JPH0620824A - 推進コイル - Google Patents

推進コイル

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JPH0620824A
JPH0620824A JP4178248A JP17824892A JPH0620824A JP H0620824 A JPH0620824 A JP H0620824A JP 4178248 A JP4178248 A JP 4178248A JP 17824892 A JP17824892 A JP 17824892A JP H0620824 A JPH0620824 A JP H0620824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductive layer
layer
semiconductive
resistance value
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP4178248A
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English (en)
Inventor
Shigeya Ohama
茂也 大濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁特性を向上した推進コイルを得る。 【構成】 推進コイル12の半導電層11を、所定の抵抗値
で絶縁層4を推進コイル12の周長方向の全周を覆う第1
の半導電層9と、推進コイル12の周長方向の所定の長さ
部分に第1の半導電層9と接触して配置され第1の半導
電層11抵抗値より小さい抵抗値を有する第2の半導電層
12とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば超電導磁気浮
上式鉄道に用いられる推進コイルに係わり、特に電気絶
縁特性の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特公昭62-44402号公報に示
された従来の推進コイルを示す平面図であり、図7は図
6のVII−VII線による断面図である。図において、1は
所定の層数で所定の回数巻回されたコイル導体、2は層
間絶縁、3はコイル導体1を束ねる方向にテープが巻回
されたバインド層、4はバインド層3の上に設けられ、
無機質充填材が混入されたエポキシ樹脂の注型、または
成形によって形成された絶縁層、5は絶縁層4の表面に
設けられた半導電層で、絶縁層4の表面を粗面処理した
のちアルミニューム等の溶射塗布によって形成されてい
る。6は半導電層5の表面に塗布された耐候性塗膜層、
7は端子部であり、半導電層5は端子部7を介して接地
されている。なお上記1〜7で推進コイル8が形成され
る。
【0003】次に動作について説明する。コイル導体1
には、10〜20kVの高電圧が印加され、その電圧により
発生する磁束によって、半導電層5にはうず電流が誘起
される。半導電層5をアルミニュームなどの金属性材料
で形成した場合、抵抗値あるいは抵抗率(以下単に抵抗
と呼ぶ)が小さいため(推進コイル8の周長当りの抵抗
は、通常は0.1Ω程度)、大きなうず電流が発生し、半
導電層5に生じるうず電流損失は、例えば図5に損失曲
線で示すように、通常考えられている使用条件において
は非常に大きな値となり、温度上昇等の問題が生じる。
このため、半導電層5で発生するうず電流損失が、コイ
ル導体1で発生する抵抗損失の5%程度である200Wを
限度とすると、半導電層5の抵抗は200Ω以上とする必
要がある。抵抗値が比較的高く、しかも実用性のある材
料としてはカーボンがあり、カーボンを溶剤と混合した
ものを、噴霧塗布して半導電層5を形成する場合、半導
電層5の抵抗値を推進コイル8の周長当りで1000Ω以下
とすることは困難である。一方、上述のように、推進コ
イル8の半導電層5は端子部7で接地されるため、コイ
ル導体1に電圧が印加されると、推進コイル8の持つ静
電容量に対し、半導電層5には充電電流が発生する。半
導電層5をカーボンで形成すると、その抵抗値はほぼ10
00Ω以上であるため、半導電層5の抵抗値と上記充電電
流とにより、半導電層5には電位が発生する。
【0004】近年、インバータの大容量化が進み、推進
コイル8の電源装置としてインバータの使用が検討され
ている。しかし、電源装置にインバータを用いると、電
源電圧は基本波周波数成分に加え、高調波周波数成分が
重畳される。上述の充電電流の大きさは、推進コイル8
の静電容量および電圧周波数、印加電圧に比例する。こ
のため、電源にインバータを用いた場合、高調波周波数
成分により充電電流が大きくなり、半導電層5に発生す
る電位が大きくなる。半導電層5に発生する電位が大き
くなると、半導電層5の表面から放電する可能性があ
り、放電の開始電圧は、パッシェンの最低放電電圧によ
れば、位相が120°ずれる推進コイル8が重なりあった
場合135Vrmsとなり、それ以上の電位になれば放電を開
始することになる。半導電層5からの放電が頻繁に発生
すると、半導電層5の表面に設けられた耐候性塗膜6を
損傷し、さらに、半導電層5をも損傷する可能性があ
る。半導電層5が損傷すれば電界が損傷部分に集中し、
推進コイル8の電気絶縁特性を急速に劣化させ、絶縁破
壊を招くことになる。また、半導電層5をカーボンで形
成すると、推進コイル8の周長当りの抵抗は、前述のよ
うにほぼ1000Ω以上であるため、例えば図5に表面電位
曲線で示すように、現実的な条件として、インバータの
高調波周波数として2.5kHz,高調波電圧6.35kV、
という条件の基では、半導電層5に発生する電位は数十
〜数千Vとなる。したがって、半導電層5の抵抗値を下
限値付近に管理し、半導電層5に発生する電位を前述の
最低放電電圧以下にする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の推進コイルは以
上のように構成されているので、半導電層5を金属性の
材料で構成するとうず電流損失が大きく、カーボンで低
い抵抗値の半導電層5を構成するには、材料の配合に極
めて厳しい管理が必要であるなどの問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、半導電層を所要の抵抗値に形成
して、うず電流損失を低減し、電源装置にインバータを
使用しても、充電電流による発生電位を低く抑えること
ができる推進コイルを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わる推進コイルは、半導電層を、所定の抵抗で絶縁層を
推進コイルの周長方向の全周を覆う第1の半導電層と、
推進コイルの周長方向の所定の長さ部分に第1の半導電
層と接触して配置され第1の半導電層の抵抗値より小さ
い抵抗値を有する第2の半導電層とで構成したものであ
る。
【0008】この発明の請求項2に係わる推進コイル
は、半導電層を、所定の抵抗で絶縁層を推進コイルの周
長方向の所定の区分を覆う第1の半導電層と、第1の半
導電層と接続され絶縁層を第1の半導電層が覆った推進
コイルの周長方向が覆った周長方向の残り区分を覆い第
1の半導電層の抵抗値より小さい抵抗値を有する第2の
半導電層とで構成したものである。
【0009】
【作用】この発明における推進コイルの半導電層は、う
ず電流損失を低減するとともに、推進コイルに印加され
る電源電圧の周波数に関係する充電電流による発生電位
を抑制する。
【0010】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1はこの発明の実施例1による推進
コイルを示す平面図、図2は図1中II−II線における断
面図、図3は図1中III−III線における断面図である。
図1〜図3において、1〜4,6,7は従来のものと同
様のため説明を省略する。9は絶縁層4を周長方向の全
周にわたって覆うように設けられた第1の半導電層で、
例えば抵抗値の高いカーボンを溶剤と混合したものを、
噴霧塗布することにより形成されている。10は第1の半
導電層9の周長方向の所定の長さ区分、例えば図1のA
区分に、図3に示すように第1の半導電層9と接触して
所定の面に設けられた第2の半導電層で、抵抗値が第1
の半導電層9を形成する材料の抵抗値よりも小さい材
料、例えばアルミニュームを溶射塗布することにより形
成されている。なお、上記9と10で半導電層11が形成さ
れる。この半導電層11は、図1のA区分が図3に示すよ
うに全周を覆う第1の半導電層9と所定の幅の第2の半
導電層10との複合構造と、図1のB区分が全周を第1の
半導電層9で覆った単体構造との接続体で構成され、半
導電層10の表面には従来と同様に耐候性塗膜層6が設け
られる。なお、上記1〜4,6,7,11で推進コイル12
が構成される。
【0011】次に動作について説明する。上記のように
構成された推進コイル12は、半導電層11が図1のA区分
では、第1の半導電層9と第2の半導電層10との並列な
複合構造であるため、複合部分が半導電層11の抵抗値を
下げる方向に作用する。従って、複合部分の長さAを調
整することにより、半導電層11の表面電位を図5に示す
表面電位曲線のC点を得る抵抗値に設定することが可能
となる。
【0012】実施例2.上記実施例1においては、第2
の半導電層10を第1の半導電層9の一方の面に形成した
が、第2の半導電層10の幅は、図4に示すように、所望
の抵抗値を得るために他の面まで拡大してもよく、上記
実施例と同様の効果を発揮する。
【0013】実施例3.上記各実施例1、2において
は、第1の半導電層9の外側に第2の半導電層10を形成
したが、絶縁層4の表面に第2の半導電層10を形成し、
第2の半導電層10を含む絶縁層4の上に第1の半導電層
9を形成してもよい。
【0014】実施例4.上記各実施例1〜3において
は、半導電層11を、第1の半導電層9に第2の半導電層
10を部分的に重ねて形成したが、図1のA区分とB区分
とで、それぞれ材質を変えて第1の半導電層9と第2の
半導電層10とを形成し、両半導電層9と10とを直列に接
続した構成としても、上記実施例と同様の効果を発揮す
る。
【0015】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、推進コ
イルの半導電層を、所定の抵抗値で絶縁層を推進コイル
の周長方向の全周を覆う第1の半導電層と、推進コイル
の周長方向の所定の長さ部分に第1の半導電層と接触し
て配置され第1の半導電層の抵抗値より小さい抵抗値を
有する第2の半導電層とで構成し、また、所定の抵抗値
で絶縁層を推進コイルの周長方向の所定の区分を覆う第
1の半導電層と、第1の半導電層と接続され絶縁層を第
1の半導電層が覆った推進コイルの周長方向の残りの区
分を覆い第1の半導電層の抵抗値より小さい抵抗値を有
する第2の半導電層とで構成したので、推進コイルに電
圧が印加されたとき、半導電層に発生する電位の抑制、
放電の発生を防止するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による推進コイルを示す平
面図である。
【図2】図1の平面図のII−II線における断面図であ
る。
【図3】図1の平面図のIII−III線における断面図であ
る。
【図4】この発明の実施例2による推進コイルを示す断
面図である。
【図5】推進コイルの周長当りの半導電層の抵抗と、推
進コイルに鎖交磁束により半導電層に発生するうず電流
損失、および電源電圧、周波数によって推進コイルの半
導電層に発生する電位の関係を示す図である。
【図6】従来の推進コイルを示す平面図である。
【図7】図6の平面図のVII−VII線における断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コイル導体 2 層間絶縁 3 バインド層 4 絶縁層 6 耐候性塗膜層 9 第1の半導電層 10 第2の半導電層 11 半導電層 12 推進コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻回されたコイル導体間に層間絶縁を介
    在させ、上記コイル導体を束ねる方向にバインド層を設
    け、その上に順次設けられた絶縁層及び半導電層を備え
    た推進コイルにおいて、上記半導電層を、所定の抵抗値
    で上記絶縁層を上記推進コイルの周長方向の全周を覆う
    第1の半導電層と、上記推進コイルの周長方向の所定の
    長さ部分に上記第1の半導電層と接触して配置され上記
    第1の半導電層の抵抗値より小さい抵抗値を有する第2
    の半導電層とで構成したことを特徴とする推進コイル。
  2. 【請求項2】 巻回されたコイル導体間に層間絶縁を介
    在させ、上記コイル導体を束ねる方向にバインド層を設
    け、その上に順次設けられた絶縁層及び半導電層を備え
    た推進コイルにおいて、上記半導電層を、所定の抵抗値
    で上記絶縁層を上記推進コイルの周長方向の所定の区分
    を覆う第1の半導電層と、上記第1の半導電層と接続さ
    れ上記絶縁層を上記第1の半導電層が覆った上記推進コ
    イルの周長方向の残りの区分を覆い上記第1の半導電層
    の抵抗値より小さい抵抗値を有する第2の半導電層とで
    構成したことを特徴とする推進コイル。
JP4178248A 1992-07-06 1992-07-06 推進コイル Pending JPH0620824A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998007731A1 (en) * 1996-08-23 1998-02-26 Akzo Nobel N.V. Adduct of an epoxy compound and cyclic phosphite
US6931729B2 (en) 2002-09-03 2005-08-23 Asteer Co., Ltd. Method for manufacturing a filler neck

Cited By (2)

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WO1998007731A1 (en) * 1996-08-23 1998-02-26 Akzo Nobel N.V. Adduct of an epoxy compound and cyclic phosphite
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