JPS60836Y2 - ビル清掃装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はビル壁面に沿って昇降し窓や壁面の保守、清
掃を行なう昇降体を備えたビル清掃装置に関するもので
ある。

ます、第１、第２図によって従来のビル清掃装置を説明
する。

図中、１はビル、２ａはビル１の端から１列目に位置す
る第１窓列、２ｂは第２窓列、３はビル１の屋上外周に
沿って敷砂された走行レール、４は走行台車、５は巻上
機（図示せず）を内蔵したルーフカー、６は巻上機のロ
ープ、７はロープ６に吊持された作業用かごあるいは自
動清掃装置などの昇降体てあφ。

すなわちレール３上をルーフカー５が走行し、所定の窓
列て停止した後、昇降体７が昇降してビル１の壁面を清
掃する。

しか腰、ビル１のコーナではレール３が曲線となｐてい
る為、ルーフカー５は第２図に鎖線で示すように壁面と
平行して停止できす、第１窓列２ａを清掃する場合に昇
降体７がビル１と干渉し昇降できなかったり、壁面との
平行関係が保てない為、清掃できなかったりす忠不具合
がある。

その為、ルーフカー５の本体と、台車部分とを分離し本
体を走行方向に台車上で移動できる様にしたルーフカー
もあるが重心の移動が大きく、不安定となる危険性があ
った。

この考案は上記の欠点を解消するもので、ルーフ、カー
に吊持された昇降体がビルのコーナ部においても壁面と
平行に対面できるビル清掃装置を提供しようとするもの
である。

以下、第３図〜第７図によってこの考案の一実施例を説
明する。

図中、第１、第２図と同符号は同一部分を示し、８はビ
ル１の壁面に窓列に沿って設けられたガイドレール、９
は昇降体７に枢着されガイドレール８に係合し転動する
ガイドローラ、１０はロープ６の巻取ドラム、１１はル
ーフカー５の巻取ドラム１０の直上部に設けられた首振
りシープ装置１１ａはシープ、ｌｌｂは軸、１１ｃはブ
ラケット、１１ｄは中心にワイヤーロープ６が通過でき
る穴を有し、ブラケット１１ｃに固着された首振り軸、
１１ｅは首振り軸、ｌｌｄの中心と、シ＝ブｌｌａの溝
中心が一致する位置で回転できるヨウにした軸受、１２
は移動台、１３はガイドレール８とほぼ同一の横断面形
状を備え移動台１２に固定され、昇降体７がルーフカー
５と対向したとき、ガイドローラ９を保持する案内レー
ル、１４はルーフカー５の前面にビル１の壁面と平行し
ソ設けられた移動レール、１５は移動台１２に設けられ
て移動レール１４に係合し転動するローラ、１６は移動
レール１４に平行に配置されルーフカー５に固定された
ラックレール、１７はラックレール１６に噛み合うピニ
オンギヤ、１８はピニオンギヤ１７を駆動するブレーキ
（図示せず）付の駆動装置で、移動台１２に設けである
。

１９は移ｔｙ台１２の上部に設けられて首振りシーブ装
置１１と同様に構成された滑車である。

なお、第４図の矢印Ａは移動台１２の移動方向を示す。

すなわち、移動台１２は移動レール１４に係合したロー
ラ１５に支承され、ラックレール１６とピニオンギヤ１
７の駆動によりルーフカー５の走行と同一の方向に移動
レール１４の長さの範囲で任意に移動する。

この時、昇降体７上部のロープ６の位置と巻取ドラム１
０に巻かれた位置とは、すれを生じるが、移動台１２の
移動に伴なって滑車１９、首振りシーブ装置１１が互い
にずれる側に振れる為、ロープ６に不具合を生じること
はない。

また、ロープ６の全長は一定で、滑車１９、シーブｌｌ
ａ間の距離が変化するが、案内レール１３の長さを充分
にとっておけば、昇降体７がはずれたりふつかる事はな
い。

そして、通常時に移動台１２はルーフカー５の中心位置
に対向するようピニオンギヤ１７とラックレール１６に
より固定されており、また、昇降体７はルーフカー５と
対面する位置で案内レール１３により保持されてルーフ
カー５の走行により順次窓列を移動する。

そして、ビル１のコーナ部第１窓列２ａにおいては、ル
ーフカー５と壁面の平行が保たれる限界、すなわち台車
４がレール３の曲線部にさしかかる直前でルーフカー５
を停止させた後、ピニオンギヤ１７を駆動して第７図に
示すようにガイドレール８と案内レール１３が対向する
位置まで移動台１２を移動し停止させ、駆動装置１８の
ブレーキによってその状態に固定される。

この為、ビル１の壁面と昇降体７とは平行状態が保たれ
、ビル１と干渉したり、清掃不能に陥いる事はない。

また、軽量な移動台１２と昇降体７のみを移動させるの
で重心の移動は少なく、□安定した状態で作業を行なう
ことができる。

したがってビル１のコーナ部に曲線レールのかわ引−直
線レールと組み合わせた複雑な切換ポイントレールを敷
設する必要もなく、ビル１の壁面の隅部を清掃すること
ができる。

なお、この実施例において、移動レール１４はルーフカ
ー５に固定されているものとしたが、ガイドレール８と
案内レール１３の合致精度を向上させる為、パワーシリ
ンダ等によって、前後あるいは上下に移動できる様にし
たものも容易に実施可能である。

また、首振リシーブ装置１１等は巻取ドラム１０と昇降
体７の吊下げ位置とが光分離れていればフリートアンブ
ルによる首振り作用の必要はなく、固定されたシーブで
も同様の作用が得られる。

更に、移動台１２の駆動をピニオンギヤ１７とラックレ
ール１８の組み合わせとしたが、チェ７や送りネジ等で
構成しても同様の作用が得られることは言うまでもない
。

また、第８図はこの考案の他の実施例を示すもので、図
中、第３図〜第７図と同符号は相当部分を示腰 １４は
水平方向に互いに離れて配置された移動レール、５はビ
ル１の屋上をレールに案内されることなく走行するルー
フカーでゴム製の車輪４が設けである。

すなわち、この実施例においても移動台１２がルーフカ
ー５に対して移動するので、詳細な説明を省略するが、
第３〜第７図の実施例と同様な作用が得られることは明
白である。

以上説明したとおりこの考案はビル屋上の縁部に沿って
走行するルーフカーに、これの走行方向に沿う方向に移
動する移動台を設けてこの移動台を介して昇降体を吊設
したので、ルーフカーが到達し得ないビルの隅部におい
ても移動台を移動させることによってビルの壁面に昇降
体を平行に対向させて昇降させることができ、しかもこ
の作用を簡易な装置構成により、また大きな重心の移動
を伴なうことなく得ることができて、能率のよいビル清
掃装置を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のビル清掃装置を示す正面図、第２図は第
１図の平面図、第３図はこの考案によるビル清掃装置の
一実施例を示す側面図、第４図は第３図の平面図、第５
図は第３図の要部拡大図、第６図は第５図の要部平面図
、第７図は第３図のビル清掃装置の動作を説明した第１
図相当図、第８図はこの考案によるビル清掃装置の他の
実施例を示す第３図相当図である。 １・・・・・・ビル、５・・・・・・ルーフカー ６・
・・・・・ロープ、７・・・・・・昇降体、１０・・・
・・・巻上ドラム、１２・・・・・・移動台、１４・・
・・・・移動レール、１５・・・・・・ローラ、１６・
・・・・・ラックレール、１７・・・・・・ピニオンギ
ヤ、１８・・・・・・滑車。 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 巻上機が設けられてビル屋上の縁部に沿って走行するル
   ーフカーと、上記巻上機のロープにより吊下されて上記
   ビルの壁面に対面して昇降する昇降体とを有するものに
   おいて、上記ルーフカーの上記壁面対応部分に設けられ
   て筆記縁部に沿う方向に配置された移動レールに係合さ
   れた移動台と、この移動台に設けられて上記ロープを案
   内する滑車とを備えたことを特徴とするビル清掃装置。