JP2719301B2 - ニキビ治療及び予防剤 - Google Patents
ニキビ治療及び予防剤Info
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- JP2719301B2 JP2719301B2 JP20045493A JP20045493A JP2719301B2 JP 2719301 B2 JP2719301 B2 JP 2719301B2 JP 20045493 A JP20045493 A JP 20045493A JP 20045493 A JP20045493 A JP 20045493A JP 2719301 B2 JP2719301 B2 JP 2719301B2
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- JP
- Japan
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- biphenyl compound
- acne
- present
- acne treatment
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品、医薬部外品、
化粧品などに配合され、プロピオニバクテリウム アク
ネスに対して強い抗菌作用を有する特定のビフェニル化
合物に関する。
化粧品などに配合され、プロピオニバクテリウム アク
ネスに対して強い抗菌作用を有する特定のビフェニル化
合物に関する。
【０００２】
【従来の技術】ニキビの病因はいまだに解明されていな
いが、思春期に起こるホルモン活性の増加に伴う分泌過
多の皮脂が未成熟な毛漏斗に充満し、毛嚢皮脂腺の閉塞
を起こす結果、嫌気性菌プロピオニバクテリウム アク
ネス（Propionibacterium acnes)の異常増殖が関与して
いると考えられている。このため、ニキビ治療や予防剤
として、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クリン
ダマイシン等の抗生物質やイオウ、カンフル、サルファ
剤等の角質の剥離によるニキビの自然治癒を期待するも
のが用いられてきた。
いが、思春期に起こるホルモン活性の増加に伴う分泌過
多の皮脂が未成熟な毛漏斗に充満し、毛嚢皮脂腺の閉塞
を起こす結果、嫌気性菌プロピオニバクテリウム アク
ネス（Propionibacterium acnes)の異常増殖が関与して
いると考えられている。このため、ニキビ治療や予防剤
として、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クリン
ダマイシン等の抗生物質やイオウ、カンフル、サルファ
剤等の角質の剥離によるニキビの自然治癒を期待するも
のが用いられてきた。
【０００３】しかしながら、エリスロマイシン、テトラ
サイクリン、クリンダマイシン等の抗生物質は、胃腸障
害などの強い副作用を示すことが知られている。一方、
イオウ、カンフル、サルファ剤等の剥離作用は度重なる
塗布により、ニキビ周囲の皮膚に刺激を与えること、ま
た治療効果の個人差が大きく、充分な治療及び予防効果
があるとはいえない。
サイクリン、クリンダマイシン等の抗生物質は、胃腸障
害などの強い副作用を示すことが知られている。一方、
イオウ、カンフル、サルファ剤等の剥離作用は度重なる
塗布により、ニキビ周囲の皮膚に刺激を与えること、ま
た治療効果の個人差が大きく、充分な治療及び予防効果
があるとはいえない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記事
情を鑑み、プロピオニバクテリウム アクネスに対して
強い抗菌活性を有する化合物について鋭意検討した。そ
の結果、特定のビフェニル化合物が、プロピオニバクテ
リウム アクネスに対して強い抗菌作用を有しているこ
とを見いだした。
情を鑑み、プロピオニバクテリウム アクネスに対して
強い抗菌活性を有する化合物について鋭意検討した。そ
の結果、特定のビフェニル化合物が、プロピオニバクテ
リウム アクネスに対して強い抗菌作用を有しているこ
とを見いだした。
【０００５】したがって本発明の目的は、プロピオニバ
クテリウム アクネスに対して強い抗菌作用を有する化
合物を提供することにある。
クテリウム アクネスに対して強い抗菌作用を有する化
合物を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は下記一般
式
式
【０００７】
【化２】
【０００８】（但しＲは水素原子もしくは炭素数１から
８の直鎖及び分岐鎖状の飽和炭化水素基）で表されるビ
フェニル化合物からなるニキビ治療及び予防剤に関す
る。
８の直鎖及び分岐鎖状の飽和炭化水素基）で表されるビ
フェニル化合物からなるニキビ治療及び予防剤に関す
る。
【０００９】本発明に使用されるビフェニル化合物の一
部は公知の物質が含まれ、その合成方法について報告さ
れている（日本化学雑誌第８７巻、第６号、６０３頁、
１９６６年）。また、それ以外の化合物も同様の合成方
法によって得ることが出来る。
部は公知の物質が含まれ、その合成方法について報告さ
れている（日本化学雑誌第８７巻、第６号、６０３頁、
１９６６年）。また、それ以外の化合物も同様の合成方
法によって得ることが出来る。
【００１０】本発明のニキビ治療及び予防剤は、例えば
医薬品・医薬部外品・化粧品などに配合することが可能
である。
医薬品・医薬部外品・化粧品などに配合することが可能
である。
【００１１】その配合量は使用する系によって異なり、
一概には言えないが、以下の実施例から明らかなよう
に、既存のこの種の物質とでよい。
一概には言えないが、以下の実施例から明らかなよう
に、既存のこの種の物質とでよい。
【００１２】次に、本発明のビフェニル化合物によるプ
ロピオニバクテリウム アクネスに対する抗菌作用の効
果を明らかにするための実施例を示す。
ロピオニバクテリウム アクネスに対する抗菌作用の効
果を明らかにするための実施例を示す。
【００１３】
【実施例】 以下、実
施例について説明する。実施例におけるビフェニル化合
物の名称を前記一般式のＲの違いにより以下の如く略記
する。ビフェニル化合物１（Ｒ＝ＣＨ3 ）、ビフェニル
化合物２（Ｒ＝Ｃ2 Ｈ5 ）、ビフェニル化合物３（Ｒ＝
Ｃ3 Ｈ7 ）、ビフェニル化合物４（Ｒ＝ｉｓｏ−Ｃ3Ｈ
7 ）、ビフェニル化合物５（Ｒ＝Ｃ8 Ｈ17）、ビフェニ
ル化合物６（Ｒ＝Ｈ）。また、構造の異なるビフェニル
化合物であるデヒドロジオイゲノール、デヒドロジクレ
オソールを対照として用いた。
施例について説明する。実施例におけるビフェニル化合
物の名称を前記一般式のＲの違いにより以下の如く略記
する。ビフェニル化合物１（Ｒ＝ＣＨ3 ）、ビフェニル
化合物２（Ｒ＝Ｃ2 Ｈ5 ）、ビフェニル化合物３（Ｒ＝
Ｃ3 Ｈ7 ）、ビフェニル化合物４（Ｒ＝ｉｓｏ−Ｃ3Ｈ
7 ）、ビフェニル化合物５（Ｒ＝Ｃ8 Ｈ17）、ビフェニ
ル化合物６（Ｒ＝Ｈ）。また、構造の異なるビフェニル
化合物であるデヒドロジオイゲノール、デヒドロジクレ
オソールを対照として用いた。
【００１４】〔抗菌作用試験方法〕プロピオニバクテリ
ウム アクネスに対する抗菌作用を試験する方法として
ペーパーディスク法を用いて行った。寒天培地に、別に
同液体培地で培養しておいたプロピオニバクテリウム
アクネス培養液を混合（０．１ｍｌ／１００ｍｌ培地）
し、１０ｍｌをシャーレに分注固化した。シャーレの中
央にペーパーディスクを置き、試料の無水エタノール溶
液（容量％、以下％と略）５０μｌを滴下した。５℃に
て２４時間静置した後、３２℃にて４８時間培養した。
ペーパーディスクのまわりに形成された阻止円の直径を
測定する事により、抗菌力を調べた。測定に用いたサン
プル濃度は１．２５、０．６２５、０．３１３および
０．１５６％で行った。
ウム アクネスに対する抗菌作用を試験する方法として
ペーパーディスク法を用いて行った。寒天培地に、別に
同液体培地で培養しておいたプロピオニバクテリウム
アクネス培養液を混合（０．１ｍｌ／１００ｍｌ培地）
し、１０ｍｌをシャーレに分注固化した。シャーレの中
央にペーパーディスクを置き、試料の無水エタノール溶
液（容量％、以下％と略）５０μｌを滴下した。５℃に
て２４時間静置した後、３２℃にて４８時間培養した。
ペーパーディスクのまわりに形成された阻止円の直径を
測定する事により、抗菌力を調べた。測定に用いたサン
プル濃度は１．２５、０．６２５、０．３１３および
０．１５６％で行った。
【００１５】
【表１】
【００１６】表１の結果から、本発明のビフェニル化合
物は、濃度依存的にプロピオニバクテリウム アクネス
に対して抗菌作用を有し、しかも低濃度で効果のあるこ
とがわかった。
物は、濃度依存的にプロピオニバクテリウム アクネス
に対して抗菌作用を有し、しかも低濃度で効果のあるこ
とがわかった。
【００１７】
【発明の効果】以上記載の如く、本発明が低濃度でプロ
ピオニバクテリウム アクネスに対して強い抗菌作用を
有することから、ニキビを治療もしくは予防するための
化粧品、医薬部外化粧料や薬品への配合が可能であり、
有用なニキビ治療及び予防剤を提供することは明かであ
る。
ピオニバクテリウム アクネスに対して強い抗菌作用を
有することから、ニキビを治療もしくは予防するための
化粧品、医薬部外化粧料や薬品への配合が可能であり、
有用なニキビ治療及び予防剤を提供することは明かであ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 下記一般式で表されるビフェニル化合物
からなるニキビ治療及び予防剤。 【化１】 （但しＲは水素原子もしくは炭素数１から８の直鎖及び
分岐鎖状の飽和炭化水素基）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20045493A JP2719301B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ニキビ治療及び予防剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20045493A JP2719301B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ニキビ治療及び予防剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733624A JPH0733624A (ja) | 1995-02-03 |
| JP2719301B2 true JP2719301B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=16424577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20045493A Expired - Fee Related JP2719301B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | ニキビ治療及び予防剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2719301B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8097314B2 (en) | 2007-05-10 | 2012-01-17 | Gunze Limited | Fluororesin tube and process for producing the same |
| BR112014014609B1 (pt) * | 2011-12-15 | 2018-06-05 | Colgate-Palmolive Company | Composição compreendendo análogos de magnolol solubilizados. |
| MX341440B (es) * | 2011-12-15 | 2016-08-18 | Colgate Palmolive Co | Analogos de magnolol solubilizados. |
| EP2790650B1 (en) * | 2011-12-15 | 2017-05-24 | Colgate-Palmolive Company | Solubilized magnolol analogs |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP20045493A patent/JP2719301B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0733624A (ja) | 1995-02-03 |
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