JPH0515405Y2 - - Google Patents

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JPH0515405Y2
JPH0515405Y2 JP18196287U JP18196287U JPH0515405Y2 JP H0515405 Y2 JPH0515405 Y2 JP H0515405Y2 JP 18196287 U JP18196287 U JP 18196287U JP 18196287 U JP18196287 U JP 18196287U JP H0515405 Y2 JPH0515405 Y2 JP H0515405Y2
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thin plate
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metal
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、凝固薄板を製造するための薄板連続
鋳造機に関する。
[従来の技術] 第5図は薄板連続鋳造機の例を示す図である。
例えば矢印11の方向に回動するプーリー12
a,12bに架け渡され斜めに上昇しながら走行
する金属ベルト1と、該金属ベルト1上の両側部
に金属ベルト1と密着させて配した側面堰2,
2′と、該金属ベルト1上の入側より(プーリー
12aより)に巾方向に該側面堰2,2′の間に
延在固定して配した後面堰3で形成されたスペー
ス4内に、溶湯ノズル13から溶湯14が注入さ
れる。側面堰2,2′は固定して設けられてもよ
いが、凝固薄板7が側面堰2,2′の側面を擦る
ために、高速注入では特に凝固薄板7の側面が破
れてブレークアウトし易く、鋳造事故を起し易
い。従つて側面堰2,2′は金属ベルト1と同期
した速度で走行する方式が望ましい。又金属ベル
ト1、側面堰2,2′及び後面堰3は、相互の接
合部に湯差しが発生しないように、相互に密着し
て配されている。注入された溶湯は、金属ベルト
1が冷却装置5によつて冷却されるために、金属
ベルト1上で冷却され凝固して凝固薄板7となり
後面テーブル6を経て、矢印15の方向に連続的
に取り出される。図中16は凝固薄板7を支持す
るサポートロールである。
[考案が解決しようとする問題点] この薄板連続鋳造機で、金属ベルト1が斜めに
上昇する角度8を変えると、後述の如く、金属ベ
ルト1の走行速度を変えなくても板厚の異なつた
凝固薄板7が得られるし、また金属ベルト1の走
行速度を変えても同じ板厚の凝固薄板が得られ
る。従つて金属ベルト1の上昇角度8を簡易に変
更設定できることが、凝固薄板の品質上及び生産
能率上望ましい。しかし特別の工夫を行わないで
金属ベルト1の上昇角度8を、例えば第5図Aか
ら第5図Bに変更すると、サポートロール16と
後面テーブル6の高さにオフセツト(段差)がで
きて、凝固薄板7に例えば第5図Bに示した如
く、鋳片曲がり不良部18を形成する。
この鋳片曲がり不良部18が発生すると、ダミ
ーバーの搬送に支障をきたすし、又凝固薄板7は
局所的に過大な曲げ加工をうける結果表面横ワレ
疵が発生することとなる。
金属ベルト1の上昇角度8を変更設定すると共
にオフセツト(段差)の調整を行うと、第5図C
の如く鋳片曲がり不良部18はなくなるが、この
オフセツト調整作業は厄介であり、且つ煩瑣であ
つた。本考案は上述したオフセツトや鋳片曲がり
不良部18を形成させることなく、金属ベルト1
の上昇角度8を簡易に変更設定できる、薄板連続
鋳造機の提供を目的としている。
尚、特開昭62−16851号公報に開示されている
鋳造方向が上昇するように傾斜させた片面凝固型
の連続鋳造設備において、本考案に相当する上昇
角度を任意に変更設定する先行技術は見当らな
い。
[問題点を解決するための手段および作用] 本考案は、斜めに上昇しながら走行する金属ベ
ルト1と、金属ベルト1上の両側部に配した側面
堰2,2′と、金属ベルト1上の入側より(プー
リー12aより)に巾方向に側面堰2,2′の間
に延在固定して配した後面堰3とで形成されたス
ペース4に溶湯を注入し、溶湯を金属ベルト1を
介して冷却装置5により冷却凝固せしめ、後面テ
ーブル6を経て、凝固薄板7として取り出す薄板
連続鋳造機において、金属ベルト1と側面堰2,
2′と後面堰3とサポートロール16とが一体と
なつて傾動して、金属ベルト1が斜めに上昇する
角度8を変更できる傾動ラインを形成し、該傾動
ラインが後面テーブル6に対し傾動していない状
態において、サポートロールの出側端部ロール1
6aと後面テーブルの入側端部ロール6aからの
距離が相等しくかつ凝固薄板7より下方にある中
間線19上に傾動ラインの傾動中心10が設けら
れている事を特徴とする、薄板連続鋳造機であ
る。
第1図は本考案の薄板連続鋳造機の例を示す模
式図である。金属ベルト1が架け渡されたプーリ
ー12a,12bは例えば傾動フレーム9上に設
けられ、傾動フレーム9を傾動中心10の回りに
矢印17の方向に傾動させると、金属ベルト1と
側面堰2,2′と後面堰3とサポートロール16
とは、一体となつて傾動する傾動ラインを形成し
て傾動する。第2図は傾動ラインが傾動していな
い基準状態でのサポートロール16と後面テーブ
ル6とのつながりを示す図である。この場合には
サポートロール16は後面テーブル6の延長線上
に位置し、凝固薄板7は曲げ変形を受けることな
く後面へと送られる。第3図は傾動ラインを傾動
中心10の回りに傾動させ、傾斜角度8を変えた
状態でのサポートロール16と後面テーブル6と
のつながりを示す図である。この場合には、サポ
ートロール16を抜けた凝固薄板7は、サポート
ロール出側端部ロール16aを通る凝固薄板7か
らの垂線20と、後面テーブル入側端部ロール6
aを通る凝固薄板7からの垂線21との交点22
を中心とする半径Rの仮想円弧を通つて後面テー
ブル6へと導かれる。この際凝固薄板7は、サポ
ートロールの出側端部ロール16a及び後面テー
ブルの入側端部ロール6aのロール間において曲
げ変形を受けるが、この変形はサポートロールと
後面テーブル6を滑らかにつなぐ円弧に沿つて生
じ、従来のようにオフセツトや鋳片曲がり不良部
が発生する事がなく、過大な曲げ加工をうけるこ
とがない。
尚本考案を限定するものではないが、冷却装置
5も傾動ラインに組み込み一緒に傾動させると好
ましい。
第4図は一定速度υで斜めに上昇しながら走行
する金属ベルト1上の凝固相の形成を示す模式図
である。A図は金属ベルト1の上昇角度が8−1
の場合の例で、金属ベルト1は長さl1の溶湯浴中
を速度υで走行しt1=l1/υ秒の間溶湯浴中に浸
漬されている。この間に金属ベルト1上には凝固
相が生長し、凝固厚さがd1に達して溶湯浴から離
れ、板厚が大凡d1の凝固薄板7となる。B図は傾
動ラインを傾動させて金属ベルト1の上昇角度
を、例えば8−1よりも小さい8−2に変更して
設定した例である。この際金属ベルト1は長さl2
の溶湯浴中を速度υで走行しt2=l2/υ秒間溶湯
中に浸漬されているが、l2>l1であるためt2>t1
で、金属ベルト1は溶湯浴中に第2図Aの場合よ
りも長時間浸漬されている。従つて金属ベルト1
上には第4図Aの場合よりも長時間に亘つて凝固
相が生長し、金属ベルト1が溶湯浴から離れる際
には、d1よりも厚い板厚d2の凝固薄板となる。
金属ベルト1の上昇角度を8−1よりも小さい
8−2に変更設定した例を説明したが、上昇角度
を8−1よりも大きくすると、凝固薄板7の板厚
をd1よりも薄くできることは上記の説明から明ら
かである。
[考案の効果] 本考案によつて、オフセツトや鋳片曲がり不良
部18を形成させることなく、金属ベルト1の上
昇角度8を簡易に変更して設定する事が可能とな
る。従つて本考案によつて凝固薄板の横ワレ疵が
大幅に減少する。凝固薄板7の板厚を金属ベルト
の走行速度を変更して調整すると、凝固薄板の品
質及び生産性の点で問題が生じる。すなわち鋳造
速度を過大とすると凝固薄板表面に湯じわ疵が発
生し易くなり、鋳造速度を過小とすると生産能力
が著しく低下する。そのため最適鋳造速度を保つ
て金属ベルト1の上昇角を変更して凝固薄板7の
板厚を調整すると、上昇角の変更は無段階に且つ
緩やかに行われると共に湯じわ疵の発生もなく、
従つて本考案によつて表面性状の優れた凝固薄板
の安定生産可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の薄板連続鋳造機の例を示す模
式図、第2図は、傾動していない状態でのサポー
トロールと後面テーブルとの接続図、第3図は、
傾動させた状態でのサポートロールと後面テーブ
ルとの接続図、第4図は金属ベルト1上の凝固相
の形成を示す模式図、第5図は薄板連続鋳造機の
例を示す模式図、である。 1……金属ベルト、2,2′……側面堰、3…
…後面堰、4……溶湯注入スペース、5……冷却
装置、6……後面テーブル、7……凝固薄板、
8,8−1,8−2……金属ベルト上昇角度、9
……傾動フレーム、10……傾動中心、11……
プーリー回動方向、12a,12b……プーリ
ー、13……溶湯ノズル、14……溶湯、15…
…凝固薄板取り出し方向、16……サポートロー
ル、17……フレーム傾動方向、18……鋳片曲
りが不良部、22……薄板曲げ中心、R……曲げ
半径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 斜めに上昇しながら走行する金属ベルト1と、
    金属ベルト1上の両側部に配した側面堰2,2′
    と、金属ベルト1上の入側よりに巾方向に側面堰
    2,2′の間に延在固定して配した後面堰3とで
    形成されたスペース4に溶湯を注入し、溶湯を金
    属ベルト1を介して冷却装置5により冷却凝固せ
    しめ、サポートロール16、後面テーブル6を経
    て、凝固薄板7として取り出す薄板連続鋳造機に
    おいて、金属ベルト1と側面堰2,2′と後面堰
    3およびサポートロール16とが一体となつて傾
    動して、金属ベルト1が斜に上昇する角度8を変
    更できる傾動ラインを形成し、該傾動ラインが傾
    動しない後面テーブル6に対し傾動していない状
    態において、サポートロールの出側端部ロール1
    6aと後面テーブルの入側端部ロール6aとから
    の距離が相等しく、かつ凝固薄板7より下方にあ
    る中間線19上に傾動ラインの傾動中心10が設
    けられている事を特徴とする薄板連続鋳造機。
JP18196287U 1987-12-01 1987-12-01 Expired - Lifetime JPH0515405Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0189843U JPH0189843U (ja) 1989-06-13
JPH0515405Y2 true JPH0515405Y2 (ja) 1993-04-22

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