JPH04261003A - 電気機器の絶縁構造 - Google Patents

電気機器の絶縁構造

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Publication number
JPH04261003A
JPH04261003A JP3014028A JP1402891A JPH04261003A JP H04261003 A JPH04261003 A JP H04261003A JP 3014028 A JP3014028 A JP 3014028A JP 1402891 A JP1402891 A JP 1402891A JP H04261003 A JPH04261003 A JP H04261003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
film
copper wire
electric field
insulating paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3014028A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Tohata
東畑 和也
Isao Itakura
板倉 勲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3014028A priority Critical patent/JPH04261003A/ja
Publication of JPH04261003A publication Critical patent/JPH04261003A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば変圧器等の電
気機器の高電界部からの放電の進展の阻止または抑制の
ために設けられる絶縁物の構造の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】変圧器のコイル部等の高電界部における
従来の絶縁構造を図5に示す。図5において、銅線1の
周りには絶縁のために絶縁紙2が必要な回数だけ巻回さ
れており、さらに絶縁紙2の外側にはプレスボード等の
絶縁材料をチヤンネルまたはアングル状に成型した絶縁
物3が設けられている。チヤンネルまたはアングル状の
絶縁物3は銅線1から発生した放電が対アースや対コイ
ル間に進展するのを阻止または抑制するためのものであ
る。絶縁紙2を巻回した銅線1と絶縁物3との間には空
隙部4が形成されている。空隙部4には絶縁および冷却
を兼ねて絶縁油やSF6ガス等が充填されている。また
、絶縁物3の厚さや沿面距離は絶縁物3の貫通破壊電圧
と沿面破壊電圧をそれぞれ考慮して設計されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の変
圧器のコイル部等の高電界部における絶縁構造において
、その組み立ての際には銅線1(絶縁紙2)と絶縁物3
とが密着するように注意が払われるが、完全に密着させ
ることは困難であり、空隙部4が生じる。この空隙部4
には絶縁油(誘電率2.2)やSF6ガス(誘電率1.
0)が充填されるものの、絶縁物(例えば油浸プレスボ
ードの誘電率4.4)に比べて誘電率が小さいため、こ
の空隙部4に電界が集中しこの部分が弱点箇所となると
いう問題点を有していた。
【0004】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたものであり、変流器のコイル銅線と絶縁
物との間に空隙部が生じても、空隙部に電界が集中しな
いような絶縁構造を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気機器
の絶縁構造は、電気機器の銅線の周りに巻回された絶縁
紙と、絶縁紙の外側に設けられたチヤンネルまたはアン
グル状の絶縁物と、チヤンネルまたはアングル状の絶縁
物の絶縁紙に面する側の表面に設けられた表面抵抗率の
小さいフイルムと、を具備している。
【0006】
【作用】チヤンネルまたはアングル状の絶縁物の表面に
設けられたフイルムにより絶縁物の(見かけの)表面抵
抗率が低下し、銅線(またはその表面に巻回された絶縁
紙)との間の空隙部で放電が発生しても空隙部に面した
絶縁物の表面に電荷が蓄積されにくく、その部分の電界
集中を緩和する。
【0007】
【実施例】この発明に係る電気機器の絶縁構造を、その
好適な一実施例を示す図1を用いて説明する。図1は、
この発明に係る電気機器の絶縁構造を示す断面図である
【0008】図1において、銅線1の周りには絶縁のた
めに絶縁紙2が必要な回数だけ巻回されており、さらに
絶縁紙2の外側にはプレスボード等の絶縁材料をチヤン
ネルまたはアングル状に成型した絶縁物3が設けられて
いる。チヤンネルまたはアングル状の絶縁物3は銅線1
から発生した放電が対アースや対コイル間に進展するの
を阻止または抑制するためのものである。チヤンネルま
たはアングル状の絶縁物3の、銅線1(またはその表面
に巻回された絶縁紙2)に面する側の表面には、表面抵
抗率の小さいフイルム5が貼り合せられている。巻回し
た銅線1(またはその表面に巻回された絶縁紙2)と絶
縁物3の表面に貼りつけられたフイルム5との間には空
隙部4が形成されている。空隙部4には絶縁および冷却
を兼ねて絶縁油やSF6ガス等が充填されている。また
、絶縁物3の厚さや沿面距離は絶縁物3の貫通破壊電圧
と沿面破壊電圧をそれぞれ考慮して設計されている。
【0009】次に、フイルム5について図2、図3およ
び図4を用いて説明する。図2はポリエチレンテレフタ
レートフイルム(以下PETフイルムと称する)につい
て、絶縁破壊電圧とフイルムの挿入位置との関係を示す
グラフである。図2において、点線Aは表面未処理のP
ETフイルムの特性を示し、実線Bは表面に帯電防止処
理を施したPETフイルムの特性を示す。図3は図2に
おけるフイルムの挿入位置の関係を示す図である。ここ
でフイルムの挿入位置とは、図3における高圧電極6と
試料(フイルム)7との間の距離と高圧電極6と低圧電
極8との間の距離との比率である(単位は%)。
【0010】一般に、PETフイルムの絶縁破壊電圧は
、電気学会技術報告(II部)第270号でも報告され
ているように、高圧電極から少し離れた位置で最大値を
示す。図2において、表面に帯電防止処理を施して表面
抵抗率を小さくしたPETフイルムの絶縁破壊電圧は、
実線Bに示すように、高圧電極と接触したとき、すなわ
ちフイルム挿入位置0%において最大である。一方、表
面未処理のPETフイルムの絶縁破壊電圧は、点線Aに
示すように、フイルム挿入位置20%付近において最大
である。フイルムが高圧電極と接触したとき、すなわち
フイルム挿入位置0%において、表面に帯電防止処理を
施して表面抵抗率を小さくしたPETフイルムの絶縁破
壊電圧は表面未処理のPETフイルムの絶縁破壊電圧の
1.4倍に向上することがわかる。従って、本発明にお
けるフイルム5の材料としては、表面に帯電防止処理を
施したPETフイルムが好ましい。
【0011】図4は、PETフイルムの表面の表面抵抗
率と絶縁破壊電圧との関係を示すグラフである。図4に
おいて、PETフイルムの絶縁破壊電圧は表面の表面抵
抗率が低くなるに従い高くなる傾向を示す。これによる
と、フイルム5の表面の表面抵抗率が小さいほど好まし
いが、一方、表面の表面抵抗率が小さすぎると沿面破壊
を生ずるおそれがある。そのため、フイルム5の表面の
表面抵抗率は108〜1012Ω程度が望ましい。
【0012】なお、上記実施例の説明において、絶縁物
3の表面に表面の表面抵抗率の小さいフイルム5を貼り
つける場合を示したが、帯電防止剤等の表面抵抗率の小
さい液体を絶縁物3の表面に塗布したり、材料に含浸さ
せても同様の効果を有する。
【0013】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば絶縁物
3の銅線1(またはその表面に巻回された絶縁紙2)に
面する側の表面に表面の表面抵抗率の小さいフイルム5
を設けているため、高電界部の電界を緩和することがで
き、絶縁耐力が向上するという効果を有する。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る電気機器の絶縁構造を示
す断面図。
【図2】図2はPETフイルムについての絶縁破壊電圧
とフイルムの挿入位置との関係を示すグラフ。
【図3】図3は図2におけるフイルムの挿入位置の関係
を示す図。
【図4】図4はPETフイルムの表面の表面抵抗率と絶
縁破壊電圧との関係を示すグラフ。
【図5】図5は変圧器のコイル部等の高電界部における
従来の絶縁構造を示す断面図。
【符号の説明】
1    銅線 2    絶縁紙 3    絶縁物 4    空隙部 5    フイルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電気機器の銅線の周りに巻回された絶
    縁紙と、絶縁紙の外側に設けられたチヤンネルまたはア
    ングル状の絶縁物と、チヤンネルまたはアングル状の絶
    縁物の絶縁紙に面する側の表面に設けられ、表面抵抗率
    の小さいフイルムと、を具備した電気機器の絶縁構造。
  2. 【請求項2】  前記フイルムの表面抵抗率が108〜
    1012Ωであることを特徴とする請求項1記載の電気
    機器の絶縁構造。
JP3014028A 1991-02-05 1991-02-05 電気機器の絶縁構造 Pending JPH04261003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3014028A JPH04261003A (ja) 1991-02-05 1991-02-05 電気機器の絶縁構造

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JP3014028A JPH04261003A (ja) 1991-02-05 1991-02-05 電気機器の絶縁構造

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JPH04261003A true JPH04261003A (ja) 1992-09-17

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ID=11849714

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JP3014028A Pending JPH04261003A (ja) 1991-02-05 1991-02-05 電気機器の絶縁構造

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JP (1) JPH04261003A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012222211A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Mitsubishi Electric Corp 静止誘導器
JP2018206985A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 三菱電機株式会社 静止誘導器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012222211A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Mitsubishi Electric Corp 静止誘導器
JP2018206985A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 三菱電機株式会社 静止誘導器

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