JP2718246B2 - 横型開放圧縮機 - Google Patents

横型開放圧縮機

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JP2718246B2
JP2718246B2 JP2127972A JP12797290A JP2718246B2 JP 2718246 B2 JP2718246 B2 JP 2718246B2 JP 2127972 A JP2127972 A JP 2127972A JP 12797290 A JP12797290 A JP 12797290A JP 2718246 B2 JP2718246 B2 JP 2718246B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は主として冷凍装置に使用する横型開放圧縮機
に関する。
(従来の技術) 従来、外部駆動源からの動力で圧縮要素を駆動するよ
うにした横型開放圧縮機は、特開昭61−291792号公報に
示され、また、第8図に示したように、一側を開放した
横型ケーシング(A)内の一側方に第1スクロール
(B)及び第2スクロール(C)から成る圧縮要素
(D)を内装し、かつ、前記ケーシング(A)に、前記
圧縮要素(D)の吐出口に連通する吐出室(E)を設け
ると共に、前記圧縮要素(D)を駆動する駆動軸(H)
を前記ケーシング(A)の他側方開放口から外方に突出
して、この突出軸部にプーリーを取付け外部駆動源によ
り駆動させることにより、前記第2スプール(C)を公
転駆動させ、前記吐出室(E)から外部に高圧ガスを吐
出するようにしたものが知られている。
所で、以上の如く外部駆動源により駆動軸を駆動する
ように構成することにより、駆動源を内蔵した圧縮機に
比較して圧縮機全体を小形化できるのであるが、この反
面、前記ケーシング(A)の内部空間の容積が小さくな
って、前記ケーシング(A)に保有できる潤滑油の保有
量が少なくなり、前記駆動軸(D)の軸受部分や前記各
スクロール(B)(C)の摺接部分など可動部分への給
油量が不足気味となる問題があった。
そこで、本願出願人は、第9図に示しているように、
先に、前記ケーシング(A)内に、前記可動部分へ供給
する潤滑油の前記可動部分からの戻り油を収容する油受
部(L)を設けて、該油受部(L)を、前記クーシング
(A)の底部油溜めに対し油の流通が不能となるように
区画すると共に、前記駆動軸(H)に設けるバランスウ
エイト(K)を前記油受部(L)内に配置して、該バラ
ンスウエイト(K)の先端部に、前記油受部(L)の戻
り油を上方に飛散させるエッジ状の油飛散部を設けて、
前記駆動軸(H)の駆動に伴うバランスウエイト(K)
の回転により前記油受部(L)の潤滑油を上方に飛散さ
せて、油受部(L)における上部開口窓から前記ケーシ
ング(A)内に排出し、前記底部油溜めに常時必要量の
潤滑油を確保できるようにしたものを開発した。(特願
昭63−262412号) (発明が解決しようとする課題) 所が、前記横形ケーシング(A)における内部空間
(F)の上部には、前記吸入管(G)が開口して前記内
部空間(F)にガス冷媒などの吸入流体を導くように構
成されているため、前記した如く駆動軸(H)のバラン
スウエイト(K)を利用して前記油受部(L)の戻り潤
滑油を内部空間(F)内に排出するように構成すると、
前記バランスウエイト(K)の油飛散部により上方に飛
散した飛散油が、前記ケーシング(A)に導入された吸
入流体に混入し、この吸入流体への油上がり量が多くな
る問題がある。
本発明は以上の点に鑑み発明したもので、目的は、給
油ポンプにより可動部分へ潤滑油を確実に給油できなが
ら、油受部の潤滑油をケーシングの内部空間に排出する
とき、この排出する油が、吸入管から前記内部空間に導
く吸入流体に混入して油上がり量が多くなるのを防止で
きるようにするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の1つの局面における横型開放圧縮機は、底部
油溜(1a)をもつ横型ケーシング(1)内の一側方に第
1スクロール(2a)および第2スクロール(2b)からな
る圧縮要素(2)を内装し、かつ、ケーシング(1)
に、圧縮要素(2)の吐出口に連通する吐出室(11)と
区画した内部空間に吸入流体を導く吸入管(13)を開口
させるとともに、圧縮要素(2)を駆動する駆動軸
(3)をケーシング(1)の他側方開放口から外方に突
出して外部駆動源により駆動させるとともに、底部油溜
(1a)から可動部分に潤滑油を供給する給油ポンプ
(5)を設けた横型開放圧縮機であって、内部ハウジン
グ(6)と、油受部(6a)と、排油ポンプ(7)とを備
えている。内部ハウジング(6)は、ケーシング(1)
内に設けられ、駆動軸(3)の外周部を取囲み、ケーシ
ング(1)内の底部油溜(1a)と区画する密閉状になっ
ている。油受部(6a)は、内部ハウジング(6)の内部
底部に設けられ、可動部分へ供給した後の戻り油を収容
する。排油ポンプ(7)は、油受部(6a)内の油をケー
シング(1)の底部油溜(1a)に排出する。また、排油
ポンプ(7)は、内部ハウジング(6)に流入する流体
の流入量より排出量の方が多く、内部ハウジング(6)
内を負圧にできる容量を有している。
好ましくは、内部ハウジング(6)に設けられ、横型
ケーシング(1)の内部空間に開口する均圧路(69)
と、均圧路(69)に設けられ、ケーシング(1)内の圧
力がハウジング(6)内の圧力より低下し、ケーシング
(1)内の圧力とハウジング(6)内の圧力との圧力差
が所定の圧力差以上になったときに開く均圧弁(22)と
を含んでいる。
また好ましくは、内部ハウジング(6)に設けられ、
横型ケーシング(1)の内部空間と連通し、内部ハウジ
ング(6)内の圧力がケーシング(1)の内部空間の圧
力に対し所定の負圧で均圧する均圧穴(60)を含んでい
る。
本発明の他の局面における横型開放圧縮機は、底部油
溜(1a)をもつ横型ケーシング(1)内の一側方に第1
スクロール(2a)および第2スクロール(2b)からなる
圧縮要素(2)を内装し、かつ、ケーシング(1)に、
圧縮要素(2)の吐出口に連通する吐出室(11)と区画
した内部空間に吸入流体を導く吸入管(13)を開口させ
るとともに、圧縮要素(2)を駆動する駆動軸(3)を
ケーシング(1)の他側方開放口から外方に突出して外
部駆動源により駆動させるとともに、底部油溜(1a)か
ら可動部分に潤滑油を供給する給油ポンプ(5)を設け
た横型開放圧縮機であって、内部ハウジング(6)と、
油受部(6a)と、排油ポンプ(7)と、均圧路(69)
と、均圧弁(22)とを備えている。内部ハウジング
(6)は、ケーシング(1)内に設けられ、駆動軸
(3)の外周部を取囲み、ケーシング(1)内の底部油
溜(1a)と区画する密閉状となっている。油受部(6a)
は、内部ハウジング(6)の内部底部に設けられ、可動
部分へ供給した後の戻り油を収容する。排油ポンプ
(7)は、油受部(6a)内の油をケーシング(1)の底
部油溜(1a)に排出する。均圧路(69)は、ハウジング
(6)に設けられ、横型ケーシング(1)の内部空間に
開口している。均圧弁(22)は、均圧路(69)に設けら
れ、ケーシング(1)内の圧力がハウジング(6)内の
圧力より低下し、ケーシング(1)内の圧力とハウジン
グ(6)内の圧力との圧力差が所定の圧力差以上になっ
たときに開く。
(作用) 本発明の一つの局面における横型開放圧縮機では、給
油ポンプ(5)により可動部分に供給する潤滑油は、ケ
ーシング(1)の底部油溜(1a)と区画する密閉状の内
部ハウジング(6)内の底部に設けられた油受部(6a)
に一旦収容され、この油受部(6a)内の油を、排油ポン
プ(7)によりケーシング(1)の底部油溜(1a)に排
出する。このため、給油ポンプ(5)により可動部分に
潤滑油を確実に供給するとともに、油受部(6a)からケ
ーシング(1)の底部油溜(1a)へ排出するとき、この
排出油が、吸入管(13)からケーシング(1)の底部油
溜(1a)に導く吸入流体に混入することが最小限に抑え
られる。その結果、吸入流体に油が混入して油上がり量
が多くなるのを防止することができる。しかも排油ポン
プ(7)は、内部ハウジング(6)に流入する流体の流
入量より排出量を多くして、内部ハウジング(6)内を
負圧にできる容量を有するため、内部ハウジング(6)
内の圧力を圧縮要素(2)内の圧力より低圧にすること
ができる。これにより、負圧により内部ハウジング
(6)内の潤滑油が主としてスラスト軸受から圧縮要素
(2)側に漏れるのを抑制することができ、圧縮要素
(2)内への油上がり量を少なくすることができる。
また、内部ハウジング(6)に設けられ、横型ケーシ
ング(1)の内部空間に開口する均圧路(69)と、その
均圧路(69)に設けられ、ケーシング(1)内の圧力が
ハウジング(6)内の圧力より低下し、ケーシング
(1)内の圧力とハウジング(6)内の圧力差が所定の
圧力差以上になったときに開く均圧弁(22)とを含むこ
とにより、起動時、圧縮要素(2)の駆動によりケーシ
ング(1)の内部空間の圧力が急激に下がり、ハウジン
グ(6)内の圧力がケーシング(1)内の圧力より高く
なったとき、均圧弁(22)を開いて、内部ハウジング
(6)内の圧力を均圧路(69)からケーシング(1)内
に逃がして、内部ハウジング(6)内の圧力を下げ、そ
の内部ハウジング(6)内の圧力を、ケーシング(1)
内の圧力と均圧にすることができる。その結果、内部ハ
ウジング(6)内の潤滑油が圧力差により、主としてス
ラスト軸受から圧縮要素(2)側に漏れるのを抑制で
き、上記した圧力差により内部ハウジング(6)内の油
が圧縮要素(2)内へ漏れることによる油上がり量を少
なくすることができる。
さらに、内部ハウジング(6)に設けられ、横型ケー
シング(1)の内部空間と連通し、内部ハウジング
(6)内の圧力がケーシング(1)の内部空間の圧力に
対し、所定の負圧で均圧する均圧穴(60)を含むことに
より、排油ポンプ(7)を駆動軸(3)の動力で作動さ
せるとともに、排油ポンプ(7)により内部ハウジング
(6)内を負圧とし、圧縮要素(2)の定常回転数で、
スラスト軸受から圧縮要素(2)内への油漏れ量を適正
にし、圧縮要素(2)内への油上がり量を適正な状態に
している場合において、圧縮要素(2)を定常回転数よ
りも低速回転させた場合、この低速回転相当分この排油
ポンプ(7)の回転数も減少して、排油量が少なくなる
ため、それだけ内部ハウジング(6)内の負圧が小さく
なるが、内部空間(12)内の圧力は、内部ハウジング
(6)内の圧力よりも高いので、内部ハウジング(6)
内には、均圧穴(60)から内部空間(12)内の流体が入
り、内部ハウジング(6)内の圧力が、内部空間(12)
の圧力と均圧になり、内部ハウジング(6)内の負圧が
下がりすぎるのを防止することができる。したがって、
負圧が下がりすぎることにより、油上がりが少なくなり
過ぎるのを防止でき、圧縮要素(2)内に所望の油を供
給でき、圧縮能力の低下を小さくすることができる。
本発明の他の局面における横型開放圧縮機では、給油
ポンプ(5)により可動部分に供給する潤滑油は、ケー
シング(1)の底部油溜(1a)と区画する密閉状の内部
ハウジング(6)内の底部に設けられた油受部(6a)に
一旦収容され、この油受部(6a)内の油を、排油ポンプ
(7)によりケーシング(1)の底部油溜(1a)に排出
する。このため、給油ポンプ(5)により可動部分に潤
滑油を確実に供給するとともに、油受部(6a)からケー
シング(1)の底部油溜(1a)へ排出するとき、この排
出油が、吸入管(13)からケーシング(1)の底部油溜
(1a)に導く吸入流体に混入することが最小限に抑えら
れる。また、排油ポンプ(7)を駆動軸(3)の動力で
作動させるとともに、排油ポンプ(7)により内部ハウ
ジング(6)内を負圧とし、圧縮要素(2)の定常回転
数で、スラスト軸受から圧縮要素(2)内への油漏れ量
を適正にし、圧縮要素(2)内への油上がり量を適正な
状態にしている場合において、圧縮要素(2)を定常回
転数よりも低速回転させた場合、この低速回転相当分こ
の排油ポンプ(7)の回転数も減少して、排油量が少な
くなるため、それだけ内部ハウジング(6)内の負圧が
小さくなるが、内部空間(12)内の圧力は、内部ハウジ
ング(6)内の圧力よりも高いので、内部ハウジング
(6)内には、均圧穴(60)から内部空間(12)内の流
体が入り、内部ハウジング(6)内の圧力が、内部空間
(12)の圧力と均圧になる。その結果、負圧が下がりす
ぎることにより、油上がりが少なくなり過ぎるのを防止
でき、圧縮要素(2)内に所望の油を供給でき、圧縮能
力の低下を小さくすることができる。
(実施例) 図において、(1)は一側を閉鎖し、他側の中心部を
開放すると共に底部に底部油溜め(1a)をもった横型ケ
ーシングであって、このケーシング(1)内の一側方
に、第1スクロール(2a)及び第2スクロール(2b)か
ら成る圧縮要素(2)を内装して、前記ケーシング
(1)内の一側部に、前記第1スクロール(2a)の中心
部に設ける吐出口(2c)に連通する吐出室(11)を形成
し、他側部には、前記吐出室(11)と区画される内部空
間(12)を形成している。又、前記ケーシング(1)に
は、前記内部空間(12)に吸入流体を導く吸入管(13)
と、前記吐出室(11)の高圧流体を外部に排出する吐出
管(14)とをそれぞれ設けると共に、前記圧縮要素
(2)を駆動する駆動軸(3)を前記ケーシング(1)
の他側方開放口から外方に突出して外部駆動源により駆
動させるようにしている。そして、前記圧縮要素(2)
と駆動軸(3)との間に、前記第2スクロール(2b)を
第1スクロール(2a)に対し偏心回転させる駆動部
(4)を設けると共に、前記駆動軸(3)の中間部には
前記底部油溜め(1a)の潤滑油を汲上げて前記駆動部
(4)などの可動部分に供給する給油ポンプ(5)を設
けている。又、前記駆動部(4)は、前記駆動軸(3)
の一端部と一体に形成するカウンタウエイト(41)とド
ライブピン(42)を介して連結されるスイングリンク
(43)とを備えている。又、前記駆動軸(3)には、長
さ方向中間部から半径方向内方に向かって延びる主通路
と該主通路の奥部から軸方向外方に向かって延びる分岐
通路と該分岐通路から更に半径方向外方に向かって貫通
する小径通路とから成る給油通路(31)を設ける一方、
バランスウエイト(30)を取付けている。
しかして、第1〜4図に示した第1実施例では、前記
ケーシング(1)の内部空間(12)に、前記駆動軸
(3)の外周部を取り囲み、前記ケーシング(1)内の
底部油溜め(1a)と区画する密閉状の内部ハウジング
(6)を設けて、このハウジング(6)の内部底部に、
前記可動部分へ供給した後の戻り油を収容する油受部
(6a)を設けると共に、前記油受部(6a)内の油を前記
ケーシング(1)の底部油溜め(1a)に排出する排油ポ
ンプ(7)を設けたのである。
前記内部ハウジング(6)は、前記圧縮要素(2)を
支持する架構を兼ねるものであって、前記第1スクロー
ル(2a)との間に、前記圧縮要素(2)のスクロール吸
入室(6c)を設けると共に、前記駆動部(4)の収容室
(6)を設け、この収容室(6c)の底部を、連通孔(6
1)を介して前記油受部(6a)に連通させる一方、前記
油受部(6a)に対し前記収容室(6c)と反対側端部にシ
ール室(6d)を設けて、該シール室(6d)にメカニカル
シール(8)を内装すると共に、前記油受部(6a)と収
容室(6c)及びシール室(6d)との間に、前記駆動軸
(3)を支持する第1及び第2軸受(9)(10)を設
け、又、前記収容室(6c)の圧縮要素側端部に、前記第
2スクロール(2b)を受止めるスラスト軸受(20)と、
前記内部空間(12)と吸入室(6b)とを連通する吸入路
(62)とを設けると共に、前記油受部(6a)と隣接する
ポンプ保持部(6e)に前記給油ポンプ(5)と排油ポン
プ(7)とを設けている。
これら給油ポンプ(5)と排油ポンプ(7)とは、外
周面に偏心溝(21a)(21b)をもち、前記ポンプ保持部
(6e)の嵌合孔に回転自由に挿嵌する円筒形ロータ(2
1)と、ベーン(51)(71)とを備え、前記ロータ(2
1)の内面を前記駆動軸(3)の外周に相対回転不能に
嵌合すると共に、前記ポンプ保持部(6e)に、前記偏心
溝(21a)(21b)に開口する二つのシリンダ室(63)
(64)と、吐出油路(65)(66)とを設け、又、前記内
部ハウジング(6)に、前記偏心溝(21a)を前記底部
油溜め(1a)に開口する吸入油路(67)及び前記偏心溝
(21b)を前記油受部(6a)に開口する吸入油路(68)
とを設けて、前記各シリンダ室(63)(64)に前記各ベ
ーン(51)(71)を内装し、これらベーンの先端を前記
各偏心溝(21a)(21b)に当接させて、前記駆動軸
(3)の駆動により前記ロータ(21)を回転し、前記各
ベーン(51)(71)を移動させて、前記底部油溜め(1
a)の潤滑油を前記吸入油路(67)から前記偏心溝(21
a)内に汲上げて前記吐出油路(65)及び前記ロータ(2
1)に設ける連通路(21c)から前記駆動軸(3)の給油
通路(31)に吐出し、また、前記油受部(6a)の潤滑油
を前記吸入油路(68)から前記偏心溝(21b)内に汲上
げて吐出油路(66)から前記内部空間(12)を経て底部
油溜め(1a)に排出するようにしている。
尚、前記給油通路(31)に供給した潤滑油は、前記駆
動部(4)に供給され、この駆動部(4)から更に前記
スラスト軸受(20)に供給されると共に、前記第1及び
第2軸受(9)(10)と、前記メカニカルシール(8)
に供給されるのである。
以上の如く構成した圧縮機は、外部駆動源で駆動軸
(3)を駆動することにより、給油ポンプ(5)及び排
油ポンプ(7)が作動するのであって、前記給油ポンプ
(5)により駆動軸(3)の給油通路(31)を介して駆
動部(4)、スラスト軸受(20)、第1軸受(9)など
の可動部分に供給する潤滑油は、油受部(6a)に戻され
るのである。又、この油受部(6a)の潤滑油は、排油ポ
ンプ(7)により吸入油路(68)から偏心溝(21b)内
に吸入し、吐出油路(66)から内部空間(12)を経て底
部油溜め(1a)に排出するのである。
しかして、前記油受部(6a)は、密閉状に形成した内
部ハウジング(6)の底部に設けており、しかも、この
油受部(6a)の潤滑油を、排油ポンプ(7)により底部
油溜め(1a)に排出するのであるから、前記給油ポンプ
(5)により可動部分に潤滑油を確実に供給できなが
ら、前記油受部(6a)から前記底部油溜め(1a)への排
出時、この排出油が、吸入管(13)から前記内部空間
(12)に導くガス冷媒などの吸入流体に混入することは
最小限に抑えられ、従って、吸入流体に混入して油上が
り量が多くなるのを防止できるのである。
しかして、以上の構成において、前記排油ポンプ
(7)を、前記駆動軸(4)、スラスト軸受(20)、第
1軸受(9)などの可動部分から戻されて前記内部ハウ
ジング(6)に流入する潤滑油とか、或は前記スラスト
軸受(20)などから漏れて内部ハウジング(6)に流入
するガス冷媒とかの流体の流入量より排出量を多くし、
前記内部ハウジング(6)内を負圧にできる容量にする
のが好ましい。
斯く構成することにより、排油ポンプ(7)を作動さ
せて、油受部(6a)の潤滑油をガス冷媒と共に底部油溜
め(1a)に排出しているとき、前記内部ハウジング
(6)内を若干負圧にできるので、前記内部ハウジング
(6)内の圧力を圧縮要素(2)内の圧力より、低圧に
することができるのである。従って、前記負圧により内
部ハウジング(6)内の潤滑油が主としてスラスト軸受
(20)から前記スクロール吸入室(6b)に漏れるのを抑
制することができ、圧縮要素(2)内への油上がり量を
少なくできるのである。
又、前記内部ハウジング(6)に、第2、3図の如く
前記ケーシング(1)の内部空間(12)に開口する均圧
路(69)を設けて、この均圧路(69)に、前記ケーシン
グ(1)内の圧力が前記ハウジング(6)内の圧力より
低下して、その圧力差が所定以上になったとき開く均圧
弁(22)を設けるのが好ましい。
この均圧弁(22)は、第5、6図の如く弾性板から成
り、その一端部を固定し、他端側を、前記ハウジング
(6)内の圧力により開いて、内部ハウジング(6)内
の圧力を、ケーシング(1)内の圧力と均圧になるよう
にしている。この実施例の場合、前記内部ハウジング
(6)内は、必ずしも負圧にする必要はない。
以上の如く均圧弁(22)を設ることにより、起動時、
前記圧縮要素(2)の駆動によりケーシング(1)の内
部空間(12)内流体がスクロール吸入室(6b)に吸入さ
れて、内部空間(12)内が急激に下がり、前記内部ハウ
ジング(6)内の圧力が内部空間(12)内の圧力より高
くなると、前記均圧弁(22)が開いて、内部ハウジング
(6)内の圧力を、均圧路(69)からケーシング(1)
内に逃がして、内部空間(12)の圧力を上げ、この内部
空間(12)の圧力と内部ハウジング(6)内圧力を均圧
にできるので、内部ハウジング(6)内の潤滑油が、圧
力差により、主としてスラスト軸受(20)からスクロー
ル吸入室(6b)に漏れて油上りが生ずるのを防げるので
ある。
又、第7図に示した実施例では、前記内部ハウジング
(6)に、横形ケーシング(1)の内部空間(12)と連
通して、前記内部ハウジング(6)内の圧力が、前記ケ
ーシング(1)の内部空間(12)圧力に対し所定負圧で
均圧する均圧穴(60)を設けたのである。
斯く構成することにより、排油ポンプ(7)を駆動軸
(3)の動力で作動させると共に、前記排油ポンプ
(7)により内部ハウジング(6)内を負圧とし、圧縮
要素(2)の定常回転数で、スラスト軸受(20)から圧
縮要素(2)内への油漏れ量を適正しに、圧縮要素
(2)内への油上がり量を適正な状態にしている場合に
おいて、前記圧縮要素(2)を定常回転数よりも低速回
転させた場合、この低速回転相当分前記排油ポンプ
(7)の回転数も減少して、排油量が少なくなるため、
それだけ前記内部ハウジング(6)内の負圧が小さくな
るが、前記内部空間(12)内の圧力は、内部ハウジング
(6)内圧力よりも高いので、内部ハウジング(6)内
には、前記均圧穴(60)から前記内部空間(12)内の流
体が入って内部ハウジング(6)内圧が、内部空間(1
2)圧力と均圧し、内部ハウジング(6)内の負圧が下
がり過ぎるのを防止でき、従って、前記スラスト軸受
(20)から圧縮要素(2)内への漏れ量の減少を抑制で
き、圧縮要素(2)内に所望の油を供給できて、第1及
び第2スクロール(2a)(2b)の対接端面部からの流体
漏れなどを抑制できるので、圧縮能力の低下を小さくで
きるのである。
(発明の効果) 本発明の一つの局面における横型開放圧縮機は、内部
ハウジング(6)と、排油ポンプ(7)とを備え、排油
ポンプ(7)が、内部ハウジング(6)に流入する流体
の流入量より排出する量の方が多くして、内部ハウジン
グ(6)内を負圧にできる容量を有している。これによ
り、給油ポンプ(5)により可動部分に潤滑油を確実に
供給できながら、油受部(6a)からケーシング(1)の
内部空間への排出のとき、この排出油が吸入管(13)か
ら内部空間に導くガス冷媒などの吸入流体に混入して油
上がりになるのを最小限に抑えることができるととも
に、内部ハウジング(6)内の圧力を圧縮要素(2)内
の圧力より低圧にできるので、負圧により内部ハウジン
グ(6)内の潤滑油が主としてスラスト軸受から圧縮要
素(2)側に漏れるのを抑制することができ、圧縮要素
(2)内への油上がり量を少なくすることができる。
また、均圧路(69)と均圧弁(22)とを含むことによ
り、ハウジング(6)内の圧力がケーシング(1)内の
圧力より高くなったとき、均圧弁(22)を開くことによ
り、内部空間(12)内の圧力を内部ハウジング(6)内
の圧力と均圧にすることができる。これにより、内部ハ
ウジング(6)内の潤滑油が圧力差により、主としてス
ラスト軸受から圧縮要素(2)側に漏れるのを抑制で
き、所定の圧力差により内部ハウジング(6)内の油が
圧縮要素(2)内へ漏れることによる油上がり量を少な
くすることができる。
また、均圧穴(60)を含むことにより、圧縮要素
(2)の定常回転数でスラスト軸受から圧縮要素(2)
内への油上がり量を適正な状態にしている場合におい
て、圧縮要素(2)を定常回転数よりも低速回転させた
場合、内部ハウジング(6)内の負圧が小さくなったと
しても、内部空間(12)内の圧力は、内部ハウジング
(6)内の圧力よりも高いので、内部ハウジング(6)
内には、均圧穴(60)から内部空間(12)内の流体が入
って内部ハウジング(6)内の圧力が、内部空間(12)
の圧力と均圧になる。その結果、内部ハウジング(6)
内の負圧が下がりすぎるのを防止でき、したがって、負
圧が下がりすぎることによる油上がりが少なくなりすぎ
るのを防止でき、圧縮要素(2)内に所望の油を供給で
き、圧縮能力が低下するのを小さくすることができる。
本発明の他の局面における横型開放圧縮機は、内部ハ
ウジング(6)と、油受部(6a)と、排油ポンプ(7)
と、均圧路(69)と、均圧弁(22)とを備えていること
により、給油ポンプ(5)により可動部分に潤滑油を確
実に供給できながら、油受部(6a)からケーシング
(1)の内部空間への排出のとき、この排出油が吸入管
(13)から内部空間に導くガス冷媒などの吸入流体に混
入して油上がりになるのを最小限に抑えることができ
る。また、ハウジング(6)内の圧力がケーシング
(1)内の圧力より高くなったとき、均圧弁(22)を開
くことにより、内部ハウジング(6)内の圧力を均圧路
(69)からケーシング(1)内に逃がして、このケーシ
ング(1)内の内部空間(12)内の圧力を上げ、この内
部空間(12)内の圧力を内部ハウジング(6)内の圧力
と均圧にできる。その結果、圧力差により内部ハウジン
グ(6)内の油が圧縮要素(2)内へ漏れることによる
油上がり量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明圧縮機の縦断正面図、第2図は給油ポン
プ部分の縦断側面図、第3図は排油ポンプ部分の縦断側
面図、第4図は前記各ポンプ部分のみの断面図、第5図
は均圧弁部分のみの背面図、第6図は同横断面図、第7
図は別の実施例を示す一部省略断面図、第8図は従来例
を示す断面図、第9図は本発明出願人が先に開発した圧
縮機を示す断面図である。 (1)……ケーシング (11)……吐出室 (13)……吸入管 (2)……圧縮要素 (2a)……第1スクロール (2b)……第2スクロール (3)……駆動軸 (5)……給油ポンプ (6)……内部ハウジング (6a)……油受部 (69)……均圧路 (60)……均圧穴 (22)……均圧弁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部油溜(1a)をもつ横型ケーシング
    (1)内の一側方に第1スクロール(2a)および第2ス
    クロール(2b)からなる圧縮要素(2)を内装し、か
    つ、前記ケーシング(1)に、前記圧縮要素(2)の吐
    出口に連通する吐出室(11)と区画した内部空間に吸入
    流体を導く吸入管(13)を開口させるとともに、前記圧
    縮要素(2)を駆動する駆動軸(3)を前記ケーシング
    (1)の他側方開放口から外方に突出して外部駆動源に
    より駆動させるとともに、底部油溜(1a)から可動部分
    に潤滑油を供給する給油ポンプ(5)を設けた横型開放
    圧縮機であって、 前記ケーシング(1)内に設けられ、前記駆動軸(3)
    の外周部を取囲み、前記ケーシング(1)内の底部油溜
    (1a)と区画する密閉状の内部ハウジング(6)と、 前記内部ハウジング(6)の内部底部に設けられ、前記
    可動部分へ供給した後の戻り油を収容する油受部(6a)
    と、 前記油受部(6a)内の油を前記ケーシング(1)の底部
    油溜(1a)に排出する排油ポンプ(7)と を備え、 前記排油ポンプ(7)は、前記内部ハウジング(6)に
    流入する流体の流入量より排出量の方が多く、前記内部
    ハウジング(6)内を負圧にできる容量を有する、横型
    開放圧縮機。
  2. 【請求項2】前記内部ハウジング(6)に設けられ、前
    記横型ケーシング(1)の内部空間に開口する均圧路
    (69)と、 前記均圧路(69)に設けられ、前記ケーシング(1)内
    の圧力が前記ハウジング(6)内の圧力より低下し、前
    記ケーシング(1)内の圧力と前記ハウジング(6)内
    の圧力との圧力差が所定の圧力差以上になったときに開
    く均圧弁(22)と を含む、請求項1記載の横型開放圧縮機。
  3. 【請求項3】前記内部ハウジング(6)に設けられ、前
    記横型ケーシング(1)の内部空間と連通し、前記内部
    ハウジング(6)内の圧力が前記ケーシング(1)の内
    部空間の圧力に対し所定の負圧で均圧する均圧穴(60)
    を含む、請求項1記載の横型開放圧縮機。
  4. 【請求項4】底部油溜(1a)をもつ横型ケーシング
    (1)内の一側方に第1スクロール(2a)および第2ス
    クロール(2b)からなる圧縮要素(2)を内装し、か
    つ、前記ケーシング(1)に、前記圧縮要素(2)の吐
    出口に連通する吐出室(11)と区画した内部空間に吸入
    流体を導く吸入管(13)を開口させるとともに、前記圧
    縮要素(2)を駆動する駆動軸(3)を前記ケーシング
    (1)の他側方開放口から外方に突出して外部駆動源に
    より駆動させるとともに、底部油溜(1a)から可動部分
    に潤滑油を供給する給油ポンプ(5)を設けた横型開放
    圧縮機であって、 前記ケーシング(1)内に設けられ、前記駆動軸(3)
    の外周部を取囲み、前記ケーシング(1)内の底部油溜
    (1a)と区画する密閉状の内部ハウジング(6)と、 前記内部ハウジング(6)の内部底部に設けられ、前記
    可動部分へ供給した後の戻り油を収容する油受部(6a)
    と、 前記油受部(6a)内の油を前記ケーシング(1)の底部
    油溜(1a)に排出する排油ポンプ(7)と、 前記ハウジング(6)に設けられ、前記横型ケーシング
    (1)の内部空間に開口する均圧路(69)と、 前記均圧路(69)に設けられ、前記ケーシング(1)内
    の圧力が前記ハウジング(6)内の圧力より低下し、前
    記ケーシング(1)内の圧力と前記ハウジング(6)内
    の圧力との圧力差が所定の圧力差以上になったときに開
    く均圧弁(22)と を備えた、横型開放圧縮機。
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