JPH0220811Y2 - - Google Patents

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JPH0220811Y2
JPH0220811Y2 JP6649084U JP6649084U JPH0220811Y2 JP H0220811 Y2 JPH0220811 Y2 JP H0220811Y2 JP 6649084 U JP6649084 U JP 6649084U JP 6649084 U JP6649084 U JP 6649084U JP H0220811 Y2 JPH0220811 Y2 JP H0220811Y2
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insulating
gas
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conductors
channel
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案はガス絶縁誘導機器に関するもので、
特に、その高電圧導体間に設けられる絶縁装置の
絶縁スペーサに関するものである。この考案を以
下にガス絶縁誘導機器の一つであるガス絶縁変圧
器を例として説明する。
〔従来技術〕
ガス絶縁変圧器の絶縁装置の従来の構造を説明
すると、第1図に示すように、高電位差を有する
2つの導体1と導体2との間には導体を電気的に
絶縁するための絶縁バリア3があつて、絶縁スペ
ーサ4を介して導体を固定すると共に、絶縁バリ
ア3は導体1,2間のガス空間を複数の小ガス絶
縁空間5に分割している。導体1,2は裸導体で
も、絶縁被覆のある導体でもよく、さらに導体1
又は2に接して、絶縁バリア3と同じ絶縁バリア
があつてもよい。第2図は第1図の絶縁スペーサ
4の断面形状を改良したもので、第1図の距形に
対し、第2図は台形の断面形状によつて、固体絶
縁物の沿面距離を長くして、沿面絶縁特性を向上
させたものである。
上記のように構成した従来の絶縁装置におい
て、導体1,2の間に大きい電位差が発生する
と、絶縁バリア3、絶縁スペーサ4及び絶縁ガス
空間5の組合せからなる絶縁構造がこの電圧スト
レスを負担する。
しかし、上記のような従来の構造において導体
1,2と絶縁スペーサとの間及び絶縁バリア3と
絶縁スペーサ4との間の境界部分に微小な空隙が
できることがある。第3図はその相当部分の拡大
図で、絶縁バリア3と絶縁スペーサ4との間に微
小空隙6が生じている状態を示し、微小空隙6の
内部は周囲と同じ絶縁ガスで占められている。
導体1と導体2との間に電位差が発生すると、
これらの微小空隙6にもその一部の電位差が加わ
る。この微小空隙に電圧の大きさ及び微小空隙内
の最大電界は空隙自体の寸法形状の他に、周囲の
絶縁物の状況によつても大きく左右される。特に
微小空隙の垂直方向すなわち導体1,2方向の絶
縁構成が空隙に比べて誘電率の高い固体絶縁物だ
けの場合には、微小空隙内の電界は最も大きくな
り、固体絶縁物が少なく、ガス空隙が多い絶縁構
造の場合には、微小空隙内の電界は低くなる。
第4図は微小空隙6の垂直方向が全て固体絶縁
物すなわち絶縁スペーサ4及び絶縁バリア3のみ
で構成された場合を示す断面図で、第5図は微小
空隙6の垂直方向が固体絶縁物すなわち絶縁スペ
ーサ4とガス空間7とで構成された場合を示す縦
断面図である。第4図と第5図の場合で、導体1
と導体2との間の電界分布がほぼ平等な場合を想
定して、導体1,2に平行な微小空隙の平均電界
を比較する。簡単のため、微小空〓の垂直方向の
厚みは固体絶縁物の垂直方向の厚みに比べて十分
小さく、第5図でガス空間7と固体絶縁物との垂
直方向の長さl/2が等しいとすると、導体1,
2間に発生する電位差をVとした場合、第4図の
固体絶縁物(すなわち絶縁スペーサ4及び絶縁バ
リア3は同一材料とし、)の電界をEoとすると、
微小空隙6内の電界はεsEo/εoとなる。但しεo
は絶縁ガスの導電率、εs(εs>εo)は固体絶縁物
の誘電率である。それに対し、第5図の導体1と
導体2との間に同じ電位差Vが発生した場合の絶
縁バリア3及び絶縁スペーサ4からなる固体絶縁
物中の電界は2εoEo/(εo+εs)で、微小空隙6
及びガス空間7内の電界は2εsEo/(εo+εs)と
なる。両者の場合の微小空隙6内の電界の比は
(固体絶縁物のみ)/(垂直ガス空隙あり)=(εo
+εs)/2εoで、例えばεs=3,εo=1とした場
合、上の比は2となり、第5図の微小空隙の電界
は第4図の場合に比べて半分になるのがわかる。
このように、微小空隙ができるとき、電位差が
発生する垂直方向に大きなガス空間があると、微
小空隙内の電界を大幅に低減できる。但し、ガス
空隙がある場合には、そのガス空間の電界が固体
絶縁物のみの場合の電界Eoよりも大きくなる懸
念があるが、ガス空間の割合が増せばこの効果は
小さく、更に微小空隙内の電界は増々小さくなる
ので余り問題にならない。また微小空隙はこれま
で説明した形状より複雑な形状で、その最大電界
もEoより大きいと考えられるので、最大電界値
が絶縁上の重要な要因となるガス絶縁において、
微小空隙内の最大電界を低減することは、そのま
ま絶縁特性の向上につながる。
従つて、第4図に代表される従来の絶縁装置に
おいては、導体1,2と絶縁スペーサ4及び絶縁
バリア3と絶縁スペーサ4との境界に微小空隙6
が存在すると、微小空隙内の電界が所定値以上に
なり、絶縁特性が低下するという欠点があつた。
〔考案の概要〕
この考案は、従来のものの上記の欠点にかんが
みてなされたもので、微小空隙内の電界集中を防
ぎ、絶縁特性の向上した絶縁装置を備えるガス絶
縁誘導機器を提供することを目的とし、絶縁装置
内の微小空隙の存在する可能性がある絶縁バリア
と絶縁スペーサとの境界部分の垂直方向に大きな
ガス空間が得られるように、平行に延長するチヤ
ンネル状部を有する絶縁スペーサを導体及び絶縁
バリア間及び絶縁バリア相互間に配置することを
特徴とするものである。
〔考案の実施例〕
以下、図示する実施例に関して、この考案を詳
細に説明する。
第6図に示すように、この考案においては、導
体1と導体2との間に複数の絶縁バリア3を設け
て、バリアにより導体間のガス絶縁空間を複数の
小ガス空間5に分割することは第1及び2図の従
来のものと同様であるが、導体1,2と絶縁バリ
ア3との間及び絶縁バリア3相互間に、一方向に
開き平行に延長する複数個のチヤンネル状部を有
する絶縁スペーサ8を置く構成を特徴としてい
る。絶縁スペーサ8のチヤンネル状部はこの実施
例では各々独立していて、間隔を置いて平行に並
び、一方向に開口している。開口の方向は任意で
ある。
絶縁スペーサ8は絶縁バリア3及び導体1,2
の絶縁及び支持をしており、絶縁バリア及び導体
と密着する部分の垂直方向(矢印a方向)に開口
がガラス空間を形成していることは図からも明か
である。
このように構成されたガス絶縁変圧器の導体間
のガス空間の絶縁装置は、導体1,2と絶縁スペ
ーサ8との間及び絶縁バリア3と絶縁スペーサ8
との間の接着部分に微小空隙が存在する場合で
も、その垂直方向に大きなガス空間があるので、
導体1,2間に電位差が発生した場合でも、第5
図に関して説明したように、微小空隙内の電界集
中は小さく、微小空隙による絶縁特性の低下を防
ぐことができる。特にチヤンネル状部が開口状の
断面を有する場合、折れ曲り部近傍の微小空隙に
ついても垂直方向にガス空間が確保でき、沿面方
向の距離も長くなるので、絶縁上すぐれている。
第7図は別の実施例を示し、この実施例では絶
縁スペーサ9のチヤンネル状部は開口側に導体あ
るいは絶縁バリアと接触して支持するためのつば
部9aを有し、つば部は若干距離隣りのチヤンネ
ル状部に向つて延長している。つば部9aが導体
1,2あるいは絶縁バリア3と絶縁スペーサ9と
の固定面積を増すので、機械的強度が大きくなる
効果がある。チヤンネル状部の開口及びチヤンネ
ル状部相互の間隔が微小空隙に対する垂直方向の
ガス空間を形成する効果は第6図の場合と同様で
ある。
第8図はチヤンネル状部が連続して形成されて
ほぼ波形をした絶縁スペーサ10が導体1,2と
絶縁バリア3との間及び絶縁バリア3相互間に置
かれ、これらを絶縁し支持している実施例を示し
ている。絶縁スペーサ10と上下の導体1,2及
び絶縁バリア3との接着面が増すので、機械的に
強度が増し、しかも絶縁バリア3に接合すべき部
品の数が減ずることになるので、工作性もよくな
る。ガス空間を形成する作用効果は第7図のもの
と同様である。
第9図は第8図に示したチヤンネル状部の角に
丸味をつけ正弦波状に連続した絶縁スペーサ11
を用いた実施例を示す。この場合も絶縁スペーサ
11が連続型であるから部品数が減ずる効果があ
る。絶縁スペーサ11と絶縁バリア3との接合部
の背後すなわち垂直方向に大きなガス空間が確保
されるので、微小空隙の電界集中が緩和される効
果のあることも第8図の場合と同様である。
第10図は第8図に示したチヤンネル状部の連
続した波形の絶縁スペーサ10の向きを変るか波
の一波長分をずらせた例を示し、図で上下の絶縁
スペーサの絶縁バリア3との接合面が同一位置に
なるようにして、機械的強度を大きくしたもので
ある。同様のことが第9図に示した正弦波状の連
続スペーサについても実施しうる。
さらに第11図は絶縁スペーサ10の波形を一
波長ずらせるのでなく、波の位相を絶縁バリア3
の一段ごとに交互にずらせた形に配置した実施例
を示している。このようにすることにより、機械
的強度は第8図のものより大きく、接合面端部に
おける垂直方向の絶縁物の比率が第10図のもの
よりは小さく、従つてそれだけ電界集中の少ない
絶縁スペーサの配置が得られる。
以上の説明はこの考案をガス絶縁変圧器に適用
したものとして説明したが、この考案がその他の
ガス絶縁機器に適用できることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、絶縁スペー
サをチヤンネル状部を備えた形状としたので、導
体あるいは絶縁バリアと絶縁スペーサとの境界に
できる微小空隙の電界による絶縁特性の低下を防
ぐ効果があり、同時に、絶縁物の必要量が少なく
なり、ひいては機械的重量が低減でき、しかも工
作性がよくなる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のガス絶縁誘導機器の導体間の絶
縁ガス空間を構成する絶縁装置の縦断面図、第2
図は沿面絶縁特性を改良した従来のものの断面
図、第3図は第1図の絶縁スペーサ部分の拡大断
面図、第4図は第3図の一部の断面図、第5図は
第4図と比較してガス空間を増した構造を示す第
4図と同様の断面図、第6図はこの考案のガス絶
縁誘導機器の導体間の絶縁装置の一実施例を示す
断面図、第7図ないし第11図はそれぞれ他の実
施例を示す断面図である。 1,2……導体、3……絶縁バリア、4……絶
縁スペーサ、5……ガス空間、6……微小空隙、
7……垂直方向のガス空間、8,9,10,11
……チヤンネル状部を見えた絶縁スペーサ。な
お、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 高電位差を有する2つの導体間の絶縁ガス空
    間を板状の絶縁バリアにより複数の小ガス空間
    に分割絶縁する絶縁装置を備えるガス絶縁誘導
    機器において、前記絶縁装置の絶縁バリア相互
    間及び絶縁バリアと導体との間に配置される絶
    縁スペーサが平行に延長するチヤンネル状部を
    備えることを特徴とするガス絶縁誘導機器。 (2) 絶縁スペーサのチヤンネル状部が隣りのチヤ
    ンネル部に向つて延長するつば状部を備える実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のガス絶縁誘
    導機器。 (3) 絶縁スペーサのチヤンネル状部が隣りのチヤ
    ンネル状部と連続して絶縁スペーサが波形をな
    している実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    ガス絶縁誘導機器。
JP6649084U 1984-05-09 1984-05-09 ガス絶縁誘導機器 Granted JPS60179026U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6649084U JPS60179026U (ja) 1984-05-09 1984-05-09 ガス絶縁誘導機器

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JP6649084U JPS60179026U (ja) 1984-05-09 1984-05-09 ガス絶縁誘導機器

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JPS60179026U JPS60179026U (ja) 1985-11-28
JPH0220811Y2 true JPH0220811Y2 (ja) 1990-06-06

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