JP2717749B2 - 艶消し塗装用樹脂組成物 - Google Patents
艶消し塗装用樹脂組成物Info
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Description
組成物に関し、特にアルミニウム製建材用に最適である
艶消し電着塗装用樹脂組成物に関する。
溶性または水分散性のアクリル共重合体とアミノ樹脂か
らなるアニオン系電着塗料を使用する艶消し電着塗装方
法が知られている(特公昭62−24519)。
塗装方法により得られる電着塗膜は膜厚が不足するとい
う欠点があった。また同液に溶剤を添加することにより
塗膜厚は増加するが、塗膜の肌アレが発生し、実用に供
し難い塗膜外観となる。本発明は、前記した従来電着塗
装方法によって得られる電着塗膜の欠点を解消し、特性
のすぐれた電着塗装用樹脂組成物を提供することを目的
としている。
め、本発明者等は電着塗膜の外観を向上させる条件につ
いて鋭意研究を重ねた結果、A.(a)カルボキシル基
およびヒドロキシル基を側鎖に有する水溶性または、水
分散性のビニル系共重合体と(b)酸価を有さずヒドロ
キシル基およびアルコキシシラン基を側鎖に有するビニ
ル系共重合体および、B.(c)メラミン樹脂を含有す
る艶消し電着塗装用樹脂組成物を使用した電着塗料によ
り得られた電着塗膜は、低光沢の美麗な外観を有し、塗
膜厚も充分満足されるのみならず、得られた電着塗膜は
すぐれた耐薬品性、耐候性を示すという知見を得て本発
明を完成するに至った。
分の酸価20〜300、ヒドロキシル価20以上のカル
ボキシル基およびヒドロキシル基を側鎖に有する水溶性
または水分散性のビニル系共重合体40〜90重量部と
(b)成分のヒドロキシル価20以上のヒドロキシル基
およびアルコキシシラン基を側鎖に有するビニル系共重
合体10〜60重量部と、B.(c)メラミン樹脂成分
を上記Aの(a)成分および(b)成分の合計40〜8
0重量部に対し20〜60重量部含有する樹脂組成物よ
りなる艶消し電着塗装用樹脂組成物を要旨としている。
A.(a)カルボキシル基およびヒドロキシル基を側鎖
に有する水溶性または、水分散性のビニル系共重合体と
(b)酸価を有さずヒドロキシル基およびアルコキシシ
ラン基を側鎖に有するビニル系共重合体および、B.
(c)メラミン樹脂の各成分は、艶消し電着塗装用溶液
を得るための必須構成成分である。
ミン樹脂について説明する。 (1) カルボキシル基含有単量体としては、アクリル
酸、α−クロロアクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、無水マレイン酸等がある。(2)ヒドロキシル基含
有単量体としては、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、等がある。
体としては、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリ
エトキシシラン等がある。(4)その他の単量体として
は、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピル
アクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロ
ピルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレート等がある。
基の少なくとも一部を低級アルコールでアルコキシル化
したアルコキシル化メチロールメラミン等があり、低級
アルコールとしてはメチルアルコール、エチルアルコー
ル、プロピルアルコール等がある。 次に(a)成分のカルボキシル基及びヒドロキシル基を
側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系共重合体
を構成する単量体は、前記したカルボキシル基含有単量
体(1)及びヒドロキシル基含有単量体(2)及びその
他のモノマー(4)から構成される。次に(b)成分の
酸価を有さず、ヒドロキシル基及びアルコキシシラン基
を側鎖に有するビニル系共重合体を構成する単量体は、
ヒドロキシル基含有単量体(2)及びアルコキシシラン
基を含有する単量体(3)及びその他の単量体(4)か
ら構成される。また、B、(C)成分は、(5)のメラ
ミン樹脂から構成される。
ニル系共重合体(a)成分の酸価が20〜300の範囲
で得られた電着塗料は、特に水分散性が良好であり、ま
た、(a)成分のヒドロキシル価が20以上で得られた
電着塗料の電着塗膜は性能にすぐれている。そして
(a)成分が40〜90重量部{(a)成分+(b)成
分=100重量部の場合}(b)成分残部の範囲で得ら
れた電着塗料は、水分散性が特に良好であり、その電着
塗膜は美麗な低光沢が得られる。
分のアルコキシシラン基含有モノマー濃度が1〜10重
量部の範囲では、本発明の電着用樹脂製造時の重合物粘
度を容易にコントロールでき、得られた電着塗料の電着
塗膜は、美麗な低光沢を呈する。
製造 攪拌装置、還流冷却器及び窒素導入管を備えた3リット
ル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール10.5
部、ブチルセロソロブ7.1部を仕込み、90℃に昇温
した。別にイソプロパノール18.4部、アクリル酸9
部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン10部、
オクチルアクリレート10部、n−ブチルアクリレート
20部、メチルメタクリレート36部、アゾビスイソブ
チロニトリル1部の混合液を滴下ロートに仕込み、前記
フラスコ内に120分かけて滴下した。滴下終了後、さ
らに、イソプロパノール0.33部、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.16部を30分毎に3回添加した後に、
さらに、90℃で90分反応を続けた。
るビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器及び窒素導入管を備えた3リット
ル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール7.1
部、ブチルセロソロブ10.5部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.4部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート5部、スチレン10部、オクチルアクリ
レート10部、n−ブチルアクリレート20部、メチル
メタクリレート40部、γ−メタクリルオキシプロピル
トリメトキシシラン5部、アゾビスイソブチロニトリル
1部の混合液を滴下ロートに仕込み、前記フラスコ内に
120分かけて滴下した。滴下終了後、さらに、イソプ
ロパノール0.33部、アゾビスイソブチロニトリル
0.16部を30分毎に3回添加した後に、さらに、9
0℃で90分反応を続けた。
るビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器及び窒素導入管を備えた3リット
ル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール7.1
部、ブチルセロソロブ10.5部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.4部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート5部、スチレン10部、オクチルアクリ
レート10部、n−ブチルアクリレート20部、メチル
メタクリレート44部、γ−メタクリルオキシプロピル
トリメトキシシラン1部、アゾビスイソブチロニトリル
1部の混合液を滴下ロートに仕込み、前記フラスコ内に
120分かけて滴下した。滴下終了後、さらに、イソプ
ロパノール0.33部、アゾビスイソブチロニトリル
0.16部を、30分毎に3回添加した後に、さらに、
90℃で90分反応を続けた。
るビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器及び窒素導入管を備えた3リット
ル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール10.5
部、ブチルセロソロブ7.1部を仕込み、90℃に昇温
した。別にイソプロパノール18.4部、アクリル酸
5.4部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン1
0部、オクチルアクリレート10部、n−ブチルアクリ
レート20部、メチルメタクリレート37.6部、γ−
メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン2部、ア
ゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロートに
仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。滴
下終了後、さらに、イソプロパノール0.33部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.16部を、30分毎に3回
添加した後に、さらに、90℃で90分反応を続けた。
で得られたビニル系共重合体34部及びメラミン樹脂
(三和ケミカル社製MX−40)30.9部を混合し
て、これらにジメチルアミノエタノール2.2部を添加
混合した。攪拌を続けながら脱イオン水を161.5部
加えて転相乳化を行い、電着塗装用原液を調整した。別
の容器に脱イオン水を336部仕込み、攪拌しながら前
記電着塗装用原液100部を投入し、次にジメチルアミ
ノエタノールを1部添加して電着塗装液を得た。
で得られたビニル系共重合体60部及びメラミン樹脂
(三和ケミカル社製MX−40)30.9部を混合し
て、これらにジメチルアミノエタノール1.3部を添加
混合した。攪拌を続けながら脱イオン水を161.5部
加えて転相乳化を行い、電着塗装用原液を調整した。別
の容器に脱イオン水を336部仕込み、攪拌しながら前
記電着塗装用原液100部を投入し、次にジメチルアミ
ノエタノールを1部添加して電着塗装液を得た。
で得られたビニル系共重合体10部及びメラミン樹脂
(三和ケミカル社製MX−40)30.9部を混合し
て、これらにジメチルアミノエタノール3部を添加混合
した。攪拌を続けながら脱イオン水を161.5部加え
て転相乳化を行い、電着塗装用原液を調整した。別の容
器に脱イオン水を336部仕込み、攪拌しながら前記電
着塗装用原液100部を投入し、次にジメチルアミノエ
タノールを1部添加して電着塗装液を得た。
で得られたビニル系共重合体34部及びメラミン樹脂
(三和ケミカル社製MX−40)30.9部を混合し
て、これらにジメチルアミノエタノール2.2部を添加
混合した。攪拌を続けながら脱イオン水を161.5部
加えて転相乳化を行い、電着塗装用原液を調整した。別
の容器に脱イオン水を336部仕込み、攪拌しながら前
記電着塗装用原液100部を投入し、次にジメチルアミ
ノエタノールを1部添加して電着塗装液を得た。
ラミン樹脂(三和ケミカル社製MX−40)30.9部
を混合して、これらにジメチルアミノエタノール3.3
部を添加混合した。攪拌を続けながら脱イオン水を16
1.5部加えて転相乳化を行い、電着塗装用原液を調整
した。別の容器に脱イオン水を336部仕込み、攪拌し
ながら前記電着塗装用原液100部を投入し、次にジメ
チルアミノエタノールを1部添加して電着塗装液を得
た。
しながらn−ブタノールを1部添加して比較例2の電着
塗装液を得た。
し、常法に従い、陽極側にアルマイト処理をしたアルミ
ニウム板を、陰極には18−8ステンレス鋼板を使用し
て、180ボルトで2分間の直流通電を行い、十分水洗
した後に180℃で30分間乾燥をした。その結果を表
1に示す。
ているから、電着塗装用樹脂組成物は水分散性がよく、
その結果得られた電着塗料によって形成される電着塗膜
は、美麗な低光沢を呈すると共にすぐれた耐薬品性、耐
候性を示し、産業上極めて有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 A.(a)カルボキシル基およびヒドロ
キシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル
系共重合体と、(b)酸価を有さずヒドロキシル基およ
びアルコキシシラン基を側鎖に有するビニル系共重合体
および、B.(c)メラミン樹脂を含有することを特徴
とする艶消し電着塗装用樹脂組成物。 - 【請求項2】 A.(a)成分の酸価20〜300、ヒ
ドロキシル価20以上のカルボキシル基およびヒドロキ
シル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系
共重合体40〜90重量部と(b)成分のヒドロキシル
価20以上のヒドロキシル基およびアルコキシシラン基
を側鎖に有するビニル系共重合体10〜60重量部と、
B.(c)メラミン樹脂成分を上記Aの(a)成分およ
び(b)成分の合計40〜80重量部に対し20〜60
重量部含有する樹脂組成物よりなる請求項1記載の艶消
し電着塗装用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197511A JP2717749B2 (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 艶消し塗装用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197511A JP2717749B2 (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 艶消し塗装用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641476A JPH0641476A (ja) | 1994-02-15 |
JP2717749B2 true JP2717749B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=16375692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4197511A Expired - Lifetime JP2717749B2 (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 艶消し塗装用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2717749B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB9703147D0 (en) * | 1997-02-14 | 1997-04-02 | Dow Deutschland Inc | Water based emulsion polymers which resist blocking |
JP3665866B2 (ja) * | 2002-10-30 | 2005-06-29 | ハニー化成株式会社 | アニオン型艶消し電着塗料用樹脂組成物 |
JP3665865B2 (ja) * | 2003-06-12 | 2005-06-29 | ハニー化成株式会社 | アニオン型艶消し電着液用樹脂組成物 |
JP3712406B1 (ja) * | 2004-10-13 | 2005-11-02 | ハニー化成株式会社 | アニオン型電着塗料用組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH079779B2 (ja) * | 1985-07-24 | 1995-02-01 | 株式会社東芝 | ガスしや断器 |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP4197511A patent/JP2717749B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0641476A (ja) | 1994-02-15 |
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