JP2717477B2 - 坑のライニング及びコンクリートセグメント - Google Patents

坑のライニング及びコンクリートセグメント

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JP2717477B2
JP2717477B2 JP4116913A JP11691392A JP2717477B2 JP 2717477 B2 JP2717477 B2 JP 2717477B2 JP 4116913 A JP4116913 A JP 4116913A JP 11691392 A JP11691392 A JP 11691392A JP 2717477 B2 JP2717477 B2 JP 2717477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦坑(集水井、地下タ
ンク、地下サイロ等)、トンネル、坑道等の坑のライニ
ングと、その構築に用いられるコンクリートセグメント
(以下、単にセグメントという。)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば縦坑のライニングの構築方
法の一つとして、図10及び図11に示すように、リン
グを例えば6分割したような形状にプレキャスト成形さ
れた平面円弧状かつ正面長方形状のセグメント52a〜
52cを組んで行う方法がある。すなわち、縦坑を掘削
するとともに、前記セグメント52a〜52cを円周方
向及び坑長方向(ここでは縦方向)に組み、連結金具5
3により相互に連結してライニング51を構築する方法
であり、その施工法には潜函工法と深礎工法とがある。
【0003】潜函工法は自重沈下工法とも呼ばれ、円周
方向にリング状に連結したセグメント52a〜52cの
上端面に、順次セグメント52a〜52cを上継ぎして
同じく円周方向にリング状に連結することによりライニ
ング51を延ばすとともに、該ライニング51を自重に
より沈下させてゆく工法である。
【0004】また、深礎工法は下継工法とも呼ばれ、図
10に示すように、リング状に連結したセグメント52
a〜52cの下端面と鋼製円筒状刃口54との間に取り
付けた3〜4基の油圧ジャッキ55により、該刃口54
を下方へ推進させた後、前記セグメント52a〜52c
の下端面に、順次セグメント52a〜52cを下継ぎし
て同じく円周方向にリング状に連結することによりライ
ニング51を延ばしてゆく工法である。
【0005】特に後者の深礎工法においては、全ての作
業が刃口54の内部で行われるため、仮にリングを均等
な中心角で6分割するように全セグメントを同一形状に
形成すると、該セグメントの厚さに起因して、リング状
に連結する最後のセグメントをその両隣りのセグメント
の間に内側から嵌入する作業が不可能になる。
【0006】そこで、図10及び図11に示すように1
つのキーセグメント52aについてだけリングを小さい
中心角で分割するように細く形成するとともに、該キー
セグメント52aとその両隣りのセグメント52bとの
接合端面を、該キーセグメント52aを内側から嵌入で
きるように内広がりとすることが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のセグメ
ント工法には、キーセグメント52aと、その両隣りの
内広がりの接合端面を持つ2つのセグメント52bと、
残り3つの通常の接合端面を持つセグメント52cとい
う、3種類のセグメントを用意する必要があったため、
それらの成形にコストがかかり、施工時の仕分作業も大
変であった。このキーセグメント52aは細いので、施
工中又は施工後の衝撃力により割れることもあった。
【0008】また、このようなキーセグメント52aを
用いていながら、他のセグメント52b,52cをリン
グ状に連結していくとそれらの製造誤差及び連結誤差が
円周方向に蓄積されるため、最後にするキーセグメント
52aの嵌入は依然として困難な場合が多かった。
【0009】また、図10に示すように、既に連結した
最下段のセグメント52a〜52cの下端面に新たなセ
グメント52a〜52cを下継ぎする際には、前記3〜
4基の油圧ジャッキ55により刃口54を下方へ推進さ
せるとともに、坑底を掘削することにより、前記下端面
と坑底との間隔を下継ぎするセグメント52a〜52c
の高さより十分に大きくする必要があった。
【0010】また、下継ぎの途中では必ず油圧ジャッキ
55が邪魔になるため、該油圧ジャッキ55を順に取り
外したり他の箇所に付け直したりしながら下継ぎする必
要があり、大変な手間がかかっていた。また、下継ぎの
途中で油圧ジャッキ55を1基でも取り外すと、セグメ
ント52a〜52cの支えが一時的に弱くなって不安定
になるという問題もあった。
【0011】そこで、実際の現場では、前記キーセグメ
ント52aの嵌入を容易にするとともに、前記油圧ジャ
ッキ55の付け替えの手間を省くために、敢えて油圧ジ
ャッキ55を取り付けることなく下継ぎするとともに、
下継ぎした各セグメント52b,52cをかなり緩く連
結しておき、最後のキーセグメント52aの連結後に初
めて強く連結するといった仕様外の作業が行われる可能
性がある。
【0012】このような仕様外の作業をすると、土圧が
少なく縦坑内面と各セグメントとの摩擦力が小さい場合
に、下部の多数のセグメントが吊り下った状態になるた
め、その全重量が上下連結用の連結金具53に作用して
変形破壊を招き、極端な場合はセグメントの落下事故を
引き起こすおそれがある。
【0013】また、上記のように構築されたライニング
51に地すべり土圧がかかると、あるリングとリングの
間を連結している連結金具53に剪断力が集中するた
め、該連結金具53が破壊し、そのリング間においてラ
イニング51が剪断変形を起こすこともあった。
【0014】本発明の目的は、上記問題を解決し、従来
のようなキーセグメントが不要になり、構築時において
は、油圧ジャッキの付け替えの手間を軽減することがで
きるとともに、セグメントの嵌入及び連結作業を容易に
且つ安全に行うことができ、構築後においては、均等土
圧による軸力に対してだけでなく地すべり土圧に対して
も強く、剪断変形を起こしにくい坑のライニングと、そ
の構築に用いられるセグメントとを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の坑のライニングは、セグメントが周
方向及び坑長方向に相互に連結されて筒状に構築される
坑のライニングにおいて、セグメントの周方向両側の接
合端面を後記第二の水平面を介して不連続となる垂立面
と斜面とで構成し、セグメントの坑長方向両側の接合端
面を前記斜面を介して不連続となる第一の水平面と第二
の水平面とで構成し、周方向に隣接するセグメントを前
記斜面の高さ分だけ坑長方向へ相互にずらしそれらの前
記垂立面同志を突き合わせるとともに、坑長方向に隣接
するセグメントの前記斜面同志を突き合わるという手
段をとった。
【0016】また、請求項2記載のセグメントは、周方
向及び坑長方向に相互に連結されて坑の筒状のライニン
グを構築するセグメントにおいて、周方向両側の接合端
面を後記第二の水平面を介して不連続となる垂立面と斜
面とで構成し、坑長方向両側の接合端面を前記斜面を介
して不連続となる第一水平面と第二の水平面とで構成し
た。
【0017】
【作用】上記セグメントによれば、従来のように各リン
グ毎にキーセグメントを用意する必要がなくなるため、
セグメントの成形コストが下り、施工時の仕分作業も不
要になる。
【0018】上記セグメントによりライニングを構築す
るとき、各セグメントは坑長方向に一部ずつずれてゆく
ように配設される。よって、従来のようにセグメントの
製造誤差及び連結誤差が周方向に蓄積される現象は少な
く、セグメントの嵌入及び連結作業を容易に行うことが
できる。
【0019】また、施工途中のライニングの最端段のセ
グメント間の間隔は、該セグメントの接合端面の斜面に
より、坑長方向の縁側ほど広がっているので、該セグメ
ントを強く連結した状態で、その間に新たなセグメント
を容易に嵌入することができる。
【0020】特に、上記セグメントを用いて集水井等の
縦坑を深礎工法で施工するときには、1リング分を下継
ぎするのに必要な刃口及び油圧ジャッキによる推進長及
び掘削量が従来より小さくて済む。また、セグメントの
下継ぎ作業中に油圧ジャッキが邪魔になることはないの
で、該油圧ジャッキを取り付けたまま行うことができる
とともに、下継ぎした各々のセグメントを直ちに強く連
結することができるので、容易に且つ安全に施工するこ
とができる。
【0021】上記セグメントにより構築されたライニン
グは構造的に強度が高く、たとえ地すべり土圧がかかっ
た場合でも、該土圧による剪断力は連結金具のみなら
ず、坑長方向に隣接するセグメントの突き合わされた接
合端面の斜面間にもかかって、該剪断力を持ち応える
ともに、周方向両側の接合端面も坑長方向両側の接合端
面もそれぞれ不連続となる2つの面で構成されていて、
それらの不連続部分が剪断力に抗するため、セグメント
間においてライニングが剪断変形を起こす事故も少なく
なる。また、均等土圧によるライニングを締め付ける力
(軸力)に対しては、周方向に隣接するセグメントの突
き合わされた接合端面の垂立面同志が持ち応える。
【0022】
【実施例】以下、本発明を集水井等の縦坑のライニング
とそのセグメントに具体化した第一実施例について、図
1〜図4を参照して説明する。まず、本実施例のライニ
ング1を構築するセグメント2は次のように構成されて
いる。
【0023】図2及び図3に示すように、このセグメン
ト2は内角160度をなして順に折れ曲がった5つの壁
部3a〜3eを有し、以下、これらの壁部をセグメント
2の内側から見て左から順に第一壁部3a、第二壁部3
b、第三壁部3c、第四壁部3d、第五壁部3eとい
う。第一壁部3a及び第五壁部3eの幅は、第二壁部3
b乃至第四壁部3dの幅の半分である。また、第一壁部
3aから第二壁部3bの途中にかけては下半分が切り欠
かれ、該第二壁部3bの途中には上縁側ほどセグメント
側に傾斜した斜面5が形成されている。また、第五壁部
3eから第四壁部3dの途中にかけては上半分が切り欠
かれ、該第四壁部3dの途中には下縁側ほどセグメント
側に傾斜した斜面8が形成されている。
【0024】従って、セグメント2の周方向に突き合わ
される左側の接合端面4は、後記第二の水平面14を介
して不連続となる、前記斜面5と第一壁部3aの左端の
垂立面6とで構成され、同じく右側の接合端面7は、
記第二の水平面12を介して不連続となる、前記斜面8
と第五壁部3eの右端の垂立面9とで構成されている。
また、セグメント2の坑長方向に突き合わされる上側の
接合端面10は、前記斜面8を介して不連続となる、
一壁部3aから第四壁部3dの途中にかかる上端の第一
水平面11と第五壁部3eから第四壁部3dの途中に
かかる第二の水平面12とで構成され、同じく下側の接
合端面13は、前記斜面5を介して不連続となる、第一
壁部3aから第二壁部3bの途中にかかる第二の水平面
14と第五壁部3eから第二壁部3bの途中にかかる下
端の第一の水平面15とで構成されている。
【0025】前記左側、右側及び下側の接合端面4,
7,13には各々適数個の連結プレート16…が表面を
露出するように埋設され、該連結プレート16はセグメ
ント2に埋設されたアンカー筋17により保持されてい
る。また、上側の接合端面10には適数個の連結ナット
18…が表面を露出するように埋設され、該連結ナット
18はセグメント2に埋設されたアンカー筋19により
保持されている。
【0026】さて、図1及び図4に示すように、本ライ
ニング1は前記セグメント2が周方向及び坑長方向に相
互に連結されて18角筒状に構築されている。そして、
周方向に隣接するセグメント2を前記斜面5,8の高さ
分だけ坑長方向へ相互にずらし、それらの垂立面6,9
同志を突き合わせるとともに、坑長方向に隣接するセグ
メント2の斜面5,8同志を突き合わせた点に特徴があ
る。すなわち、あるセグメント2の右側の斜面8は右上
のセグメント2の左側の斜面5と突き合わされ、あるセ
グメント2の右側の垂立面9は右のセグメント2の左側
の垂立面6と突き合わされている。
【0027】従って、同一水平レベルには3個のセグメ
ント2が周方向に間隔をおいて存在し、この3個一組が
上から下へ向かって中心角にして80度ずつ位相を移し
ながら、セグメント2の高さの半分ずつ坑長方向にずれ
てゆくように配設されている。よって、従来のようにセ
グメントの製造誤差及び連結誤差が円周方向に蓄積され
る現象は少なく、セグメント2の嵌入及び連結作業を容
易に行えるようになっている。なお、ライニング1構築
後の最上段及び最下段の各3個のセグメント2の間には
間隔が空くので、それらの間には半丁分のセグメント2
aが取り付けられる。
【0028】このように本実施例によれば、従来のよう
に各リング毎にキーセグメント等の3種類のセグメント
を用意する必要はなくなり、最上段及び最下段に半丁分
のセグメント2aを要する以外は、1種類のセグメント
2だけでライニング1を構築してゆくことができる。よ
って、セグメント2の成形コストが下り、施工時の仕分
作業も不要になる。
【0029】以上詳述した集水井等の縦坑のライニング
1は、次のようにして構築する。 (1) 潜函工法で施工するときは、まずセグメント2を周
方向及び坑長方向に数段連結してライニング1の一部を
構築し、その最上段の3個のセグメント2の間、且つ、
上から二段目の3個のセグメント2の上に、順次3個の
セグメント2を外側から嵌入し、前記の通り接合端面
4,7同志を突き合わせる。このとき、最上段の3個の
セグメント2の右側の斜面8が、該3個のセグメント2
の間隔を上縁側ほど広げているので、セグメント2を容
易に嵌入することができる。
【0030】続いて、前記連結プレート16…及び連結
ナット18…にボルト(図示略)を通して締め付けるこ
とにより、セグメント2を相互に連結する。そして、こ
のライニング1を自重により沈下させればよい。この潜
函工法では、沈下途中のライニング1が土圧を直接受け
るため、施工途中において沈下不能になることがある。
その場合は、次の深礎工法に切替えればよい。
【0031】(2) 深礎工法で施工するときは、図4に示
すように、既に連結した最下段の3個のセグメント2の
下端面と鋼製円筒状刃口20の支圧部21との間に取り
付けた3基の油圧ジャッキ22を作動させて、該刃口2
0を下方へ推進させるとともに、坑底を掘削することに
より、前記下端面と坑底との間隔を下継ぎするセグメン
ト2の高さより少し大きくする。この推進長及び掘削量
が従来より小さくて済む点は、本発明の大きな利点であ
る。
【0032】そして、最下段の3個のセグメント2の間
であって下から二段目の3個のセグメント2の下方に、
3個のセグメント2を内側又は下側から嵌入し、前記の
通り接合端面4,7同志を突き合わせる。最下段の3個
のセグメント2の左側の斜面5が、該3個のセグメント
2の間隔を下縁側ほど広げているので、上記セグメント
2の嵌入は容易に行うことができる。続いて、前記連結
プレート16…及び連結ナット18…にボルト(図示
略)を通して締め付けることにより、セグメント2を相
互に連結すればよい。
【0033】上記3個のセグメント2の下継ぎ作業中に
前記3基の油圧ジャッキ22が邪魔になることはないの
で、該油圧ジャッキ22を取り付けたまま行うことがで
きるとともに、下継ぎした各々のセグメント2を直ちに
強く連結することができるので、容易に且つ安全に施工
することができる。
【0034】上記のように構築されたライニング1は構
造的に強度が高く、たとえ地すべり土圧がかかった場合
でも、該土圧による剪断力は連結金具(連結プレート1
6…、連結ナット18…及びボルト)のみならず、坑長
方向に半分ずつ重なって突き合わされた接合端面4,7
の斜面5,8間にもかかって、該剪断力を持ち応える
ともに、周方向両側の接合端面4,7も坑長方向両側の
接合端面10,13もそれぞれ不連続となる2つの面で
構成されていて、それらの不連続部分が剪断力に抗する
ため、セグメント2間においてライニング1が剪断変形
を起こす事故も少なくなる。また、均等土圧による軸力
に対しては、坑長方向に半分ずつ重なって突き合わされ
た接合端面4,7の垂立面6,9同志が持ち応える。
【0035】次に、同じく本発明を集水井等の縦坑のラ
イニングとそのセグメントに具体化した第二実施例につ
いて、図5〜図7を参照して説明する。まず、本実施例
のライニング1を構築するセグメント2は次のように構
成されている。
【0036】図5及び図6に示すように、このセグメン
ト2は内角約163度をなして順に折れ曲がった5つの
第一壁部3a乃至第五壁部3eを有している。第一壁部
3a及び第五壁部3eの幅は、第二壁部3b乃至第四壁
部3dの幅の半分である。また、第一壁部3aの左端中
央から第二壁部3bの上端中央にかけては上縁側ほどセ
グメント側に傾斜した斜面5が形成されている。また、
第五壁部の右端中央から第四壁部3dの下端中央にかけ
ては下縁側ほどセグメント側に傾斜した斜面8が形成さ
れている。
【0037】従って、セグメント2の周方向に突き合わ
される左側の接合端面4は、前記斜面5と垂立面6とで
構成され、同じく右側の接合端面7は、前記斜面8と垂
立面9とで構成されている。また、セグメント2の坑長
方向に突き合わされる上側の接合端面10は第五壁部3
eから第二壁部3bの途中にかかる上端の水平面11だ
けで構成され、同じく下側の接合端面13は第一壁部3
aから第四壁部3dの途中にかかる下端の水平面15だ
けで構成されている。前記各接合端面4,7,10,1
3には第一実施例と略同様に適数個の連結プレート又は
連結ナットが埋設されているが、それらの図示は省略す
る。
【0038】さて、図7に示すように、本ライニング1
は前記セグメント2が周方向及び坑長方向に相互に連結
されて21角筒状に構築されている。そして、第一実施
例と同様に、周方向に隣接するセグメント2を前記斜面
5,8の高さ分だけ坑長方向へ相互にずらし、それらの
垂立面6,9同志を突き合わせるとともに、坑長方向に
隣接するセグメント2の斜面5,8同志を突き合わせた
点に特徴がある。すなわち、あるセグメント2の左側の
斜面5は左上のセグメント2の右側の斜面8と突き合わ
され、あるセグメント2の左側の垂立面6は左下のセグ
メント2の右側の垂立面9と突き合わされている。
【0039】従って、同一水平レベルには3個のセグメ
ント2が周方向に間隔をおいて存在し、この3個一組が
上から下へ向かって中心角にして約51度ずつ位相を移
しながら、セグメント2の高さの半分ずつ坑長方向にず
れてゆくように配設されている。上記のように構成され
た第二実施例も、第一実施例と同様の作用効果を奏す
る。
【0040】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱しない範
囲で任意に変更して具体化することもできる。 (1)セグメントの接合端面4,7の斜面5,8の高さ
は、実施例ではセグメントの高さの1/2であったが、
これを例えばセグメントの高さの1/3、2/3等に変
更することもできる。 (2)上記変更と同様に斜面の角度を変更することもで
きる。
【0041】(3)セグメント2の折れ曲がり角を変更
することにより、ライニング1の角数を変更してもよ
い。 (4)図8及び図9に示すように、第一実施例及び第二
実施例のセグメント2の平面形状を円弧状にし、ライニ
ングを円筒状に構築できるようにしてもよい。 (5)集水井以外の縦坑、トンネル、坑道等のライニン
グ及びセグメントとして具体化することもできる。
【0042】
【発明の効果】本発明の坑のライニング及びセグメント
は、上記の通り構成されているので、従来のようなキー
セグメントが不要になり、構築時においては、油圧ジャ
ッキの付け替えの手間を軽減することができるととも
に、セグメントの嵌入及び連結作業を容易に且つ安全に
行うことができ、構築後においては、均等土圧による軸
力に対してだけでなく地すべり土圧に対しても強く、剪
断変形を起こしにくいという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を集水井等の縦坑のライニングに具体化
した第一実施例の施工途中を示す断面図である。
【図2】同実施例に使用するセグメントの平面図であ
る。
【図3】同セグメントの正面図である。
【図4】同ライニングの部分斜視図である。
【図5】同じく第二実施例のライニングに使用するセグ
メントの平面図である。
【図6】同セグメントの正面図である。
【図7】同ライニングの部分斜視図である。
【図8】第一実施例のセグメントの変更例を示す斜視図
である。
【図9】第二実施例のセグメントの変更例を示す斜視図
である。
【図10】従来のライニングの施工途中を示す断面図で
ある。
【図11】同ライニングの平面図である。
【符号の説明】
1 ライニング 2 セグメント 4 接合端面 5 斜面 6 垂立面 7 接合端面 8 斜面 9 垂立面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートセグメントが周方向及び坑
    長方向に相互に連結されて筒状に構築される坑のライニ
    ングにおいて、 コンクリートセグメントの周方向両側の接合端面を後記
    第二の水平面を介して不連続となる垂立面と斜面とで構
    成し、コンクリートセグメントの坑長方向両側の接合端面を前
    記斜面を介して不連続となる第一の水平面と第二の水平
    面とで構成し、 周方向に隣接するコンクリートセグメントを前記斜面の
    高さ分だけ坑長方向へ相互にずらしそれらの前記垂立面
    同志を突き合わせるとともに、 坑長方向に隣接するコンクリートセグメントの前記斜面
    同志を突き合わせたことを特徴とする坑のライニング。
  2. 【請求項2】 周方向及び坑長方向に相互に連結されて
    坑の筒状のライニングを構築するコンクリートセグメン
    トにおいて、 周方向両側の接合端面を後記第二の水平面を介して不連
    続となる垂立面と斜面とで構成し、坑長方向両側の接合端面を前記斜面を介して不連続とな
    る第一の水平面と第二の水平面とで構成したことを特徴
    とするコンクリートセグメント。
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