JP2712982B2 - 昇降搬送装置 - Google Patents

昇降搬送装置

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JP2712982B2 JP35234891A JP35234891A JP2712982B2 JP 2712982 B2 JP2712982 B2 JP 2712982B2 JP 35234891 A JP35234891 A JP 35234891A JP 35234891 A JP35234891 A JP 35234891A JP 2712982 B2 JP2712982 B2 JP 2712982B2
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正浩 石橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般にドロップリフタ
ーやテーブルリフターなどと呼称される昇降搬送装置、
すなわち、搬送用電車などの搬送手段を上下異なるレベ
ルの走行経路の一方から他方へ昇降移載するためや、被
搬送物の積み降ろしなどのために使用される昇降搬送装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種の昇降搬送装置、
特に、支柱に形成した凹溝レール部内に嵌合するガイド
ローラを介して昇降キャレッジを前記支柱に沿って案内
するように構成した昇降搬送装置においては、前記凹溝
レール部のガイドローラ転動面に異物が付着すると、周
囲が凹溝側面で殆ど囲まれているので、転動通過する前
記ガイドローラによって当該異物が除去される可能性は
少なく、当該ローラで押し付けられてより強固に付着す
ることになる。このようにして異物が凹溝レール部内に
堆積すると、凹溝内巾が小さくなり、ガイドローラの円
滑な転動通過に支障を来す結果となる。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を付して示すと、本
発明の昇降搬送装置は、支柱3,4に形成した凹溝レー
ル部14〜16内に嵌合するガイドローラ18〜21を
介して昇降キャレッジ5を前記支柱3,4に沿って案内
するようにした昇降搬送装置において、前記昇降キャレ
ッジ5に、前記支柱3,4の凹溝レール部14〜16内
を清掃する清掃具25,26を取付けた点に特徴を有す
る。
【0004】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1に示す昇降搬送装置は、床面上
所定高さに架設された搬送用ガイドレール1a,1bに
案内されて走行する搬送用電車(図示省略)を、被搬送
物の積み降ろしレベルまで、或いは低レベルの別の走行
経路上に乗り移らせるためなどに使用されるものであっ
て、床面上に設置される基板2上に立設された2本の支
柱3,4と、当該両支柱3,4に沿って昇降可能な一つ
の昇降キャレッジ5と、前記両支柱3,4間で昇降可能
なカウンターウエイト6と、前記昇降キャレッジ5とカ
ウンターウエイト6とを互いに逆方向に連動昇降させる
昇降駆動手段7とから構成されている。
【0005】前記昇降キャレッジ5には、上昇限位置に
あるときに前記搬送用ガイドレール1a,1bと接続す
るガイドレール8が、昇降キャレッジ5から片持ち状に
張り出すフレーム9を介して取付けられ、このガイドレ
ール8に乗り移った前記搬送用電車を、昇降キャレッジ
5の昇降により所定の低レベルとの間で昇降搬送するこ
とが出来る。
【0006】前記昇降駆動手段7は、前記昇降キャレッ
ジ5(詳しくは前記フレーム9)とカウンターウエイト
6とを互いに逆方向に連動昇降させるために張設された
循環式の昇降駆動用チェン10a,10bと、下側チェ
ン10bの下端Uターン部に咬合する駆動歯輪を回転を
駆動する減速機付きモータ11とから構成されている。
前記支柱3,4の上端間には、前記フレーム9の上方へ
片持ち状に延出する張り出しフレーム12を備えた上部
フレーム13が取付けられ、この上部フレーム13と前
記張り出しフレーム12とに前記上側チェン10aを案
内する案内歯輪が軸支されている。なお、上側チェン1
0aに咬合する歯輪を前記上部フレーム13上に搭載し
た減速機付きモータで回転駆動させるようにすることも
出来る。この場合、下側チェン10bを省くことも出来
る。
【0007】前記両支柱3,4はアルミニウム一体成形
品の同一構造のものであって、図2に示すように、長辺
方向両端の中央位置には小巾凹溝レール部14,15
が、短辺方向一端の中央位置には大巾凹溝レール部16
が、そして短辺方向他端の中央位置には突出レール部1
7が、各々長さ方向に連続して形成されている。
【0008】上記のように構成された支柱3,4は、前
記突出レール部17が内側で互いに対向するように前記
基板2上に2本並列立設され、前記昇降キャレッジ5に
は、前記両支柱3,4の外側に位置する大巾凹溝レール
部16に夫々嵌合する前後方向位置決め用ガイドローラ
18,19と、前記両支柱3,4の正面側に位置する小
巾凹溝レール部14,15(支柱には天地がないので、
支柱3,4で同一の小巾凹溝レール部14または15を
使用することも出来る)に夫々嵌合する左右方向位置決
め用ガイドローラ20,21とが軸支され、更に前記両
支柱3,4間に配置された前記カウンターウエイト6に
は、前記両支柱3,4の内側に位置する突出レール部1
7に夫々嵌合する昇降用溝付きガイドローラ22,23
が軸支されている。
【0009】前記昇降キャレッジ5側の各ガイドローラ
18〜21は、当該昇降キャレッジ5を垂直姿勢に保持
し得るように、図4にも示すように当該昇降キャレッジ
5の上下両端2箇所に軸支されている。なお、カウンタ
ーウエイト6に関しては、特に問題がなければ上下両端
の何れか、若しくは中間高さにのみ、昇降用溝付きガイ
ドローラ22,23を軸支しても良い。24は、前記ガ
イドローラ18,19を軸支するために昇降キャレッジ
5の両側面上下両端部に取付けたアームである。
【0010】上記のように構成された昇降搬送装置にお
いて、図3および図4に示すように、上側の前後方向位
置決め用ガイドローラ18,19および左右方向位置決
め用ガイドローラ20,21の上側と、下側の前後方向
位置決め用ガイドローラ18,19および左右方向位置
決め用ガイドローラ20,21の下側とに、各凹溝レー
ル部14〜16内を清掃する清掃具25,26を配設し
ている。これら各清掃具25,26は、本体27の両側
辺から清掃用ブラシ28を突設したものであって、当該
清掃用ブラシ28が凹溝レール部14〜16の左右両側
面(ガイドローラ18〜21が転動する面)に摺接する
ように、取付け用ブラケット29,30を介して前記本
体27をアーム24および昇降キャレッジ5の本体に取
付けている。
【0011】上記の構成によれば、昇降キャレッジ5が
昇降駆動用チェン10a,10bにより支柱3,4に沿
って昇降駆動されるとき、支柱3,4側の凹溝レール部
14〜16内を転動する各ガイドローラ18〜21に先
行して清掃具25,26の清掃用ブラシ28が前記凹溝
レール部14〜16のローラ転動側面を摺接清掃し、当
該ローラ転動側面上に付着する異物を払拭除去すること
になる。
【0012】なお、支柱3,4の断面構造や昇降キャレ
ッジ5の昇降ガイド方法、昇降キャレッジ5の用途、或
いは昇降キャレッジ5とカウンターウエイト6を連動昇
降駆動させるための昇降駆動用チェンの張設方法やその
駆動方法などは、上記実施例に限定されない。また、清
掃具としてもブラシタイプのものに限定されない。
【0013】
【発明の作用及び効果】以上のように本発明によれば、
支柱の凹溝レール部内を昇降キャレッジの昇降に伴って
清掃具により自動的に清掃することが出来るので、当該
凹溝レール部の側面に付着する異物を当該凹溝レール部
内を転動する昇降キャレッジ側のガイドローラで押し付
けて強固に付着堆積させてしまうような恐れがなくな
り、前記ガイドローラをして、常に異物の付着の殆どな
い凹溝レール部の平滑側面上を転動させることが出来
る。従って、浮遊塵埃が多くて環境の悪い工場内に設置
される昇降搬送装置であっても、その昇降キャレッジの
昇降を常に円滑良好に行わせることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降搬送装置の一例を示す斜視図である。
【図2】支柱と昇降キャレッジおよびカウンターウエイ
トの関係を説明する横断平面図である。
【図3】支柱の凹溝レール部と清掃具とを示す要部の横
断平面図である。
【図4】清掃具が取付けられた昇降キャレッジの要部を
示す側面図である。
【符号の説明】
3 支柱 4 支柱 5 昇降キャレッジ 6 カウンターウエイト 7 昇降駆動手段 14 小巾凹溝レール部 15 小巾凹溝レール部 16 大巾凹溝レール部 17 突出レール部 18 前後方向位置決め用ガイドローラ 19 前後方向位置決め用ガイドローラ 20 左右方向位置決め用ガイドローラ 21 左右方向位置決め用ガイドローラ 25 清掃具 26 清掃具 28 清掃用ブラシ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支柱に形成した凹溝レール部内に嵌合する
    ガイドローラを介して昇降キャレッジを前記支柱に沿っ
    て案内するようにした昇降搬送装置において、前記昇降
    キャレッジに、前記支柱の凹溝レール部内を清掃する清
    掃具を取付けて成る昇降搬送装置。
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JPH05162990A JPH05162990A (ja) 1993-06-29
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