JP2745280B2 - 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法Info
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- JP2745280B2 JP2745280B2 JP29600793A JP29600793A JP2745280B2 JP 2745280 B2 JP2745280 B2 JP 2745280B2 JP 29600793 A JP29600793 A JP 29600793A JP 29600793 A JP29600793 A JP 29600793A JP 2745280 B2 JP2745280 B2 JP 2745280B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、艶消し電着塗料用樹脂
組成物の製造方法に関し、特にアルミニウム製建材塗装
用に最適である艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法
に関する。
組成物の製造方法に関し、特にアルミニウム製建材塗装
用に最適である艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では時代の要請により、電着塗装に
おいては艶消し外観を備えた塗膜を形成し得る艶消し電
着塗装が広く実施されるようになっている。これらの方
法は、電着塗料液に特別の艶消し剤を添加することな
く、特定の条件下で反応させた電着塗料組成物を使用す
るものである。例えば、特公昭60−19942号公報
記載の技術がこれに該当する。さらにその後アルコキシ
ルシラン基を側鎖に有する水溶性または水分散性のアク
リル共重合体とアミノ樹脂からなるアニオン系電着塗料
を使用する艶消し電着塗装方法が提案されている(特公
昭62−24519号公報)。
おいては艶消し外観を備えた塗膜を形成し得る艶消し電
着塗装が広く実施されるようになっている。これらの方
法は、電着塗料液に特別の艶消し剤を添加することな
く、特定の条件下で反応させた電着塗料組成物を使用す
るものである。例えば、特公昭60−19942号公報
記載の技術がこれに該当する。さらにその後アルコキシ
ルシラン基を側鎖に有する水溶性または水分散性のアク
リル共重合体とアミノ樹脂からなるアニオン系電着塗料
を使用する艶消し電着塗装方法が提案されている(特公
昭62−24519号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公知
の艶消し電着塗装方法では、次第に厳しく要求されてく
る電着塗膜品質に耐え難くなってきた。例えば、電着塗
料液を長時間放置したり、また同一電着塗料液に塗料原
液を補給しながら電着塗装を繰り返して行くと、得られ
る電着塗膜の外観は、要求塗膜厚を維持しようとする
と、塗膜の肌荒れが生じ、光沢の変動が生じるという電
着塗料液の経時変化が起こり、実用に供し難い塗膜外観
となる。また、艶消し電着塗装方法の光沢をコントロー
ルする方法としては、電着塗料用樹脂組成物やその製造
方法の改良がなされており、例えば、特開平4−342
769号公報,特開平5−171100号公報等がこれ
に該当する。
の艶消し電着塗装方法では、次第に厳しく要求されてく
る電着塗膜品質に耐え難くなってきた。例えば、電着塗
料液を長時間放置したり、また同一電着塗料液に塗料原
液を補給しながら電着塗装を繰り返して行くと、得られ
る電着塗膜の外観は、要求塗膜厚を維持しようとする
と、塗膜の肌荒れが生じ、光沢の変動が生じるという電
着塗料液の経時変化が起こり、実用に供し難い塗膜外観
となる。また、艶消し電着塗装方法の光沢をコントロー
ルする方法としては、電着塗料用樹脂組成物やその製造
方法の改良がなされており、例えば、特開平4−342
769号公報,特開平5−171100号公報等がこれ
に該当する。
【0004】しかしこれらの方法では、初期光沢のコン
トロールは可能となるものの(1)電着塗料液中の混合
成分の共進性に差があるため、電着条件により光沢の差
違を生じたり、(2)水酸基を含有しない成分を有する
ために塗膜性能、特に耐溶剤性が低下したり、(3)水
酸基や酸基を含有しないため分散粒子が不安定となり、
樹脂粒子の粗大化による電着塗料液中での樹脂の沈殿が
発生する等の欠点を生ずる。本発明は、前記した従来電
着塗装方法によって得られる電着塗膜の欠点を解消し、
特性のすぐれた電着塗膜を形成できる電着塗料用樹脂組
成物の製造方法を提供することを目的としている。
トロールは可能となるものの(1)電着塗料液中の混合
成分の共進性に差があるため、電着条件により光沢の差
違を生じたり、(2)水酸基を含有しない成分を有する
ために塗膜性能、特に耐溶剤性が低下したり、(3)水
酸基や酸基を含有しないため分散粒子が不安定となり、
樹脂粒子の粗大化による電着塗料液中での樹脂の沈殿が
発生する等の欠点を生ずる。本発明は、前記した従来電
着塗装方法によって得られる電着塗膜の欠点を解消し、
特性のすぐれた電着塗膜を形成できる電着塗料用樹脂組
成物の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は電着塗膜の外観を向上させる条件につ
いて鋭意研究を重ねた結果、カルボキシル基およびヒド
ロキシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニ
ル系共重合体(A)の存在下に、(a)α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステ
ル単量体、(b)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸
のアルコキシシラン基含有エステル単量体、(c)カル
ボキシル基および/またはヒドロキシル基を含有しない
共重合性ビニル基含有単量体の混合単量体(B)を共重
合させて得られる共重合体(D)とアミノ樹脂(E)と
を混合することによって製造した艶消し電着塗料用樹脂
組成物を使用した電着塗料液は、長時間放置して時間が
経過しても沈殿を生ずることなく、また同一電着塗料液
に塗料原液を補給しながら電着塗装を繰り返した後で
も、安定した低光沢の美麗な外観を有し、塗膜厚も充分
満足されるのみならず、得られた電着塗膜は優れた耐溶
剤性を示すという知見を得て本発明を完成するに至っ
た。
め、本発明者等は電着塗膜の外観を向上させる条件につ
いて鋭意研究を重ねた結果、カルボキシル基およびヒド
ロキシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニ
ル系共重合体(A)の存在下に、(a)α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステ
ル単量体、(b)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸
のアルコキシシラン基含有エステル単量体、(c)カル
ボキシル基および/またはヒドロキシル基を含有しない
共重合性ビニル基含有単量体の混合単量体(B)を共重
合させて得られる共重合体(D)とアミノ樹脂(E)と
を混合することによって製造した艶消し電着塗料用樹脂
組成物を使用した電着塗料液は、長時間放置して時間が
経過しても沈殿を生ずることなく、また同一電着塗料液
に塗料原液を補給しながら電着塗装を繰り返した後で
も、安定した低光沢の美麗な外観を有し、塗膜厚も充分
満足されるのみならず、得られた電着塗膜は優れた耐溶
剤性を示すという知見を得て本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち具体的な本発明は、酸価20〜3
00、ヒドロキシル価20以上のカルボキシル基および
ヒドロキシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性の
ビニル系共重合体(A)成分40〜90重量部の存在下
に、下記混合単量体(B)成分を10〜60重量部共重
合させ、その結果得られる共重合体(D)成分40〜8
0重量部とアミノ樹脂(E)成分20〜60重量部とを
混合することよりなる艶消し電着塗料用樹脂組成物の製
造方法を要旨としている。混合単量体(B)成分はその
100重量部中 (a)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒ
ドロキシアルキル含有エステル単量体を(B)成分のヒ
ドロキシル価が20以上となる重量部、 (b)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のア
ルコキシシラン基含有エステル単量体を1〜10重量
部、 (c)成分:カルボキシル基および/またはヒドロキシ
ル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体を残量、 を含有するものである。上記(a)成分に記載した
「(B)成分のヒドロキシル価」は、数1により算出し
た。
00、ヒドロキシル価20以上のカルボキシル基および
ヒドロキシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性の
ビニル系共重合体(A)成分40〜90重量部の存在下
に、下記混合単量体(B)成分を10〜60重量部共重
合させ、その結果得られる共重合体(D)成分40〜8
0重量部とアミノ樹脂(E)成分20〜60重量部とを
混合することよりなる艶消し電着塗料用樹脂組成物の製
造方法を要旨としている。混合単量体(B)成分はその
100重量部中 (a)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒ
ドロキシアルキル含有エステル単量体を(B)成分のヒ
ドロキシル価が20以上となる重量部、 (b)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のア
ルコキシシラン基含有エステル単量体を1〜10重量
部、 (c)成分:カルボキシル基および/またはヒドロキシ
ル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体を残量、 を含有するものである。上記(a)成分に記載した
「(B)成分のヒドロキシル価」は、数1により算出し
た。
【0007】
【数1】
【0008】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明では、
カルボキシル基およびヒドロキシル基を側鎖に有する水
溶性または水分散性のビニル系共重合体(A)と、
(a)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキ
シアルキル含有エステル単量体、(b)α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のアルコキシシラン基含有エステ
ル単量体、(c)カルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体の混
合単量体(B)およびアミノ樹脂(E)の各成分は、艶
消し電着塗料用溶液を得るための必須構成成分である。
カルボキシル基およびヒドロキシル基を側鎖に有する水
溶性または水分散性のビニル系共重合体(A)と、
(a)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキ
シアルキル含有エステル単量体、(b)α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のアルコキシシラン基含有エステ
ル単量体、(c)カルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体の混
合単量体(B)およびアミノ樹脂(E)の各成分は、艶
消し電着塗料用溶液を得るための必須構成成分である。
【0009】(A)成分の水溶性または水分散性のビニ
ル系共重合体を構成するカルボキシル基含有単量体とし
ては、アクリル酸、α−クロロアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、シトラコン酸、メサコン酸等の単独ま
たは混合物あるいは少なくとも1個のカルボキシル基を
有するそれらの官能性誘導体例えば不飽和の重合性のジ
−またはポリカルボン酸の部分的エステルまたはアミド
等がある。
ル系共重合体を構成するカルボキシル基含有単量体とし
ては、アクリル酸、α−クロロアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、シトラコン酸、メサコン酸等の単独ま
たは混合物あるいは少なくとも1個のカルボキシル基を
有するそれらの官能性誘導体例えば不飽和の重合性のジ
−またはポリカルボン酸の部分的エステルまたはアミド
等がある。
【0010】また、(A)成分の水溶性または水分散性
のビニル系共重合体を構成するα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のヒドロキシル基含有単量体としては、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、ジエチレングリコールモノアクリレート、ジエチレ
ングリコールモノメタクリレート等がある。
のビニル系共重合体を構成するα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のヒドロキシル基含有単量体としては、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、ジエチレングリコールモノアクリレート、ジエチレ
ングリコールモノメタクリレート等がある。
【0011】さらに、(A)成分の水溶性または水分散
性のビニル系共重合体を構成するカルボキシル基含有単
量体およびヒドロキシル基含有単量体と共重合させる共
重合性ビニル基含有単量体としては、メチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチ
ルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イ
ソプロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチ
ルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメ
タクリレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメ
タクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ヘプチルアクリレート、ヘプチルメタクリレート等
があり、アルキル基内に炭素原子約20までを有する同
様なエステルが使用できる。さらに、スチレン、α−ア
ルキルスチレン、α−クロロスチレン、ビニルトルエ
ン、アクリロニトリル、酢酸ビニル等がある。
性のビニル系共重合体を構成するカルボキシル基含有単
量体およびヒドロキシル基含有単量体と共重合させる共
重合性ビニル基含有単量体としては、メチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチ
ルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イ
ソプロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチ
ルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメ
タクリレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメ
タクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ヘプチルアクリレート、ヘプチルメタクリレート等
があり、アルキル基内に炭素原子約20までを有する同
様なエステルが使用できる。さらに、スチレン、α−ア
ルキルスチレン、α−クロロスチレン、ビニルトルエ
ン、アクリロニトリル、酢酸ビニル等がある。
【0012】次に(a)成分を構成するα,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステ
ル単量体としては、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、
3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、ジエチレングリコールモノア
クリレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート
等がある。
ン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステ
ル単量体としては、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、
3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、ジエチレングリコールモノア
クリレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート
等がある。
【0013】また(b)成分のα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のアルコキシシラン基含有エステル単量体
としては、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエ
トキシシラン等が使用できる。
和カルボン酸のアルコキシシラン基含有エステル単量体
としては、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエ
トキシシラン等が使用できる。
【0014】さらに(c)成分のカルボキシル基および
/またはヒドロキシル基を含有しない共重合性ビニル基
含有単量体としては、メチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、
ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、ヘプチルアク
リレート、ヘプチルメタクリレート等があり、アルキル
基内に炭素原子約20までを有する同様なエステルが使
用できる。さらに、スチレン、α−アルキルスチレン、
α−クロロスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル等がある。
/またはヒドロキシル基を含有しない共重合性ビニル基
含有単量体としては、メチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、
ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、ヘプチルアク
リレート、ヘプチルメタクリレート等があり、アルキル
基内に炭素原子約20までを有する同様なエステルが使
用できる。さらに、スチレン、α−アルキルスチレン、
α−クロロスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル等がある。
【0015】そして(E)成分のアミノ樹脂としては、
メチロール基の少なくとも一部を低級アルコールでアル
コキシル化したものであればよい。低級アルコールとし
ては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等の一種又は二種以上を使用できる。
メチロール基の少なくとも一部を低級アルコールでアル
コキシル化したものであればよい。低級アルコールとし
ては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等の一種又は二種以上を使用できる。
【0016】本発明における水溶性または水分散性のビ
ニル系共重合体(A)成分の酸価が20〜300の範囲
で得られた電着塗料は、特に水分散性が良好であり、ま
た、(A)成分のヒドロキシル価が20以上で得られた
電着塗料の電着塗膜は性能に優れている。そして(A)
成分が40〜90の重量部{(A)成分+(B)成分=
100重量部の場合}(B)成分残部の範囲で得られた
電着塗料は、水分散性が特に良好であり、その電着塗膜
は美麗な低光沢が得られる。
ニル系共重合体(A)成分の酸価が20〜300の範囲
で得られた電着塗料は、特に水分散性が良好であり、ま
た、(A)成分のヒドロキシル価が20以上で得られた
電着塗料の電着塗膜は性能に優れている。そして(A)
成分が40〜90の重量部{(A)成分+(B)成分=
100重量部の場合}(B)成分残部の範囲で得られた
電着塗料は、水分散性が特に良好であり、その電着塗膜
は美麗な低光沢が得られる。
【0017】また、本発明の(B)成分100重量部
中、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のアルコキシ
シラン基含有エステル単量体ビニル系共重合体(b)成
分の濃度が1〜10重量部の範囲では、本発明の電着塗
料用樹脂製造時の重合物粘度を容易にコントロールで
き、得られた電着塗料により形成した電着塗膜は、美麗
な低光沢を呈する。
中、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のアルコキシ
シラン基含有エステル単量体ビニル系共重合体(b)成
分の濃度が1〜10重量部の範囲では、本発明の電着塗
料用樹脂製造時の重合物粘度を容易にコントロールで
き、得られた電着塗料により形成した電着塗膜は、美麗
な低光沢を呈する。
【0018】
【実施例】本発明の実施例および比較例をあげて、本発
明をさらに詳細に説明するが、これにより本発明が限定
されるものではない。なお、実施例、比較例、応用例中
の部は、特に断りのない限り重量部である。 製造例1 水溶性または水分散性のビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソロブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
9部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン10
部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブチ
ルアクリレート20部、メチルメタクリレート36部、
アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロート
に仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.2部を30分毎に3回添加
した後に、さらに、90℃で90分反応を続けた。
明をさらに詳細に説明するが、これにより本発明が限定
されるものではない。なお、実施例、比較例、応用例中
の部は、特に断りのない限り重量部である。 製造例1 水溶性または水分散性のビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソロブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
9部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン10
部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブチ
ルアクリレート20部、メチルメタクリレート36部、
アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロート
に仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.2部を30分毎に3回添加
した後に、さらに、90℃で90分反応を続けた。
【0019】製造例2 水溶性または水分散性のビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
9部、2−ヒドロキシエチルアクリレート15部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート8部、スチレン10
部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブチ
ルアクリレート15部、メチルメタクリレート33部、
アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロート
に仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.2部を30分毎に3回添加
した後に、さらに、90℃で90分反応を続けた。
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
9部、2−ヒドロキシエチルアクリレート15部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート8部、スチレン10
部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブチ
ルアクリレート15部、メチルメタクリレート33部、
アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロート
に仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.2部を30分毎に3回添加
した後に、さらに、90℃で90分反応を続けた。
【0020】製造例3 アルコキシシランを側鎖に有するビニル系共重合体の製
造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート5部、スチレン10部、2−エチルヘキ
シルアクリレート10部、n−ブチルアクリレート20
部、メチルメタクリレート40部、γ−メタクリルオキ
シプロピルトリメトキシシラン5部、アゾビスイソブチ
ロニトリル1部の混合液を滴下ロートに仕込み、前記フ
ラスコ内に120分かけて滴下した。滴下終了後、さら
に、イソプロパノール0.4部、アゾビスイソブチロニ
トリル0.2部を、30分毎に3回添加した後に、さら
に、90℃で90分反応を続けた。
造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート5部、スチレン10部、2−エチルヘキ
シルアクリレート10部、n−ブチルアクリレート20
部、メチルメタクリレート40部、γ−メタクリルオキ
シプロピルトリメトキシシラン5部、アゾビスイソブチ
ロニトリル1部の混合液を滴下ロートに仕込み、前記フ
ラスコ内に120分かけて滴下した。滴下終了後、さら
に、イソプロパノール0.4部、アゾビスイソブチロニ
トリル0.2部を、30分毎に3回添加した後に、さら
に、90℃で90分反応を続けた。
【0021】製造例4 アルコキシシランを側鎖に有するビニル系共重合体の製
造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソロブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
6.0部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン1
0部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブ
チルアクリレート20部、メチルメタクリレート37.
0部、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン2部、アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴
下ロートに仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴
下した。滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4
部、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を、30分毎
に3回添加した後に、さらに、90℃で90分反応を続
けた。
造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソロブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
6.0部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン1
0部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブ
チルアクリレート20部、メチルメタクリレート37.
0部、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン2部、アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴
下ロートに仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴
下した。滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4
部、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を、30分毎
に3回添加した後に、さらに、90℃で90分反応を続
けた。
【0022】製造例5 製造例1と同様の反応を行ない、反応終了後イソプロパ
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト2.5部、スチレン5部、2−エチルヘキシルアクリ
レート5部、n−ブチルアクリレート10部、メチルメ
タクリレート20部、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン2.5部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部の混合物を60分間で滴下した。滴下終了
後、さらに、イソプロパノール0.2部、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を30分毎に3回添加した後
に、さらに、90℃で90分間反応を続けた。
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト2.5部、スチレン5部、2−エチルヘキシルアクリ
レート5部、n−ブチルアクリレート10部、メチルメ
タクリレート20部、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン2.5部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部の混合物を60分間で滴下した。滴下終了
後、さらに、イソプロパノール0.2部、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を30分毎に3回添加した後
に、さらに、90℃で90分間反応を続けた。
【0023】製造例6 製造例2と同様の反応を行ない、反応終了後イソプロパ
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト2.5部、スチレン5部、2−エチルヘキシルアクリ
レート5部、n−ブチルアクリレート10部、メチルメ
タクリレート20部、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン2.5部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部の混合物を60分間で滴下した。滴下終了
後、さらに、イソプロパノール0.2部、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を30分毎に3回添加した後
に、さらに、90℃で90分間反応を続けた。
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト2.5部、スチレン5部、2−エチルヘキシルアクリ
レート5部、n−ブチルアクリレート10部、メチルメ
タクリレート20部、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン2.5部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部の混合物を60分間で滴下した。滴下終了
後、さらに、イソプロパノール0.2部、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を30分毎に3回添加した後
に、さらに、90℃で90分間反応を続けた。
【0024】製造例7 製造例2と同様の反応を行ない、反応終了後イソプロパ
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、スチレン5部、2−エ
チルヘキシルアクリレート5部、n−ブチルアクリレー
ト12.5部、メチルメタクリレート25部、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシラン2.5部、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を60分間
で滴下した。滴下終了後、さらに、イソプロパノール
0.2部、アゾビスイソブチロニトリル0.1部を30
分毎に3回添加した後に、さらに、90℃で90分間反
応を続けた。
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、スチレン5部、2−エ
チルヘキシルアクリレート5部、n−ブチルアクリレー
ト12.5部、メチルメタクリレート25部、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシラン2.5部、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を60分間
で滴下した。滴下終了後、さらに、イソプロパノール
0.2部、アゾビスイソブチロニトリル0.1部を30
分毎に3回添加した後に、さらに、90℃で90分間反
応を続けた。
【0025】実施例1 製造例5で得られたビニル系共重合体100部およびメ
ラミン樹脂(三和ケミカル社製MX−40)30.9部
を混合して、これらにジメチルアミノエタノール2.1
部を添加混合した。攪拌を続けながら脱イオン水を17
6部加えて転相乳化を行い、電着塗料用原液を調整し
た。別の容器に脱イオン水を710部仕込み、攪拌しな
がら前記電着塗料用原液309部を投入し、次にジメチ
ルアミノエタノールを3.5部添加して電着塗料液を得
た。
ラミン樹脂(三和ケミカル社製MX−40)30.9部
を混合して、これらにジメチルアミノエタノール2.1
部を添加混合した。攪拌を続けながら脱イオン水を17
6部加えて転相乳化を行い、電着塗料用原液を調整し
た。別の容器に脱イオン水を710部仕込み、攪拌しな
がら前記電着塗料用原液309部を投入し、次にジメチ
ルアミノエタノールを3.5部添加して電着塗料液を得
た。
【0026】実施例2および比較例1〜3 ビニル系共重合体を表1に示すビニル系共重合体を使用
する以外は、すべて実施例1と同じ条件により電着塗料
液を調整した。
する以外は、すべて実施例1と同じ条件により電着塗料
液を調整した。
【0027】
【表1】
【0028】応用例1 実施例1〜2、比較例1〜3で調整した電着塗料液を使
用し、常法に従い陽極にアルマイト処理したアルミニウ
ム板を、陰極に18−8ステンレス鋼板を用いて、浴温
20℃、両極間に直流電圧180Vを2分間印加した。
次いで電着塗装されたアルミニウム板を取り出し、充分
に水洗したのち、180℃の温度で30分間焼付け乾燥
した。この結果各アルミニウム板上に形成された電着塗
膜の特性は表2に示す通りであった。
用し、常法に従い陽極にアルマイト処理したアルミニウ
ム板を、陰極に18−8ステンレス鋼板を用いて、浴温
20℃、両極間に直流電圧180Vを2分間印加した。
次いで電着塗装されたアルミニウム板を取り出し、充分
に水洗したのち、180℃の温度で30分間焼付け乾燥
した。この結果各アルミニウム板上に形成された電着塗
膜の特性は表2に示す通りであった。
【0029】
【表2】
【0030】表2の塗膜物性各項目の試験方法は次に示
す通りである。 1.塗膜厚:パーマスコープE−110B(フィッシャ
ー社製)による。 2.光沢:光沢計{デジタル変角光沢計UGV−5D、
スガ試験機(株)製}を用いて60度鏡面光沢度を測定 3.外観:肉眼判定 4.硬度:JIS H−8602の鉛筆ひっかき試験に
よる。 5.付着性:JIS H−8602の付着性試験によ
る。 6.耐アルカリ性:1.0%NaOH水溶液に塗膜を7
2時間/20℃接触後の状態をレイティングナンバーで
評価する。 7.耐溶剤性:メチルエチルケトンで塗膜表面の同一箇
所をラビングし、100回往復実施後の塗膜表面の傷つ
きや塗膜の溶解、剥離を目視により測定
す通りである。 1.塗膜厚:パーマスコープE−110B(フィッシャ
ー社製)による。 2.光沢:光沢計{デジタル変角光沢計UGV−5D、
スガ試験機(株)製}を用いて60度鏡面光沢度を測定 3.外観:肉眼判定 4.硬度:JIS H−8602の鉛筆ひっかき試験に
よる。 5.付着性:JIS H−8602の付着性試験によ
る。 6.耐アルカリ性:1.0%NaOH水溶液に塗膜を7
2時間/20℃接触後の状態をレイティングナンバーで
評価する。 7.耐溶剤性:メチルエチルケトンで塗膜表面の同一箇
所をラビングし、100回往復実施後の塗膜表面の傷つ
きや塗膜の溶解、剥離を目視により測定
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているから、本発明で得られた電着塗料用樹脂組成物は
水分散性がよく、その結果得られた電着塗料は、長時間
電着塗料液を放置した後も沈殿を生ずることがなく、同
一電着塗料液に塗料原液を補給しながら電着塗装を繰り
返した後も、形成される電着塗膜は、安定した低光沢の
美麗な外観を有し、塗膜厚も充分満足されると共に、優
れた耐薬品性、耐候性を示し、産業上極めて有用であ
る。
ているから、本発明で得られた電着塗料用樹脂組成物は
水分散性がよく、その結果得られた電着塗料は、長時間
電着塗料液を放置した後も沈殿を生ずることがなく、同
一電着塗料液に塗料原液を補給しながら電着塗装を繰り
返した後も、形成される電着塗膜は、安定した低光沢の
美麗な外観を有し、塗膜厚も充分満足されると共に、優
れた耐薬品性、耐候性を示し、産業上極めて有用であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 カルボキシル基およびヒドロキシル基を
側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系共重合体
(A)の存在下に、(a)α,β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステル単量体、
(b)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のアルコキ
シシラン基含有エステル単量体、(c)カルボキシル基
および/またはヒドロキシル基を有しない共重合性ビニ
ル基含有単量体の混合単量体(B)を共重合させること
を特徴とし、その結果得られる共重合体(D)とアミノ
樹脂(E)とを混合することよりなる艶消し電着塗料用
樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項2】 酸価20〜300、ヒドロキシル価20
以上のカルボキシル基およびヒドロキシル基を側鎖に有
する水溶性または水分散性のビニル系共重合体(A)成
分40〜90重量部の存在下に、下記混合単量体(B)
成分を10〜60重量部共重合させることを特徴とし、
その結果得られる共重合体(D)成分40〜80重量部
とアミノ樹脂(E)成分20〜60重量部とを混合する
ことよりなる艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法。
混合単量体(B)成分はその100重量部中 (a)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒ
ドロキシアルキル含有エステル単量体を(B)成分のヒ
ドロキシル価が20以上となる重量部、 (b)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のア
ルコキシシラン基含有エステル単量体を1〜10重量
部、 (c)成分:カルボキシル基および/またはヒドロキシ
ル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体を残量、
を含有する。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29600793A JP2745280B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29600793A JP2745280B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08157756A JPH08157756A (ja) | 1996-06-18 |
JP2745280B2 true JP2745280B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17827930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29600793A Expired - Lifetime JP2745280B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2745280B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-02 JP JP29600793A patent/JP2745280B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08157756A (ja) | 1996-06-18 |
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