JP2716158B2 - モータの回転制御装置 - Google Patents

モータの回転制御装置

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JP2716158B2 JP63226033A JP22603388A JP2716158B2 JP 2716158 B2 JP2716158 B2 JP 2716158B2 JP 63226033 A JP63226033 A JP 63226033A JP 22603388 A JP22603388 A JP 22603388A JP 2716158 B2 JP2716158 B2 JP 2716158B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はモータの回転制御装置に関するものである。
従来の技術 映像信号記録装置、たとえば電子スチルカメラでは、
磁気シートをモータによつて回転駆動し、磁気シートの
回転位相を示すPG(phase pulse generator)ヨークか
らの検出信号と、映像信号の垂直同期信号の位相関係を
所定の位相に保つて記録しなければならない。また、電
子スチルカメラでは、撮影する直前に磁気シートの回転
を開始し、記録が終りしだい停止させて電力消費をおさ
えることが望ましく、さらにシヤツターボタンを押して
から、モータが位相ロツクインし、記録されるまでの時
間をできるだけ短くしたいという要請がある。そこで、
磁気シートの回転位置を示すPG信号と映像信号の垂直同
期信号の位相関係が所定の位相になるよう同期信号発生
回路にリセツトをかけ、PG信号と垂直同期信号の位相を
強制的に所定の関係とする方法が提案されている。
以下、上記方法による従来のモータの回転制御装置を
第2図のブロツク図に基づいて説明する。
モータの回転制御装置は一般に、回転速度を一定に保
つ速度制御手段と、モータの回転子の回転位相を位相基
準信号に合わせる位相制御手段とにより構成されてい
る。
まず速度制御手段について説明する。磁気シートを回
転駆動するモータ1の回転速度に比例した信号を発生す
る周波数発生器(以下FGと略す)2の出力信号である回
転速度信号aと、発振回路3で発生した基準クロツク信
号bを速度基準信号発生回路4で分周して形成されたモ
ータ1の速度基準信号cとの周波数を、速度制御手段で
ある速度比較回路5で比較し、回転速度信号aと速度基
準信号cの周波数の差に対応した速度制御信号dを出力
する。FG2の回転速度信号aの周波数の方が速度基準信
号cの周波数より高いときには、モータ1の回転速度を
下げるよう速度制御信号dを出力し、逆に低いときには
モータ1の回転速度を上げるよう速度制御信号dを出力
することにより、モータ1の回転速度を一定に保つよう
制御している。
次に位相制御手段について説明する。発振回路3で発
生された基準クロツク信号bは位相基準発生回路7に入
力され、位相基準信号eとして出力され、位相制御手段
である位相比較回路6に入力されており、この位相比較
回路6はFG2の回転速度信号aと位相基準信号eとの位
相を比較し、位相差に対応した位相制御信号fを出力し
て、位相が所定の関係になるべく、モータ1の回転を制
御している。ここで、FG2がモータ1の1回転毎にZ個
のパルスを発生し、モータ1はn〔rps〕で回転する場
合、位相基準信号eの周波数r〔Hz〕はr=Z×n
なる関係を満足しなければならない。
また発振回路3で発生された基準クロツク信号bは同
期信号発生回路8にも入力され、垂直同期信号gおよび
映像信号処理用の各同期信号hが出力される。位相パル
ス発生器(以下PGと略す)9からは、モータ1の回転子
の回転位相を表わす、1回転毎に1個のパルスからなる
回転位相信号jが出力され、このPG9の回転位相信号j
と垂直同期信号gとの位相を位相検出回路10で比較し、
位相が所定の関係、すなわち7H±Δt(Hは水平同期信
号期間、Δtは所定の検出幅)となつていない場合に
は、同期信号発生回路8にリセツト信号kを出力してリ
セツトをかけ、同期信号g,hを強制的にPG9の回転位相信
号jと所定の位相関係となるようにしている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記従来の構成では、速度基準信号cと
位相基準信号eが、同じ発振回路3で発生された基準ク
ロツク信号bを用いて形成されており、また映像信号用
の同期信号g,hと位相基準信号eとは同期がとれている
必要があるため、映像信号用の同期信号発生回路8も同
じ発振回路3で発生された基準クロツク基号bを用いて
いるため、モータ1の起動と同時に映像信号処理回路を
構成する位相基準発生回路7および同期信号発生回路8
などにも電源を供給する必要があり、消費電力を低下す
る妨げとなつていた。
本発明は上記問題を解決するものであり、速度基準信
号を発生するための発振回路を、位相基準信号および同
期信号を発生するための発振回路とは別に設け、モータ
の回転速度が所定の速度となつたことを検出してから、
映像信号処理回路の電源を入れ、位相基準信号発生用の
発振回路の発振を開始することにより、消費電力を抑え
ることができるモータの回転制御装置を提供することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記問題を解決するため本発明は、第1の基準クロツ
ク信号を発生する第1のクロツク発生手段と、前記第1
のクロツク発生手段の第1の基準クロツク信号からモー
タの速度基準信号を形成する速度基準信号発生手段と、
前記モータの回転速度信号と前記速度基準信号発生手段
の速度基準信号が所定の関係となるようにモータを制御
する速度制御手段と、前記モータの回転速度が所定の速
度となつたことを検出する速度検出手段と、前記第1の
クロック発生手段と別系統の電源で動作し、第2の基準
クロック信号を発生する第2のクロック発生手段、およ
び前記第2の基準クロック信号から映像信号に同期した
前記モータの位相基準信号を形成する位相基準信号発生
手段と、前記位相基準信号発生手段の位相基準信号と前
記モータの回転位相信号が所定の関係となるようにモー
タを制御する位相制御手段とを備え、前記速度検出手段
により、モータの回転速度が所定の速度となったことを
検出して、前記第2のクロック発生手段、および位相基
準信号発生手段に電源を供給することを特徴とするもの
である。
作用 上記構成により、モータの速度制御を行うための第1
のクロツク発生手段とは別に設けたモータの位相制御を
行うための第2のクロツク発生手段と位相基準発生手段
とを、モータの回転速度が所定の速度となつたことを検
出する速度検出手段の速度検出信号によつて動作させ
る。したがつて、モータの記動と同時に第2のクロツク
発生手段と位相基準信号発生手段を動作させることがな
くなり、消費電力を低減することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示すモータの回転制御装
置のブロツク図である。なお、従来例の第2図と同一の
構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第1図において、11は速度比較回路5の速度制御信号
dよりモータ1の回転速度が所定の速度となつたことを
検出する速度検出回路、12は従来のモータ1の速度制御
用の第1の発振回路3とは別に設けた、発振回路3と別
系統の電源(図示せず)で動作し、位相基準発生回路7
および同期信号発生回路8に第2の基準クロツク信号m
を出力する発振回路であり、速度検出回路11の速度検出
信号lにより、映像信号処理回路13を構成する発振回路
12、位相基準発生回路7および同期信号発生回路8に電
源が供給される。
次に上記構成による動作を説明する。
まず速度制御手段の動作は、従来例の第2図の装置と
同様であり、モータ1の回転速度に比例した出力、すな
わちFG2の回転速度信号aと、第1の発振回路3で発生
した第1の基準クロツク信号bを速度基準信号発生回路
4で分周して形成された速度基準信号cの周波数を速度
比較回路5で比較し、この周波数の差に対応してモータ
1を駆動し、モータ1の回転速度を一定に保つ。本実施
例の電子スチルカメラでは、レリーズ〔1〕(レリーズ
SWの半押し)が押されるとモータ1を起動し、さらにレ
リーズ〔2〕が押されると露光、記録が行われるように
なつており、まずレリーズ〔1〕が押されると、速度制
御手段およびモータ1に電源が供給され、モータ1が起
動し、速度制御手段によりモータ1の回転速度が所定の
速度となるように制御される。そして速度検出回路11に
より、モータ1の回転速度が所定の速度となつたことが
検出され、かつレリーズ〔2〕が押されていると映像信
号処理回路13に電源が供給され、第2の発振回路12が発
振を開始し、第2の発振回路12の第2の基準クロツク信
号mは位相基準信号発生回路7において分周され、位相
基準信号eが出力される。そして従来と同様に位相比較
回路6において、FG2の回転速度信号aと位相基準信号
eとの位相が比較され、位相差に対応した位相制御信号
fを出力して、位相が所定の関係になるようにモータ1
の回転を制御する。また第2の発振回路12の第2の基準
クロツク信号mは、同期信号発生回路8に入力され、垂
直同期信号gおよび映像信号処理用の各同期信号hが出
力される。そして従来と同様にPG9の回転位相信号j
と、垂直同期信号gの位相を位相検出回路10で比較し、
位相が所定の関係となつていない場合には、同期信号発
生回路8にリセツト信号kを出力してリセツトをかけ、
同期信号g,hを強制的にPG21の回転位相信号jと所定の
位相関係となるようにしている。
このように、位相基準信号用の第2の基準クロツク信
号mを出力する発振回路12を速度制御用の基準クロツク
信号bを出力する発振回路3とは別に設け、モータ1の
起動後、モータ1の回転速度が所定の速度となつたこと
を速度検出回路11により検出してから、映像信号処理回
路13に電源を供給し、位相基準信号用の基準クロツク信
号mを出力する発振回路12を動作させるようにしたこと
により、モータ1の起動と同時に映像信号処理回路13に
も電源を供給する必要が無くなり、消費電力を低減する
ことができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、速度検出手段において
モータの回転速度が所定の速度となつたことを検出した
ことにより、モータの速度制御を行うための第1のクロ
ツク発生手段とは別に設けたモータの位相制御を行うた
めの第2のクロツク発生手段と位相基準信号発生手段と
を動作させることによつて、モータ起動後、回転速度が
所定の速度となるまで、映像信号処理回路を構成する上
記第2のクロツク発生手段と位相基準信号発生手段に電
源を供給する必要が無くなり、消費電力低減に優れた効
果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すモータ制御装置のブロ
ツク図、第2図は従来のモータ制御装置のブロツク図で
ある。 1……モータ、3……(第1の)発振回路(クロツク発
生手段)、4……速度基準信号発生回路、5……速度比
較回路(速度制御手段)、6……位相比較回路(位相制
御手段)、7……位相基準信号発生回路、11……速度検
出回路、12……(第2の)発振回路(クロツク発生手
段)、a……(モータの)回転速度信号、b……第1の
基準クロツク信号、c……速度基準信号、e……位相基
準信号、j……(モータの)回転位相信号、l……速度
検出信号、m……第2の基準クロツク信号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基準クロック信号を発生する第1の
    クロック発生手段と、前記第1のクロック発生手段の第
    1の基準クロック信号からモータの速度基準信号を形成
    する速度基準信号発生手段と、前記モータの回転速度信
    号と前記速度基準信号発生手段の速度基準信号が所定の
    関係となるようにモータを制御する速度制御手段と、前
    記モータの回転速度が所定の速度となったことを検出す
    る速度検出手段と、前記第1のクロック発生手段と別系
    統の電源で動作し、第2の基準クロック信号を発生する
    第2のクロック発生手段、および前記第2の基準クロッ
    ク信号から映像信号に同期した前記モータの位相基準信
    号を形成する位相基準信号発生手段と、前記位相基準信
    号発生手段の位相基準信号と前記モータの回転位相信号
    が所定の関係となるようにモータを制御する位相制御手
    段とを備え、前記速度検出手段により、モータの回転速
    度が所定の速度となったことを検出して、前記第2のク
    ロック発生手段、および位相基準信号発生手段に電源を
    供給することを特徴とするモータの回転制御装置。
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