JP2713749B2 - 非常灯点灯装置 - Google Patents

非常灯点灯装置

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JP2713749B2
JP2713749B2 JP63326541A JP32654188A JP2713749B2 JP 2713749 B2 JP2713749 B2 JP 2713749B2 JP 63326541 A JP63326541 A JP 63326541A JP 32654188 A JP32654188 A JP 32654188A JP 2713749 B2 JP2713749 B2 JP 2713749B2
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誠二 浜端
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、商用点灯回路および非常用点灯回路の両
方に高周波インバータ回路を用い、かつランプを商用点
灯と非常点灯とに共用する非常灯点灯装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
最近、省電力または光速増加およびちらつき防止を目
的として、商用電源を整流平滑(部分的平滑も含む)
し、それを電源として放電ランプを高周波点灯させる回
路が広く使用されている。以下、この回路を商用インバ
ータ回路と称する。
この商用インバータ回路は、頻繁に点滅が繰り返され
るため、例えば特開昭55-100695号公報に開示されてい
るように、電源投入直後の所定時間は放電ランプのフィ
ラメントを予熱し、上記所定時間の経過後に放電ランプ
に高電圧を印加することで、放電ランプの寿命を延ばす
工夫がされている。このフィラメントの先行予熱は、放
電ランプの冷陰極放電によるフィラメントエミッタの損
耗を抑制するために行われるものである。
上記以外に放電ランプの寿命を延ばす方式として、放
電ランプに印加する電圧を徐々に上昇させるソフトスタ
ートと呼ばれる方式が知られている。
以上に述べた先行予熱およびソフトスタート等によっ
て放電ランプが安定に点灯するまでの時間は、例えば
『電気計算』1979.vol.47「パートランジスタを使った
照明制御」杉山他などの文献に見られるように、約1秒
前後に設定されるのが一般的である。
一方、万一の災害発生による停電で動作する非常灯点
灯装置がある。従来から知られている非常灯点灯装置と
しては、商用電源の停電時には非常用電源の電圧を高周
波電圧に変換して放電ランプに印加するが、商用電源の
通電状態では銅鉄型の放電灯安定器を用いて放電ランプ
を商用周波数で点灯させるというものが一般的であっ
た。
したがって、商用インバータ回路のもつ利点を活か
し、かつ非常時の安定性を確保できる非常灯点灯装置も
当然考えられる。
このような非常灯点灯装置の場合、商用電源が停電し
ても、商用インバータ回路に含まれる平滑コンデンサの
蓄積電荷によって、商用インバータ回路がしばらくの間
発振を持続し、この期間中に機械接点からなるランプ切
替スイッチによってランプが商用インバータ回路から非
常用インバータ回路に切り替えられることになる。この
ため、ランプ切替スイッチが溶着するという不都合が生
じる。
上記ランプ切替スイッチの接点溶着の問題の解決を図
った例として、例えば本件出願人が既に出願した特願昭
62-014853号のものがある。この先行技術は、商用電源
の停電後、商用インバータ回路に含まれる平滑コンデン
サの端子電圧が十分に低下してからランプを商用インバ
ータ回路から非常用インバータ回路に切り替えるため
に、ランプ切替スイッチによる切替動作を所定時間遅延
させるようにしたものである。上記先行技術の第3図に
は、ランプと商用および非常用の両点灯回路の切替を遅
延動作させるためのタイム回路が示されている。このよ
うな構成によれば、商用電源が復電した場合にも、遅延
動作することになる。
なお、上記の遅延時間は、商用インバータ回路に含ま
れる平滑コンデンサの放電時間によって定めなければな
らないが、各種の商用インバータ回路を調べた結果、数
百msecないし数sec必要であることがわかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記先行技術のものは、商用電源の停電が回復(復
電)した場合にランプ切替スイッチによってランプを非
常用インバータ回路から商用インバータ回路へ切り替え
るが、このときの切替動作にも前記したようにタイマ回
路が働き、ランプ切替スイッチが切替動作を行う際に既
に商用インバータ回路が発振を開始していることにな
る。このため、ランプ切替スイッチにチャッタリングが
発生したときに、接点間にアークが発生し、接点寿命に
悪影響を及ぼすという問題がある。
この発明の目的は、商用電源が復電したときに機械接
点を用いてランプを非常用インバータ回路から商用イン
バータ回路に切り替える場合において接点寿命に悪影響
を与えることがない非常灯点灯装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の非常灯点灯装置は、商用電源の電圧をいっ
たん直流電圧に変換してから高周波電圧に変換する商用
インバータ回路を設けるとともに、非常用電源およびこ
の非常用電源の電圧を高周波電圧に変換する非常用イン
バータ回路を設け、商用インバータ回路および非常用イ
ンバータ回路からそれぞれ商用点灯・非常点灯兼用のラ
ンプに給電してランプを商用点灯および非常点灯させる
ようにしている。この場合、商用インバータ回路は、商
用電源の電圧印加直後のランプ寿命補償動作期間中はラ
ンプへの印加電圧を定常電圧よりも抑制する構成になっ
ている。
また、非常用インバータ回路の作動を制御する非常点
灯制御スイッチを設けるとともに、ランプを商用インバ
ータ回路と非常用インバータ回路とに切替接続するラン
プ切替スイッチを設けている。この場合、ランプ切替ス
イッチは機械接点からなる。
さらに、商用電源の停電時に第1の遅延時間の経過を
待ってランプ切替スイッチを商用インバータ回路側から
非常用インバータ回路側に切り替えるとともに非常用イ
ンバータ回路の作動を開始させるように非常点灯制御ス
イッチを切り替え、商用年源の停電回復時に非常用イン
バータ回路の作動を停止させるように非常点灯制御スイ
ッチを切り替えるとともに第2の遅延時間の経過を待っ
てランプ切替スイッチを非常用インバータ回路側から商
用インバータ回路側に切り替える切替制御回路を設けて
いる。この場合において、第1の遅延時間を商用インバ
ータ回路の直流変換部の電圧が十分に低下するのに必要
な時間より長い時間に設定し、第2の遅延時間をランプ
寿命補償動作期間が終了するまでの時間より短い時間に
設定している。
上記において、ランプ寿命補償動作期間とは、先行予
熱またはソフトスタート等を行ってランプの寿命を延ば
す構成において、商用電源の電圧印加直後においてラン
プへの印加電圧を定常電圧より低く抑制している期間を
意味する。
〔作用〕
この発明の構成においては、商用電源の復電時に、、
まず非常点灯制御スイッチがオンからオフに切り替わ
り、非常用電源から非常用インバータ回路への給電が停
止して非常用インバータ回路の発振が停止し、ランプの
非常点灯が終了する。
ついで、ランプ切替スイッチが非常用インバータ回路
側から商用インバータ回路側に切り替わる。このランプ
切替スイッチの切替動作は、非常点灯制御スイッチがオ
ンからオフに切り替わった後ランプ寿命補償動作期間が
経過するまでに行われる。この際、非常用インバータ回
路の発振動作は既に停止しており、商用インバータ回路
からランプに印加される電圧が定常電圧より低く抑制さ
れているので、ランプ切替スイッチの切替動作時にチャ
タリングが生じても、接点アークの発生は十分に少な
く、ランプ切替スイッチの接点寿命に悪影響を与えるこ
とはない。
その後、ランプ寿命補償動作期間が終了すると、商用
インバータ回路からランプに対して定常電圧が印加さ
れ、ランプが定常商用点灯状態となる。
また、この非常灯点灯装置では、商用電源の停電時に
第1の遅延時間の経過を待てランプ切替スイッチを商用
インバータ回路側から非常用インバータ回路側に切り替
えるとともに非常用インバータ回路の作動を開始させる
ように非常点灯制御スイッチを切り替え,商用電源の停
電回復時に非常用インバータ回路の作動を停止させるよ
うに非常点灯制御スイッチを切り替えるとともに第2の
遅延時間の経過を待ってランプ切替スイッチを非常用イ
ンバータ回路側から商用インバータ回路側に切り替える
ように、切替制御回路を構成し、かつ第1の遅延時間を
商用インバータ回路の直流変換部の電圧が十分に低下す
るのに必要な時間より長い時間に設定し、第2の遅延時
間をランプ寿命補償動作期間が終了するまでの時間より
短い時間に設定したので、商用電源の停電時においてラ
ンプへの給電が商用インバータ回路から非常用インバー
タ回路へ切り替わる際のアーク放電によるランプ切替ス
イッチの接点の損耗を防止し、また商用電源の停電回復
時においてランプへの給電が非常用インバータ回路から
商用インバータ回路へ切り替わる際のアーク放電による
ランプ切替スイッチの接点の損耗を防止することがで
き、商用インバータ回路と非常用インバータ回路との切
替えがランプ切替スイッチの接点寿命に悪影響を及ぼさ
ない。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図はこの発明の第1の実施例の非常灯点灯装置の
構成を示すブロック図である。
第1図の非常灯点灯装置は、商法電源ACの電圧を整流
および平滑(部分的な平滑も含む)した後高周波電圧に
変換する商用インバータ回路IN1を設け、例えば蓄電池
からなる非常用電源Bおよびこの非常用電源Bの電圧を
高周波電圧に変換する非常用インバータ回路IN2を設け
ている。そして、商用インバータ回路IN1および非常用
インバータ回路IN2からそれぞれ商用点灯・非常点灯兼
用の放電ランプ等のランプLPに給電してランプLPを商用
点灯および非常点灯させるようにしている。この場合、
商用インバータ回路IN1は、商用電源ACの電圧印加後直
後のランプ寿命補償動作期間中、例えば先行予熱期間中
はランプLPへの印加電圧を定常電圧よりも抑制する(例
えばフィラメント電圧のみを印加し、点灯用のランプ電
圧は印加しない)構成になっている。
また、非常用インバータ回路IN2の作動を制御する非
常点灯制御スイッチS2を非常用電源Bと非常用インバー
タ回路IN2との間に介挿し、ランプLPを商用インバータ
回路IN1と非常用インバータ回路IN2とに切替接続するラ
ンプ切替スイッチS1を設けている。この場合、ランプ切
替スイッチS1は機械式リレーの接点等の機械接点からな
り、常開端子を商用インバータ回路IN1側に接続し、常
閉端子を非常用インバータ回路IN2側に接続し、共通端
子をランプLPに接続している。
さらに、商用電源ACの停電を検出する停電検出回路TK
を設けるとともに、ランプ切替スイッチS1及び非常点灯
制御スイッチS2を制御する切替制御回路SC1を設けてい
る。
この場合、切替制御回路SC1は、停電検出回路TKの出
力に従い、商用電源ACの停電後所定時間(例えば1秒程
度)経過してランプ切替スイッチS1を商用インバータ回
路IN1側から非常用インバータ回路IN2側に切り替え、つ
いで所定時間遅れて非常点灯制御スイッチS2をオフから
オンに切り替える。
また、商用電源ACの復電時に、まず非常点灯制御スイ
ッチS2をオンからオフに切り替え、ついで所定時間遅れ
てランプ切替スイッチS1を非常用インバータ回路IN2
から商用インバータ回路IN1側に切り替える。このラン
プ切替スイッチS1の切替は、ランプ寿命補償動作期間が
経過するまでに行うようになっている。
つぎに、この非常灯点灯装置の動作を第2図を参照し
て説明する。第2図において、(a)は商用電源ACの状
態を示し、(b)はランプ切替スイッチS1の状態を示
し、(c)は非常点灯制御スイッチS2の状態を示し、
(d)は先行予熱の状態を示している。
この非常灯点灯装置においては、商用電源ACの停電時
に、停電検出回路TKの出力に基づく切替制御回路SC1
制御によって、つぎのように動作する。
時刻t1で第2図(a)のように商用電源ACが停電する
と、商用電源ACから商用インバータ回路IN1への給電が
停止する。この際、商用インバータ回路IN1は、平滑用
のコンデンサ(図示せず)の蓄積電荷によって、しばら
くの間発振動作を持続する。
ついで、商用電源ACの停電後所定時間(商用インバー
タ回路IN1の発振の持続時間程度以上)経過した時刻t2
において、ランプ切替スイッチS1が第2図(b)のよう
に常開端子側から常閉端子側に、すなわち商用インバー
タ回路IN1側から非常用インバータ回路IN2側に切り替わ
る。この際、商用インバータ回路IN1の発振動作は十分
に弱まり、商用インバータ回路IN1の発振出力は十分に
低下しており、非常用インバータ回路IN2への給電はま
だ始まっておらず非常用インバータ回路IN2は発振を行
っていない。したがって、ランプ切替スイッチS1の切替
動作時にチャタリングが生じても、接点アークが発生す
ることはなく、ランプ切替スイッチS1の接点寿命に悪影
響を与えることはない。すなわち、ランプ切替スイッチ
S1を保護することができる。
ついで、時刻t2より所定時間(ランプ切替スイッチS1
のチャタリング持続時間以上で、例えば約20msec)経過
した時刻t3において、非常点灯制御スイッチS2が第2図
(c)のようにオフからオンに切り替わり、非常用電源
Bから非常用インバータ回路IN2への給電が開始され、
非常用インバータ回路IN2の発振が開始し、ランプLPが
非常点灯する。この際、(t3−T2)時間の遅れを持たせ
ており、すぐには非常用インバータ回路IN2の動作を開
始させないので、ランプ切替スイッチS1の切替時に多少
チャタリングが生じても、このチャタリング期間中は非
常用インバータ回路IN2の出力がランプ切替スイッチS1
に印加されることはなく、ランプ切替スイッチS1のチャ
タリングによってランプ切替スイッチS1の接点寿命が短
くなるのを防止することができる。
つぎに、商用電源ACの復電時には、つぎのように動作
する。
時刻t4において、第2図(a)のように商用電源ACの
停電が回復すると、すぐに非常点灯制御スイッチS2が第
2図(c)のようにオンからオフに切り替わり、非常用
電源Bから非常用インバータ回路IN2への給電が停止し
て非常用インバータ回路IN2の発振が停止し、ランプLP
の非常点灯を終了する。このとき同時に、商用インバー
タ回路IN1の発振動作が開始し、発振出力がランプLPに
印加される。ただし、商用電源ACが復電した時刻t4から
ランプ寿命補償動作期間(例えば約1秒間)経過した後
の時刻t6までは、第2図(d)のようにランプLPの先行
予熱が行われる。
ついで、時刻t4から所定時間(例えば約20msec)経過
した時刻t5において、ランプ切替スイッチS1が第2図
(b)のように常閉端子側から常開端子側、すなわち非
常用インバータ回路IN2側から商用インバータ回路IN1
に切り替わる。この際、非常用インバータ回路IN2の発
振動作は既に停止しており、商用インバータ回路IN1
発振動作は開始しているものの、商用インバータ回路IN
1からランプLPへの給電は先行予熱状態であるので、ラ
ンプ切替スイッチS1の切替動作時にチャタリングが生じ
ても、接点アークが発生することはなく、ランプ切替ス
イッチS1の接点寿命に悪影響を与えることはない。な
お、先行予熱の期間が例えば1秒である場合に、ランプ
切替スイッチS1の切替は、1秒の10%、すなわち100mes
c以内に行うの望ましい。この場合、時刻t4から時刻t5
までの遅延時間が20msecであり、停電検出回路TKが停電
検出動作に例えば約30msecの遅れ時間があるとすれば、
商用電源ACの停電回復後、約50msecでランプ切替スイッ
チS1の切替が行われることになり、ランプLPの寿命の点
で問題となることはない。
ついで、時刻t5より所定時間経過した後の時刻t6にお
いて、前記した先行予熱が終了し、ランプLPが定常点灯
状態となる。
第3図は第1図の回路ブロックの具体的な構成を示す
回路図である。
第3図の非常灯点灯装置は、商用電源ACに雑音防止フ
ィルタFを構成するチョークコイルCH1およびコンデン
サC1を介して商用インバータ回路IN1を接続している。
この商用インバータ回路IN1は、商用電源ACの電圧を
全波整流する全波整流器RE1および全波整流器RE1の出力
を平滑するコンデンサC2とからなる整流平滑部SHと、コ
ンデンサC2の両端に得られる電圧を高周波電圧に変化す
るインバータ回路本体部IVと、ランプLPの先行予熱を行
うための先行予熱スイッチS0およびこの先行予熱スイッ
チS0を制御する先行予熱回路SYとからなり、商用電源AC
が通電されることによって作動を開始する。
この場合、インバータ回路本体部IVは、周知の自励型
2石プッシュプルインバータ回路であり、発振用のトラ
ンジスタQ1,Q2と、共振用のコンデンサC3と、リーケー
ジ型の発振トランスT1と、定電流用のチョークコイルCH
2と、トランジスタQ1,Q2のベース抵抗R2,R3と、起動
抵抗R1と、発振トランスT1の誘起電圧の一部を整流する
ベース電源用のダイオードD1およびコンデンサC4とから
なる。この回路の動作は周知であるので、説明は省略す
る。
上記商用インバータ回路IN1の出力端には、リレー接
点で構成されるランプ切替スイッチS11,S12の常開端子
および共通端子間ならびに先行予熱スイッチS0を介して
ランプLPが接続される。
ここで、先行予熱回路SYについて説明する。この先行
予熱回路SYは、タイマ用集積回路(例えば、シグネティ
ックス社製のNE555)IC1ならびに1秒程度の先行予熱時
間を設定するための抵抗R4およびコンデンサC5(単安定
マルチバイブレータを構成する)と、コンデンサC6と、
トランジスタQ3,Q4と、抵抗R5,R6と、先行予熱スイッ
チS0をリレー接点として有する機械式のリレーRY0と、
ダイオードD2とで構成され、インバータ回路本体部IVの
ベース電源用のコンデンサC4の両端から給電される。
動作について説明する。インバータ回路本体部IVが発
振を開始してコンデンサC4の両端間に電圧が生じると、
タイマ用集積回路IC1が直ちに出力をローレベル(以
下、Lと記す)からハイレベル(以下、Hと記す)に変
化させる(第2図(d)の時刻t4参照)。この結果、ト
ランジスタQ3がオンとなって、トランジスタQ4がオフと
なり、リレーRY0への通電が行われず、先行予熱スイッ
チS0がオフとなり、ランプLPの両フィラメント間への電
圧印加は行われず、ランプLPが先行予熱状態となる。
タイマ集積回路IC1は、その後約1秒経過して出力を
Lに復帰させる(第2図(d)の時刻t6参照)。この結
果、トランジスタQ3がオフとなって、トランジスタQ4
オンとなり、リレーRY0への通電が開始され、先行予熱
スイッチS0がオンとなり、ランプLPの両フィラメント間
への電圧印加が始まり、ランプLPが定常点灯状態にな
る。
また、この非常灯点灯装置は、商用電源ACに降圧トラ
ンスT3を介して全波整流器RE2を接続し、全波整流器RE2
の出力側から充電抵抗R7およびダイオードD5を介して非
常用電源Bである蓄電池を充電している。
上記非常用電源Bには、トランジスタQ7および抵抗R8
からなる非常点灯制御スイッチS2を介して非常用インバ
ータ回路IN2が接続されていて、トランジスタQ7がオン
となったときに非常用インバータ回路IN2が作動する。
この非常用インバータ回路IN2は、前記した商用イン
バータ回路IN1と同様に、周知の自励型2石プッシュプ
ルインバータ回路であり、発振用のトランジスタQ5,Q6
と、共振用のコンデンサC8と、発振トランスT2と、定電
流用のチョークコイルCH3と、トランジスタQ3,Q4のベ
ース抵抗R10,R11,R12と、発振トランスT2の二次側に
設けたコンデンサC9,C10とからなり、トランジスタQ7
がオンとなると、トランジスタQ5,Q6へのベース電流の
供給が開始されて発振を開始する。この回路の発振動作
も周知であるので、説明は省略する。
上記非常用インバータ回路IN2の出力端には、前記し
たランプ切替スイッチS11,S12の常閉端子および共通端
子間を介してランプLPが接続される。
停電検出回路TKは、全波整流器RE2の出力側に設けら
れたダイオードD7,抵抗R13,R14およびコンデンサC11
とからなる。この停電検出回路TKは、全波整流器RE2
出力側に現れる脈流電圧を分圧,整流および平滑する構
成であり、商用電源ACの通電時には、コンデンサC11
両端間に所定電圧が現れ、商用電源ACが停電するとコン
デンサC11の両端間の電圧が零まで降下する。なお、コ
ンデンサC11の容量はごく小さいので、商用電源ACの停
電時および復電時に速やかに下降および上昇することに
なる。この停電検出回路TKによる停電検出の遅れ時間は
例えば30msec程度である。なお、第2図のタイムチャー
トでは、停電検出回路TKにおける停電検出の遅れ時間に
ついては無視している。
つぎに、停電検出回路TKの出力に応動する切替制御回
路SC1の構成および動作を説明する。
この切替制御回路SC1において、RY1はランプ切替スイ
ッチS11,S12をリレー接点として有する機械式のリレー
RY1である。Q9はリレーRY1への通電を制御するトランジ
スタ、Q8は非常点灯制御スイッチS2を構成するトランジ
スタQ7のオンオフを制御するトランジスタである。R9
抵抗、R18,R19はそれぞれトランジスタQ9,Q8のベース
抵抗である。NT1〜NT4は反転回路、OR1はオア回路、AN1
はアンド回路である。R15,R16,R17は遅延時間設定用
の抵抗、C12,C13,C14は同じくコンデンサであり、抵
抗R15およびコンデンサC12は約1秒の遅延時間を設定
し、抵抗R16およびコンデンサC13ならびに抵抗R17およ
びコンデンサC14はそれぞれ約20msecの遅延時間を設定
する。C7はリレーRY1の動作電源となるコンデンサで全
波整流器RE2からダイオードD3を通して充電されるとと
もに、非常用電源BからダイオードD4を通して充電され
る。D6はダイオードである。
以上のような構成において、その作動を第2図を参照
して説明する。
時刻t1以前は、商用電源ACが通電状態であり、反転回
路NT1,NT3の出力がそれぞれLで、反転回路NT2,NT4
出力がそれぞれHである。また、オア回路OR1の出力は
Hで、アンド回路AN1の出力はLである。このため、ト
ランジスタQ8がオフで非常点灯制御スイッチS2を構成す
るトランジスタQ7がオフとなっている。また、トランジ
スタQ9がオンでリレーRY1に通電されて、ランプ切替ス
イッチS11,S12が常開端子側に切り替わっている。
時刻t1で商用電源ACが停電すると、反転回路NT1の出
力がLからHに変化し、したがって反転回路NT2の出力
が第2図(a)のようにHからLに変化する。
時刻t1以後、抵抗R15およびコンデンサC12の時定数で
決まる所定時間(例えば1秒)が経過した時刻t2で、反
転回路NT3の出力がLからHに変化し、したがって反転
回路NT4の出力がHからLに変化し、さらにオア回路OR1
の出力が第2図(b)のようにHからLに変化する。こ
の結果、トランジスタQ9がオフとなってリレーRY1への
通電が停止し、ランプ切替スイッチS11,S12が常開端子
側から常閉端子側に切り替わる。
時刻t2以後、抵抗R16およびコンデンサC13の時定数で
決まる所定時間(約20msec)が経過した時刻t3で、アン
ド回路AN1の出力が第2図(c)のようにLからHに変
化する。この結果、トランジスタQ8がオンとなり、非常
点灯制御スイッチS2を構成するトランジスタQ7がオンに
なる。
その後の時刻t4で、商用電源ACが復電すると、反転回
路NT1の出力がHからLに変化し、したがって反転回路N
T2の出力が第2図(a)のようにLからHに変化し、ア
ンド回路AN1の出力が第2図(c)のようにHからLに
変化する。この結果、トランジスタQ8がオフとなり、非
常点灯制御スイッチS2を構成するトランジスタQ7がオフ
になる。
時刻t4以後、抵抗R17およびコンデンサC14の時定数で
決まる所定時間(約20msec)が経過した時刻t5で、オア
回路OR1の出力が第2図(b)のようにLからHに変化
する。この結果、トランジスタQ9がオンとなってリレー
RY1への通電が開始し、ランプ切替スイッチS11,S12
常閉端子側から常閉端子側に切り替わる。
なお、先行予熱は、前記した通り、時刻t4で始まり、
時刻t6で終了し、時刻t6以後はランプLPが定常点灯状態
となる。
なお、非常点灯制御スイッチS2は、非常用インバータ
回路IN2の動作をそれぞれ実質的に制御できればよく、
その構成は第1図ないし第3図の実施例のものに限ら
ず、どのような構成であってもよい。
また、商用電源ACの復電時のランプ切替スイッチ
S11,S12の切替は、ランプLPの寿命から言えば、ランプ
寿命補償動作期間の10%が経過するまでに行うのが望ま
しい。
また、上記実施例では、ランプ寿命補償動作として、
先行予熱を行うものを示したが、いわゆるソフトスター
ト方式によってランプ寿命補償を行うものも、この発明
の実施例として挙げることができる。
第4図はこの発明の第2の実施例の非常灯点灯装置の
構成を示す回路図である。この第4図の非常灯点灯装置
は、第3図における切替制御回路SC1に代えて、切替制
御回路SC2を用いたもので、その他の構成は第3図のも
のと同様である。
第4図における切替制御回路SC1は、停電検出回路TK
のコンデンサS11の両端電圧を基準電圧VR(商用電源AC
の通電時のコンデンサS11の両端電圧の例えば1/2程度に
設定される)と比較するコンパレータCP1と、コンパレ
ータCP1の出力を例えば20msec程度遅らせるための抵抗R
20およびコンデンサC15と、タイマ用集積回路(例えば
シグネティクス社製のNE555)IC2ならびにこのタイマ用
集積回路IC2に1秒程度の時間を設定するための抵抗R21
およびコンデンサC16(単安定マルチバイブレータを構
成する)と、コンデンサC17と、タイマ用集積回路IC2
出力を例えば20msec程度遅らせるための抵抗R22および
コンデンサC18と、抵抗R20およびコンデンサC15の接続
点の電圧とタイマ用集積回路IC2の出力とが入力される
オア回路OR2と、コンパレータCP1の出力と抵抗R22およ
びコンデンサC18の接続点の電圧とが入力されるノア回
路NO1とで、トランジスタQ8,Q9を制御する信号を作っ
ている。その他の構成は第3図の切替制御回路SC1と同
様であり、詳しい説明は省くが、動作的にも切替制御回
路SC1と同様で、タイムチャートも第2図と同じように
表される。
この実施例の非常灯点灯装置の上記以外の点は、第3
図のものと同様である。また、効果としては、第1の実
施例の効果に加え、切替制御回路SC2にタイマ用集積回
路IC2を使用したときで、長いタイマ時間(約1秒)の
設定が正確になり、そのタイマ時間のばらつきを少なく
することができ、安定な動作を確保することができると
いう効果がある。
〔発明の効果〕
この発明の非常灯点灯装置によれば、非常用インバー
タ回路の作動を制御する非常点灯制御スイッチとランプ
を商用インバータ回路と非常用インバータ回路とに切替
接続するランプ切替スイッチとを設け、商用電源の停電
時に第1の遅延時間の経過を待ってランプ切替スイッチ
を商用インバータ回路側から非常用インバータ回路に切
り替えるとともに非常用インバータ回路の作動を開始さ
せるように非常点灯制御スイッチを切り替え,商用電源
の停電回復時に非常用インバータ回路の作動を停止させ
るように非常点灯制御スイッチを切り替えるとともに第
2の遅延時間の経過を待ってランプ切替スイッチを非常
用インバータ回路側から商用インバータ回路側に切り替
えるように、切替制御回路を構成し、かつ第1の遅延時
間を商用インバータ回路の直流変換部の電圧が十分に低
下するのに必要な時間より長い時間に設定し、第2の遅
延時間をランプ寿命補償動作期間が終了するまでの時間
より短い時間に設定したので、商用電源の停電時におい
てランプへの給電が商用インバータ回路から非常用イン
バータ回路へ切り替わる際のアーク放電によるランプ切
替スイッチの接点の損耗を防止し、また商用電源の停電
回復時においてランプへの給電が非常用インバータ回路
から商用インバータ回路へ切り替わる際のアーク放電に
よるランプ切替スイッチの接点の損耗を防止することが
でき、商用インバータ回路と非常用インバータ回路との
切り替えがランプ切替スイッチの接点寿命に悪影響を及
ぼさないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の第1の実施例の非常灯点灯装置の構
成を示すブロック図、第2図は第1図の動作を示すタイ
ムチャート、第3図は第1図の回路ブロックの具体回路
構成を示す回路図、第4図はこの発明の第2の実施例の
非常灯点灯装置の構成を示す回路図である。 AC……商用電源、B……非常用電源、IN1……商用イン
バータ回路、IN2……非常用インバータ回路、LP……ラ
ンプ、TK……停電検出回路、SC1……切替制御回路、S1
……ランプ切替スイッチ、S2……非常点灯制御スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用点灯・非常点灯兼用のランプと、商用
    電源の電圧をいったん直流電圧に変換してから高周波電
    圧に変換して前記ランプに供給することにより前記ラン
    プを商用点灯させ,前記商用電源の電圧印加直後のラン
    プ寿命補償動作期間中は前記ランプへの印加電圧を定常
    電圧よりも抑制する商用インバータ回路と、非常用電源
    と、この非常用電源の電圧を高周波電圧に変換して前記
    ランプに供給することにより前記ランプを非常点灯させ
    る非常用インバータ回路と、前記非常用インバータ回路
    の作動を制御する非常点灯制御スイッチと、前記ランプ
    を前記商法インバータ回路と前記非常用インバータ回路
    とに切替接続するランプ切替スイッチと、前記商用電源
    の停電時に第1の遅延時間の経過を待って前記ランプ切
    替スイッチを前記商用インバータ回路側から前記非常用
    インバータ回路側に切り替えるとともに非常用インバー
    タ回路の作動を開始させるように前記非常点灯制御スイ
    ッチを切り替え,前記商用電源の停電回復時に前記非常
    用インバータ回路の作動を停止させるように前記非常点
    灯制御スイッチを切り替えるとともに第2の遅延時間の
    経過を待って前記ランプ切替スイッチを前記非常用イン
    バータ回路側から前記商用インバータ回路側に切り替え
    る切替制御回路とを備え、前記第1の遅延時間を前記商
    用インバータ回路の直流変換部の電圧が十分に低下する
    のに必要な時間より長い時間に設定し、前記第2の遅延
    時間を前記ランプ寿命補償動作期間が終了するまでの時
    間より短い時間に設定した非常灯点灯装置。
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JPS63181630A (ja) * 1987-01-23 1988-07-26 松下電工株式会社 非常用点灯装置

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