JPH02269642A - コンポジット缶及びその製造方法 - Google Patents

コンポジット缶及びその製造方法

Info

Publication number
JPH02269642A
JPH02269642A JP8943989A JP8943989A JPH02269642A JP H02269642 A JPH02269642 A JP H02269642A JP 8943989 A JP8943989 A JP 8943989A JP 8943989 A JP8943989 A JP 8943989A JP H02269642 A JPH02269642 A JP H02269642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
tube base
paper tube
base paper
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8943989A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Nakagawa
真 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pasco Corp
Original Assignee
Pasco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pasco Corp filed Critical Pasco Corp
Priority to JP8943989A priority Critical patent/JPH02269642A/ja
Publication of JPH02269642A publication Critical patent/JPH02269642A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は茶、コーヒー、ココア、清涼飲料、果実飲ネ4
、酒類、乳製品、その他の飲用液体類を充填して収納す
るためのコンポジット化及びその製造方法に関する。
[従来の技#i] 一般にコンポジット化と称されるものは、第1図に示す
ように紙を主体とし、これにプラスチック又は金属等を
組合わせて筒体を形成し、これに上下蓋を取付けたもの
である。
このコンポジット化は通常、オレフィン系等の樹脂を主
体としたプラスチックフィルムを接液材とし、これに蒸
着アルミ又はアルミ箔を組合わせて、ガスバリア性、防
水性を高めた内面フィルムを最内層とし、これらに紙に
プラスチックをコーティングしたコート紙等の特殊板紙
を熱溶着又は接着剤を塗布して、筒状に複数層271層
し、更に最外層にラベルと呼ばれる印刷紙を貼着し又は
ラベルの代りに熱転写印刷等を施して形成していた。
[発明が解決しようとする課題] 従来のコンポジット化には、オフフレーバーオフティス
ト及び色調変缶の発生の問題点が存した。すなわち最内
層に主にオレフィン系組合せフィルムを使用するため、
内容物の香気成分の吸着が多く、又耐熱性の問題から、
内容物充填温度も金属缶に比べて低いため、容器密封後
の残存酸素量が多く、この吸着及び酸缶の2原因から、
味、香りの劣化及び色調の変化が、他の食品容器に比べ
多くなっていた。
また従来のコンポジット化は、アルミ蒸着フィルム、ガ
スバリア性樹脂フィルムと紙の組合せ容器であるため、
熱燗充填した後冷却した場合に生ずる真空状態、すなわ
ち、外から内に向って生ずる負正に対し、経時的に、外
気の浸透があり、この真空度及び耐減圧性の低下によっ
てもたらされる酸化により内容物が劣化し、特にビタミ
ンCの経時減少の問題点が存した。
このため、内容物の品質面の劣化を防止する技術的改良
が強く望まれていた。
次に性能面について以下の問題点が指摘されていた。
まず、耐内圧性、すなわち、内から外に向っての通気性
があり、他の容器に比較してブローアツプ強度が弱い問
題点が存した。
また内面フィルムの接着不良及び外側ラベルの接着不良
により生ずる内容物及び外部からの水分等の影響により
、缶胴を形成している紙が、膨潤、軟化し、缶胴強度(
バネリング強度)が、弱化すると共に耐水性、防水性が
低い問題点が存した。
更に表面摩擦抵抗の問題として、金属缶に見られるよう
な、表面光沢1表面滑り性が悪く、これは、金属缶製缶
時に行なわれている表面塗装及びキユアリング(硬化)
処理が、従来のコンポジット化において行われていない
ため、表面の滑り、硬缶の点で劣っており、自動販売機
適正及び高速充填搬送ライン適正において金属缶に比較
し、大きく劣っている問題点が存した。
更に製法上の問題点として製筒スピードが低い点が指摘
されていた。
例えば、内面フィルムを使用しない紙筒(家庭用アルミ
ホイルの中芯等)は、1分間に50チユ一ブメーター以
上のスピードで製筒されるが、内面フィルムを使用した
場合、製筒時のマンドレル(筒の芯となる巻きつけるた
めの棒)での滑りの問題から、その製筒スピードが限定
されると同時に、滑り性の高いフィルム、すなわち、従
来一番適した原料である、オレフィン系のフィルムを使
用することが多く、そうした場合、前記品質面の問題点
である、味、香り1色調の劣化を誘発し、内面フィルム
の選択に決め手がなく、製筒スピードは、紙筒の50%
程度が限度となっている。
次にロス率の高い問題点が存した。
通常製筒時に同時に外側ラベル接着もあわせて行うため
、製筒上のトラブル、切断時の寸法不良、印刷ラベルの
ズレがこの部分に集中し、非常に高い不良率となってい
た。金属缶ではロス率1%未満なのに対して、コンポジ
ット化は5%を上回っていた。
更に製筒、製缶設備が高価な問題点が存した。
これは内面フィルム使用のスパイラルワインダーは、フ
ィルムの滑り、熱溶着等非常に高度の技術を要求される
ため、マンドレルのテフロンコーティングに始まり、熱
溶着用熱風制御等、非常に高価な設備が必要とされ、で
きるだけ安価なコストで製造し、供給すべき観点から、
大きく外れるものであった。
[発明の概要] 本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされ
たものであり、内容物の劣化、香気成分の吸着、酸化が
少く、オフフレーバー、オフティスト及び色調変缶の発
生がなく、同時に耐熱性に優れ、内容物及び外部からの
水分等の影響により紙胴が膨潤、軟化することなく、耐
水性、防水性に優れ、しかも外から内に向って生ずる負
圧に対し、経時的に外気の浸透がなく、真空度及び耐減
圧性の改善により、内容物の劣化、特にビタミンCの経
時減少がなく、内容物の品質面の劣化を防止するコンポ
ジット化及びその製造方法を提供することを目的とする
また本発明は耐内圧性すなわち、内から外に向っての通
気性がなくブローアツプ強度が強く。
内容物及び外部からの水分等の影響により、缶胴を形成
している紙が膨潤、軟化することなく、缶胴強度(バネ
リング強度)を維持すると共に耐水性、防水性に優れ、
しかも表面摩擦抵抗に優れたコンポジット化及びその製
造方法を提供することを目的とする。
更に本発明は製筒スピードが高く、ロス率が低く、製筒
、製缶設備が高価でなく、できるだけ安価なコストで製
造し、供給することのできるコンポジット化及びその製
造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決するために以下の手段を採用す
る。
先ず第1の発明は、アルミ箔、鉄箔、ステンレス箔等の
金属箔2を筒状に製筒し、この金属箔2の外側にバージ
ンパルプを使用したクラフト紙、又はこれと同等の性能
を有するように添加物を加えてなるクラフト紙等を特徴
とする特殊板紙からなる紙管原紙1を接着積層し、又は
金属箔2を内側にラミネートしてなる紙管原紙1を筒状
に製筒し、前記紙管原紙lの外側に紙管原紙lと同様の
特殊板紙からなる紙管原紙3を接着積層し、この紙管原
紙3の外側に紙管原紙1と同様の特殊板紙からなる紙管
原紙4を更に接着積層し、筒状に複数層接着積層して形
成した缶胴6の外面紙管原紙4にベースコート5を施し
、缶胴6に表面印刷22及びオーバーコー)20を施し
た後、熱硬化処理し、缶胴6の一方の口部に金属蓋9を
設け、缶胴6の内面に塩化ビニル等の熱硬化樹脂をメチ
ルエチルケトン等の溶剤に溶かしてなる内面塗料7をス
プレー又は塗布した後、熱硬化処理して最内層8を形成
し、内容物充填後他方の口部に金属蓋10を巻き締めた
ことを特徴とする。
次に第2の発明は、スパイラルワインダーのマンドレル
11に、アルミ箔、鉄箔、ステンレス箔等の金属箔2を
筒状に製筒し、この金属箔2の外側にバージンパルプを
使用したクラフト紙又はこれと同等の性能を有するよう
に添加物を加えてなるクラフト紙等を特徴とする特殊板
紙からなる紙管原紙1を耐熱性接着剤にて接着積層し、
又は金属箔2を内側にラミネートしてなる紙管原紙1を
筒状に製筒し、前記紙管原紙lの外側に紙管原紙1と同
様の特殊板紙からなる紙管原紙3を耐熱性接着剤にて接
着積層し、この紙管原紙3の外側に紙管原紙1と同様の
特殊板紙からなる紙管原紙4を更に#熱性接着剤にて接
着8を層し、製筒した缶胴6をカッター12で所定寸法
に切断し、この筒状に積層して形成した缶IM6の外面
の紙管原紙4にベースコート5を施し、缶胴6に表面印
刷22及びオーバーコート20を施し、紫外線硬化オー
ブン又は熱硬化オーブン16にて乾燥及び表面硬化させ
、フランジャー17にて缶胴6の口部を広げてフランジ
を形成し、シーマ−18で缶!I46の一方の口部に金
属蓋9を設け、筒状に複数層接着積層して形成した缶胴
6の内面に塩化ビニル等の熱硬化樹脂をメチルエチルケ
トン等の溶剤に溶かしてなる内面塗料7をスプレー又は
塗布して内面防水被膜を施した後、蓋巻き締め部をコー
ティングし、これを熱硬化オーブン14にて被膜コーテ
ィング剤を乾燥すると同時に熱硬化処理して最内層8を
形成し、内容物充填後他方の口部に金属蓋10を@8締
めたことを特徴とする。
[作用] 本発明は上記のような構成を有することにより、先ず接
液材として熱硬化性樹脂を用いていることと、缶全体が
耐熱性に優れているため、内容物の劣化、香気成分の吸
着、酸化が少く、味、香り及び色調変缶の発生がなく、
また耐水性、防水性に優れていることより、内容物及び
外部からの水分等の影響により缶胴が膨潤、軟化するこ
となく、しかも外から内に向って生ずる負圧に対し、経
時的に外気の浸透がなく、真空度及び耐減圧性の改善に
より、内容物の劣化、特にビタミンCの経時減少がなく
、内容物の品質面の劣化を防止することが可能となる。
また本発明は耐内圧性すなわち、内から外に向っての通
気性がなくブローアツプ強度が強く、内容物及び外部か
らの水分等の影響により、缶胴を形成している紙が膨潤
、軟化することなく、缶胴強度(バネリング強度)を維
持すると共に耐水性、防水性に優れ、しかも表面摩擦抵
抗に優れたものである。
更に本発明は製筒スピードが高く、ロス率が低く、製筒
、製缶設備が高価でなく、できるだけ安価なコストで製
造し、供給することができるものである。
[実施例] 先ず第1の発明を説明すると1、アルミ箔、鉄箔、ステ
ンレス箔等の金属箔2が筒状に製筒されており、この金
属箔2の外側には、バージンパルプを使用したクラフト
紙、又はこれと同等の性能を有するように添加物を加え
てなるクラフト紙等を特徴とする特殊板紙からなる紙管
原紙1が接着vI層されている。又は金属箔2を内側に
ラミネートしてなる紙管原紙lを先ず、筒状に製筒する
こともできる。
このように紙管原紙lの内側に金属箔2を配置すること
により、防水性、耐水性が高まり、充填された内容物の
影響により、缶胴を形成している紙管原紙が1Ii11
!l!軟化する虞れがない、と同時に外気の浸透も防止
され、ガスバリア性が高まるものである。
前記紙管原紙1の外側には、前記特殊板紙からなる紙管
原紙3が耐熱性接着剤にて接着81層されており、この
紙管原紙3には前記特殊板紙からなる紙管原紙4が耐熱
性接着剤にて更に接着積層されている。
このように紙管原紙を3重に接着積層することにより1
缶IJq8の強度が高まるものである。
この筒状に複数層接着積層して形成した缶胴6の外面の
紙管原紙4の表面には、ベースコート5が施されている
このベースコート5は、エポキシ樹脂を有機溶剤に溶か
し、それに硬化剤等及び白色顔料(例えば、主に二酸化
チタンを加える「ホワイトベースコート」、)を加えた
下塗り塗料等を、スプレーマシン24又はロールコータ
−25等でコーティングすることにより、形成されてい
る。
この紙管原紙4の外面にベースコート5をコーティング
することにより、紙管原紙4の継ぎ目を覆い、表面を平
坦にし、表面印刷を容易かつ良好に行うことができる。
このベースコート5が施された前記缶胴6には、曲面印
刷機15により表面印刷22及び表面防水塗装であるオ
ーバーコート20が施されて後、熱硬化処理されている
このオーバーコート20を施すことにより、缶外部から
の水分等の侵入を防止することができ、防水性、耐水性
が強化されると同時に、缶胴自体の強化を図ることがで
きる。
前記筒状に複数層積層して形成された缶胴6の内面には
、塩化ビニル等の熱硬化樹脂をメチルエチルケトン等の
溶剤に溶かしてなる内面塗料7をスプレーマシン13に
より、直接スプレー又は塗布した後、熱硬化処理されて
、最内層8が形成されている。
この最内層8が接液材となり、耐水性、防水性、耐内容
物性が確保される。
前記缶胴6の上下には金属蓋9又はlOが設けられてコ
ンポジット缶23が形成されている。
次に第2の発明を説明すると、スパイラルワインダーの
マンドレル11に、アルミ箔、鉄箔、ステンレス箔等の
金属箔2を所定の角度で筒状に巻き付けて製筒し、この
金属箔2の外側にバージンパルプを使用したクラフト紙
、又はこれと同等の性能を有するように添加物を加えて
なるクラフト紙等を特徴とする特殊板紙からなる紙管原
紙1を耐熱性接着剤にて所定の角度で筒状に巻き付けて
積層し、又は金属箔2を内側にラミネートしてなる紙管
原紙1を耐熱性接着剤にて所定の角度で筒状に巻き付け
て製筒する。
次いで、前記紙管原紙lの外側に、前記紙管原紙1と同
様の特殊板紙からなる紙管原紙3を、耐熱性接着剤にて
所定の角度で筒状に巻き付けて接着積層する。
そして、この紙管原紙3の外側に前記紙管原紙1と同様
の特殊板紙からなる紙管原紙4を、更に耐熱性接着剤に
て接着積層する。
しかる後、前記製筒した缶胴6は、カッター12にて所
定寸法に切断される。
この筒状に積層して形成した前記缶胴6の外面の紙管原
紙4には、スプレーマシン24又はロールコータ−25
にて、ベースコート5が施される。ベースコート5が施
された前記缶胴6は、曲面印刷l115にて、表面印刷
22及びオーバーコート20が施される。
そして、この缶胴6は、紫外線硬化オーブン又は熱硬化
オーブン16にて、乾燥及び表面硬化される。
次いで、フランジャー17にて、缶胴6の口部を広げて
フランジが形成され、シーマ−18にて缶1r4Bの一
方の口部に金属蓋9が巻き締められ、金属蓋10は内容
物が充填された後他方の口部に巻き締められる。
前記筒状に複数層接着積層して形成した缶胴6の内面に
、塩化ビニル等の熱硬化樹脂をメチルエチルケトン等の
溶剤に溶かしてなる内面塗料7を、スプレーマシーン1
3にて、スプレー又は塗布して内面防水被膜が施される
次いで、ローラーコーター26にて、MSき締め部28
を、更にコーティングした後、これを熱硬化オーブン1
4にて、被膜コーティング剤を乾燥すると同時に熱硬化
処理して最内層8が形成される。
このコンポジット缶23を冷缶@27に導入して冷却し
、完成品としてのコンポジット缶23が得られ、内容物
が充填された後他方の口部に金属蓋10が巻き締められ
る。
前記缶胴6の外面ベースコート5上に曲面印刷機15で
表面印刷22及びオーバーコート20を施した後、熱硬
化オーブン又は紫外線硬化オーブン16にて、乾燥及び
表面硬化させるが、この工程を経ることにより、本発明
コンポジット缶の表面光沢は、金属缶に匹敵する程度に
仕上がると共に、表面硬化及び表面滑り性も良好となる
このため、自動販売機適正、高速充填搬送ライン適正に
おいて、金属缶と遜色なく仕上がるものである。
この熱硬化オーブン又は紫外線硬化オーブン16にての
乾燥及び表面硬化工程は、熱硬化オーブン16を用いる
場合は、溶剤を飛散させ、一方、紫外線硬化オーブン1
6を用いる場合は、光感応重合開始剤を反応させて、表
面光沢、表面硬化、表面滑り性を確保するものである。
なお、熱硬化オーブンの場合には、エネルギーコストが
比較的高いが、紫外線硬化オーブンの場合には、エネル
ギーコストが安い。
前記内面塗料7を、缶内面及び缶端面である缶胴6の上
下の切口にスプレーマシン13等にて、完全にスプレー
又は塗布した後、熱硬化オーブン14にて、180℃前
後の温度で10分間前後熱処理し、メチルエチルケトン
等の溶剤及び耐熱性接着剤の溶剤を高温にて飛散させ、
同時に内面塗料7中の塩化ビニル等の熱硬化樹脂を硬化
させて最内層8を形成する。
この熱処理工程において、200℃以上の温度下で行う
と紙管原紙の炭化が徐々に進行するが、本発明の実施例
のように、180℃前後の温度下でのlO分間程度の熱
処理では、炭化は生じない、ただ、紙管原紙の含水率が
多少低下するのみで、缶胴としての性能に何等の変化は
ない。
この工程を採用することにより、従来のすレフイン系組
合せフィルム使用時に見られるような香気成分の吸着も
極度に減少し、オフフレーバー、オフティストが防止さ
れる。
同時に180℃前後の高温にて、乾燥及び内面熱硬化さ
れた容器であるため、耐熱性を備え、高い充填温度に耐
えるため、残存酸素量も減少し、酸化による内容充填物
の劣化も防止される。
と同時に酸化及び吸着による内容物の色調劣化、ビタミ
ンCの経時減少が防止される。
本発明コンポジット缶は、従来の方式のように内面フィ
ルムに防水性、耐内容物性、ガスバリア性等の全ての機
能を持たせるのではなく、上記のように金属箔2の表面
に形成された熱硬化性樹脂塗料からなる最内層8により
、耐水性、防水性、耐内容物性を持たせるものである。
又ガスバリア性に関しては、金属箔2を最内層8の内側
に位置させであるため、第6図に示すように蓋巻き締め
部28部分からの外気の侵入が完全に阻止されている。
金属箔2の厚みは、全くピンホールのない厚み(30ミ
クロン程度)のものを81層するので、耐内圧性、耐負
圧性に優れ、外気の浸透、及び内圧の外への浸透が防止
される。
これによってもたらされる酸化による内容物の劣化が防
止される。
耐内圧性が従来のアルミ蒸着フィルムに代る金属箔2の
使用により向上し、ブローアツプ強度の強化が図れる。
スプレーマシーン13で金属箔2の表面に内面コーティ
ングを行うと、内面塗料7が最内層8を形成すると同時
に表面被膜が金属箔2と一体になり、これを熱処理によ
り硬化させることにより、最内層8及び金属箔2の内層
表面被膜が強化され又、従来のコンポジット缶に見られ
る内面フィルムの接着不良による水分によっての缶胴の
膨潤による強度低下が防止される。
と同時に金属箔2に直接内面コーティングするため、内
面塗料7中の有機溶剤の浸透が金属箔2で阻止されて、
缶胴6内に浸み込まずに熱硬化オーブン14にて完全に
飛散し、缶@6内に残留しないため、従来のように缶胴
内の残留溶剤が充填された内容物に溶は込む虞れは全く
ない。
又缶外部からの水分等の侵入に関しても、表面印刷後1
表面塗装用の塗料を塗布、すなわち。
オーバーコートしたのち、熱処理もしくは紫外線等の処
理により、硬化及び防水処理を施すため、缶胴の強化及
び防水性、耐水性の強化が図れる。
従来のラベル巻き又は表面転写印刷のコンポジット缶に
対し、本発明コンポジット缶は製筒。
裁断後、オフセット印刷法を採用し、この製法は1紙管
系紙4の外面にベースコート5を施すことにより1紙管
系紙4の継ぎ目を覆い、このベースコート5上に表面印
刷22及びオーバコート2Oを行い、熱処理又は紫外線
処理等により、硬化(キユアリング)させる方式をとる
ため、従来のコンポジット化に比べ光沢、表面強度及び
摩擦抵抗の点で、はるかに優れた性能を持つ。
又本発明は、フランジ成形、蓋巻き締め工程の後に、内
面コーティングを施し、同時にフランジ成形部において
もコーティングを行い、更に蓋巻き締め部28は、ロー
ラーコーター26でコーティングを行うため、缶胴6の
コーティング作業は完全に行うことができると共に防水
性、耐水性、耐内容物性、ガスバリア性等のコンポジッ
ト化に要求される諸機能を最大限に発揮することができ
るものである。
本発明方法は、従来よりある紙筒(家庭用アルミホイル
、ラップの中芯等)の製法と全く同じ設備、製法をとる
ため、フィルムの滑り、発熱(滑る際の)を全く考慮し
なくてすみ、フィルム使用時のはC3倍に当たる非常に
高速にて製筒でき、現在の中芯用製筒機の最速なもので
80−100チユーブメーターの製筒が可能になる。
本発明方法では、外側ラベル接着は行わないため、従来
のコンポジット缶のように外側ラベル接着に伴なうトラ
ブルが製筒機に集中せず、m械稼動率、ロス率が低減さ
れる。
なお、第4図において19は紙筒駆動ベルト、21は接
着剤塗布用ローラーである。
[発明の効果] 従って、本発明方法によれば、内容物の劣化、香気成分
の吸着、酸化が少く、オフフレーバーオフティスト及び
色調変缶の発生がなく、同時に耐熱性に優れ、内容物及
び外部からの水分等の影響により紙胴が膨潤、軟化する
ことなく、耐水性、防水性、ガスバリア性に優れ、しか
も外から内に向って生ずる負圧に対し、経時的に外気の
浸透がなく、真空度及び耐減圧性の改善により、内容物
の劣化、特にビタミンCの経時減少がなく、内容物の品
質面の劣化を防止することができるものである。
また本発明は耐内圧性すなわち、内から外に向っての通
気性がなく、ブローアツプ強度が強く、内容物及び外部
からの水分等の影響により、缶胴を形成している紙が膨
潤、軟化することなく、缶胴強度(バネリング強度)を
維持すると共に耐水性、防水性に優れ、しかも表面摩擦
抵抗に優れたものである。
更に本発明は製筒スピードが高く、ロス率が低く、製筒
、製缶設備が高価でなく、できるだけ安価なコストで製
造し、供給することができるもの4、晶ちり早開。
図面は本発明実施の1例を示すものであり、第1図は従
来のコンポジット化を示す一部切欠断面図、第2図は本
発明のコンポジット化を示す二部切欠断面図、第3図は
同上の一部切欠拡大断面図、第4図は本発明方法の工程
の一部を示す説明図、第5図は本発明方法の工程を示す
説明図、第6図は本発明の蓋巻き締め部の一部切欠断面
図である。
工、3.4・・・・・・紙管原紙 2・・・・・・金属箔 5・・・・・・ベースコート 6・・・・・・缶胴 7・・・・・・内面塗料 8・・・・・・最内層 9.10・・・・・・金属蓋 20・・・・・・オーへ−コート 22・・・・・・表面印刷

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)アルミ箔、鉄箔、ステンレス箔等の金属箔(2)
    を筒状に製筒し、この金属箔(2)の外側にバージンパ
    ルプを使用したクラフト紙又はこれと同等の性能を有す
    るように添加物を加えてなるクラフト紙等を素材とする
    特殊板紙からなる紙管原紙(1)を接着積層し、又は金
    属箔(2)を内側にラミネートしてなる紙管原紙(1)
    を筒状に製筒し、前記紙管原紙(1)の外側に紙管原紙
    (1)と同様の特殊板紙からなる紙管原紙(3)を接着
    積層し、この紙管原紙(3)の外側に前記紙管原紙(1
    )と同様の特殊板紙からなる紙管原紙(4)を更に接着
    積層し、筒状に複数層接着積層して形成した缶胴(6)
    の外面の紙管原紙(4)にベースコート(5)を施し、
    缶胴(6)に表面印刷(22)及びオーバーコート(2
    0)を施した後、熱硬化処理し、缶胴(6)の一方の口
    部に金属蓋(9)を設け、缶胴(6)の内面に塩化ビニ
    ル等の熱硬化樹脂をメチルエチルケトン等の溶剤に溶か
    してなる内面塗料(7)をスプレー又は塗布した後、熱
    硬化処理して最内層(8)を形成し、内容物充填後他方
    の口部に金属蓋(10)を巻き締めたことを特徴とする
    コンポジット缶。 (2)スパイラルワインダーのマンドレル(11)に、
    アルミ箔、鉄箔、ステンレス箔等の金属箔(2)を筒状
    に製筒し、この金属箔(2)の外側にバージンパルプを
    使用したクラフト紙又はこれと同等の性能を有するよう
    に添加物を加えてなるクラフト紙等を素材とする特殊板
    紙からなる紙管原紙(1)を耐熱性接着剤にて接着積層
    し、又は金属箔(2)を内側にラミネートしてなる紙管
    原紙(1)を筒状に製筒し、前記紙管原紙(1)の外側
    に紙管原紙(1)と同様の特殊板紙からなる紙管原紙(
    3)を耐熱性接着剤にて接着積層し、この紙管原紙(3
    )の外側に紙管原紙(1)と同様の特殊板紙からなる紙
    管原紙(4)を更に耐熱性接着剤にて接着積層し、製筒
    した缶胴(6)をカッター(12)で所定寸法に切断し
    、この筒状に積層して形成した缶胴(6)の外面の紙管
    原紙(4)にベースコート(5)を施し、缶胴(6)に
    表面印刷(22)及びオーバーコート(20)を施し、
    紫外線硬化オーブン又は熱硬化オーブン(16)にて乾
    燥及び表面硬化させ、フランジャー(17)にて缶胴(
    6)の口部を広げてフランジを形成し、シーマー(18
    )にて缶胴(6)の一方の口部に金属蓋(9)を設け、
    筒状に複数層接着積層して形成した缶胴(6)の内面に
    塩化ビニル等の熱硬化樹脂をメチルエチルケトン等の溶
    剤に溶かしてなる内面塗料(7)をスプレー又は塗布し
    て内面防水被膜を施した後、蓋巻き締め部をコーティン
    グし、これを熱硬化オーブン (14)で被膜コーティング剤を乾燥すると同時に熱硬
    化処理して最内層(8)を形成し、内容物充填後他方の
    口部に金属蓋(10)を巻き締めたことを特徴とするコ
    ンポジット缶の製造方法。
JP8943989A 1989-04-07 1989-04-07 コンポジット缶及びその製造方法 Pending JPH02269642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8943989A JPH02269642A (ja) 1989-04-07 1989-04-07 コンポジット缶及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8943989A JPH02269642A (ja) 1989-04-07 1989-04-07 コンポジット缶及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02269642A true JPH02269642A (ja) 1990-11-05

Family

ID=13970713

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8943989A Pending JPH02269642A (ja) 1989-04-07 1989-04-07 コンポジット缶及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02269642A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100899190B1 (ko) * 2008-11-14 2009-05-26 화신지관산업 주식회사 방수지관

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128738U (ja) * 1984-07-25 1986-02-20 日本精機株式会社 エノキ茸栽培容器の自動紙巻装置
JPH0236458A (ja) * 1988-07-26 1990-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 疎結合マルチプロセサシステム
JPH0422784A (ja) * 1990-05-17 1992-01-27 Daikin Ind Ltd 横型開放圧縮機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128738U (ja) * 1984-07-25 1986-02-20 日本精機株式会社 エノキ茸栽培容器の自動紙巻装置
JPH0236458A (ja) * 1988-07-26 1990-02-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 疎結合マルチプロセサシステム
JPH0422784A (ja) * 1990-05-17 1992-01-27 Daikin Ind Ltd 横型開放圧縮機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100899190B1 (ko) * 2008-11-14 2009-05-26 화신지관산업 주식회사 방수지관

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101421166B (zh) 带螺纹的罐容器
US4366662A (en) Process for preparation of cans and canned provisions
JP4489218B2 (ja) 金属缶用ラベルを装着した金属缶
JP4667595B2 (ja) 両面フィルムラミネート缶蓋及びその製造方法
JPH02269642A (ja) コンポジット缶及びその製造方法
JP2004224417A (ja) 金属缶の開口カール部およびその製造方法
JPH0339903B2 (ja)
JP4648688B2 (ja) ネジ付き缶容器
JP2002144513A (ja) 缶体材料被覆用ポリエステルフィルム及びその製造方法
JP2004035025A (ja) 断熱ラベル付き缶
JP3693820B2 (ja) 熱可塑性樹脂被覆金属板を用いた缶蓋の製造方法および缶蓋
JP3298971B2 (ja) 缶体材料被覆用ポリエステルフィルム及びその製造方法
JP3116496B2 (ja) ヒートシール性樹脂の施用方法
EP1247751B1 (en) Crown for secondary fermentation
CA1138793A (en) Composite container
JP2000006978A (ja) 複合容器
JP4890680B2 (ja) 金属缶用ラベルが装着された金属缶
JPH0339381Y2 (ja)
JPS6158294B2 (ja)
KR101505246B1 (ko) 2피스 그라비아 라미네이트 캔의 제조방법
GB2052437A (en) Improvements in labelling containers
JPS624009A (ja) 非金属製缶胴への蓋取付方法
JPH0610002B2 (ja) 非金属製缶胴への蓋取付方法
JPS6068210A (ja) 金属蓋による容器の密封方法
JPH11272172A (ja) 金属缶用ラベル及びその金属缶用ラベルを装着した金属缶