JP2718598B2 - 移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー - Google Patents

移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバー

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JP2718598B2 JP17139292A JP17139292A JP2718598B2 JP 2718598 B2 JP2718598 B2 JP 2718598B2 JP 17139292 A JP17139292 A JP 17139292A JP 17139292 A JP17139292 A JP 17139292A JP 2718598 B2 JP2718598 B2 JP 2718598B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ツインロール型モール
ド等の移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備において、移動鋳
型壁と堰体とからなる溶湯溜め内の湯面を覆う湯面保護
カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のツインロール型モールドにおい
て、互いに平行に配置された一対のモールドロールと一
対の短辺堰により形成された溶湯溜めに、溶湯の酸化と
放熱を防止するために、溶湯の表面を覆う湯面保護カバ
ーを設けることが提案されている。この湯面保護カバー
は、モールドロールの対向部に溶湯の流れを円滑にして
溶湯と外気との接触部の淀みを無くするため、モールド
ロールの表面と略平行で溶湯中に浸漬される浸漬壁部が
下方に突設されている。
【0003】ところで、本発明者は、特願平4−540
42において、モールドロールと湯面カバーの浸漬壁部
との隙間を所定間隙に保つことにより、欠陥の無い良質
な鋳片を鋳造できることを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記ツインロー
ル型モールドは、鋳片の厚み制御や、鋳造開始時の始動
制御(すなわちモールドロール同士を互いに接触させて
おき、注湯開始と同時にモールドロールを回転させなが
ら他方のモールドロールを離間移動させてモールドロー
ル間隙すなわち鋳片厚みを形成すること)を目的とし
て、モールドロールのうち一方を固定した固定モールド
ロールとし、他方を固定モールドロールに対して接近離
間可能な可動モールドロールに構成している。
【0005】そうすると、可動モールドロールの接近離
間移動により、可動モールドロールと湯面保護カバーの
浸漬壁部との隙間が変動して、鋳片の性状に悪影響を及
ぼすという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決して、接近離
間移動する可動側移動鋳型壁を具備した連続鋳造設備で
あっても、可動側移動鋳型壁と浸漬壁部との隙間の変動
を適性に保持できて良好な鋳片が鋳造できる移動鋳型壁
を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバーを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯
面保護カバーは、固定側移動鋳型壁とこの固定側移動鋳
型壁に接近離間移動自在な可動側移動鋳型壁とを互いに
平行に配置し、両移動鋳型壁間に形成される溶湯溜め内
に溶湯の表面を覆う湯面保護カバーを配置した連続鋳造
設備において、前記湯面保護カバーを少なくとも2つに
分割して、固定側移動鋳型壁の支持部材に支持されると
ともに固定側移動鋳型壁の表面と略平行で所定間隔をあ
けて配置される浸漬壁部を突設した固定側カバー体と、
可動側移動鋳型壁の支持部材に支持されるとともに可動
側移動鋳型壁の表面と略平行で所定間隔をあけて配置さ
れる浸漬壁部を突設した可動側カバー体とを備え、前記
固定側カバー体と可動側カバー体とを、可動側移動鋳型
壁の移動方向にスライド自在に連結したものである。
【0008】
【作用】上記構成において、鋳片厚み制御時や始動制御
時等に、可動側移動鋳型壁が固定側移動鋳型壁に接近離
間移動しても、可動側カバー体が固定側カバー体に対し
てスライドして湯面保護カバーが可動側移動鋳型壁の移
動方向に伸縮することができるので、両カバー体の浸漬
壁部と移動鋳型壁との隙間が所定の値に保持される。し
たがって、従来のように可動側移動鋳型壁と湯面保護カ
バーの浸漬壁部との隙間が変動して鋳片の性状に悪影響
を及ぼすことはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係るツインロール型薄板連続
鋳造設備の湯面保護カバーの一実施例を図1〜図3に基
づいて説明する。
【0010】図1,図2において、1A,1Bは互いに
平行に配置されたモールドロール(移動鋳型壁の一例)
で、両モールドロール1A,1Bと両モールドロール1
A,1Bの両端面に摺接配置される短辺堰2とで溶湯溜
め3が形成され、両モールドロール1A,1Bを矢印A
方向に回転させることにより、両モールドロール1A,
1B間から薄板鋳片4を連続的に引き抜くように構成さ
れている。このモールドロール1A,1Bのうち、一方
は固定フレームに配設された固定側モールドロール1A
に、他方は可動フレームに配設された可動側モールドロ
ール1Bに構成され、鋳片厚み制御時および始動制御時
にロール間隔制御装置により可動側モールドロール1B
が固定側モールドロール1Aに対して接近離間移動され
る。
【0011】5はこの溶湯溜め3内の溶湯Mの表面(湯
面ML)を覆って配置され溶湯Mの放熱と酸化を防止す
る湯面保護カバーで、固定側モールドロール1Aの軸受
体6に支持部材7を介して支持される固定側カバー体5
Aと、可動側モールドロール1Bの軸受体8に支持部材
9を介して支持された可動側カバー体5Bと、固定側カ
バー体5Aと可動側カバー体5Bの間に可動側モールド
ロール1Bの移動方向にスライド自在に配置された保温
用の中央部カバー体5Cとで構成されている。
【0012】固定側カバー体5Aおよび可動側カバー体
5Bは互いに対称構造で、傾斜下面11aがモールドロ
ール1A,1Bと略平行に形成されてモールドロール1
A,1Bの幅方向にわって配置された保温用耐火骨材1
1と、この耐火骨材11の浸漬部分(傾斜下面11aお
よび水平底面11aならびに内側面11c)の表面に溶
湯Mへの溶け込みを防止するために設けられたセラミッ
クスコーティングウール材12と、中央部カバー体5C
を支持するために耐火骨材11の内側面11cに突設さ
れた段部13とで構成されている。そして、図3に示す
ように、セラミックスコーティングウール材12が取付
けられた耐火骨材11の下部が湯面MLより下位に突出
して溶湯Mに浸漬される浸漬壁部14に構成され、浸漬
壁部14とモールドロール1A,1Bの間隙Dが支持部
材7等により所定の範囲(たとえば3mm 〜10mm)に設定
されている。
【0013】前記中央部カバー体5Cは、湯面MLの上
方でカバー体5A,5Bの段部13に、可動側モールド
ロール1Bの移動方向にスライド自在でかつ着脱自在に
載置されるボード状で、可動側モールドロール1Bの接
近離間移動に伴う可動カバー体5Bの移動を、段部13
上でスライドすることにより湯面保護カバー5を可動側
モールドロール1Bの移動方向に伸縮させて吸収できる
ように構成され、所定位置に注湯ノズル15が、間隙を
介してまたはシール材を介して、貫通するノズル挿入孔
16が形成されている。
【0014】前記支持部材7,9はそれぞれ、モールド
ロール1A,1Bを両端部で回転自在に支持する軸受体
6,8に支持ポスト21が立設され、支持ポスト21の
上端部から横材22を介して水平支持材23がモールド
ロール1A,1B上方に掛け渡され、この水平支持材2
3から溶湯溜め4側に延びる傾斜連結板24により耐火
骨材11が支持されている。
【0015】上記構成によれば、浸漬壁部14を有する
固定側カバー体5Aおよび可動側カバー体5Bは、それ
ぞれ固定側モールドロール1Aおよび可動側モールドロ
ール1Bにそれぞれ支持部材7,9を介して取り付けら
れているので、鋳片厚み制御時および始動制御時に可動
側モールドロール1Bが固定側モールドロール1Aに接
近離間移動されることがあっても、中央部カバー体5C
が段部13上でスライドすることにより湯面保護カバー
5が可動側モールドロール1Bの移動方向に伸縮して吸
収し、浸漬壁部14とモールドロール1A,1Bの間隙
Dが変動することはない。したがって、図3に示すよう
に、モールドロール1A,1Bが矢印A方向に回転され
て鋳造が行われると、モールドロール1A,1Bの表面
に形成された鋳片シェルMSの粘性により、溶湯流Ma
がモールドロール1A,1Bの回転に従って下方に流動
され、流出した溶湯Mを補うため、新たな溶湯流Mbが
下方から流入される。この時所定の間隙Dに設定されて
いることにより、外気(不活性ガス)に触れる湯面ML
近傍の溶湯Mをよどむことなく加熱循環させ、モールド
ロール1A,1Bの表面に生じた鋳片シェルMSを再溶
融させて厚みむらができるのを防ぎ、スラグの発生を防
止することができる。
【0016】図4は支持部材7,9の他の実施例を示
し、水平支持材23から吊下材31を垂下し、吊下材3
1下端部の把持具32により耐火骨材11を支持する構
造としたものである。
【0017】上記実施例では湯面保護カバー5を3分割
したが、中央部カバー体3Cと固定側カバー体5Aとを
一体化するか、または中央部カバー体3Cと可動側カバ
ー体5Bとを一体化して、湯面保護カバーを1ヵ所の段
部13で伸縮させるようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の湯面保護カ
バーによれば、可動側移動鋳型壁が固定側移動鋳型壁に
接近離間移動しても、可動側カバー体が固定側カバー体
に対してスライドして湯面保護カバーを可動側移動鋳型
壁の移動方向に伸縮させることにより、両カバー体の浸
漬壁部と移動鋳型壁との隙間をそれぞれ所定の値に保持
することができる。したがって、従来のように可動側移
動鋳型壁と湯面保護カバーの浸漬壁部との隙間が変動し
て鋳片の性状に悪影響を及ぼすことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る湯面保護カバーを設けたツインロ
ール型薄板連続鋳造設備の一実施例を示す部分縦断面図
である。
【図2】同湯面保護カバーの支持部材を示す部分正面図
である。
【図3】同湯面保護カバーの浸漬壁部を示す部分拡大断
面図である。
【図4】同湯面保護カバーの支持部材を示す部分正面図
である。
【符号の説明】
1A 固定側モールドロール 1B 移動側モールドロール 2 短辺堰 3 溶湯溜め 4 鋳片 5 湯面保護カバー 5A 固定側カバー体 5B 可動側カバー体 5C 中央部カバー体 6,8 軸受体 7,9 支持部材 11 耐火骨材 12 セラミックスコーティングウール材 13 段部 14 浸漬壁部 15 注湯ノズル 16 ノズル孔 M 溶湯 ML 湯面 Ma,Mb 溶湯流

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側移動鋳型壁とこの固定側移動鋳型
    壁に接近離間移動自在な可動側移動鋳型壁とを互いに平
    行に配置し、両移動鋳型壁間に形成される溶湯溜め内に
    溶湯の表面を覆う湯面保護カバーを配置した連続鋳造設
    備において、前記湯面保護カバーを少なくとも2つに分
    割して、固定側移動鋳型壁の支持部材に支持されるとと
    もに固定側移動鋳型壁の表面と略平行で所定間隔をあけ
    て配置される浸漬壁部を突設した固定側カバー体と、可
    動側移動鋳型壁の支持部材に支持されるとともに可動側
    移動鋳型壁の表面と略平行で所定間隔をあけて配置され
    る浸漬壁部を突設した可動側カバー体とを備え、前記固
    定側カバー体と可動側カバー体とを、可動側移動鋳型壁
    の移動方向にスライド自在に連結したことを特徴とする
    移動鋳型壁を持つ連続鋳造設備における湯面保護カバ
    ー。
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