JP2710898B2 - 静止誘導電器リードの絶縁構造 - Google Patents

静止誘導電器リードの絶縁構造

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JP2710898B2 JP20435292A JP20435292A JP2710898B2 JP 2710898 B2 JP2710898 B2 JP 2710898B2 JP 20435292 A JP20435292 A JP 20435292A JP 20435292 A JP20435292 A JP 20435292A JP 2710898 B2 JP2710898 B2 JP 2710898B2
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登 細川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体絶縁中のリード
の絶縁構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は最も単純なリードの支持、固定構
造の断面図である。図において、1はリード芯線、2は
リード絶縁、3は隣接接地金属、4はリード1を支持す
るための固体絶縁物である。そしてこのリード支持絶縁
物4を固定用部材5によって接地金属3に固定すること
により、リード1は接地金属3に対して支持、固定され
ることになる。なお、図中8は後述する沿面距離であ
る。
【0003】図4は高電圧用としてバリア絶縁構造をと
ったリードの支持、固定の一事例を示すもので、これ
は、リード1、リード絶縁2とリード支持絶縁物4との
間にリードバリア6a,6b及びバリア支持絶縁物7
a,7bが挿入されている。また、リード支持絶縁4も
後述する沿面絶縁距離8を大きくとるため、図3とは異
なって迂回して接地金属3に取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のリード支持構造
では、図3、図4に見られるように、リードの支持絶縁
物4が高電圧側各構造物2、6bと接地金属3とを橋絡
するように配置されているため、高電圧構造物2、6b
と接地金属3との間の沿面絶縁距離を確保する必要があ
る。ところが一般に、液体絶縁中では、固体沿面の絶縁
耐力は液中のギャップ間絶縁よりずっと低いため、固体
で橋絡した部分の必要絶縁距離、すなわち沿面距離を通
常油中の絶縁寸法に比べてずっと大きくとる必要があ
り、この傾向は機器が高電圧化する程顕著になる。図4
の支持絶縁4がこの一例で、液中の必要な絶縁寸法9に
比べてずっと大きな沿面絶縁距離8を確保する必要があ
った。
【0005】この発明は上記のような低い沿面絶縁耐力
を避けるためになされたもので、固体絶縁で高低圧間を
橋絡しないようにすることによって、リード絶縁の高耐
圧化、さらには絶縁耐力を低下させないで、絶縁の小型
化を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るリード支
持構造は、隣接接地金属と固定支持すべきリード部分の
最外層の固定面のうち、接地金属に対して反対側になる
面上に絶縁アームを取り付け、この絶縁アームと接地金
属間とを別の支持絶縁物で支持固定するようにしたもの
である。
【0007】
【作用】この発明における絶縁アームは、上記のように
リードに関して接地金属と反対側となる面上に置かれて
いるため、絶縁アーム上の沿面電界の方向は接地金属と
は逆向きの成分となる。一般に、放電の進展は電界の方
向もしくはそれに近い方向になるので、この絶縁アーム
上を進展する沿面放電は、隣接接地金属の方向に進むこ
とはできない。従ってこの絶縁アームを介して接地金属
に固持された絶縁系では、沿面を通る高低圧間放電が防
げるので、沿面絶縁の弱点を補うことができる。
【0008】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1は本発明の最も簡単な構造のもの
を示すものである。図1において、1はリード芯線、2
はリード絶縁、3は隣接接地金属であり、4aはリード
1の外周絶縁2の外側で接地金属3と反対側の面上に設
けられた絶縁アーム、4bはリードを絶縁アームに固定
するための補助支持絶縁材、4cは絶縁アーム4aと接
地金属3とを固定する固定支持絶縁材である。
【0009】図1のような構成をとった場合のリード周
辺部の電気力線を模式的に示すと、点線及び矢印10で
示すような形になる。リード1に関して接地金属3と反
対側に配した絶縁アーム4a上では、図の点線及び矢印
で示すように電気力線の向きは接地金属3と逆方向を向
く。従って、絶縁アーム4aの沿面を高電圧側1、2か
ら進展する放電は、接地金属3の方向には向かず、絶縁
液体11の方に向かってジャンプすることになる。沿面
放電で橋絡を阻止するためには、厳密に言うと上記の理
由だけでは不充分であり、次の事も考慮に入れる必要が
ある。すなわち、沿面放電は沿面の長さ方向に向かう電
界成分が若干でも存在すると電気力線の方向に従ってジ
ャンプするのではなく、沿面方向に先へと伸展して行く
可能性がある。従って、沿面放電の伸展を阻止するため
には、沿面絶縁上の少なくとも1ケ所以上で沿面電界成
分を進展方向と逆向きにしておく必要がある。
【0010】本発明の構成の場合、一般的には、絶縁ア
ーム4aと接地金属3とを図1に示すように固定支持材
4cで橋絡させると、支持材4c上の沿面電界が接地金
属3寄りでは12aの方向に、リードに関して反対側で
は反対の12bの方向にと途中で沿面電界方向が反転す
る。このような支持材4c上での沿面電界の反転によ
り、沿面放電進展阻止効果が確保される。
【0011】実施例2.次に図2に高電圧機器で本発明
が最も有効に働くと考えられるバリア絶縁構成リードの
実施例を示す。図2において、リード1、リード絶縁2
の周囲に絶縁スペーサ7a,7bを介してバリア6a,
6bが配置されている。このリード絶縁最外層6bの外
周上接地金属3と反対側の面に絶縁アーム4aを設け、
リード全体を補助支持絶縁材4bにより絶縁アーム4a
に固定する。絶縁アーム4aと接地金属3とを固定支持
絶縁材4cで固定する。
【0012】以上の構成をとると、固定支持材4cの沿
面上の電界成分は、図1と同様に接地金属3側では12
aの方向に、反対側では逆の12bの方向になり、沿面
放電の進展方向は固定支持材4cの途中で反転すること
となる。このため、このリード絶縁6bと接地金属3間
は沿面放電で橋絡する可能性がなくなる。従って、本構
成を用いることにより、リード全体を液体絶縁で決まる
必要絶縁距離9にまで絶縁信頼度を低下させることなく
接地金属3に近付けることが可能となる。
【0013】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、リード
絶縁を沿面放電のおそれなく構成できるので、絶縁距離
を縮小することが可能となり、また、従来、手数を要し
ていた沿面絶縁の設計も不要となるため、設計省力化と
併せて構造簡素化も容易に実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】簡単な構成における従来例を示す断面図であ
る。
【図4】バリアリード絶縁における従来例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 リード芯線 2 リード絶縁 3 接地金属 4a 絶縁アーム 4b 補助支持絶縁材 4c 固定支持絶縁材 5 固定用部材 6a,6b 絶縁バリア 7a,7b バリア支持絶縁物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体絶縁アームを介して接地金属構造物
    に支持、固定される液体絶縁の静止誘導電器リードにお
    いて、そのリードの絶縁最外層の上記接地金属構造物よ
    りみて反対側の面から絶縁アームを伸ばし、この絶縁ア
    ームを介して上記リードを接地金属構造物に支持、固定
    させたことを特徴とする静止誘導電器リードの絶縁構
    造。
JP20435292A 1992-07-07 1992-07-07 静止誘導電器リードの絶縁構造 Expired - Lifetime JP2710898B2 (ja)

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JPH0629129A JPH0629129A (ja) 1994-02-04
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