JP2710681B2 - 高められた粘度の水性洗浄剤組成物 - Google Patents

高められた粘度の水性洗浄剤組成物

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JP2710681B2 JP2042729A JP4272990A JP2710681B2 JP 2710681 B2 JP2710681 B2 JP 2710681B2 JP 2042729 A JP2042729 A JP 2042729A JP 4272990 A JP4272990 A JP 4272990A JP 2710681 B2 JP2710681 B2 JP 2710681B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液体清浄剤で使用するための又はシャンプ
ー剤、浴用−及びシャワー用ゲル並びに適用上の理由か
ら高められた粘度が所望されるその他の化粧用製剤の基
剤として使用するための高められた粘度を有する水性洗
浄剤組成物に関する。
[従来の技術] 過去においては、この種の系は主として一般に低いエ
トキシル化度を有するアルキル硫酸塩又はアルキルエス
テル硫酸塩を基にしていた。その際、粘度は、食塩、塩
化アンモニウム、硫酸ナトリウム及びその他の電解質
を、場合により脂肪酸ジエタノールアミド及び/又はそ
の他の添加物と組み合わせて、添加することによって比
較的簡単に調節することができる。この種の調製物は、
確かに十分な泡を生じ、安価であるが、多くの場合に強
い皮膚刺激及び眼粘膜刺激という重大な欠点を有し、こ
れは益々頻繁となる、部分的には毎日の使用を考える
と、著しく重大なことである。更に、最近硫酸エーテル
でジオキサンが及び脂肪酸アミドでN−ニトロスアミン
の含量による有毒な作用の可能性が重大な問題となり、
従って硫酸エーテルを使用しないできる限り窒素を含有
しない調剤が求められる。残留するアルキル硫酸塩は皮
膚−及び粘膜認容性が僅かである界面活性剤に属する。
これらの欠点を有さない温和な界面活性剤を発見する
ための試みがここしばらく行われている。その際、皮膚
−又は粘膜に認容性の特性を有するが、しかし他方では
全く又はごく限られた電解質粘稠性しかないという重大
な欠点を有する界面活性剤が見出されたに過ぎない[H.
メイジャー(Hamke Meijer)Seife−le−Fette−Wach
se 113、135(1987年)及びH.テスマン(Tesmann)Par
merie und Kosmetik 68、(1987年)]。従って、十
分高い粘度を、界面活性剤濃度を高めることによってか
又は温和な毒物学的に無害な界面活性剤によるアルキル
硫酸塩又は硫酸エーテルのごく限られた部分置換によっ
て獲得する試みがなされたが、残念なことだが、劣悪な
粘稠性しか有さない界面活性剤が得られたにすぎない
(米国特許第3038862号明細書、H.メイジャー上記引用
文中)。その際、水溶性重合体による粘稠化は、泡品質
のマイナスの影響及び触感のためにあまり好ましい代用
物とは言えない。
[発明が解決しようとする課題] 従って、完全にアルキル硫酸塩又はアルキルエーテル
硫酸塩並びにN−含有界面活性剤を有さない皮膚及び眼
粘膜に認容性の洗浄剤組成物を見出すという課題が存在
した。
[課題を解決するための手段] この課題は、アルキル基が1個又は数個不飽和である
カルボキシメチル化されたオキシエチラート、場合によ
りアルキル基が飽和しているカルボキシメチル化された
オキシエチラートと一緒に、及び電解質から成る水性混
合物を製造することによって解決されるが、その際、こ
れらの混合物は、場合により僅かな量の一般的な補助界
面活性剤を含有してもよい。
従って、本発明は、 a)式(I): R−O−(C2H4O)nCH2COOM (I) [式中、Rは炭素原子10〜22個を有する1個又は数個不
飽和の、分枝状又は直鎖の脂肪族基を表わし、nは1〜
10を表わし、Mはアルカリ−、アルカリ土類金属−、ア
ンモニウム−又はアルキルアンモニウムイオンを表わ
す]のカルボキシメチル化されたオキシエチラート 5〜30重量%、 b)式(II): R′−O−(C2H4O)mCH2COOM′ (II) [式中、R′は炭素原子10〜22個を有する飽和の、分枝
又は直鎖の脂肪族基又はアルキル基に炭素原子8〜18個
を有するアルキル芳香族基を表わし、mは1〜10を表わ
し、M′はアルカリ−、アルカリ土類金属−、アンモニ
ウム−又はアルキルアンモニウムイオンを表わす]のカ
ルボキシメチル化されたオキシエチラート0〜20重量%
c)電解質 0.2〜6重量%及び d)場合により補助界面活性剤及び水 全量100重量% から成る高められた粘度の水性洗浄剤組成物に関する。
式: R−O−(C2H4O)nCH2COOM [式中、Rは脂肪族又はアルキル芳香族基を表わし、n
はエトキシ化度を表わし、Mは金属イオンを表わす]の
既に長い間公知の物質群(米国特許第2183853号明細
書)は、西ドイツ特許公開公報(DE−OS)第2418444号
明細書又は欧州特許(EP−A)第0106018号明細書によ
り、相応するオキシエチラートからクロル酢酸との反応
によってか、又は欧州特許(EP−A)第0018681号明細
書又は西ドイツ特許公開公報第2816127号明細書により
酸化により製造することができる。これらは、その高い
界面活性及びその非常に良好な皮膚−又は眼粘膜認容性
により、数年来特に化粧調剤並びに清浄系で使用されて
いる[N.A.I.パーセン(Paassen)、Seifen−le−Fet
te−Wachse 109、353(1983年)]。もちろん、カルボ
キシメチル化されたオキシエチラートは、有利な皮膚認
容性にも拘らず、劣悪な粘稠性しか有さないという欠点
を有する[ハンケ・メイジャー、Seifen−Fette−le
−Wachse、114、159(1988年)]。欧州特許(EP−A)
第0176151号明細書により、カルボキシメチル化された
オキシエチラートは電解質によって一般に粘稠化されな
い。
普通の飽和C12/C14−脂肪族アルコールのカルボキシ
メチル化されたオキシエチラートは、NaCl又はその他の
常用の電解質によって事実上全く粘稠化されない。長鎖
の炭化水素鎖に変えると、確かに粘稠性は少し増すが、
しかし非常に混濁した溶液が生じる。即ち、飽和脂肪族
アルコールの透明で粘液性(1000mPa.s)の電解質粘
稠性のカルボキシメチル化されたオキシエチラートを、
例えば10%より僅かな界面活性剤しか含有しない水溶液
で製造することはできない。
さて意外にも、不飽和アルコールを基にしたカルボキ
シメチル化されたオキシエチラート又はこれと飽和アル
コールを基にしたカルボキシメチル化されたオキシエチ
ラートとの混合物が、洗浄活性物質が10重量%にすぎ
ず、電解質含量が1〜3重量%であるにも拘らず、粘稠
化剤として電解質を有する高粘性のゲル状ではあるが十
分透明な水系を生じることを見出した。
カルボキシメチル化されたオキシエチラート: 本発明により使用されるカルボキシメチル化されたオ
キシエチラートは式(I): R−O−(C2H4O)nCH2COOM (I) [式中、Rは炭素原子10〜22個、有利には12〜20個を有
する直鎖又は分枝状の、1個又は数個不飽和の脂肪族基
を表わし、nは1〜10、有利には2〜8を表わし、Mは
金属イオン、例えばナトリウム−、カリウム−又はアル
カリ土類金属−、アンモニウム−又はアルキルアンモニ
ウムイオン、有利にはナトリウムイオンを表わす]に相
応する。
場合によるその他の、式(I)の化合物と組み合わせ
てのみ本発明により使用されるカルボキシメチル化され
たオキシエチラートの群は、 式(II): R′−O−(C2H4O)mCH2COOM′ (II) [式中、R′は炭素原子10〜22個、有利には12〜18個を
有する飽和の、分枝又は直鎖の脂肪族基又はアルキル基
に炭素原子8〜18個、有利には8〜14個を有するアルキ
ル芳香族基を表わし、mは1〜10、有利には3〜8を表
わし、M′は金属イオン、例えばナトリウム−、カリウ
ム−、アルカリ土類金属−、アンモニウム−又はアルキ
ルアンモニウムイオン、有利にはナトリウムイオンを表
わす]に相応する。
これらの化合物の製造は、例えば脂肪族アルコールオ
キシエチラートをクロル酢酸と塩基、例えばNaOHの存在
で反応させることによって行うことができる。オキシエ
チラート/クロル酢酸の比に応じて、反応は多かれ少な
かれ定量的であるので、本発明により使用されるカルボ
キシメチル化されたオキシエチラートは、しばしば出発
オキシエチラートと反応生成物との混合物である。使用
に応じて、一緒に生じる塩は、多くの場合に生成物中に
残留する。特に化粧用の好適なのは、オレイルアルコー
ル、エライジルアルコール、リノレイルアルコール、リ
ノレニルアルコール、ガドレイルアルコール、アラキド
ンアルコール、エルカアルコール又はリシノールアルコ
ール等又はその混合物を基礎とするカルボキシメチル化
されたオキシエチラートである。
これらの不飽和炭化水素基を有するカルボキシメチル
化されたオキシエチラートは、飽和炭化水素基を有する
カルボキシメチル化されたオキシエチラートと一緒に使
用する場合には、比は10:1〜1:4、有利には3:1〜1:2で
ある。水溶液中の濃度は不飽和基を有する化合物で5〜
30重量%、有利には7〜20重量%、又は0〜20重量%で
あり、飽和基を有する化合物では有利には2〜10重量%
である。
電解質: 本発明により使用される電解質は、常用の電解質−粘
稠剤、例えばNaCl、NH4Cl、Na2SO4又はMgSO4等である。
濃度は0.2〜6重量%、有利には0.5〜5重量%である。
補助界面活性剤: 本発明により使用されるカルボキシメチル化されたオ
キシエチラートは、それらの使用に依り一般に十分に起
泡性である。高い起泡度が所望される場合には、少量の
強い起泡性補助界面活性剤、例えば有機硫酸塩又はスル
ホン酸塩、アミノキシド、両性界面活性剤又はその混合
物が推奨される。これらの補助界面活性剤対カルボキシ
メチル化されたオキシエチラートの量比は3:7〜1:9であ
る。多くの、しかし環境問題に関して希な場合には、脂
肪酸アミドを少量一緒に使用することが必要である。
使用分野によるその他の添加物としては、少量の重合
体、例えばポリエチレンオキシド、キレート化剤、保存
剤、香料等が挙げられる。
次に、実施例につき本発明によるカルボキシメチル化
されたオキシエチラートの有効な粘稠性を示す。これら
は一定のせん断速度下に25℃で回転粘度計[ハーケ(Ha
ake)RV20]で粘度を測定することにより実証される。
強力な構造粘性の調剤は、中央開口を有するプラスチッ
クフラスコからの液体の流出に際しての可動過程に相応
する条件で、3〜10/秒のせん断速度で平均粘性を表わ
す。全実施例中で洗浄活性物質の含量は10%である。
例1(本発明による) ガラス容器中で、エチレンオキシド3モル/モルを有
するカルボキシメチル化されたオセノール−80/85
キシエチラート−ナトリウム−塩(カルボキシメチル化
度88%、生成物はNaCl9.8%を含有する)及びその他のN
aClを水中に溶かし、48時間放置後、溶液の粘度を測定
する。
結果は本発明によるカルボキシメチル化されたオキシ
エチラートの有利な粘稠性を示す。 ヘンケル社(Firma Henkel)のオレイルアルコール−
セチルアルコール混合物 例2(本発明による) エチレンオキシド4モル/モルを有するカルボキシメ
チル化されたオセノール−80/85−オキシエチラート
(カルボキシメチル化度90%、生成物はNaCl10.1%を含
有する)及び更なるNaClを水中に溶かし、48時間放置
後、透明な溶液の粘度を測定する。
例3(比較例) エチレンオキシド4.5モル/モルを有するカルボキシ
メチル化されたアルフォール−12−14−オキシエチラー
ト(カルボキシメチル化度80%、生成物はNaCl8.5%を
含有する)及び更なるNaClを水中に溶かし、透明な溶液
の粘度を測定する。
飽和、脂肪族基を有するこのカルボキシメチル化され
たオキシエチラートを用いる結果は、実際に使用するた
めに十分な粘稠性が得られないことを示唆する。
例4(比較例) エチレンオキシド5モル/モルを有する飽和のカルボ
キシメチル化された牛脂−1618−オキシエチラート(カ
ルボキシメチル化度91%、生成物はNaCl9.2%を含有す
る)を更なるNaClと一緒に水中に溶かす。液体は、全て
のNaCl濃度で混濁しており、著しい層分離の傾向を有す
るので、実際に使用されない。
例5(本発明による) エチレンオキシド4モル/モルを有するカルボキシメ
チル化されたオセノール−92/96−オキシエチラート
(カルボキシメチル化度91%、生成物はNaCl10.1%を含
有する)を更なるNaClと一緒に水中に溶かし、長時間
後、その粘度に関して測定した。全NaCl範囲で透明な溶
液は、≧3%のNaCl濃度でゲル状の粘稠度を有する。
ヘンケル社のオレイルアルコール 例6(本発明による) エチレンオキシド4モル/モルを有するカルボキシメ
チル化されたオセノール−110/130−オキシエチラー
ト(カルボキシメチル化度89%、生成物はNaCl10.0%を
含有する)及び更なるNaClを一緒に水中に溶かし、透明
な溶液の粘度を測定する。
ヘンケル社のオレイル−リノレイル−アルコール混合
物 例7(本発明による) エチレンオキシド3.5モル/モルを有するカルボキシ
メチル化されたオセノール−92/96−オキシエチラート
(反応度91%、生成物はNaCl10%を含有する)及びNH4C
lを一緒に水中に溶かし、透明な、部分的に強力にゲル
化した溶液の粘度を測定する。
例8(本発明による) エチレンオキシド4.5モル/モルを有するカルボキシ
メチル化されたオセノール−80/85−オキシエチラート
(反応化度90%、生成物はNaCl9.8%を含有する)及び
エチレンオキシド5モル/モルを有するカルボキシメチ
ル化されたC16C18牛脂アルコール**−オキシエチラー
ト(反応化度91%、生成物はNaCl9.2%を含有する)を
量比3:1でNH4Clと一緒に水中に溶かす。透明な溶液の粘
度測定から次の関係が得られる。
**C16H33OH約29%、C18H37OH68% 例9(本発明による) エチレンオキシド3モル/モルを有するカルボキシメ
チル化されたオセノール−92/96−オキシエチラート及
びC14/C16−オレフィンスルホネートを量比4:1で付加的
なNaClと一緒に水中に溶かす。透明溶液を48時間放置
後、粘度を測定する:

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)式(I): R−O−(C2H4O)nCH2COOM (I) [式中、Rは炭素原子10〜22個を有する1個又は数個不
    飽和の、分枝状又は直鎖の脂肪族基を表わし、nは1〜
    10を表わし、Mはアルカリ−、アルカリ土類金属−、ア
    ンモニウム−又はアルキルアンモニウムイオンを表わ
    す]のカルボキシメチル化されたオキシエチラート5〜
    30重量%、 b)式(II): R′−O−(C2H4O)mCH2COOM′ (II) [式中、R′は炭素原子10〜22個を有する飽和の、分枝
    又は直鎖の脂肪族基又はアルキル基に炭素原子8〜18個
    を有するアルキル芳香族基を表わし、mは1〜10を表わ
    し、M′はアルカリ−、アルカリ土類金属−、アンモニ
    ウム−又はアルキルアンモニウムイオンを表わす]のカ
    ルボキシメチル化されたオキシエチラート0〜20重量% c)電解質 0.2〜6 重量%及び d)場合により補助界面活性剤及び水 全量100重量% から成る高められた粘度の水性洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】式中、R=オレイル−、リノレイル、リノ
    レイニル−及びリシノール又はその混合物である式
    (I)のカルボキシメチル化されたオキシエチラートを
    使用することを特徴とする、請求項1に記載の高められ
    た粘度の水性洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】式中、R′=飽和の、分枝又は直鎖の脂肪
    族C12〜C18−基又はC8〜C16−を有するアルキル芳香族
    基を表わす式(II)のカルボキシメチル化されたオキシ
    エチラートを使用することを特徴とする、請求項1に記
    載の高められた粘度の水性洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】電解質として、NaCl及び/又はNH4Clを使
    用することを特徴とする、請求項1に記載の高められた
    粘度の水性洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】式(I)のカルボキシメチル化されたオキ
    シエチラートの量が7〜20重量%であることを特徴とす
    る、請求項1に記載の高められた粘度の水性洗浄剤組成
    物。
  6. 【請求項6】電解質の量が0.5〜5重量%であることを
    特徴とする、請求項1に記載の高められた粘度の水性洗
    浄剤組成物。
  7. 【請求項7】式(I)対式(II)のカルボキシメチル化
    されたオキシエチラートの比が10:1〜1:4であることを
    特徴とする、請求項1に記載の高められた粘度の水性洗
    浄剤組成物。
  8. 【請求項8】高められた粘度のシャンプー剤、浴用ゲ
    ル、シャワーゲル又は清浄剤用の基剤として使用する、
    請求項1に記載の水性洗浄剤組成物。
JP2042729A 1989-02-25 1990-02-26 高められた粘度の水性洗浄剤組成物 Expired - Lifetime JP2710681B2 (ja)

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