JP2711355B2 - 棒状ワークの高周波移動焼入装置 - Google Patents

棒状ワークの高周波移動焼入装置

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JP2711355B2
JP2711355B2 JP5140076A JP14007693A JP2711355B2 JP 2711355 B2 JP2711355 B2 JP 2711355B2 JP 5140076 A JP5140076 A JP 5140076A JP 14007693 A JP14007693 A JP 14007693A JP 2711355 B2 JP2711355 B2 JP 2711355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状ワークの高周波移
動焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来の技術を説明
する。図9は棒状ワークの従来の高周波移動焼入装置と
棒状ワークWとの縦断面説明図である。従来、例えば直
径が25mmである棒状ワークの外周面(以下棒状ワー
クの外周面を単にワーク周面ともいう)を高周波移動焼
入するには、図9に示すように、まず、棒状ワークWの
一端Waをセンタ1で、他端Wbをセンタ2でそれぞれ
支持し、図示しない回転装置によって、棒状ワークWの
長手方向の軸芯線W1を中心として、例えば120〜2
40rpmで回転させる。
【0003】そして、環状の高周波加熱コイル(以下高
周波加熱コイルを単に加熱コイルともいう)3と、加熱
コイル3に隣り合うように配設された焼入液噴射用の環
状のジャケット4と、加熱コイル3とジャケット4とを
一体として軸芯線W1の方向に移動させることができる
図示しない移動手段とを備えた移動焼入装置5を、図9
の点線で示す待機位置Cに配置してから、加熱コイル3
が棒状ワークWの一端Waより少し前進したときに、加
熱コイル3に高周波電流を通電し、且つ、ジャケット4
から焼入液Lを噴射させた状態で、加熱コイル3とジャ
ケット4内に棒状ワークWが挿入されるように、移動焼
入装置5を、前記の図示しない移動手段によって軸芯線
W1の方向(矢印Jの方向)に、例えば10mm/秒の
速度で移動させる。
【0004】すると、移動焼入装置5の移動につれて、
ワーク周面W2に硬化層W3が形成されてゆく。そし
て、加熱コイル3が棒状ワークWの他端Wbを通過する
少し手前にきたときに加熱コイル3への通電を停止し、
また、ジャケット4が棒状ワークWの他端Wbを通過し
終えて、点線で示す焼入終了位置Dにきたときにジャケ
ット4からの焼入液Lの噴射を停止すると共に、移動焼
入装置5の移動も停止する。
【0005】次いで、センタ1、2を後退させてから棒
状ワークWを取り外して後、前記の図示しない移動手段
によって、移動焼入装置5を、焼入中の移動方向と反対
方向である矢印Kの方向に移動して待機位置Cで停止さ
せる。そして、次の棒状ワークWをセンタ1、2間で支
持し、始めの棒状ワークWと同様に焼入を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近来、焼入業界の競争
は極めて激しく、生産性向上のために、多数の棒状ワー
クの外周面の焼入を行うに際しても、全体の焼入作業時
間を短くすることが要望されている。従って、前記の従
来の移動焼入装置において、まずは、移動焼入速度を大
きくしたいが、そうすると以下のような問題がある。即
ち、移動焼入速度を大きくし、必然的に加熱電力を大き
くすると、環状の加熱コイルを使用する限り、バーバー
マーク(焼入された表面に現れるものであって散髪屋の
看板のような螺旋状の模様)が発生することが多く、ま
た、形成された硬化層が不均一になりがちである。
【0007】また、移動焼入速度を速くすると、加熱電
力を大きくするだけでなく、単位時間内の焼入液量をも
増加しなければならないが、単純に焼入液量を増加する
のみでは、棒状ワークのマルテンサイト変態開始以後の
冷却が過分になって(例えば棒状ワークの温度が摂氏約
100度程度に降下して)焼き割れ発生の危険性があ
る。
【0008】また、前記のような移動焼入装置を使用す
る限りは、1つの棒状ワークを焼入後、次の棒状ワーク
を焼入するために、移動焼入装置を始めのワークの焼入
開始前の待機位置に戻す必要があるが、このように移動
焼入装置を待機位置に戻すための時間が全体の焼入作業
時間を長くしている一因にもなっている。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、焼入移動速度を大きくすることができると共
に、ワークの焼入後、次のワークを焼入するために、始
めのワークの焼入開始前にいた待機位置まで戻る必要が
ない棒状ワークの高周波移動焼入装置を提供することを
目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の棒状ワークの高周波移動焼入装置
は、長手方向の軸芯線を中心として回転している棒状ワ
ークの高周波移動焼入装置において、第1高周波電源
と、第1高周波電源と周波数の異なる第2高周波電源
と、棒状ワーク周面に周方向の一部分にわたって対向す
る鞍型式の第1、第2高周波加熱コイルを棒状ワークの
軸芯線方向に縦列配置してなる複合高周波加熱コイル
と、複合高周波加熱コイルの前記軸芯線方向両側にそれ
ぞれ配設されて前記周面に焼入液を噴出する同形の第
1、第2複合ジャケットと、前記複合高周波加熱コイル
および第1第2複合ジャケットを一体として前記軸芯
線の方向に往復移動させるか、或いは、棒状ワークを前
記軸芯線の方向に往復移動させる移動手段とを具備し、
前記複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の第1、第2
高周波加熱コイルは、棒状ワークのほぼ1/2周にわた
ってワーク周面に対向すると共に、棒状ワークの軸芯線
方向に延びる両側一対の直線加熱導体が、第1、第2高
周波加熱コイルの間で互いに両側一対の直線加熱導体間
に位置するように、棒状ワークのほぼ1/4周分だけ周
方向にずらせて配置されており、前記第1第2複合ジ
ャケットは、それぞれ、複合高周波加熱コイルに隣り合
うように配設され、焼入液の噴出力が強く、比較的少な
い液量で棒状ワークを急冷するほぼ半環状の急冷ジャケ
ットと、急冷ジャケットの反複合高周波加熱コイル側に
配設され、焼入液の噴出力が弱く、比較的多い液量で棒
状ワークを徐冷するほぼ半環状の徐冷ジャケットとを備
え、前記複合高周波加熱コイルおよび第1,第2複合ジ
ャケットが棒状ワークの軸芯線方向に相対的に往復移動
するときに、複合高周波加熱コイルにおいて移動方向前
方に位置する高周波加熱コイルに周波数の低い高周波電
源が接続されると共に、移動方向後方に位置する高周波
加熱コイルに周波数の高い高周波電源が接続され、且つ
移動方向後方に位置する複合ジャケットにのみ焼入液が
供給されることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の棒状ワークの高周波移動焼
入装置は、請求項1記載の棒状ワークの高周波移動焼入
装置において、複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の
第1、第2高周波加熱コイルを、棒状ワークのほぼ1/
3周にわたってワーク周面に対向させると共に、棒状ワ
ークの軸芯線方向に延びる両側一対の直線加熱導体が、
第1、第2高周波加熱コイルの間で互いに両側一対の直
線加熱導体間に位置す るように、棒状ワークのほぼ1/
6周分だけ周方向にずらせて配置したものである。
【0012】請求項3記載の棒状ワークの高周波移動焼
入置は、請求項1記載の棒状ワークの高周波移動焼入装
置において、複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の第
1、第2高周波加熱コイルを直列に接続し、複合高周波
加熱コイルおよび第1,第2複合ジャケットが棒状ワー
クの軸芯線方向に相対的に往復移動するときに、第1,
第2高周波加熱コイルに高周波電源を接続するものであ
る。
【0013】請求項4記載の棒状ワークの高周波移動焼
入装置は、請求項3記載の棒状ワークの高周波移動焼入
装置において、複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の
第1、第2高周波加熱コイルを、棒状ワークのほぼ1/
3周にわたってワーク周面に対向させると共に、棒状ワ
ークの軸芯線方向に延びる両側一対の直線加熱導体が、
第1、第2高周波加熱コイルの間で互いに両側一対の直
線加熱導体間に位置するように、棒状ワークのほぼ1/
6周分だけ周方向にずらせて配置したものである。
【0014】
【作用】 請求項1,2,3,4記載の棒状ワークの高周
波移動焼入装置では、複合高周波加熱コイルおよび第
1,第2複合ジャケットが棒状ワークの軸芯線方向に相
対的に往復移動することにより、その往路および復路の
両方で移動焼入が実行される。また、移動方向前方に位
置する高周波加熱コィルによる1段目の加熱の後、移動
方向後方に位置する高周波加熱コイルにより2段目の加
熱が行われるので、むらのない加熱が可能になる。特
に、請求項1,2記載の棒状ワークの高周波移動焼入装
置では、1段目の加熱が低周波により行われ、2段目の
加熱が高周波により行われるので、特に均質な焼入層が
得られる。加熱の後はワーク表層の浅い部分が急冷さ
れ、その後にワーク表層の深い部分まで徐冷されるの
で、過冷却による焼き割れが防止される。
【0015】また、いずれの高周波移動焼入装置でも、
2段加熱のために、棒状ワークの軸芯線方向に配置され
た2つの鞍型式の高周波加熱コイルが使用される。鞍型
コイルは棒状ワークの軸芯線方向に延びる両側一対の直
線加熱導体でワーク周面の加熱を行うが、棒状ワークの
周方向各部は1回回転する間に2回しか直線加熱導体の
下を通過しない。そのため、棒状ワークを高速で回転さ
せることができない場合は、直線加熱導体による加熱の
熱が、次の加熱までにワークの内部に伝わり、ワークの
表層を効率的に加熱できないおそれがある。しかるに、
請求項1,2,3,4記載の棒状ワークの高周波移動焼
入装置では、2つの鞍型式の高周波加熱コイルが棒状ワ
ークの周方向にずらせて配置されているので、棒状ワー
クの周方向各部は1回回転する間に4回の加熱を受け
る。そのため、ワーク表層が効率的に加熱される。特
に、請求項1,3記載の高周波移動焼入装置では、直線
加熱導体が周方向にほぼ等間隔で配置されることになる
ので、この加熱効率が高い。一方、請求項2,4に記載
の高周波移動焼入装置では、2つの鞍型コイルを周方向
にずらせて配置するにもかわらず、これらの高周波加熱
コイルは全体としては棒状ワークのぼほ1/2周にわた
って開放する半開放型になるので、棒状ワークの途中に
これらの高周波加熱コイルが存在する場合にも両者をワ
ーク半径方向に容易に分離することが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1〜図4は請求項1記載の高周波移動焼入装置
の一実施例を説明するための図面であって、図1は概略
構造説明図、図2(a)は複合加熱コイルの模式的斜視
図、図2(b)は棒状ワークWの軸芯線方向から見た複
合加熱コイルの加熱導体の配置説明図、図3(a)は急
冷ジャケットの斜視図、図3(b)は徐冷ジャケットの
斜視図、図3(c)はノズルの斜視図、図3(d)は徐
冷ジャケットの正面説明図、図4はワークの移動焼入方
法の説明図である。ワークとしては従来の技術で説明し
た図9に示す棒状ワークを採り上げる。
【0017】図1および図2(a)に示すように、本実
施例の高周波移動焼入装置(以下高周波移動焼入装置を
単に移動焼入装置ともいう)101には、周波数が例え
ば10kHzの第1高周波電源H1と、周波数が例えば
100kHzの第2高周波電源H2とが設けられてい
る。第1高周波電源H1は棒状ワークWのワーク周面W
2の予熱に使用され、第2高周波電源H2はワーク周面
W2の本加熱に使用される。
【0018】移動焼入装置101は、長手方向の軸芯線
W1を中心として回転している棒状ワークWの移動焼入
装置であって、棒状ワークWに接近配設されてワーク周
面W2を加熱する同形の第1、第2加熱コイル10、2
0を有する複合加熱コイル50と、複合加熱コイル50
の軸芯線W1の方向の両側にそれぞれ配設されてワーク
周面W2に焼入液を噴出する第1、第2複合ジャケット
60、70と、複合加熱コイル50および第1、第2複
合ジャケット60、70を一体的に結合固定する結合部
材83と、結合部材83によって一体的に結合固定され
た複合加熱コイル50および第1、第2複合ジャケット
60、70を軸芯線W1の方向(矢印Jの方向および矢
印Jと反対方向の矢印Kの方向)に移動させる移動手段
80とを備えている。この移動手段80は、例えば、サ
ーボモータと、サーボモータによって回転されるボール
ネジ等によって前記結合部材83を軸芯線W1の方向に
移動させるロッドとが使用される。
【0019】第1加熱コイル10は、軸芯線W1に平行
に配設された1対の直線状の第1加熱導体11、12
と、第1加熱導体11、12の一端同志を接続する1/
2円弧状の第2加熱導体13と、第1加熱導体11、1
2の他端にそれぞれ接続された1/4円弧状の1対の第
3加熱導体14、15と、一端が第3加熱導体14、1
5に接続され、他端が可撓性の電線81と回路切換装置
90とを介して第1高周波電源H1または第2高周波電
源H2のいずれかに接続される1対の第1リード導体1
6、17とを有する。
【0020】第2加熱コイル20は、軸芯線W1に平行
に配設された1対の直線状の第4加熱導体21、22
と、第4加熱導体21、22の一端同志を接続する1/
2円弧状の第5加熱導体23と、第4加熱導体21、2
2の他端にそれぞれ接続された1/4円弧状の1対の第
6加熱導体24、25と、一端が第6加熱導体24、2
5に接続され、他端が可撓性の電線82と回路切換装置
90とを介して第1高周波電源H1または第2高周波電
源H2のいずれかに接続される1対の第2リード導体2
6、27とを有する。
【0021】なお、回路切換装置90は、第1高周波電
源H1を第1リード導体16、17、および第2リード
導体26、27に、それぞれ接続するスイッチ91、9
3と、第2高周波電源H2を第1リード導体16、17
および第2リード導体26、27に、それぞれ接続する
スイッチ92、94とを備えている。
【0022】そして、図2(b)に示すように、第1加
熱コイル10の第1加熱導体11と第2加熱コイル20
の第4加熱導体21とは、軸芯線W1の方向から見て、
軸芯線W1を中心として90度の間隔で配置されてい
る。従って、第1加熱導体11、第4加熱導体21、第
1加熱導体12、および第4加熱導体22は、棒状ワー
クWの周方向において、90度の間隔で配置されてい
る。
【0023】図1に示すように、第1複合ジャケット6
0は、複合加熱コイル50に隣り合うように配設され、
焼入液Qを噴出して棒状ワークWを急冷するほぼ半環状
の急冷ジャケット61と、急冷ジャケット61の反複合
加熱コイル50側に配設され、焼入液Sを噴出して棒状
ワークWを徐冷するほぼ半環状の徐冷ジャケット62と
を備えている。
【0024】図3(a)に示すように、急冷ジャケット
61の内周面には、焼入液Qをワーク周面W2に噴出す
る多数のノズル63が設けられている。図3(c)に示
すように、ノズル63の先端面には、断面V字状で軸芯
線W1の方向に穿設された溝631と、この溝631の
中に、溝631の方向に細長く形成された開口を有し、
この開口から焼入液Qを噴出するノズル孔632とが設
けられている。そして、ノズル63から強い噴出力をも
って噴出されたシャワー状の焼入液Qは、比較的少ない
液量でワーク周面W2を急冷する。
【0025】図3(b)に示すように、徐冷ジャケット
62の内周面には、焼入液Sをワーク周面W2に噴出
し、急冷ジャケット61のノズル63よりも多数の小さ
い円形の噴出孔64が設けられている。徐冷ジャケット
62は、噴出孔64から弱く、しかしワーク周面W2を
包むような比較的多い液量の焼入液Sを噴出させて棒状
ワークWの周面W2のみならず、内部まで徐冷する。な
お、ほぼ半環状の急冷ジャケット61、徐冷ジャケット
62とも、棒状ワークWの周方向において180度より
少し大きい角度に広がっているが、この角度は図3
(d)に示す矢印Fの方向に棒状ワークWを取り出せる
範囲において極力棒状ワークWを取り囲むように大きく
することが望ましい。
【0026】図1に示すように、第2複合ジャケット7
0は、第1複合ジャケット60の急冷ジャケット61お
よび徐冷ジャケット62と、それぞれ、同形の急冷ジャ
ケット71および徐冷ジャケット72を備え、急冷ジャ
ケット71および徐冷ジャケット72は、それぞれ、複
合加熱コイル50を中心として急冷ジャケット61およ
び徐冷ジャケット62と対称位置に配置されている。
【0027】次に、本実施例の装置によってワーク周面
W2を、ワークの全長にわたって移動焼入する場合の焼
入方法を説明する。図4に点線で示すように、移動焼入
装置101を移動手段80によって第1焼入待機位置A
に移動させてから、センタ1、2によって棒状ワークW
の一端Waおよび他端Wbをそれぞれ支持する。この
後、図示しない回転装置によって棒状ワークWを軸芯線
W1を中心として例えば矢印Rの方向に、例えば600
rpmで回転させてから、移動手段80によって移動焼
入装置101を矢印Jの方向に、例えば25〜55mm
/秒で移動させる。
【0028】複合加熱コイル50の第1加熱コイル10
が棒状ワークWの一端Waに至ったときに、スイッチ9
1をオンにして高周波電源H1から第1加熱コイル10
に周波数10kHzの高周波電流を通電し、また、同時
にスイッチ93をオンにして高周波電源H2から第2加
熱コイル20に周波数100kHzの高周波電流を通電
すると、ワーク周面W2は第1加熱コイル10によって
予熱された後、第2加熱コイル20によって本加熱され
る。
【0029】また、第1複合ジャケット60の急冷ジャ
ケット61が棒状ワークWの一端Waに至ったときに、
急冷ジャケット61および徐冷ジャケット62からそれ
ぞれ焼入液Qおよび焼入液Sの噴出を開始すると、加熱
コイル10、20によって加熱されたワーク周面W2が
冷却されて焼入が行われてゆく。
【0030】移動焼入装置101の矢印Jの方向の移動
が進行し、複合加熱コイル50の第2加熱コイル20が
棒状ワークWの他端Wbの通過を終えたときに、スイッ
チ91と93をオフにして複合加熱コイル50への通電
を停止し、また、徐冷ジャケット62が棒状ワークWの
他端Wbの通過を終えたときに、焼入液Q、Sの噴出を
停止する。そして、移動焼入装置101が点線で示す第
2焼入待機位置Bに到着したときに、棒状ワークWの回
転と移動焼入装置101の移動とを停止してから、セン
タ1、2を後退させて棒状ワークWを取り外す。
【0031】この後、次の棒状ワークWをセンタ1、2
によって支持後、この棒状ワークWを軸芯線W1を中心
として例えば矢印Rの方向に回転させながら、移動手段
80によって移動焼入装置101の矢印Kの方向の移動
を開始し、第2加熱コイル20が棒状ワークWの他端W
bに到達した時に、スイッチ94をオンにして第1高周
波電源H1から周波数10kHzの高周波電流を第2加
熱コイル20に通電し、同時にスイッチ92をオンにし
て第2高周波電源H2から周波数100kHzの高周波
電流を第1加熱コイル10に通電すると、ワーク周面W
2は第2加熱コイル20によって予熱された後、第1加
熱コイル10によって本加熱される。
【0032】そして、第2複合ジャケット70の急冷ジ
ャケット71が棒状ワークWの他端Wbに到達したとき
に、急冷ジャケット71による焼入液Qおよび徐冷ジャ
ケット72による焼入液Sの噴出を開始すると、ワーク
周面W2の焼入が行われてゆく。
【0033】移動焼入装置101の矢印Kの方向の移動
が進行し、第1加熱コイル10が棒状ワークWの一端W
aの通過を終えたときに、複合加熱コイル50への通電
を停止し、また、徐冷ジャケット72が棒状ワークWの
一端Waの通過を終えたときに、焼入液Qおよび焼入液
Sの噴射を停止する。そして、移動焼入装置101が点
線で示す元の第1待機位置に到着したときに、棒状ワー
クWの回転と移動焼入装置101の移動とを停止してか
ら、センタ1、2を後退させて棒状ワークWを取り外
す。以下、3番目、4番目、・・・の棒状ワークWは、
それぞれ、1番目、2番目の棒状ワークWと同様に焼入
することができる。
【0034】本実施例の移動焼入装置101による多数
の棒状ワークWのワーク周面W2の焼入においては、加
熱の際に、本加熱に使用される高周波電流の周波数10
0kHzより低い10kHzの周波数の高周波電流によ
って予熱されるので、ワーク周面W2の予熱深さは、本
加熱深さより深くなっているから、棒状ワークWに対し
て充分な予熱が行われる結果、本加熱に際しては、ワー
ク周面W2の所定の深さにわたってむらなく加熱される
ので、形成された硬化層W3が極めて均質となる上に、
予熱が行われることによって、移動焼入の速度を増加さ
せることができる。
【0035】また、冷却の際には、急冷ジャケット61
から強い噴出力で噴出された比較的少量の焼入液Qによ
って加熱されたワーク周面W2は急速に、例えばほぼ摂
氏350度まで冷却された後、徐冷ジャケット62から
弱い噴出力で噴出された比較的多量の焼入液Sによっ
て、ワーク周面W2のみならず内部まで例えばほぼ摂氏
150度までの冷却が緩やかに行われるので、過冷却と
なって焼き割れが発生することなく、良好な硬化層W3
が形成される。
【0036】そして、次の棒状ワークWの焼入に際して
は、始めの棒状ワークWを焼入するときの移動方向と逆
方向に移動焼入装置101を移動させて次の棒状ワーク
Wを焼入することができる。従って、従来の棒状ワーク
の移動焼入装置と異なり、始めの棒状ワークWの焼入を
終えた後、次の棒状ワークWの焼入に備えて、移動焼入
装置101を、始めの棒状ワークWの焼入開始前の第1
待機位置Aまで戻しておく必要がないから、全体の焼入
作業時間を短くすることができる。
【0037】また、棒状ワークWの一端部分および/或
いは他端部分を未焼入とする場合には、移動焼入装置1
01を、必ずしも図4に点線で示す第1および第2焼入
待機位置A、Bまで(即ち、移動焼入装置101がセン
タ1、2の外側にくるまで)移動させなくとも、第1複
合ジャケット60或いは第2複合ジャケット70がワー
ク周面W2の被焼入部分を通過し終えたとき(但し、複
合加熱コイル50はセンタ1或いは2の外側にきている
ことが必要)に移動焼入装置101を停止させると、移
動焼入装置101の移動距離を短くできるので、端部分
を未焼入とする場合においては、全体の焼入作業時間を
短くすることができる。
【0038】また、上記移動焼入装置101では、ワー
ク周面W2の軸芯線W1の方向に誘導電流を発生させる
加熱導体11、21、12、および22が、棒状ワーク
Wの周方向において90度の間隔で配置されているの
で、軸芯線W1の方向の誘導電流によるワーク周面W2
の加熱と、この加熱の停止が、棒状ワークWの周方向に
おいて一定間隔で行われるので、加熱効果が大きくなる
から、このような移動焼入装置101は、あまり高速で
回転させることができない棒状ワークWの周面の焼入に
は特に適しているといえる。
【0039】次に、請求項2記載の移動焼入装置の一実
施例について説明する。図5および図6は本実施例を説
明するための図面であって、図5(a)は本実施例の内
の加熱コィルの模式的斜視図、図5(b)は棒状ワーク
Wの軸芯線方向から見た複合加熱コイルの加熱導体の配
置説明図、図6は本実施例の移動焼入装置による棒状ワ
ークの移動焼入方法の説明図である。
【0040】図5(a)と図6に示すように、本実施例
の移動焼入装置102は、移動焼入装置101と同様の
第1、第2複合ジャケット60、70、および移動手段
80とを備えているが、複合加熱コイルが異なっている
ので、以下複合加熱コイルのみについて説明する。図5
に示すように、本実施例の複合加熱コイル50Aは、移
動焼入装置101の複合加熱コイル50の第1、第2加
熱コイル10、20にそれぞれ対応する第1、第2加熱
コイル10A、20Aを有する。
【0041】第1加熱コイル10Aは、第1加熱コイル
10の第1加熱導体11、12、第2加熱導体13、第
3加熱導体14、15、および第1リード導体16、1
7に、それぞれ、対応する第1加熱導体11A、12
A、第2加熱導体13A、第3加熱導体14A、15
A、および第1リード導体16A、17Aを備えてい
る。
【0042】また、第2加熱コイル20Aは、第2加熱
コイル20の第4加熱導体21、22、第5加熱導体2
3、第6加熱導体24、25、および第2リード導体2
6、27に、それぞれ、対応する第4加熱導体21A、
22A、第5加熱導体23A、第6加熱導体24A、2
5A、および第2リード導体26A、27Aを備えてい
る。但し、第2、第5加熱導体13A、23Aは1/3
円弧状であり、第3加熱導体14A、15A、および第
6加熱導体24A、25Aは1/6円弧状である。
【0043】そして、図5(b)に示すように、第1加
熱導体11Aと第4加熱導体21Aとは、軸芯線W1の
方向から見て、軸芯線W1を中心として60度隔てて配
置されている。従って、第1加熱導体12A、第4加熱
導体22A、第1加熱導体11A、および第4加熱導体
21Aは、棒状ワークWの周方向に60度の間隔で配置
されているから、第1加熱コイル10Aの第1加熱導体
12Aと、第2加熱コイル20Aの第4加熱導体21A
とは180度隔てて配置されていることになり、複合加
熱コイル50Aは半解放型となっている。
【0044】前述の移動焼入装置101は、前記のよう
に、あまり高速で回転させることができない棒状ワーク
Wの焼入には特に適していたが、本実施例の移動焼入装
置102は、ワーク周面W2の軸芯線W1の方向に誘導
電流を発生する加熱導体12A、22A、11A、およ
び21Aが棒状ワークWの周方向において60度の間隔
で配置されているから、棒状ワークWの1回転中におけ
るこれら加熱導体による加熱と、加熱の停止とは、棒状
ワークWの周方向において一定した間隔では行われない
ので、ワーク周面W2の加熱が若干不均一になるが実用
上は差し支えない。
【0045】移動焼入装置102による棒状ワークWの
焼入は、移動焼入装置101によるのとほぼ同様に行う
ことができる。そして、このような複合加熱コイル50
Aを採用すると、次のような利点がある。例えば、図6
に示すように、棒状ワークWの一端部分W5および他端
部分W6を、それぞれ長さLだけ未焼入とする場合に
は、移動焼入装置102を、移動焼入装置101で焼入
する場合のように図4の第1待機位置Aに配置後、第2
待機位置Bまで移動させる必要はなく、図6に点線で示
す第1待機位置A1から第2待機位置B1まで移動させ
ればよい。
【0046】即ち、待機位置A1およびB1において
は、移動焼入装置102の複合加熱コイル50Aが棒状
ワークWの一端部分W5或いは他端部分W6上に接近配
設されている状態であるけれども、複合加熱コイル50
Aは前記のように半解放型であるから、下方から棒状ワ
ークWに接近して棒状ワークWを取り外したり、或いは
次の棒状ワークWをセンタ1、2に装着することができ
る。
【0047】このように、移動焼入装置102は、移動
焼入装置101の有する利点をほぼ享受できる上に、移
動焼入装置102が棒状ワークWに対してどんな位置に
あっても、下方から棒状ワークWに接近して、棒状ワー
クWの取り外し、取り付けができるので、移動焼入装置
101の移動範囲を焼入に必要な最小範囲にできる結
果、全体の焼入作業時間を短くすることができる。
【0048】次に、請求項3記載の棒状ワークの高周波
移動焼入装置の一実施例を説明する。図7は本実施例を
説明するための図面であって、図7(a)は本実施例の
内の加熱コイルの模式的斜視図、図7(b)は棒状ワー
クWの軸芯線方向から見た加熱コイルの加熱導体の配置
説明図である。
【0049】本実施例の移動焼入装置103は、移動焼
入装置101の第1、第2複合ジャケット60、70、
および移動手段80に対応する図示しない第1、第2複
合ジャケット、および移動手段を備えているが、1つの
高周波電源H3のみが設けられていることと、複合加熱
コイルではなく1つの加熱コイルが設けられている点が
異なっている。
【0050】従って、以下加熱コイルのみについて説明
する。図7に示すように、本実施例の加熱コイル30
は、移動焼入装置101の複合加熱コイル50の第1、
第2加熱コイル10、20にそれぞれ類似の形状で互い
に同形の第1加熱コイル片301、第2加熱コイル片3
02を有する。
【0051】第1加熱コイル片301は、軸芯線W1に
平行に配設された1対の直線状の第1加熱導体31、3
2と、第1加熱導体31、32の一端間に接続され、切
断点331を有する1/2円弧状の第2加熱導体33
と、第1加熱導体31、32の他端にそれぞれ接続され
た1/4円弧状の1対の第3加熱導体34、35とを有
する。第2加熱コイル片302は、軸芯線W1に平行に
配設された1対の直線状の第4加熱導体41、42と、
第4加熱導体41、42の一端同志を接続する1/2円
弧状の第5加熱導体43と、一端が第4加熱導体41の
他端に接続され、第4加熱導体42の他端の手前に他端
を有する1/2円弧状の第6加熱導体44とを有する。
第6加熱導体44の他端と第4加熱導体42の他端との
間が第6加熱導体44の切断点441を構成する。
【0052】第1加熱コイル片301の第2加熱導体3
3の切断点331と第2加熱コイル片302の第6加熱
導体44の切断点441とは、1対の接続導体45、4
6によって接続されている。なお、本実施例では、接続
導体46と第4加熱導体42とは1つの直線上に配置さ
れている。また、第1加熱コイル片301の1対の第3
加熱導体34、35の端部は、それぞれ、1対のリード
導体36、37を介して高周波電源H3に接続されてい
る。なお、第1加熱導体31と第4加熱導体41とは、
棒状ワークWの周方向において90度隔てて配置されて
いる。従って、第1加熱導体31、第4加熱導体41、
第1加熱導体32、および第4加熱導体42は棒状ワー
クWの周方向で90度間隔で配設されている。
【0053】本実施例の移動焼入装置103は、棒状ワ
ークWのワーク周面W2の移動焼入を、移動焼入装置1
01による焼入とほぼ類似した手順によって行うことが
でき、移動焼入装置101によるのとほぼ同じ利点を享
受できる。高周波電源が1つであるので、ワーク周面W
2の第1加熱コイル片301或いは第2加熱コイル片3
02による予熱が、第2加熱コイル片302或いは第1
加熱コイル片301による本加熱と同じ周波数の高周波
電流によって行われるので、予熱深さは本加熱深さと同
じになるが、予熱を行うことによる利点、即ち、むらな
く本加熱できること、焼入移動速度を大きくとれる利点
は維持されている。
【0054】次に、請求項4記載の棒状ワークの高周波
移動焼入装置の実施例を説明する。図8は本実施例を説
明するための図面であって、図8(a)は本実施例の内
の加熱コイルの模式的斜視図、図8(b)は棒状ワーク
Wの軸芯線方向から見た加熱コイルの加熱導体の配置説
明図である。
【0055】本実施例の移動焼入装置104は、移動焼
入装置103と同様に、1つの高周波電源H3、移動焼
入装置101の第1、第2複合ジャケット60、70、
および移動手段80に対応する図示しない第1、第2複
合ジャケット、および移動手段を備えているが、移動焼
入装置103とは加熱コイルが異なっているので、以下
加熱コイルのみについて説明する。図8に示すように、
本実施例の加熱コイル30Aは、移動焼入装置103の
加熱コイル30の第1、第2加熱コイル片301、30
2にそれぞれ対応する第1、第2加熱コイル片301
A、302Aを有する。
【0056】第1加熱コイル片301Aは、移動焼入装
置103の第1加熱コイル片301の第1加熱導体3
1、32、第2加熱導体33、切断点331、第3加熱
導体34、35、およびリード導体36、37に、それ
ぞれ、対応する第1加熱導体31A、32A、第2加熱
導体33A、切断点331A、第3加熱導体34A、3
5A、およびリード導体36A、37Aを備えている。
【0057】また、第2加熱コイル片302Aは、移動
焼入装置103の第2加熱コイル片302の第4加熱導
体41、42、第5加熱導体43、第6加熱導体44、
および切断点441に、それぞれ、対応する第4加熱導
体41A、42A、第5加熱導体43A、第6加熱導体
44A、および切断点441Aを備えている。更に、加
熱コイル30Aは、移動焼入装置103の加熱コイル3
0の接続導体45、46に対応する接続導体45A、4
6Aを備えている。但し、第2、第5、第6加熱導体3
3A、43A、44Aは1/3円弧状であり、第3加熱
導体34、35は1/6円弧状である。
【0058】そして、図8(b)に示すように、第1加
熱導体31Aと第4加熱導体41Aとは、軸芯線W1の
方向から見て、軸芯線W1を中心として60度隔てて配
置されている。従って、第1加熱導体32A、第4加熱
導体42A、第1加熱導体31A、および第4加熱導体
41Aは、棒状ワークWの周方向に60度の間隔で配置
されているから、第1加熱コイル片301Aの第1加熱
導体32Aと、第2加熱コイル片302Aの第4加熱導
体41Aとは180度隔てて配置されていることにな
り、加熱コイル30Aは半開放型となっている。
【0059】本実施例の移動焼入装置104は移動焼入
装置102とほぼ類似の手順で棒状ワークWの焼入を行
うことができる。そして、前記のように、加熱コイル3
0Aおよび第1、第2複合ジャケットが全て半開放型で
あるので、移動焼入装置102と同様に移動焼入装置1
04の移動範囲を焼入に必要な最小限の範囲に限定でき
るので、棒状ワークWの全体の焼入時間を短くすること
ができる。更に、移動焼入装置103と同じく、むらな
く本加熱ができ、また、焼入移動速度を大きくすること
ができる。
【0060】以上の実施例ではいずれも移動焼入装置を
移動手段によって棒状ワークWの軸芯線W1の方向に移
動させた場合を説明したが、棒状ワークWを軸芯線W1
の方向に移動させてもよい。
【0061】以上の実施例では、棒状ワークWの周方向
に配設された加熱導体の形状を1/2、1/3、1/
4、或いは1/6円弧状としているが、それぞれ、ほぼ
1/2、ほぼ1/3、ほぼ1/4、およびほぼ1/6円
弧状とすることがでてきる。そして、移動焼入装置10
1において第1加熱導体11と第4加熱導体21とは、
また、移動焼入装置103においても第1加熱導体31
と第4加熱導体41とは、それぞれ、ワーク周方向で9
0度間隔で配設されているが、ほぼ90度とすることが
できる。
【0062】更に、移動焼入装置102において、第1
加熱導体11Aと第4加熱導体21Aとは、ワーク周方
向で60度隔てて配設されているが、ほぼ60度とする
ことができる。但し、第1加熱導体12Aと第4加熱導
体21Aとのワーク周方向での間隔が最大180度であ
るように、円弧状の加熱導体の長さと、第1加熱導体1
1Aと第4加熱導体21Aとの間隔が選定される。同様
に、移動焼入装置104において、第1加熱導体31A
と第4加熱導体41Aとは、ワーク周方向で60度間隔
で配設されているが、ほぼ60度とすることができる。
但し、第1加熱導体32Aと第4加熱導体41Aとのワ
ーク周方向での間隔が最大180度であるように、円弧
状の加熱導体の長さと、第1加熱導体31Aと第4加熱
導体41Aとの間隔が選定される。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の棒
状ワークの高周波移動焼入装置は、複合加熱コイルとし
て、棒状ワークWの外周面にほぼ1/2周にわたって対
向する 2つの鞍型コイルを使用し、且つ、2つの鞍型コ
イルを周方向にぼぼ1/4周分だけずらせていることに
より、棒状ワークWの回転に伴ってそのワークの周方向
各部を緻密な均等間隔で加熱するので、鞍型コイルを使
用するにもかかわらず、棒状ワークWの表層部分を効率
的に加熱することができる。
【0064】また、棒状ワークWを移動焼入するとき
に、進行方向後方の加熱コイルに、所定の周波数の高周
波電流を通電して本加熱を行わせると共に、進行方向
方の加熱コイルに、前記所定の周波数より低い周波数の
高周波電流を通電して、本加熱深さより深い範囲にわた
って予熱を行っているで、本加熱が極めてむらなく行わ
れる上、移動焼入の速度を増加させることができる。
【0065】また、この複合加熱コイルの軸芯線方向両
側に、急冷ジャケットと徐冷ジャケットとからなる1対
の複合ジャケットを設け、比較的少量の焼入液を強力に
噴出する急冷ジャケットによってワーク周面W2が摂氏
約350度のマルテンサイト変態点に至るまでの急冷を
行い、以後、ワーク周面W2のみならず棒状ワークWの
内部が摂氏約150度に至るまでの徐冷を、比較的多量
の焼入液を弱く噴出する徐冷ジャケットによって行って
いるので、移動焼入速度が増加しても、充分且つ適切な
冷却が行われる上に焼き割れ等が発生することがない。
【0066】そして、複合加熱コイルの両側に1対の複
合ジャケットを設けたことによって、棒状ワークの往復
移動焼入ができるので、1つの棒状ワークの焼入後、次
のワークの焼入を行う前に、移動焼入装置を始めのワー
クの焼入開始前の位置まで戻す必要がなく、移動焼入装
置が棒状ワークを焼入を完了し、ワーク端を通過した位
置から、逆方向に移動して次の棒状ワークの焼入を行う
ことができるので、多数の棒状ワークの移動焼入を行う
全作業時間を短くすることができる。
【0067】請求項2記載の棒状ワークの高周波移動焼
入装置は、請求項1記載の棒状ワークの高周波移動焼入
装置において、2つの鞍型コイルを棒状ワークWの外周
面にほぼ1/3周にわたって対向させ、且つ、周方向に
ぼぼ1/6周分だけずらせて いることにより、複合加熱
コイル全体をほぼ半周開放の半開放鞍型コイルとするの
、請求項1記載の棒状ワークの高周波移動焼入装置の
利点をほぼ享受できる上に、移動焼入装置を棒状ワーク
に接近対向させた状態で焼入位置に支持された棒状ワー
クを下方から取り外したり、或いは取り付けたりするこ
とができる。従って、移動焼入装置の移動範囲は、複合
加熱コイルのワークへの干渉を考慮する必要がなく、焼
入に必要な最小範囲にすることができる結果、焼入作業
時間を短くすることができる。
【0068】請求項3記載の棒状ワークの高周波移動焼
入装置は、請求項1記載の高周波移動焼入装置におい
て、第1加熱コイルと第2加熱コイルとを直列に接続し
て1つの高周波電源から通電するものであって、同じ周
波数の高周波電流で予熱と本加熱とが行われる。そし
て、予熱を実施することによって本加熱がむらなく行わ
れる上に、移動加熱の速度をも大きくすることができ
る。また、その2つの加熱コイルにより、棒状ワークW
の表層部分を効率的に加熱することができる。また、加
熱コイルの両側に1対の複合ジャケットを設けているの
で、請求項1記載の移動焼入装置と同様の冷却効果をえ
ることができる。また、請求項1記載の移動焼入装置と
同様に焼入作業時間を短くすることができる。
【0069】請求項4記載の棒状ワークの高周波移動焼
入装置は、請求項2記載の移動焼入装置の利点と、請求
項3記載の移動焼入装置の利点とを合わせて享受するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例の概略構造説明
図である。
【図2】図1に示す複合加熱コイルの模式的斜視図、
(b)は棒状ワークの軸芯線方向から見た複合加熱コイ
ルの加熱導体の配置図である。
【図3】(a)は急冷ジャケットの斜視図、(b)は徐
冷ジャケットの斜視図、(c)はノズルの斜視図、
(d)は徐冷ジャケットの正面説明図である。
【図4】請求項1記載の発明の一実施例による棒状ワー
クの移動焼入方法の説明図である。
【図5】(a)は請求項2記載の発明の一実施例の加熱
コイルの模式的斜視図、(b)は棒状ワークの軸芯線方
向から見た複合加熱コイルの加熱導体の配置説明図であ
る。
【図6】請求項2記載の発明の一実施例による棒状ワー
クの移動焼入方法の説明図である。
【図7】(a)は請求項3記載の発明の一実施例の加熱
コイルの模式的斜視図、(b)は棒状ワークの軸芯線方
向から見た複合加熱コイルの加熱導体の配置説明図であ
る。
【図8】(a)は請求項4記載の発明の一実施例の加熱
コイルの模式的斜視図、(b)は棒状ワークの軸芯線方
向から見た複合加熱コイルの加熱導体の配置説明図であ
る。
【図9】棒状ワークの従来の移動焼入装置と棒状ワーク
との縦断面説明図である。
【符号の説明】
10、20、30、10A、20A、30A 加熱コイ
ル 11〜15、21〜25、31〜35、41〜45、1
1A〜15A、21A〜25A、31A〜35A、41
A〜45A 加熱導体 16、17、26、27、16A、17A、26A、2
7A リード導体 50、50A 複合加熱コイル 60、70 複合ジャケット 61、71 急冷ジャケット 62、72 徐冷ジャケット 80 移動手段 90 回路切換装置 101〜104 移動焼入装置 H1〜H3 高周波電源 W 棒状ワーク W1 軸芯線 W2 ワーク周面 W3 硬化層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向の軸芯線を中心として回転して
    いる棒状ワークの高周波移動焼入装置において、 第1高周波電源と、第1高周波電源と周波数の異なる第
    2高周波電源と、棒状ワーク周面に周方向の一部分にわたって対向する鞍
    型式の第1、第2高周波加熱コイルを棒状ワークの軸芯
    線方向に縦列配置してなる 複合高周波加熱コイルと、 複合高周波加熱コイルの前記軸芯線方向両側にそれぞれ
    配設されて前記周面に焼入液を噴出する同形の第1、第
    2複合ジャケットと、 前記複合高周波加熱コイルおよび第1第2複合ジャケ
    ットを一体として前記軸芯線の方向に往復移動させる
    か、或いは、棒状ワークを前記軸芯線の方向に往復移動
    させる移動手段とを具備し、前記複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の第1、第2
    高周波加熱コイルは、棒状ワークのほぼ1/2周にわた
    ってワーク周面に対向すると共に、棒状ワークの軸芯線
    方向に延びる両側一対の直線加熱導体が、第1、第2高
    周波加熱コイルの間で互いに再側一対の直線加熱導体間
    に位置するように、棒状ワークのほぼ1/4周分だけ周
    方向にずらせて配置されており、 前記 第1第2複合ジャケットは、それぞれ、複合高周
    波加熱コイルに隣り合うように配設され、焼入液の噴出
    力が強く、比較的少ない液量で棒状ワークを急冷するほ
    ぼ半環状の急冷ジャケットと、急冷ジャケットの反複合
    高周波加熱コイル側に配設され、焼入液の噴出力が弱
    く、比較的多い液量で棒状ワークを徐冷するほぼ半環状
    の徐冷ジャケットとを備え、前記複合高周波加熱コイルおよび第1,第2複合ジャケ
    ットが棒状ワークの軸芯線方向に相対的に往復移動する
    ときに、複合高周波加熱コイルにおいて移動方向前方に
    位置する高周波加熱コイルに周波数の低い高周波電源が
    接続されると共に、移動方向後方に位置する高周波加熱
    コイルに周波数の高い高周波電源が接続され、且つ移動
    方向後方に位置する複合ジャケットにのみ焼入液が供給
    される ことを特徴とする棒状ワークの高周波移動焼入装
    置。
  2. 【請求項2】 長手方向の軸芯線を中心として回転して
    いる棒状ワークの高周波移動焼入装置において、 第1高周波電源と、第1高周波電源と周波数の異なる第
    2高周波電源と、棒状ワーク周面に周方向の一部分にわたって対向する鞍
    型式の第1、第2高周波加熱コイルを棒状ワークの軸芯
    線方向に縦列配置してなる 複合高周波加熱コイルと、 複合高周波加熱コイルの前記軸芯線方向両側にそれぞれ
    配設されて前記周面に焼入液を噴出する同形の第1、第
    2複合ジャケットと、 前記複合高周波加熱コイルおよび第1第2複合ジャケ
    ットを一体として前記軸芯線の方向に往復移動させる
    か、或いは、棒状ワークを前記軸芯線の方向に往復移動
    させる移動手段とを具備し、前記複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の第1、第2
    高周波加熱コイルは、棒状ワークのほぼ1/3周にわた
    ってワーク周面に対向すると共に、棒状ワークの軸芯線
    方向に延びる両側一対の直線加熱導体が、第1、第2高
    周波加熱コイルの間で互いに両側一対の直線加熱導体間
    に位置するように、棒状ワークのほぼ1/6周分だけ周
    方向にずらせて配置されており、 前記 第1第2複合ジャケットは、それぞれ、複合高周
    波加熱コイルに隣り合うように配設され、焼入液の噴出
    力が強く、比較的少ない液量で棒状ワークを急冷するほ
    ぼ半環状の急冷ジャケットと、急冷ジャケットの反複合
    高周波加熱コイル側に配設され、焼入液の噴出力が弱
    く、比較的多い液量で棒状ワークを徐冷するほぼ半環状
    の徐冷ジャケットとを備え、前記複合高周波加熱コイルおよび第1,第2複合ジャケ
    ットが棒状ワークの軸芯線方向に相対的に往復移動する
    ときに、複合高周波加熱コイルにおいて移動方向前方に
    位置する高周波加熱コイルに周波数の低い高周波電源が
    接続されると共に、移動方向後方に位置する高周波加熱
    コイルに周波数の高い高周波電源が接続され、且つ移動
    方向後方に位置する複合ジャケットにのみ焼入液が供給
    される ことを特徴とする棒状ワークの高周波移動焼入装
    置。
  3. 【請求項3】 長手方向の軸芯線を中心として回転して
    いる棒状ワークの高周波移動焼入装置において、 高周波電源と、棒状ワーク周面に周方向の一部分にわたって対向する鞍
    型式の第1、第2高周波加熱コイルを棒状ワークの軸芯
    線方向に縦列配置し、且つ第1、第2高周波加熱コイル
    を直列に接続してなる 複合高周波加熱コイルと、 複合高周波加熱コイルの前記軸芯線方向両側にそれぞれ
    配設されて前記周面に焼入液を噴出する同形の第1、第
    2複合ジャケットと、 前記複合高周波加熱コイルおよび第1第2複合ジャケ
    ットを一体として前記軸芯線の方向に往復移動させる
    か、或いは、棒状ワークを前記軸芯線の方向に往復移動
    させる移動手段とを具備し、前記複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の第1、第2
    高周波加熱コイルは、棒状ワークのほぼ1/2周にわた
    ってワーク周面に対向すると共に、棒状ワークの軸芯線
    方向に延びる両側一対の直線加熱導体が、第1、第2高
    周波加熱コイルの間で互いに両側一対の直線加熱導体間
    に位置するように、棒状ワークのほぼ1/4周分だけ周
    方向にずらせて配置されており、 前記 第1第2複合ジャケットは、それぞれ、複合高周
    波加熱コイルに隣り合うように配設され、焼入液の噴出
    力が強く、比較的少ない液量で棒状ワークを急冷するほ
    ぼ半環状の急冷ジャケットと、急冷ジャケットの反複合
    高周波加熱コイル側に配設され、焼入液の噴出力が弱
    く、比較的多い液量で棒状ワークを徐冷するほぼ半環状
    の徐冷ジャケットとを備え、前記複合高周波加熱コイルおよび第1,第2複合ジャケ
    ットが棒状ワークの軸芯線方向に相対的に往復移動する
    ときに、複合高周波加熱コイルにおいて直列に接続され
    た第1,第2高周波加熱コイルに前記高周波電源が接続
    されると共に、移動方向後方に位置する複合ジャケット
    にのみ焼入液が供給される ことを特徴とする棒状ワーク
    の高周波移動焼入装置。
  4. 【請求項4】 長手方向の軸芯線を中心として回転して
    いる棒状ワークの高周波移動焼入装置において、 高周波電源と、棒状ワーク周面に周方向の一部分にわたって対向する鞍
    型式の第1、第2高周波 加熱コイルを棒状ワークの軸芯
    線方向に縦列配置し、且つ第1、第2高周波加熱コイル
    を直列に接続してなる 複合高周波加熱コイルと、 複合高周波加熱コイルの前記軸芯線方向両側にそれぞれ
    配設されて前記周面に焼入液を噴出する同形の第1、第
    2複合ジャケットと、 前記複合高周波加熱コイルおよび第1第2複合ジャケ
    ットを一体として前記軸芯線の方向に往復移動させる
    か、或いは、棒状ワークを前記軸芯線の方向に往復移動
    させる移動手段とを具備し、前記複合高周波加熱コイルにおける鞍型式の第1、第2
    高周波加熱コイルは、棒状ワークのほぼ1/3周にわた
    ってワーク周面に対向すると共に、棒状ワークの軸芯線
    方向に延びる両側一対の直線加熱導体が、第1、第2高
    周波加熱コイルの間で互いに両側一対の直線加熱導体間
    に位置するように、棒状ワークのほぼ1/6周分だけ周
    方向にずらせて配置されており、 前記 第1第2複合ジャケットは、それぞれ、複合高周
    波加熱コイルに隣り合うように配設され、焼入液の噴出
    力が強く、比較的少ない液量で棒状ワークを急冷するほ
    ぼ半環状の急冷ジャケットと、急冷ジャケットの反複合
    高周波加熱コイル側に配設され、焼入液の噴出力が弱
    く、比較的多い液量で棒状ワークを徐冷するほぼ半環状
    の徐冷ジャケットとを備え、前記複合高周波加熱コイルおよび第1,第2複合ジャケ
    ットが棒状ワークの軸芯線方向に相対的に往復移動する
    ときに、複合高周波加熱コイルにおいて直列に接続され
    た第1,第2高周波加熱コイルに前記高周波電源が接続
    されると共に、移動方向後方に位置する複合ジャケット
    にのみ焼入液が供給される ことを特徴とする棒状ワーク
    の高周波移動焼入装置。
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