JP2745280B2 - 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法

Info

Publication number
JP2745280B2
JP2745280B2 JP29600793A JP29600793A JP2745280B2 JP 2745280 B2 JP2745280 B2 JP 2745280B2 JP 29600793 A JP29600793 A JP 29600793A JP 29600793 A JP29600793 A JP 29600793A JP 2745280 B2 JP2745280 B2 JP 2745280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
component
group
weight
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29600793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08157756A (ja
Inventor
佳孝 水嶋
克彦 岸田
隆光 大東
Original Assignee
ハニー化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=17827930&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2745280(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ハニー化成株式会社 filed Critical ハニー化成株式会社
Priority to JP29600793A priority Critical patent/JP2745280B2/ja
Publication of JPH08157756A publication Critical patent/JPH08157756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2745280B2 publication Critical patent/JP2745280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、艶消し電着塗料用樹脂
組成物の製造方法に関し、特にアルミニウム製建材塗装
用に最適である艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では時代の要請により、電着塗装に
おいては艶消し外観を備えた塗膜を形成し得る艶消し電
着塗装が広く実施されるようになっている。これらの方
法は、電着塗料液に特別の艶消し剤を添加することな
く、特定の条件下で反応させた電着塗料組成物を使用す
るものである。例えば、特公昭60−19942号公報
記載の技術がこれに該当する。さらにその後アルコキシ
ルシラン基を側鎖に有する水溶性または水分散性のアク
リル共重合体とアミノ樹脂からなるアニオン系電着塗料
を使用する艶消し電着塗装方法が提案されている(特公
昭62−24519号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公知
の艶消し電着塗装方法では、次第に厳しく要求されてく
る電着塗膜品質に耐え難くなってきた。例えば、電着塗
料液を長時間放置したり、また同一電着塗料液に塗料原
液を補給しながら電着塗装を繰り返して行くと、得られ
る電着塗膜の外観は、要求塗膜厚を維持しようとする
と、塗膜の肌荒れが生じ、光沢の変動が生じるという電
着塗料液の経時変化が起こり、実用に供し難い塗膜外観
となる。また、艶消し電着塗装方法の光沢をコントロー
ルする方法としては、電着塗料用樹脂組成物やその製造
方法の改良がなされており、例えば、特開平4−342
769号公報,特開平5−171100号公報等がこれ
に該当する。
【0004】しかしこれらの方法では、初期光沢のコン
トロールは可能となるものの(1)電着塗料液中の混合
成分の共進性に差があるため、電着条件により光沢の差
違を生じたり、(2)水酸基を含有しない成分を有する
ために塗膜性能、特に耐溶剤性が低下したり、(3)水
酸基や酸基を含有しないため分散粒子が不安定となり、
樹脂粒子の粗大化による電着塗料液中での樹脂の沈殿が
発生する等の欠点を生ずる。本発明は、前記した従来電
着塗装方法によって得られる電着塗膜の欠点を解消し、
特性のすぐれた電着塗膜を形成できる電着塗料用樹脂組
成物の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は電着塗膜の外観を向上させる条件につ
いて鋭意研究を重ねた結果、カルボキシル基およびヒド
ロキシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性のビニ
ル系共重合体(A)の存在下に、(a)α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステ
ル単量体、(b)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸
のアルコキシシラン基含有エステル単量体、(c)カル
ボキシル基および/またはヒドロキシル基を含有しない
共重合性ビニル基含有単量体の混合単量体(B)を共重
合させて得られる共重合体(D)とアミノ樹脂(E)と
を混合することによって製造した艶消し電着塗料用樹脂
組成物を使用した電着塗料液は、長時間放置して時間が
経過しても沈殿を生ずることなく、また同一電着塗料液
に塗料原液を補給しながら電着塗装を繰り返した後で
も、安定した低光沢の美麗な外観を有し、塗膜厚も充分
満足されるのみならず、得られた電着塗膜は優れた耐溶
剤性を示すという知見を得て本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち具体的な本発明は、酸価20〜3
00、ヒドロキシル価20以上のカルボキシル基および
ヒドロキシル基を側鎖に有する水溶性または水分散性の
ビニル系共重合体(A)成分40〜90重量部の存在下
に、下記混合単量体(B)成分を10〜60重量部共重
合させ、その結果得られる共重合体(D)成分40〜8
0重量部とアミノ樹脂(E)成分20〜60重量部とを
混合することよりなる艶消し電着塗料用樹脂組成物の製
造方法を要旨としている。混合単量体(B)成分はその
100重量部中 (a)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒ
ドロキシアルキル含有エステル単量体を(B)成分のヒ
ドロキシル価が20以上となる重量部、 (b)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のア
ルコキシシラン基含有エステル単量体を1〜10重量
部、 (c)成分:カルボキシル基および/またはヒドロキシ
ル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体を残量、 を含有するものである。上記(a)成分に記載した
「(B)成分のヒドロキシル価」は、数1により算出し
た。
【0007】
【数1】
【0008】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。本発明では、
カルボキシル基およびヒドロキシル基を側鎖に有する水
溶性または水分散性のビニル系共重合体(A)と、
(a)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキ
シアルキル含有エステル単量体、(b)α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のアルコキシシラン基含有エステ
ル単量体、(c)カルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体の混
合単量体(B)およびアミノ樹脂(E)の各成分は、艶
消し電着塗料用溶液を得るための必須構成成分である。
【0009】(A)成分の水溶性または水分散性のビニ
ル系共重合体を構成するカルボキシル基含有単量体とし
ては、アクリル酸、α−クロロアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、シトラコン酸、メサコン酸等の単独ま
たは混合物あるいは少なくとも1個のカルボキシル基を
有するそれらの官能性誘導体例えば不飽和の重合性のジ
−またはポリカルボン酸の部分的エステルまたはアミド
等がある。
【0010】また、(A)成分の水溶性または水分散性
のビニル系共重合体を構成するα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のヒドロキシル基含有単量体としては、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、ジエチレングリコールモノアクリレート、ジエチレ
ングリコールモノメタクリレート等がある。
【0011】さらに、(A)成分の水溶性または水分散
性のビニル系共重合体を構成するカルボキシル基含有単
量体およびヒドロキシル基含有単量体と共重合させる共
重合性ビニル基含有単量体としては、メチルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチ
ルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プ
ロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イ
ソプロピルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチ
ルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメ
タクリレート、ステアリルアクリレート、ステアリルメ
タクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、ヘプチルアクリレート、ヘプチルメタクリレート等
があり、アルキル基内に炭素原子約20までを有する同
様なエステルが使用できる。さらに、スチレン、α−ア
ルキルスチレン、α−クロロスチレン、ビニルトルエ
ン、アクリロニトリル、酢酸ビニル等がある。
【0012】次に(a)成分を構成するα,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステ
ル単量体としては、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレート、
3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、ジエチレングリコールモノア
クリレート、ジエチレングリコールモノメタクリレート
等がある。
【0013】また(b)成分のα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のアルコキシシラン基含有エステル単量体
としては、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルトリエ
トキシシラン等が使用できる。
【0014】さらに(c)成分のカルボキシル基および
/またはヒドロキシル基を含有しない共重合性ビニル基
含有単量体としては、メチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、
ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、ヘプチルアク
リレート、ヘプチルメタクリレート等があり、アルキル
基内に炭素原子約20までを有する同様なエステルが使
用できる。さらに、スチレン、α−アルキルスチレン、
α−クロロスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル等がある。
【0015】そして(E)成分のアミノ樹脂としては、
メチロール基の少なくとも一部を低級アルコールでアル
コキシル化したものであればよい。低級アルコールとし
ては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等の一種又は二種以上を使用できる。
【0016】本発明における水溶性または水分散性のビ
ニル系共重合体(A)成分の酸価が20〜300の範囲
で得られた電着塗料は、特に水分散性が良好であり、ま
た、(A)成分のヒドロキシル価が20以上で得られた
電着塗料の電着塗膜は性能に優れている。そして(A)
成分が40〜90の重量部{(A)成分+(B)成分=
100重量部の場合}(B)成分残部の範囲で得られた
電着塗料は、水分散性が特に良好であり、その電着塗膜
は美麗な低光沢が得られる。
【0017】また、本発明の(B)成分100重量部
中、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のアルコキシ
シラン基含有エステル単量体ビニル系共重合体(b)成
分の濃度が1〜10重量部の範囲では、本発明の電着塗
料用樹脂製造時の重合物粘度を容易にコントロールで
き、得られた電着塗料により形成した電着塗膜は、美麗
な低光沢を呈する。
【0018】
【実施例】本発明の実施例および比較例をあげて、本発
明をさらに詳細に説明するが、これにより本発明が限定
されるものではない。なお、実施例、比較例、応用例中
の部は、特に断りのない限り重量部である。 製造例1 水溶性または水分散性のビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソロブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
9部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン10
部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブチ
ルアクリレート20部、メチルメタクリレート36部、
アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロート
に仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.2部を30分毎に3回添加
した後に、さらに、90℃で90分反応を続けた。
【0019】製造例2 水溶性または水分散性のビニル系共重合体の製造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
9部、2−ヒドロキシエチルアクリレート15部、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート8部、スチレン10
部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブチ
ルアクリレート15部、メチルメタクリレート33部、
アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴下ロート
に仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.2部を30分毎に3回添加
した後に、さらに、90℃で90分反応を続けた。
【0020】製造例3 アルコキシシランを側鎖に有するビニル系共重合体の製
造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソルブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート5部、スチレン10部、2−エチルヘキ
シルアクリレート10部、n−ブチルアクリレート20
部、メチルメタクリレート40部、γ−メタクリルオキ
シプロピルトリメトキシシラン5部、アゾビスイソブチ
ロニトリル1部の混合液を滴下ロートに仕込み、前記フ
ラスコ内に120分かけて滴下した。滴下終了後、さら
に、イソプロパノール0.4部、アゾビスイソブチロニ
トリル0.2部を、30分毎に3回添加した後に、さら
に、90℃で90分反応を続けた。
【0021】製造例4 アルコキシシランを側鎖に有するビニル系共重合体の製
造 攪拌装置、還流冷却器および窒素導入管を備えた3リッ
トル4つ口フラスコに重量部でイソプロパノール12.
0部、ブチルセロソロブ8.0部を仕込み、90℃に昇
温した。別にイソプロパノール18.0部、アクリル酸
6.0部、2−ヒドロキシエチルアクリレート10部、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート5部、スチレン1
0部、2−エチルヘキシルアクリレート10部、n−ブ
チルアクリレート20部、メチルメタクリレート37.
0部、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン2部、アゾビスイソブチロニトリル1部の混合液を滴
下ロートに仕込み、前記フラスコ内に120分かけて滴
下した。滴下終了後、さらに、イソプロパノール0.4
部、アゾビスイソブチロニトリル0.2部を、30分毎
に3回添加した後に、さらに、90℃で90分反応を続
けた。
【0022】製造例5 製造例1と同様の反応を行ない、反応終了後イソプロパ
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト2.5部、スチレン5部、2−エチルヘキシルアクリ
レート5部、n−ブチルアクリレート10部、メチルメ
タクリレート20部、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン2.5部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部の混合物を60分間で滴下した。滴下終了
後、さらに、イソプロパノール0.2部、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を30分毎に3回添加した後
に、さらに、90℃で90分間反応を続けた。
【0023】製造例6 製造例2と同様の反応を行ない、反応終了後イソプロパ
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート5部、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト2.5部、スチレン5部、2−エチルヘキシルアクリ
レート5部、n−ブチルアクリレート10部、メチルメ
タクリレート20部、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン2.5部、アゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部の混合物を60分間で滴下した。滴下終了
後、さらに、イソプロパノール0.2部、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部を30分毎に3回添加した後
に、さらに、90℃で90分間反応を続けた。
【0024】製造例7 製造例2と同様の反応を行ない、反応終了後イソプロパ
ノールコール6部、ブチルセロソルブ4部を加え、次い
でイソプロパノールコール9部、スチレン5部、2−エ
チルヘキシルアクリレート5部、n−ブチルアクリレー
ト12.5部、メチルメタクリレート25部、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシラン2.5部、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.5部の混合物を60分間
で滴下した。滴下終了後、さらに、イソプロパノール
0.2部、アゾビスイソブチロニトリル0.1部を30
分毎に3回添加した後に、さらに、90℃で90分間反
応を続けた。
【0025】実施例1 製造例5で得られたビニル系共重合体100部およびメ
ラミン樹脂(三和ケミカル社製MX−40)30.9部
を混合して、これらにジメチルアミノエタノール2.1
部を添加混合した。攪拌を続けながら脱イオン水を17
6部加えて転相乳化を行い、電着塗料用原液を調整し
た。別の容器に脱イオン水を710部仕込み、攪拌しな
がら前記電着塗料用原液309部を投入し、次にジメチ
ルアミノエタノールを3.5部添加して電着塗料液を得
た。
【0026】実施例2および比較例1〜3 ビニル系共重合体を表1に示すビニル系共重合体を使用
する以外は、すべて実施例1と同じ条件により電着塗料
液を調整した。
【0027】
【表1】
【0028】応用例1 実施例1〜2、比較例1〜3で調整した電着塗料液を使
用し、常法に従い陽極にアルマイト処理したアルミニウ
ム板を、陰極に18−8ステンレス鋼板を用いて、浴温
20℃、両極間に直流電圧180Vを2分間印加した。
次いで電着塗装されたアルミニウム板を取り出し、充分
に水洗したのち、180℃の温度で30分間焼付け乾燥
した。この結果各アルミニウム板上に形成された電着塗
膜の特性は表2に示す通りであった。
【0029】
【表2】
【0030】表2の塗膜物性各項目の試験方法は次に示
す通りである。 1.塗膜厚:パーマスコープE−110B(フィッシャ
ー社製)による。 2.光沢:光沢計{デジタル変角光沢計UGV−5D、
スガ試験機(株)製}を用いて60度鏡面光沢度を測定 3.外観:肉眼判定 4.硬度:JIS H−8602の鉛筆ひっかき試験に
よる。 5.付着性:JIS H−8602の付着性試験によ
る。 6.耐アルカリ性:1.0%NaOH水溶液に塗膜を7
2時間/20℃接触後の状態をレイティングナンバーで
評価する。 7.耐溶剤性:メチルエチルケトンで塗膜表面の同一箇
所をラビングし、100回往復実施後の塗膜表面の傷つ
きや塗膜の溶解、剥離を目視により測定
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているから、本発明で得られた電着塗料用樹脂組成物は
水分散性がよく、その結果得られた電着塗料は、長時間
電着塗料液を放置した後も沈殿を生ずることがなく、同
一電着塗料液に塗料原液を補給しながら電着塗装を繰り
返した後も、形成される電着塗膜は、安定した低光沢の
美麗な外観を有し、塗膜厚も充分満足されると共に、優
れた耐薬品性、耐候性を示し、産業上極めて有用であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基およびヒドロキシル基を
    側鎖に有する水溶性または水分散性のビニル系共重合体
    (A)の存在下に、(a)α,β−エチレン性不飽和カ
    ルボン酸のヒドロキシアルキル含有エステル単量体、
    (b)α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のアルコキ
    シシラン基含有エステル単量体、(c)カルボキシル基
    および/またはヒドロキシル基を有しない共重合性ビニ
    ル基含有単量体の混合単量体(B)を共重合させること
    を特徴とし、その結果得られる共重合体(D)とアミノ
    樹脂(E)とを混合することよりなる艶消し電着塗料用
    樹脂組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 酸価20〜300、ヒドロキシル価20
    以上のカルボキシル基およびヒドロキシル基を側鎖に有
    する水溶性または水分散性のビニル系共重合体(A)成
    分40〜90重量部の存在下に、下記混合単量体(B)
    成分を10〜60重量部共重合させることを特徴とし、
    その結果得られる共重合体(D)成分40〜80重量部
    とアミノ樹脂(E)成分20〜60重量部とを混合する
    ことよりなる艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法。
    混合単量体(B)成分はその100重量部中 (a)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒ
    ドロキシアルキル含有エステル単量体を(B)成分のヒ
    ドロキシル価が20以上となる重量部、 (b)成分:α,β−エチレン性不飽和カルボン酸のア
    ルコキシシラン基含有エステル単量体を1〜10重量
    部、 (c)成分:カルボキシル基および/またはヒドロキシ
    ル基を含有しない共重合性ビニル基含有単量体を残量、
    を含有する。
JP29600793A 1993-11-02 1993-11-02 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法 Expired - Lifetime JP2745280B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29600793A JP2745280B2 (ja) 1993-11-02 1993-11-02 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29600793A JP2745280B2 (ja) 1993-11-02 1993-11-02 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08157756A JPH08157756A (ja) 1996-06-18
JP2745280B2 true JP2745280B2 (ja) 1998-04-28

Family

ID=17827930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29600793A Expired - Lifetime JP2745280B2 (ja) 1993-11-02 1993-11-02 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2745280B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08157756A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2835481B2 (ja) 艶消しアニオン電着塗料用樹脂組成物
JP2745280B2 (ja) 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法
JP2717749B2 (ja) 艶消し塗装用樹脂組成物
JP3349583B2 (ja) 艶消し電着塗料用樹脂組成物
JPH0925449A (ja) 常温硬化型水性塗料組成物
JPH07331134A (ja) 艶消し電着塗料組成物及び艶消し電着塗装方法
JPH05171100A (ja) 塗料組成物、その製造方法および塗膜形成方法
JPH08113735A (ja) 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法
JPS58147467A (ja) 電着被覆用組成物
JPH0625595A (ja) コーティング用組成物
JP2001329209A (ja) アニオン型電着塗料およびその電着塗装方法
JP3444555B2 (ja) フッ素樹脂含有艶消し電着塗料組成物
JP4737792B2 (ja) 着色艶消し電着塗料およびその電着塗装方法
JP4737791B2 (ja) 艶消し電着塗料およびその電着塗装方法
JPH08170036A (ja) 艶消し電着塗料組成物
JPH11349865A (ja) 陽極析出型電着塗料組成物
JPH02206664A (ja) 水性光沢塗料組成物
JP2001342425A (ja) アニオン型電着塗料およびその電着塗装方法
JPH0339369A (ja) アニオン型つや消し電着塗料組成物
JP2948628B2 (ja) 艶消し水性塗料組成物
JPH0139464B2 (ja)
JPH0131792B2 (ja)
JPH0413781A (ja) 電着塗料用樹脂組成物
JPH07292296A (ja) 艶消し電着塗料用樹脂組成物の製造方法
JPS6343975A (ja) 艶消電着被覆用塗料組成物