。従ってガセットプレート14の締結部142
を、円筒状部材12の上面部及び下面部の一方のみに突
出させて設けたり、或は、円筒状部材12の上面部及び
下面部の双方に突出させて設けたりすることができる。
142を、円筒状部材12の下面部に突出させて設けて
も良い。この場合、締結部142を、円筒状部材12の
下面部から、円筒状部材12の上面部とは反対側へ(す
なわち円筒状部材12の下方へ)突出させ、この締結部
143に締結ボルト穴143を設けるようにすることも
できる。従ってガセットプレート14の締結部142
を、円筒状部材12の上面部及び下面部の一方のみに突
出させて設けたり、或は、円筒状部材12の上面部及び
下面部の双方に突出させて設けたりすることができる。
【0024】このような構成のトラス構築用ジョイント
10において、トラス部材を結合させるに当っては、図
2にも示すように、円筒状部材12のめねじ121に、
おねじ付きトラス部材Aを結合させる。トラス部材Aは
例えば弦材であり、その端部におねじA1を有する。こ
のおねじA1を、円筒状部材12のめねじ121に螺合
させることにより、トラス部材Aをトラス構築用ジョイ
ント10に結合させる。
10において、トラス部材を結合させるに当っては、図
2にも示すように、円筒状部材12のめねじ121に、
おねじ付きトラス部材Aを結合させる。トラス部材Aは
例えば弦材であり、その端部におねじA1を有する。こ
のおねじA1を、円筒状部材12のめねじ121に螺合
させることにより、トラス部材Aをトラス構築用ジョイ
ント10に結合させる。
【0025】またガセットプレート14の締結部142
に、ガセットプレート付きトラス部材Bを結合させる。
トラス部材Bは例えば斜材であり、その端部にガセット
プレートB1を有する。このガセットプレートB1の締
結ボルト穴と、ガセットプレート14の締結ボルト穴1
43とに、締結ボルトを挿通させ、そしてこの締結ボル
トにナットを螺合させ、これら締結ボルト及びナットに
より、ガセットプレートB1とガセットプレート14と
を締結して、トラス部材Bをトラス構築用ジョイント1
0に結合させる。
に、ガセットプレート付きトラス部材Bを結合させる。
トラス部材Bは例えば斜材であり、その端部にガセット
プレートB1を有する。このガセットプレートB1の締
結ボルト穴と、ガセットプレート14の締結ボルト穴1
43とに、締結ボルトを挿通させ、そしてこの締結ボル
トにナットを螺合させ、これら締結ボルト及びナットに
より、ガセットプレートB1とガセットプレート14と
を締結して、トラス部材Bをトラス構築用ジョイント1
0に結合させる。
【0026】これらトラス部材A及びBを、トラス構築
用ジョイント10に結合させた状態で、これらトラス部
材A及びBの軸線が、一点O(図1参照)で交差するよ
うに、トラス構築用ジョイント10の各部を設計してあ
る。このように設計するのは、トラス構築用ジョイント
10に結合させたトラス部材A及びBに曲げモーメント
が負荷されるのを防止するためである。
用ジョイント10に結合させた状態で、これらトラス部
材A及びBの軸線が、一点O(図1参照)で交差するよ
うに、トラス構築用ジョイント10の各部を設計してあ
る。このように設計するのは、トラス構築用ジョイント
10に結合させたトラス部材A及びBに曲げモーメント
が負荷されるのを防止するためである。
【0027】この実施例によれば、トラス部材Aとトラ
ス部材Bとを円筒状部材12とガセットプレート14と
に分散させて結合させるので、軸線方向の異なるトラス
部材の個数が増えても、交差して結合するガセットプレ
ート14の個数は減少し、従来のガセットプレート型の
ジョイントに比して、作成が容易である。
ス部材Bとを円筒状部材12とガセットプレート14と
に分散させて結合させるので、軸線方向の異なるトラス
部材の個数が増えても、交差して結合するガセットプレ
ート14の個数は減少し、従来のガセットプレート型の
ジョイントに比して、作成が容易である。
【0028】また円筒状部材12にめねじ121を設け
るので、ボール型のジョイントに比して、めねじ121
を穿設する作業が容易となり製造コストを低減できる。
また円筒状部材12を市販の鋼管を輪切りにした部材と
しているので、安価に円筒状部材12を得ることができ
る。
るので、ボール型のジョイントに比して、めねじ121
を穿設する作業が容易となり製造コストを低減できる。
また円筒状部材12を市販の鋼管を輪切りにした部材と
しているので、安価に円筒状部材12を得ることができ
る。
【0029】さらに円筒状部材12を、市販の鋼管のう
ち特に遠心鋳造鋼管を輪切りにした部材とし、かつ、円
筒状部材12を、ガセットプレート14の固定部141
で補強しているので、円筒状部材12を中空としてトラ
ス構築用ジョイント10の軽量化を図りつつ、実用上充
分な構造強度を有するトラス構築用ジョイント10を得
ることができる。
ち特に遠心鋳造鋼管を輪切りにした部材とし、かつ、円
筒状部材12を、ガセットプレート14の固定部141
で補強しているので、円筒状部材12を中空としてトラ
ス構築用ジョイント10の軽量化を図りつつ、実用上充
分な構造強度を有するトラス構築用ジョイント10を得
ることができる。
【0030】発明は上述した実施例にのみ限定されるも
のではなく、従って各構成成分の寸法、形状、配設位
置、配設個数及びそのほかを、発明の趣旨の範囲内にお
いて任意好適に変更できる。
のではなく、従って各構成成分の寸法、形状、配設位
置、配設個数及びそのほかを、発明の趣旨の範囲内にお
いて任意好適に変更できる。
【0031】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明のトラス構築用ジョイントによれば、円筒状部材
とガセットプレートとにトラス部材を分散させて設ける
ので、軸線方向の異なるトラス部材の個数が増加したと
しても、交差させて結合させるガセットプレートの個数
を減らすことができ、従って作成が容易である。
の発明のトラス構築用ジョイントによれば、円筒状部材
とガセットプレートとにトラス部材を分散させて設ける
ので、軸線方向の異なるトラス部材の個数が増加したと
しても、交差させて結合させるガセットプレートの個数
を減らすことができ、従って作成が容易である。
【0032】また円筒状部材の側壁部にめねじを穿設す
る作業は、従来のボール型ジョイントにおいて球状の鋼
材にめねじを穿設する作業と比較して、容易であり安価
に行なえる。
る作業は、従来のボール型ジョイントにおいて球状の鋼
材にめねじを穿設する作業と比較して、容易であり安価
に行なえる。
【0033】これがため、軸線方向の異なるトラス部材
の個数が増えても、容易に作成できしかも安価に作成で
きるトラス構築用ジョイントを提供できる。
の個数が増えても、容易に作成できしかも安価に作成で
きるトラス構築用ジョイントを提供できる。
【図1】この発明の実施例の構成を概略的に示す側面図
である。
である。
【図2】この発明の実施例の構成を概略的に示す平面図
である。
である。
【図3】この発明の実施例の構成を概略的に示す平断面
図である。
図である。
10:トラス構築用ジョイント 12:円筒状部材 121:めねじ 122:側壁部 123:内壁面 14:ガセットプレート 141:固定部 142:締結部 143:締結ボルト穴 144:放射端部
Claims (4)
- 【請求項1】 おねじ付きトラス部材に螺合させるため
のめねじを側壁部に有する中空の円筒状部材と、該円筒
状部材に固定した固定部及びガセットプレート付きトラ
ス部材に締結させるための締結部を有するガセットプレ
ートとを備え、 該ガセットプレートの締結部を円筒状部材の軸線方向に
おいて円筒状部材から突出させ、該締結部に締結ボルト
穴を設けて成ることを特徴とするトラス構築用ジョイン
ト。 - 【請求項2】 請求項1記載のトラス構築用ジョイント
において、 円筒状部材を、遠心鋳造鋼管を輪切りにした部材とした
ことを特徴とするトラス構築用ジョイント。 - 【請求項3】 請求項1記載のトラス構築用ジョイント
において、 ガセットプレートの固定部を、円筒状部材の内壁面に固
定して、円筒状部材を補強して成ることを特徴とするト
ラス構築用ジョイント。 - 【請求項4】 請求項1記載のトラス構築用ジョイント
において、 複数のガセットプレートの固定部を、円筒状部材の軸線
上で交差させて放射状に結合し、これら固定部の放射端
部をそれぞれ円筒状部材の内壁面に固定して成ることを
特徴とするトラス構築用ジョイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341095A JP2675280B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | トラス構築用ジョイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9341095A JP2675280B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | トラス構築用ジョイント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08284266A JPH08284266A (ja) | 1996-10-29 |
JP2675280B2 true JP2675280B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=14081535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9341095A Expired - Lifetime JP2675280B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | トラス構築用ジョイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2675280B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11235053A (ja) * | 1998-02-10 | 1999-08-27 | Takaoka Electric Mfg Co Ltd | 電力変換装置用スタック |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP9341095A patent/JP2675280B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08284266A (ja) | 1996-10-29 |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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