JP2711049B2 - 半導体導波路型光検出器およびその製造方法 - Google Patents
半導体導波路型光検出器およびその製造方法Info
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- JP2711049B2 JP2711049B2 JP4178066A JP17806692A JP2711049B2 JP 2711049 B2 JP2711049 B2 JP 2711049B2 JP 4178066 A JP4178066 A JP 4178066A JP 17806692 A JP17806692 A JP 17806692A JP 2711049 B2 JP2711049 B2 JP 2711049B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には半導体光導
波路内にpn接合を設けて形成した半導体導波路型光検
出器に関し、さらに具体的には光入射部に設けられた無
反射膜に起因する暗電流を低減しうる構造に特徴を有す
る半導体導波路型光検出器およびその製造方法に関する
ものである。
波路内にpn接合を設けて形成した半導体導波路型光検
出器に関し、さらに具体的には光入射部に設けられた無
反射膜に起因する暗電流を低減しうる構造に特徴を有す
る半導体導波路型光検出器およびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な半導体導波路型光検出器
の一例を図3に示す。同図に示すように従来の半導体導
波路型光検出器10は信号光波長が1.55μmの場合を
例にとると、信号光11を吸収するInP系材料からな
るコア層(図3の場合はInGaAs)12の上下に信
号光11を吸収しないInP系材料からなる上部および
下部クラッド層(図3の場合はInP層)13,14を
積層して形成されている(J.E.Bowers他、"Ultrawide-b
and long-wavelength p-i-n photoditectors",Journal
of Lightwave Technology 、5巻、1339頁、198
7年)。また、上部クラッド層13の表面にはp型オー
ミック電極15が下部クラッド層14の表面にはn型オ
ーミック電極14が各々形成されている。
の一例を図3に示す。同図に示すように従来の半導体導
波路型光検出器10は信号光波長が1.55μmの場合を
例にとると、信号光11を吸収するInP系材料からな
るコア層(図3の場合はInGaAs)12の上下に信
号光11を吸収しないInP系材料からなる上部および
下部クラッド層(図3の場合はInP層)13,14を
積層して形成されている(J.E.Bowers他、"Ultrawide-b
and long-wavelength p-i-n photoditectors",Journal
of Lightwave Technology 、5巻、1339頁、198
7年)。また、上部クラッド層13の表面にはp型オー
ミック電極15が下部クラッド層14の表面にはn型オ
ーミック電極14が各々形成されている。
【0003】ここで上部クラッド層13はp型、下部ク
ラッド層14はn型とされており、またコア層12はノ
ンドープであり実際には低濃度のn型となっている。こ
の半導体導波路型光検出器においては導電層である上部
クラッド層13と下部クラッド層14との間に逆バイア
ス電圧を印加して、ノンドープのコア層12内に空乏層
にかかる高電界を利用して、半導体導波路型光検出器内
をコア層12に沿って伝搬する信号光11を光電変換す
るものである。尚、図中18はpn接合界面を示す。
ラッド層14はn型とされており、またコア層12はノ
ンドープであり実際には低濃度のn型となっている。こ
の半導体導波路型光検出器においては導電層である上部
クラッド層13と下部クラッド層14との間に逆バイア
ス電圧を印加して、ノンドープのコア層12内に空乏層
にかかる高電界を利用して、半導体導波路型光検出器内
をコア層12に沿って伝搬する信号光11を光電変換す
るものである。尚、図中18はpn接合界面を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで信号光11を
半導体導波路型光検出器10の端面から入射する際、空
気の屈折率と半導体導波路型光検出器10の屈折率との
違いから、信号光強度の約30%は端面反射により失わ
れる。そこで、従来から端面反射を制御するために端面
に誘電体無反射膜17を用いる方法が行なわれてきた。
しかしこの誘電体無反射膜17は、図3の例にみられる
ようにこれをpn接合界面18に接して形成する際、当
該pn接合界面18の電気的特性を劣化させ、その結果
半導体導波路型光検出器10の暗電流が増加するという
問題があった。
半導体導波路型光検出器10の端面から入射する際、空
気の屈折率と半導体導波路型光検出器10の屈折率との
違いから、信号光強度の約30%は端面反射により失わ
れる。そこで、従来から端面反射を制御するために端面
に誘電体無反射膜17を用いる方法が行なわれてきた。
しかしこの誘電体無反射膜17は、図3の例にみられる
ようにこれをpn接合界面18に接して形成する際、当
該pn接合界面18の電気的特性を劣化させ、その結果
半導体導波路型光検出器10の暗電流が増加するという
問題があった。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点を解消
し、低暗電流な半導体導波路型光検出器およびその製造
方法を提供することを目的とする。
し、低暗電流な半導体導波路型光検出器およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る半導体導波路型光検出器の構成は、下部クラッ
ド層にコア層及び上部クラッド層を順次積層してなり、
pn接合を有する半導体導波路型光検出器において、少
くとも上部クラッド層及びコア層の導波方向の一端面が
鉛直方向から内側へ略45度傾斜した逆メサ状側面の光
入力端となっており、この上方の上部クラッド層上に無
反射膜を形成し、逆メサ状側面を有する上記無反射膜を
介して導波路型光検出器の上面から入射された信号光
を、上記逆メサ状の側面によって当該導波路型光検出器
の導波方向に反射することを特徴とする。
明に係る半導体導波路型光検出器の構成は、下部クラッ
ド層にコア層及び上部クラッド層を順次積層してなり、
pn接合を有する半導体導波路型光検出器において、少
くとも上部クラッド層及びコア層の導波方向の一端面が
鉛直方向から内側へ略45度傾斜した逆メサ状側面の光
入力端となっており、この上方の上部クラッド層上に無
反射膜を形成し、逆メサ状側面を有する上記無反射膜を
介して導波路型光検出器の上面から入射された信号光
を、上記逆メサ状の側面によって当該導波路型光検出器
の導波方向に反射することを特徴とする。
【0007】また、一方の本発明に係る半導体導波路型
光検出器の製造方法は、1)半導体基板上に導波路型光
検出器層を積層する工程と、2)該導波路型光検出器層
上に導波路型光検出器と同形の無反射膜を形成し、次い
で、該無反射膜をマスクとして半導体基板上方から飛来
するエッチングビームにより該導波路型光検出器層、あ
るいは該導波路型光検出器層と半導体基板の一部とをエ
ッチングして、鉛直方向から内側へ略45度傾斜した逆
メサ状側面を有する光入力端部を形成する工程と、3)
該無反射膜のうち前記逆メサ状側面の上部以外の部分を
除去する工程とを含むことを特徴とする。
光検出器の製造方法は、1)半導体基板上に導波路型光
検出器層を積層する工程と、2)該導波路型光検出器層
上に導波路型光検出器と同形の無反射膜を形成し、次い
で、該無反射膜をマスクとして半導体基板上方から飛来
するエッチングビームにより該導波路型光検出器層、あ
るいは該導波路型光検出器層と半導体基板の一部とをエ
ッチングして、鉛直方向から内側へ略45度傾斜した逆
メサ状側面を有する光入力端部を形成する工程と、3)
該無反射膜のうち前記逆メサ状側面の上部以外の部分を
除去する工程とを含むことを特徴とする。
【0008】
【作用】前記構成において、信号光を半導体導波路型光
検出器の上面に形成された無反射膜を通して入射し、逆
メサ状に加工された逆メサ状側面を有する光入力端部で
反射させて光検出器の導波方向に導くことにより、従来
の、半導体導波路型光検出器の端部に形成された無反射
膜を通して信号光を入射する半導体導波路型光検出器と
比べて、暗電流が少なく、その結果、高感度な半導体導
波路型光検出器が実現可能となる。
検出器の上面に形成された無反射膜を通して入射し、逆
メサ状に加工された逆メサ状側面を有する光入力端部で
反射させて光検出器の導波方向に導くことにより、従来
の、半導体導波路型光検出器の端部に形成された無反射
膜を通して信号光を入射する半導体導波路型光検出器と
比べて、暗電流が少なく、その結果、高感度な半導体導
波路型光検出器が実現可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
【0010】図1は、本実施例に係る半導体導波路型光
検出器の概略図を示す。同図に示すように、本実施例に
係る半導体導波路型光検出器(以下「光検出器」とい
う。)20は、信号光11を吸収するInP系材料から
なるコア層(ノンドープInGaAs層)12の上下に
信号光11を吸収しないInP系材料からなる上部クラ
ッド層(p型InP層)13及び下部クラッド層(n型
InP層)14が形成されており、導波路としてみれ
ば、p型InP層が上部クラッド層、ノンドープInG
aAs層がコア層、n型InP基板が下部クラッド層で
あり、また光検出器としてみればノンドープInGaA
s層を光電変換層とするpinフォトダイオードの構成
となっている。尚、図中18はpn接合界面を図示す
る。
検出器の概略図を示す。同図に示すように、本実施例に
係る半導体導波路型光検出器(以下「光検出器」とい
う。)20は、信号光11を吸収するInP系材料から
なるコア層(ノンドープInGaAs層)12の上下に
信号光11を吸収しないInP系材料からなる上部クラ
ッド層(p型InP層)13及び下部クラッド層(n型
InP層)14が形成されており、導波路としてみれ
ば、p型InP層が上部クラッド層、ノンドープInG
aAs層がコア層、n型InP基板が下部クラッド層で
あり、また光検出器としてみればノンドープInGaA
s層を光電変換層とするpinフォトダイオードの構成
となっている。尚、図中18はpn接合界面を図示す
る。
【0011】また、上記検出器20上の一部分には誘電
体無反射膜21が積層されていると共に、この誘電体無
反射膜21の縁から鉛直方向下方に向って略45°の角
度の側面を有すると共に下部クラッド層14まで達し、
かつ、当該下部クラッド層14を臨むようにエッチング
された逆メサ状側面22が形成されている。
体無反射膜21が積層されていると共に、この誘電体無
反射膜21の縁から鉛直方向下方に向って略45°の角
度の側面を有すると共に下部クラッド層14まで達し、
かつ、当該下部クラッド層14を臨むようにエッチング
された逆メサ状側面22が形成されている。
【0012】この半導体導波路型光検出器の一製造例を
以下に示す。
以下に示す。
【0013】1)図2(a)に示すように、n型InP
基板(下部クラッド層)14上に厚さ1μmのノンドー
プInGaAs層(コア層)12、厚さ0.5μmのp型
InP層(上部クラッド層)13をこの順に順次エピタ
キシャル成長し、半導体導波路型光検出器層を形成す
る。
基板(下部クラッド層)14上に厚さ1μmのノンドー
プInGaAs層(コア層)12、厚さ0.5μmのp型
InP層(上部クラッド層)13をこの順に順次エピタ
キシャル成長し、半導体導波路型光検出器層を形成す
る。
【0014】2)図2(b)に示すように、半導体導波
路型光検出器層上にストライプ状のSiO2 からなる無
反射膜21を形成する。その後、この無反射膜21をマ
スクとしてハロゲン系RIBE法を用いて半導体導波路
型光検出器層と半導体基板の一部をエッチングする。こ
のときRIBE法による入射ビームの飛来方向に対して
InP基板(下部クラッド層)14を45度傾ける。そ
の結果、半導体導波路型光検出器端部(図中左端部)は
45度の逆メサ状に形成される。一方、他端部(図中右
端部)は順メサ状にエッチングされる。尚、基板を傾む
ける代わりに、エッチングビームの飛来角度を略45度
とし、エッチングにより逆メサ状側面22を形成するよ
うにしてもよい。
路型光検出器層上にストライプ状のSiO2 からなる無
反射膜21を形成する。その後、この無反射膜21をマ
スクとしてハロゲン系RIBE法を用いて半導体導波路
型光検出器層と半導体基板の一部をエッチングする。こ
のときRIBE法による入射ビームの飛来方向に対して
InP基板(下部クラッド層)14を45度傾ける。そ
の結果、半導体導波路型光検出器端部(図中左端部)は
45度の逆メサ状に形成される。一方、他端部(図中右
端部)は順メサ状にエッチングされる。尚、基板を傾む
ける代わりに、エッチングビームの飛来角度を略45度
とし、エッチングにより逆メサ状側面22を形成するよ
うにしてもよい。
【0015】3)次に、図2(c)に示すように、逆メ
サ状端部付近以外の部分の無反射膜21をエッチングに
より除去する。
サ状端部付近以外の部分の無反射膜21をエッチングに
より除去する。
【0016】4)図2(d)に示すように、InP基板
(下部クラッド層)14裏面側にn型オーミック電極1
6、p型InP層(上部クラッド層)13上面の無反射
膜21を除去した部分にp型オーミック電極15を形成
し、光検出器20を得る。
(下部クラッド層)14裏面側にn型オーミック電極1
6、p型InP層(上部クラッド層)13上面の無反射
膜21を除去した部分にp型オーミック電極15を形成
し、光検出器20を得る。
【0017】ここで逆メサ状側面22とは、当該逆メサ
状側面22が下部クラッド層(n型InP層)14を臨
むようにエッチングビームによりエッチングされてでき
る側面をいい、当該側面が反射ミラーとなって入力され
た信号光11をコア層(ノンドープInGaAs層)1
2中を該コア層12に沿った方向に反射させる機能を有
するものをいう。
状側面22が下部クラッド層(n型InP層)14を臨
むようにエッチングビームによりエッチングされてでき
る側面をいい、当該側面が反射ミラーとなって入力され
た信号光11をコア層(ノンドープInGaAs層)1
2中を該コア層12に沿った方向に反射させる機能を有
するものをいう。
【0018】また、本実施例では上記逆メサ状側面22
は、鉛直方向から内側へ略45度(半導体層積層面から
略135度)傾斜を有するよう、エッチングによって形
成したが、必ずしも略45度に限定されるものではな
く、略45度以上又は45度以下になった場合でも、逆
メサ状側面22の傾斜に対応して入力信号11の入力角
を適宜設定することで、コア層12中を該コア層12に
沿って導入し、導波できるようにすればよい。
は、鉛直方向から内側へ略45度(半導体層積層面から
略135度)傾斜を有するよう、エッチングによって形
成したが、必ずしも略45度に限定されるものではな
く、略45度以上又は45度以下になった場合でも、逆
メサ状側面22の傾斜に対応して入力信号11の入力角
を適宜設定することで、コア層12中を該コア層12に
沿って導入し、導波できるようにすればよい。
【0019】上記得られた半導体導波路型光検出器20
において、光検出器上面に形成された無反射膜21を通
過してきた信号光11は、光検出器端部の逆メサ状側面
22で光検出器20のコア層12に沿った方向に反射さ
れる。ここで逆メサ状側面22での反射損失は3%程度
と小さい。この無反射膜21は光検出器20のpn接合
に接していないので暗電流は増加しない。実際、本手法
で製作した半導体導波路型光検出器の暗電流はlnAで
あり、従来のものと比べて約100分の1にまで減少し
た。
において、光検出器上面に形成された無反射膜21を通
過してきた信号光11は、光検出器端部の逆メサ状側面
22で光検出器20のコア層12に沿った方向に反射さ
れる。ここで逆メサ状側面22での反射損失は3%程度
と小さい。この無反射膜21は光検出器20のpn接合
に接していないので暗電流は増加しない。実際、本手法
で製作した半導体導波路型光検出器の暗電流はlnAで
あり、従来のものと比べて約100分の1にまで減少し
た。
【0020】また、半導体導波路型光検出器は、その逆
メサ状側面の光入力端部をエッチングで形成するため、
半導体導波路型光検出器を必ずしも従来のように半導体
基板の周囲に配置する必要がない。したがって半導体基
板上の任意の位置にできるため、他の素子との集積化に
適している。
メサ状側面の光入力端部をエッチングで形成するため、
半導体導波路型光検出器を必ずしも従来のように半導体
基板の周囲に配置する必要がない。したがって半導体基
板上の任意の位置にできるため、他の素子との集積化に
適している。
【0021】本実施例においては、半導体導波路型光検
出器を高分子物質で埋め込まれない例を示したが、半導
体導波路型光検出器の周囲のうち少なくとも逆メサ側面
を例えばポリイミド,レジストなどの高分子物質で埋め
込んでも設計自由度の高い高感度の検出器が実現でき、
同様の効果が期待できる。
出器を高分子物質で埋め込まれない例を示したが、半導
体導波路型光検出器の周囲のうち少なくとも逆メサ側面
を例えばポリイミド,レジストなどの高分子物質で埋め
込んでも設計自由度の高い高感度の検出器が実現でき、
同様の効果が期待できる。
【0022】本実施例においては、n型基板を用いた例
を示したが、半絶縁性基板を用いても本実施例と同様の
効果が期待できる。この場合にはn型InP層をコア層
下部に挿入し、このn型InP層上にn型オーミック電
極を形成すればよい。
を示したが、半絶縁性基板を用いても本実施例と同様の
効果が期待できる。この場合にはn型InP層をコア層
下部に挿入し、このn型InP層上にn型オーミック電
極を形成すればよい。
【0023】また本実施例においては、半導体材料とし
てInP基板と格子整合する材料を用いた例を示した
が、これらの一部または全部をInPと格子整合しない
材料としても同様の効果が期待できる。また、信号光波
長が1.55μmの場合についての例を示したが、材料を
適当に選ぶことにより波長1.55μm以外の信号光に対
して本実施例と同様の効果がある半導体導波路型光検出
器が実現できる。さらに本構造を半導体レーザあるいは
半導体光変調器などの他の光素子に適用することも可能
である。
てInP基板と格子整合する材料を用いた例を示した
が、これらの一部または全部をInPと格子整合しない
材料としても同様の効果が期待できる。また、信号光波
長が1.55μmの場合についての例を示したが、材料を
適当に選ぶことにより波長1.55μm以外の信号光に対
して本実施例と同様の効果がある半導体導波路型光検出
器が実現できる。さらに本構造を半導体レーザあるいは
半導体光変調器などの他の光素子に適用することも可能
である。
【0024】尚、本実施例においては無反射膜21とし
てSiO2 の誘電体単層膜を用いたが、他にPiO2 の
単層膜又はSiO2 とPiO2 との多層膜を適宜用いて
もよい。さらに誘電体無反射膜に限らず半導体無反射膜
等の他の無反射膜を用いてもよい。
てSiO2 の誘電体単層膜を用いたが、他にPiO2 の
単層膜又はSiO2 とPiO2 との多層膜を適宜用いて
もよい。さらに誘電体無反射膜に限らず半導体無反射膜
等の他の無反射膜を用いてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば上
方から入射された信号光を光検出器の導波方向に反射し
うる構造を有する半導体導波路型光検出器の上面に誘電
体無反射膜形成することによって、pn接合特性の劣化
を回避し、低暗電流な、すなわち高感度な半導体導波路
型光検出器を実現できるという利点がある。
方から入射された信号光を光検出器の導波方向に反射し
うる構造を有する半導体導波路型光検出器の上面に誘電
体無反射膜形成することによって、pn接合特性の劣化
を回避し、低暗電流な、すなわち高感度な半導体導波路
型光検出器を実現できるという利点がある。
【図1】本実施例に係る半導体導波路型光検出器の概略
図である。
図である。
【図2】その製造工程概略図である。
【図3】従来の半導体導波路型光検出器の概略図であ
る。
る。
10,20 半導体導波路型光検出器 11 信号光 12 コア層 13 上部クラッド層 14 下部クラッド層 15 p型オーミック電極 16 n型オーミック電極 17,21 無反射膜 22 逆メサ状側面
Claims (3)
- 【請求項1】 下部クラッド層にコア層及び上部クラッ
ド層を順次積層してなり、pn接合を有する半導体導波
路型光検出器において、少くとも上部クラッド層及びコ
ア層の導波方向の一端面が鉛直方向から内側へ略45度
傾斜した逆メサ状側面の光入力端となっており、この上
方の上部クラッド層上に無反射膜を形成し、逆メサ状側
面を有する上記無反射膜を介して導波路型光検出器の上
面から入射された信号光を、上記逆メサ状の側面によっ
て当該導波路型光検出器の導波方向に反射することを特
徴とする半導体導波路型光検出器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体導波路型光検出
器において、 半導体導波路型光検出器の周囲のうちの少なくとも逆メ
サ状側面の光入力端部が高分子物質で埋め込まれている
ことを特徴とする半導体導波路型光検出器。 - 【請求項3】 1)半導体基板上に導波路型光検出器層
を積層する工程と、 2)該導波路型光検出器層上に導波路型光検出器と同形
の無反射膜を形成し、次いで、該無反射膜をマスクとし
て半導体基板上方から飛来するエッチングビームにより
該導波路型光検出器層、あるいは該導波路型光検出器層
と半導体基板の一部とをエッチングして、鉛直方向から
内側へ略45度傾斜した逆メサ状側面を有する入力端部
を形成する工程と、 3)該誘電体無反射膜のうち前記逆メサ状側面の上部以
外の部分を除去する工程とを含むことを特徴とする半導
体導波路型光検出器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4178066A JP2711049B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 半導体導波路型光検出器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4178066A JP2711049B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 半導体導波路型光検出器およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0621505A JPH0621505A (ja) | 1994-01-28 |
JP2711049B2 true JP2711049B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16042023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4178066A Expired - Fee Related JP2711049B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 半導体導波路型光検出器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2711049B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6353250B1 (en) | 1997-11-07 | 2002-03-05 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Semiconductor photo-detector, semiconductor photo-detection device, and production methods thereof |
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1992
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